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1947/11/26 第1回国会 衆議院 衆議院会議録情報 第001回国会 水産委員会 第28号
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1947/11/26 第1回国会 衆議院

衆議院会議録情報 第001回国会 水産委員会 第28号

#1
第001回国会 水産委員会 第28号
昭和二十二年十一月二十六日(水曜日)
    午後一時二十八分開議
 出席委員
   委員長 青木清左ヱ門君
   理事 鈴木 善幸君 理事 三好 竹勇君
   理事 西村 久之君
      加藤 靜雄君    藤原繁太郎君
      松本 眞一君    矢後 嘉藏君
      宇都宮則綱君    神山 榮一君
      菊池  豐君    小松 勇次君
      石原 圓吉君    坂本  實君
      多賀 安郎君    内藤 友明君
      外崎千代吉君
 出席政府委員
        農林事務官   藤田  巖君
 委員外の出席者
        農 林 技 官 太田 國廣君
        專門調査員   小安 正三君
    ―――――――――――――
本日の會議に付した事件
 漁業法の一部を改正する法律案(内閣提出)(
 第九一號)
 一 大津漁港修築の請願(菊池豐君紹介)(第
   三六九號)
 二 出雲崎漁港修築の請願(神山榮一君紹介)
   (第七三七號)
 三 江良船入澗擴張工事施行の請願(冨永格五
   郎君外一名紹介)(第一一七七號)
 日程追加
 保戸島漁業組合に漁船配給の請願(梅林時雄君
 外一名紹介)(第一〇〇〇號)
    ―――――――――――――
#2
○青木委員長 これより會議を開きます。審議の都合上日程の順序を變更いたしまして、まず請願より上程いたします。
 第一、大津漁港修築の請願、菊池豐君紹介、文書表第三六九號、紹介議員の説明を願います。菊池豐君。
#3
○菊池(豐)委員 大津漁港修築擴張の要望は、御承知のごとく請願、陳情あるいは建議等、過去數年にわたつて連續的に行われ來つたのでありまして、その重要性をここに格別反復御説明する必要なしと確信して省略いたします。要するに天然の良港といたしまして、ごく僅少の費用をもつて最大の效果あらしむるために、從來のような二階から目藥的な豫算でなくて、この際畫期的に一氣呵成に比較的僅少の豫算を、繼續豫算でなくて、一時に支出することによつて相當の效果を收めたいと思います。先般來委員長初め委員會當局等の調査によつて、その内容竝びに状況はすでに御確認なすつておられることと思いますので、最も急速なる實施によりまして、地元民の熱烈なる要望にこたえられんことを希望いたします。
#4
○青木委員長 本件に關し政府の意見を求めます。藤田水産局長。
#5
○藤田政府委員 大津漁港の修築工事は、本年度において實施中でございますが、なお第三期としての本港の擴張計畫は、十分その必要性が認められますので、財政の許す限り、なるべく速やかにこれを實現するように考慮したい、できれば昨年度から第三期工事に著手いたしたい、かように考えております。
    ―――――――――――――
#6
○青木委員長 次に第二、出雲崎漁港修築の請願、神山榮一君紹介、文書表第七三七號は紹介議員神山君が御病氣のため、私より代つて御紹介申し上げたいと存じます。
 本漁港は新潟縣下二百八十餘キロの海岸線の中央に位置しておりまして、越佐海峽を隔てて佐渡島と對峙し、西南はるかに能登半島の波浪被覆によつて、往昔は商港としても五港の一に匹敵するの殷賑を告げ、遠く寛永明治初期と、その名はあまねく帆檣林立の盛況を呈した歴史をもつておるのであります。漁港としての存在は、縣下大小六十餘の漁町村中、その施設と漁獲では他の追隨を許さないのでありまして、全町民の半數動力船三十餘、無動力船三百五十有餘を繰つて越佐間の漁撈を引受け、今日優に年産六、七百萬貫、一千有餘萬圓の水揚高は、その實質的數字として何人も御承認するところでありまして、なおこれが加工塩藏等による經濟上の進展性は、あえて陸上交通不便の地理的條件を乘り越えて、年々その上昇線をたどつているものであります。一面港内状況は天然の岩礁、港内五萬坪が起伏し、これを利用する一萬餘坪の埋立地及び外港工事は比較的容易な築造を可能とし、これが完成の曉は三千トン級船舶の碇泊も容易であり、大和礁の寶庫も二百海里の短距離にあり、また戰災長岡市への直線コース十六キロは中永線隧道八百餘メートルの開發をまつときは、帝都が日本海岸に結ぶ最短地點となり、佐渡物産はもちろん、海上運輸による裏日本北海道地方物資の本土集散地としても、當港の開發がいかに國策的重要性をもち、産業經濟交流の事實使命を果し得るかは推察にかたくないところと存じます。願わくば時流を逸していたずらに若吟するこの漁港漁村に刮目くだされ、宏大なる御理解を御同情により、大漁港建設地として御採擇くださらんことを切望するというのが新潟縣三島郡山雲崎町長佐野東作氏よりの請願の趣旨なのであります。なお本請願につきましては、本委員會に對し九百九通の請願書が別に提出されておる次第であります。本件に關し政府の意見を求めます。
#7
○藤田政府委員 出雲崎漁港の修築は日本海の漁業開發上必要と認められますので、具體的計畫につきましては、縣當局から案の提出を待つて十分檢討をいたしました上、將來財政の許す限り、なるべく速やかに實現するよう考慮いたしたいと存じます。
#8
○青木委員長 本日上程してありまする請願のうち第三は、紹介議員の方が御出席がございませんから、これを延期いたします。
    ―――――――――――――
#9
○青木委員長 なお昨日延期の決定をいたしておきました保戸島漁業組合に漁船配給の請願、梅林時雄君外一名紹介、文書表第一〇〇〇號を追加上程し、審議を進めたいと存じます。御異議ございませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#10
○青木委員長 御異議なければさよう取計らいます。
#11
○宇都宮委員 請願の趣旨を御説明申し上げます。わが保戸島は戰前まぐろ、かつおの漁場といたしまして、また保戸島の漁民は日本の權威あるまぐろ業者といたしまして、全國に覇を唱えておつたものでありますが、戰爭中自分の所有船ことごとくが徴用されまして、戰前には百隻餘りの漁船を有しておつた保戸島漁村は、ただいまでは一隻の漁船もないというような、實に漁師としては寥寂を感ずるような状態になつております。なお漁船のないために、遠洋漁業に出ることができない。彼らは常に遠洋漁業をもつて業としておつたものでありまするために、船がないから遠洋漁業に出ることができないというので、今日では滯納處分を受けておる者が、保土島村のほとんど半數以上を占めておるというような、哀れな状態に立至つておるのであります。これは要するに、彼らの生命の綱としておりました船を徴用された結果に基づくのでありまして、速やかに政府御當局といたしましては、彼らを救濟の意味におきまして、この請願の趣旨を御採擇くださいまして、保土島漁民のためにでき得る限りの多數の漁船の建造を許可あらんことを、ここに請願をする次第であります。
#12
○青木委員長 本件に關し政府の意見を求めます。
#13
○藤田政府委員 保戸島の漁村はただいまお話のございましたように、戰前は日本有數のかつお、まぐろの根據地であり、優秀な漁夫の方もおられたのでありますが、戰後の立直りが非常に遲れておりまして、從つて從來その他の地方では相當漁船の建造も行われておりましたが、大分縣は全體といたしまして非常に立遲れの状態になつております。現在すでにかつお、まぐろの漁船も漁業資材その他の關係からいたしまして、許可の滿限には達しておるのでありますが、われわれといたしましては、從來の保戸島漁村の特殊な事情をも考えまして、できるだけの措置を講じたいということで、特別に最近縣の方からお話のございました申請については、それを考慮しようということで決定をいたしたような次第であります。なお今後とも資材資金その他で非常に窮屈なときではございますけれども、われわれといたしましてもできるだけの御援助はいたそうと考えております。
#14
○青木委員長 なおさきに出雲崎漁港の修築の請願につきましては、神山委員病氣のため私が代つて御説明申し上げましたが、ただいま神山委員には病氣をおして御出席の模樣でございますので、何か御紹介のお言葉があれば御開陳を願いたいと存じます。
#15
○神山委員 本請願については先ほど委員長から種々御話があつたと思いますが、漁民一致熱望していることでありますから、ぜひこれを外港に指定されるように重ねて委員各位の御贊成を得て、政府におかれて速やかにこれを實現していただきたいということを申し上げておきます。
#16
○青木委員長 以上請願第一及び第二、追加上程いたしました保戸島漁業組合に漁船、配給の請願は、いずれも次の適當なる機會に繼續して審議をしていただくこととし、本日はこれにて留保いたしたいと思いますが、御異議ございませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#17
○青木委員長 御異議がなければさよう決定いたします。
    ―――――――――――――
#18
○青木委員長 次に漁業法の一部を改正する法律案、内閣提出、第九一號、昨日の會議におきまして西村久之委員より各派共同提案なる修正案の提案がございました。これについて討論がありましたら御發表を願います。――
別に御發言もありません。討論はこれをもつて終結いたしました。これより採決いたします。各派共同提案の修正案に贊成の諸君は御起立を願います。
#19
○青木委員長 起立總員によつて修正案は可決されました。
 次に修正部分を除いた原案に贊成の諸君は御起立願います。
#20
○青木委員長 起立總員、よつて修正部分を除いた原案は可決いたしました。これにて漁業法の一部を改正する法律案は修正議決しました。
 この際お諮りいたします。衆議院規則第八十六條による報告書は委員會の議決を要することになつておりますが、委員長に一任していただきたいと思いますが御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#21
○青木委員長 ではさよう決定いたしました。
 本日はこれにて散會いたします。次會は公報をもつて通知いたします。
   午後一時五十八分散會
ソース: 国立国会図書館
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