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1947/07/30 第1回国会 衆議院 衆議院会議録情報 第001回国会 厚生委員会 第5号
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1947/07/30 第1回国会 衆議院

衆議院会議録情報 第001回国会 厚生委員会 第5号

#1
第001回国会 厚生委員会 第5号
昭和二十二年七月三十日(水曜日)
    午前十時二十一分開議
 出席委員
   委員長 小野 孝君
   理事 田中 松月君 理事 山崎 道子君
   理事 武田 キヨ君 理事 徳田 球一君
      太田 典禮君    井村 徳二君
      園田  直君    中嶋 勝一君
     小笠原八十美君    小暮藤三郎君
      榊原  亨君    河野 金昇君
      野本 品吉君    齋藤  晃君
      寺崎  覺君
 出席政府委員
        厚生事務官   葛西 嘉資君
    ―――――――――――――
七月二十八日
 兒童の福祉増進に關する法令制定の陳情書(群
 馬縣知事提出)
 生活保護法による保護費の増額竝びに全額國庫
 負擔に關する陳情書(石川縣會議長岡島友作提
 出)
 現行社會保險制度の改善に關する陳情書(關東
 甲信越各都縣保險課所長協議會提出)
 國民健康保險組合制度強化に關する陳情書(奈
 良縣五條町國民健康保險組合理事長西尾修五郎
 外九名提出)
が本委員會に送付された。
    ―――――――――――――
本日の會議に付した事件
 國政調査承認要求に關する件
 委員派遣承認案に關する件
    ―――――――――――――
#2
○小野委員長 それではこれより會議を開きます。
 お諮りいたしますが、東北の水害が相當深刻なものがあるについては、衆議院の農林委員會、厚生委員會から調査のために委員を派遣いたすそうでございます。厚生委員會におきましても、近い將來に災害救助法を審議しなければならぬというような立場にもありますので、この際調査のため委員を派遣いたしたいと思うのでございます。つきましてはこの件に關して、その事項、目的、方法、期間、その他所要の事項について協議いたしたいと存じます。これらのことがきまりますれば、衆議院規則第九十四條によりまして書面をもつて議長の承認を求めます。承認がありましたならば、さらに衆議院規則第五十五條によりまして本件に伴う委員派遣について議長の承認を得る。こういう順序になるわけでございますが、その都度委員會を開いては煩瑣のきらいもありますので、この際委員の派遣の件についても、その目的、氏名、期間、地名等についておきめ願いまして、議長より國政調査の承認がありましたときに、ただちに委員の現地派遣の承認が求められるようにいたしたいと思うのでございます。この點に關しまして御異議ございませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#3
○小野委員長 御異議ないようでございますから、そのように取計らうことにいたします。
 それではまず東北の水害被害状況視察に關する國政調査承認要求の件について協議いたします。まず調査事項でございますが、これは東北水害被害状況視察ということにいたしまして、調査の目的は罹災者の救濟の急速なる實施ということにいたしたいと思いますが、御異議ございませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#4
○小野委員長 では御異議がないようでありますから、さように決定いたします。
 次に調査の方法でありますが、これは委員派遣によつて調査をするということにいたしたいと思いますが、御異議ございませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#5
○小野委員長 これも御異議ないようでありますから、そのようにいたします。
 次に調査の期間でありますが、これは他の委員會の例によりまして本會期中ということにいたしたいと思いますが、これも御異議ございませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#6
○小野委員長 御異議がなければさように決しました。これで東北の水害被害状況に關する國政調査承認要求の件は決定いたしました。
    ―――――――――――――
#7
○小野委員長 續いて委員派遣承認申請の件でございますが、派遣の目的は東北水害罹災者状況視察ということにいたすことに御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#8
○小野委員長 では御異議がないようでありますから、そのように決します。
 次は派遣委員の氏名でございますが、まだ各黨で決定されておりませんので、この點は委員長に御一任ということにお願いいたしたいと思いますが、御異議ございませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#9
○小野委員長 それではさように決定いたします。
 次は派遣の期間でございますが、これは昭和二十二年七月三十一日より八月九日までということにいたしたいと思いますが、御異議ございませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#10
○小野委員長 御異議ないものと認めましてさようにいたします。
 次は派遣地名でございますが、被害地は東北地方でございますから、東北地方各縣下とするに御異議ございませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#11
○小野委員長 御異議がありませんからさように決します。以上をもちまして國政調査承認要求の件、委員派遣承認要求の件は決定いたしました。
 なお今日は十時半からこの委員會場を他の委員會で使うことになつておりますので、時間が非常に切迫しておりますが、社會局長が見えておりますから、社會局長の方からごく簡単にでも被害状況がおわかりならば、そのことを御報告願い、また厚生省として東北の水害に對してはどういうようなお考えでおられるか、お話願えれば結構と思います。
#12
○葛西政府委員 東北の災害について、當委員會におかれましてもたいへん御心配をいただきまして、委員會で御決議のようなふうに承りまして、まことにありがたく思います。
 東北の災害はもう御承知だと思いますが、内務省警保局に參りました昨日の午前十時の集計を見ますと、一番ひどいと思われますのが秋田縣でございます。今度の水害は大體東北を主として五縣でございますが、人畜の災害というのが比較的少うございます。死者にいたしましても、行方不明を加えまして現在二十九名、そのうち秋田縣が二十五名でございます。大部分秋田縣というようなことになつております。死者の非常に少いのは特色だと思います。水のために家屋が流出いたしましたものが三百五十七戸、そのうち秋田縣が三百三十五戸となつております。床上浸水の家屋が一萬五千餘戸、床下浸水が二萬一千餘戸となつております。これも大きいところが秋田縣でございます。そのほか心配になりますのが、道路、堤防の決壊等が相當ございまして、田畑の流出、埋没したものが相當多い點でございます。田の流出、埋没をいたしましたものが二千七百八十五町歩、そのうち秋田縣が二千四百四十六町歩ということになつております。畑の方が全體で九百八十一町歩、うち秋田縣が八百八十六町歩ということになつております。
 この災害の救助につきましては、ただいま委員長からお話もございましたが、厚生省としてどういうふうにするかというお尋ねでございますが、ご承知のように、府縣にはただいまのところ罹災救助基金法という法律がございまして、非常災害のために府縣では資金を一應備蓄いたしておるということになつておりまして、この費用を使いまして應急の救助をするというのが罹災救助基金の内容でございます。そしてあるいは小屋掛をつくつたり、あるいは炊き出しをいたしましたり、あるいは衣服等を失いました者には衣服寝具等を與えるとか、あるいはけがをいたしました者には治療を加えますとか、あるいは死んだ者については埋葬費を出しますとか、あるいは農具等を失つた者には就業費を給與いたしますとか、學校用具をなくした者にはそういうものを出すとか、あるいはまた後片づけ等に對して人夫賃が要れば、人夫賃を出すということになつております。大體非常に急速にこれを處置する關係上、中央の指示を待つまでもなく、一應の計畫というものは府縣で常時立てさせておりまして、この基金を使い、足りなければ借入金等をいたしまして、臨機の措置を府縣知事においてその責任をもつてやらすということにいたしております。そしてなお物資あるいは資金というようなものが、府縣だけでは賄えないという大きな災害になりました場合には、現在のところでは、そういうものについて國の方からあるいは物資をまわしてやるとか、あるいは資金を心配してやるとかいうようなことを、中央政府としていたすことになつております。現在までのところはまだどういうふうな救助をいたしたか、あるいは救助の状態がどうなつておるかというような詳細なことについては、この五府縣から何も言つてきておりません。これよりちよつと先であつたと思いますが、和歌山縣の水害がありましたが、和歌山縣の水害につきましては、若干の情報が參りまして、この罹災應急救助のために米三百俵、毛布三千枚を放出して、罹災民の救助をしたというふうな報告が昨日參つておるような次第であります。おそらくこの水害は、ただいまも水害の規模について申し上げましたように、人畜の被害が非常に少く、それから水をかぶりましたけれども、ずつと引いてしまえばそのままになるというようなことで、比較的應急救助の點はいいのではないか、それでやはり御飯を炊くというようなことができないような場合には、どこかで應急炊き出しをするというようなことにしておるのではないか、あるいはまた夜具等を非常にぬらしてしまつて夜寝られないような者があつた場合には、そういう者に寝具の一部を貸出しをする、あるいは給與をするというような措置をとつておるのではないかというふうに思います。それが長くなつてまいりますと、あるいは應急の小屋掛などして臨時に泊まる所をつくつてやるというふうなことが、うんとひどい場合には必要になつてくるように思います。それからこれは濟んでしまつてからでございますが、必要によりましては、種なんか手に入れることができないで非常に困つておるような者につきましては、種苗費というようなことで種代をこの基金から出してやるようなこともできることになつております。具體的にはわかりませんが、ごくかいつまんで御報告申し上げた次第であります。
#13
○小野委員長 次會は明日午前十時より開會いたします。
 本日はこれをもつて散會いたします。
   午前十時三十二分散會
ソース: 国立国会図書館
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