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1956/12/07 第25回国会 参議院 参議院会議録情報 第025回国会 本会議 第12号
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1956/12/07 第25回国会 参議院

参議院会議録情報 第025回国会 本会議 第12号

#1
第025回国会 本会議 第12号
昭和三十一年十二月七日(金曜日)
   午後零時七分開議
    ━━━━━━━━━━━━━
 議事日程 第十二号
  昭和三十一年十二月七日
   午前十時開議
 第一 特殊核物質の賃貸借に関す
  る日本国政府とアメリカ合衆国
  政府を代表して行動する合衆国
  原子力委員会との間の協定の締
  結について承認を求めるの件
 (衆議院送付)  (委員長報告)
 第二 教育公務員特例法及び教育
  公務員特例法第三十二条の規定
  の適用を受ける公立学校職員等
  について学校看護婦としての在
  職を準教育職員としての在職と
  みなすことに関する法律の一部
  を改正する法律案(衆議院提出)
          (委員長報告)
 第三 山林所得税の軽減等に関す
  る請願     (委員長報告)
 第四 在外財産処理促進に関する
  請願      (委員長報告)
 第五 積雪寒冷地帯の不利条件打
  破に関する請願 (委員長報告)
 第六 福岡県添田町国鉄二又トン
  ネル火薬爆発り災被害補償に関
  する請願    (委員長報告)
 第七 ぶどう酒醸造業に対する酒
  造税軽減の請願 (委員長報告)
 第八 国民金融公庫山形支所の資
  金わく増額に関する請願
          (委員長報告)
 第九 農民課税の適正化等に関す
  る請願     (委員長報告)
 第一〇 国民金融公庫に対する財
  政投資資金増額の請願
          (委員長報告)
 第一一 貸金業の金利引下げに関
  する請願    (委員長報告)
 第一二 園芸関係行政機関の整備
  充実に関する請願(委員長報告)
 第一三 米の配給制度改正反対に
  関する請願   (委員長報告)
 第一四 昭和三十一年四月、五月
  の凍霜害等被害農家に対する経
  営資金利子引下げの請願
          (委員長報告)
 第一五 さめはえなわ漁業の許可
  制度に関する請願(二件)
          (委員長報告)
 第一六 中共くるみ子実輸入反対
  に関する請願  (委員長報告)
 第一七 造林事業費国庫補助増額
  等に関する請願 (委員長報告)
 第一八 林道網の整備拡充に関す
  る請願     (委員長報告)
 第一九 開拓行政の適正化に関す
  る請願     (委員長報告)
 第二〇 林業災害補償制度の合理
  化に関する請願 (委員長報告)
 第二一 森林組合の育成強化に関
  する請願    (委員長報告)
 第二二 公有林の経営合理化に関
  する請願    (委員長報告)
 第二三 治山事業の拡充等に関す
  る請願     (委員長報告)
 第二四 林業指導員の増員等に関
  する請願    (委員長報告)
 第二五 台風常襲地帯に対する特
  別立法措置に関する請願(二件)
          (委員長報告)
 第二六 中海干拓計画に関する請
  願(四件)   (委員長報告)
 第二七 漁業共済制度確立に関す
  る請願     (委員長報告)
 第二八 水産物価格安定に関する
  請願      (委員長報告)
 第二九 さつまいも価格対策に関
  する請願(二件)(委員長報告)
 第三〇 漁港修築予算増額等に関
  する請願    (委員長報告)
 第三一 福島県会津若松市大戸町
  所在林道改修等に関する請願
          (委員長報告)
 第三二 米の統制存続に関する請
  願       (委員長報告)
 第三三 林道開設事業費国庫補助
  増額等に関する請願
          (委員長報告)
 第三四 漁業共済制度確立等に関
  する請願    (委員長報告)
 第三五 岩手県沿岸高冷地冷害対
  策に関する請願 (委員長報告)
 第三六 茨城県鹿島南部地区の農
  業水利事業を国営とするの請願
          (委員長報告)
 第三七 米穀予約売渡制継続に関
  する請願    (委員長報告)
 第三八 農業生産資材価格引下げ
  に関する請願  (委員長報告)
 第三九 農業改良資金増額等に関
  する請願    (委員長報告)
 第四〇 山形県の風水害等の対策
  に関する請願  (委員長報告)
 第四一 有畜農家の家畜導入規準
  改正に関する請願(委員長報告)
 第四二 冷害凶作に対する緊急救
  農対策の請願  (委員長報告)
 第四三 山形県最上川はんらんに
  よる水害救助の請願
          (委員長報告)
 第四四 農林水産施設等の災害対
  策に関する請願 (委員長報告)
 第四五 岩手山ろく開拓建設事業
  促進に関する請願(委員長報告)
 第四六 北海道羽幌町築別地区土
  地改良事業促進に関する請願
          (委員長報告)
 第四七 大分県長洲町の干拓事業
  助成に関する請願(委員長報告)
 第四八 麦類の売渡価格引下げに
  関する請願   (委員長報告)
 第四九 小麦の払下げ価格引下げ
  に関する請願  (委員長報告)
 第五〇 中小企業金融対策に関す
  る請願     (委員長報告)
 第五一 商工組合中央金庫利子引
  下げに関する請願(委員長報告)
 第五二 北奥羽地域総合開発特定
  地域指定促進に関する請願
          (委員長報告)
 第五三 東北開発推進に関する請
  願       (委員長報告)
 第五四 佐渡海峡海底送電に関す
  る請願     (委員長報告)
 第五五 山形県内地下資源の開発
  促進等に関する請願
          (委員長報告)
 第五六 ココム制限緩和に関する
  請願      (委員長報告)
 第五七 四国通商産業局近永アル
  コール工場存続に関する請願
          (委員長報告)
 第五八 鉱害賠償制度の強化等に
  関する請願   (委員長報告)
 第五九 沖繩の復帰に関する請願
  (二件)    (委員長報告)
 第六〇 沖繩、択捉及び国後復帰
  返還に関する請願(委員長報告)
 第六一 中国渡航制限緩和に関す
  る請願     (委員長報告)
 第六二 中国渡航制限解除に関す
  る請願     (委員長報告)
 第六三 板付基地にF一〇〇セー
  バー・ジェット機持込み反対の
  請願      (委員長報告)
 第六四 名古屋郵政局庁舎返還促
  進に関する請願 (委員長報告)
 第六五 米国難民救済法による移
  民割当拡大に関する請願
          (委員長報告)
 第六六 日ソ復交促進に関する請
  願       (委員長報告)
 第六七 新潟市にソ連邦領事館設
  置の請願    (委員長報告)
 第六八 合併都市育成に関する請
  願(委員長報告)
 第六九 新市町村建設促進法の一
  部改正等に関する請願
          (委員長報告)
 第七〇 新町村建設促進等に関す
  る請願      (委員長報告)
 第七一 地方財政の再建に伴う教
  育水準維持の請願 (委員長報告)
 第七二 公債利子の引下げ等に関
  する請願     (委員長報告)
 第七三 昭和三十二年度府県財政
  健全化方策の確立に関する請願
           (委員長報告)
 第七四 地方公務員の給与改訂に
  伴う財源措置の請願
           (委員長報告)
 第七五 市庁舎の建築構造等に関
  する請願     (委員長報告)
 第七六 市町村道整備事業費特別
  長期債等に関する請願
           (委員長報告)
 第七七 町村財政確立に関する請
  願        (委員長報告)
 第七八 造林、林道開設面事業を
  財政再建整備法適用に伴う指定
  事業とするの請願 (委員長報告)
 第七九 公衆浴場業に対する事業
  税軽減の請願   (委員長報告)
 第八〇 遊興飲食税の減免に関す
  る請願(二件)  (委員長報告)
 第八一 主畜酪農用機械に供する
  軽油の軽油引取税免税の請願
           (委員長報告)
 第八二 選挙管理制度の整備に関
  する請願     (委員長報告)
    ━━━━━━━━━━━━━
#2
○議長(松野鶴平君) 諸般の報告は、朗読を省略いたします。
     ―――――・―――――
#3
○議長(松野鶴平君) これより本日の会議を開きます。
 藤田進君から、賛成者を得て、直ちに延会することの動議が提出されました。
 これより本動議の採決をいたします。表決は記名投票をもって行います。本動議に賛成の諸君は白色票を、反対の諸君は青色票を、御登壇の上、御投票を願います。
 氏名点呼を行います。議場の閉鎖を命じます。
  〔議場閉鎖〕
  〔参事氏名を点呼〕
  〔投票執行〕
#4
○議長(松野鶴平君) すみやかに御投票を願います。(「はい」と呼ぶ者あり)すみやかに御投票を願います。(「はい」「議長、あわてるな」と呼ぶ者あり)すみやかに御投票願います。(「はい」と呼ぶ者あり)
 ただいま行われております投票につきましては、自後十分間に制限いたします。(拍手)
 すみやかに御投票を願います。(「ゆっくりやれ」と呼ぶ者あり)すみやかに御投票願います。(「はい」と呼ぶ者あり)すみやかに御投票願います(「はい」と呼ぶ者あり)すみやかに御投票願います。(「はい」「時間励行しなさいよ」と呼ぶ者あり)すみやかに御投票願います。
 時間が参りますれば、投票箱を閉鎖いたします。(拍手、「早いぞ」「閉鎖閉鎖」と呼ぶ者あり)すみやかに御投票願います。(「はい」「一週間ある、一週間」と呼ぶ者あり)すみやかに御投票願います。(「はい」と呼ぶ者あり)
 時間が参りますれば、投票箱を閉鎖いたします。(「早い、早い」「まだ会期は十分ある」「投票箱を閉鎖」と呼ぶ者あり)
 制限時間に達しました。投票箱閉鎖。
  〔投票箱閉鎖〕
#5
○議長(松野鶴平君) これより開票いたします。投票を参事に計算させます。議場の開鎖を命じます。
  〔議場開鎖〕
  〔参事投票を計算〕
#6
○議長(松野鶴平君) 投票の結果を報告いたします。
  投票総数   二百八票
  白色票    七十五票
  青色票   百三十三票
 よって本動議は否決されました。(拍手)
     ―――――・―――――
  〔参照〕
 賛成者(白色票)氏名      七十五名
      大矢  正君    森中 守義君
      北村  暢君    横川 正市君
      鈴木  強君    藤田藤太郎君
      相澤 重明君    松永 忠二君
      占部 秀男君    鈴木  壽君
      大河原一次君    伊藤 顕道君
      坂本  昭君    木下 友敬君
      平林  剛君    山本 經勝君
      岡  三郎君    秋山 長造君
      久保  等君    柴谷  要君
      大和 与一君    安部キミ子君
      近藤 信一君    千葉  信君
      戸叶  武君    大倉 精一君
      竹中 勝男君    田畑 金光君
      吉田 法晴君    中田 吉雄君
      荒木正三郎君    松澤 兼人君
      河合 義一君    江田 三郎君
      小笠原二三男君    藤田  進君
      島   清君    田中  一君
      野溝  勝君    三木 治朗君
      岡田 宗司君    岩間 正男君
      長谷部ひろ君    阿部 竹松君
      安部 清美君    松澤 靖介君
      光村 甚助君    鈴木  一君
      湯山  勇君    加瀬  完君
      天坊 裕彦君    千田  正君
      椿  繁夫君    阿具根 登君
      山口 重彦君    中村 正雄君
      矢嶋 三義君    相馬 助治君
      成瀬 幡治君    永岡 光治君
      松浦 清一君    天田 勝正君
      高田なほ子君    東   隆君
      重盛 壽治君    小酒井義男君
      羽生 三七君    佐多 忠隆君
      曾禰  益君    栗山 良夫君
      山下 義信君    清澤 俊英君
      棚橋 小虎君    内村 清次君
      山田 節男君
    ―――――――――――――
 反対者(青色票)氏名      百三十三名
      森 八三一君    宮城タマヨ君
      早川 愼一君    野田 俊作君
      中山 福藏君    豊田 雅孝君
      常岡 一郎君    田村 文吉君
      林田 正治君    中野 文門君
      竹下 豐次君    村上 義一君
      廣瀬 久忠君    大谷 贇雄君
      鹿島守之助君    川口爲之助君
      島村 軍次君    北 勝太郎君
      小沢久太郎君    石井  桂君
      井上 清一君    伊能 芳雄君
      加藤 正人君    堀末  治君
      苫米地英俊君    上林 忠次君
      河野 謙三君    藤野 繁雄君
      西川甚五郎君    谷口弥三郎君
      新谷寅三郎君    杉山 昌作君
      後藤 文夫君    高瀬荘太郎君
      石黒 忠篤君    一松 定吉君
      井上 知治君    本多 市郎君
      鶴見 祐輔君    草葉 隆圓君
      仲原 善一君    成田 一郎君
      堀本 宜実君    前田佳都男君
      松村 秀逸君    手島  栄君
      鈴木 万平君    柴田  栄君
      塩見 俊二君    大谷藤之助君
      大沢 雄一君    西川弥平治君
      重政 庸徳君    白川 一雄君
      高橋  衛君    土田國太郎君
      斎藤  昇君    雨森 常夫君
      永野  護君    迫水 久常君
      三木與吉郎君    田中 啓一君
      横川 信夫君    木島 虎藏君
      安井  謙君    関根 久藏君
      野本 品吉君    秋山俊一郎君
      岩沢 忠恭君    三浦 義男君
      高野 一夫君    宮田 重文君
      小柳 牧衞君    木内 四郎君
      青山 正一君    堀木 鎌三君
      左藤 義詮君    植竹 春彦君
      石原幹市郎君    黒川 武雄君
      苫米地義三君    中山 壽彦君
      平井 太郎君    小林 英三君
      大野木秀次郎君    寺尾  豊君
      大谷 瑩潤君    伊能繁次郎君
      武藤 常介君    西田 信一君
      稲浦 鹿藏君    吉江 勝保君
      平島 敏夫君    後藤 義隆君
      勝俣  稔君    小西 英雄君
      西岡 ハル君    宮澤 喜一君
      吉田 萬次君    榊原  亨君
      佐野  廣君    青柳 秀夫君
      井村 徳二君    山本 米治君
      松平 勇雄君    寺本 廣作君
      剱木 亨弘君    小幡 治和君
      上原 正吉君    岡崎 真一君
      古池 信三君    小滝  彬君
      館  哲二君    郡  祐一君
      西郷吉之助君    小林 武治君
      紅露 みつ君    小山邦太郎君
      木暮武太夫君    石坂 豊一君
      下條 康麿君    野村吉三郎君
      川村 松助君    笹森 順造君
      林屋亀次郎君    杉原 荒太君
      青木 一男君    木村篤太郎君
      津島 壽一君    江藤  智君
      田中 茂穂君    辻  武寿君
      白木義一郎君
     ─────・─────
#7
○議長(松野鶴平君) 安井謙君外二名から、賛成者を得て、社会労働委員会において審査中の電気事業及び石炭鉱業における争議行為の方法の規制に関する法律附則第二項の規定により、同法を存続させるについて、国会の議決を求めるの件について、(「何を言っているのだ」「まだ審議中じゃないか」と呼ぶ者あり、その他発言する者多し)次会の会議……(発言する者多く、聴取不能)……において、社会労働委員長の中間報告を求めることとし、委員長が報告をしないときには事故あるものとみなして、理事をして報告せしめることの動議が提出されました。(「反対」「横暴だ」と呼ぶ者あり、その他発言する書多く議場騒然、拍手)
 安井謙君外二名から賛成者を得て、すべての案件、動議に先んじて、この際、安井議君外二名提出の中間報告を求めるの動議を議することの動議が提出されました。よって、本動議を議題といたします。(「反対」「何だ委員会でまだやっているじゃないか」と呼ぶ者あり、その他発言する者多し)
 これより本動議の採決をいたします。表決は記名投票をもって行います。本動議に賛成の諸君は白色票を、反対の諸君は青色票を、御登壇の上、御投票願います。
 氏名点呼を行います。議場の閉鎖を命じます。
 〔議場閉鎖〕
 〔参事氏名を点呼〕
 〔投票執行〕
#8
○議長(松野鶴平君) すみやかに御投票を願います。(「議長、なぜ公報をやらぬか」と呼ぶ者あり)すみやかに御投票願います。(「立っておれ」「立っておるよ」と呼ぶ者あり)すみやかに御投票願います。(「その必要ないよ」と呼ぶ者あり)
 ただいま行われております投票については、自後十分間に制限いたします。(発言する者多く、議場騒然)すみやかに御投票願います。
 時間が参りますれば、投票箱を閉鎖いたします。すみやかに御投票願います。(「時間だ時間だ」「早いぞ早いぞ」と呼ぶ者あり)すみやかに御投票願います。
 制限時間に達しました。投票箱の閉鎖をいたします。
 〔投票箱閉鎖〕
#9
○議長(松野鶴平君) これより開票いたします。投票を参事に計算させます。……(「議長投票漏れを聞かないじゃないか」と呼ぶ者あり、その他発言する者多く、聴取不能)
 投票の結果を報告いたします。
  投票総数  二百十一票
  白色票   百三十四票
  青色票    七十七票
 よって、安井謙君外二名提出の中間報告を求めるの動議を議することに決しました。(拍手)
     ―――――・―――――
  〔参照〕
 賛成者(白色票)氏名      百三十四名
      森 八三一君    早川 愼一君
      野田 俊作君    中山 福藏君
      豊田 雅孝君    常岡 一郎君
      林田 正治君    中野 文門君
      竹下 豐次君    村上 義一君
      廣瀬 久忠君    大谷 贇雄君
      鹿島守之助君    川口爲之助君
      北 勝太郎君    小沢久太郎君
      石井  桂君    井上 清一君
      伊能 芳雄君    加藤 正人君
      梶原 茂嘉君    堀末  治君
      苫米地英俊君    上林 忠次君
      河野 謙三君    藤野 繁雄君
      西川甚五郎君    谷口弥三郎君
      新谷寅三郎君    後藤 文夫君
      高瀬荘太郎君    石黒 忠篤君
      一松 定吉君    井上 知治君
      本多 市郎君    鶴見 祐輔君
      草葉 隆圓君    仲原 善一君
      成田 一郎君    堀本 宜実君
      前田佳都男君    松村 秀逸君
      手島  栄君    鈴木 万平君
      柴田  栄君    塩見 俊二君
      大谷藤之助君    大沢 雄一君
      西川弥平治君    重政 庸徳君
      白川 一雄君    高橋  衛君
      土田國太郎君    斎藤  昇君
      雨森 常夫君    永野  護君
      迫水 久常君    三木與吉郎君
      田中 啓一君    横川 信夫君
      木島 虎藏君    安井  謙君
      関根 久藏君    野本 品吉君
      秋山俊一郎君    岩沢 忠恭君
      三浦 義男君    高野 一夫君
      宮田 重文君    小柳 牧衞君
      木内 四郎君    青山 正一君
      堀木 鎌三君    左藤 義詮君
      植竹 春彦君    石原幹市郎君
      黒川 武雄君    苫米地義三君
      中山 壽彦君    平井 太郎君
      小林 英三君    大野木秀次郎君
      寺尾  豊君    大谷 瑩潤君
      伊能繁次郎君    松岡 平市君
      武藤 常介君    西田 信一君
      稲浦 鹿藏君    吉江 勝保君
      平島 敏夫君    後藤 義隆君
      勝俣  稔君    小西 英雄君
      西岡 ハル君    宮澤 喜一君
      吉田 萬次君    榊原  亨君
      佐野  廣君    青柳 秀夫君
      白井  勇君    井村 徳二君
      山本 米治君    松平 勇雄君
      寺本 廣作君    剱木 亨弘君
      小幡 治和君    上原 正吉君
      岡崎 真一君    古池 信三君
      小滝  彬君    館  哲二君
      郡  祐一君    西郷吉之助君
      小林 武治君    紅露 みつ君
      小山邦太郎君    木暮武太夫君
      石坂 豊一君    下條 康麿君
      野村吉三郎君    川村 松助君
      笹森 順造君    林屋亀次郎君
      杉原 荒太君    青木 一男君
      木村篤太郎君    津島 壽一君
      吉野 信次君    江藤  智君
      田中 茂穂君    辻  武寿君
      白木義一郎君    北條 雋八君
    ―――――――――――――
 反対者(青色票)氏名      七十七名
      大矢  正君    森中 守義君
      北村  暢君    横川 正市君
      鈴木  強君    藤田藤太郎君
      相澤 重明君    松永 忠二君
      占部 秀男君    鈴木  壽君
      大河原一次君    伊藤 顕道君
      坂本  昭君    木下 友敬君
      平林  剛君    山本 經勝君
      岡  三郎君    亀田 得治君
      秋山 長造君    久保  等君
      柴谷  要君    大和 与一君
      安部キミ子君    近藤 信一君
      千葉  信君    戸叶  武君
      大倉 精一君    竹中 勝男君
      吉田 法晴君    中田 吉雄君
      荒木正三郎君    松澤 兼人君
      河合 義一君    江田 三郎君
      小笠原二三男君    島   清君
      田中  一君    野溝  勝君
      三木 治朗君    岡田 宗司君
      岩間 正男君    長谷部ひろ君
      阿部 竹松君    安部 清美君
      松澤 靖介君    光村 甚助君
      鈴木  一君    湯山  勇君
      加瀬  完君    大竹平八郎君
      天坊 裕彦君    千田  正君
      椿  繁夫君    阿具根 登君
      山口 重彦君    海野 三朗君
      中村 正雄君    矢嶋 三義君
      相馬 助治君    小林 孝平君
      成瀬 幡治君    永岡 光治君
      松浦 清一君    天田 勝正君
      高田なほ子君    東   隆君
      重盛 壽治君    小酒井義男君
      羽生 三七君    佐多 忠隆君
      曾禰  益君    栗山 良夫君
      山下 義信君    清澤 俊英君
      棚橋 小虎君    内村 清次君
      山田 節男君
     ―――――・―――――
#10
○議長(松野鶴平君) 社会労働委員会において審査中の電気事業及び石炭鉱業における争議行為の方法の規制に関する法律附則第二項の規定により、同法を存続させるについて、国会の議決を求めるの件について、次会の会議の劈頭において社会労働委員長の中間報告を求めることとし、委員長の報告しないときは事故あるものとみなして、理事をして報告せしめることの動議を議題といたします。
 本議題に対して質疑の通告がございますが、これに関連して、安井謙君外二名から、賛成者を得て、本日の議事における発言時間は、委員長報告、趣旨説明については二十分、……討論その他の発言については……(発言する者多く、聴取不能)……分に制限することの動議が提出されております。
 これより……(発言する者多く、議場騒然、聴取不能)……。本動議に賛成の諸君は白色票を、反対の諸君は青色票を……。(発言する者多く、聴取不能)
 氏名点呼を行います。……(発言する者多く、議場騒然、聴取不能)
  〔参事氏名を点呼〕
  〔投票執行〕
   〔「こんな動議は成立せぬぞ」「内容を明らかにしてくれ」「ここに委員長がおるのだ」「そんな仮定の上に立っての動議があるか」「休憩、々々」「参議院の良識というものはどこにあるんだ、一体」「議運を開け議運を」委員長がいるのに休んだときということがあるか」「こういうときこそ議長職権で休憩しなさい「何だあれは」「議場閉鎖中にそういうことをやってよいか」「議長、生理休憩」「さっき議長の読んだことをもう一ぺん調べてみろ」と呼ぶ者あり、その他発言する者多し〕
#11
○議長(松野鶴平君) 念のため申し上げます。ただいま、本日の議事における発言時間の制限に関する動議を採決いたしております。(「もう一度」と呼ぶ者あり、その他発言する者多し)
 すみやかに御投票願います。(「最初からやり直せ」と呼ぶ者あり、その他発言する者多し)すみやかに御投票願います。(「わからないじゃないか、何をやってるのか」と呼ぶ者あり)すみやかに御投票願います。(「速記録を見なきゃわからぬ」と呼ぶ者あり)すみやかに御投票願います。(「議長、前とあとと言ったことが違うじゃないか」と呼ぶ者あり)
 ただいま行われております投票については、自後十分間に制限いたします。(拍手、「内容がわからない」と呼ぶ者あり、その他発言するもの多し)すみやかに御投票願います。
 時間が参りますれば、投票箱を閉鎖いたします。(拍手、「今何をやっておるかわからぬ。議長はこれを明確にする責任がある」と呼ぶ者あり、その他発言する者多し)
 制限時間に達しました。投票箱を閉鎖。
  〔投票箱閉鎖〕
#12
○議長(松野鶴平君) これより開票いたします。投票を参事に計算させます。議場の開鎖を命じます。
  〔議場開鎖〕
  〔参事投票を計算〕
#13
○議長(松野鶴平君) 投票の結果を報告いたします。
  投票総数  百三十八票
  白色票   百三十五票
  青色票      三票
 よって本日の議事における発言時間は、委員長報告、趣旨説明については二十分、質疑討論その他の発言については一人十分に制限することに決しました。(拍手)
     ―――――・―――――
  〔参照〕
 賛成者(白色票)氏名      百三十五名
      森 八三一君    早川 愼一君
      野田 俊作君    中山 福藏君
      豊田 雅孝君    常岡 一郎君
      林田 正治君    中野 文門君
      竹下 豐次君    村上 義一君
      廣瀬 久忠君    大谷 贇雄君
      鹿島守之助君    川口爲之助君
      北 勝太郎君    小沢久太郎君
      石井  桂君    井上 清一君
      伊能 芳雄君    加藤 正人君
      梶原 茂嘉君    堀末  治君
      苫米地英俊君    上林 忠次君
      河野 謙三君    藤野 繁雄君
      西川甚五郎君    谷口弥三郎君
      新谷寅三郎君    後藤 文夫君
      高瀬荘太郎君    石黒 忠篤君
      一松 定吉君    井上 知治君
      本多 市郎君    鶴見 祐輔君
      草葉 隆圓君    仲原 善一君
      成田 一郎君    堀本 宜実君
      前田佳都男君    松村 秀逸君
      手島  栄君    鈴木 万平君
      柴田  栄君    塩見 俊二君
      大谷藤之助君    大沢 雄一君
      西川弥平治君    重政 庸徳君
      白川 一雄君    高橋  衛君
      土田國太郎君    斎藤  昇君
      雨森 常夫君    永野  護君
      迫水 久常君    三木與吉郎君
      田中 啓一君    横川 信夫君
      木島 虎藏君    安井  謙君
      関根 久藏君    野本 品吉君
      秋山俊一郎君    岩沢 忠恭君
      三浦 義男君    高野 一夫君
      宮田 重文君    小柳 牧衞君
      木内 四郎君    青山 正一君
      堀木 鎌三君    左藤 義詮君
      植竹 春彦君    石原幹市郎君
      黒川 武雄君    苫米地義三君
      中山 壽彦君    平井 太郎君
      小林 英三君    大野木秀次郎君
      寺尾  豊君    大谷 瑩潤君
      伊能繁次郎君    松岡 平市君
      武藤 常介君    西田 信一君
      稲浦 鹿藏君    吉江 勝保君
      平島 敏夫君    後藤 義隆君
      勝俣  稔君    小西 英雄君
      西岡 ハル君    宮澤 喜一君
      吉田 萬次君    榊原  亨君
      佐野  廣君    青柳 秀夫君
      白井  勇君    井村 徳二君
      山本 米治君    松平 勇雄君
      寺本 廣作君    剱木 亨弘君
      小幡 治和君    上原 正吉君
      岡崎 真一君    古池 信三君
      小滝  彬君    館  哲二君
      郡  祐一君    西郷吉之助君
      小林 武治君    紅露 みつ君
      小山邦太郎君    木暮武太夫君
      石坂 豊一君    下條 康麿君
      野村吉三郎君    川村 松助君
      笹森 順造君    林屋亀次郎君
      杉原 荒太君    青木 一男君
      木村篤太郎君    津島 壽一君
      吉野 信次君    江藤  智君
      田中 茂穂君    辻  武寿君
      白木義一郎君    大竹平八郎君
      北條 雋八君
    ―――――――――――――
 反対者(青色票)氏名      三名
      長谷部ひろ君    天坊 裕彦君
      千田  正君
     ─────・─────
#14
○議長(松野鶴平君) これにて暫時休憩いたします。
   午後二時十五分休憩
     ―――――・―――――
   午後四時十二分開議
#15
○議長(松野鶴平君) 休憩前に引き続き、これより会議を開きます。
 〔発言する者多く、議場騒然〕
#16
○議長(松野鶴平君) 藤田進君から……(発言する者多く、聴取不能)……を得て、直ちに散会することの動議が提出されました。
 これより本動議の採決をいたします。表決は、記名投票をもって行います。本動議に賛成の諸君は白色票を、反対の諸君は青色票を、御登壇の上、御投票を願います。
 氏名点呼を行います。議場の閉鎖を命じます。
  〔議場閉鎖〕
  〔参事氏名を点呼〕
  〔投票執行〕
#17
○議長(松野鶴平君) 投票漏れはございませんか。……投票漏れないと認めます。
 これより開票いたします。投票を参事に計算させます。議場の開鎖を命じます。
  〔議場開鎖〕
  〔参事投票を計算〕
#18
○議長(松野鶴平君) 投票の結果を報告いたします。
  投票総数     二百票
  白色票     七十五票
  青色票    百二十五票
 よって本動議は否決せられました。(拍手)
     ―――――・―――――
  〔参照〕
 賛成者(白色票)氏名     七十五名
      大矢  正君    森中 守義君
      北村  暢君    横川 正市君
      鈴木  強君    藤田藤太郎君
      相澤 重明君    松永 忠二君
      占部 秀男君    鈴木  壽君
      大河原一次君    伊藤 顕道君
      坂本  昭君    木下 友敬君
      平林  剛君    山本 經勝君
      岡  三郎君    亀田 得治君
      秋山 長造君    久保  等君
      柴谷  要君    大和 与一君
      近藤 信一君    千葉  信君
      戸叶  武君    大倉 精一君
      竹中 勝男君    田畑 金光君
      吉田 法晴君    中田 吉雄君
      荒木正三郎君    松澤 兼人君
      河合 義一君    江田 三郎君
      小笠原二三男君    藤田  進君
      島   清君    野溝  勝君
      三木 治朗君    岡田 宗司君
      岩間 正男君    長谷部ひろ君
      阿部 竹松君    安部 清美君
      松澤 靖介君    光村 甚助君
      鈴木  一君    湯山  勇君
      加瀬  完君    天坊 裕彦君
      千田  正君    椿  繁夫君
      阿具根 登君    海野 三朗君
      中村 正雄君    矢嶋 三義君
      相馬 助治君    小林 孝平君
      成瀬 幡治君    永岡 光治君
      松浦 清一君    天田 勝正君
      高田なほ子君    片岡 文重君
      東   隆君    小酒井義男君
      羽生 三七君    佐多 忠隆君
      曾禰  益君    栗山 良夫君
      山下 義信君    清澤 俊英君
      棚橋 小虎君    内村 清次君
      山田 節男君
    ―――――――――――――
 反対者(青色票)氏名      百二十五名
      森 八三一君    中山 福藏君
      田村 文吉君    林田 正治君
      中野 文門君    竹下 豐次君
      村上 義一君    川口爲之助君
      島村 軍次君    北 勝太郎君
      小沢久太郎君    石井  桂君
      井上 清一君    伊能 芳雄君
      梶原 茂嘉君    加賀山之雄君
      堀末  治君    有馬 英二君
      苫米地英俊君    上林 忠次君
      藤野 繁雄君    西川甚五郎君
      谷口弥三郎君    新谷寅三郎君
      杉山 昌作君    後藤 文夫君
      高瀬荘太郎君    石黒 忠篤君
      一松 定吉君    井上 知治君
      本多 市郎君    鶴見 祐輔君
      草葉 隆圓君    仲原 善一君
      成田 一郎君    堀本 宜実君
      前田佳都男君    松村 秀逸君
      手島  栄君    鈴木 万平君
      柴田  栄君    塩見 俊二君
      大谷藤之助君    大沢 雄一君
      西川弥平治君    重政 庸徳君
      白川 一雄君    高橋  衛君
      土田國太郎君    斎藤  昇君
      雨森 常夫君    永野  護君
      迫水 久常君    三木與吉郎君
      田中 啓一君    横川 信夫君
      木島 虎藏君    安井  謙君
      関根 久藏君    野本 品吉君
      秋山俊一郎君    岩沢 忠恭君
      三浦 義男君    高野 一夫君
      宮田 重文君    小柳 牧衞君
      木内 四郎君    青山 正一君
      堀木 鎌三君    左藤 義詮君
      植竹 春彦君    石原幹市郎君
      黒川 武雄君    苫米地義三君
      中山 壽彦君    平井 太郎君
      小林 英三君    大野木秀次郎君
      寺尾  豊君    大谷 瑩潤君
      高橋進太郎君    伊能繁次郎君
      松岡 平市君    武藤 常介君
      西田 信一君    稲浦 鹿藏君
      吉江 勝保君    平島 敏夫君
      後藤 義隆君    縢俣  稔君
      小西 英雄君    西岡 ハル君
      宮澤 喜一君    吉田 萬次君
      榊原  亨君    佐野  廣君
      青柳 秀夫君    白井  勇君
      井村 徳二君    山本 米治君
      松平 勇雄君    寺本 廣作君
      剱木 亨弘君    小幡 治和君
      岡崎 真一君    小滝  彬君
      館  哲二君    郡  祐一君
      西郷吉之助君    小林 武治君
      紅露 みつ君    小山邦太郎君
      木暮武太夫君    下條 康麿君
      野村吉三郎君    川村 松助君
      笹森 順造君    林屋亀次郎君
      杉原 荒太君    青木 一男君
      木村篤太郎君    津島 壽一君
      吉野 信次君    江藤  智君
      田中 茂穂君
     ─────・─────
#19
○議長(松野鶴平君) これより安井謙君外二名提出の中間報告を求めるの動議の質疑を順次許します。田畑金光君。
 〔田畑金光君登壇、拍手〕
#20
○田畑金光君 私は、日本社会党を代表し、先ほど安井謙君ほか二名から提出されました、略称スト規制法延長議決案に関する中間報告を求める動議に対し、以下二、三質問を試みるものであります。
 第二十五国会の任務は、申すまでもなく日ソ共同宣言の批准承認、あるいは北海道、九州、四国等における冷災害の対策、人事院の勧告の実施、健康保険赤字対策を中心とする補正予算提出により、年末に伴う民生の安定をはかることが、この国会の重要な任務であると思います。ことに鳩山内閣の三次にわたる施策の経過を見ますと、何ら見るべきものがなかったのでありまするが、ただ一つ、特筆すべきものがあるとするならば、それは日ソ国交調整の実現を見た問題であろうと思うのであります。従いまして、この国会はこういう問題を中心として、当然案件その他、提案されるものとわが党は考え、従いまして、三十日間の会期を求めたわけであります。ところが与党の諸君は、二十一日間でもって十分であるとし、この国会は、短期に翻り上げなければならぬと、こうして、両党折衝の結果が二十五日の会期になったことは周知の事実であります。会期を延長しない、これは両党国会対策委員長の申し合せであり、党と党との話し合いであり、しかもこれは、議長の釜谷さんのあっせんによってやられてきたわけであります。しかるに御承知のごとく、昨日衆議院においては、まことに無謀きわまる会期延長措置が一方的に強行されたわけであります。(「無効だ、無効だ」と呼ぶ者あり)午後四時八分議長退席、ただこれしか速記録に残っていないという空前な暴挙をあえてして、会期の延長をはかったということは、国会法、議院規則を無視し、法規、先例を無視いたしました、多数の力に物を言わせたクーデダーの一種であると申し上げても過言ではないと思うのであります。(拍手)共通の広場を求める、こう言っている与党の諸君が、多数の力のみに依存して、かくのごとき、あえて力をもって議会政治を冒涜するということは、断じて許すことができないことであると考えます。われわれは、このような会期延長に対しては、明らかに違法であり、無効であると主張し、今後法的手続により、あるいは政府与党の政治道義上の責任を追及しなければならないと考えておるのであります。しかも、この国会会期の延長の最大の狙いがスト規制法であることは申すまでもありません。一昨日夕刻、参議院におきましても、議長は、委員長をそれぞれ集められて、会期延長の問題に関する諮問をされ、懇談会を持たれたのでありますが、与党の諸君、緑風会から出ておられる委員長の諸君は、なお議案の審議、調査のために一週間の会期延長が必要であると、口をそろえて主張されたのでありますが、本日の公報をごらん下さい。どの委員会が成規の開会要求をしているでありましょう。すべてが継続審査案件をすでに処理して、閉会の準備が成ったことをみずから示しておるではありませんか。(拍手)ことに社会労働委員会における審議の今日までの経過はどうでありましょう。去る四日、同委員会におきまして、法務大臣、通産大臣、労働大臣の出席を求めて質問を継続するということに、社労の理事においては打合せになっていたのであります。しかもこの打合せに基き、わが党の代表が質問を展開しようとするやさきに、与党の諸君が議事進行に名をかり、ついに委員会の紛糾を招くに至ったわけであります。ことにわれわれの遺憾にたえないことは、御承知のごとく、去る十二日、日ソ共同宣言もまだ提案されざるうちに、スト規制法案は、衆議院に委員会審査省略の名において提案されたわけであります。しかもその原因は、その目的は那辺にあるかと申しますならば、政府与党の説明を承わりますると、「年末の労働界が非常な不安定になっておる、従ってこの不安定を早期に安定させるためには、すみやかに延長議決案を可決して、労働界に安定を与えることが政府の親心であり、政府のとるべき親切心である、」こういうことで委員会審査省略がなされたわけであります。諸君、今次の国会におきまして、内政問題において、ことにそのスト規制法案が重大な論議の対象になるであろうということは、国民の注目するところであり、周知の事実であったはずであります。しかもまた、今日の国会は、御承知のごとく委員会中心の政治であります。委員会において十分論議を尽して、初めて尽すべきところは尽し、批判すべきところは批判し、国民の疑点に思うところは明らかにするのが委員会の任務であろうと考えるのでありまするが、委員会の審議を省略し、本会議に一挙にこれが可決を求めようとしたこの鮮度こそ、いわゆる数にものを言わせる問答無用、与党の暴力政治の一種の現われであると、私は断言してはばからないのであります。(拍手)ことに私たちは、今回のスト規制法案について、世論がこの法律をどう見ておるかという問題であります。与党の諸君も御承知のごとく、大きな新聞は、あげてその社説において、この法律は無用であり、この際、政府の賢明な態度としてとるべき道は、むしろこの法律をやめて、健全な労働慣行の成長のために政府は協力することこそ、正しい労働行政であり、施策であろうということを論断いたしたのであります。また、わが社会労働委員会におきましては、公聴会を開きました。十二名の公述人のうち、一体何名が賛成し、何名が反対したでありましょうか。ほとんど三分の二はこの法律を無用と論じ、この法律の廃止を主張して参ったのであります。ことに与党の諸君が、与党の声を代表するとして送られた公述人が、「私はこの委員会に出席するまでは、この法律に賛成すべしという気持で参りましたが、今朝来のこの委員会で行われた質疑応答を聞いて、じっと考えてみたとき、私は自分の考えが間違っていたということを反省いたしました。私は従来の賛成の能度を改めて、ここにはっきりと反対の意思を明らかに表明いたします」と、素朴な、地方から出て来た一技術家の公述人が、かくのごとき純朴な声をあげておったのであります……。
#21
○議長(松野鶴平君) 田畑君、時間が参りましたから、質疑の要点を願います。
#22
○田畑金光君(続) しかも有泉東大教授は、どういうことを衆議院の公聴会において申したでありましょうか。この法律の内容は、今日の憲法学者において、今日の労働法学者において、一人の賛成する者も見出すことができないということを指摘いたしておるのであります。私は、一体提案者である安井君にお尋ねいたしまするが、今日世論は、この法律に対してどのような見方をとっておるか、君の考え方を率直に承わりたいと思うのであります。
 次に、私は関連してお尋ねいたすのでありまするが、安井君も、あるいは自民党の諸君も御承知のように、この法律が制定された原因は、昭和二十七年末における炭労、電産の争議が長期化した結果であり、この争議の結果が、国民経済、国民生活にいろいろな支障を与えた。従って社会通念は、これらの争議行為をやめてもらいたいという方向に成熟したので、……
#23
○議長(松野鶴平君) 田畑君、時間が来ました。
#24
○田畑金光君(続) この法律を出したのだということを、当時の記録を見るまでもなく、主張されておるのであります。しかし、私は特に保守党の諸君に申し上げたいことは、労働関係というものは、労使の関係であります。相関関係であります。労働者があって使用者がある。使用者があって初めて労働者があるわけであります。しかも諸君、争議権というものは、今日の憲法を見るまでもなく、労働者の基本的な権利というものは、資本主義の発生の過程に応じ、資本主義の矛盾が露骨になるに従い、この資本主義の矛盾せる問題を解決しようとする労働階級の力というものが成長して、近代国家における労働者の基本的権利の保障がなされておるのであります。……
#25
○議長(松野鶴平君) 田畑君、時間が参りました。
#26
○田畑金光君(続) あの争議の経過をわれわれが考えたときに、一体国民大衆が迷惑を受けたというが、国民大衆に迷惑を及ぼしたものは何であるかということを考えていただきたい。電気がとまる、汽車がとまる。なるほどそれは国民の便利を阻害し、あるいは国民の生活からいろいろと大きな不便かもしれません。しかしながら、争議権というものには、当然それに伴うある程度の国民、公衆が迷惑をこうむるということは、前提として含まれておるということを諸君は忘れてはならないのであります。あの争議がなぜ長引いたかと申しますと、……
#27
○議長(松野鶴平君) 田細君、時間が参りました。
#28
○田畑金光君(続) 石炭企業においても、電気事業においても、高額の配当をやっておるということは、当時の経済資料によって明らかでありまするが、あの争議が長引いたという原因は、当然労働組合の要求に対し、こたえ得るだけの支払い能力の余力を持っていたけれども、自分のふところからは一銭も出さないという、利潤をどこまでも守って行こうという経営者の露骨な利潤擁護の気持が、ついに争議を長引かせ、社会、公衆に不便を与えるような結果になったのであって、われわれは突きつめてみますならば、あの争議を長引かし、国民に不便を来たしたものは、まさに当時の電気、炭鉱資本家階級の利潤のこのかたまりの結果であるということを忘れてはならぬと思うのであります。……
#29
○議長(松野鶴平君) 田畑君、時間が参りました。
#30
○田畑金光君(続) 憲法二十八条の労働基本権は、あくまでも働く権利であります。憲法二十九条は、財産権を保障しておるのでありますが、しかし、この財産権の保障には一定の限界があることを忘れてはなりません。私は安井君にお尋ねいたしまするが、一体憲法の……
#31
○議長(松野鶴平君) 田畑君、時間が参りました。
#32
○田畑金光君(続) 保障する基本的人権というものは、……
#33
○議長(松野鶴平君) 発言をやめて下さ、
#34
○田畑金光君(続) 公共の福祉の名によって、……
#35
○議長(松野鶴平君) 田細君、発言をやめて下さい。
#36
○田畑金光君(続) 君たちは、簡単に制限し得るものと考えておるのであるかどうか、私は、基本的人権というものは、今日の憲法に保障されておる基本的人権というものは、断じて諸君の考えているような、さような権利ではないと考えるが、この点、安井君の考え方を承わりたいと思います。……
#37
○議長(松野鶴平君) 田畑君の降壇を命じます。
#38
○田畑金光君(続) ことに私は、この法律案を見ましたときに、結局この法律は、スト規制法案は、要するに自民党の政府与党の諸君が、財界への阿諛迎合の結果の法律であると申し上げたいのであります。この延長決議案を出そうという第一声は、諸君の倉石労働大臣が、大阪の、関西の経営者協会に述べた、そのときが初めてそのスト規制法案延長の旨を明らかにしたわけであります。会期を延長し、スト規制法案の成立というものを、あげて自民党の諸君は、次期総裁選挙に関連し、……
#39
○議長(松野鶴平君) 田畑君の降壇を命じます。
#40
○田畑金光君(続) 党内派閥抗争のかけ引きのために、この法律を出したということを私は申し上げたいのであります。どうかこういうことを考えたとき、安井君にお尋ねいたしまするが、こういう派閥抗争、党内のかけ引きのために、世論の批判を受けておるかくのごとき反動的な立法をあえて提案し、しかも会期を無理な力によって延長し、……こういう国民の関心に対して、安井謙君はどのように考えておるか、ことに私は安井君にお願いしたいことは、時代の発展をながめてもらいたいということ、歴史の進歩の方向を見きわめてもらいたいということ、資本主義はやがて社会主義に席を譲らなければならない。勤労階級の生活と、自由と安定をはかることが、近代的な政治の最大の要素であると私は考えるが、安井謙君の御意見を承わりたいと考えます。
#41
○議長(松野鶴平君) 田畑君の降壇を命じます。(拍手)
  〔安井謙君登壇、拍手〕
#42
○安井謙君 田畑君にお答えを申し上げます。
 いろいろと卓越した御高見を賜わりましたが、私は今日スト規制溝の内容に対して、私見をここで、るる述べることはまだ差し控えたいと思っております。ただ先だっての公聴会の告示におきまして、一般から公述人を募集いたしました際に、十八人の応募者がございましたことは御承知でありましょうが、その中で積極的な反対は数名に過ぎなかったということは、世論の一斑を示しておるものだと存ずる次第であります。(拍手)私はこの中間報告を求める動議を提出いたしましたのは、委員会ではとうてい今後の審議日程の意見につきまして、委員間の一致をみることができません。進行いたしましても、これはとうてい委員会で収拾できないように思いましたので、提出をいたした次第であります。
    ―――――――――――――
#43
○議長(松野鶴平君) 藤田進君。
  〔藤田進君登壇、拍手〕
#44
○藤田進君 私は、ただいま提出されました動議に対して質問いたすものであります。
 この重要な議題に対しまして、十分間というまことに過酷な提案をせられまして、多数で押し切られたことについては、まことに遺憾とするところでありまして、議長におかれては、この点もう少しゆとりのある運営をまずお願いしたいと思います。今後七日間あるわけでありまして、そうあせることはないと思うのであります。
 そこで、まず第一に質問いたしたいのは、提案者である寺本君にお答えをいただきます。それは三つありまして、その一は、今度の会期問題を決します際には、両党間に話し合いがあり、議運においても、理事会並びに正規の議運で、会期延長しないということであったが、スト規制法を強行通過せしめるために、七日間延長したと称してここに会議を持っているが、提案者はこの点についていかに考えるか。第二の点、政府は劈頭十一月の十二日、両院の委員会審議の省略要求をつけてきたが、参議院では、これが違法である、効果がないということで、議運は決議をし、勧告をした。これらについて提案者は、いかにスト規制法が劈頭から無理にその手続がなされ、出発したか、この点についていかに考えるか。第三点は、衆参の両院が、おのおの社会労働委員会で審議をした際に、半々の日程を分けたはずである。しかるに、その半々と分けた理由は、委員会において議了して、いやしくも中間報告など、そういう不当な手続はしないということが含まれていたはずだ。ここに不信行為を行なって提出したのは提案者はいかに考えたのか。
 第四点以下二点については、宮田提案者にお伺いをいたします。
 その点は、以上申し上げた三点によって明らかなように、自由民主党、社会党、そして国民、こういう関係において、スト規制法がどうなろうとも、会期延長はしないということを中心に諸般の審議日程の相談ができて進めてきたのだが、ここにその信義は全く地に落ち破れてしまった。この点についていかに説明をするのか。スト規制法がここに議題に、中間報告となっているからお伺いをする。第五の点は、自由民主党の皆さんは、これは提案者の宮田さんも含めて、衆議院の本会議の席上で、あなた方の党では、これは衆議院も参議院も一貫して一つの党だと思うが、まるで馬賊が家畜をさらうというようなたとえもまだ足りないような抜き打ちの会期延長をやって、反対党をシャット・アウトした形で会期延長をしている。その基盤に立って、無効の基盤に立った形でここに会議を進めるわけだが、この点、宮田提案者は、スト規制法との関連においてどう考えるか。
 その次は安井提案者にお伺いいたします。第六点以下五点であります。
 ずっと見て来ていると、正副議長に対して非常に今回も圧力を加えて、あるときは常任委員長懇談会を開いて、それが参議院の意思であるかのごとき態度で衆議院議長に連絡をせしめ、これを動機に会期延長をせしめる。しかるに議運でもあるいは本会議でも、会期延長は何ら意思表示はしていない。こういう正副議長に加えた間違いの圧力というものをどう考えるか。第七点、会期延長というものは、元来その院においてどうしてもその案を通すのに日が足りない、しかも国民に重要な恩恵をもたらすものであるし、緊急を要するというものでなければならぬはずだが、伝えられるところによると、今度の会期延長は、スト規制法を通すかに見せつけて、実際には、総裁公選で東京に議員を足止めするためにこの会期延長がなされていると伝えられているが、果してそうなのかどうか、お答えをいただきたい。(拍手)第八点は、このスト規制法は、多年財界の圧力が非常に会期末につれて加わって来て、相当の資金が政界に流れているのではないかと国民は疑っているようにも見受けられるが、この点果して事実かどうか。一つあなたの知り得た限りにおいてお答えをいただきたい。(拍手)第九点は、国会法第五十六条の三でここに提案をしているが、この緊急性について七日間の会期延長との関連でどういう説明になるのか、お伺いをいたしたい。第十点は、今回の趣旨説明が何らなされない、答弁を聞いていると、おざなりで、てんで問題の点に触れていない。この点はどうなのか。社労委員会を開いても出席しないで流しておいて、会期延長して中間報告とは何事か。以上。(拍手、「まだ時間があるぞ」と呼ぶ者あり)
  〔寺本広作君登壇、拍手〕
#45
○寺本広作君 私と安井君と宮田君、それぞれ使い分けての答弁の要求がございましたが、提案者としては責任は連帯でございますから、代りまして御答弁申し上げます。(「何だ、だめだ」と呼ぶ者あり)
 まず、初めに会期延長の問題でございます。今期国会の劈頭に会期を定めました際、延長しないということを私の前任の与党の理事から申しております。会期を定めるに当り、当初から延長の意思を持つことは、そのこと自体が不合理であると思いますので、その際、延長はしないと与党理事から申し上げたわけであります。また十一月の二十二日に藤田さんから議運で重ねてお尋ねがありました際は、まだ重要案件が予備審査の段階で、先行きが不明でありましたので、会期については、劈頭会期を定めました際、与党理事から申し上げたことを変更しなければならぬ事情は起っていないと御答弁いたしたわけでございます。しかるに、重要案件が本院に送付されましてからは、委員会におきまする審議が予想外に遅延し、会期中に議了することが困難となったと判断したしましたので、与党としては会期の延長を求めたわけでございます。
 それから第二点といたしまして、衆議院で盆谷議長があっせんをされまして、委員会審査省略要求の撤回と関連して、いわゆるスト規制法の存続議決案を衆議院では二十六日までに議了するという申し合せができたことは承知いたしておりますが、その内容は、参議院の審議日程には触れるところはなかったと承知いたしております。参議院のことは、自民党、社会党両党のほか、緑風会その他の会派もあることでありますし、盆谷あっせんのいわゆる両党申し合せが、参議院の審議日程を拘束すべき筋合いのものではないと存じます。
 それから、議長、副議長に、与党から何か圧力をかけて議事促進をはかっているのではないかというお尋ねがございましたが、さような事実はございません。松野議長、寺尾副議長ともに、与党の圧力に屈するような小者でないことを藤田さんもよく御承知のことだと存じます。
 それから会期延長と私の党の総裁選挙に何か関係があるようなお尋ねでございましたが、さような事実はないと存じます。会期延長は全く国会内におきまする議案審議の必要以外に、ほかに理由はないものと存じます。
 それから委員会審査省略の要求書を参議院の予備審査の段階で持ってきたのは違法ではないかというお尋ねでございました。お尋ねの通りだと存じまして、議運におきまして、藤田さんの意見を私どもは了承しまして、政府に撤回を要求し、政府が撤回したことは御承知の通りでございます。
 この案件の国会審議について財界から与党に何か圧力がかかっているのではないかというお尋ねでございましたが、さような事実がないことを、この際、本議場を通じ明瞭にしておきたいと存じます。
 なお、中間報告を求める動議を提出いたしましたのは、先ほど安井君からも御答弁がございました通り、社会労働委員会において、審議が尽されておると判断されるにもかかわらず、結論が出ないことにありまして、会期の有無が中間報告を求めるおもなる理由ではないと考えます。藤田さんも御承知の通り、中間報告を求めることを規定したのは、国会法五十六条の三の第一項でございまして、中間報告を求めることには緊急性を要件といたしておらぬのでございます。私どもは会期の有無よりも、社会労働委員会におきまする審議の状況にかんがみ、特に必要ありと判断してこの動議を提出したものでございます。
 大体、お尋ねの要点を尽したように思いますので、これで御了承願います。(拍手)
  〔藤田進君登壇、拍手〕
#46
○藤田進君 ただいまの御答弁は、若干の点には触れておりますが、ほとんどの点が御答弁になっておりませんので、重ねて御答弁を要求いたします。
 さらに、ただいま御答弁の中でも占めていた御議論にあります通り、社会労働委員会の問題であります。社会労働委員会の、あたかも適法でない、あるいは妥当でないやり方のために、この中間報告というものが出てきたかのように聞くわけであります。そうであるならば、この際、特に社会労働委員長千葉信君の、これに対する見解を明らかにするよう要求をいたします。社会労働委員長に対して、以上私が質問いたしましたと同時に、答弁をいたされましたことについて、いかに考えるか、質問をいたします。
 今度のこの国会が、田畑君の質疑の中にも出てきていたように、日ソ交渉に関連して、批准並びに条約承認の案件が、これが臨時国会二十五日間の眼目であったはずであります。これが全会一致と言いたいが、若干の青票があったために、賛否はあったけれども、無事に議了せられて、ただいま批准書の交換という状態になっているはずです。社会党も謙虚にこの日ソ関係については協力いたしました。今日一週間という会期を、無謀にも抜き打ち的、一方的なやり方で延長いたしまして、国民がこぞって反対している――もっとも一部資本家の方々は御賛成のようであるし、この資本家の方々の御要求に忠実に動いておられるやに見受けられる皆さん方は御賛成のようでありますが、しかし、今日国民が望んでいるのは、北は北海道のあの冷害に対する国の援助措置であります。南は九州における水害の復旧、本州を通過した水害の復旧、失業者のあの群れの中でこの正月を迎えんとする中に、あたたかい政治と施策を望んでいるのであります。(拍手)かような国民の権利を一つ一つ、戦前にあったように剥奪して行く、憲法を文字通りじゅうりんして行くスト規制法をここに緊急なりと称して、不当にも中間報告を求めて、本会議で一挙に決しようなどということは、国民の決して欲しているところではありません。この点、重ねて提案者はいかに自覚せられているか、心からあなた方の所見をここで述べていただきたい。この点をお願いいたします。
 同時に、私どもは今後二大政党対立の中にあって、与党、野党あるいは緑風会さん、こういう関係において信義というものが守り得なかったならば、おおよそ共通の広場としての議会の運営というものは不可能であろうと私は思います。国会の会期の劈頭に会期延長を予定し得ないから、今日の段階になっては延長またやむなしのごとき詭弁を弄せられるが、明らかに理事会において慎重に、かつ円満に協議をして、そうして議運の速記録にも載せて、会期延長はしないとの与党の発言がありましたということを、議運委員長の石原幹市郎君は特に議運に報告をして、速記にとどめて、この点を確認いたしたはずであります。果して石原議運委員長が、さようなことを言った覚えはないというのかどうか、この点、議運委員長の御答弁をわずらわしたい。(拍手)
 さらに信義の問題について、他に事例をたくさん申し上げたいが、時間がないようでありますから、二、三だけ申し上げる。その二つ目は、衆議院におきましては十一月二十六日に、申し合せ通り衆議院の社会党は、全然その約束をたがわすことなく、まるきり約束の通り、(「信じていた」と呼ぶ者あり)そうでしょう。世論の支持と、天下に公約したことを守ってきたのです。二十六日の日には、約束通り参議院に送付されてきた。このことは提案者もよく御存じのはずです。しかる後、参議院における社会労働委員会では、鋭意審議が続けられていた。(「うそおっしゃい」と呼ぶ者あり)うそおっしゃいと言うが、(笑声)これは確かに自由民主党と緑風会の人たちには申し上げたい点がある。委員長は委員会を招集しても委員会に出席をしなかった。よって委員会は流会をしておる。委員長、理事懇談会をしばしば開いてまとめようとするが、頑として運営を前進せしめようとしなかった。こういう点に、流れるもとというものは、すべて党と党との間における信義をじゅうりんされてしまって、二十六日に送付されて、自後会期一ぱい、六日までは、常任委員会で、社会労働委員会で審議しなければならぬはずなのに、その大半を与党並びにその他緑風会の御出席がないために、委員会審議ができない、こういう不信義に出発していると思うが、この点さらに、その信義のかどは、まことにその通りだと、申しわけないということで、ここであやまる気なのか、それとも、そういう不信義なことはしていないとおっしゃるのか、この点が先ほどの御答弁では全然触れられておりません。たとえ痛いところであっても、ぜひこの点は御答弁をいただきたいのでございます。(拍手)
 さらに、財界の圧力なり、あるいは政治資金云々についても、私自身も目で見たり、あるいは写真にとっているわけではございません。それが皆さんが否定せられる一番根拠でしょう。われわれは知りませんから、どういうことがあったのか。しかし、非常な疑いが持たれて、過去において、皆さん三年前にこの法案が、ちょうど今回自由民主党がおやりになったように中間報告を求めて、一挙に委員会から取り上げて、当時の栗山良夫委員長の手元から本会議に取り上げて、これを一挙に強行採決、立法せられたのでありまして、ところが自後造船汚職、陸運汚職、その他等々の汚職がありました際に、電気事業連合会の人々が検察庁に呼ばれて、スト規制法通過に際して政治資金が流れたのではないかという疑いをもって取り調べを受けたということを、一部新聞で見受けたような記憶を私は持っております。さようにいわく因縁を持っているこの三年を経過したスト規制法であります。そういう当時の模様を思い起すときに、今回も同様に、会期があと七日間あるのに、質疑も十分、討論も十分、そういう窮屈な姿の中で強行しようということは、何かうしろに強いひもか何かあるのではないかという疑いを持つのは、これは常識であろうと思います。(拍手)この点をもっと具体的に、さようなことがないなら、ないというお答えがなければ、おそらく国民は納得しないであろうと考えるのであります。
 さらにもう一点は、今度のこの内容を見ますと、大きくは三つの点に触れていると思います。趣旨弁明があれば、われわれも納得するところであろうと思うが、趣旨説明はない、勇気を持った趣旨説明をする人はおそらくないのだろうと思う。ただ一人、寺本君が勇気をふるって御答弁に立たれましたし、あるいはまた私の再質問にもお答えになるでしょうが、他の諸君がお答えにならないくらい、これは心に矛盾を感じておられるのだろうと思う。それは第一に、次の会、次会においてこの中間報告をしろという点、その次、第二の点が、その劈頭にやれという点、さらに重大な点は、社会労働委員長は現に健在であります。見て下さい。なのに、委員長が報告しないときは、事故あるものとみなして、一方的に、しかも今日この段階で、一体、社会労働委員長が報告しないということをどっかで言明しているのかどうなのか、この点を一つ明確にここでしていただきたいし、かような、まことに院の権威を阻害するがごときことを本会議において議決させようとしたその魂胆はいずれにあるのか、この点を明確にしていただきたい。
 さらに報告をしないときは、事故あるものとみなして、だれにさせるか、この点は理事にさせるとある。この理事にさせるとあるのは、社会労働委員会を開いて、どの理事にさせるということをきめるのか、あるいは委員長が指名する理事に報告させるのか、この点は不明確であります。おそらく、社会労働委員長が指名するというその理事が委員長の代理をするということが、規則によって明白でありますが、(「当然だ」と呼ぶ者あり)規則も国会法も、憲法もあるものか、おれらは多数を持っておるのだ。そういう態度でおやりになろうとするのかどうか、その点を明らかにしていただきたい。(「それが常道だ」「簡単々々、規則を守れ」と呼ぶ者あり、その他発言する者多し)簡単にやろうと思ったって、ヤジるからできないのだよ。この点に関連をいたしまして……。
#47
○議長(松野鶴平君) 藤田君、時間が参りました。(「規制を守れ」「質問をやっておるじゃないか」と呼ぶ者あり、その他発言する者多し)時間が参りました。
#48
○藤田進君(続) 私が質問をいたしました社会労働委員長並びに議院運営委員長には、ぜひ一つ御答弁いただきたい。議長にもそのことを今お願いをいたしておりまするから、ぜひお願いをいたしたい。そのお答えがあるものといたしまして、私は降壇をいたします。(拍手、「議長、答弁々々」と呼ぶ者あり)
  〔寺本広作君登壇、拍手〕
#49
○寺本広作君 提案者が動議の趣旨説明をいたしませんでしたために、いろいろの揣摩憶測が行われておるように思いますので、その趣旨をおくればせでありますが、申し上げさせていただきたいと思います。
 今、社会労働委員会で審議されておりますこの案件は、新たに法律を制定しようとするものではなく、既存の法律の存続について議決を求めようとする案件でありますが、この案件が、社会労働委員会に付託されましてから今日まで、すでに十日経過いたしております。この案件について社会党に造詣の深い方が非常にたくさんおられますことは事案でございますが、本院の社会労働委員会で、すでに総理大臣に対しても、衆議院と同じく二回の質問を行なっておられます。また、公聴会も衆議院の一日に対して、本院の社会労働委員会では、深夜の審議を含めて一日半やっておられます。連合審査も衆議院では半日で済んだのに対して、本院では半日ずつ二回ほどやっております。その他、所管大臣、関係大臣、政府委員などに対する質疑応答も相当長時間にわたって行われておるのでございます。本院社会労働委員会が、今日に至るもなお結論に至らぬことについては、どうした事情があるのか、今日までの審議の実情はどういう工合であるのか、それを委員長であります千葉さんに報告していただきたいというのが、この動議の趣旨でございます。かような場合にこそ、本院としては国会法第五十六条の三の第一項で言うところの中間報告を求めるべき特に必要があるものと私どもは考えて、この動議を出したわけでございます。(拍手)
 なお、動議の案文につきまして、次会の会議の劈頭に報告を求めるということについて、どういう意味だと、こういうお話でございましたが、千葉さんに御報告いただきますのには相当時間も必要であろうと考えまして、次会の本会議が開かれるまで、その余裕がありますように、次会の本会議と書きまして、特にその劈頭にやっていただくようにお願いをする動議を出したわけであります。また、千葉さんに事故がありまして御報告ができないとき、これは国会法の建前から言えば当然のことではございますが、先例に従いまして、万一、千葉さんに事故でもございました際は、理事にかわっていただきたい、理事につきましては、千葉さんの御指名になる理事がおやりになりますか、そういう御指名がない場合は理事の協議の上でおやりになりますか、そこらにまだ余地が残っているであろうと考えております。以上であります。(「議長々々」と呼ぶ者あり、その他発言する者多く、議場騒然)
#50
○議長(松野鶴平君) 議題は……(発言する者多く、議場騒然、聴取不能)……動議に対する質疑の段階でありますので、千葉君の発言は許可することはできません。
 安井謙君外一名から、成規の賛成者を得て質疑終局の動議が提出されております。
 これより本動議の採決をいたします。本動議の表決は記名投票をもって行います。本動議に賛成の諸君は白色票を、反対の諸君は青色票を、御登壇の上、御投票を願います。
 氏名点呼を行います。議場の閉鎖を命じます。
  〔議場閉鎖〕
  〔参事氏名を点呼〕
  〔投票執行〕
#51
○議長(松野鶴平君) 投票漏れはございませんか。……投票漏れないと認めます。
 これより開票いたします。投票を参事に計算させます。議場の開鎖を命じます。
  〔議場開鎖〕
  〔参事投票を計算〕
#52
○議長(松野鶴平君) 投票の結果を報告いたします。
  投票総数   二百四票
  白色票   百二十八票
  青色票    七十六票
 よって質疑は、終局することに決しました。(拍手)
     ―――――・―――――
  〔参照〕
 賛成者(白色票)氏名      百二十八名
      森 八三一君    早川 愼一君
      野田 俊作君    田村 文吉君
      林田 正治君    中野 文門君
      竹下 豐次君    村上 義一君
      廣瀬 久忠君    大谷 贇雄君
      川口爲之助君    島村 軍次君
      北 勝太郎君    小沢久太郎君
      石井  桂君    井上 清一君
      伊能 芳雄君    梶原 茂嘉君
      加賀山之雄君    堀末  治君
      有馬 英二君    苫米地英俊君
      上林 忠次君    藤野 繁雄君
      西川甚五郎君    谷口弥三郎君
      新谷寅三郎君    杉山 昌作君
      後藤 文夫君    石黒 忠篤君
      一松 定吉君    井上 知治君
      本多 市郎君    鶴見 祐輔君
      草葉 隆圓君    仲原 善一君
      成田 一郎君    堀本 宜実君
      前田佳都男君    松村 秀逸君
      手島  栄君    鈴木 万平君
      柴田  栄君    塩見 俊二君
      大谷藤之助君    大沢 雄一君
      西川弥平治君    重政 庸徳君
      白川 一雄君    高橋  衛君
      土田國太郎君    斎藤  昇君
      雨森 常夫君    永野  護君
      迫水 久常君    三木與吉郎君
      田中 啓一君    横川 信夫君
      木島 虎藏君    安井  謙君
      関根 久藏君    野本 品吉君
      秋山俊一郎君    岩沢 忠恭君
      三浦 義男君    高野 一夫君
      宮田 重文君    小柳 牧衞君
      木内 四郎君    堀木 鎌三君
      左藤 義詮君    植竹 春彦君
      石原幹市郎君    黒川 武雄君
      苫米地義三君    中山 壽彦君
      平井 太郎君    小林 英三君
      大野木秀次郎君    寺尾  豊君
      大谷 瑩潤君    高橋進太郎君
      伊能繁次郎君    武藤 常介君
      西田 信一君    稲浦 鹿藏君
      吉江 勝保君    平島 敏夫君
      後藤 義隆君    勝俣  稔君
      小西 英雄君    西岡 ハル君
      宮澤 喜一君    吉田 萬次君
      横山 フク君    榊原  亨君
      佐野  廣君    青柳 秀夫君
      白井  勇君    井村 徳二君
      山本 米治君    松平 勇雄君
      寺本 廣作君    剱木 亨弘君
      小幡 治和君    上原 正吉君
      岡崎 真一君    小滝  彬君
      館  哲二君    郡  祐一君
      西郷吉之助君    小林 武治君
      紅露 みつ君    小山邦太郎君
      木暮武太夫君    石坂 豊一君
      下條 康麿君    野村吉三郎君
      川村 松助君    笹森 順造君
      林屋亀次郎君    杉原 荒太君
      青木 一男君    木村篤太郎君
      津島 壽一君    吉野 信次君
      江藤  智君    田中 茂穂君
    ―――――――――――――
 反対者(青色票)氏名     七十六名
      大矢  正君    森中 守義君
      北村  暢君    横川 正市君
      鈴木  強君    藤田藤太郎君
      相澤 重明君    松永 忠二君
      占部 秀男君    鈴木  壽君
      大河原一次君    伊藤 顕道君
      坂本  昭君    木下 友敬君
      平林  剛君    山本 經勝君
      岡  三郎君    亀田 得治君
      秋山 長造君    久保  等君
      柴谷  要君    大和 与一君
      安部キミ子君    近藤 信一君
      千葉  信君    戸叶  武君
      大倉 精一君    竹中 勝男君
      田畑 金光君    吉田 法晴君
      中田 吉雄君    荒木正三郎君
      松澤 兼人君    河合 義一君
      江田 三郎君    小笠原二三男君
      藤田  進君    野溝  勝君
      松本治一郎君    三木 治朗君
      岡田 宗司君    岩間 正男君
      長谷部ひろ君    阿部 竹松君
      安部 清美君    松澤 靖介君
      光村 甚助君    鈴木  一君
      湯山  勇君    加瀬  完君
      千田  正君    椿  繁夫君
      阿具根 登君    海野 三朗君
      中村 正雄君    矢嶋 三義君
      相馬 助治君    小林 孝平君
      成瀬 幡治君    永岡 光治君
      松浦 清一君    天田 勝正君
      高田なほ子君    片岡 文重君
      東   隆君    重盛 壽治君
      小酒井義男君    羽生 三七君
      佐多 忠隆君    曾禰  益君
      栗山 良夫君    山下 義信君
      清澤 俊英君    棚橋 小虎君
      内村 清次君    山田 節男君
     ―――――・―――――
#53
○議長(松野鶴平君) 社会労働委員長から一身上の弁明を求められました。これを許可いたします。千葉信君。
  〔千葉信君登壇、拍手〕
#54
○千葉信君 私はこの際、先ほど安井君の提起されました動議について、藤田君の質問について行われた答弁の過程に、私とも社会労働委員会及び社会労働委員長の立場を故意に侮辱するがごとき発言のありました内容について、この際、事実を率直に申し上げて、一身上の弁解とする次第でございます。(拍手)
 すなわち社会労働委員会における案件の、特にスト禁止法に関する質疑については渋滞をしていたということを、先ほど寺本君は言われました。与党の期待するがごとき渋滞が社会労働委員会の審議においてあったということを指摘されたのでございます。私は今回のスト禁止法の審議に当って、与党であろうと、緑風会であろうと、社会党であろうと、無所属であろうと、公平に発言を許し、しかもその質疑に渋滞を来たすがごときことについては、委員会並びに委員長の名誉に関するとして、極力これを排除して参りました。(拍手)
 具体的に申し上げますと、まず第一に、今回の社会労働委員会の最初から最後に至るまで、ただの一回でも理事会の議が、お互いの協議がまとまらないことはなかったのでございます。お互いに協定し合い、お互いに約束を成立させ合って、その話し合いの上で委員会は行われました。委員会もまた、私は広言に似ておりますけれども、社会労働委員会に関する限りいささかの波乱も起った例はございません。そういう状態のもとにおいて委員会は運営されました。しかも御承知のように、いわゆる質疑打ち切りの動議などと称するものの提出されましたあの四日の委員会は、前の日の三日、委員会の終了後において行われました理事会で、約束通り、労働大臣、法務大臣、通産大臣に対して質疑を行うという、一般質問を続行するという協定が成立し、その協定のままに委員会の開会をいたしましたところが、前日のその理事会の協定を踏みにじって、一方的に議事進行に名をかりて動議らしいものを出した。一体これはどこの党であろうと、与党であろうと野党であろうと、理事会で決定したことを突如として踏みにじって、それで天下の公党と言えるか。(拍手、「だれだ」と呼ぶ者あり)私は、この際は動議の内容、動議の形式等について、とやかく申し上げるつもりはございません。動議の内容なり形式なりについて、これ以上申し上げる必要は認めません。私の申し上げておることは、特にこの際明らかにしておきたいことは、もしも社会労働委員会において、思う通りにならないような状態、あるいは約束通りの状態であるけれども、その状態がはなはだしく不満であるというような事態は、ただの一回起りました。ただの一回起りました。
 そのおそらく自由民主党にとって、委員会の運営の状態が不満であるという現象が起ったただ一つの事例というのは、どういうことであるかと言いますと、私ども十二月一日の日に開かれました理事会の決定というのは、三日の日には、午前中は商工委員会との連合審査を行なって、午後は労働情勢に関する調査の案件を審議することと、もう一つは、健康保険法一部改正法案等の残余の案件について審議をする。ところが、そういう話し合いの過程で、スト禁止法に関する案件は三日の公報に載せるようにしてもらいたいという発言がありました。私はこれについては、公報に掲載することについては、明らかに了解をしたのでございます。ところが、当日、つまり三日の商工委員会との連合審査に入りましたその過程において、何とか、ちょっとでもいいからスト禁止法についての案件を上程するようにしてもらいたいという再三の懇請がございました。しかしそれを取り上げるということになりますと、これはいささか約束と違って参りますので、この点は、私はその申し入れに応ずることができなかった。つまりその申し入れが通っていれば、前々日の協定に基くことでないそういう申し入れなり、希望なりが通っていれば、それはまあ自由民主党さんの思う通りであったかもしれませんけれども、私は理事会の決定を尊重して、それに対して「はい」という返事をしなかったことだけは、社会労働委員会において質疑がおくれたなどということを口実とする現象のただ一つであった。こういう状態が、実際の社会労働委員会における審議の状態であったということを申し上げて、私は事態を明らかにして御判断をお願いする次第でございます。(拍手)
     ―――――・―――――
#55
○議長(松野鶴平君) 藤田進君から、賛成者を得て、暫時休憩することの動議が提出されました。
 これより本動議の採決をいたします。表決は記名投票をもって行います。本動議に賛成の諸君は白色票を、反対の諸君は青色票を、御登壇の上、御投票を願います。
 指名点呼を行います。議場の閉鎖を命じます。
  〔議場閉鎖〕
  〔参事氏名を点呼〕
  〔投票執行〕
#56
○議長(松野鶴平君) 投票漏れはございませんか。……投票漏れないと認めます。
 これより開票いたします。投票を参事に計算させます。議場の開鎖を命じます。
  〔議場開鎖〕
  〔参事投票を計算〕
#57
○議長(松野鶴平君) 投票の結果を報告いたします。
  投票総数  百八十九票
  白色票    七十二票
  青色票    百十七票
 よって本動議は否決せられました。
     ―――――・―――――
  〔参照〕
 賛成者(白色票)氏名      七十二名
      大矢  正君    森中 守義君
      北村  暢君    横川 正市君
      鈴木  強君    藤田藤太郎君
      相澤 重明君    松永 忠二君
      占部 秀男君    鈴木  壽君
      大河原一次君    伊藤 顕道君
      坂本  昭君    木下 友敬君
      平林  剛君    山本 經勝君
      岡  三郎君    亀田 得治君
      秋山 長造君    久保  等君
      大和 与一君    安部キミ子君
      近藤 信一君    千葉  信君
      大倉 精一君    田畑 金光君
      吉田 法晴君    中田 吉雄君
      荒木正三郎君    松澤 兼人君
      河合 義一君    江田 三郎君
      小笠原二三男君    藤田  進君
      田中  一君    野溝  勝君
      松本治一郎君    三木 治朗君
      岡田 宗司君    岩間 正男君
      長谷部ひろ君    阿部 竹松君
      安部 清美君    松澤 靖介君
      光村 甚助君    鈴木  一君
      湯山  勇君    加瀬  完君
      椿  繁夫君    阿具根 登君
      海野 三朗君    中村 正雄君
      矢嶋 三義君    小林 孝平君
      成瀬 幡治君    永岡 光治君
      松浦 清一君    天田 勝正君
      高田なほ子君    片岡 文重君
      東   隆君    重盛 壽治君
      小酒井義男君    羽生 三七君
      佐多 忠隆君    曾禰  益君
      栗山 良夫君    山下 義信君
      清澤 俊英君    棚橋 小虎君
      内村 清次君    山田 節男君
    ―――――――――――――
 反対者(青色票)氏名      百十七名
      森 八三一君    早川 愼一君
      田村 文吉君    林田 正治君
      中野 文門君    竹下 豐次君
      村上 義一君    廣瀬 久忠君
      大谷 贇雄君    川口爲之助君
      島村 軍次君    北 勝太郎君
      小沢久太郎君    石井  桂君
      井上 清一君    伊能 芳雄君
      有馬 英二君    苫米地英俊君
      上林 忠次君    河野 謙三君
      藤野 繁雄君    谷口弥三郎君
      新谷寅三郎君    後藤 文夫君
      石黒 忠篤君    一松 定吉君
      井上 知治君    本多 市郎君
      鶴見 祐輔君    草葉 隆圓君
      仲原 善一君    成田 一郎君
      堀本 宜実君    前田佳都男君
      松村 秀逸君    手島  栄君
      鈴木 万平君    柴田  栄君
      塩見 俊二君    大谷藤之助君
      大沢 雄一君    西川弥平治君
      重政 庸徳君    白川 一雄君
      高橋  衞君    土田國太郎君
      斎藤  昇君    雨森 常夫君
      永野  護君    迫水 久常君
      三木與吉郎君    田中 啓一君
      横川 信夫君    木島 虎藏君
      安井  謙君    関根 久藏君
      野本 品吉君    秋山俊一郎君
      岩沢 忠恭君    三浦 義男君
      宮田 重文君    小柳 牧衞君
      木内 四郎君    青山 正一君
      堀木 鎌三君    左藤 義詮君
      石原幹市郎君    黒川 武雄君
      苫米地義三君    中山 壽彦君
      平井 太郎君    小林 英三君
      寺尾  豊君    大谷 瑩潤君
      伊能繁次郎君    松岡 平市君
      武藤 常介君    西田 信一君
      稲浦 鹿藏君    吉江 勝保君
      平島 敏夫君    後藤 義隆君
      勝俣  稔君    小西 英雄君
      西岡 ハル君    宮澤 喜一君
      吉田 萬次君    横山 フク君
      榊原  亨君    佐野  廣君
      青柳 秀夫君    白井  勇君
      山本 米治君    松平 勇雄君
      寺本 廣作君    剱木 亨弘君
      小幡 治和君    上原 正吉君
      岡崎 真一君    古池 信三君
      小滝  彬君    郡  祐一君
      小林 武治君    紅露 みつ君
      小山邦太郎君    木暮武太夫君
      石坂 豊一君    下條 康麿君
      野村吉三郎君    笹森 順造君
      林屋亀次郎君    杉原 荒太君
      青木 一男君    津島 壽一君
      吉野 信次君    江藤  智君
      田中 茂穂君
     ─────・─────
#58
○議長(松野鶴平君) 討論の通告がございます。順次発言を許します。栗山良夫君。
  〔栗山良夫君登壇、拍手〕
#59
○栗山良夫君 私は、日本社会党を代表いたしまして、ただいま上程せられておりまするいわゆるスト規制法に関する中間報告を求むる動議につきまして、心からなる憤りをもって反対の意思を表明いたしたいと思うのであります。(拍手)さらに、消極的に反対をいたすものではないのでありまして、皆様方の良識に訴え、参議院の良識をもって、この動議を何とぞ否決をせられるように心からこいねがいたいと思うものであります。(拍手)
 私は、この動議がもしここで可決になりますれば、あれほど世論から悪評をこうむっておりますところのスト規制法の効力延長に関する議決の可決成立にそのまま通ずる道を開くものであると考えるからであります。従いまして、皆様方に、この問題に特に関係を深くいたして参りました私から、二、三の意見を述べまして訴えたいと思うのであります。
 私は、この本会議場に入りました瞬間から、三年前の本会議場におけるこの法案審議の過程のさまざまな思い出にただいまふけっておるのであります。ちょうど昭和二十八年八月三日午後九時四十八分、小林英三君の手によりまして、ただいまと同じような中間報告を求むるための動議が提出をいたされました。しかも七月三十日の日には、ちょうど昨日衆議院に行われたと全く同じような格好において、社会党の議員の入場を待たず、抜き打ち的に、当時の堤議長の手によりまして、六日間の会期延長が行われたことも、皆様方の御承知の通りであります。私はあの三年前におきましても、本法が、いかに労働法が定め、大きくは憲法第二十八条が保障をしておりますところの労働基本権に重大なる制圧を加えるところの法律であることが明らかになり、しかも、その審議の過程におけるいろいろな保守政党の好ましくない妨害等につきましても、完膚なきまでに明らかにせられ、再びかくのごときことは繰り返さるべきでないということが、当時明らかにせられておるにかかわらず、ここに再び、三年前よりもさらに激しい態度をもって、衆議院あるいは参議院において、自由民主党の手によってこれが強行せられようということにつきまして、心からなる憤りを感ずるものであります。(拍手)特に当時労働政務次官として、政府と国会との間における重要なる役割を演ぜられましたところの安井君、並びにかつては労働事務次官といたしまして労働行政に通暁いたし、すいも甘いも知り抜いており、特に三年前には労働委員の一人とせられまして、この問題に真剣に取り組まれ、横からも縦からも、裏からも表からも十分にこの法案を知り抜いており、しかも良識ある人として私どもが敬意を表しておる寺本君、これらの方々が発議者になって、この動議を提出せられましたことについては、両君のためにはなはだ惜しむものであります。(拍手)ところが、おそらく両君の良識が変ったのではないと思います。私は、この両君をしてかくのごとき態度をとらしめた裏には、ただいま飽くなき残酷性を発揮しつつあるところの、わが国の保守政党の代表である鳩山内閣並びに自由民主党の大きなひもが、かくあらしめておるものであると申して過言でないと思うのであります。(拍手)
 たとえば、なぜこういうことを私が申すかと申しまするというと、去る十一月七日の毎日新聞におきまして、この問題に対する解説記事が載ったことがあります。そのときに、長くなりますから結論だけを申しまするというと、倉石労働大臣は、こういうような不人気な法律は、余命幾ばくもない現内閣の存続中に片づけてしまえ、新内閣に傷のつかないようにしたいということであるということが伝えられたのであります。私は、かくのごとき重要な問題を、こういう余命幾ばくもない内閣の手によりまして、火事どろ的にこれを食い去るということは、断じて許すべきでないと思うのであります。
 さらに第二の問題といたしまして、私が心から憂えますものは、国会の将来の運営に対しまして、重大なる暗影を投ずるものではないかと思うのであります。皆様方御承知のように、われわれは国会の民主的な運営のためには、しばしばあやまちを犯したこともありましょう。しかしその瞬間々々において、国民の与託にこたえるべく、新しい反省を加えつつ、民主的な運営に懸命な努力を続けて参っておるのであります。しかるに、かくのごとき法案に出会いまするや、保守党は、たび重なるところの政治的背信行為を繰り返して参っておるのであります。衆議院において、参議院においてしかりであります。特に本日においても、どうでございましょう。先ほど出されましたところのあの動議のごときは、数個の案件を一つの動議に取りまとめて、本会議場において議長が読み上げても、全議員がこれを聞きとることができないような状態において、強行採決を迫って参ったではありませんか。かくのごときことを国会の運営の上において積み重ねて参りましたときには、果していつの日にか国会の民主的な運営を確立することができるでありましょうか。(拍手)特にその責任は、与党であるところの自由民主党の責任であると私は思います。(拍手)倉石労働大臣、鳩山総理大臣あるいは牧野法務大臣等は、本案の社会労働委員会における審議におきまして、労働者が労働慣行を成熟させて、好ましい状態になるならば、かくのごとき法律は要らない、それがないからできないと、こういう工合に答弁をしたのであります。三年前から、累次日本の労働組合は、その成熟せる労働慣行を確立しつつあるではありませんか。確立をしていないのは、自民党諸君の政治における民主的な慣行に対する成熟の熱意がないということであります。今、労働組合に対するところの労働慣行の成熟を期待し、これを法律をもって強要するというような態度を示す前に、自民党の諸君は、わが国の国会運営の責任者でありまするから、与党である諸君が、国会運営民主化のためのよき政治慣行を作り上げることにまず専念せられることが、一番大事なことではないかと私は思うのであります。(拍手)
 さらに、今度の問題において一番遺憾に思いますることは、国民の代表として国会におきましては、自由に発言し、審議するところの権利を持っておりまする多くの議員に対して、発言権が封殺せられておることであります。中間報告をいかなる報合に求めるべきかということにつきましては、三年前にわれわれは十二分に議論をいたしたのであります。当時の速記録にこれは明らかになっております。国会法五十六条の三によって中間報告を求められるのでありまするけれども、これを求めまする場合には、三つのうちのいずれかの条件を整えなければならぬということが指摘せられたのであります。その一つの場合は、当該委員会の審議が著しく混乱状態に陥り、収拾がつきがたい状態になったときであります。今日参議院社会労働委員会におきまして、かくのごとき状態になったことが一回でもございますか。先ほど千葉社会労働委員長が、切々として諸君に訴え、自民党の諸君の誹謗がましい言説に対しまして反論をされた通りであります。
 さらに第二の場合といたしまして、委員長の取扱いが公平を欠き、一方的に偏するか、または委員長に委員会を整理する能力がないという場合のときであります。委員長の取扱いが不公平であるという声は、私寡聞にして、自由民主党の委員諸君からも一ぺんも聞いたことがありません。これは委員長御本人からは言われないことでございましょうが、とにもかくにも、あなた方から、公平な委員長である、よくやっているということは聞きましたけれども、不公平のそしりを聞いたことは一回もありません。(拍手)さらにまた、千葉社会労働委員長の能力に対しましては、これは今さら私が云々すべきでない、参議院の中において高く評価されておりますることは、おそらく一人の御異存者もないと思うのであります。(拍手)
 さらに第三の場合として、日切れの法案であるため、特に緊急やむを得ない場合であると指摘されております。大体、緊急という字の使い方を自民党の諸君はよく御存じでない。今度の臨時国会の始まった一番最初に、どうでしょう、緊急であるから審査省略の要求をするというので、ところが間違って、持ってくることを差し控えなければならない参議院の方へも審査省略要求書を法案につけて持って参りました。参議院全会一致の撤回勧告に従って、あなた方の鳩山内閣は、あの審査省略の要求書を引き下げられたじゃありませんか。そういうことを繰り返しておりまするから、あなた方の緊急性ということについては、何らこれは理論的根拠がない、何とかしてこの無体なる法律をしゃにむに通してしまいたい、その一つの目的のために手段を選ばないところの、まことに恐るべき行為であると言わなければならぬのであります。(拍手)
 私は、皆様方に最後にお伝えをしたいのでありますが、今や世論はかくのごとき法律の効力延長を望んではおりません。学界においても、労働組合においても、有識者間においても望んでいないのであります。ただ日経連を中心とする資本家の陣営と、これにつながる日本の保守党の諸君だけではないか。(拍手)
 私は、最後に根拠を持って申し上げておきます。十月二十五日付朝日新聞の社説は何と国民に訴えましたか。
#60
○議長(松野鶴平君) 時間が参りました。
#61
○栗山良夫君(続) 「八月六日で……
#62
○議長(松野鶴平君) 栗山君、時間が参りました。
#63
○栗山良夫君(続) 期限の切れたスト規制法を存続することは、資本家団体や自民党には強い要望があり、労働組合や社会党に激しい反対があって、久しい以前からの大きな政治問題だったのだが、いよいよ存続案が提出されることになれば、臨時国会はそれをめぐって波乱を免れないだろう。だが、いま改めてスト規制法を存続させるという論拠は、はなはだ薄弱だといわなければならない。」と言っておるのであります。さらにその結論において「保守政党や」……
#64
○議長(松野鶴平君) 時間が参りました。
#65
○栗山良夫君(続) もうちょっと待って下さい。
 ……「資本家団体としては、このような法律によって、労働組合の武器に大きな制限を加えておくことは、最も安易な途であるから、その存続を希望することも強いであろう。しかし、自分達の政策や事業経営上の努力と労働組合の健全な発達なしには、本当の社会の安定は来ないことを考えるべきである。」と結んでいるのであります。(拍手)
 どうか、時間が参りましたから意を尽しませんが、皆様方の御良識に訴えて、参議院の権威にかけて、この不法なる、不当な動議の否決されんことを心から願いまして、反対の討論といたします。(拍手)
    ―――――――――――――
#66
○議長(松野鶴平君) 阿具根登君。
 〔阿具根登君登壇、拍手〕
#67
○阿具根登君 私は日本社会党を代表いたしまして、スト規制法の中間報告に関する反対の討論を行わんとするものでございます。
 先ほど藤田君あるいは田畑君等の質問にお答えになりました方々の言葉を聞いておりますと、語るに落ちるということを思い出すのでございます。たとえば寺本君は、わが党の質問である、この法案が出されて与党と野党との間において、紳士的な話し合いが進められている。二十一日の期限を二十五日に延ばして、そうして会期を延長しないという約束をされておったにかかわらず、信義を裏切ったものである。踏みにじったものであるとの質問に対しまして、寺本君は、かかる問題は、当初からそういうものを予定しておりません。こういうことを言っておられる。しかりとするならば、委員会においては、十二月四日に質疑の打ち切りらしきものが出されております。これは六日終了の前提に立ってなされたものでなからねばならないはずでございます。しかりとするならば、一週間延びた今日に、きょうかかる中間報告を出される真意が那辺にあるかを私は考えざるを得ないのでございます。(拍手)六日にきまっている期間であって、四日に打ち切って完了ができるならば、社会労働委員会が今まで審議してきた六日間よりももっと長い今後の期間において、たとえばその四日間考えてみましても、十日までは十分委員会で審議をしなければならないということは、それは安井君の十分御承知のことであろうと思います。そうするならば、この法案を審議するということを放棄して、ただ数にものを言わせて押し切らんとする、かかる中間報告に対しまして、私は心から反対を申し上げるのでございます。
 なおまた、スト規制法の審議の中に表われて参りました一、二の問題を考えましても、私どもはかかる法案こそ、世論をまどわさないように、十二分に解明されなければならないと思っておるのでございます。労働大臣やあるいは法務大臣の言葉を聞いておれば、あたかも労働者は悪者のごときことを言っておられる。与党の諸君も、そのしり馬に乗っておられるかと思いますが、たとえば労働省が管理しておる機関紙、「週刊労働」を見ましても、りっぱな坑道を片方に写しておいて、それからいかにも炭坑が崩れたような想像図を下に書いて、「このストライキ規制法が通るならば、こういうことになります」と、こういうことを言っておる。また、この法律が廃案になったならば、電気は消えるでしょうし、坑内は爆発をするでしょうし、水害を起すでしょうというようなことを言って、いかにも世論がそれに迷うようなことを前提として言っておられるのでございます。私が申し上げたいのは、労働者が、破壊を前提として考えておるならば、かかる法律があっても、そういう行為は幾らもできるようになっておるのでございます。一、二の例を申し上げてみますならば、組合の指令によって、たとえば炭鉱が保安要員を引き上げることができないというこの法律でございますが、この保安要員が、自分の、自己の生命を保障してない、いわゆる危険きわまる坑内に下ることを拒否した場合、何らこれを取り締ることはできないのでございます。個人の権利によって拒否した場合には、取り締ることはできないのでございます。なおまた、そういう危険な場所で働くことをきらって辞表を出した場合には、これまた何ら取り締ることはできないのでございます。炭鉱の労働者が、炭鉱を破壊するというような考えを持っておるならば、当然そういう行動をとるはずでございます。ところが、いまだ一ぺんも、そういうことをやったことがない。またスト規制法ができまして三年、一回もこれに抵触したようなこともない。こういうことを考えてみる場合に、頭から労働者はかかることをするのだというような認識のもとに、審議を尽さずに、中間報告で取り上げて、そうして数によって押し切らんとする行為は、まことに私は許すべからざるものであると思うのでございます。(拍手)
 なおまた、一、二、この基本的な考えの上に立っておる問題を申し上げてみますと、これは社会通念ということが言われておる。社会通念とは何ぞや、こういうことになりますと、あるいは新聞の論調もありましょう。ただいま栗山議員から十分お述べになったのでおわかり下さったと思いますが、またそのほかに判例等があると思います。それでは、今までに電気産業で起った判例がいかになっておるか、皆様に御参考のために御披露申し上げたいと思います。釧路地裁の網走支部では、一審で無罪、札幌高裁で八名無罪、最高裁において免訴、福岡地裁においては無罪、柳河支部においても無罪、福岡高裁において無罪、この人たちは、まず第一に富樫正一君ほか十四名、その次、赤塚正君ほか五名、こういう方々が無罪になっております。読み上げて行くならば二十五もございます。この人たちが、ほとんど無罪なり、免訴なりになっておりますが、質問の中では、それは世論ではないんだ、社会通念ではないんだ、最高裁に行かなければ社会通念とは言われないと、こういうことを言っておられる。たくさんの犯罪事件あるいはその他の事件があった場合に、日本国民が全部最高裁まで持って行くだけの余裕のある人が幾人あるか。これはよこしまな一方的な考えである社会通念を打ち立てて、そうしてかかる法律を押しつけんとしておる。たとえば公共の福祉においても、総理大臣は重大なる発言をいたしておる。今、中間報告にこれを取り上げて、そうして直ちに採決に持って行くならば、この法律解釈は二つに分裂されて行く。たとえば、わが党の大矢正君の質問において、小さな炭鉱がやめた場合に、これは公共の福祉に反するやいなやという質問に対しては、総理大臣は、これに対して、公共の福祉に反しないと、こういうことを言っておるのでございます。そうすれば、この法律の解釈は根底から変ってくる。こういう毛のを十分に委員会で審議しなければ、これが解明できずに、この法律がそのまま施行されて行くとするならば、一方は一方の解釈、他方は他方の解釈をして行くであろうと思うので、私はきわめて危険なものになると思う。
 そこで、私はかかる法律を、こういう時間を費やして、ここでお互いが論争をするよりも、早く委員会に差し戻して、三日のあの状態に返って、十分審議する時間があるではないか。なぜ与党の諸君は委員会にも顔を出さないのか。一回の質問をするでなく、委員長の招請にも応ぜず、そうして委員長に中間報告を求めて、委員会の審議は終れりと、あるいは先に進まずということは、まるで盗人たけだけしいというような態度でないかと私は思う。(拍手)安井さんのお言葉で、委員長が逃げ出したからだとおっしゃった。委員長は逃げ出したのではないのです。なぜ委員長が立ったか。諸君が質疑を打ち切りたい、質問もしない諸君が、質疑をやめたいということを言うから、質問を続けたいから、休憩に落したのではございませんか。それを君らは、委員長が逃げた、委員長が開かない、これは当らない。あなた方の要請によって、委員長は数回、あなた方に要請をしたはずである。(「うそ言え」と呼ぶ者あり)だれ一人こない。うそ言えという早川先生は、私は本気で言っておられるのではないと思います。あなたはよく御承知の通り、だれもこなかった。そうして審議をせずに、あなた方は、会期延長に狂奔された。それはそれでよろしい、会期延長が一週間になったならば、なぜ良心的に、その過半数でも審議を進めないのか。一週間、きょうが始まりである。その初めに、こういう中間報告を出すということは、国民を欺瞞するもはなはだしい。(拍手)何もあなた方は、審議する熱意も誠意も持っておらないではございませんか。
#68
○議長(松野鶴平君) 阿具根君、時間が参りました。
#69
○阿具根登君(続) 私は、かかることを論議する、あるいはかかる中間報告を出される前に、もっと国民のことを考えて、電気産業の労働者を、炭鉱の労働者を考えて、むち打って昔のような労働にさせるのと違って、ほんとうに労働者に愛情ある政策をとることこそ、政治家の務めだと私は考えるのでございます。かような見地から、私は絶対反対の討論にかえる次第でございます。(拍手)
#70
○議長(松野鶴平君) 安井謙君外一名から、成規の賛成者を得て、討論終局の動議が提出されております。
 これより本動議の採決をいたします。本動議の表決は、記名投票をもって行います。本動議に賛成の諸君は白色票を、反対の諸君は青色票を、御登壇の上、御投票を願います。
 氏名点呼を行います。議場の閉鎖を命じます。
  〔議場閉鎖〕
  〔参事氏名を点呼〕
  〔投票執行〕
#71
○議長(松野鶴平君) 投票漏れはございませんか。……投票漏れないと認めます。
 これより開票いたします。投票を参事に計算させます。議場の開鎖を命じます。
  〔議場開鎖〕
  〔参事投票を計算〕
#72
○議長(松野鶴平君) 投票の結果を報告いたします。
  投票総数   二百四票
  白色票   百三十二票
  青色票    七十二票
 よって討論は終局することに決しました。
     ―――――・―――――
  〔参照〕
 賛成者(白色票)氏名      百三十二名
      森 八三一君    早川 愼一君
      野田 俊作君    常岡 一郎君
      田村 文吉君    林田 正治君
      中野 文門君    竹下 豐次君
      村上 義一君    廣瀬 久忠君
      大谷 贇雄君    川口爲之助君
      島村 軍次君    小沢久太郎君
      石井  桂君    井上 清一君
      伊能 芳雄君    梶原 茂嘉君
      加賀山之雄君    堀末  治君
      有馬 英二君    苫米地英俊君
      河野 謙三君    藤野 繁雄君
      西川甚五郎君    谷口弥三郎君
      新谷寅三郎君    杉山 昌作君
      後藤 文夫君    高瀬荘太郎君
      石黒 忠篤君    一松 定吉君
      井上 知治君    本多 市郎君
      鶴見 祐輔君    草葉 隆圓君
      仲原 善一君    成田 一郎君
      堀本 宜実君    前田佳都男君
      松村 秀逸君    手島  栄君
      鈴木 万平君    柴田  栄君
      塩見 俊二君    大谷藤之助君
      大沢 雄一君    西川弥平治君
      重政 庸徳君    白川 一雄君
      高橋  衛君    土田國太郎君
      斎藤  昇君    雨森 常夫君
      永野  護君    迫水 久常君
      三木與吉郎君    田中 啓一君
      横川 信夫君    木島 虎藏君
      安井  謙君    関根 久藏君
      野本 品吉君    秋山俊一郎君
      岩沢 忠恭君    三浦 義男君
      高野 一夫君    宮田 重文君
      小柳 牧衞君    木内 四郎君
      青山 正一君    堀木 鎌三君
      左藤 義詮君    植竹 春彦君
      石原幹市郎君    黒川 武雄君
      苫米地義三君    中山 壽彦君
      平井 太郎君    小林 英三君
      大野木秀次郎君    寺尾  豊君
      大谷 瑩潤君    高橋進太郎君
      伊能繁次郎君    松岡 平市君
      武藤 常介君    西田 信一君
      稲浦 鹿藏君    吉江 勝保君
      平島 敏夫君    後藤 義隆君
      勝俣  稔君    小西 英雄君
      西岡 ハル君    宮澤 喜一君
      吉田 萬次君    横山 フク君
      榊原  亨君    佐野  廣君
      青柳 秀夫君    白井  勇君
      井村 徳二君    山本 米治君
      松平 勇雄君    寺本 廣作君
      剱木 亨弘君    小幡 治和君
      上原 正吉君    岡崎 真一君
      古池 信三君    小滝  彬君
      館  哲二君    郡  祐一君
      西郷吉之助君    小林 武治君
      紅露 みつ君    小山邦太郎君
      木暮武太夫君    石坂 豊一君
      下條 康麿君    野村吉三郎君
      川村 松助君    笹森 順造君
      林屋亀次郎君    杉原 荒太君
      青木 一男君    木村篤太郎君
      津島 壽一君    吉野 信次君
      江藤  智君    田中 茂穂君
    ―――――――――――――
 反対者(青色票)氏名      七十二名
      大矢  正君    森中 守義君
      北村  暢君    横川 正市君
      鈴木  強君    藤田藤太郎君
      相澤 重明君    松永 忠二君
      占部 秀男君    鈴木  壽君
      大河原一次君    伊藤 顕道君
      坂本  昭君    木下 友敬君
      平林  剛君    山本 經勝君
      岡  三郎君    亀田 得治君
      秋山 長造君    久保  等君
      柴谷  要君    大和 与一君
      安部キミ子君    近藤 信一君
      戸叶  武君    大倉 精一君
      田畑 金光君    吉田 法晴君
      中田 吉雄君    荒木正三郎君
      松澤 兼人君    河合 義一君
      江田 三郎君    小笠原二三男君
      藤田  進君    田中  一君
      野溝  勝君    松本治一郎君
      岡田 宗司君    岩間 正男君
      長谷部ひろ君    阿部 竹松君
      安部 清美君    松澤 靖介君
      光村 甚助君    鈴木  一君
      湯山  勇君    加瀬  完君
      千田  正君    椿  繁夫君
      阿具根 登君    海野 三朗君
      中村 正雄君    矢嶋 三義君
      相馬 助治君    小林 孝平君
      成瀬 幡治君    永岡 光治君
      松浦 清一君    天田 勝正君
      高田なほ子君    東   隆君
      重盛 壽治君    小酒井義男君
      佐多 忠隆君    曾禰  益君
      栗山 良夫君    山下 義信君
      清澤 俊英君    棚橋 小虎君
      内村 清次君    山田 節男君
     ─────・─────
#73
○議長(松野鶴平君) これより安井謙君外二名提出の中間報告を求めるの動議の採決をいたします。表決は記名投票をもって行います。本動議に賛成の諸君は白色票を、反対の諸君は青色票を、御登壇の上、御投票を願います。
 氏名点呼を行います。議場の閉鎖を命じます。
  〔議場閉鎖〕
  〔参事氏名を点呼〕
  〔投票執行〕
#74
○議長(松野鶴平君) 投票漏れはございませんか。……投票漏れないと認めます。
 これより開票いたします。投票を参事に計算させます。議場の開鎖を命じます。
  〔議場開鎖〕
  〔参事投票を計算〕
#75
○議長(松野鶴平君) 投票の結果を報告いたします。
  投票総数   二百三票
  白色票   百三十一票
  青色票    七十二票
 よって社会労働委員会において審査中の電気事業及び石炭鉱業における争議行為の方法の規制に関する法律附則第二項の規定により、同法を存続させるについて、国会の議決を求めるの件について、次会の会議の劈頭において社会労働委員長の中間報告を求めることとし、委員長が報告しないときは、事故あるものとみなして理事をして報告せしめることに決しました。
     ―――――・―――――
  〔参照〕
 賛成者(白色票)氏名     百三十一名
      森 八三一君    早川 愼一君
      野田 俊作君    常岡 一郎君
      田村 文吉君    林田 正治君
      中野 文門君    竹下 豐次君
      村上 義一君    廣瀬 久忠君
      大谷 贇雄君    川口爲之助君
      島村 軍次君    小沢久太郎君
      石井  桂君    井上 清一君
      伊能 芳雄君    加賀山之雄君
      堀末  治君    有馬 英二君
      苫米地英俊君    河野 謙三君
      藤野 繁雄君    西川甚五郎君
      谷口弥三郎君    新谷寅三郎君
      杉山 昌作君    後藤 文夫君
      高瀬荘太郎君    石黒 忠篤君
      一松 定吉君    井上 知治君
      本多 市郎君    鶴見 祐輔君
      草葉 隆圓君    仲原 善一君
      成田 一郎君    堀本 宜実君
      前田佳都男君    松村 秀逸君
      手島  栄君    鈴木 万平君
      柴田  栄君    塩見 俊二君
      大谷藤之助君    大沢 雄一君
      西川弥平治君    重政 庸徳君
      白川 一雄君    高橋  衛君
      土田國太郎君    斎藤  昇君
      雨森 常夫君    永野  護君
      迫水 久常君    三木與吉郎君
      田中 啓一君    横川 信夫君
      木島 虎藏君    安井  謙君
      関根 久藏君    野本 品吉君
      秋山俊一郎君    岩沢 忠恭君
      三浦 義男君    高野 一夫君
      宮田 重文君    小柳 牧衞君
      木内 四郎君    青山 正一君
      堀木 鎌三君    左藤 義詮君
      植竹 春彦君    石原幹市郎君
      黒川 武雄君    苫米地義三君
      中山 壽彦君    平井 太郎君
      小林 英三君    大野木秀次郎君
      寺尾  豊君    大谷 瑩潤君
      高橋進太郎君    伊能繁次郎君
      松岡 平市君    武藤 常介君
      西田 信一君    稲浦 鹿藏君
      吉江 勝保君    平島 敏夫君
      後藤 義隆君    勝俣  稔君
      小西 英雄君    西岡 ハル君
      宮澤 喜一君    吉田 萬次君
      横山 フク君    榊原  亨君
      佐野  廣君    青柳 秀夫君
      白井  勇君    井村 徳二君
      山本 米治君    松平 勇雄君
      寺本 廣作君    剱木 亨弘君
      小幡 治和君    上原 正吉君
      岡崎 真一君    古池 信三君
      小滝  彬君    館  哲二君
      郡  祐一君    西郷吉之助君
      小林 武治君    紅露 みつ君
      小山邦太郎君    木暮武太夫君
      石坂 豊一君    下條 康麿君
      野村吉三郎君    川村 松助君
      笹森 順造君    林屋亀次郎君
      杉原 荒太君    青木 一男君
      木村篤太郎君    津島 壽一君
      吉野 信次君    江藤  智君
      田中 茂穂君
    ―――――――――――――
 反対者(青色票)氏名     七十二名
      大矢  正君    森中 守義君
      北村  暢君    横川 正市君
      鈴木  強君    藤田藤太郎君
      相澤 重明君    松永 忠二君
      占部 秀男君    鈴木  壽君
      大河原一次君    伊藤 顕道君
      坂本  昭君    木下 友敬君
      平林  剛君    山本 經勝君
      岡  三郎君    亀田 得治君
      秋山 長造君    久保  等君
      柴谷  要君    大和 与一君
      安部キミ子君    近藤 信一君
      千葉  信君    大倉 精一君
      田畑 金光君    吉田 法晴君
      中田 吉雄君    荒木正三郎君
      松澤 兼人君    河合 義一君
      江田 三郎君    小笠原二三男君
      田中  一君    野溝  勝君
      松本治一郎君    岡田 宗司君
      岩間 正男君    長谷部ひろ君
      阿部 竹松君    安部 清美君
      松澤 靖介君    光村 甚助君
      鈴木  一君    湯山  勇君
      加瀬  完君    天坊 裕彦君
      千田  正君    椿  繁夫君
      阿具根 登君    海野 三朗君
      中村 正雄君    矢嶋 三義君
      相馬 助治君    小林 孝平君
      成瀬 幡治君    永岡 光治君
      松浦 清一君    天田 勝正君
      高田なほ子君    東   隆君
      重盛 壽治君    小酒井義男君
      佐多 忠隆君    曾禰  益君
      栗山 良夫君    山下 義信君
      清澤 俊英君    棚橋 小虎君
      内村 清次君    山田 節男君
     ─────・─────
#76
○議長(松野鶴平君) これにて暫時休憩いたします。
   午後六時三十二分休憩
     ―――――・―――――
   午後七時四十四分開議
#77
○議長(松野鶴平君) 本院規則第八十四条により延会いたします。
 次回は、明日午前十時より開会いたします。議事日程は、決定次第公報をもって御通知いたします。
 本日は、これにて散会いたします。
   午後七時四十五分散会
     ―――――・―――――
○本日の会議に付した案件
 一、社会労働委員会において審査中の電気事業及び石炭鉱業における争議行為の方法の規制に関する法律附則第二項の規定により、同法を存続させるについて、国会の議 決を求めるの件について次会の会議の劈頭において社会労働委員長の中間報告を求めることとし、委員長が報告しないときは、事故あるものとみなして理事をして報告せしめることの動議
ソース: 国立国会図書館
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