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1956/11/16 第25回国会 参議院 参議院会議録情報 第025回国会 商工委員会 第1号
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1956/11/16 第25回国会 参議院

参議院会議録情報 第025回国会 商工委員会 第1号

#1
第025回国会 商工委員会 第1号
昭和三十一年十一月十六日(金曜日)
   午後二時十八分開会
  ―――――――――――――
 委員氏名
   委員長     松澤 兼人君
   理事      西川彌平治君
   理事      白川 一雄君
   理事      阿具根 登君
   理事      豊田 雅孝君
           海野 三朗君
           藤田  進君
           高橋  衛君
           河野 謙三君
昭和三十一年十一月十三日石の者木委
員を辞任した。
同日議長において本委員を左の通り指
名した。
           青柳 秀夫君
           大谷 贇雄君
           小幡 治和君
           古池 信三君
           小西 英雄君
           西川彌平治君
           白井  勇君
           白川 一雄君
           高橋  衛君
           西田 隆男君
           阿具根 登君
           阿部 竹松君
           近藤 信一君
           島   清君
           相馬 助治君
           藤田  進君
           松澤 兼人君
           加藤 正人君
           豊田 雅孝君
           大竹平八郎君
同日議長は左の者を委員長に指名し
た。
           松澤 兼人君
  ―――――――――――――
 出席者は左の通り。
   理事
           阿具根 登君
           近藤 信一君
   委員
           大谷 贇雄君
           小幡 治和君
           西川彌平治君
           白井  勇君
           白川 一雄君
           高橋  衛君
           西田 隆男君
           阿部 竹松君
           相馬 助治君
           加藤 正人君
           豊田 雅孝君
           大竹平八郎君
  政府委員
   通商産業政務次
   官       川野 芳滿君
  事務局側
   常任委員会専門
   員       小田橋貞寿君
  説明員
   通商産業省通商
   局次長     樋詰 誠明君
   通商産業省重工
   業局長     鈴木 義雄君
  ―――――――――――――
  本日の会議に付した案件
○理事の互選
○調査承認要求の件
○経済の自立と発展に関する調査の件
 (特別外貨に関する件)
 (オートレース場の設置に関する
 件)
  ―――――――――――――
#2
○委員長代理(加藤正人君) それではこれより商工委員会を開会いたします。
 本日松澤委員長急病のために、委員長の委託によりまして理事互選終了まで私が会議を主宰いたします。この資格は一等年長者という意味だそうであります。
 それではこれより理事の互選を行います。先般各派の申し合せによりまして、理事の数は従来通り委員五名につき一名の割合で選任することになっておりますので、従って本委員会の理事は四名ということになりますが、本委員会の理事を四名とすることに御異議はございませんでしょうか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#3
○委員長代理(加藤正人君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
 次に、理事互選の方法でありますが、さきに理事の会派割当について、各派の御協議もございましたので、便宜上委員長の指名に御一任願いたいと存じますが、これに御異議はございませんでしょうか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#4
○委員長代理(加藤正人君) 御異議ないと認めます。
 それでは理事に阿具根登君及び近藤信一君を指名いたします。他の二名の理事につきましては、迫って指名することにいたします。
   〔委員長代理加藤正人君退席、理事阿具根登君着席〕
  ―――――――――――――
#5
○理事(阿具根登君) それでは委員長の委託によりまして私がこの後の会議を主宰いたします。まず大臣がお見えになっておりませんが、川野政務次官がお見えになっておりまして、発言を求めておられますから、これを許します。
#6
○政府委員(川野芳滿君) 本日の当委員会は、先般の参議院の半数改選後における最初の委員会でございますので、石橋通産大臣が参りましてごあいさつ申し上げる予定でございましたが、重要な会議のために出席できませんので、私大臣にかわりまして一言ごあいさつを申し上げたいと思います。先般の選挙におきましてみごと金的を射とめられました各位に対しまして、深甚の敬意を表する次第であります。当委員会におきましては、前々から非常に御協力願っておったのでありまするが、新構成の商工委員会におきましても、従来通り通産省関係に対しましては、いろいろと御協力願いたいと存じます。私が申し上げるまでもなく、通産関係は重要な省でございまして、従いましてこれに関連するあらゆる大問題がのるわけでございますから、どうか一つ皆様の指導御援助によりまして円満なる運営を行いたい、かように考えますから、どうぞ協力賜わるように切に懇願いたしまして、はなはだ簡単でございましたが、ごあいさつの言葉とする次第であります。
  ―――――――――――――
#7
○理事(阿具根登君) 次に、調査承認要求の件についてお諮りいたします。本委員会におきましては、第二十二国会以来経済自立方策に関し調査を続けてきたのでありますが、今期国会におきましても、引き続きわが国経済の自立と発展をはかる目的をもって、本委員会所管の各般の事項について調査を行うため、この際お手元に配付の要領によって経済の自立と発展に関する調査承認要求書を議長あて提出することにいたしたいと存じますが、いかがでしょうか。御異議ございませんか。
 [「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#8
○理事(阿具根登君) 御異議ないと認めまして、さよう決定いたします。ちょっと速記をとめて。
   〔速記中止〕
  ―――――――――――――
#9
○理事(阿具根登君) 速記を起して。相馬君より外貨の問題について質疑の御要求がございましたので、この際発言を願います。
#10
○相馬助治君 私はこの際通産省に特別外貨の問題について二、三基本的な問題と、現にこの問題に関連して根本的に日本の経済に悪影響を及ぼすような事例の起きつつあるやに推測される点がありますので、その点をただしておきたいと思うのです。
 ごく最近、この特別外貨が非常に大きなプレミアムつきで売買されているという事例が私の調査において明らかでございまするが、それでこれは専門的な問題でございまするから、次長から一つ御答弁をお願いしたいと思うのですが、そういう事例がございますか。あるとすれば、それはいかなる原因に起因するものであるというふうにお考えでございますか。
#11
○説明員(樋詰誠明君) 特別外貨のプレミアムが大体最近しばらく一%程度ということで推移しておったのでございますが、それが最近になりまして一%から三%くらいまでというのが五、六%くらいというまで上ったという事実があるのは、これは私どもも一応耳にいたしております。その原因といたしまして、われわれのこれは推測でございますが、従来から特別外貨というものは、御承知のようにわれわれの方の割当基準が立ちがたいといったような場合に、割当技術の簡素化と申しますか、そういうことでこの制度を利用していたわけでございますが、たまたまこの外貨で買い得るというものが比較的に輸入利益を伴うといったようなものが出てきた場合には、これは非常に申請が殺到する。そのために予定の予算額に対しまして何倍かの申請が来るというようなことのために、非常にいわゆる売手市場的な格好になってプレミアムが上るというようなことがございますので、最近も近く発表を予想される雑豆というようなことを見越して、相当この気運というものが動いているのではないか、こういうふうに想像いたしております。
#12
○相馬助治君 私は次長のただいまの御答弁に敬意を表します。実は私専門員室を使って、なぜこういう特別外貨が変動、プレミアムが変動しているのかということを実は調査せしめましたが、それに対する答えは、まことに抽象的で、いわば人を食ったような話しで、これではならぬと存じて私は実は本日質問をいたしました。次長は当初からそのものずばりと御答弁をされておりますので、私はその態度と、そのことに対して敬意を表します。で、私が問題としているのは、今、次長が御指摘のことなのです。実はこの最近伝えられるような雑豆の輸入問題に端を発して、国内の業者がもうけるというならば、私はいろいろ問題もあろうけれども、これをある意味で見過ごすということもあえてやぶさかでありませんけれども、全くこの日本の国にとって利益のない第三国人の、もっと極端に言えば、ユダヤ系の大手筋の商社が特別外貨の買い占めを行なって、伝えられる雑豆の輸入に当ってこれを取引し、結果するところは、まず第一に一般需要者でありまする国民は高い豆を食べなければならないし、また、凶作にあえぐ北海道を初めとして国内の市場は撹乱され、しかもそのことによって日本の商社が利益を得るとするならば、その富は日本のどこかに存在するのであるから、がまんもなりまするけれども、全くその関係のない第三国人によってその利益が占められ、その影響が一般の需要者に、また、日本の商社に来るという労使ともに困るような結果になりますことについては、私は非常に問題だと思うので、以下の質問をするのです。一つ具体的なことでございまするから、明瞭にお答えを願いたいと存じます。私の調査によりまするというと、十月の二十九日には一般の特別外貨のプレミアムは二・五%程度でございます。昨日においては八%にこれが急騰しております。で、昨日私、専門調査委員室をして通産省を調査せしめましたところが、どなたの答えかは知りませんけれども、来年一月にその外貨割当の特別外貨が、従前のパーセンテージが減つて、今度は三%になる、従前の七ヵ月が三ヵ月に減るという、そういうような情報によってこの特別外貨のプレミアムが高くなったのであろうというようなことを申したのですが、それは全く事実に反するので、そういう通報は十一月一日に明らかでありまするが、このプレミアムは十一月一日から十一月八日に至る間はいささかの異同もない。ところが十一月八日になりますと、ただいま次長が指摘した雑豆を輸入するという相談が、農林省ならびに通産省の各課の間にあったやにこれは承わります。これは確実な情報でありません、あったやに承わる。そうしてその雑豆を輸入するのだということが決定するや、不思議なことに第三国人によって資本が動かされている大手筋の者だけが、この情報をどういう筋を通ったかは知らないけれどもキャッチして、大量に買いあさりをやって、これがアロケーション・カードのプレミアムの高騰となり、特別外貨そのもののプレミアムの高騰となっているという、こういう事実のあったことは、資料の上で調査したのですけれども、このことについては私の申しておることはあやまちでありましょうか。また、ある意味で真実に近いものだと通産省はお考えでしょうか。
#13
○説明員(樋詰誠明君) どこのカード・プローカーがどの程度集めているかということ自体は、私どもまだ申請が出てくるまではわからないので、そのあたりについてははっきりしたことを申し上げかねますが、先ほども申し上げましたように、まあかねてから通産、農林両省の間で今年の北海道の豆の不作等もございまして、相当量の豆を入れなければならないのじゃないかということから輸入の話を進めておりました。ごく最近にとにかく輸入の発表をいたしたいということが話がまとまったことは、これは事実でございます。ただ、それがどういうルートで、一体特定の者にだけ流れたのかと申しますことは、これはずいぶん前から何回も話し合いして、だんだん結論に近づきつつあったということでございまするので、まあ、その間いろいろの関係している人間のどこからどういうように漏れたかということにつきましては、これは私どもちょっと現在のところ特定の人間だけがそういうことを知ったというふうにはまあ思わない、というのも、役所の人間が特定の人間にだけ漏らしたということは別段ないと思いますが、かねてから業界でも入れてもらいたいという希望があり、それに対して役所の方でも必要量は入れたいということで、逐次計画を具体化して参りました経過等から、近く発表があるということは、これは一応関係者の間に大体普遍的に知れわたったことではないか、そう思うのでございます。ただ、むしろ問題は、漏らしたか漏らさぬかというような問題ではなしに、いわゆるカード・ブローカーというようなものがその財力等を利用いたしまして、それから一手にカードを買い集めて、そうしてもうけのあるといったような物資の際に、大量のカードを持って買い向うと申しますか、そういうようなことをやるというような弊害は、これは以前からわれわれはときどきそういうことを耳にいたしまして、できるだけそういう不愉快なことのないようにしたいということは、今までも心がけて参りましたし、今後もそういう方向で持っていきたい、こういうふうに考えておりますが、結局これは先ほど申しましたように輸出に対しまして一応現在のところ五%というものを輸入の権利を認めるというようなことにいたしておるわけでございますが、大体カードの価格そのものというものは、これは常に非常に必要分がたっぷり市場にあるわけなのでございまして、たまたまもうかるものというのが出ると、プレミアムがはね上るというようなことになりますので、これはむしろもうかるといったようなものを、特別外貨で買わせるということ自体、これを逐次むしろやめていくべきではないか。御承知のように逐次特別外貨で買うという対象も整理いたしております。また、今後も整理するということで、これはIMF等に対しましても近い機会に全廃するのだということで、毎年この整理ということは強化してきたわけでございまして、来年の一月から三%三ヵ月というふうにするのも、逐次この額を減らしていって、ことに非常に大きな輸入利益があるわけではないけれども、といってなかなか割当基準を立てがたいといったようなものを一%程度のプレミアムと、これはほんとうに手数料的なものだと思いますが、その程度でほしいという方が申請されるというのならば、これは役所の方が非常にその立てがたい基準を無理やりに立てて不公平だというよりも、むしろ経済の実態に合わして、ほしい方がそれぞれそれを取っていただくということならば一番公平にいくのじゃないか、こう考えておりますので、今後もできるだけこういうプレミアムが上るといったような物資は整理していきたい。そういうふうに考えているわけでございます。で、今の豆につきまして、これはむしろ豆の数量そのものがたっぷりさえあるなれば、これはそういう不当利得というものは起らないわけでございまして、通産省といたしましてはこれは現在の国内の生産状況等から見まして、需要とにらみ合せて必要な量だけは絶対に確保したいということで来ておりますので、もし、この数量が足らないために価格が上るということでありましたならば、これはできるだけ数量を追加するということによって、そういう不当利得といったようなものを生ずるような余地がないだけのたっぷりした物量を入れるというふうにしたいと、そういうふうに考えております。
#14
○相馬助治君 私は語気が荒いので誤解なく願いたいと思いますが、私は通産省を非難しようとしてこの質問をしているのではありません。特別外貨について、最近通産省が漸次とりつつある態度については、私は共鳴しております。また、私はその善意の意思を疑っておりません。私が問題にしているのは、具体的なこの現に起きつつある特別外貨をめぐって、第三国人が明瞭に巨大な利益を占め、しかもその影響するところは需要者だけでなくて、日本の経済をも混乱せしめる懸念があるという、そういう具体的な問題について、その所見を尋ねて善処できるものなら善処していただきたいという念願を持って尋ねているわけなんです。それで私は豆の場合に数量を問題にしておりません。もちろんたっぷりするほど豆を入れれば、逆に農家に対してその農産物の価格がひどく急速に落ちて、これまたある意味で日本の経済界を混乱せしめますから、私はここで数量を問題にしているのではなくて、しかし結局その数量が問題となるからもうかる、もうからないという話になって参りますけれども、要するに雑豆が入るということを早耳で聞いて、大手筋の外国人がこのカード・ブローカーが市中のカードをどんどんつり上げるほど大量に買い占めて、そこへきわめてタイミングに通産省が雑豆の輸入を発表して、もう通産省自身は悪意がないとしても、結果的にはきわめて彼らから言うタイミングに、その雑豆の輸入のことが具体化して、そうしてこれらの外国人によって利益を占められていく、そうしてその影響するところは彼らがもうけただけで、需要者も、日本の商社もみんな困るという、こういう結果が予想されるので、私はまあお尋ねしているのです。従いまして私は通産省のだれか役人が漏らしたのじゃないか、その責任はどうだなぞ言っているのでも全然ないのです。しかも、この問題は私の聞くところによると、むしろ雑豆輸入の関係の別な省の、某省の共謀の人たちによってこれが漏らされたという情報も承わっているのです。しかし、私はその責任問題をここで追及し、だれが漏らしたかということに焦点を置いて、ものを尋ねておるのではありません。要するにこの特別外貨並びにこのアロケーション・カードが、きのうきょうあたりのぐんぐん上ってきているというこの事態に対して、私は通産省としては早急に調査をされて、善処をしていただかなければならぬと、こういうふうに考えているわけなんです。で雑豆を輸入するということがきまって、あなたたちのところは秘密にしておいても、関係商社は公然の秘密になってどんどんどんどんおとといよりきのう、きのうよりきょう、さっき私は電話を入れてみますというと、きょうまた幾らか強気で上っている。こういうことで、これは大へんな問題だと私は思うので、具体的に尋ねなければならぬと思ってこう質問しておりますが、雑豆の輸入をするということをここで私は明言させることによって、いよいよまたそういう連中を強気にさせたのでは困るという私自身もこの心配を持っているわけであります。しかし、そういうことをきめて告示がおくれているから、いよいよカードがブローカーによってつり上げられているというこの現実に照してですね、私はどういう計画があるかということはあえて尋ねませんが、しばらく冷却して、少くともカード・ブローカーの暗躍をしてつり上げた相場が、ある程度落ちつくまで、もしそういう雑豆について、ごく最近に省令をもって具体的なことを告示するとかりに仮定するならば、そういうふうな政治的考慮を含めた措置がなされなければならないのではないか。これはおそらくこの委員会に連なる各委員の、特に大きな商社等とも関係のある自由党側の委員においても、私はこのことは同じ見解ではないかと、かように存ずるのですが、そういうふうな政治的な考慮が払い得る余地がございますか。また、これに連関して何か善処の方途を考究されておりますか。また、ここで即答できないとするならば、これに対して善処の用意がございますか。これらを一つ総括的に御答弁賜わりたいと存じます。
#15
○説明員(樋詰誠明君) カード・ブローカーの暗躍を防ぐという一番いい道は、これはもうカードの売買と申しますか、そういうことを一切認めない。カードの発生者本人しか、だれが何と言っても使えないのだということがはっきり出れば、これは一つの一番有力な道だと思うのでございます。それは御承知のように輸出をするという仕事と輸入をするという仕事、これは総合商社的な大きなところ、これは輸出もし、同時に輸入もするということをやっておりますので、自分で発生したカードを自分で使うということは、これはスムースにいきます。ところが雑貨その他の専門輸出商という者が、日本の輸出に非常に大きな貢献をしているわけでございます。そういう方々は、輸出の方は得意でできる。輸入の方となるというと、自分で今まで手がけてないといったようなものをみずからやるということについて、非常に条件が悪くなるのでございます。そうしますと、いずれも非常に市場開拓の努力をされて輸出をした、その結果五%だけ輸入できるという権利を持った。さらにこの権利を総合商社なりあるいは輸入の専門社なりというものに一つ活用してもらうということで五%、これは現在は外貨の簡易割当制度ということでわれわれは考えておりますけれども、発生の段階から申しますと、御承知の通り輸出振興のために優先外貨というものができておりますので、発生の率を下げるということにも、そういう方々からいろいろな苦情が出る。そういう点もございますので、実は今回はカードの方は発生の当事者というもの以外は絶対に使わせないというようなことができれば、それはいいのですけれども、それもなかなかできないということでやっておりますので、もうかる物資は特別外貨を対象にしないということ以外に、これはなかなかカード・ブローカーというものの存在をなくするということは不可能じゃないか、そういうふうに考えております。そこで今のお話しの雑豆といったようなものにつきましても、これは何らかの意味でこういう特別外貨によらない割当、非常にいい割当基準を立て得るということであれば、それはその方々に割り当てするということもいいでありましょうが、今までいろいろ検討して参りましたが、そういう割当の基準というものが十分立てがたいというところから、前期に引き続きまして、今期もやむを得ず雑豆をやらしたということでございまして、これはもうかるから結局金を出して買い集めるということだろうと思います。それでただいま先生の御指摘もございましたので、私どもは実は最近また上ってきたという一応の報告は私ども受けました。しかし、かりに現在上っておりませんでも一度発表する、発表いたしまして、それから申請を受け付けますまでに少くとも十日以上の期間がございますが、期間内に今の例から申しますと発表して、それから受付までの二週間くらいまでの間にカード・ブローカーが暗躍してカードを買い集め、そして相場をつり上げていくというのが、今までの実情でございますので、何回も同じことを申し上げて恐縮でございますが、結局事前にわかろうがわかるまいが、割当がきまりさえすれば、申請の受付までに半月ぐらい期間があれば、その間に高騰するということは、これは今のままでやっている限り避け得ない。そこで品目を整理するとか、あるいはそういうものを入れても、国内でそうもうからない。といって生産業者の方にも別に御迷惑をかけないという程度まで数量をたっぷり入れるかといった漸進策しか、今のところではとり得ないのではないかと思いますが、いずれにいたしましても、私が聞いておりましたのは五、六%まで上ったというちょっと報告を受けたのでございますが、最近はさらにそれがどの程度上っておるかということは承知しておりませんので、できるだけ最近の実情も調べまして、そうして今回の割当等につきましても、さらにそういう不公正、不明朗なことが起り得ないような事態に持っていく道があるかどうか、検討した上で、一番最善の道をとりたいと思います。
#16
○相馬助治君 ちょっと速記をとめていただきたい。
#17
○理事(阿具根登君) ちょっと速記をやめて。
   〔速記中止〕
#18
○理事(阿具根登君) 速記を始めて。
#19
○相馬助治君 ただいまの次長の答弁でよくわかりましたし、不測な、好ましくない結果が招来するようなことが予見される場合には、今からでも通産省は何らかの手を打って善処したいという意思もわかりましたから、私は私の質問を終り、特にこの種の問題については、今後もあることでございまするから、十分に事態を調査されて、そうして善処されたいと思います。
   〔理事阿具根登君退席、理事近藤信一君着席〕
どうも問題が出たときに、すでに事ここに至ったんだから、この問題は仕方なかったんだというようなことを、私はあとで弁解として聞く耳は全然持っておりませんので、そういう場合には、あらためて追及しませんが、さようなることはお互いに不幸なことでございますので、ぜひとも善処方をこの際強く要望いたして私の質問を終ります。
  ―――――――――――――
#20
○阿具根登君 経済の自立と安定という大きな眼目の審査が要求されている今日、非常に小さい問題でございますが、重工業局長に質問をいたしたいと思います。基地の問題とか、あるいは労働問題で負傷者が出たということは、今まで数回聞いてもおりますが、通産省の所管内においてオート・レースの問題で負傷者まで出した、こういう点について御質問を申し上げるわけでございますが、福岡県の飯塚で起きましたオート・レース競技場、この問題を囲んでのものでございます。非常に休会中にたくさんの陳情者の方も見えまして通産省の方にも陳情をしたはずでございますが、通産省の使命とするものは、生産であり、経済の自立であると思う。それを消費的な、賭博的な行為のために、これを実態の調査も完全にすることなくこれを許可されて、府県に居住いたします居住民は、そのために、賭博行為のそのために非常に生産も落ちる、それから生活も非常に苦しくなるということで、非常な反対をしておる。ところがこれが通産省から許可になり、しかも六ヵ月たって全然手も触れなかったものを再び延期になった、そうしてそういう不祥事を起したということにつきまして、どういうお考えでお許可になったのか。また、その許可するまでの経過、いかなるわけで飯塚市、あるいは浜松だけにはその競輪を許すということになったのか、いかなるわけで六ヵ月たったあとでも三ヵ月も延長を許したのか。そういう点についてかいつまんで御説明を願いたいと思います。
#21
○説明員(鈴木義雄君) ただいまの御質問の飯塚のオート・レースの許可の問題でございますが、実はこれは御承知の通り、競輪につきましては、できるだけ今後さような新しい許可はしないという方針を実は昨年の春とったわけであります。その当時、オート・レースにつきましては、前から準備されておりました二件、すなわち御指摘の浜松、飯塚につきまして、これにつきましては例外的に扱うというような方針が当時きめられたわけでございます。それによりまして、飯塚につきましては昨年の暮れに申請が出まして今年の二月これを許可した、かような状況でございます。従来ある程度準備されたということから、さような措置が経過的にとられたわけでございます。それからその後六ヵ月後になりまして、八月の四日に工事が進捗しないので、再びこれの延期の申請がございました。それにつきましては、実は初めの許可の当時には、実は何も地元において反対はなかったというふうにわれわれは聞いておりますが、ちょうどその前後に延期が出ました。八月直前になりまして反対の方が見えられてこれは反対であるという話も開きましたので、われわれとしましても、事情を調査するために、一ヵ月のひまをもちまして、一ヵ月の余裕を置きまして、さらに調査の結果、これにつきましては、まあオート・レースそのものの趣旨といいますけれども、一応許可したものにつきましてこれがやはり市会において決定され、さような大多数の意向によってきめられたものであるのでありますので、一部の反対ということがございましても、これは延期するのはやむを得なかろう、かようなことで、さらに三ヵ月延期を許可した、かような状況になっておる次第でございます。
#22
○阿具根登君 非常に事務的なお答えでございますが、私が聞きたいと思うのは、そういう事務的なことでなくて、通産省自体の責務として、こういう非生産的なものを、たとえ数の上からは一部であっても、非常に大きな反対がある場合に、これを許可するということが良心的に考えられるかどうか。お役所でございますから事務的ですと言われればそれまでですけれども、私が言いたいのは、これがたとえば電源開発であるとか、あるいは石炭の掘進であるとか、あるいは油の湧出のためであるとか、そういうような生産のためのものであるならば、私はそれは当然であろうと思いますけれども、住民を犠牲にする―考え方といたしまして飯塚なら飯塚十数万の住民を犠牲にする。そこで数千万円上るかもわかりませんけれども、その八割は住民の支出だと、こういうように私は考えるのです。そういたしますと、そういうものを六ヵ月たったあとに再延期された、その意味が私にわからないのです。六ヵ月前に許可をされるときには、地方の人たちは何も知らずに、そうして陳情もしなかった。しなかったから通産省ではわからなかった。これはいたし方ありません。ところがそれを知って反対をして、一くわだって入れられないときに延期をするということが、私にはわからない。私はこの許可した場合の延期ということは、許可はしたけれども、天変地変、あるいはその他の非常に大きな不可抗力的な問題のために工事が完了しなかった。そういう場合に、市側、あるいは県側に莫大な被害を与えるから延期をするのだと、私はかように思っておった。ところが全然損害もないときにこれを再延長される、そして二人の方が負傷する、ブルトーザーではね飛ばす、こういう暴挙をもあえてされたということは、とりもなおさず通産省がそういうことを承知の上でやられたとするならば、オートバイ競走というのはそれだけ重要なものであるのか、こういう点についてもう少し詳しく御答弁願いたいと思います。
#23
○説明員(鈴木義雄君) ただいまのオート・レースの問題につきましては、通産省としましては多々ますますこれを弁ずるように奨励するような気持は毛頭ございませんので、先ほど申し上げました通り、昨年の二月に、競輪については、今後の新しいものは許可しない、オート・レースについても許可しない、しかも相当準備を進められたもの二件だけを経過的に認めていこう、こういうことにしたわけでございます。根本の方針としてはこれを残すというふうな気持は毛頭ないわけでございます。さようなことから出発いたしまして、経過的の問題でございますので、当初においては何らの反対なくきめられたものでありますので、われわれとしては許可いたしました。普通許可いたしますと、工事ができなければ、まあある程度延期するのは普通の常識でございます。ただ、そのとき私どもで問題になりましたのは、ちょうどその延期の前後に反対の方がございまして、それについてはわれわれとしてはどういう判断を下すべきかという点で研究いたしました。しかしながら、やはり先ほどの点の産業関係、あるいは一般のそういうふうな影響も、地元において十分研究され、地元の大多数がきめられたということでありますればと、そういうふうなことに考えて、やはり延期するのもやむを得なかろう、こういう判断において問題を処理した事情でございます。
#24
○阿具根登君 同じような答弁になって参りますが、その当時に非常に多数の人が陳情に参られて、そうして工事は全然やっておらない、しかもまだ市側は金も使っておらない。今のうちに一応考え直すだけの余裕をいただきたい、延期を一応やめていただきたい、そうしておいて、一応市側の意見をまとめてしまった上に再許可されてもいいではないか、こういう陳情があったはずでございます。ところが通産省の方ではそれを大きく取り上げていただいて、一ヵ月間の余裕はとられた。しかし聞くところによれば、政治的な圧力が加わって、非常に強い力が動いて強引にこれを許可された、こういうことのようにも聞いております。また、それがただの風説であったにいたしましても、地元民が言っておるのは、全然市側が損しておらないときだから、一くわも入れておらないときだから、一応これは打ち切ってもらいたい、そうして市側の意見をもう一回まとめた上で、これを許可されるならば、わずかの期間で完了もできましょうし、反対者もできないし、被害者も出ない、こういう、私は実に筋の通った話があっておったと思います。これは相当な方々が肯定されておったと思う。それならば、その筋の通った話をなぜ捨てて、そうしてああいう不祥事が起ることが予知される、予見されておるにもかかわらず、延長の許可をされたか、その点をはっきりお聞きしたいと思う。
#25
○説明員(鈴木義雄君) また前と同じような答弁をいたすことになるかもしれませんし、大へん恐縮でありますが、そのとき私ども事情を調べました。そういたしますとまあ市会において正式に多数によってきめられておるということと、付近の地元の反対ということが問題であったのでございますが、地元の各町村会と申しますか、そういうふうなところの代表の方の報告から見ますと、そういう方々も反対ではない。むろん全部が全部でございませんので、反対の方もございますが、大部分は反対でなかったというふうに状況を判断いたしまして、さようなわけでこれを許可した、こういうことでございます。それから不祥事件につきましてはそういうことの心配は全然ないとは存じられませんので、十分市の当局者にはそういうことのないように善処するようにという注意をいたしまして、延期を許可したわけでございます。
#26
○阿具根登君 あまりこういう問題で長く論争やりたくないのですが、どうもあまり事務的な御答弁だからもう少し質問続けたいと思います。たとえば地元側の反対は一部である、あるいは地元側の賛成者が多いのであるということにつきまして、どういう手段、方法をとられたかと申しますと、福岡の通産局に対して地元の情勢を調査された。私どもが福岡の現地に行って局長に聞いてみれば、部長に聞いてみれば、今度は市側にそれを委託されておる、そうして市側の指名した人に当って意向を聞いておられる、そういうことならば市側の思う通りの人を指名することはわかっております。そういうのが多数の意見だということになれば、民主主義というものはどこに行ったかわからないようになる。そういうものをとってあなた方が中央で判断されるから机上のプランになってくるし、地元の人が指摘したような被害者が出てくるわけでございますが、その点についてはどういうその後の処置をとられたか。
#27
○説明員(鈴木義雄君) そういたしまして実は延期をいたしました結果、市側で工事を進めようとした過程におきまして、実は土地の所有権問題で反対側との衝突ができた。そこで反対側ではその場所に坐りこんで、それによってできるだけ衝突を避けたにもかかわらず、若干のことがあったというふうに新聞に出ております。私ども詳しい事実につきまして両方聞きましたが、若干食い違いはあるようでありますが、新聞にはそう出ております。そこでわれわれといたしましてさらに十分市当局にもさようなことのないように厳重注意をし、また、わざわざ現地から代表者も呼びまして注意を与えました次第でございます。事後はさようなことはなかった、また、土地の問題につきましても裁判の問題となりましたが、最近裁判で判決がきまり、その点は確定したと申しますか、決着したと、さように考えております。
#28
○阿具根登君 今言われた通り、裁判もありまして、事後は不祥事は起らないようになっておりますが、私は通産省が中央におりながら、中央からの指令一本で地方の通産局を動かし、通産局はまたテーブルの前に坐っておりながら、今度は市の理事者を呼び出し、市の理事者はまた自分の思う人たちを動かしてやっておる。そういう点について通産省としては恥じるところはないか、反省するところはないか、事実私どもが指摘したように負傷者ができておる。そうするならばそういうことが出ないために、通産局にあなた方が指令されるならば、どこが反対しておるのか、反対者の意見も聞いてこなければできないし、何を反対しておるかということも聞いてこなければできないけれども、それをやることなく、市側の市長の方に話をして、そうして賛成者の意見だけとって、賛成でございます、こういう一方的なことをやっておるから、こういう犠牲者ができたではないか、こういうことを言っておるわけです。何も、何らの反省もなくてそういう負傷者が出たというならば、一方的にその人たちは犠牲者になってだれも救う者はおらない。だから私どもはそういう負傷者が出ないように、犠牲者が出ないように、陳情者もたびたび連れてお願いに参ったのでございますが、そういう点についての何らの反省もなく、ただ形式的に市側できまったものであったならばこれは許可しますと言うならば、局長さんやあるいは政務次官やそういう方はおられなくても、そういう問題がきたら、はんこだけあったら、ぽんぽんとうっていればいいわけです。そういう実態も調査して許すべきであるか許すべきでないか、また、これが生産に直結しておるのか、消費に直結しておるのか、こういう問題も私は重要なこの決定の資料になるべきものだと思うのです。全然そういうことを考慮されておらないとするならば、私どもはこれは大きな問題であろうか、かように思っておりますが、その点はいかがですか。
#29
○説明員(鈴木義雄君) ただいま御指摘の事故の防止につきましては、われわれとしても十分現地に注意をいたしまして、また調査の方法につきましても、先生からいろいろ不十分であるというおしかりは受けておりますが、通産局に注意して、一々地元の方に話してもらうというふうな措置はとりました。また過去においてこの調査に当るにつきましては、部落の代表の方々からの処理も市を通じてとったというふうなことになっております。われわれとしてはできるだけの注意は払ったつもりだと心得ておりますが、あるいは先生の御指摘のように、人間のすることでございますから、十分でなかったという点もあるかと存じますが、われわれとしましては十分な注意を払ったものと考えております。
#30
○阿具根登君 そうするとその後の市側と地元民の経過はわかつておりませんか。わかっておったら……。
#31
○説明員(鈴木義雄君) 裁判所の判決がございましてから、市側と地元側との間で話し合いいたしまして、十一日に話がつきまして、それから新しく工事にかかったというふうに聞いております。その後の状況について、またどの程度工事が進んでおるかということについては、明らかにしておりません。
#32
○理事(近藤信一君) ほかに質問ございませんか。……他に御発言もなければ、本日はこれにて散会いたします。
   午後三時十八分散会
ソース: 国立国会図書館
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