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1956/11/29 第25回国会 参議院 参議院会議録情報 第025回国会 建設委員会 第5号
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1956/11/29 第25回国会 参議院

参議院会議録情報 第025回国会 建設委員会 第5号

#1
第025回国会 建設委員会 第5号
昭和三十一年十一月二十九日(木曜日)
   午前十時四十九分開会
    ―――――――――――――
  委員の異動
十一月二十八日委員西田信一君辞任に
つき、その補欠として津島壽一君を議
長において指名した。
    ―――――――――――――
 出席者は左の通り。
   委員長     中山 福藏君
   理事
           石井  桂君
           小澤久太郎君
           田中  一君
   委員
           稲浦 鹿藏君
           小山邦太郎君
           斎藤  昇君
           中野 文門君
           内村 清次君
           大河原一次君
           坂本  昭君
           北 勝太郎君
  事務局側
   常任委員会専門
   員       武井  篤君
  説明員
   建設省道路局長 富樫 凱一君
   建設省住宅局長 鎌田 隆男君
    ―――――――――――――
  本日の会議に付した案件
○建設事業並びに建設諸計画に関する
 調査の件
 (道路に関する件)
 (住宅に関する件)
    ―――――――――――――
#2
○委員長(中山福藏君) ただいまから委員会を開会いたします。
 委員変更の件を御報告申し上げます。西田信一君が辞任せられまして、その補欠として津島壽一君が指名されました。
#3
○委員長(中山福藏君) それでは道路に関する件を議題に供します。道路につきましては、先に建設大臣よりその大綱を承わりましたが、本日はその詳細な説明を建設当局よりお聞きしたいと存じます。道路局長。
#4
○説明員(富樫凱一君) 前回建設大臣より、昭和三十二年度建設省重要施策について御説明申し上げましたが、その中の道路につきまして、詳細に御説明申し上げたいと思います。
 大臣の説明にございましたように、昭和三十一年度は、十ヵ年計画の初年度として予算の要求をいたしておるわけでござ、ますが、道路整備十ヵ年計画について御説明申し上げたいと思います、お手元に道路整備十ヵ年計画という刷りものを配付いたしておりますが、それによりながら御説明を申し上げたいと思います。
 第一が道路整備十ヵ年計画の策定要綱でございます。その一が道路整備十ヵ年計画策定の基本方針であります。わが国の道路整備は、昭和二十九年度以降、道路整備費の財源等に関する臨時措置法に基く道路整備五ヵ年計画を根幹として進められてきたが、最近における自動車輸送の飛躍的増大に伴い、道路事業の実施が現在程度の規模をもって推移する限り、道路の整備はとうてい交通需要に対応することができず、産業経済の円滑な進展に支障を及ぼすこととなり、ここにあらためて道路整備五ヵ年計画そのものについて再検討を加えなければならなくなった。
 ここにおいて、従来の道路整備五ヵ年計画を発展的に解消し、道路整備事業の毎年度における規模を拡大し、このため必要とされる財源としては、昭和三十二年度以降十ヵ年間における毎年度揮発油税収入相当額を見込むほか、一般財源の注入の増大をはかる等の構想をって、新たに一般道路及び有料道路をあわせて道路整備十ヵ年計画を樹立し、すみやかに現在における陸上交通需要の解決をはかるとともに、今後の経済情勢の進展に対応しようとするものである。
 このため幹線道路網及びこれを補う主要な市町村道の完全整備に要する全体事業費約七兆二千億円のうち、当面整備を必要とする約八万キロの道路整備を目標とし、これに要する事業費約四兆七百六十億円の長期計画を立て、このうち一級国道の整備完成を初めとして、特に緊急を要する道路の新設、改築及び修繕等の道路整備事業を昭和三十二年度を初年度とする十ヵ年計画により実施することとする。
 これらに要する事業費は約一兆七千五十億円、そのうち国費は一兆一千四百二十億円、地方費二千四百七十億円、政府低利資金、民間資金等三千百六十億円であり、このうち事業費約四千五百二十億円、国費が一千三百六十億円、政府低利資金、民間資金等一千百六十億円をもって、東京・神戸高速道路、東京都内高速道路等のほか、有料道路整備事業として整備することが適当なものについては有料道路事業として実施し、また大都市内の交通緩和をはかるため有料駐車場を建設するものとする。
 なお、国の重要幹線である一級国道を国の直轄により全面的に建設及び管理を行うこととし、一級国道の交通に支障なからしめるものとする。
 その次に道路整備の基準があげてあります。十ヵ年計画で行います整備の基準でございますが、道路改良、整備、及び舗装新設については、道路種別ごとに次の基準により実施し、修繕については、交通情勢を勘案し緊急個所を実施するものとする。
 (一)が一級国道でありますが、そのうち1、道路、未改良区間の全部を改良する。現在改良済み区間であっても、交通情勢に照し不適当と思われる区間の再改良を行う。2、橋梁、木橋はその全部を永久橋に改築する。永久橋であっても、交通情勢に照し不適当となったものは、その全部を改築する。2、舗装、改良済み区間の全部を舗装する。
 (二)が二級国道でございます。1、が道路、普通貨物自動車の交通不能区間の全部、並びに幅員狭隘で自動車の運行を著しく阻害している区間の大部分を改良する。その他の未改良区間については、日交通量二百台以上の区間を交通情勢と路線の重要性とを勘案して改良する。現存改良済み区間であっても、交通情勢に照し不適当と思われる区間の再改良を行う。また日交通量おおむね五百台以上で、一日遮断時間おおむね一時間以上の踏切のうち危険踏切を改良する。2、が橋梁でございますが、木橋は、その全部を永久橋に改築する。永久橋であっても荷重制限を行なっているものは、その全部を改築し、幅員狭隘となったものは、交通情勢等を勘案してその大部分を改築する。3、は舗装でございますが、改良済みの区間で日交通量おおむね五百台以上の区間を行い、また日交通量おおむね三百台以上のうち人家連檐区間もしくは観光上必要な区間のうち特に緊急を要するもの、並びに気象条件、土質等のため砂利道としてはきわめて維持困難な区間を舗装する。
 (三)は主要地方道についての基準でございます。1、道路、普通貨物自動車の交通不能区間の全部を改良する。その他の未改良区間については、日交通星おおむね二百台以上の区間で著しく交通の障害となるものの改良を行い、また、観光地域内並びに国土総合開発法に基く特定地域内のもののうち特に緊急を要するものを交通情勢を勘案して改良する。また日交通量おおむね五百台以上で、一日遮断時間おおむね一時間以上の踏切のうち危険踏切を改良する。2、は橋梁でございます。二十メートル以上の木橋は全部永久橋に改築する。3、舗装、改良済み区間で、日交通量おおむね五百台以上の区間を行い、また日交通量おおむね三百台以上のもののうち、人家連檐区間もしくは観光上必要な区間のうち特に緊急を要するもの、並びに気象条件、土質等のため砂利道としてはきわめて維持困難な、区間を舗装する。
 (四)はその他の地方道でございます。その他の地方道をA、Bに分けてございますが、Aは都道一府県道、Bは市町村道でございます。都道府県道につきましては、1、道路、未改良区間で、特に交通の障害の著しい区間または都市計画上必要なもの及び国土総合開発法、離島振興法、企業合理化促進法等に基き要請されるものについて、それぞれ緊要の度を勘案して改良する。また、日交通量おおむね五百台以上で、一日遮断時間おおむね一時間以上の踏切のうち危険踏切を改良する。2、橋梁、二十メートル以上の木橋のうちおおむね五〇%を永久橋に改築する。3、も舗装、改良済み区間で、日交通量おおむね五百台以上の区間を行い、また日交通量おおむね三百台以上のもののうち人家連檐区間、もしくは観光上必要な区間のうち特に緊急を要するもの、並びに気象条件、土質等のため砂利道としてはきわめて維持困難な区間を舗装する。
 Bが市町村道でございますが、1、道路、資源の開発、産業の振興等に特に必要な道路のうち緊急を要するものを改良する。幅員おおむね十一メートル以上の都市計画街路のうち重要幹線を改良するとともに、日交通量五百台以上で一日遮断時間おおむね一時間以上の踏切のうち危険踏切を改良する。2、橋梁でございますが、地方部においては、道路改良の区間に含まれる木橋並びに特に交通の確保のため必要な道路の木橋を永久橋に改築し、市街部においては幅員おおむね十一メートル以上の都市計画街路のうち、重要幹線の改良済み路線にかかる十メートル以上の橋梁の大部分を永久橋として架設する。3、舗装、改良済みで日交通量三百台以上の人家連檐区間のうち特に緊急なものを舗装する。
 (五) 高速道路、東京、神戸高速道路、東京都内高速道路等、今後の高速交通の要請に応ずるための道路については、出入制限措置をする高速道路として整備するものとする。
 以上がこの十ヵ年計画で行います道路整備の基準でございますが、ここにあげました交通量は十ヵ年後に予想される交通量をあげたものでございます。
 その次にこの整備をいたす道路構造の基準をあげております。1が道路、2が橋梁でございますが、道路につきましては、高速道路それから一級国道、二級国道、主要地方道、その他の地方道に分けまして、それぞれ設計速度、車道最小幅員、最小半径、最急勾配をあげてあります。
 2は橋梁でございまして、橋梁に対する設計自動車荷重をそれぞれの道路の種別についてあげておりますが、一級国道、二級国道及び主要地方道は、原則として二十トン、なお高趣道路も二十トンということになっておりますが、その他の地方道は十四トンで設計するものもあるわけでございます。3は舗装、舗装につきましては、設計最大輪荷重を五トン、複軸の場合は四トンとして、路盤支持力係数は七キログラム・パー・キュービックセンチメートル以上、十一キログラム・パー・キェービックセンチメートル未満の場合は、原則としてセメント、コンクリート舗装、十一キログラム・パー・キュービックセンチメートル以上の場合にはセメント、コンクリート舗装またはアスファルト舗装とする。これが構造の基準でございます。
 八ページの二に、道路整備十ヵ年計画に基く道路整備の概要というのがございますが、これは十ヵ年計画において各道路の種別ごとにその目標をあげたものでございますが、これは後に表によって御説明申し上げます。
 それから十ページに、道路整備十ヵ年計画表というのがございますが、これは道路の種別ごとに事業量、事業費をあげたものでございます。これのトータルは十一ページにございますが、一兆七千四百九億八千四百万円となるわけでございます。この中には有料道路も含めております。
 それから十二ページの表でございますが、この十二ページの表には、全体計画と長期計画と十ヵ年計画の関係をあげております。で、全体計画は市町村道を除いて全体を完成するというものであります。市町村道につきましては、幅員十一メートル以上の幹線は全部やることにしてあげてあります。市町村道の全部ではございません、そのうちの十一メートル以上の幅員を有する都市計画街路、その他、そういう市町村道につきましては、全体をやるという計画でございます。この全体が七兆一千五百七十五億になるわけでございますが、そのうち長期計画といたしまして取るものは、その次の欄にございまして、四兆七百六十億になります。それからその長期計画のうち、十ヵ年計画で実施いたしますものが、一兆七千四十九億でございまして、長期計画に対する割合が最後の欄に書いてありますが、四七・三%でございます。で事業費で申しますと、四一・八%でございます。
 それから十三ページには、この十ヵ年計画を一般道路と有料道路に分けたものがございます。一般道路につきましては、事業費が一兆二千五百二十八億でございます。それから有料道路の方は四千五百二十一億でございます。
 それからその次の表は、先ほど御説明申し上げました整備の基準を表にいたしまして、それぞれ道路の種別ごとに事業量、事業費をあげたものでございます。
 それから十七ページでございますが、十七ページには長期計画につきまして、それぞれの道路の種別に従いまして、整備の基準と事業量、事業費をあげたものでございます。
 最後に、十八ページでございますが、この十ヵ年計画を実施いたしました場合に、三十二年の三月で道路の状況がどうなるかということを表にいたしたものであります。三十二年の三月におきまして、十ヵ年計画によればどのように道路が整備されるかを表にいたしたものでございます。たとえば一級国道についてみますと一級国道は現在九千二百二十五キロの延長をいたしておりますが、三十二年三月末、すなわち三十一年度におきましては、改良延長が四六・二%いくわけでございます。それでこれが十ヵ年計画を実施いたしますと、一級国道については一〇〇%、それから舗装につきましては、三十二年三月では一三%、それが十ヵ年計画では一〇〇%、二級国道につきましては、改良延長が五八・五%で、舗装が三四%、こういう表でございます。まとめていきますと、この合計の欄でごらんいただきまして、以上十四万四千キロでございますのか、三十二年三月では、二三%改良の状況でございますが、十ヵ年計画を実施いたしますと三七・六%にしるわけでございます。舗装につきましては、七・一%のものが一六・七%になるということでございます。
 そこでこの道路整備十ヵ年計画におきましては、一級国道につきまして、建設管理を直轄で実施するということにいたしておりますが、一級国道の直轄管理について御説明申し上げたいと存じます。別の刷りもので一級国道の直轄管理についてというのがあります。これも読みながら御説明申し上げます。
 近時交通量の急激なる増加に伴い、既存道路の破損がはなはだしく、交通に多大の支障を与えている現状である。特に最近における地方財政の極度の逼迫によりこの傾向はますますはなはだしくなることが予想せられる、かかる現状は国の重要幹線道路である一級国道については、まさに輸送、交通の動脈を寸断するにもひとしく、その損失たるやはかり知れざるものがあり、一刻も放置し得ざる状況に立ち至っている。
 ここにおいて、昭和三十二年以降一級国道については、全面的に国の直轄による一元的な管理下に置き、新設、改築、維持、修繕、災害復旧、その他の管理の一切を行い、もって円滑な道路交通の確保と、輸送力の増大をはかろうとするものである。
 なお、以上の一級国道の管理に要する費用は地方財政の現状にかんがみ全額国の負担とする考えである。
 次のページへ参りまして、一級国道の新設、改築、維持、修繕その他の管理につきまして、級国道の新設、改築、維持、修繕その他の管理は、建設大臣が道路管理者として、すべて実施するように考えている。
 その二が直轄道路修繕の実施方法でございますが、パトロール・システムによりジープによる巡回班を組織し、道路の状態を常に正確迅速に把握するとともに、修理作業の指示を行うほか、危険個所の公示等、現場における臨機適切な処置をもあわせ行い、維持、修繕を実施するものとする。
 これを砂利道、舗装道、橋梁というふうに、以上のやり方を分けて申しますと、砂利道につきましては、トラック修理班を常置し、パトロール班の指示に基いて、ポットホールの填充駒止、標識などの修繕を行い、またグレーダーにおのおの責任区間をきめて、路面の維持に努める。
 舗装道は、舗装区間の長い大都市周辺では、被索引、移動式アスファルトプラントを中心とするギャングと、アスファルト乳剤またはカットベックアスファルトにより簡単に施工できるアスファルト修理班とをあわせ用いて、アスファルト舗装、セメントコンクリート舗装の破損個所の修理を行い、その他の地区にあっては、後段のアスファルト修理班のみによる修理を行う。またコンクリート舗装区間では、春秋二回目地の手入れを行う。
 橋梁につきましては、主として鋼橋の塗装、木桁の主桁及び敷成木等の取換えを行う。ということに考えておりますが、昭和三十二年度の要求は、次のページに直轄では、小計のところにございますが、二百八十五億九千三百万円、これは三十一年度の事業費は七十一億九千八百万円であったものでございます。それから補助につきましてはこれは全部直轄でやろうということでございますので、補助はございません。これを合計いたしますと、三十一年度におきましては百二十六億であったものが、三十二年度には二百八十五億の事業費になるわけでございます。
 以上十ヵ計画につきまして御説明申し上げましたが、これに基きまして昭和三十二年度につきましては、九百四十七億の予算要求をいたしております。
#5
○委員長(中山福藏君) ただいまの政府の御説明に対して、御質疑の方は御発言をお願いします。
#6
○田中一君 私はこの十ヵ年計画直接そのものにまだ関係ない総括的な問題ですけれども、伺いたいと思うのです。安全保障諸費のうちの道路費の残はどのくらいありますか、道路費と目されている残は。
#7
○説明員(富樫凱一君) 安全保障諸費によりますものは、すでに実施を完了いたしておりまして、残はございません。
#8
○田中一君 実施が完了されなくてあるものがあるはずなんです。そういうことはないと思うのです、完了したということはないと思うのです。
#9
○説明員(富樫凱一君) 実施が完了いたしたと申しましたのは間違えたのでありますが、安全保障諸費はもう残っておりません。その意味で完了したと申し上げたのでありますが、安全保障諸費で始めて、まだ仕事が残っておるものがございます。
#10
○田中一君 どのくらいあります。大したものが――二つ三つだろうと思うのですが、工事の個所と金額を御答弁を願います。
#11
○説明員(富樫凱一君) 安全保障諸費はもうないわけでございますが、安全保障諸費があれば、それによってまかなわるべき事業、それがあるわけでございます。それが現在全体で十三億あります。
#12
○田中一君 この金は、そうすると大蔵省に現在行っているのですか、それとも十三億というのは配分済みですか。
#13
○説明員(富樫凱一君) 十三億は来年度に要求いたしております。
#14
○田中一君 その分の個所をお知らせ願いたいと思います。
#15
○説明員(富樫凱一君) 今資料を持っておりませんので、いずれ資料を……個所につきましては、ただいま調達庁と折衝中だそうでございます。まだ個所がきまっておらぬそうでございますので、御了承願いたいと思います。
#16
○田中一君 むろんこれは安全保障諸費のワク中から出るはずのものですから、アメリカ駐留軍の要望というものはここに織り込んであるということは間違いないと思いますがその点は変更されておりますか。そのままの形でもって、今までの形のものでやっておるのか、あるいは日本政府独自でもってこれを決定しようとするのか、その点の性格をはっきり御答弁願いたいと思います。
#17
○説明員(富樫凱一君) 性格は前の安全保障諸費で要求いたしました場合と道路の性格は変っておりません。
#18
○田中一君 私の言うのは、駐留軍からの要求された個所というものが、ここに要求された道路費としてのワク内の十三億何がしかを今度調達庁と折衝すると言いますから、むろん調達庁はアメリカ駐留軍の意向をただしてそれを決定しようということになると思うのです。従って日本政府の独自の意思でもってそれを、三億の使途というものをきめようとするのか、やはりアメリカ駐留軍の要望する個所を調達庁を通じてそれを知って、それを決定しようとするのか、どちらなのですか。
#19
○説明員(富樫凱一君) これは日米の合同委員会の道路部会にかけまして決定いたしますから、米軍の意思も入るわけでございます。
#20
○田中一君 米軍の意思も入るなんというあいまいなことじゃなくて、アメリカ駐留軍の意向、注文を聞きながら日本の現状というものを勘案してきめるということになるのか、日本独自の考えでもってきめるかということになりますと、そのウエイトの問題ですね、アメリカ駐留軍の方の要求が大きいのでしょう。
#21
○説明員(富樫凱一君) その通りでございます。
#22
○田中一君 では、これは次の委員会までに今折衝中の個所、向うから来ている――今までのは三十一年度で打ち切りになったはずですね。それを一年間延長したはずですね、たしか。その際に十三億の使途というものは一応きまっておったはずなんです。あるいはきまっておったものはどれだ、あるいはきまらぬ残がその当時どれくらいあった、あるいは今折衝中の三十二年度で十三億使おうという個所は、今折衝中のものはこういうものだという点を明らかに資料でお出しを願いたいと思います。
#23
○説明員(富樫凱一君) 承知いたしました。
#24
○田中一君 道路整備十ヵ年計画を策定するに当って、一応財源としてはガソリン税に見合う相当額ですか、を財源とするようにここに示してあるのですが、現在の状態で想定する額はどれぐらいになっておりますか。今七兆何千億という中から、ガソリン税に相当する額というものはどれくらいのものを予想しているかということですね。
#25
○説明員(富樫凱一君) 現行の税率で参りますと、この十ヵ年計画では五千五百億円であります。
#26
○田中一君 むろん私は一般財源としてこれがこのままの形でもって五千五億円程度のものでは完成されないと思うのです。しかも現在政府はどのくらいなガソリン税の増加を企図するかということです。結局税金を、ガソリン税をどのくらい上げる見込みでいるかということです。それを伺いたいと思います。
#27
○説明員(富樫凱一君) この財源の問題については、ただいま折衝中でございまして、まだ結論に至っておらんわけでございます。大蔵当局では、ガソリン税の値上げも考えておるようでございますが、まだ結論的にどのくらいということに、至っておらんようでございます。
#28
○田中一君 しかし、これだけ膨大な計画を立てるならば、財源の問題は一番大事だと思うのです。従ってその財源は、現在の建設省の考えとしてはどのくらいまで上げたい、またほしいという考え方でいるかを伺いたいと思うのです。
#29
○説明員(富樫凱一君) むろんこの十ヵ年計画を実施いたしますにつきましても、最も財源の問題が重要な問題になるわけでございますが、この計画をわれわれが立てましたのは、道路整備の建前からこれだけ最小必要であるという考え方で立てたわけでございます。むろんこの財源がなければ実施できないわけでございますので、今後大蔵省と折衝はこの点にしぼられてくるわけでございます。先に申し上げましたように、現行の税率だけでは五千五百億円、約半分しかないわけでございます。残りの財源につきましては、われわれは一般財源からという要求をいたしておりますが、その点が非常にむずかしい問題になることと思います。
#30
○田中一君 現在のところ五ヵ年計画ですら、ガソリン税に相当する額というものが一般財源にプラス・アルファであるというようなごまかしの説明を今までし続けてきたのです。これはむろんあの法律案は議員提案でありましたけれども、政府は一緒になってそういうことを言っておったのですよ。従ってここにはっきり明記してある通り、三十二年度以降十ヵ年に短年揮発油税収入相当額を見込むということが、これが第一の魅力なんですね。ここに多くの財源を求めようというのは、今までの五ヵ年計画を見ても明らかなんです。一般財源というものは二百八億なら二百八億あっても、そのほかにプラス・アルファというものを揮発油税で見込んだのではなくして、揮発油税を主として、一般財源から出したのが、少額のアルファとなっているのが過去の五ヵ年計画の財源であったのです。従って相当大幅に揮発油税というものを増加しようという意図が現在のこの事業を行おうとする建設省の側においてあることは、これは明らかなんです。この現在の心境で、現在の立場で十ヵ年計画を遂行するには、一般財源が相当増大するということも書いてありますけれども、そんなものは過去五ヵ年間からの実績を見ても考えられないのですね。そこでどのくらいなものを予想しているかということを伺っておるのです。むろん大蔵省の方では強い反対を示すでありましょうが、一応建設省としてはどのくらいな額を想定しての計画かということを伺っておるのですから、現在の立場でもってけっこうです。あるいは三十二年度は現在の税法で行っても差しつかえございませんという答弁か、あるいは明後年度はこうするとか、あるいは五ヵ年目にはこうしなければならないのだ、あるいは新規財源をこの方面に求めようとするとか、あるいは有料道路というものはペイしちゃっても、無料公開の原則を破って、償還が過ぎても有料道路を財源として、あそこから持ってくるとか、いろいろあると思うのですよ、そういう考え方を現在も想定しながらの計画であると思うのです。従って率直に言っていいと思うのです。私は馬場建設大臣が来れば、建設大臣が率直に言うと思う。道路局長としての責任上言えないのなら言えないという答弁をしてもらいたい。そうすれば私は建設大臣に聞きます。こんな無計画な、ここにはっきり書いてあるように相当額を相当見込んでいる。過去の実績から言っても、一般財源というものは逆にそれがアルファになっているんですね。そういうことであっては相当国民からの抵抗も強くて、そしてこの計画というものが、財源の問題がはっきりせんと、単なる机上プランにすぎなくなってしまう。そこで当の責任者の道路局長にはっきり伺いたい。道路局長が言えなければ建設大臣に伺いますから。
#31
○委員長(中山福藏君) 道路局長、これ何ですか、あなた責任を持って答弁できますか。重大な問題だと思うのですが、どうですか。正確なことを聞くことができなければ、こういう問題は大臣みずから一つ答弁を願いたいのですが。正確であればあなたからお聞きしてもいいのです。
#32
○田中一君 私の言うのは責めるのじゃないですよ。現在大蔵省と折衝してあるものだけでもけっこうです。お示し願いたいと思います。
#33
○説明員(富樫凱一君) 道路局長は、責任を持ってこの問題についてはお答えできないのです。
#34
○田中一君 では現在大蔵省とどういう程度のものを折衝中ですか。それを明らかにしていただきたいのです。ここに三十二年度の予算を要求しておりまして、要求額はわかっておりますが、この中でどれくらいを見込んでいるかということを御説明願いたい。
#35
○説明員(富樫凱一君) 大蔵省には、これだけの金が十ヵ年計画を実施するためには要るという要求をしております。
#36
○田中一君 それではこの問題は大臣に伺うことにして、今ここでこれ以上質問することはやめます。
 それからいま一つ伺いたい。十ヵ年計画の作成に当って、一級国道、二級国道の道路指定というもりを変更するような個所、あるいは変更しようとする意思はございますか。またこの計画を実施する前に当って、重要道路であるという観点から地方道を国道にすることもあり得ると思うのです。そういう点について何か構想があれば伺いたいと思います。
#37
○説明員(富樫凱一君) この十ヵ年計画は新設も考えておりますので、お話のような新たな道路が考えられておるわけでございますが、この二級国道を一級国道にする、あるいは地方道を一級国道にするということは、これは現状において立てておりますが、これは十ヵ年計研を実施いたしておる最中におきましても、国道の種別が変ってくるということはあり得ると思います。しかし、それはきわめてわずかなものだろうと考えております。
#38
○田中一君 この一級国道の直轄管理の問題は、ここに表明しているように、地方財政が極度に逼迫しておるという現状からこうするのだということが言われているのですが、今言う通り一級国道だけをやる場合には、二級国道をもやってほしいという地方もあると思うんです。そういう場合には道路整備という目的のもとに地方財政を助けるという二つの効果を求めるならば、二級国道を一級国道に昇格すれば、もっとその目的は達せられると思う。ことにどっちみち相当数の財源をここに計上しているのですから、そういうような意向はないかと伺っているのです。
#39
○説明員(富樫凱一君) お話の点はごもっともでございますが、一級国道、二級国道をきめます基準があるわけでございまして、現在のところはその基準に合うものは全部入れている、一級国道、二級国道に入れているつもりでおります。しかし、具体的にそういう問題が起りましたならば、それらの基準等に合うかどうかも検討いたしまして、その際に検討いたしたいと考えております。
#40
○田中一君 今度のこの計画の構造の基準が示されておりますけれども、これは寒冷地域の構造、あるいは温暖な土地の構造というものが現在あると思うのですが、これを一応この委員会に二つでも三つでも、土木研究所なりどこなりで研究したこの計画を遂行するための最後的な構造基準というものを資料としてお出し願いたいと思います。
#41
○説明員(富樫凱一君) この構造の基準をあげてございますが、これは速度とか幅とか半径、勾配というようなことに基準をきめておるわけでございます。この基準に基きまして、寒地におき接しては寒地の道路、寒地に適する構造を持った道路を築造するわけでありますし、また温暖な所には温暖な所に適する道路の構造をこの基準に基いて作っていくということです。
#42
○田中一君 それは資料をお出し願えるのですね。
#43
○説明員(富樫凱一君) 例をもってお示しすることはできると思うのでございます。
#44
○田中一君 名古屋−神戸間の高速度道路ということを相当強く宣伝もし、また実現の可能性ありやのごとく国民は見ておるのです。そこでこの財源の問題ですが、これは高碕経審長官並びに建設大臣が口をきわめて実現するんだということを放送しておったのです。私は現在のところでは、どうもそういうことは不可能なんではないかというような見方をもっておるのです。そこで世界銀行の借款、あるいはアメリカのどこか知らぬけれども、どの会社でもかまいませんけれども、そうした意味の世界銀行あるいは対米借款というものはどの程度に進捗しておるのであるか。あるいは佐久間ダムをやりましたところのアトキンソンという会社が、現在はどのような仕事をしておるのか、またそれらとの間にどのような話し合いをしておるのか、詳細に一つ御答弁願いたい。道路局長が答弁が無難ならば、建設大臣に伺いたいと思います。
#45
○説明員(富樫凱一君) 神戸−名古屋の高速度道路は、これはぜひ実現いたしたいと考えておるわけでございます。この実現に当りましては、かつて外資導入ということも考えられたことがあったのでございますが、その後わが国の経済情勢の好転によりまして、必ずしも外資にたよらなくてもできるという観測もあるわけであります。現在外資導入につきましては、何らの折衝もいたしておりません。またアトキンソンの話がございましたが、この問題に関しましては、アトキンソンとは全然無関係でございます。
#46
○田中一君 建設省は建設省のどういう予算から出したか、ちょっと記憶がない、あなたの方が詳しいと思うのですが、アメリカの調査団の来訪を要求しましたね。これはたしか二へん来ていますね、日本には第一回の分に対してはや算に計上してあったと思うのですが、第二回もたしか予算に三千万円程度のものが計上してあったと思うのですが、そこでこれはどういうような調査をやって、どういうような調査資料が来たのか、それからどのような効果があったのか、これを少し詳しく御報告願いたいと思うのです。
#47
○説明員(富樫凱一君) 本年米国からワトキンス調査団を招聘いたしまして、名古屋−神戸間の高速道路の調査を依頼いたしました。その報告書が庶務の方に提出されております。お話のように、前にもコッター、ウォーマークという個人にこの道路の調査を依頼したことがありますが、それぞれ報告書が提出されております。このワトキンス調査団にとりまする調査は、今までのうちで最も大規模に行われたものでございますが、御承知のように米国は、有料道路につきましては世界で最も進んだ国でありますし、また有料道路を事業として実施いたします際の調査も、最も進んだ調査をいたしておるわけであります。そういう調査に経験のある調査団を招聘いたしたわけでございますが、この調査には約三千万円の経費をかけたのでございます。コッター、それからウオーマークにかけました調査費は、これはもう個人に出しました費用でございますから、ごくわずかなものでございます。ただいまのところちょっと金額を記憶いたしておりませんが、わずかなものであります。
#48
○田中一君 このワトキンス調査団の報告書というものはできておりますか。これはこの前配ってもらいましたでしょうか。
#49
○説明員(富樫凱一君) ワトキンスから提出されました報告書は翻訳いたしまして、それぞれ党の方にお配りいたしてあるようでございます。
#50
○田中一君 有料道路というのは、道路法からみるとどういう工合に規定しておるのですか、道路局は……。
#51
○説明員(富樫凱一君) 有料道路につきましては、通路整備特別措置法に規定いたしております。道路法の中には規定いたしておらぬのであります
#52
○田中一君 建設省に、ペイすれば、どっちみちこれはどこかに規定しなければならないでしょう。道路法に規定すればどういうふうに考えておるのですか。
#53
○説明員(富樫凱一君) 有料道路として実施いたしますものは、道路法上の道路でございまして、国道あるいは府県道であります。これがペイいたしますと、国道は国、それから府県道は府県に委託することになっております。
#54
○田中一君 一級国道の直轄管理の問題について伺うのですが、法律の改正はこれに関連するものは幾つくらいございますか。どういうものを用意していますか。
#55
○説明員(富樫凱一君) 一級国道を直轄管理いたそうと思いますと、これは道路法の改正をいたさなければなりません。道路法の改正によってこれは管理いたします。
#56
○田中一君 おそらくもう一級国道というものは永久に国が直轄するということになろうかと思うのです何といっても地方の負担を軽減してやれば、再びそれを課するということは困難だと思うのです。そこで二級国道をも場合によればやろうというような考え方はありませんか。
#57
○説明員(富樫凱一君) 一級国道を現在考えておりますが、この成績いかんでは二級国道も全部とるということになるかどうですか、考えるような時期が来るのではないかとは予想いたしております。
#58
○田中一君 道路交通取締法その他の交通上の道路の権限というものは、むろんこれは地方自治団体に残すのでございますね。
#59
○説明員(富樫凱一君) むろんそれは現行通りであります。
#60
○田中一君 これによって地方自治団体で人員の整理が行われると予想される人員がどのくらいありますか。
#61
○説明員(富樫凱一君) これは現在一級国道の維持管理に従事しております者は、直轄に転用させたい考えでございますので、整理等の問題は起るまいと考えております。
#62
○田中一君 しからば配置転換をするということですね。
#63
○説明員(富樫凱一君) さようでございます。
#64
○田中一君 御承知のように地方公務員と国家公務員との給与というものは、相当幅があるような地域が多いのです。それも地方公務員の方が少くとも高率であるということが言われておるのです。で同じような仕事を北海道においては開発庁が国の直轄で管理をやっておりますが、そうした面の、いよいよこれもおそらく法案として出すのでしょうから、すぐに現実に現われる問題であって、給与体系というものをどういう工合に変えようという準備をしておるかどうか。
#65
○説明員(富樫凱一君) これはむろん国家公務員になるわけでございまして、国家公務員の給与体系で律せられるわけでございます。
#66
○田中一君 たとえば特別調達庁が縮小して、この人間を建設省がとる場合、あるいは自衛隊がとる場合、いろいろな意味でもって号俸を上げたり給与を上げたりしてとっているのが現状でした。今度の場合はもし地方公共団体の方が高いとするならば、その労働者の収入が減るわけです。公務員法に基く給与体系でいくならば、地方の方が高いとするならば、国家公務員の方が低くなるわけですよ。そういう点の調整なども実態に即して調査をしておりますか。
#67
○説明員(富樫凱一君) まだその実態までは把握しておらないわけでございますが、気持といたしましては、転用いたします場合にも現在の収入を減らすというような考え方はないわけであります。ただ給与規定が違いますので、その間若干の問題は起ろうかと思いますが、収入を減らすというようなことは今考えておりません。
#68
○田中一君 そうすると、もしも現在の国家公務員の方が低くなるような場合、同じような仕事をやっておりながら、また勤務年限も同じものでありながら、国家公務員の方が給与規定が低いから低くなるのだというような場合は、逆に低い方の国家公務員の給与が上る措置をとるというふうに了解してよろしゅうございますか。
#69
○説明員(富樫凱一君) 大体そういうふうに考えておるわけでございますが、その措置によって国家公務員の方に非常にアンバランスを生じても困ると思いますので、そういうときは具体的に当りまして、それぞれ措置していきたいと考えております。
#70
○田中一君 人数はどのくらい予想しておりますか。
#71
○説明員(富樫凱一君) 直轄管理をするために増員を要する者は九百十六名と考えております。
#72
○田中一君 九百十六名ですか。
#73
○説明員(富樫凱一君) 直轄の建設がふえて参りますのと、それから今後維持修繕をするということがふえて参りますので、そのために必要な人数が九百十六人でございます。
#74
○田中一君 ちょっと僕はその数字はおかしいと思いますが、そうすると局長が考えておられるのは、配置転換される公務員という者はどの範囲を示しておるのですか。
#75
○説明員(富樫凱一君) 直轄の維持修繕に伴って必要とされる人員を九百十六名と申し上げたのでありますが、先ほどちょっと補助から直轄に変るために必要とする人員のことを申し上げなかったわけでありますが、それが五百二名あるわけであります。先ほどちょっと間違えて申し上げました。
#76
○田中一君 この九百十六名の職階の内訳を御説明願いたいと思います。
#77
○委員長(中山福藏君) 速記をやめて。
  〔速記を中止〕
#78
○委員長(中山福藏君) 速記を起して。
#79
○説明員(富樫凱一君) この内訳は持っておるわけでございますが、トータルで申し上げるのに、ちょっと時間をおかし願いたいと思います。
#80
○田中一君 ではそれは資料でお出し願いたいと思います。そうして、たとえば北海道の直轄管理をしている従業員というものは、やはり自転車に旗を立てて、そうして何キロ範囲というものをだれが受け持つというような形でもって補修をやっております。この場合には今の十ヵ年計画を見ますと、すべて機動的な機械力をもってやろうというような状況が見られるのです。そうなりますと、むろん機械化される面だけはいいと思いますが、砂利道等は相当な人員が要るのじゃないかと思うのです。私がその職階を伺ったのは、九百十六名ぐらいのことでは、あるいはそれにプラス五百二名程度のものでは完全な管理ができないのではないかという心配を持っているのです。そこでこまかく職階と人間を伺ったわけですが、行政面だけではなくて、実際の実施面の人間を含んでいないのではないかというような見方をしたものですから、質問しているわけです。そういう点一つ資料でこまかに御説明願いたいと思います。
#81
○説明員(富樫凱一君) 承知いたしました。
#82
○委員長(中山福藏君) 政府に一つ要望いたしておきますが、大体道路十ヵ年計画とか、あるいはそれに関する財源問題は、当然大臣あるいは政務次官が御出席になって、時間がかからないように率直にその場で答えるような立場を政府はおとりにならんと、非常に審議が渋滞いたしますが、これはほんとうに今大臣の行方を探したけれども、どこへ行ったかわからぬ。そういうことでは困るのですよ。まことに委員会を軽視するような感じを受ける。私は委員長として、まことに委員の方々に申しわけないと考えておる。どうか要望しておきますから、一つ時間を経済的にはしょるために、できるだけ大臣が、あるいは政務次官がこういう重大な問題の場合は御出席が願いたいということを御伝達お願いします。
#83
○石井桂君 この道路整備十ヵ年計画策定要綱の中で、有料道路整備事業として整備することが適当なものというのは、収支を償うという意味ですか。
#84
○説明員(富樫凱一君) 趣旨は収支を償うという意味もございますが、また有料道路につきましては、補助してやろうという考え方もあるわけでございます。ですから借りた金で必ずしもその有料道路がペイできるかどうかという問題のほかに、少し補助してやれば有料道路として可能であるということもあるわけでございますので、有料道路として適当なものというふうに表現したものでございます。
#85
○石井桂君 そうすると、その適当なものと判断する要素ですねし要素は交通上早く整備することが必要だということと、それから少しぐらい経費の補助をすれば、これはペイするだろう、そういう二つのことですか。
#86
○説明員(富樫凱一君) そういうことでございます。
#87
○石井桂君 それから、そのうちの例としてある東京−神戸高速道路、これは大体のお考えは、調査団の調査でどこいら辺を通るかという見当はついているのでしょうが、たとえば取りつけですね。東京なら東京へ入ってくるのはどこいう辺に入ってくるのでしょうか。全然考えがないのですか。
#88
○説明員(富樫凱一君) 取りつけはそれぞれ考えております。都市に対する取りつけは考えておるのでございますが、東京は……今のところ名古屋−神戸高速道路を先に考えておりますので、東京の方につきましては、まだ具体的にきめておりません。
#89
○石井桂君 それからこの二級国道の「道路」というところにこういうことが書いてあるんです。「普通貨物自動車の交通不能区間の全部並びに幅員狭隘で自動車の運行を著しく阻害している区間の大部分を改良する」。そうすると、これは幅員や何か考えるとき、普通貨物自動車の幅員だけで判断するわけなんですか。
#90
○説明員(富樫凱一君) この普通貨物自動車と言いますのは、四輪の四トン積みの自動車を考えておるわけでありますから、これが通常ある貨物自動車の中でも比率の大きな自動車でありますので、こういうものを対象にしてきめております。
#91
○石井桂君 そういたしますと、こういう書き芳しておくと、どんな大型バスでも何でも通れるのに不都合がないような幅員になれるわけですか。
#92
○説明員(富樫凱一君) 大体支障ございません、特に変った車でなければ、通常のバス等には支障ないわけです。
#93
○石井桂君 これは全国を対象としておりますから、こういう書き表わし方をしたんだろうと思うんですけれども、われわれが東京都内のバスに乗ってみると、往復で動けないような非常に交通のひんぱんな道路が至るところにあるんです。で、この整備要綱はそういう都内の道路までも及ぶんですか。例をとると非常にはっきりわかるだろうと思いますが、たとえば高円寺の駅でも中野の駅でもいいですが、入って行こうと思うと、両方からバスが来て動げなくなっちゃう。そして両側の家の軒をみんなこわしていく。そういうような所も入るんですか、この整備計画の中には。
#94
○説明員(富樫凱一君) これは具体的にその道路が入っておりますかどうですか、承知いたしませんが、都内の道路につきましても計画いたしておりすす。
#95
○石井桂君 その点は了承しました。
 それからもう一つ。この整備要綱には該当しないんですが、都内に計画道路というのが非常に多いんです。この計画道路が多いために、これは何年先に実施されるかわからないところがあるんです。そういう道路が都内にもずいぶんある。そうしてそこの道路に面して建築しようとすると、それは防火地域であって、木造で建てようと思うと鉄筋でなきゃいけないと言われる。鉄筋で建てようと思うと、道路が拡幅されてからでなきゃいけないと言われる。そうすると何にもできなくなっちゃう。それが一年か二年の間待たされるんならいいんです。終戦後計画された道路が何年間も当てなしに押えられている、それが内部の現状なんです。そういう計画道路というものはおたくの方の直接関係でなくて、町田君の関係かもしれないが、一体どういうふうな整備の仕方をするんですか。
#96
○説明員(富樫凱一君) 都市計画道路につきましても、この基準で整備いたすわけでございますが、都市計画道路につきましては計画局に計画してもらっておりますので、内容についてはちょっと承知いたしておりません。
#97
○石井桂君 計画道路の計画変更については計画局長でしょうと思うんです。しかし道路の十ヵ年整備要綱の対象になるとしたら、そういうものの障害物の除去の方法やなんかもずいぶん金のかかるものなんですが、そういうのをどうするかというようなことも研究されていないと、道路の路面の舗装だとか、それから構造の改良とかいうことだけでは済まないように思うんですが、それは十分計画局と、まあ一省内のことですから密接な連絡を持ってやっておられると思うんですが、今御答弁を承わると、あっちはあっちだということでは、どうもあまり十分密接な関連をとってないように思うのだが。
#98
○説明員(富樫凱一君) 言い方が悪かったのでございますが、それは密接な関係を持って計画いたしておるわけでございます。それで今後基準になりますのは、幅員十一メートル以上の都市計画街路のうち重要幹線を改良するとしてありますし、お話のような街路につきましても、この十ヵ年計画に入れておるわけでございます。
#99
○石井桂君 あまりしつこいので、具体的の例をあげないとおわかりにならないだろうと思いますが、都市計画街路の十一メートル以上のものが対象になるとすると、その両側に鉄筋コンクリートの家がだいぶ立ち並んでいる所がある。なおかつ十一メートルを三十メートルに拡幅するという道がずいぶんある。整備しようにもしようがないと思うのですが、鉄筋の家でもこわさなければならぬ、そういう実態調査を十分されて、そうしてこの計画を立てられたのか。大体地図の上でキロ程をはかって、そうして単価を掛けて出したのか、その辺はどうですか。詳細に……。
#100
○説明員(富樫凱一君) 今お話の点は、これは具体的に積み上げまして、それで計画されております。
#101
○石井桂君 たとえば例を松坂屋の角の道路にとっても、御徒町から湯島に上って、そうして本郷に行く道路があるでしょう、広小路の道路と直角の道路ですよ、それが池ノ端の方に四、五メートル拡幅されることになるんです。ところがその路線の中に鉄筋コンクリートが非常に建っておる、いつやるかわからぬ、しかもその路面に面した木造建物はもう改築もできない、こういうんですよ。ところが計画によると、十一メートル以上の道路で、そうして都市計画街路で今この対象にはなっている。そうすると、拡幅して十分な道路にしてごらんに入れると言うのですが、行ってみると、できないんじゃないかと思うのですよ。だから私は一つ一つの具体的の場合を頭に描いて質問しておるんですが、あなたの方では具体的の形が頭に出てのお答えでないものだから、ピントが合ってこないわけなんです。まあそういうものもそれではこの計画に入っていると見ていいわけですね。
#102
○説明員(富樫凱一君) 対象となり得る道路でありますが、この十ヵ年計画で全部を完成するわけではないのでございます。そこで具体的にそういう個所が入っておるかどうかは、これは計画局の方で計画いたしておりますので、その内容につきましては、私まだ内容を承知しておらないと申し上げたのであります。
#103
○石井桂君 大へん名答弁でありますけれども、私にはあまりありがたくないと思います。今あげたような例は一番先に整備してもらいたいような道路なんですよ。だから本来ならば、東京でなくて日本全体のこれは道路計画ですから、一々一ヵ所ずつあげておきめになっておるとは思いませんから、今の御答弁でしょうがないと思いますが、しかしまあ日本全体の道路であるとすれば、東京のような交通量の多い道路整備は、一番先に対象になると思うのですが、そのうちでも一番重要なものが対象になるべきだと思うのです。そういう場合にそれが一つも考慮されなくて計画されているとなると、私はいろいろの支障が起ると思いますから、どうぞこの計画をさらに進められる上におきましては、たんぼの中とか、その他いろいろな場合をお考えになって、一つ計画を進められんことをお願いしておきます。
#104
○委員長(中山福藏君) ちょっと速記をとめて。
  〔速記中止〕
#105
○委員長(中山福藏君) それでは速記を起して下さい。
#106
○田中一君 道路局長にお伺いしますが、高速道路の調査費というものは三十二年度に要求しておりますか。
#107
○説明員(富樫凱一君) 三十二年度に調査費を要求いたしております。
#108
○田中一君 額は……。
#109
○説明員(富樫凱一君) 五億四千万です。
#110
○田中一君 そうすると、名古屋−神戸の道路の計画がほぼできておるはずなんですが、実施計画というものが。それをこの次の委員会に資料として提出していただきたいと思います。
 それからむろんこれに対する財源措置と、それから年度計画ですね、年次計画というものをお出し願いたいと思います。
#111
○説明員(富樫凱一君) 承知いたしました。
#112
○田中一君 かつて本委員会で可決して参議院を通った中央道の縦貫自動車道の問題ですが、運輸省はこれを自分の意向を新聞に発表しておったのは御存じの通りです。これに対して建設省は、反駁的な、建設省自体の意思というものを発表するようなつもりはありませんか。
#113
○説明員(富樫凱一君) 高速道路のうち東京−名古屋につきましては、東海道線沿いの建設省の案と、それから国土開発縦貫自動車道建設法のと両方ございます。それぞれにつきまして比較検討を進めて参ったのでありますが、国土開発縦貫自動車道の方はまだ未調査でございまするので、この調査をしっかりやりませんと、東海道案と同じ立場に立っての比較ができないわけでございます。しかし、この国土開発縦貫自動車道が言われるような意味を持った道路であることはよく承知しておりますので、これが実施につきましては、何ら異議をはさむものではございませんが、ただこの縦貫自動車道建設法によりますと、この建設管理に対する規定が具体性を欠いておるのではないかという気がするわけであります。そこで、このような高速車自動道路というものは道路網のうちの最も重要な部分になるわけでございます。道路網を整備いたします上において非常に重要なものになるわけでございますが、現在の道路法におきましては、必ずしも明確にその規定がないわけでございます。この点を明確にいたしまして、このような高速自動車道路の建設管理につきまして、十分な規定をいたしたいと考えておりますので、この国土開発縦貫自動車道路もその中に入っておるわけでございますが、国土開発縦貫自動車道は別の法律できめられておりますので、その点はそれでいいといたしまして、その建設管理につきましては、道路法に十分の規定をいたしたいという考えでおります。
#114
○田中一君 むろん別の法律があることは、これは間違いない。しかし、あなたが今お話のように、明年度に五億四千万の高速道路の調査費というのは、これは主として名古屋−神戸の調査に使うんだという考え方なんですか。それとも運輸省は経済調査並びに技術調査を徹底的にやって、われわれの方に報告しておりますが、建設省は当初からあれは反対であるから調査をしないんだ、で、実際調査をしなければわからぬのだと言っているように聞えるのです。三千万円の金を使ってあまり効果のなかったというような調査報告なんというものをとるよりも、国民の大部分、ことに自民党の衆議院議員の大部分がこれに対して提案者になっているところのあの法律案に対し、また参議院においてもこれを通過して、一部修正しましたけれども、通過して衆議院に回したというこの重要な法案に対して、何ら調査はしない、そうしてアメリカの調査団に三千万円の金を使うという程度のことでは実際に国会を無視している、国会の決議を無視しているということを言わざるを得ない。それで五億四千万円の要求額がどのくらいに算定されるか知りませんが、少くとも三十二年度には中央道を、われわれがこの委員会で可決した中央道を調査するという意思があるかどうか、あるいはもう一つは三十二年度の予算を待たずして、三十一年度の予算でこれに対する調査を開始するということが不可能であるかどうか、こういう点について、これも道路局長が答弁できなければ建設大臣に伺いますが、その点は一つはっきり説明願いたいのですよ。ことに運輸省はちゃんとこういう実地調査の資料を出しているのですよ。自動車道であろうとも道路に違いない、従ってこの審議会においてもずいぶん甲論乙駁、運輸省並びに建設省の間には論戦をかわしたように聞いておりますが、こういう現在もわれわれの目の前に出てきているところの問題に対して建設費は熱意を欠き、そうしてアメリカの調査団に多額の国費を支出する、そうしてまた明年度に五億四千万円の調査費を要求しているということになりますと、その点は腹を据えて御答弁願わなければならぬと思う。その点一つはっきりしていただきたいと思います。
#115
○説明員(富樫凱一君) 五億四千万円の調査費は、いわゆる中央道だけに使う調査費でございます。国土開発縦貫自動車道に使う調査費でございます。それから建設省におきましても、中央道の調査は従来進めてきております。運輸省で出しました資料も建設省の作りました地図に基いて調査されておるわけでございます。それ以上の調査は実測しなければならぬわけでございますが、建設省におきましても踏査程度の調査はいたしております。が、これ以上は実測に持たなければなりませんので、その実測に要する調査費を来年度において要求いたしておるわけであります。
#116
○田中一君 道路局に対する質問はきょうはこの程度にしておきます。まだ残っておりますが。
 住宅局長にちょっと伺いたいのですが、本年度の防火建築帯の予算はどのくらい要求しております。
#117
○説明員(鎌田隆男君) 三十二年度の予算としまして約六億要求しております。
#118
○田中一君 不良住宅地区改良法に基く事業費は三十一年度では幾らで、三十二年度ではどのぐらい要求しているか。
#119
○説明員(鎌田隆男君) 不良住宅地区改良法に基きます予算につきましては、毎年要求いたしておるのでございますが、ついておりませんで、三十一年度はゼロでございます。三十二年度の分としましては、十七億三四百万円要求いたしておるのでございます。
#120
○田中一君 不良住宅地区改良法のこの法律の改正を考えておりませんか。
#121
○説明員(鎌田隆男君) この予算との見合いでございますが、私どもとしてはこの法律をもう少し最近の実情に合うように改正をいたしまして、まあ予算の成立とともにでありますけれども、今後実施をいたしていきたい、こういうふうに考えているわけでございます。
 その改正したいといろ要点でございますが、一番大きな点は、あれは多分前の法律では二分の一補助になっているわけでございますが、二分の一補助では、今日の実情におきましては到底あの事業は遂行できませんので、一番大きな点はその補助率の改訂の問題でありますが、その他いろいろの問題がありますので、そういう科学的な観点から改正をしなければならぬ、こういうふうに考えている次第であります。
#122
○田中一君 私はどうしても今日この不良住宅地区改良法を改正しなければならぬと思うのです。近代的に、また今一番国民が要求している形に変えなければならぬと思うのです。そこで私は私として、社会党としての案を一つ持っておりますが、何も政府が提案するならば私はそれは出しません。従って一ぺんどういう考え方でいくかという点を、もしも相当進んでなければ、単なる個人的なお示し方でいいと思いますが、一つ要綱程度にまとまっているならば、資料としてお示し願いたいと思う。これはわれわれ社会党としてもどうしても今度改正したい、いう考えを持っておりますので、相当研究も進めておりますが、この点を一つお願いいたしておきます。
 そこでもう一つ伺いたいのは、終戦後今日まで十ヵ年間の実績を、私は寡聞にしてこれを調べてないものですから知らぬものですから、これを資料としてお出し願いたい。
 それからもう一つ、全国的な現在までの指定区域、これをそれからこの指定区域の内容、今おわかりになる程度のものを詳細に資料としてお出し願いたい。同時に指定されない区域でもこれが該当するのではなかろうか、将来指定すべきものはここではなかろうかという個所も調査済みのものがあれば、それもあげてお出し願いたい。もしこれが責任あるものができないというならば、別の形で御提出願ってもけっこうであります。これだけ要求しておきます。
#123
○説明員(鎌田隆男君) 不良住宅地区につきましては、私ども非常に関心を持ち、ぜひこの事業をやらなければならないという考え方から、数年前から詳細な調査をやっておりますので、その調査の報告書がございますので、今御要求の今後やりたいと思っている所、あるいはやらなければならない所、そういう調査は全部できておりますので、提出いたしたいと思っております。
#124
○石井桂君 住宅局にお聞きする機会はもうないだろうと思うので、ちょっとお聞きしたいとおもいますが、この間配付された資料の中に、三十二年度の住宅費二百一億となっておりますね。
#125
○説明員(鎌田隆男君) 二百十七億でございます。
#126
○石井桂君 二百十七億ですか。非常に大きな数字でございますが、これは来年度の住宅政策の根本方針なんですが、今は公営住宅と金融公庫と公団とそれから民間住宅と、この四本建ですね。この場合に予算のやりくりでいろいろなふちに変るだろうと思うのだけれども、われわれはやはり低家賃で住宅を供給することができる公営住宅が一番多いことが望ましいと思うのでありますが、来年度の方針、限られた予算がこの望み通りとれない場合は、どういうふうなところへ重点をおいて圧縮して行くか、圧縮しなくてもいいのだが、どこを重点におくかという考えだけを承わっておきたいと思います。非常にむずかしいと思うのだけれども……。
#127
○説明員(鎌田隆男君) 今私どもが考えて、予算要求いたしておりますのは、今日の住宅事情から私どもの立場としては最小限のもののつもりでございます。圧縮されたときにどこを削るかという非常にむずかしい御質問なんでございますが、いろいろ住宅政策を立てております上において、どこが非常に力を入れているかというお尋ねに対しましては、私どもは何といいましても勤労者、低額所得の勤労者に対する住宅としまして、公営住宅に力を入れて行かなければならない、こういうふうに考えております。
#128
○石井桂君 けっこうです。私はその方針だけ聞いておけば……。
#129
○委員長(中山福藏君) ちょっと速記をとめて。
   〔速記中止〕
#130
○委員長(中山福藏君) 速記を始めて。
 それでは本日はこれをもって散会いたします。
    午後零時十七分散会
ソース: 国立国会図書館
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