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1956/12/11 第25回国会 参議院 参議院会議録情報 第025回国会 建設委員会 第8号
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1956/12/11 第25回国会 参議院

参議院会議録情報 第025回国会 建設委員会 第8号

#1
第025回国会 建設委員会 第8号
昭和三十一年十二月十一日(火曜日)
   午前十一時十四分開会
    ―――――――――――――
  委員の異動
十二月六日委員鮎川義介君辞任につ
き、その補欠として江藤智君を議長に
おいて指名した。
十二月七日委員江藤智君辞任につき、
その補欠として松野鶴平君を議長にお
いて指名した。
    ―――――――――――――
 出席者は左の通り。
   理事      石井  桂君
           岩沢 忠恭君
           小沢久太郎君
           田中  一君
   委員
           稲浦 鹿藏君
           小山邦太郎君
           大河原一次君
           坂本  昭君
           北 勝太郎君
           森田 義衞君
  事務局側
   常任委員会専門
   員       武井  篤君
    ―――――――――――――
  本日の会議に付した案件
○建設事業並びに建設諸計画に関する
 調査の件
 (決議案に関する件)
    ―――――――――――――
#2
○理事(石井桂君) それでは、ただいまより委員会を開会いたします。
 委員変更の件を御報告申し上げます。十二月七日江藤智君が辞任せられ、松野鶴平君が補欠として指名されました。
    ―――――――――――――
#3
○理事(石井桂君) 次に、先ほどの理事会の協議事項を御報告申し上げます。
 お手元に配付いたしました通りの決議案を、中山君、小澤君及び内村君の三名の発議にいたしまして、あと十七名の建設委員の方々が賛成者となられるように計らうことにいたしました。
 それでは決議案の御説明を発議者からお願いしますか。
#4
○小沢久太郎君 実は日本の道路はまあ非常に悪いがために、日本の産業経済の発達を阻害しておるというような事情にかんがみまして、今回道路整備の促進に関する決議案を出そうというわけでございます。それで道路整備の促進に関する決議案を朗読いたします。
   道路整備の促進に関する決議案
  世界各国の例に徴するまでもな
 く、日本経済発展の鍵は道路交通の
 確保にあると言っても過言でない。
  然るに戦後十年余の今日、さきに
 立法された「道路整備費の財源等に
 関する臨時措置法」により、五ケ年計
 画をもって漸次改良整備されつつあ
 るが、なお急激に増大しつつある自
 動車交通に対処し得ず、これがため
 経済発展を阻害すること甚しいもの
 がある。
  政府は将来における産業経済の発
 展に対応し、抜本約にして画期的な
 る新計画を樹立し直ちに実行に移
 し、急速且完全なる道路の整備を図
 るため次の措置を講ずべきである。
 一、昭和三十二年度を初年度とせる
  新道路整備計画を樹立し、これが
  実現のため一般財源をも大巾に投
  入する等強力にして弾力性ある財
  政措置を講ずること。
 二、高速道路網を新道路整備計画の
  一環として確定し、これが建設の
  促進を期すること。
 三、積雪寒冷地域の道路交通の確保
  については曩に議員立法により制
  定された法律の趣旨に鑑み、除雪、
  防雪及び凍雪害防止等の事業を積
  極的に推進すること。
 右決議する。
 こういう決議案でございます。
 ここで、第一項につきましては、昭和二十九年度から五ヵ年計画をもって道路の整備をしております。でございますから、三十二年度までかかるわけでございますが、現在の五ヵ年計画では、実際におきまして急激に増大しつつあります交通に対処し得ないわけで、この三十二年度を初年度とする新しい計画を樹立する、そして新しい経済の発展に対応した、りっぱな計画を作ってもらいたいということと、それからそれを実現するためには、一般財源がこれまでほとんど入っていないのですが、それを十分に入れて、財政措置を強力に講ずるということが一項でございます。
 第二項といたしましては、経済が発展するに対しまして、自動車道路、アウトバーンの必要性が日本においても起きてきた実情にかんがみまして、この道路網を確定する、そしてこれが建設の促進を期するということでございます。
 第三におきましては、これはさきに議員立法におきまして、積雪寒冷地におきますところの冬季における道路の交通確保の法律が出たわけでございますが、来年度、三十二年度はその初年度に当っておりますので、この寒冷地におきますところの冬季交通を確保して、産業の発展に資するために、除雪、防雪及び凍雪害防止等の事業を積極的に促進するような予算措置を講ずるというようなことを決議したわけでございます。
 簡単に御説明申し上げました次第であります。
#5
○理事(石井桂君) ただいまの決議案に対して、御意見またはその他何かお心当りのある方は……。
#6
○田中一君 これは自民党、社会党、緑風会、三派でですね、提案しようという話し合いを前から進めておったのですが、衆議院でも同じような考え方が出ておりますが、衆議院の方では、御承知のように社会党、自民党両党の共同提案という形で、委員会を省略して本会議上程という形のお話し合いを進あております。内容については、いろいろ今まで意見の食い違いがあったために延び延びになっておりましたが、きょう衆議院の方とも話し合いいたしまして、今小澤君が述べられたような案文に決定をみたわけなんです。そこで、こちらとしては、参議院はまあ委員会の審議を省略して、やはり本会議上程ということにいたしまして、各派から一名の提案者、あと十七名の賛成者という形で、あすの本会議にかけようというようなことを理事会で御相談したわけなんです。で、提案者としては、中山福藏君、小澤久太郎君、内村清次君、この三名、あと十七名の建設常任委員は全部賛成者だと、そうして、あすかかりましたならば、提案理由の説明、趣旨弁明は小澤久太郎君にやってもらいまして、それから賛成討論は社会党から一人出ようと、こういうような話し合いを先ほどの理事会できめたわけなんです。大体北さんも、きょう委員長留守だもんですから来ていただきまして、北さんとも御相談になって、自分の方でも政調の方にかけてあるから差しつかえないというような御意見なので、そういうような取りきめをしたわけです。補足して御説明申し上げます。
#7
○稲浦鹿藏君 けっこうですけれども、第一の何といいますか、措置というのは、非常にばく然としているのですね、おそらくこれは財政的な拘束をするからこういうことを書いたんだろうが、説明するときにもう少し具体的なことを言われるのですか。たとえばガソリン税の問題とか、道路公債等の問題をもう少しはっきり何か言うようなことはないのですか、あまりばく然としておって、ぴんとこないのですが。
#8
○小沢久太郎君 第一項につきましては、ガソリン税は、現在その相当額を道路の費用の中に入れておるわけです。ところが実際問題としては、一般財源を相当入れることに五ヵ年計画にはなっていたのですが、実際問題として入っていないわけです。ところで今回説明する場合には、道路公債とか、ガソリン税というようなものは、あまり政府を拘束するようなものは入れずに、「一般財源をも大幅に投入する等」というようなふうにして、あまり束縛するようなことは入れない、そういうふうに考えております。
#9
○森田義衞君 今の寒冷地でございますがね、これは一般財源をも大幅に投入するといったこと、私どもガソリン税その他投入することはけっこうなんでございます。その目的のために使われることは当然だと思いますが、やはり利用者が、効果が上らなければやっぱり喜んで税金を出さないんでございます。そうして何といいますか、一般の道路のために一般の税が出ていたものが、ガソリン税という目的税ができたものですから、むしろ府県においてはあまりほかの費用を出さないで、道路修理はほとんどこれにたよっておる。だからちっともプラス・アルファの効果が出ていないのが現状なんですよ。だからこの一般財源を大幅に投入するということに対して、ある程度の目標といいますか、政府の決意といいますか、そういったことを、これはただ抽象的でなくて、少し拘束するような内交渉といいますか、これは建設委員会として、こういったテーマは非常にけっこうなんですけれども、これを具体化する場合には実際作文に終る場合が非常に多い。実際日本ぐらい道路が悪くて、世界中の最大の悪路を持っておるようなことは、全く日本の国力とあまり何といいますか、隔たりがあり過ぎるんではないか、みんなの関心をここへ向けるんなら、やはり財政面において実際出るような強力な措置を各党とも一致してやってもらいたい。これは各党とも政調会もございましょうし、それでいろいろなやっぱり要求項目があると思いますが、ここへ立てた以上はやはり具体化することを、やはり決議として院議を尊重してもらいたいんだが、同時に実施面においてやれるような、一つあとの何といいますか、具体的な推進方ですね、一つこれは建設委員会その他が音頭をとってやってもらいたいと思うんですがね。
#10
○田中一君 その点について、ここに書いてありますように、三十二年度を初年度とする新道路整備計画というものを打ち出してあるんです。そこで、これは政府としても、先般建設大臣は一つの構想をわれわれに示しております。従って、この構想によってむろん行政面に生かすんですけれども、この十ヵ年計画というものに対して今あなたの意見は、われわれの意見も十分織り込んでやろうという前提になっておりますから、おそらく御趣旨の通りの内容になると思います。で、私社会党としては賛成討論することになっておりますけれども、今御趣旨のことは私が――緑風会はなさらんそうですから、私がそれをも織り込んで十分に意見を加えておきますから……。
 委員長もう一つ。今稲浦君からああいう発言があったんですが、もし具体的にそういうものが出ますと、この決議案に出ますとですよ。私どもやむを得ず反対討論をしなければならなくなってくる。そういうところからいろいろ政治的に考え合せまして、こういう決議案に妥結したんですから、それは一つまあ自民党としても、趣旨弁明をする小澤君を縛らないようにしていただかんと、あそこでもって賛成討論へ立ちながら反対討論――反対の結果になる。ということになると、結局三派共同提案という形でなされたこの決議案が有名無実になりますから、その点一つよろしく御了承願いたいと思います。
#11
○理事(石井桂君) ほかに御意見がございませんでしたならば、道路整備の促進に関する決議案は、原案通り御承認をすることに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#12
○理事(石井桂君) 異議ないようでございますから、さよう決定いたしました。
 速記をとめて下さい。
  〔速記中止〕
#13
○理事(石井桂君) 速記を起して下さい。
 それでは、本日の会議はこれにて閉ずることにいたします。
   午前十一時三十一分散会
ソース: 国立国会図書館
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