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1956/11/27 第25回国会 参議院 参議院会議録情報 第025回国会 外務委員会 第4号
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1956/11/27 第25回国会 参議院

参議院会議録情報 第025回国会 外務委員会 第4号

#1
第025回国会 外務委員会 第4号
昭和三十一年十一月二十七日(火曜
日)
   午前十一時七分開会
    ―――――――――――――
 出席者は左の通り。
   委員長     小滝  彬君
   理事
           川村 松助君
           杉原 荒太君
           曾祢  益君
           梶原 茂嘉君
   委員
           鶴見 祐輔君
           野村吉三郎君
           海野 三朗君
           加藤シヅエ君
           竹中 勝男君
           森 元治郎君
           吉田 法晴君
           石黒 忠篤君
           佐藤 尚武君
  政府委員
   外務政務次官  森下 國雄君
   外務省経済局長 湯川 盛夫君
   外務省国際協力
   局長      河崎 一郎君
  事務局側
   常任委員会専門
   員       渡辺 信雄君
  説明員
   食糧庁業務第二
   部輸入計画課長 日比野建児君
   通商産業省通商
   局次長     樋詰 誠明君
    ―――――――――――――
  本日の会議に付した案件
○特殊核物質の賃貸借に関する日本国
 政府とアメリカ合衆国政府を代表し
 て行動する合衆国原子力委員会との
 間の協定の締結について承認を求め
 るの件(内閣送付、予備審査)
○千九百五十六年の国際小麦協定の受
 諾について承認を求めるの件(内閣
 提出)
○関税及び貿易に関する一般協定の譲
 許の追加に関する第六議定書の受諾
 について承認を求めるの件(内閣提
 出)
    ―――――――――――――
#2
○委員長(小滝彬君) ただいまから外務委員会を開会いたします。
 まず最初に本院へ予備付託になっております特殊核物質の賃貸借に関する日本国政府とアメリカ合衆国政府を代表して行動する合衆国原子力委員会との間の協定の締結について承認を求めるの件を議題といたします。
 政府より提案理由を御説明願います。
#3
○政府委員(森下國雄君) ただいま議題となりました、特殊核物質の賃貸借に関する日本国政府とアメリカ合衆国政府を代表して行動する合衆国原子力委員会との間の協定の締結について承認を求めるの件につきまして、提案の理由を御説明いたします。
 昨年十一月十四日に署名されました、原子力の非軍事的利用に関する協力のための日本国政府とアメリカ合衆国政府との間の協定が国会の御承認を得て同年十二月二十七日に効力を発生し、一方研究用原子炉の設置のため国内における諸措置も着々と整備されて参りましたことは、すでに御承知の通りでありますが、政府は、同協定の発効以来、茨城県東海村原子力研究所に設置される湯沸かし型研究用原子炉に使用するための濃縮ウランの賃借に関し、かねて、ワシントンにおいて米国政府との間に交渉を行なって参りましたところ、本月中旬その協定案文について妥結に到達いたしましたので、十一月二十三日在米谷大使と米国政府を代表する合衆国原子力委員会代表ヴァンス委員長代理との間に署名を行うの運びに至った次第であります。
 この協定において、わが国は二キログラムの同位元素U二三五を含有し、一九・五%ないし二〇%に濃縮されたウラン約十キログラムを、米国の原子力委員会より賃借することを合意しております。
 賃借に関する経費としましては、濃縮ウランの使用料、消耗料、濃縮度低下補償料等を原子力委員会に支払うこととなっておりますが、その他にわが国が負担する経費としては、濃縮ウランの加工業者に支払う加工料、輸送料、梱包料または分析検査の費用等があります。
 その他この協定は、濃縮ウランの引き渡し及び返還の手続、引き渡し後においてわが国が引き受けるべき責任等について定めております。
 本協定は、その交渉の最終段階において、十一月十七日米国政府がウランの価格引下を発表いたしましたので、協定の一部規定に必要な調整を加えなければならなかったため、二十三日に至りようやく署名をみるに至った次第でありますが、前述の東海村の第一号炉の操作は、来年四月に始まる予定になっており、その成否は、将来の原子力開発計画の進展に大きな影響を持つものでありますので、その予定に問に合うよう本協定を発効せしめるため、特に今次臨時国会に提出して本協定の締結について御承認を求める次第であります。
 なにとぞ慎重御審議の上、本件につきすみやかに御承認ありますよう、お願い希望いたす次第であります。
#4
○委員長(小滝彬君) この御説明のありました協定は非常に技術的な点を含んでおりますので、ただいま参っております河崎国際協力局長に概略の内容について説明していただきたいと思います。
#5
○海野三朗君 今お読みになったところでお間違いになったのじゃないかと思いますが、ストローズ委員長とありますが、あなたはヴァンス委員長とおっしゃった、どちらがほんとうなんですか。
#6
○政府委員(森下國雄君) ストローズ氏が不在でヴァンス氏がかわってやったのでありまして、ヴァンス委員長代理がほんとうでございます。
#7
○政府委員(河崎一郎君) ただいま提案理由を御説明申し上げましたこの濃縮ウラン、すなわち特殊核物質の賃貸借に関する日米両国間の協定でございまするが、これは御承知の通り、昨年の十一月十四日に日米間で原子力の非軍事的利用に関する協力協定ができまして、それに基きましてその後まず日本で原子力の平和利用について、実験用の炉を早急に入手して研究を始めることになったのでございまして、それがために原子力研究所の方では、茨城県の東海村におきましてすでに敷地を選定いたしまして、ウォーター・ボイラー型の原子炉もすでにぼつぼつ部分品が入りつつあるのでございます。ところでこの炉を据え付けますにつきましては、ぜひとも燃料が必要なわけであります。従いまして今度のこの協定は、要するに今度新しく東海村に設置されまする原子炉の燃料を、この協定によってアメリカから供給を受けるということが眼目でございまして、それを早急に燃料を入手しないことには、炉が動き出さないということなのでございまして、おそくとも来年の四月ごろまでには、どうしてもこの実験用の原子炉を操業開始いたしたいということで今般日米政府間で急ぎまして、この濃縮ウランの受け入れの協定ができた次第でございます。いずれまた詳しい点は皆様の御質問に応じまして御説明申し上げることになりますが、以上でございます。
#8
○委員長(小滝彬君) それでは本件に関する質疑は次回に譲りたいと存じますがさよう御了承願います。
    ―――――――――――――
#9
○委員長(小滝彬君) 次に千九百五十六年の国際小麦協定の受諾について承認を求めるの件、関税及び貿易に関する一般協定の譲許の追加に関する第六議定書の受諾について承認を求めるの件、以上二件を一括して議題に供します。質疑のある方は順次御発言を願います。
#10
○梶原茂嘉君 わが国の輸入小麦は二百万トン前後になるわけでありますが、その輸入国はカナダ、アメリカ、アルゼンチン、豪州、大体この四カ国だと思うのでありますが、品質の点とかいろいろな点で、それぞれの国からのわが方に対する輸入というものはおのずから特色があるわけでしょうけれども、どの国からどの程度輸入していくかということは、小麦だけの問題じゃなしに、やはり全体の貿易の観点から考慮される面があろうと思うのであります。カナダにしても豪州にしても、日本側の輸入の増加について、それぞれ相当希望もあるようであります。アメリカももちろんそうでありましょう。余剰農産物による輸入は、通常の輸入を減らさぬというのが原則になっておるので、その点からいえばアメリカとしましては相当有利な立場にいるようなふうに思われるのであります。この四カ国に対して日本としてはどういう考え方で按分をしていくか、というような点についてお考えを承わりたい。
#11
○説明員(樋詰誠明君) 大体今梶原先生のお話にございました、ように、一年間日本は多い年は一百五十万トン、少ない年で百八十万トン、百九十万トン程度の輸入をいたしております。実際に今までの実例といたしましては、アメリカから余剰農産物を含めまして百二、三十万トン、それからほかの地域が百万トンから百二、三十万トンということでございまして、これは最近粉食の嗜好がだいぶふえて参りましたために、逐年小麦の需要というものがふえてきておるのでございます。従いましてわれわれといたしましては、このふえている需要というものを輸入するに当りまして、日本の輸出が伸びるという可能性のある地域にできるだけ買い付けるということでやっていきたいということから、カナダ等を一例に申し上げますと、二、三年前までは貿易がひどいときには八分の一ぐらいのこともあったわけであります。最近日本がある程度、日加協定ができまして以来、継続的に相当数量カナダから買うということになっております。こういうことが反映いたしまして最近の日加貿易等は、日本の輸出が輸入の六割程度にまで非常に改善されてきたというようなことがありますので、大体そういう方向で、たとえばアルゼンチンのように非常に貸し越しになっているといったような国からは、これはできるだけ最優先的に、日加協定等で全世界からグローバルで平等に買うという約束をしている際にも、特別に日本の実情を了解してもらいまして、ある程度高くても買うということで、市場別の考慮というものを常に輸出と結びつけながら配分していくということで今までやってきております。
#12
○梶原茂嘉君 豪州との関係はどういう状況になっておりますか、小麦の関係では。
#13
○説明員(樋詰誠明君) 豪州は従来はいわゆる小麦の中のセミ・ハード系というソフトとハードの中間の小麦を主として買い付けておったわけでございます。大体昨年も二十万トン程度はセミ・ハードを買っている、こういうふうに承知いたしております。ことしはセミ・ハード系のものが豪州におきまして、水害のためにほとんど輸出余力かないということで、ことしはまず買う見込みがないのじゃないか、輸出余力がないのじゃないか、こう考えております。豪州につきましては、今までほとんど買っておりませんでしたソフト系の小麦を向うとしては出したいということを言っておりますが、これはいろいろアメリカとの競合関係ということ等もございますので、麦全体といたしまして現在日豪交渉をやっております。御承知のようにガット三十五条を援用いたしまして、日本品を非常に差別待遇しているという、一番日本を虐待している国でもございますし、また羊毛の輸出市場としては世界最大で、日本は同国における第二のお客さんでもあるというような関係から、非常な片貿易ということもございますので、アメリカとの関係、並びに羊毛を中心といたします入超の問題、それから日本の繊維品その他に対する三十五条を援用しての差別待遇というようなことを全部ひっくるめまして、その上で相当日本に有利であるというような結論が出るならば、豪州からもある程度買っていいのではないか。そういうようなことで今折衝中でございまして、まだ結論を得ていないような状況でございます。
#14
○海野三朗君 国内の小麦は年間どれほど産しますか。
#15
○政府委員(湯川盛夫君) わが国の小麦の生産高の御質問でございますが、昨年は百四十六万八千トン、それから昭和二十九年度は百五十一万六千トン、昭和二十八年度は百三十七万四千トンでございます。
#16
○海野三朗君 そうしますと三十一年度はいかほどの御予定ですか。
#17
○説明員(日比野建児君) 本年度の推定実収高は七十三万五千五百トンであります。で、政府の買入予定数量は五十二万八千八百トンでございます。
#18
○海野三朗君 そうしますと、この小麦協定が国内の小麦生産者に対して与えておる影響は何もさらにないのですか、どうなんですか。
#19
○説明員(日比野建児君) 小麦協定に参加すること自体から、直接生産者を圧迫するという問題は起きないと思います。
#20
○海野三朗君 三十年度は百四十六万八千トン、三十一年度は七十三万五千トン、これはどうしてこういうふうに国内の小麦生産高か減ったのでしょうか。
#21
○説明員(日比野建児君) 手元に作付面積、反収等の資料がございませんのであれですが、そのときの天候状況等によりまして、小麦の生産は米と同様に豊凶の差が現われております。
#22
○海野三朗君 これは昨年度の生産高の半分というものです。昨年度は百四十万トン、ことしは七十三万トン、こういうふうな現象は、どうしてこんなに減ったのであるかというと、輸入小麦の方で圧迫されて、生産行政が……作っても間に合わないというようなことになった。こういう現象を来たしたのではないかと私は思うのですが、その辺に対する政府の御説明をお願いします。昨年の半分です。
#23
○説明員(樋詰誠明君) 今の生産状況を今農林省の方から申し上げると思いますが、輸入数童を決定するにあたりましては、まず国内の生産見込み、それから昨年からの繰越量といったようなもので供給の総量をはじきまして、一方需要の方は人口増加あるいは最近の粉食に対する嗜好の増加といったような点を考慮いたしまして一定の係数を乗じて、それに航海日数、あるいはどうしても国の中で需給操作上持たなければならない、たとえば一カ月半程度のものは国内で現物として持っておらなければ操作上やれないというようなこともございますので、そういう点からいたしまして、大体国内で現物で持っているもの、それから現地で買い付けてこれから運ぶというようなもの、そういうものを合せまして五カ月程度のものを一応何と申しますか、われわれの方ではそれをポジションとよんでおりますが、今後一年間、あるいは外貨予算で申しますならば、半年の間に現実に供給される数量と、現実に消費される数量、それにその後の四カ月ないし五カ月というもの、その間は次の予算が発効しましても、すぐ外国から入ってくるわけでございませんので、その輸入につきましては四、五カ月分のものをあらかじめ手当だけして置く、ということで予算を組んでおりますので、まず輸入が多いからそのために麦が減ったというようなことではございませんで、生産の状況等を見た上で、並びに国内にある現物を見た上で不足量を輸入するということをやっておりますので、輸入量を非常にふやしたために国内の生産者を圧迫して麦が減るということはないではないかと、そういうふうに思っております。それからなお昨年はこれは三麦あわせまして空前の大豊作、こういうふうに言われましたので大麦、小麦ともに非常な増加をしている、こういうふうに私は承知しております。
#24
○海野三朗君 ただいまの御説明はどうも私、ピンと来ない、少し違っておるようです。昨年は空前の大豊作とはどうしてそういうことが言えますか。二十九年は百五十一万トン、二十八年度は百三十七万トン、三十年度は百四十万トンならあまり大差ない。ところが三十一年度は七十三万トンきりここにやっていないから、そういう点からあなたがおやりになるというのであるけれども、国内の農民に対しての影響はいかよりにお考えになっておるかというところを私はお伺いしております。
#25
○説明員(日比野建児君) 数字が間違っておりますから……。
#26
○委員長(小滝彬君) ちょっと待って下さい。ただいま政府の方から、それじゃ数字の点は説明があると思いますが、同時に通商局の方から今数量の点を申されたが、その際に食管制度による価格の遮断のところなんかもつけ加えて説明されたら、その点もはっきりするのじゃないかと思います。
#27
○説明員(日比野建児君) ただいま三十一年産の小麦を七十三万五千トンと申し上げましたが、数字が違っておりますので訂正さしていただきます。二十一年は百三十七万七千九百トンでございます。
#28
○委員長(小滝彬君) 今言った通り、通産省側は数量について寡少なものを入れると言われたけれども、同時に価格の面について一応簡単でいいから、いかにして外国の価格と日本の価格と遮断しておるかということを簡単に説明していただきたい。
#29
○説明員(日比野建児君) 御承知のように外国産の麦につきましては、全量を政府で買い入れまして、従ってその国内の売り渡し価格につきましては、内麦の生産状況、価格状況を勘案いたしまして外麦を売り渡しておりますので、直接安い外麦が入りましてそのまま生産者に影響するということがないように、食管会計の中において一応遮断しているのが現状でございます。
#30
○海野三朗君 そうしますと、国内の価格とにらみ合せて外国から入って来たものの価格をきめている、そうして農民にはあまり恐怖を与えないようにしているという御説明なんですか。
#31
○説明員(日比野建児君) そういうことでございます。
#32
○海野三朗君 そうすると、本年度、三十一年度は百三十七万幾らですか。
#33
○説明員(日比野建児君) 百三十七万七千九町トンです。
#34
○海野三朗君 これは間違いないのですか。
#35
○説明員(日比野建児君) 間違いでございません。
#36
○海野三朗君 また御訂正になると何ですから…−。そういたしますと、今年度は今までの二十九年度、三十年度に比べてずっと減っているというわけですね。この減っているというようなことが、農民に対しては、外国から入れるやつのためにもう作っても割りに合わないからというようなことはないのですか。私は農民のためを思うてこういうことを伺うのですが。
#37
○説明員(日比野建児君) 大体作付面積は前年度と同じでございます。ただ天候の関係によりまして、三十年度は一石六斗という反収が、三十一年度は一石五斗になっております。そういう点で実収高は違ってくるわけです。
#38
○委員長(小滝彬君) ガットの関係も同時に審議しますから、これについて何か御質問ありますか。速記を止めて。
  〔速記中止〕
#39
○委員長(小滝彬君) 速記を始めて下さい。
#40
○海野三朗君 この小麦の値段は、外国から輸入した値段と国内の価格とは大体どんなふうになっておりますか、昨年度は。一トン当り国内の値段と輸入した値段ですね、輸入品の方がどれだけ安いか高いか、それをちょっと伺いたいのです。
#41
○説明員(日比野建児君) 国内産の普通小麦の買入価格は九十四ドル十七セント、売渡価格は九十六ドル六、これに見合う外国産の、アメリカの小麦はCIF買入価格八十ドル、売り渡し価格は九十九ドル十です。
#42
○海野三朗君 そうしますと、つまり外国から買って売った方が政府としてはもうかるということになりますか。
#43
○説明員(日比野建児君) まあそういうことになっております。
#44
○海野三朗君 そうですか。そうしますと国内の小麦の生産費が高くつくということになるのですか。
#45
○説明員(日比野建児君) 生産費が高くつくということだと思います。
#46
○海野三朗君 わかりました。
#47
○委員長(小滝彬君) ちょっと速記をとめて。
  〔速記中止〕
#48
○委員長(小滝彬君) 速記を起して下さい。
 他に御発言もないようでございますから、質疑は尽きたものと認めて御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#49
○委員長(小滝彬君) 御異議ないと認めます。
 これよりただいままで審議しておりました二件について討論に入ります。御意見のおありの方は、まず最初に、千九百五十六年の国際小麦協定の受諾について承認を求めるの件について、賛否を明らかにしてお述べを願います。――別に御意見もないようでございますが、討論は終局したものと認めて御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#50
○委員長(小滝彬君) 御異議ないものと認めます。
 それではこれより採決に入ります。本件全部を問題に供します。本件を承認することに賛成の方の御挙手を願います。
  〔賛成者挙手〕
#51
○委員長(小滝彬君) 全会一致でございます。よって本件は全会一致をもって承認すべきものと決定いたしました。
 なお本会議における委員長の口頭報告の内容及び議長に提出すべき報告書の作成その他の月後の手続につきましては、慣例によりこれを委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#52
○委員長(小滝彬君) 御異議ないものと認め、さよう決出足いたします。
 それから報告書には多数意見者の署名を付することになっておりますので、本件を承認されました方は順次御署名を願います。
  〔多数意見者署名〕
   川村 松助   杉原 荒太
   曾祢  益   梶原 茂嘉
   鶴見 祐輔   町村吉三郎
   海野 三朗   加藤シズエ
   竹中 勝男   森 元治郎
   吉田 法晴   石黒 忠篤
   佐藤 尚武
    ―――――――――――――
#53
○委員長(小滝彬君) 次に、関税及び貿易に関する一般協定の譲許の追加に関する第六議定書の受諾について承認を求めるの件、この議題について討論に入りたいと存じます。御意見のおありの方は賛否を明らかにしてお述べを願います。
#54
○曾祢益君 私はこの本件に賛成するものでありまするが、本委員会の審議を通じまして、それぞれ委員の諸君からも御発言があったように、また政府からの答弁もございましたが、ガットの加入並びに今度の日本からも関税の譲許をいたし、またアメリカその他からの関税の譲許を受けまして、全体としてはこれは日本の貿易の促進にプラスになり、また日本の国内産業に悪い影響はないものと認めるので賛成するものでございまするが、ただ実際問題としては、関税の譲許だけで日本の輸出がスムーズにいくようなものでない。特にアメリカ関係におきましては、御承知のようないろいろな関税問題以外の輸入に関する制限の問題があるわけであります。従いましてこれらの、特に対米輸出につきましては、従来よりも一そうに政府において、アメリカにおける日本の輸出の秩序的な伸張について、十分なる啓発の手段をとっていくことが絶対に必要だと考えます。われわれとしてはそれを強く要請し、もとよりそれとうらはらの関係にある甘木の輸出業者等における無秩序の競争等についても、これは適当なる自発的抑制の措置もあえて否認するものではありませんが、ただいたずらにアメリカの方の都合に事実上屈しておるようなことであってはならないと思う。そういう意味におきましてガットの今度の関税譲許については、これは賛成するものでありますが、そういう方面における貿易伸張に関する今後の努力、あわせてガット三十五条によって日本にいまだ最恵国待遇を与えていないこれら諸国に対する通商外交に、一そうの努力の点を特に政府に要望いたしまして賛成をいたしたいと存じます。
#55
○委員長(小滝彬君) 他に御発言ございませんか。他に御意見もないようでございますが、討論は終局したものと認めて御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#56
○委員長(小滝彬君) 御異議ないと認めます。それではこれから採決に入ります。本件全部を問題に供します。本件を承認することに賛成の方は御挙手を願います。
  〔賛成者挙手〕
#57
○委員長(小滝彬君) 全会一致でございます。よって本件は全会一致をもって承認すべきものと決定いたしました。
 なお、本会議における委員長の口頭報告の内容及び議長に提出すべき報告書の作成、その他自後の手続につきましては、慣例によりこれを委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#58
○委員長(小滝彬君) 御異議ないと認めてさように決定いたします。
 それから報告書には多数意見者の署名を付することになっておりますので、本件を承認されました方は順次御署名を願います。
  多数意見者署名
    川村 松助  杉原 荒太
    曾祢  益  梶原 茂嘉
    鶴見 祐輔  野村吉三郎
    海野 三朗  加藤シヅエ
    竹中 勝男  森 元治郎
    吉田 法晴  石黒 忠篤
    佐藤 尚武
#59
○委員長(小滝彬君) 次回の委員会は公報をもって御通知申し上げます。
 本日はこれにて散会いたします。
   午前十一時五十三分散会
ソース: 国立国会図書館
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