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1955/04/03 第24回国会 参議院 参議院会議録情報 第024回国会 本会議 第31号
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1955/04/03 第24回国会 参議院

参議院会議録情報 第024回国会 本会議 第31号

#1
第024回国会 本会議 第31号
昭和三十一年四月三日(火曜日)
   午後六時四十三分開議
    ―――――――――――――
 議事日程 第三十一号
  昭和三十一年四月三日
   午前十時開議
 第一 議長辞任の件
    ―――――――――――――
#2
○副議長(重宗雄三君) 諸般の報告は、朗読を省略いたします。

 
#3
○副議長(重宗雄三君) これより本日の会議を開きます。
  〔「なぜ議運を開かないのか」「議長議長」と呼ぶ者あり、その他発言する者多く、議場喧騒〕
#4
○副議長(重宗雄三君) 御静粛に願います。
  〔「休憩々々」「進行々々」と呼ぶ者あり、その他発言する者多し〕
#5
○副議長(重宗雄三君) 議長は、円滑なる議事を期待いたしますので、しばらくお待ち願います。
  〔「暫時休憩されたい」と呼ぶ者あり、その他発言する者多し〕
#6
○副議長(重宗雄三君) 日程第一、議長辞任の件
 三月三十一日、議長河井彌八君から辞任願が提出されました。辞表を参事に朗読させます。
  〔参事朗読〕
   辞職願
 私は参議院議長を辞職いたしたく存じますから宜しく御取計い願います
  昭和三十一年三月三十一日
                            河井彌八
   参議院副議長重宗雄三殿
   理由
 参議院の議長の職の重要であることを念虜し、たとい一時的たりともこれが曠欠することなきよう希望いたしますので、このたび辞職願を差しげる次第であります

#7
○副議長(重宗雄三君) 本件に対し、討論の通告がございます。発言時間は十五分間に制限いたします。発言を許します。戸叶武君。
  〔戸叶武君登壇、拍手〕
#8
○戸叶武君 私はただいまより日本社会党を代表し、河井彌八氏の議長辞任に関し反対討論を行います。
 私はこのたび、河井彌八氏の辞任に伴う国会における討議を、議運の会議に付することなくして本会議に上程するというような態度に対して、私たちは反対であります。私たちはこのたびあまりにも突如として起された議長辞任問題に直面し、政治家の出所進退のむずかしさを深く考えさせられるのであります。
 棺をおおうて事定まるという言葉があります通り、人間の評価は棺をおおうてから定まるものであり、公人の最後の進退は特に大切であります。私たちは参議院議長の職の重いことを認識すればするほど、今回とった河井議長の不明朗な辞任の態度を断じて認めがたく、このことは参議院の名誉のために、はなはだ残念な次第であります。
 私たちは、参議院議長の進退は、第一に公明をたっとび、その行動が天下を納得せしむるものでなければならないと信ずるものであります。(拍手)皆様も御承知の通り、前の選挙には、社会党は、自民党の領袖松野鶴平氏を排して、緑風会の長老河井彌八氏を議長に選挙いたしました。このことは、権謀術策の力の政治を排し、公明闊達の良識の政治を求めんとしたからであります。(拍手)その際、緑風会の皆様方も、私たちと同様の見解の上に立って行動されたのであります。
 しかるに、今回の河井彌八氏の参議院議長の辞任の態度は何事でありますか。あまりにも不明朗ではありませんか。今朝、権威ある新聞がフロント・ページの社説において、河井参議院議長の辞任問題は、どうも理解しがたいものがあると筆誅を加えております。この批判は、河井議長個人のみに浴びせられたものでなく、参議院の全員が謙虚な態度で率直に受け入れ、この機会に反省をしてみる必要があります。私たちの抱く第一の疑問は、何がゆえに河井氏が国会開会中の重要な期間に、突如として辞表を提出せねばならない理由がありますか。しかも、この事たるや、辞任の手続が隠密の間に運ばれ、提出前に議長を補佐すべき重宗副議長、あなたにすら一言の相談もなく、また河井議長の選出に協力した各党各派にも、何らの儀礼的あいさつすらもなかったのであります。私たちは今日に至ってその非礼を追及しようとはいたしません。しかし、あまりにもひとりよがりの独善的な行為ではないでありましょうか。この突然な河井議長の辞表提出は、疑心暗鬼を生み、ついに逆効果となって、新聞紙上に、議長をめぐる人々による自民党との政治的やみ取引なるものが暴露せられております。議員各位とも、実にいやな感じで河井議長辞任の第一報を知った印象を生涯忘れることができないと信じます。河井氏は、辞任の時期を予算案の成立した時期を選んだと声明しておりますが、参議院は今後が重要で、小選挙区法案、憲法調査会法案など重要な案件が山積しております。河井議長は、この重大な段階を前にし、何がゆえに重要ポストを離れんとするか。いかに改選前とは申せ、この辺の動きが、自民党の政治圧力に屈したとか、政治的取引に応じたとか伝えられる点ではないでありましょうか。人間河井氏が再選を期して心おきなく選挙運動をしたい気持も、院の運営が最も平静なときに辞任したい心境もわかります。しかし私たちは、参議院の良識のシンボルとまで誇った河井議長が、議長に選ばれた以上は、任期中の職責を完全に果す努力を何がゆえに放棄したのでありますか。その心境の変化の解釈に苦しむものは、私たちだけではないと思うのであります。河井氏の進退は、一河井氏の進退にとどまらず、実にその波及するところは大なるものがあるのであります。参議院は、先に院議によって事前運動の制肘のための選挙粛正の決議を行なっております。しかるに今日、河井氏が選挙にからんで辞任したでは、世間に与える反響、まことに遺憾千万であります。河井氏は、その声明文において、辞職の理由として、参議院議長の職はきわめて重要である。衆議院と異なり、参議院の継続的性格にかんがみ、たとい一時的なりとも議長の職をとるものが曠欠することは相済まぬと言明しております。このことには反対いたしませんが、任期満了後における長期の空白を避けんとする方法並びに手段は、他に幾らでもあるはずであります。議長の職は、参議院の閉会中よりも、開会中が重要であることは論を待たないと思うのであります。(拍手)単に曠交問題を解決せんとするならば、参議院共同の問題として、各派代表会議なり、議運に持ち出して回答を求むればよいのでございます。議長の進退問題は、当然これを補佐する副議長の進退と密接な関連があるのでございます。副議長は、議長と同じく改選期に直面しております。本院が、議長の声明文に掲げた理由による辞表を認める場合は、当然副議長もこの原則によって道義的制約を受けなければなりません。この副議長に対する道義的制約に反して、議長が、あらかじめ副議長のあなたに、一言もあいさつしなかったというのは、副議長に対するところの侮辱であります。各人の進退は個人の意思によるもので、その行動は勝手だというかもしれませんが、国会のルールとしてのよい前例と慣習は確立されなければなりません。緑風会の長老佐藤氏のごときは、みずから作った――改選直後に議長、副議長が一たん辞職して、半数改選の新議員を加えた人たちによって再び選挙してもらうという――そのよい前例の規約化、法則化には賛成しながら、今回の議長の辞任は、国会法に何ら違反するものでないから差しつかえないと弁護しておりますが、これは詭弁であります。かかる官僚的、形式的な法理論は、矛盾撞着に満ちたところの論理であって、十八、九世紀の論理であります。国会の理想的運営は、法規の制約に従うという単なる消極的なものであってはならないのであります。法に不備なる点があれば、われわれの良識によってこれを補い、よい前例を作ることによってこれを慣習化し、法規の制約なくしても、新しく歴史と伝統を創造して行く、その努力によって国会運営の前進がなされなければならないのであります。(拍手)議長が頓死したとか、突然、異変によって病気で倒れたとかいう場合ならいざ知らず、議長が国会法の不備な面を指摘しながら、辞表提出によってその解決に当らんと努力する場合に、自民党及び緑風会が、この問題に対しての十分なる検討を避け、議長がすでに辞表を出したからとの理由で、それを強引に承認させるため、議場で採決によって決せんとする態度は、話し合いの場を否定するものであり、多数の数の暴力によって横車を押し通さんとするものであります。民主主義の原則は、自由なる論議、すなわちフリー・ディスカッションによっての話し合いによる解決であります。最後的段階において、多数決によって決する場合においても、少数の意見を尊重し、その少数の主張なりとも、良識を生かさんとする努力が払われなければ、国会はついに多数横暴の力の政治の場となるでありましょう。衆議院においてすら、前の議長選挙の際に、旧式政治家三木武吉氏の議長就任を拒み、議長を自民党が占め、副議長は、社会党に譲られたのであります。(拍手)二大政党主義による責任内閣制の政治が行われんとするのには、欧米諸国の例を引くまでもなく、与党と反対党から議長並びに副議長は選ばれるべきであって、この方向に向って、政治運営がなされなければならないのであります。私は、河井氏一個人の進退の不明朗さをいたずらに糾弾いたそうとは思っておりません。この問題をめぐってのもろもろの紛争の中から、国会運営の理想的ルールが一つでも確立することを期待しておるのであります。
 最後に、河井さんの奉ずる報徳宗の二宮尊徳翁が、イモ洗い主義ということを言っておりますが、われわれ人間は、凡俗であります。イモと同じく、お互いにイモを洗うときのようにぶつかり合いながら洗われて、清められて、その人格を作り上げなければならないのであります。国会は、民主主義の運営の最高の場で、国民環視の中にあるのであります。そういう意味合いにおきまして、参議院のこの民主的な運営をはばむ議会主義否定のファッショ的な傾向の台頭に対して、わが社会党では断固反対するものであることを声明いたします。(拍手)
#9
○副議長(重宗雄三君) これにて討論の通告者の発言は終了いたしました。討論は、終局したものと認めます。
 これより本件の採決をいたします。
 議長の辞任を許可することに賛成の諸君の起立を求めます。
  〔賛成者起立〕
  〔「何をしているのか、記名投票じゃないか」と呼ぶ者あり、その他発言する者多し〕
#10
○副議長(重宗雄三君) ただいまは、議長の間違いであります。御了承を願います。
 これより本件の採決をいたします。
 本件の表決は記名投票をもって行います。
 議長の辞任を許可することに賛成の諸君は白色票を、反対の諸君は青色票を、御登壇の上、御投票を願います。
 氏名点呼を行います。議場の閉鎖を命じます。
  〔議場閉鎖〕
  〔参事氏名を点呼〕
  〔投票執行〕
#11
○副議長(重宗雄三君) 投票漏れはございませんか。……投票漏れないと認めます。
 これより開票いたします。投票を参事に計算させます。議場の開鎖を命じます。
  〔議場開鎖〕
  〔参事投票を計算〕
#12
○副議長(重宗雄三君) 投票の結果を報告いたします。
  投票総数 百八十四票
  白色票  百三十三票
  青色票   五十一票
 よって議長の辞任は、許可することに決しました。(拍手)
     ―――――・―――――
  〔参照〕
 賛成者(白色票)氏名      百三十三名
      上林 忠次君    加賀山之雄君
      梶原 茂嘉君    柏木 庫治君
      奥 むめお君    井野 碩哉君
      石黒 忠篤君    赤木 正雄君
      森田 義衞君    村上 義一君
      溝口 三郎君    廣瀬 久忠君
      野田 俊作君    中山 福藏君
      常岡 一郎君    田村 文吉君
      竹下 豐次君    高橋 道男君
      島村 軍次君    佐藤 尚武君
      河野 謙三君    小林 武治君
      後藤 文夫君    伊能繁次郎君
      武藤 常介君    白波瀬米吉君
      松原 一彦君    西岡 ハル君
      井上 清一君    伊能 芳雄君
      小沢久太郎君    青柳 秀夫君
      佐藤清一郎君    酒井 利雄君
      有馬 英二君    仁田 竹一君
      滝井治三郎君    関根 久藏君
      吉田 萬次君    森田 豊壽君
      白川 一雄君    木村 守江君
      菊田 七平君    岡田 信次君
      中川 幸平君    田中 啓一君
      榊原  亨君    高橋進太郎君
      上原 正吉君    大矢半次郎君
      藤野 繁雄君    西川甚五郎君
      宮田 重文君    植竹 春彦君
      谷口弥三郎君    三浦 義男君
      左藤 義詮君    館  哲二君
      石原幹市郎君    寺尾  豊君
      中山 壽彦君    池田宇右衞門君
      鶴見 祐輔君    青木 一男君
      西田 隆男君    野村吉三郎君
      泉山 三六君    苫米地義三君
      大野木秀次郎君    斎藤  昇君
      佐野  廣君    小幡 治和君
      宮澤 喜一君    大谷 贇雄君
      石井  桂君    雨森 常夫君
      西川弥平治君    白井  勇君
      横山 フク君    松平 勇雄君
      深川タマヱ君    宮本 邦彦君
      最上 英子君    寺本 廣作君
      小滝  彬君    青山 正一君
      紅露 みつ君    山本 米治君
      秋山俊一郎君    石川 榮一君
      石村 幸作君    剱木 亨弘君
      加藤 武徳君    高野 一夫君
      横川 信夫君    松岡 平市君
      長谷山行毅君    鈴木 強平君
      野本 品吉君    平井 太郎君
      川村 松助君    堀末  治君
      西郷吉之助君    郡  祐一君
      遠藤 柳作君    杉原 荒太君
      松野 鶴平君    中川 以良君
      吉野 信次君    笹森 順造君
      黒川 武雄君    小林 英三君
      一松 定吉君    木村篤太郎君
      大屋 晋三君    石坂 豊一君
      三木與吉郎君    小西 英雄君
      井村 徳二君    島津 忠彦君
      岡崎 真一君    重政 庸徳君
      安井  謙君    入交 太藏君
      小柳 牧衞君    川口爲之助君
      木内 四郎君    深水 六郎君
      古池 信三君    岩沢 忠恭君
      小野 義夫君    井上 知治君
      草葉 隆圓君
    ―――――――――――――
 反対者(青色票)氏名      五十一名
      高田なほ子君    久保  等君
      山本 經勝君    山口 重彦君
      岡  三郎君    海野 三朗君
      河合 義一君    三輪 貞治君
      田中  一君    東   隆君
      小笠原二三男君    竹中 勝男君
      内村 清次君    赤松 常子君
      山下 義信君    木下 源吾君
      山田 節男君    藤原 道子君
      野溝  勝君    村尾 重雄君
      相馬 助治君    佐多 忠隆君
      市川 房枝君    鈴木  一君
      若木 勝藏君    長谷部ひろ君
      江田 三郎君    片岡 文重君
      小林 亦治君    重盛 壽治君
      吉田 法晴君    大和 与一君
      加瀬  完君    藤田  進君
      湯山  勇君    千葉  信君
      近藤 信一君    田畑 金光君
      大倉 精一君    永岡 光治君
      阿具根 登君    天田 勝正君
      松浦 清一君    秋山 長造君
      棚橋 小虎君    羽生 三七君
      曾禰  益君    森下 政一君
      岡田 宗司君    戸叶  武君
      三木 治朗君
     ─────・─────
#13
○副議長(重宗雄三君) ただいま天国勝正君から、賛成者を得て、暫時休憩することの動議が提出されました。
 天田君の動議の表決は、記名投票をもって行います。天田君の動議に賛成の諸君は白色票を、反対の諸君は青色票を、御登壇の上、御投票を願います。
 氏名点呼を行います。議場の閉鎖を命じます。
  〔議場閉鎖〕
  〔参事氏名を点呼〕
  〔投票執行〕
#14
○副議長(重宗雄三君) 投票漏れはございませんか。……投票漏れないと認めます。
 これより開票いたします。投票を参事に計算させます。議場の開鎖を命じます。
  〔議場開鎖〕
  〔参事投票を計算〕
#15
○副議長(重宗雄三君) 投票の結果を報告いたします。
  投票総数 百八十三票
  白色票   五十一票
  青色票  百三十二票
 よって天田君の動議は否決せられました。(拍手)
     ―――――・―――――
  〔参照〕
 賛成者(白色票)氏名      五十一名
      高田なほ子君    久保  等君
      山本 經勝君    山口 重彦君
      岡  三郎君    海野 三朗君
      河合 義一君    三輪 貞治君
      田中  一君    東   隆君
      小笠原二三男君    川口爲之助君
      竹中 勝男君    内村 清次君
      赤松 常子君    山下 義信君
      木下 源吾君    山田 節男君
      藤原 道子君    野溝  勝君
      村尾 重雄君    相馬 助治君
      佐多 忠隆君    鈴木  一君
      若木 勝藏君    長谷部ひろ君
      江田 三郎君    片岡 文重君
      小林 亦治君    重盛 壽治君
      吉田 法晴君    大和 与一君
      加瀬  完君    藤田  進君
      湯山  勇君    千葉  信君
      近藤 信一君    田畑 金光君
      大倉 精一君    永岡 光治君
      阿具根 登君    天田 勝正君
      松浦 清一君    秋山 長造君
      棚橋 小虎君    羽生 三七君
      曾禰  益君    森下 政一君
      岡田 宗司君    戸叶  武君
      三木 治朗君
    ―――――――――――――
 反対者(青色票)氏名     百三十二名
      上林 忠次君    加賀山之雄君
      梶原 茂嘉君    柏木 庫治君
      奥 むめお君    井野 碩哉君
      石黒 忠篤君    赤木 正雄君
      森田 義衞君    村上 義一君
      溝口 三郎君    廣瀬 久忠君
      野田 俊作君    中山 福藏君
      常岡 一郎君    田村 文吉君
      竹下 豐次君    高橋 道男君
      島村 軍次君    佐藤 尚武君
      河野 謙三君    小林 武治君
      後藤 文夫君    伊能繁次郎君
      武藤 常介君    白波瀬米吉君
      松原 一彦君    西岡 ハル君
      井上 清一君    伊能 芳雄君
      小沢久太郎君    青柳 秀夫君
      佐藤清一郎君    酒井 利雄君
      有馬 英二君    仁田 竹一君
      滝井治三郎君    関根 久藏君
      吉田 萬次君    森田 豊壽君
      白川 一雄君    木村 守江君
      菊田 七平君    岡田 信次君
      中川 幸平君    田中 啓一君
      榊原  亨君    高橋進太郎君
      上原 正吉君    大矢半次郎君
      藤野 繁雄君    西川甚五郎君
      宮田 重文君    植竹 春彦君
      谷口弥三郎君    三浦 義男君
      左藤 義詮君    館  哲二君
      石原幹市郎君    寺尾  豊君
      中山 壽彦君    池田宇右衞門君
      鶴見 祐輔君    青木 一男君
      西田 隆男君    野村吉三郎君
      泉山 三六君    苫米地義三君
      大野木秀次郎君    斎藤  昇君
      佐野  廣君    小幡 治和君
      宮澤 喜一君    大谷 贇雄君
      石井  桂君    雨森 常夫君
      西川弥平治君    白井  勇君
      横山 フク君    松平 勇雄君
      深川タマヱ君    宮本 邦彦君
      最上 英子君    寺本 廣作君
      小滝  彬君    青山 正一君
      紅露 みつ君    山本 米治君
      秋山俊一郎君    石川 榮一君
      石村 幸作君    剱木 亨弘君
      加藤 武徳君    高野 一夫君
      横川 信夫君    松岡 平市君
      長谷山行毅君    鈴木 強平君
      野本 品吉君    平井 太郎君
      川村 松助君    堀末  治君
      西郷吉之助君    郡  祐一君
      遠藤 柳作君    杉原 荒太君
      松野 鶴平君    中川 以良君
      吉野 信次君    笹森 順造君
      黒川 武雄君    小林 英三君
      一松 定吉君    木村篤太郎君
      大屋 晋三君    石坂 豊一君
      三木與吉郎君    小西 英雄君
      井村 徳二君    島津 忠彦君
      岡崎 真一君    重政 庸徳君
      安井  謙君    入交 太藏君
      小柳 牧衞君    木内 四郎君
      深水 六郎君    古池 信三君
      岩沢 忠恭君    小野 義夫君
      井上 知治君    草葉 隆圓君
     ―――――・―――――
#16
○副議長(重宗雄三君) この際、議長の選挙を日程に追加することにつきお諮りいたします。
 この表決は、記名投票をもって行います。この際、日程に追加して、議長の選挙を行うことに賛成の諸君は白色票を、反対の諸君は青色票を、御登壇の上、御投票を願います。
 氏名点呼を行います。議場の閉鎖を命じます。
  〔議場閉鎖〕
  〔参事氏名を点呼〕
  〔投票執行〕
#17
○副議長(重宗雄三君) 投票漏れはございませんか。……投票漏れないと認めます。
 これより開票いたします。投票を参事に計算させます。議場の開鎖を命じます。
  〔議場開鎖〕
  〔参事投票を計算〕
#18
○副議長(重宗雄三君) 投票の結果を報告いたします。
  投票総数 百七十八票
  白色票  百二十九票
  青色票   四十九票
 よって、この際、日程に追加して、議長の選挙を行うことに決しました。
     ―――――・―――――
  〔参照〕
 賛成者(白色票)氏名      百二十九名
      上林 忠次君    加賀山之雄君
      梶原 茂嘉君    井野 碩哉君
      石黒 忠篤君    赤木 正雄君
      森田 義衞君    溝口 三郎君
      廣瀬 久忠君    野田 俊作君
      中山 福藏君    田村 文吉君
      竹下 豐次君    高橋 道男君
      島村 軍次君    佐藤 尚武君
      河野 謙三君    小林 武治君
      後藤 文夫君    伊能繁次郎君
      武藤 常介君    白波瀬米吉君
      松原 一彦君    西岡 ハル君
      井上 清一君    伊能 芳雄君
      小沢久太郎君    青柳 秀夫君
      佐藤清一郎君    酒井 利雄君
      有馬 英二君    仁田 竹一君
      滝井治三郎君    関根 久藏君
      吉田 萬次君    森田 豊壽君
      白川 一雄君    木村 守江君
      菊田 七平君    岡田 信次君
      中川 幸平君    田中 啓一君
      榊原  亨君    高橋進太郎君
      上原 正吉君    大矢半次郎君
      藤野 繁雄君    西川甚五郎君
      宮田 重文君    植竹 春彦君
      谷口弥三郎君    三浦 義男君
      左藤 義詮君    館  哲二君
      石原幹市郎君    寺尾  豊君
      中山 壽彦君    池田宇右衞門君
      鶴見 祐輔君    青木 一男君
      西田 隆男君    野村吉三郎君
      泉山 三六君    苫米地義三君
      大野木秀次郎君    斎藤  昇君
      佐野  廣君    小幡 治和君
      宮澤 喜一君    大谷 贇雄君
      石井  桂君    雨森 常夫君
      西川弥平治君    白井  勇君
      横山 フク君    松平 勇雄君
      深川タマヱ君    宮本 邦彦君
      最上 英子君    寺本 廣作君
      小滝  彬君    青山 正一君
      紅露 みつ君    山本 米治君
      秋山俊一郎君    石川 榮一君
      石村 幸作君    剱木 亨弘君
      加藤 武徳君    高野 一夫君
      横川 信夫君    松岡 平市君
      長谷山行毅君    鈴木 強平君
      野本 品吉君    平井 太郎君
      川村 松助君    堀末  治君
      西郷吉之助君    郡  祐一君
      遠藤 柳作君    杉原 荒太君
      松野 鶴平君    中川 以良君
      吉野 信次君    笹森 順造君
      黒川 武雄君    小林 英三君
      一松 定吉君    木村篤太郎君
      大屋 晋三君    石坂 豊一君
      三木與吉郎君    小西 英雄君
      井村 徳二君    島津 忠彦君
      岡崎 真一君    重政 庸徳君
      安井  謙君    入交 太藏君
      小柳 牧衞君    川口爲之助君
      木内 四郎君    深水 六郎君
      古池 信三君    岩沢 忠恭君
      小野 義夫君    井上 知治君
      草葉 隆圓君
    ―――――――――――――
 反対者(青色票)氏名      四十九名
      高田なほ子君    久保  等君
      山本 經勝君    山口 重彦君
      岡  三郎君    海野 三朗君
      河合 義一君    三輪 貞治君
      田中  一君    東   隆君
      小笠原二三男君    竹中 勝男君
      内村 清次君    赤松 常子君
      山下 義信君    木下 源吾君
      山田 節男君    藤原 道子君
      野溝  勝君    村尾 重雄君
      相馬 助治君    佐多 忠隆君
      鈴木  一君    若木 勝藏君
      江田 三郎君    片岡 文重君
      小林 亦治君    重盛 壽治君
      吉田 法晴君    大和 与一君
      加瀬  完君    藤田  進君
      湯山  勇君    千葉  信君
      近藤 信一君    田畑 金光君
      大倉 精一君    永岡 光治君
      阿具根 登君    天田 勝正君
      松浦 清一君    秋山 長造君
      棚橋 小虎君    羽生 三七君
      曾禰  益君    森下 政一君
      岡田 宗司君    戸叶  武君
      三木 治朗君
     ─────・─────
#19
○副議長(重宗雄三君) これより議長の選挙を行います。
 念のため申し上げますが、投票は、無名投票でございます。議席に配付してございます白色の単記無名投票用紙に被選挙人の氏名を記入して、白色の木札の名刺とともに、御登壇の上、御投票を願います。
 氏名点呼を行います。
  〔参事氏名を点呼〕
  〔投票執行〕
#20
○副議長(重宗雄三君) 投票漏れはございませんか。……投票漏れないと認めます。投票箱閉鎖。
  〔投票箱閉鎖〕
#21
○副議長(重宗雄三君) これより開票いたします。投票を参事に点検させます。
  〔参事、投票及び名刺を計算、投票を点検〕
#22
○副議長(重宗雄三君) 連記投票のための用紙を用いられた票がありますが、これは有効と認めることに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」「異議あり」と呼ぶ者あり、その他発言する者多し〕
#23
○副議長(重宗雄三君) これを有効と認めることに賛成の諸君の起立を求めます。
  〔賛成者起立〕
#24
○副議長(重宗雄三君) 起立多数と認め、有効と認めます。
 投票の結果を報告いたします。
 投票総数百八十三票、名刺の数もこれと符合いたしております。
 本投票の過半数は、九十二票でございます。
  松野鶴平君    百十九票
  後藤文夫君     十三票
  佐藤尚武君      一票
  白票        五十票
 よって松野鶴平君が、議長に当選せられました。(拍手)
     ─────・─────
#25
○副議長(重宗雄三君) ただいま議長に当選せられました松野鶴平君を御紹介申し上げます。
  〔議長松野鶴平君登壇〕
  〔拍手起る〕
#26
○松野鶴平君 ただいま、不肖私が本院の議長に当選いたしましたことは、真に光栄に存じます。かつ感激にたえない次第でございます。
 本院議長の職責の重大なることにかんがみまして、至公至平、職務の上におきまして、絶対にあやまちなきように期しておる次第であります。しかしながら、同僚議員諸君が御鞭撻、御指導下さいまして、本院議長の職務のあやまちなきように、御指導、御支援をお願い申し上げます。
 つつしんで、当選に対しましてごあいさつを申し上げます。(拍手)
  〔副議長退席し、議長松野鶴平君議長席に着く〕
  〔拍手起る〕
#27
○議長(松野鶴平君) 年長議員石坂豊一君から発言を求められました。この際、発言を許します。石坂豊一君。
  〔石坂豊一君登壇、拍手〕
#28
○石坂豊一君 私は諸君のお許しを得まして、ここに本院の吉例に基き、高齢者として、議員一同にかわり、新議長にお祝いの言葉を申し上げ、あわせて前議長に対し、感謝の辞をささげたいと存じます。(拍手)
 まず、議長に当選せられましたる松野鶴平君に対しお祝いを申し上げます。
 松野鶴平君は、多年憲政のために貢献せられたるゆえをもちまして、本院の院議により表彰せられ、真に議会政治の功労者であります。かかる練達たんのうの方をこのたび本院の議長としてわれわれがいただきますことは、憲政のため一そうの光彩を添えるものと確信せられまするので、まことに欣快にたえざる次第であります。(拍手)
 思うに、国会の責務はいよいよ重きを加えますこの際において、何とぞ新議長におかせられましては、ますます御自重、御自愛の上、公正もって事を処理せられ、本院の権威を高め、国民の信頼にこたえられんごとを切望してやみません。(拍手)
 はなはだ簡単でありますが、これをもって新議長に対するお祝いの言葉といたします。(拍手)
 次に、前議長河井彌八君に対しまして感謝の辞を申し上げます。(拍手)
 河井君は、昭和二十八年五月、議長に当選以来、約三年にわたり御在職になりましたのであります。同君は、御存じの通り、学識経験に富み、かつ温厚篤実なる君子人であります。また、信念のきわめて固い方でありまして、御在職中は、公平無私、議事を主宰するに終始きぜんたる態度をもってその職責を全うせられたのであります。わが参議院の運営にも幾多のよき典例を残されまして、本院の信用と権威を高めましたことは、われわれの深く感謝おくあたわざるところであります。(拍手)
 今回、御都合によって御退任あらせられましたることは、まことにおなごり惜しく存ずる次第であります。どうぞ今後も一そう御健康に留意せられまして、憲政のため、ますます御奮励あらんことを希望いたしてやみません。
 ここに、簡単ながら、前議長の御功労に対し、厚く感謝の意を表する次第であります。(拍手)
#29
○議長(松野鶴平君) 河井彌八君から発言を求められました。この際、発言を許します。河井彌八君。
  〔河井彌八君登壇、拍手〕
#30
○河井彌八君 私は、このたび参議院議長の職を辞任いたしたいと存じまして願書を差し上げましたところ、本日、院の御許可を得ましたので、まことにありがたく存ずるのでございます。
 ただいまは石坂君から、参議院を代表せられまして、私に対しまして過分なお言葉をちょうだいいたしました。まことに恐縮にたえません。感謝にたえないのでございます。
 私は、参議院議長を辞任いたしましたのは、自分の都合によって辞任いたしたのではございません。私の辞任いたしました理由は、すでにこの議場において発表せられておると考えまするから、ここに詳しく申し述べることは差し控えます。しかしながら、少しつけ加えたいと存じまするのは、何といたしましても、私の任期が六月三日に終了するのであります。すなわち、そのままに議長の職を汚しておりまするならば、その日をもって、議長が参議院になくなるわけになります。私の職務を代行すべき副議長もまた同日に任期終了となるのでありまして、そうなりますると、新しい議長、副議長の選任というものは、半数改選の後の国会の召集を待たなければなりませんが、その召集については憲法上何ら明確な期日は規定してございません。従いまして、相当長期にわたりまして、この参議院、実に国家の最高の機関としてのこの参議院に、これを代表すべき議長が欠けるということになるのでありまするから、これは何としても、私、議長の職にあった者といたしまして、これを防止しなければならぬと考えたのであります。幸いにして私の辞意が聞き届けられまして、松野議長が後任として御就任になったというので、まことに私は心を安んずる次第であります。
 また私は、なぜ今やめたかというようなことが、だいぶんやかましいようでありますが、一番国会が平静なときにやめることが正しいと考えたからでありまして、ちょうどこの時期を選んだ次第でありますことも御承知を願います。私が参議院議長を辞任いたしました理由は、それだけなのであります。もう他に、何ら私は考え、意図するところなどは持っておらないのであります。このことをどうぞ御了承を願いたいのであります。
 ついでに、私は過去のことを回想して一言申し述べることをお許しを願います。
 それは、私は昭和二十八年の五月十九日に議長の職を拝命いたしたので、そのときに、私はこの壇上から、議長の職を行うに当りましては、憲法及び国会法を固く守りまして、そうして最も公平に、最も正しく参議院の運営に当りたいということを申し述べたのであります。どうか、さようにいたしまして、参議院を真に国民から信頼される参議院たらしめたいというのが私の念願でありました。自来約三年、諸君のお助けによりまして、辛うじてその職務を尽して参ったのでありまするけれども、しかし、ときにあるいは私の考えと違い、諸君のお考えとも反対なような事件がありましたことは、まことにこれはざんきにたえないのであります。これはおわびを申し上げます。
 今ここに松野新議長を迎え、新議長の豊富な政治上の御経歴、また新議長の徳望というものは、これは真に大したものであります。こういうお方を迎えましたので、参議院の今後の運営というものは、先に私が考えましたことが、もっとより以上に必ずりっぱに進展するであろうと深く期待申す次第であります。私どもの考え方は、国会というものは、ある人々には、闘争の場所であるというがごとき考えがどうもあるようでありまして、現に参議院の控え室のある所には、国会闘争委員会なんという看板がかけてありますが、これは一体どういうことであるか。(拍手)私はそういうことに対して、はなはだ遺憾に考えます。外国の言葉を引くのはどうかしれませんけれども、イギリスにおいては、国会をパールメント、すなわち話し合いをする場所というのでありますが、すなわち闘争ではない、暴力の場所ではない、どこまでも平穏な話し合いをする場所であるというような、ほんとうの意味、民主政治となって決定される場所が国会なんです。私は日本の国会もそうあるべきものと考えています。願わくば、闘争の場所というような考えを今後一蹴せられまして、議員諸君が新議長の尊厳のもとに、国家のために真に正しい話し合いをする場所に、参議院をすみやかにしていただきたいと念願いたします。(拍手)どうか参議院をしてもっともっと大きく、ほんとうに国家の大経綸を行うところの立法府として活躍されるようにしていただきたいのであります。すなわち小さい小ぜり合いはやめまして、そうして、ほんとうに意義ある参議院にしたいものであることを念願いたすのでございます。(拍手)
 私は、この言葉をもちまして、新議長に対して、切に御健康を祈り、また議員諸君に対しまして御自愛あらんことをお願いするのであります。
 以上をもちまして、私のごあいさつといたすのであります。(拍手)
#31
○議長(松野鶴平君) 次会の議事日程は、決定次第公報をもって御通知いたします。
 本日は、これにて散会いたします。
   午後八時五十一分散会
     ―――――・―――――
○本件の会議に付した案件
 一、日程第一 議長辞任の件
 一、議長の選挙
ソース: 国立国会図書館
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