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1955/12/06 第23回国会 参議院 参議院会議録情報 第023回国会 運輸委員会 第1号
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1955/12/06 第23回国会 参議院

参議院会議録情報 第023回国会 運輸委員会 第1号

#1
第023回国会 運輸委員会 第1号
昭和三十年十二月六日(火曜日)
   午前十時二十七分開会
    ―――――――――――――
  委員氏名
   委員長     片岡 文重君
   理事      木島 虎藏君
   理事      仁田 竹一君
   理事      重盛 壽治君
   理事      早川 愼一君
           入交 太藏君
           岡田 信次君
           川村 松助君
           黒川 武雄君
           一松 政二君
           平林 太一君
           三浦 義男君
           山縣 勝見君
           内村 清次君
           大倉 精一君
           加藤シヅエ君
           大和 与一君
           井野 碩哉君
           高木 正夫君
           三木與吉郎君
    ―――――――――――――
  委員の異動
十二月二日委員井野碩哉君辞任につ
き、その補欠として野本品吉君を議長
において指名した。
同日委員入交太藏君、黒川武雄君、一
松政二君、野本品吉君及び重盛壽治君
辞任につき、その補欠として左藤義詮
君、紅露みつ君、吉野信次君、小林英
三君及び阿具根登君を議長において指
名した。
十二月三日委員紅露みつ君、小林英三
君及び吉野信次君辞任につき、その補
欠として一松政二君、有馬英二君及び
酒井利雄君を議長において指名した。
本日委員阿具根登君辞任につき、その
補欠として小酒井義男君を議長におい
て指名した。
  委員長の補欠
十二月二日片岡文重君委員長辞任につ
き、その補欠として左藤義詮君を議長
において委員長に指名した。
    ―――――――――――――
 出席者は左の通り。
   委員長     左藤 義詮君
   理事
           木島 虎藏君
           仁田 竹一君
           早川 愼一君
   委員
           岡田 信次君
           川村 松助君
           酒井 利雄君
           平林 太一君
           山縣 勝見君
           内村 清次君
           小酒井義男君
           高木 正夫君
  国務大臣
   運 輸 大 臣 吉野 信次君
 政府委員
   運輸省鉄道監督
   局長      植田 純一君
 事務局側
   常任委員会専門
   員       古谷 善亮君
    ―――――――――――――
 本日の会議に付した案件
○理事の補欠互選
○調査承認要求の件
○運輸事情等に関する調査の件
 (年末手当を中心とした争議の件)
    ―――――――――――――
#2
○委員長(左藤義詮君) これより運輸委員会を開会いたします。
 このたび運輸常任委員長の重任をけがすことになりまして、全くその方面に無経験なものでございますので、委員各位の御寛容な御鞭撻、御協力をいただきまして、大過なくその任を果したいと思います。よろしくお願いいたします。
    ―――――――――――――
#3
○委員長(左藤義詮君) まず理事の補欠互選についてお諮りいたします。重盛壽治君が委員を辞任されましたので、理事が一名欠員となっております。つきましては、その補欠互選を行いたいと存じますが、この互選の方法は、成規の手続を省略して、便宜その指名を委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#4
○委員長(左藤義詮君) 御異議ないと認めます。それでは、私より片岡文重君を理事に指名いたします。
    ―――――――――――――
#5
○委員長(左藤義詮君) 次に調査事件についてお諮りいたします。運輸事情等に関する調査承認要求書を、本院規則第七十四条の三により議長に提出したいと思いますが、御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#6
○委員長(左藤義詮君) 御異議ないと認め、さように決定いたします。
 なお、要求書の案文の作成及び手続等は委員長に御一任願いたいと思いますが、御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#7
○委員長(左藤義詮君) 御異議ないと認めます。よってさように決定いたしました。
#8
○内村清次君 委員会の調査案件及びその他委員会で付託すべき職務権限に対しましては、議長の承認をただいまとられる、こういうことが決定をいたしましたからして、早急にその決定をしていただきまして、実は、現在緊急を要すべき国家公務員、及びまた公社職員、また地方公務員というような、年末手当の問題で、特に運輸大臣の監督下にありまする公社職員の年末手当に対して、質問を展開したいと思いますが、そのような手続を至急にとっていただきますよう、お願いしたいと思います。
#9
○委員長(左藤義詮君) ただいま内村さん御発議のような手続をとりますことに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#10
○委員長(左藤義詮君) 取りあえず、議運の方へ今連絡をいたしておりますので、それが済みましたら、直ちに手続をとることにいたします。
 ちょっと速記をとめて。
   午前十時三十一分速記中止
     ――――◇―――――
   午前十一時二十九分速記開始
#11
○委員長(左藤義詮君) 速記を始めて。
 運輸大臣から発言を求められておりますので、これを許します。
#12
○国務大臣(吉野信次君) 私、吉野でございます。このたび運輸省の行政を担当することになりましたので、格別に何かと皆様方のお世話になることと思いますから、よろしくお願いいたしたいと思います。
 初めて運輸省の行政に携わるのでありまして、今も勉強しておる最中でございますが、なかなか運輸省の方でも、まあ国鉄の問題もございまするし、それから海運関係では計画造船、そういういろいろな問題もあり、また航空については、国際的にも、また国内的にも、航空路の整備の問題もあるし、またこれら海、陸、空というものの運輸の行政というものを総合して、どうしていったらいいかといったような問題もなかなかあるようでございますから、それらのことにつきまして、またこれから何かと格別な御指導を仰がねばならぬと思っております。どうかよろしくお願いいたします。
#13
○内村清次君 運輸大臣に御質問申し上げますが、最近国鉄公社及びまた他の公社関係、さらにまた国家公務員、地方公務員、これの年末手当を中心といたしました争議関係が今展開されておりますが、これは毎年ほとんど、鳩山内閣になりましてからも依然として、この情勢は続いておるわけです。で、運輸大臣も、今回大臣に就任されまして、監督の立場にある国鉄公社、またさらに先ほど申しましたような関係の年末の職員に対する手当に対しては、十分なる配慮がなくてはならないと思うのです。この毎年行われておりまする事態、特にまた本年の事態はどこにその原因があるのか、この点に対してどういう御認識を持って臨んでおられるのか、この点をまずお伺いをします。
#14
○国務大臣(吉野信次君) お尋ねの点は、国鉄の職員、それからまあほかの官公労の点等でございますが、給与に関しまして年々歳々同じようなことを繰り返していることは、今お話しの通りでございます。結局その要求しておりまする程度のことは、私も大した過当な要求とは実は思っておらない。ただ何分にも財布の方が窮屈でございまして、十分な余裕がないものでございますから、そこに窮屈な財布というものとの関係からして、そこにまあてきぱきと事が運ばない、こういうふうに私は見ております。
#15
○内村清次君 ただいまの御答弁では、まあ財政の方が非常に窮屈だ、こういうようなお話のようですが、問題は少し具体的に認識をしていただきたいのですが、具体的な問題としてどの点に至難の問題があるのか、あるいはまたどういう点が中心になってこういう状態になっておるのか、この点はどうお考えですか。
#16
○国務大臣(吉野信次君) 具体的の数字の点になりますと、国鉄というあの膨大な組織でございますから、私も就任早々でございまして、その間に立って、どういう一体機構になっており、どういうふうな点がどうなっておるかというようなことは、まだ実はお話をするほどの知識を持っておりませんのです。
#17
○内村清次君 そうしますと、大臣の方では、政府のいわゆる現場官庁を持っておられる担当大臣の一人として、今どういうふうに具体的な問題とあわせて協議がなされておるかということ、その点を一つ伺いたい。
#18
○国務大臣(吉野信次君) 大体建前は、御承知の通り、国鉄は国鉄としての一つの独立の企業体になっておりますから、その企業体の方の責任者とそれから労組の方と団体交渉をやっておりますもの、こう承知しております。いろいろ、そのことの何についての大体の説明は私も聞いておりますけれども、そう具体的な、どういう段階に交渉があるかということはまだ聞いておりませんのです。
#19
○内村清次君 問題は、今、監督大臣としての国鉄公社だけの問題を考えておられると思いますが、この問題はあとにまたさらに質問をするといたしましてですね、まずこの争議の関係を平和的に努力をさせていくというような結びつきにするためには、どの点からか結んでいかなくちゃならぬと思うのですね。そういう結び方を、政府の方針としてはどういうふうにお考えになっておるかというのです。この点は……。
#20
○国務大臣(吉野信次君) ちょっとお尋ねが、はなはだ失礼でございますけれども、抽象的でございまして、結び方とおっしゃいますが、具体的にどういうことでございますか。
#21
○内村清次君 大臣も、あるいは私も抽象的かもしれませんが、しかしこの争議をどうして解決していくかという、もし御熱意があるとすれば、私たちは政府のとっておられる方針があると思うのです。たとえて申しましたならば、こちらから申しましたならば、一体公務員の給与は、年末手当はどう解決していくかという問題です。これはもう現下の問題でしょう。いわゆる政府の方では一般会計で補正をするかしないか、その財源があるかどうかということを苦労しておられるだろうと思うのです。だからして、現在の、すなわちもう少し具体的に言いましたならば、〇・二五の問題をどうされるかという問題が端緒となって、あなた方の御努力がなされていかなくちゃならぬ問題じゃないでしょうか。どうでしょうか、その点は。
#22
○国務大臣(吉野信次君) それはもう当然なことです。それでございますから、私どもといたしましても、今の人事院の勧告をどうするか、そういうことについては十分に考慮を払っております。ただ、それをやりますにつきましても、いろいろの手続がございまして、その手続というものがそう簡単に参りませんので、それをどうしたらいいかということを、今関係閣僚の間において、せっかく考究中でございます。
#23
○内村清次君 その手続は、これは例年のことでございますから、よく存じておるのです、私たちも。しかし一体経済閣僚の一人としてですよ、あなたもお考えでございましょう。そういった諸般の事態を、ただ給与担当の大臣だけにまかせるのでなくして、あなた方として御努力されたところの経緯があるかどうかという問題です。この点はどうです。
#24
○国務大臣(吉野信次君) それは私も努力しておりますのです。ただ、この問題は私の、ひとり運輸省だけの問題じゃございませんので、今お話しの通り、公共企業体なら公共企業体の全部の問題でもあり、また各行政庁の全部の問題でもございまして、やはりこれは私は私だけの考えでどうなるというものでもなし、みな、すべての関係閣僚において十分これは議論してやらなければならぬことでございますから、その間の交渉の具体的の経過について、今ここでお話をすることはどうかと、こう思いますので……。
#25
○内村清次君 その点は、経過をここでお話ができないということは、どうも私は解しないのです。問題は、〇・二五は当然人事院の勧告として、政府もこれを努力して、しかもこれをやらなくてはならないというお考え方が、まず運輸大臣としてはありますかどうですか、その点。
#26
○国務大臣(吉野信次君) それは先ほど申しました通り、それは十分私は考慮しておるつもりであります。
#27
○内村清次君 考慮するということは、当然やるべきだという考慮ですか。
#28
○国務大臣(吉野信次君) やりたいと思っております。ただ、それについて、いろいろ先ほど申しました通り、そういう点は簡単に参らぬ点がございますので、それらのことを今せっかく考慮中であって、まだ具体的にこれは正式な政府の見解として、やるともやらぬとも申し上げる段階にはなっておりません。
#29
○内村清次君 で、今日の新聞を見てみますとですね、もうきょうあたりには大体大詰めがなされるというような情勢を私は聞いたわけです。だからして、大臣が一体どういう御態度であられるかという点をきょう聞きたかったのです。しかし、まあこうやった手続をいたしまして、委員会に出席をぜひお願いしたいというようなことを正当な手続でやったのですけれども、大臣はただいまから鉄道の経営協議会とかいうような所にもお行きになるというようなことで、そうしてみますと、二時か三時ごろでなければだめだというような、そういう事態の大臣の動きの様相では、どうもきょう決定をみるというような様相も見れませんが、まだそうやった動き方はなさっておりませんか。
#30
○国務大臣(吉野信次君) きょう直ちにどうということには、ちょっと参りかねると思います。しかし、そんなに遠く長く、そうかかるようなことはこれはない、こう存じております。
#31
○内村清次君 もちろん、これは長引くのはそこに原因があると思うのですけれども、争議の原因というものは、毎年繰り返される事態、また特に本年度の事態という問題も、ここに原因があると思うのです。で、もうすでに内閣も成立をいたしましてから、これはもう依然として、第二次鳩山内閣のときにもこういう問題はもうすでに経済閣僚の中では話し合っておったはずです。人事院の勧告はもう、以前でございましたでしょう。相当の期間があった。しかし、まあそうやった過程の中で、内閣のいろいろなお仕事もあったのでしょうから、無理に私たちはこの点を責めはいたしませんけれども、しかしこれは重要な問題でありますし、しかもこれが全般的に国民の間にも相当影響のある問題であります以上は、早急にまずこの問題にもやはり重点を置いて解決の方途を見出すのが、政府の態度ではなかろうかと思うのです。そういうことがまだ、どうもあなたのお動きを見ましても、まだしばらくばかかるだろうというような態度では、刻々事態はだんだんと決していい方向には進んでおらないと、あなたも御認識でございましょう。これをどうやって一つその解決の端緒をつかむかという問題に対して、さらに運輸大臣はどういう御決意であるかということをお聞きしたい。
#32
○国務大臣(吉野信次君) たびたび申し上げました通り、私も十分事態の重大なることは認識しておりますので、御期待に沿うようにせっかく努力いたします。それも、そんなにべんべんとしてやるということはございません。
#33
○内村清次君 それでは、早急に一つ解決の端緒を開かれるように私は希望いたします。
 いま一つ申し上げたいことは、大臣といたしまして鉄道に公安官というものがあることは知っておられるでしょう。この公安官の職務権限ということも十分知っておられると思いますが、どうでございましょうか。
#34
○国務大臣(吉野信次君) 公安官があることは存じておりますけれども、その職務権限、その法制がどうのということは、まだ不案内であります。
#35
○内村清次君 公安官は、これは法規によりまして、あなたの御指名によってその職務をやっているわけです。この公安官が前年の争議の際に出動いたしまして、しかもこれが相当ひどい、犯罪者でない者でも犯罪者にしたり、しかも犯罪者の認定にしても、公安官設置の目的にはずれたところの職務をやっていることを、一つ大臣就任と同時に、また関係の人たちもおりましょうから、よく聞いていただきまして、その公安官の出動に対しましては慎重な態度でやってもらいませんと、これは非常に大きな問題にも展開されていきますから、まあこの点に対しては十分一つ研究してもらいたいと思います。研究と同時に、私は公安官の、何といいますか、行使ということは絶対にやらないようにしてもらいたいと思いますが、どうお考えでございましょうか。
#36
○国務大臣(吉野信次君) お話の点はよくわかりました。
#37
○委員長(左藤義詮君) 他に運輸大臣に対して質疑の方、ございませんか……。
 速記をとめて。
  〔速記中止〕
#38
○委員長(左藤義詮君) 速記を始めて。
 次回は、明後日午前十時から当委員会を開きたいと思います。
 本日は、これにて散会いたします。
   午前十一時四十七分散会
     ――――◇―――――
ソース: 国立国会図書館
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