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1955/12/05 第23回国会 衆議院 衆議院会議録情報 第023回国会 内閣委員会 第2号
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1955/12/05 第23回国会 衆議院

衆議院会議録情報 第023回国会 内閣委員会 第2号

#1
第023回国会 内閣委員会 第2号
昭和三十年十二月五日(月曜日)
   午後零時二十七分開議
 出席委員
   委員長 宮澤 胤勇君
   理事 江崎 真澄君 理事 高橋  等君
   理事 辻  政信君 理事 床次 徳二君
   理事 田原 春次君 理事 森 三樹二君
      大坪 保雄君    大村 清一君
      薄田 美朝君    田中 正巳君
      林  唯義君    保科善四郎君
      福井 順一君    眞崎 勝次君
      飛鳥田一雄君    石橋 政嗣君
      下川儀太郎君    中村 高一君
 出席国務大臣
        国 務 大 臣 河野 一郎君
 委員外の出席者
        専  門  員 安倍 三郎君
十二月五日
 委員長井源君及び田中龍夫君辞任につき、その
 補欠として北れい吉君及び山本粂吉君が議長の
 指名で委員に選任された。
    ―――――――――――――
本日の会議に付した案件
 公務員の給与に関する件
    ―――――――――――――
#2
○宮澤委員長 これより会議を開きます。
 公務員の給与に関する件について審議を進めます。質疑の通告があります。これを許します。森三樹二君。
#3
○森(三)委員 河野大臣は非常に御多忙なために、先般も当委員会に御出席になることができなかったのです。本日はぜひ御出席になるということで、委員会を開催していただいたわけでありますが、聞くところによりますと、河野大臣はこの公務員の年末手当等につきまして非常に心労されておる。現在もそのような打合せ会のために、当委員会におくれたというようなお話でありますが、私どもといたしましては、やはり国会の権威を保持し、いやしくも当該問題について本委員会を召集された以上は、河野大臣としては今朝の委員会に出席をされまして、そうして大臣の所見を委員会に開陳せられて、しかる後に私はそ一したところの打合せ会に出られるのが至当でなかったかと思うのであります。しかるにかかわらず、本日も、委員会に出たとしても結論的な報告はできないというようなお考えのもとに、当委員会に出席されることを非常に拒まれておられたようであります。私は今後はこういうことのないようにしていただきたいと思うのです。やはり全公務員諸君は、この年末手当に対しましては非常に重大な関心を持っておる。そこでやはりわれわれはこの国会を通して、所管大臣の意見がどのように現在推進されているか、しかもまた所管大臣がどのように尽力されているかということが明らかにされなければ、単に大臣が内輪でもって心労されておりましても、そのこと自体は、裏の仕事といいますか、陰の仕事であって、正式に国会の審議を通したところの大臣の行動あるいは考え方というものは、何ら国民には明らかにされない。私は非常に遺憾であると思う。そういうことは、河野さんとしてもわからぬはずはないと思うのでありますが、今回の問題につきましては、先般来再三この委員会を招集し、あなたの御出席を要望しておったわれわれといたしましては、非常に遺憾に考えております。今後は当委員会に対しましても――あなたは農林大臣として農林委員会にはもちろん従来も出ておられたのですが、今度は給与担当の大臣として、あなたのお仕事がそこに付与されておるのでありますから、当委員会に対しましてもできる限り出席されまして、そうして率直なる大臣の所信の表明をされたい、かように考える次第であります。私は当委員会に対しまして今後大臣の出席を要求してやまないのであります。しこうして河野大臣は自他ともに許す鳩山内閣の重要なスタッフである、しかも非常に政治力が高い人だとわれわれは考えておるのでありますが、その河野大臣が今回給与担当の大臣に就任されましたことは、一面において河野大臣の行政手腕の発揮のしどころでもあるだろうし、またそれを引き受けられた河野大臣としても、この際公務員の給与にしてはできる限り善処しようという御決意のもとに担当されたものであると思うし、またそれだけに、それに対して全国の公務員の諸君も非常に期待するところが大きいものがあると思うのであります。本日は時間もありませんから、私はできるだけ問題の要点をお尋ねするわけであります。というのは期末手当の問題が中心の問題であります。河野大臣は公務員制度調査会の答申によるところの制度の改革、あるいは人事院の廃止、その他いろいろなことをお考えになっておられるようでありますが、そうした問題等につきましては、また後日私は質問したいと思うのでありまして、本日は期末手当の問題についてのみ集約してお尋ねしたいと思うのであります。
 御承知の通り人事院は、ことしの七月の十六日、国会及び内閣に対してこの期末手当及び勤勉手当の改訂に関する勧告をされたのでありまして、それは〇・二五をプラスするということであって、大臣はもう十分そのことは御承知のはずであります。それにつきまして大臣とされてはどういうようなお考えを現在持っておられるか。聞くところによりますと、河野大臣はぜひともこれを実現したい、このようなお考えのようにも私は承わっておるのでありますが、御所見をひとつ表明されたいと思うのであります。
#4
○河野国務大臣 だんだんお話がありました通り、私は連絡が悪うございまして、委員会に出席がおくれまして、まことに御迷惑をかけましたことをおわび申し上げます。
 なお期末手当の点についてお尋ねでございますが、これは経過を申し上げましたところが、経過が大事ではないのであって、結論が大事の問題だと私は思うのであります。私はその経過を今どうなっておりますこうなつでおりますということを申し上げることが、結果を生む上においてむしろ支障を来す場合もあると心得ますので、実ばそれらの点について申し上げるのを差し控えさしていただきたいと思っておったわけでございます。今も御承知の通り、党の関係がありますので、党の会議に出ていろいろ説明をし意見も述べ、また午後からも総務会の方に出て意見を述べ、閣議においてもそれぞれ必要な会議をいたしておるわけでございまして、私はこの問題に関する限り最も忠実に、最も努力を傾注して問題の解決に当っておるつもりでございます。しかもあまり切迫せざる前において何らかの結論を得たいということで、いたずらに官公労諸君を刺激することのないように、またあらゆる障害を未然に防ぐように解決をしなければいけないということで当っておるわけでございますが、何分問題が非常に重大でございます。あらゆる点で支障が多いのでございますから、解決が思うにまかせず、だんだんおくれておりますることははなはだ遺憾に考えております。早急に結論に達したい。実は本五日をもって結論に達するように官公労の代表者諸君と一応の約束はいたしましたが、まだ本日は結論に達することが困難と現在の情勢では考えております。しかしここ両三日中に必ず結論に達して、政府としての最後的な決定をして、皆さんに御説明を申し上げ御了解を得る段階になるようにいたさなければならぬと考えておる次第でございます。はなはだ恐縮でございますが、それまで本問題をお預けいた、だきたいと思うのでございます。また人事院の勧告等につきましても、いろいろ御意見もございましょう。これは私も意見を持っております。しかしそれらをここでただ開陳いたしましたところが、それが結論というわけには参りかねる点もあるように私は考えますし、またそれによってあらゆる問題がからみ合って、むしろ解決を困難にする場合も想像できますので、はなはだ申しかねますが、その点も一つ御猶予をちょうだいしたいと思う次第でございます。いずれにしましても、ただいま申し上げますように、なるべく早く結論を出しまして、官公労諸君との摩擦を避けて、そして一般国民に迷惑をかけることのないように、早期解決をする目的をもってせっかく善処いたしておる次第でございますから、その点御了承いただきたいと思うのであります。
 なおこの機会に申し上げることはどうかと思いますが、私としましてはあまり自分の所管事務が多過ぎますので、先般閣議に発言をいたしまして、給与担当はやめさしていただきたいということを実は申し出ておる次第でございます。問題も途中でございますので、この年末手当の問題を解決したら他の閣僚にかわっていただくことにいたしてありますので、そうすればこの委員会にも他の閣僚諸君が十分出席して皆さんに御説明申し上げることができると思いますが、何分今農林委員会でありますとか、行政管理の方でありますとか、問題が多いのでございますから、つい委員会の出席も意にまかせませんで、御迷惑をかけ、お小言をちょうだいするようになっておりますので、その点もそういうことのないようになるべく早い機会にするつもりでございますから、この点あわせて御了承願いたいのであります。はなはだ申しかねますが、なおいろいろお尋ねもあると思いますが、実は今他の方の会議を待ってもらってちょっとごあいさつに出た次第でありますからどうぞ御了承願いたいと思います。
#5
○宮澤委員長 それでは森君、これは次の機会に譲ります。御了承願います。
 それからちょっとこの際一言ごあいさつ申し上げます。私は去る三月以来委員長として皆さんの非常な御支援を受けて参りましたが、このたび辞任をいたすことになりました。在任中あやまちも多かったことと思いますけれども、皆さんの御支援によってどうにかこうにか今日まで継続し得ましたことを厚くお礼を申し上げます。
#6
○田原委員 宮澤委員長御辞任のごあいさつがございましたが、われわれ野党といたしまして、過ぐる国会を通じいろいろ重要な政策につきまして十分議論をし、委員長としては適任のうちじゃないかと思っておったのであります。党内の都合で御辞任になることはやむを得ぬことだと思いますが、大いに御加餐せられ、政治家として大いに各方面に御奮闘されんことを期待いたしまして、一言申し上げまして、送別の辞という意味ではありませんが、野党側の気持を代表してお送りしたいと思います。
#7
○宮澤委員長 どうもありがとうございました。
 本日はこれにて散会いたします。
   午後零時四十一分散会
ソース: 国立国会図書館
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