くにさくロゴ
1955/12/02 第23回国会 衆議院 衆議院会議録情報 第023回国会 議院運営委員会 第3号
姉妹サイト
 
1955/12/02 第23回国会 衆議院

衆議院会議録情報 第023回国会 議院運営委員会 第3号

#1
第023回国会 議院運営委員会 第3号
昭和三十年十二月二日(金曜日)
   午後零時十五分開議
 出席委員
   委員長 椎熊 三郎君
   理事 荒舩清十郎君 理事 園田  直君
   理事 長谷川四郎君 理事 福永 健司君
   理事 松岡 松平君 理事 井上 良二君
   理事 山本 幸一君
      内田 常雄君    荻野 豊平君
      菅  太郎君    薩摩 雄次君
      田村  元君    松澤 雄藏君
      山中 貞則君    池田 禎治君
      中村 英男君    野原  覺君
      矢尾喜三郎君    岡田 春夫君
 出席政府委員
        内閣官房長官  根本龍太郎君
 委員外の出席者
        議     長 益谷 秀次君
        副  議  長 杉山元治郎君
        事 務 総 長 鈴木 隆夫君
    ―――――――――――――
本日の会議に付した案件
 本会議の定例日に関する件
 特別委員会設置に関する件
 国務大臣の演説に関連して、内閣官房長官に質
 疑
 本日の本会議の議事等に関する件
    ―――――――――――――
#2
○椎熊委員長 これより議院運営委員会を開きます。
 本日は午後一時から本会議を開きますので、本会議の議事につきましては、昨日の運営委員会で決定の通り変更はございません。ぜひ定刻に振鈴を鳴らしたいと思っております。
#3
○井上委員 本日の議事のうち、内閣総理大臣の所信についての演説、それから外交に関する外務大臣の報告、これに関連しまして、昨日来わが党から、本国会の召集の趣旨に従って当然大蔵大臣が財政に関する演説をやるべきであるという要求をいたしておるのであります。ところが与党の方においてもいろいろ政府側と打ち合せをいたし、かつ参議院側との関係もあって、この問題は昨日保留になって今日になっております。ところが午後一時に本会議を開くという既定の方針になっております関係がございまして、われわれとしては、この際政府に対して、どういうわけで大蔵大臣の財政演説が本会議を通して行えないかということについてただして、その上で私どもはさらに検討をいたしたいと思いますから、この際政府を代表して来ておられます官房長官に、総理大臣の所信に続いて外交に関する外務大臣の報告があり、引き続き本国会召集の趣旨による地方財政再建その他の財政問題に関して、大蔵大臣の所信を表明することが当然のことであるにかかわらず、それをやらないのはどういうわけかということを質問させていただきたいと思います。
#4
○椎熊委員長 官房長官もここに出席しておりますので、どうか御質問願います。
#5
○井上委員 私がただいま申し上げた趣旨に対して、政府の見解を伺いたい。
#6
○根本政府委員 今回の臨時国会にあたりまして、当初社会党の方々の方からは総理の施政方針演説、その他国政に関する国務大臣の演説をすべきであるというような申し出があったことは事実ございまするが、引き続いて通常国会が召集されまして、そこでは諸般の予算並びに法律案を準備して出すことになっておりますので、今回は、総理においては所信に関する演説をなされる。また外務大臣は、外交政策を論ずるということより、むしろこの前の社会党の申し出もありましたので、中間報告をいたすことに決定を見たわけであります。地方財政の問題は、御承知のようにこれは非常にいろいろの議論がありましたが、一応政府としても与党としても、ともに解決を見たのでありまして、これは予算委員会等において十分に質疑をしていただく問題でございます。この地方財政解決のためには、特別に一般会計の補正を行うということを考えていないのでございまして、従いまして、この点は大蔵大臣の財政演説はいたさないことに閣議で決定を見た次第でございます。
#7
○井上委員 ただいま官房長官からの報告によりますと、地方財政再建に関連するための補正予算は今回はやらない、だから大蔵大臣のこれに関係する演説もやらないことにきめた、こういう御答弁でございました。ところが現実に政府及び与党間で話がきまりました案の内容をわれわれが検討いたしますと、当然交付税特別会計なり、または資金運用部資金の配分等をめぐって補正が行われなければならぬ現実になっておるわけです。それをただ通常国会に持ち込んで、通常国会に臨んだ場合に一般会計の補正をやろう、こういうことで、今国会、通常国会にまたがって論議をしよう、こういう形になってきておるわけです。だから、今国会で当然そういうような交付税特別会計等の補正が行われなければならぬ現実にかんがみまして、特に今国会召集の目的が地方財政再建整備の問題でございますから、この問題を解決する最高の責任者たる大蔵大臣が何ら発言をしないということは、今国会召集の意義から考えても、国会の権威を自演するもはなはだしい政府のやり方ではないか。大蔵大臣のさようなことが総理大臣の所信の演説の中に含まれておりますならば、これは内閣を代表する総理大臣の演説でございますから、われわれは了といたしますが、おそらく総理大臣の所信の演説の中には、さような財政的処置を講ずるというようなことが含まれておるとは考えられません。そうすると、今国会召集の意義、そうして国会がこれから審議しようとする相手方の責任大臣が何もものを言わぬという、そういうばかなことが一体許されるかということになりますから、政府としては、何としても大蔵大臣に、今国会に提案をされます地方財政再建に対する所要の処置について、国会を通して国民を納得せしめる説明をやらすべきであろうと私は考えますが、さようにはお考えになりませんか。
#8
○根本政府委員 施政方針演説としてはいたしませんけれども、これは委員会あるいは予算委員会等においては十分に政府の対策並びに意のあるところを御説明申し上げたいと存じております。ただ本会議におきまして、施政方針演説としてやることは、今回は避けるということにしたのでございまして、決して問題を軽視したり、あるいは国会を軽視するということではございません。なお、すでに定刻の一時から本会議が開会されるといたしますれば、これからあらためてまた閣議を開いてやるということもでき得ない次第でございますので、どうかこの点は、委員会並びにその他の質問において十分に意を尽して御説明申し上げるということで御了承願いたいと存ずる次第でございます。
#9
○井上委員 はなはだくどいようでございますけれども、私どもといたしましては、依然として大蔵大臣が当然立たなければならぬと考えますが、実際上、時間的に、もう今日のところどうすることもでき得ない。大蔵大臣が財政演説をやる場合、閣議も開かないでやるわけにいかぬ。国会運営の必要から、大蔵大臣の発言というものは非常に重要であるということを政府も十分お考え願って、本会議ではやれないが、予算委員会その他を通じて十分政府として説明を尽すということで、われわれとしてもやむを得ない現状になったというように了解をいたしますが、官房長官もそのことを十分大蔵大臣に御伝言を願って、総理大臣の所信に対しても十分注意を払っていただきたいということを私から申し上げておきます。
#10
○山本(幸)委員 今井上委員も言われたように、実際われわれが今聞いておる範囲の政府の案は、資金運用部資金特別会計から借り入れて配分する案、こういうことで、これについては新聞等でも笑っておるのですが、公共事業費等を削ってそれをやらすということになると、実際にはタコの足ですね。けれども、その内容は別として、少くともそういう形をとるということは、特別会計の総則の変更をしなければならぬという事実と、それから特別会計は二十一億というものが盛られておるだけで、それに加える百六十億ですか、そうすると百八十一億になって、おのずからそれについてのやはり特別会計の補正をしなければならぬということは事実でしょう。その点、間違いありませんか。そうすると、これはやはり井上さんの言われたように、そういう会計操作、予算操作をおやりになれば、おのずから大蔵大臣がやはり所信を披瀝されることは当然言うまでもないことです。実は私どもそういうことを当初予測して、あるいは政府がそういうふうに出るのじゃないかということを予測して、施政演説はやれ、鳩山内閣が総辞職して第三次鳩山内閣を作ったという基本的な性格からいってもそうだし、今度の国会召集のテーマが一にも二にも地方財政の問題だし、そういう基本的な観点に立っても、かりに一般会計の補正を今国会でやらなくても、施政演説はやるべきだという態度を私どもは持っております。ところがそれができないで、所信を披瀝するということを今回やられたわけですが、大体その点について、私ども不満を持っておる。しかし、それも今日になってはやむを得ぬということで、われわれあきらめておるわけですが、当初から私どもは施政方針演説という主張をしておることは、少くとも今申し上げたような特別会計の補正をするのだということが予想されるから申し上げておるのであって、きょうこのごろになって閣議を開かなければならぬから時間がないなどと言われては、私どもの方の議員は納得しかねる。やはりぜひやるべきだという主張は譲れないわけなんです。そこでお伺いしたいのですが、昨日、参議院で総理大臣の演説の内容をお示しになったのですか。
#11
○根本政府委員 示しておりません。
#12
○山本(幸)委員 要求はあったのですか。
#13
○根本政府委員 これは与党の理事から、全然触れておるか、触れていないかというあれがありました。これは軽く触れております。しかし地方財政の窮状を打開するための具体的な問題については触れられておらないという旨の連絡はいたしました。
#14
○福永(健)委員 今、井上、山本両氏から御意見の開陳があったのですが、政府がやらぬというのを無理にやれと言ってみたって妙な話でございますから、この際の処置としましては、今官房長官のお話にもありましたごとく、皆様御主張の点にとにかく一般的には触れておるので、総理大臣が、具体的には詳しくは申しませんが、触れておるということですから、いずれこれに関連して質問も出るであろう、この答弁等を通じて皆様の御主張になるような発言も大蔵大臣においてやることになりましょうから、この際の事情を了とせられて、この際はやらなくてもいいだろうということに御了承願うより仕方がないのじゃないかと思います。
#15
○池田(禎)委員 井上、山本両氏から、今意見を表明されたのですから、あえて私は自説にこだわろうとは思いませんが、今言われた基本的な態度、構想というものは、議会政治を守る上からいっても十分考えてもらわなければならぬ。考えてもらわなければならぬというより、この原理は曲げられない。われわれは党に帰って代議士会で報告しても、そういう根本方針が間違っておるじゃないかという反対論には、われわれは抗しがたいものがあります。吉田内閣で、たった一週間しかやらないときでも、あの演説のいやな吉田さんさえ、やらぬといっても、やはり要求すればやっておる。たとい三日でも四日でも議会を開く以上、所信を披瀝するということは慣例としてあったことです。そうして、それは立法府が要求するのではなくて、政府が進んでやる。大蔵大臣がみずから進んでやらしてくれと頼みに来るのが議会政治の要諦ではないか。しかしわれわれとしても、今一時からやるという、これはこの委員会においてわれわれ責任を持って決定いたしたことでございますから、この三十分の間に、あなたの主張されるように閣議を開いてやるということも不可能でしょう。しかし不可能だから認めるということは、われわれとしてはできない。ただわれわれ社会党としては、こういう事例というものをやはり主張して、採決して破れても仕方がない。われわれはその主張はやはりしなければならぬ。われわれは現実を無視してこれを遷延しようというのではないが、それほど強く要望せざるを得ぬというこの気持は、御了解を願いたい。
#16
○椎熊委員長 この問題は、ただいまお聞きの通りですが、政府が発言するかしないかを、この委員会は採決するというものではないと思いますから、事情を御了承の上、こういう現実であるということ、この程度で一つ……。
#17
○山本(幸)委員 了承はできないけれども了承するということになるのですが、今後ぜひ一つそういうことがないように、やはり堂々とおやり下さるように願いたい。特に今度は保守、の対決ということになっておるわけですから……。
#18
○根本政府委員 了承いたしました。
#19
○椎熊委員長 それでは大蔵大臣の発言の問題はお聞きの通りでございますから、御了承願います。
    ―――――――――――――
#20
○椎熊委員長 次いで与党側からきのう提案になっております特別委員会設置の件、海外同胞、公職選挙、行政監察、科学技術振興に関する四特別委員会を設置したいとの要求でございまして、社会党においては、本日のこの議運までに大体党の意見をまとめて来るということでございました。しかるところ、先刻井上君からの発言がありまして、貿易の問題その他対韓問題等、重大な新たなる問題が派生して参りまして、その問題で、ただいま両党の幹事長、書記長、国会対策委員長の会談が開かれつつあるそうでございます。そうして私に今党からの連絡によりますと、新たに派生したる貿易、対韓、問題については、目下相談中であるので、それがどう妥結するかわからぬが、本日の本会議までには党の機関を通じて決定するのは困難であるから、とりあえず四つの委員会を設置する問題はきめてもらいたいという連絡がございました。皆様方で御相談願います。
#21
○福永(健)委員 先刻社会党の理事諸君からも、今委員長が申されたようなことを伺ったのでありますが、何しろ今国会は非常に会期も短かい次第でございまして、特別委員会の設置を早くきめないと、それぞれの特別委員会の活動に大きな支障を来たすと思います。社会党が新たに主張なさっておられます問題等につきましては、わが党においても、できるだけすみやかに結論を出して、皆様からの申し出に対して何分の態度の決定をしたいと思いますが、すでに今までに幾たびか話し合いました四特別委員会につきましては、先ほど申し上げた趣旨によりまして、一刻もすみやかに活動せしめるために、当委員会としては結論を出すことに、かねての約束の通りに願いたいと思います。
#22
○野原委員 すみやかに結論を出すということには、決して異議を申しておりません。従ってそのことはそれでいいのですけれども、私どもすみやかに結論を出したいというので、実は国会対策委員長も出て、本日国会対策委員長、書記長、幹事長会談を持って、今話し合いをしておるわけです。先ほど私の方の副委員長からの連絡によると、そう大した時間はかからないということです。具体的にどのくらいかということを聞いたのですが、おそらく再開される午後三時ごろまでには、およそこの会談は結論を出すような見通しであるからということです。そこで僕は、やはり議会運営をなめらかにする上からも、ここで与党が固執されて、四つのきまったものをあくまでもやってしまうのだということでなしに、せっかく会談を持っておるのだから、その結論を待って、いずれあなたの方の幹事長からあなた方に連絡があるだろうし、私どもの対策委員長からも連絡がございましょうから、そこで何らかの措置がとれると思うので、もうしばらく待っていただきたい。
#23
○福永(健)委員 もうしばらくという話に、全然お待ちできないとは申しません。ただ両党の幹事長や書記長ないし国会対策委員長の会談があるからということですが、今私どもの観測では、必ずしも明確に全部の結論が出るとのみは考えられない。従って若干お待ちすることはやぶさかでありません。そこで三時に本会議を開きますが、その三時の本会議がおくれるというようなことになると困りますので、三博前に必ず結論をつけるということなら、それに従ってもいいと申し上げる。幹事長その他の会談の結論がどうあろうと、その都合によって今日もまたきまらぬということでは困る。向うが、たとえば結論を得るに至らなくてもきめていただきたい。
#24
○山本(幸)委員 今福永さんの言われたことですが、あなたの方へは、あなたの方の幹事長から連絡があった。僕の方は全然連絡がない。あなたの方に連絡があったことを疑うわけでない。信用しておるが、一応僕らも、やはり書記長から会談の経過なり、中間報告なり、内容なりを聞かないことには、第一線だけではきめかねる。そこで、ぜひ一つ本日の本会議の三時までには結論を出していただくということで、私どもは申し入れしてあるのだから……。
#25
○福永(健)委員 所信表明の終った後に本会議は休憩するから、その休憩時間内に、次の本会議の始まるまでの間に結論を出すことにして……。
#26
○井上委員 連絡の上で、運営委員会を開かなくても、私の方からあなたの方へ連絡をして、話がつけば本会議できめてもらうということで了解したらどうですか。
#27
○椎熊委員長 それではこうしたらどうですか。与党側の主張しておる四つの特別委員会、社会党から主張しておるそれに加えるに一つの委員会、その問題は、一時から開かれる本会議の劈頭では決定せず、三時から開かれる本会議の劈頭において決定する、こういうことでいかがでございますか。
#28
○荒舩委員 そこで理事会でも何でも開いてもらって、その前に……。
#29
○椎熊委員長 三時前に議運を開くこともどうかと思いますから、議運は休憩にしておいて、理事会におまかせを願っていかがでしょうか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#30
○椎熊委員長 それでは、三時の再開劈頭の本会議に上程する問題に関しましては、理事会において相談いたします。
    ―――――――――――――
#31
○椎熊委員長 次に、前例で本会議は常に火木土開会しておりましたが、前国会以来、土曜日はなるべく開かずに、金曜日にしようということですから、一応原則的には火木金にして、会期も非常に短かいことでありますから、その間事情によってはその他の日も、あるいは日曜といえども開くようなときがあるかもしれません。それらは一々議運で御相談の上決定することとし、原則的には火木金が常例日であるということに御決定願いたいと思いますが、御異議ありませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#32
○椎熊委員長 それではさよう決定いたしました。
 暫時休憩いたします。
   午後零時四十一分休憩
  〔休憩後は開会に至らなかった〕
ソース: 国立国会図書館
姉妹サイト