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1947/05/20 第2回国会 参議院 参議院会議録情報 第002回国会 労働委員会 第6号
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1947/05/20 第2回国会 参議院

参議院会議録情報 第002回国会 労働委員会 第6号

#1
第002回国会 労働委員会 第6号
昭和二十三年五月二十日(木曜日)
   午前十時二十三分開會
  ―――――――――――――
  本日の會議に付した事件
○政府職員の新給與實施に關する法律
 案に關する連合委員會の件
○職業安定法第十二條第十一項の規定
 に基き、職業安定委員會委員旅費支
 給に關し議決を求めるの件(内閣送
 付)
  ―――――――――――――
#2
○委員長(原虎一君) それではこれから委員會を開會いたします。本日の委員會で御協議願いますことは、第一は政府職員の新給與實施に關する法律案について、本案は昨日の運營委員會で財政及び金融委員會に付託されることになりましたが、本案の内容を見まするに政府職員の勞働關係に重要なる事項が多々ありますので、勞働委員會が財政及び金融委員會と連合委員會を開くことが適當だと考えますので、本日の委員會に特にこれをお諮りいたしまして御協議願いたいと思います。第二は職業安定法第十二條第十一項の規定に基き、職業安定委員會委員旅費支給額に關し議決を求めるの件、政府提出でありますが、これの政府説明を求めることにいたしてあります。先ず最初に政府職員の新給與實施に關する法律案審議に當りまして、財政及び金融委員會との連合委員會を持つということにつきましての御意見を伺い、私といたしましては連合委員會によつて審議されることが當然だと思つております。どうか忌憚なく御意見を開陳願いたいと思います。
#3
○竹下豐次君 この問題については連合委員會を開かれるということは當然のことだと思つておりますから、そういうことにお取計らい願いたいと思います。
#4
○委員長(原虎一君) 外に御意見もございませんですから、竹下委員の御意見のように連合委員會を持つことについて御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#5
○委員長(原虎一君) 御異議ないものと認めます。本日午後一時半から連合委員會を開催することになると思います。さよう御承知置きを願いたいと思います。
 それでは次の第二、職業安定法第十二條第十一項の規定に基き、職業安定委員會委員旅費支給額に關し議決を求めるの件について政府委員の説明を求めます。職業安定局長齋藤邦吉君。
#6
○政府委員(齋藤邦吉君) 只今御審議をお願いすることにいたしました職業安定法第十二條第十一項の規定に基き、職業安定委員會委員旅費支給額に關し議決を求めるの件の御審議をお願いするに當りまして本案の提案理由を御説明申上げます。本日只今大臣ちよつと御不在でありますので、私職業安定局長でございますが、代りまして提案理由を御説明申上げたいと存じます。
 職業安定法案は去る第一囘國會に提案されまして、昨年の十一年二十日に成立を見たのでありますが、同法第十二條の規定によりますると、職業安定委員會の委員に對する旅費額につきましては、これを國會の兩議院の勞働委員會の合同審査會の議を經て、國會の議決を經なければならないということになつておりますので、ここに提案いたしました次第でございます。本案の目的とするところは、職業安定委員會の委員が委員會に出席する場合、又は實情調査視察等公務のために本邦内を旅行する場合におきまして、それに要する鐵道賃、船賃、車馬賃、日當、宿泊料等の旅費を支給することといたしたのでありますが、この支給額は一應官吏の旅費額を基準として定めることといたしたのであります。即ち官吏の定額に對しまして中央職業安定委員會の會長は八割増、同委員及び地方の各府縣の職業安定委員會の會長は六割増、同地方委員及び地區委員會長は四割増、同地區委員は二割増の旅費額といたした次第でありますが、その旅費額は實費を十分賄い得るものと存ずる次第でございます。
 以上本案の趣旨及びその内容の大綱につきまして御説明申上げたのでありますが、何とぞ御審議の上速かに議決あらんことをお願い申上げる次第でございます。
#7
○委員長(原虎一君) 只今の説明につきましての御質問を御遠慮なく願いたいと思います。
#8
○竹下豐次君 官吏の定額に對し中央職業安定委員會長が八割増、同委員及び地方委員會長は六割増、こういう割増が八割とか大割とか四割とか二割とかいうふうに書いてありますが、そういうお話でありましたが、それはどのような標準に基いておりますか。乃至は外の例でもあつて、それをお採りになつておるのでありますか。
#9
○政府委員(齋藤邦吉君) 只今御質問の點につきましてお答え申上げます。お手許にお配りいたしてあります資料の「勞働者旅費増額割合表」というのがありまして、その後から二枚目の現在の勞働省關係の委員會、その他の實情を申しますと、十割増になつておりますのが大臣と中央勞働委員會の會長でございます。それから八割と申しますのが、勞働省の顧問、それと中央勞働委員會の事務局長、それから中央勞働委員會の委員ということになつております。そこで只今御審議願つております職業安定委員會につきましては、中央の職業安定委員會の會長は、今まで厚生省にあります中央勞働委員會の會長十割増よりは一段下げまして、中央勞働委員會の委員と同額ということにいたして考えております。それから次の六割増と申しますのが、大體役所で申しますれば本省の局長級、それから委員會で申しますれば中央勞働委員會の事務局の部長といつたふうな、大體六割という本省の局長並みというのを考えまして、中央の職業安定委員會の會長さんは大體入割増、それから地方の方の委員會長と中央の職業安定委員會の委員は、まあ大體六割増というようなところで調整を取つておる次第でございます。尚この點につきましては、大藏省の給與局の方とも、各種の委員會との關係がございますので、十分打合せをいたしまして調整を取つた次第でございます。
#10
○山田節男君 この職業安定法の第十二條の職業安定委員の旅費の規定は、實は法案の原案になかつたのでありますが、これは私實は修正申上げてこれを挿入したわけでありますが、趣旨といいますのは、今政府委員の御説明によりますと、元來私の修正意見を申上げた理由は飽くまで實費制度である。これは外國の例によつても、段にこの例を採りまましたのはイギリス竝びにアメリカの例でありまするが、旅費が、今の話によりますと、要するにこれは實費計算ということが本旨であります。殊にこの中央職業安定委員會の委員は別といたしまして、地方の名縣單位、或いは縣の中に更に特殊の職業安定委員會ができた場合には、これは地理的に申しましても、日程はそう遠くない、恐らく二泊を出ることはないと思うのでありますが、こういうような現實の日本の地理的關係、それから各省の旅費規程等を勘案し、尚職業安定委員というものは、これはやはり民生委員その他の名譽職的なものでありまして、飽くまでこれは行政の補助機關である。こういう建前からしますと、旅費が少し私は高きに失するじやないか、こういうふうに考えるのでありますが、これについてはむしろ民生委員に對する旅費給與、こういうものを參考にして調整をした方が、只今の八割増、六割増、四割増というように、本省の次管、局長、課長並みの旅費を支給するということは、これは少し過大に失するのではないか。從つて他の場合と均衡を失する、こういうように私は思うのでありますが、これに對して、政府委員がこれを立案するに當つて、どういう意圖を以てそれをやられたか、これを一應民説明を願いたいのであります。
#11
○政府委員(齋藤邦吉君) お答え申上げます。只今の御質問の通りこの委員會の委員の旅費を決めまするに當りましては、その實費を十分賄い得る程度ということを十分頭に入れて考えた次第でございます。中央の方は八割増、六割増ということになつておりますが、地方の委員會の委員の旅費額は大體二割増ということになつておるのでございます。御承知のように官吏の旅費額の定額というものを、お配りいたしておりまする資料の四枚目の裏ページを御覧頂きますと御承知願えると思うのでありますが、それによりますると、官吏の一般の定額というものは、實は非常に低くなつておるわけでございます。例えば車馬賃は一キロにつきまして一圓、日當が四十圓、宿泊料が甲・乙地二百圓、百五十圓と、大體割合低くなつております。こういう關係がありますので、これが官吏の定額でございます。それに對しまして地方の委員會の委員は、これに大体二割増、本省で申しますと本省の局課の大體係長程度の二級官、割合低目にその點は地方の方は相成つておる次第でございます。私の方といたしましては、飽くまでこの委員會の委員は實費を賄うに十分だという程度を頭に入れまして考えた次第でございます。
 尚お尋ねのありました民生委員の問題でありますが、これは御承知のように委員會の委員じやありませんために、こうした旅費額というものにつきまして、はつきり正式に決まりましたものはないようでございます。
#12
○委員長(原虎一君) 外に御質問ございませんか。
#13
○姫井伊介君 提案理由説明の際勞働省旅費増額割合表でありますが、この十割、八割以下二割まで、一段階について二割ずつの等差が付いておりますが、これはどういうところからこういうような基準が出たのですか、これは政令によるものですか、或いは命令によるものですか。又この差額が今日の國民生活の實態からいたしまして、餘りに階級的に幅が大き過ぎるのじやないか。私はむしろこれを縮めて、一割差ぐらいにしたものが適當ではないか。これが基準となりまして、ここに新たに職業安定委員會の委員の旅費額が出て参りまするが、その基準によりますると、甲地方、乙地方との差が又非常に幅が大きいのであります。現在の状況で私はむしろこの差が大きいので、これを狹めるために差を一割程度に減縮して、殊に委員會の囘數が、地方は一ケ月に少くとも一囘、中央は三ケ月となつておりますが、そういう點からいたしましても、むしろこの増額率は大きくした方がいいのじやないか。山田議員の意見と若干違うのでありますが、從つて勞働省の旅費増額割合表の八割を最高といたしまするならば、あと一割差で以て決めるのが、現在の實情に即應した額に最も近いものでないかと思うのでありますが、この點についてのお考えをお伺いいたします。
#14
○政府委員(齋藤邦吉君) 只今の御質問にお答えいたします。現在の旅費の規則につきましては、大藏省が大體その調整を取ることにいたしまして、各省とも大體十割、八割、六割、四割、二割といつたように、二割刻みに各省ともなつておるのでありまして、まあどうして二割刻みにいたしまして、一割刻みにしなかつたか、その詳細は私承知いたしておりませんが、現在の各省の委員會なり各省の官吏の旅費の増額割合が、大體二割刻みということになつておりますので、それと睨み合して十分旅費を賄い得るという程度を頭に置きまして考えました次第であります。
#15
○山田節男君 これは豫算の問題と關係があることですが、一體職業安定法に基いての中央職業安定委員會、それから都府縣の安定委員會、それから特別地區の職事安定委員會、これが全國ですでに何ケ所、何名の安定委員が任命されておるのか。そうして政府が出した今の旅費案によつて年間の經費をどのくらいに豫想しておるのか。これをちよつと具體的に御説明願いたい。
#16
○政府委員(齋藤邦吉君) お答え申上げます。目下のところ職業安定委員の選任の状況を申上げますと、中央の職業安定委員會につきましては目下人選を進めておるところでございます。御承知のように中央職業安定委員會の委員に對しましては、勞働者の代表、それから事業主の方の代表、それから公益を代表する者、この三者につきまして大體今七名というところで推薦方をお願いいたしております。雇傭主を代表する方の方面からはすでにその推薦を頂いております。勞働者を代表する方につきましては、只今總同盟その他各勞働組合の方面に職業安定委員會の御推薦を目下お願いをいたしておるのでありまして、ここ一ケ月中にはこの委員の推薦が全部終るというように考えておる次第であります。
 尚職業安定委員會の豫算の件でございますが、甚だ迂濶でございましたが、本日今資料を持合せて参りませんでしたから、至急調べましてお配りすることにいたします。
#17
○委員長(原虎一君) 山田君それでよろしうございますか。
#18
○山田節男君 どうしますか、審議の過程において見せて貰えますか。
#19
○政府委員(齋藤邦吉君) 今日午後にでも至急にいたします。
#20
○山田節男君 了承いたしました。
#21
○委員長(原虎一君) 外に御質問ございませんか。それではちよつと速記を止めて。
   〔速記中止〕
#22
○委員長(原虎一君) 速記を始めて下さい。それでは他に御發言もないようでありますから、本日はこの程度で打切りたいと思います。御苦勞樣でございました。これを以て散會いします。
   午前十時四十五分散會
 出席者は左の通り。
   委員長     原  虎一君
   理事
           堀  末治君
           栗山 良夫君
   委員
           赤松 常子君
           山田 節男君
           平岡 市三君
           紅露 みつ君
           奥 むめお君
           竹下 豐次君
           早川 愼一君
           姫井 伊介君
           穗積眞六郎君
           岩間 正男君
  政府委員
   勞働政務次官  大矢 省三君
   勞働事務官
   (職業安定局
   長)      齋藤 邦吉君
ソース: 国立国会図書館
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