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1947/06/18 第2回国会 参議院 参議院会議録情報 第002回国会 農林委員会 第11号
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1947/06/18 第2回国会 参議院

参議院会議録情報 第002回国会 農林委員会 第11号

#1
第002回国会 農林委員会 第11号
昭和二十三年六月十八日(金曜日)
   午後一時五十分開会
  ―――――――――――――
  本日の会議に付した事件
○自作農創設特別措置法の一部を改正
 する法律案(内閣送付)
○農地調整法の一部を改正する法律案
 (内閣送付)
  ―――――――――――――
#2
○委員長(楠見義男君) 只今より委員会を開会いたします。本日は自作農創設特別措置法の一部を改正する法律案及び農地調整法の一部を改正する法律案の予備審査を行います。先づ政府次官より提案理由の説明を聽取することにいたします。
#3
○政府委員(平野善治郎君) 只今議題となりました自作農創設特別措置法の一部を改正する法律案及び農地調整法の一部を改正する法律案についてその提案の理由を御説明申し上げます。
 政府の農地買收は回を重ねることすでに六回、合計約百三十四万町歩の小作地を買收いたしました。尚これに財産税として物納を許可されたもので現在までに登記の終つているもの十八万町歩を加えますと、百五十万町歩を超えることとなります。一方農地の賣渡しにつきましてはまだ五十三万町歩を賣渡しましたに過ぎませんが、來る七月上旬までには大部分を賣渡する予定であります。農地改革の進行状況は概ね以上の通りでありますが、農地改革を実行いたします中に、これが基礎をなす自作農創設特別措置法及び農地調整法の規定中若干改善の余地があることを発見いたしまして、第一回國会におきましても若干の改正がされたのでありますが、その後の情勢によつて更に新たな規定を説ける必要も生じて参りましたので、両法律の改正法案を國会に提出いたしますわけでありまして、各位の愼重なる御審議をお願いいたして止まぬ次第であります。
 次に両法律の改正案について大体の御説明をいたします。先づ農地調整法の一部を改正する法律案から申し上げます。第一に農地の永小作権の強化の問題であります。農地の賃貸権は農地調整法の数次に亘る改正により現在非常に強化されているのでありますが、これに比して農地の永小作権については、單に民法の規定に委ねられ、その保護が十分でなかつたのであります。そこで今次の改正におきまして、永小作権の消滅の請求、更新の拒絶について賃貸権の解除、解約又は更新の拒絶と同樣の制限を加えまして、市町村農地委員会の承認(來年の四月末日までは知事の許可)なくして、永小作権の消滅又は更新の拒絶は出さないことといたしました。第二に市町村農町委員会の委員の選挙手続の問題であります。現在市町村農地委員会の選挙につきましては、市町村の選挙管理委員会が管理いたすことになつているのでありますが、この選挙手続が一般の選挙手続といささか趣を異にいたしておりまして、その間種々不便なことが多かつたので、今次の改正におきまして選挙手続の一般法と云える衆議院議員選挙法及び地方自治法の規定を準用してこの不便を除いた次第であります。第三に、都道府縣農地委員会の委員の選挙は、現在直接選挙となつているのでありますが、余りにも範囲が拡大になり実情にも合致しない点もありますので、今次の改正で、これを間接選挙にいたし、選挙権は市町村農地委員会に限り、被選挙権は市町村農地委員会の委員の被選挙員と同樣にいたした次第であります。第四に小作調停法の一部改正の問題であります。小作調停制度の整度をいたしますために、調停の申立があつたときは、裁判所は先づ市町村農地委員会をして勧解せしめることとし、更に調停委員は都道府縣農地委員会の推薦する者をも選任されることにいたしたのであります。以上が農地調整法関係のあらましの説明であります。
 次に自作農創設特別措置法関係に入ります。この法律関係といたしましては、民法施行前に永久存続すベきものとして設定された永久小作権等、いわゆる旧慣永小作の対象となつている小作地、小作牧野を認定買收し得る規定を入れました。これらの永小作は民法施行法第四十七條により本年七月十五日に効力を失うことになつているのでありますが、かかる永小作権は発生の沿革及び農地改革の目的よりして、農地改革の一環として認定買收し得ることとしたのであります。その他といたしましては、農地改革の円滑なる進行を図るため必要な技術的改正を加えたに違ぎぬのであります。
 以上で両法律案の説明を終りました。何卒愼重御審議の上速かに御可決あらんことを御願いいたす次第であります。
#4
○委員長(楠見義男君) この際皆樣に御了承をお願いいたしたいのでありますが、それは各委員会が輻湊しておりまして、採決等の行われる他の委員会に速記を振向けねばなりませんので、速記をその方に割愛いたしたいと存じます。從つて甚だ申訳ありませんが、速記なしでも何卒御質疑をお始め下さるようにお願いします。速記を止めて。
   午後二時十分速記中止
   ―――――・―――――
   午後三時四十五分速記開始
#5
○委員長(楠見義男君) 速記を始めて。それでは本日はこの程度で散会いたします。
   午後三時五十分散会
 出席者は左の通り。
   委員長     楠見 義男君
   理事      羽生 三七君
   委員
           太田 敏兄君
           門田 定藏君
           北村 一男君
           西山 龜七君
           平沼彌太郎君
           木檜三四郎君
           小杉 繁安君
           竹中 七郎君
           河井 彌八君
           島村 軍次君
           徳川 宗敬君
           藤野 繁雄君
           池田 恒雄君
           廣瀬與兵衞君
  政府委員
   農林政務次官  平野善治郎君
   農林事務官
   (農政局長)  山添 利作君
  説明員
   農林事務官
   (農政局農地部
   長)      田邊 勝正君
   総理廳事務官
   (経済安定本部
   財政金融局長) 渡邊喜久造君
ソース: 国立国会図書館
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