くにさくロゴ
1954/12/03 第20回国会 衆議院 衆議院会議録情報 第020回国会 運輸委員会 第1号
姉妹サイト
 
1954/12/03 第20回国会 衆議院

衆議院会議録情報 第020回国会 運輸委員会 第1号

#1
第020回国会 運輸委員会 第1号
昭和二十九年十二月三日(金曜日)
    午前十一時四十九分開議
 出席委員
   委員長 關内 正一君
   理事 關谷 勝利君 理事 山崎 岩男君
   理事 鈴木 仙八君 理事 竹谷源太郎君
      高橋圓三郎君    徳安 實藏君
      西村 英一君    南條 徳男君
      青野 武一君    石山 權作君
      楯 兼次郎君    正木  清君
      田中幾三郎君    中居英太郎君
      館  俊三君
 出席政府委員
        運輸政務次官  岡田 信次君
 委員外の出席者
        参議院議員   大和 与一君
        運輸事務官
        (鉄道監督局
        長)      植田 純一君
        日本国有鉄道参
        与
        (職員局長)  井上 正忠君
        専  門  員 堤  正威君
        専  門  員 志鎌 一之君
    ―――――――――――――
十一月十日
 委員並木芳雄君辞任につき、その補欠として岡
 部得三君が議長の指名で委員に選任された。
同月十一日
 委員天野公義君辞任にき、その補欠として山本
 友一君が議長の指名で委員に選任された。
同月十八日
 委員本名武君辞任につき、その補欠として加藤
 高藏君が議長の指名で補欠として委員に選任さ
 れた。
同月二十日
 委員山本友一君辞任につき、その補欠として渡
 邊良夫君が議長の指名で委員に選任された。
同月二十五日
 委員徳安實藏君辞任につき、その補欠として尾
 崎末吉君が議長の指名で委員に選任された。
同月二十六日
 委員尾崎末吉君辞任につき、その補欠として徳
 安實藏君が議長の指名で委員に選任された。
同月二十七日
 委員楯兼次郎君辞任につき、その補欠として黒
 澤幸一君が議長の指名で委員に選任された。
同月二十九日
 委員黒澤幸一君辞任につき、その補欠として楯
 兼次郎君が議長の指名で委員に選任された。
十二月一日
 委員渡邊良夫君、岡本忠雄君、石橋湛山君、加
 藤高藏君及び岡部得三君辞任につき、その補欠
 として天野公義君、寺島隆太郎君、星島二郎君、
 森清君及び吉田安君が議長の指名で委員に選任
 された。
同月三日
 委員岡田五郎君、山口丈太郎君及び吉川兼光君
 辞任につき、その補欠として高橋圓三郎君、石
 山權作君及び田中幾三郎君が議長の指名で委員
 に選任された。
同日
 理事岡部得三君の補欠として有田喜一君が理事
 に当選した。
同日
 竹谷源太郎君が理事に補欠当選した。
    ―――――――――――――
十一月三十日
 日本国有鉄道法の一部を改正する法律案(参議
 院提出、第十六回国会参法第七号)
の審査を本委員会に付託された。
    ―――――――――――――
本日の会議に付した事件
 理事の互選
 国政調査承認要求に関する件
 日本国有鉄道法の一部を改正する法律案(参議
 院提出、第十六回国会参法第七号)
    ―――――――――――――
#2
○關内委員長 これより会議を開きます。
 国政調査承認要求に関する件についてお諮りいたします。陸運、海運、空運及び観光に関し、国政調査承認要求書を議長に提出いたしたいと存じますが、これに御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#3
○關内委員長 なければさよう決定いたします。
    ―――――――――――――
#4
○關内委員長 次に理事補欠選任の件についてお諮りいたします。理事が二名欠員になつておりますので、委員長より指名するに御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#5
○關内委員長 御異議なきものと認め、有田喜一君、竹谷源太郎君を理事に指名いたします。
    ―――――――――――――
#6
○關内委員長 次に日本国有鉄道法の一部を改正する法律案を議題とし、質疑に入ります。關谷勝利君。
    ―――――――――――――
#7
○關谷委員 長い間の懸案でありますし、研究せられて来て終つたので、別に異議を申し立てるものではないのでありまして、まず賛成をするのでありまするが、今度の変更になりまする中で、「市村町の議会の議員である者」で総裁の承認を得たもの」というこの総裁の承認でありますが、これはどういうふうな条件、どういうふうなとりきめで――何か基準というものができるのであろうと思いますが、どういう基準で承認をするのかということにつきましては――これは提案者よりもむしろ運輸省当局並びに国鉄当局でやられることでありますので、承認の条件、たとえば非常に忙しい職にある者が市会議員に当選した。そうすると両方はなかなかやれないという場合に、その職を変更するとか、いろいろそういうふうなこともきめられるのであろうと思いますが、どういうふうな基準で承認をせられるのか、その点を詳しく御説明願いたいと思います。
#8
○植田説明員 運輸省の考え方を申し上げますと、ただいま御指摘がございましたように、国鉄の業務とはたして両立するかどうか。非常に責任のある仕事をしておる者が、市会議員の兼職をするというような場合には、当然いろいろ問題があるかと思いますが、そういうふうな観点から承認をすべきであるかどうかということを、国鉄総裁としまして考える趣旨であると存じます。なお総裁の承認をどういうふうな形式にするか、その形式の点につきましてはよく研究をいたしたい、かように考えております。
#9
○關谷委員 そうしますと、これは政令とか省令とかでやるのですか。それとも国有鉄道内部の総裁の通達とか示達とか何かあるのか知りませんが、それできめるのですか、どうなるのですか。ここを伺いたい。
#10
○植田説明員 その点につきましては、実は政府部内におきましてもまだよく検討いたしておりませんが、法制局とも相談いたしまして、はたして省令が必要であるかどうか検討したいと思います。省令が必要であるということであるならば省令を出したい、かように考えております。
#11
○關谷委員 国鉄当局からちよつと承つておきたいのですが、「総裁の承認を得たものについては、この限りでない。」これは承認せざることもあるのかどうか。承認することは前提として、その条件に合すように持つて行くのか、その点をひとつ伺つておきたい。
#12
○井上説明員 国鉄当局といたしましては、今運輸省の御当局の方から形式的な法令その他の点についてのお話がございましたが、われわれの方といたしましても関係方面と、内容的なそういうものについては御相談して参りたいと思います。今關谷先生の御質問の承認するかしないかというような問題につきましても、そういう折衝を重ねました上で、やはり職務によりましては承認しない場合があり得るのじやないか、こういうふうに考えるのでございますが、その点は今後関係御当局と御相談申し上げたいと考えております。
#13
○關谷委員 この問題はすでに何国会かを経ておるので、相当国鉄なり運輸当局においてもそういうふうなことを考えておらなければならぬと思うのでありますが、まだ何も案がないということはまことにふしぎな気もするのであります。これだけのものが出るのですから、そういうふうな場合にこれを省令でやるか、政令でやるのか、あるいは総裁の示達でやるのか、そういうようなこともきめようし、そうしてどういうふうな場合にはそれは承認しないのだというようなことがあるのなら、どういう場合にしない、あるいは全面的に承認はする、承認はするが、しかしその場合には業務に支障のある者は支障のないところへ転勤さすのだがというふうなことは、これはもう腹構えがなければならぬので、今ここでこれから関係当局と相談をしてということは、言葉が過ぎるかもわかりませんが、まことに怠慢のような気がいたしますので、早急にこのことにつきまして協議をせられたいと思います。いずれにいたしましてもそういうふうなことを支障のないようにするのであろうとは思いまするけれども、本日そういうふうなことが示されてから議決されるのが適当であると考えるのでありますが、本日議決することになるとやむを得ませんが、その点におきましては業務に支障のないようにとりはからわれますことを希望いたしまして、私の質問を打切ります。
#14
○西村(英)委員 ちよつと提案者にお聞きいたしたい。私も知つた方でやはり職員であつて議員の方がおります。一方で職員だとどうしても忙しい。しかしその職務の間を縫つて議員の職をやつておるわけですが、やはり職員はどうしてもやめなければやれないと言つております。業務に支障のないように議員をやるということは非常にむずかしいことだと思いますが、今議員が相当におりますが、あなたはどういうふうにお考えになつておりますか。一般業務と議員の職務というものは、ほんとうの意味でやるとなかなかむずかしいと思うのです。しかし程度の問題はもちろんあります。あなたが観察したところによると、鉄道職員で議員をやつている方はどういうふうに見受けられますか、ちよつとその感想だけをお聞きするわけです。
#15
○大和参議院議員 今回総裁の承認を得てきめるということは、業務上重大な支障があれば困る、こういうことになると思うのですが、現実に市会議員をやつておられる方の様子を私が知つている限りでは、どうしても当局が仕事上困る、こういう場合にはそれ以上のことはできないかと思うのです。やはりいろいろと当局にも無理を言いながら了解を得て、その上でできるだけの兼職をやつている、こういうふうに私は大体理解しているわけです。だからもしも職場が非常に狭くて、たつた五人か十人、こんなところから一ぺんに一人か二人出ることは事実上不可能に近いから、そのときは十分に総裁が考慮されると思いますし、また非常に遠くから通つている場合には、業務上非常に重大な支障がある、その場合には総裁が仕事ができるように、あるいは仕事をかえるとか、こういうこともあり得ると思います。ですから当局がどうしてもこれ以上お前の方で議員の方ばかりやつたのでは、こちらの仕事にさしつかえがあるという場合は別でありますが、たとえば来週に市会があるという場合には前から通知をしておりますから、徹夜を前の日にやつて、徹夜明けでそのまま市会の方に行くというふうに、できるだけ了解しながら仕事をしている、こういうふうに私は理解します。
#16
○中居委員 提案者にちよつとお伺いします。今回の日鉄法の一部を改正する法律案を見ましたが、この改正案の改正せられた部分だけをながめてみますと、現在議員をやつておる者のみに限つての改正であるように私見受けられるのでありますが、現在議員でない国鉄職員が新たに立候補したいという場合の処置はどういうふうになるのですか。
#17
○大和参議院議員 それはちよつと誤解でございまして、新たに立候補される方もあまねく適用をさしていただく、こういう趣旨でお願いしております。
#18
○中居委員 そうすると、現在議員ではない者が新たに立候補する場合には、この改正案が適用になるわけですか。
#19
○大和参議院議員 そうでございます。
#20
○中居委員 わかりました。
#21
○竹谷委員 今中居委員から質問されたことに関連して、ちよつと確かめておきたいのですが、日本国有鉄道法の一部を改正する法律案の附則の二項は、現在市町村の議会の議員である職員に適用されるとありますが、改正の本文の二十六条の但書に、「市町村の議会の議員である者で総裁の承認を得た者については、この限りでない。」とこうある。ところで明年四月大多数の地方公共団体において選挙が行われますが、その場合新たに立候補する国鉄職員は、立候補の事前に総裁の承認る得た上で立候補するのであるか、それとも当選をしたときに、総裁の承認を得るのであるか、この点この条文がはつきりしておりませんから、明確にしていただきたい。
#22
○大和参議院議員 第二の点は、もちろん事前に総裁の承認を得て立候補する、こういうふうに理解をいたします。
 それから第一の点は、第二項は法律を修正をするのだから、そうなると現在職についておる者はどうするか、こういう意味でこの二項を得にうたつておる、こういうふうに御理解をいただきたいと思います。
#23
○竹谷委員 そうしますと、総裁の承認を得ないで立候補の届をしたならば、その立候補届はどうなるか。
#24
○大和参議院議員 実際問題としてそういうことはないようにしなければいけない。ないと思います。必ず連絡をしてその了解を得てから立候補する、こういう形になると思います。
#25
○竹谷委員 そういうことがなければいいが、あつた場合にはどうするかという問題があります。その場合に普通の国家公務員、あるいは地方公共団体の公務員であれば、退職したようなことになりますが、これは別に国鉄法にそういう規定がないし、しかも国家公務員もしくは地方公務員ではない。そうなるとその立候補が一概に無効であるとも言えない、こういうことも考えられる。この点どういうふうに研究されてこの改正案を出されたか。
#26
○大和参議院議員 そういうことは万々ないと思いますが、もしもそういうことがあつた場合には、あとで総裁に承認をもらう、こういうことになると思います。
#27
○關谷委員 ちよつと関連して……。これは提案者にお尋ねしますが、それはどうもおかしいのです。かつて特定郵便局長あたりが、承認を得た者はさしつかえないということになつておる場合は、事前であろうと事後であろうとかまわぬことになつておつたのですが、この場合あなたはあらかじめというふうなことを言われる。この御答弁は間違つておるのじやないかと思うのです。あなたの御趣旨はどうか知りませんが、大体届出をするとき、立候補するのに離れておるところでは、いろいろ連絡するのに書類でやるということになるとたいへんひまがかかるのであります。大体私どもが今まで聞いておりますのは、もちろん事前にできるものは事前に承認ももらえるが、当選するかしないかわからぬ先から、そうゆう承認をもらつておくということは割合例がない。当選して後に、これはさしつかえないかといふことの承認を得る。その際に、先ほど私がお尋ねいたしましたのは、承認するということを前提として、職務の方を適当なところにかえるとかなんとかいう方法をとるのじやないかということだつたのです。私たちの知り得ておるところでは、当選して後に承認を得るのが通例になつておりますが、この場合あなたの言われるのでは、あらかじめ当選する前に承認を得るということになると、落選するかもわからぬが、それでさえ承認を受けておかなければならぬということになつて、まことにおかしい。実情に沿わぬものができるのですが、この点はつきり御答弁願いたいと思います。
#28
○大和参議院議員 今關谷さんのおつしやつた通りと、もう一つさつき關谷さんが御指摘になつたように、国鉄当局もやや怠慢で、内規や何もできていない。そういうことはいずれきめられることで、早急にきめさせる。ただ今までのところ国鉄当局の気持として、私が言つたようなことをちよつと聞いておつたので話をしたのです。しかし私は關谷さんのおつしやる通りの気持でおるわけでございます。
#29
○館委員 実際問題として鉄道職員が立候補しようとする場合には、自分の位置を考えて、常識の上に立つて、議員になつての兼職でさしつかえないかどうかという理解の上に立候補することでございますから、あとで総裁がそれについておきめ願つた方がいいと思つております。常識的に考えて立候補するのですから間違いないと思います。
#30
○楯委員 この法案は兼職を許すかどうかという法案でございまして、たとえば今私が国鉄職員で国会議員に当選いたします。そうすると職員をやめるか、あるいは当選を辞退するかというところに、この法案の意味があるわけでありますから、先ほどの御答弁ではちよつと違つておるように思います。關谷先生のおつしやることは、この法案のほんとうの趣旨だ、こういうふうに考えます。
#31
○關内委員長 他に御質疑はございませんか。――これにて質疑は終了いたしました。
 これより討論に入ります。討論の通告がありませんので、これを省略するに御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#32
○關内委員長 なければさよう決します。
 これより採決いたします。本案を原案の通り可決するに賛成の諸君の起立を求めます。
    〔総員起立〕
#33
○關内委員長 起立総員。よつて本案は原案の通り議決いたしました。
 なお本案に対する報告書の作成に関しましては、委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#34
○關内委員長 なければさよう決します。
    ―――――――――――――
#35
○關谷委員 ちよつとこれは委員長から皆さんにお諮りを願いたいのでありますが、お手元へ資料その他案はお配りしてありますが、昭和二十九年九月の台風による木船災害の復旧資金の融通に関する特別措置法案でありますが、これは災害対策特別委員会で、各党超党派的に災害立法を要求になつておりますが、漁船の災害に対しましては、融資ということも考えられておりますし、なおまた損失補償利子補給等もきめられておりますのに、同じような状態にあります木船が、そのまま放任せられておる、こういうことになつておりまして、水産委員会等は非常に熱心にやつておるが、運輸委員会が不熱心だというようなそしりも一部に受けておるわけであります。お手元にありまするこの案を基礎にいたしまして、大蔵当局と委員長と交渉をしていただいて、事務的にこういうふうなことができまするならば、今までデラ台風その他でありましたので、それを準用して行政的にやれるものでありますならばそのような御処置が願いたいし、なおまたもしそれが事務的にやれない、法的措置がいるということになりますと、災害対策特別委員会等でもこれは取上げるべきだということになつておるようであります。従つて、この点いずれかの方法によつて、実現を期することにしていただきたいと思いますので、一応皆さんにお諮りを願いたいと思います。
#36
○關内委員長 ただいまの關谷君の御発言についてお諮りいたします。関谷君の御発言の通り本委員会は決定してよろしゆうございますか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#37
○關内委員長 御異議がないようでありますから、さようおとりはからいいたします。
 本日はこれにて散会いたします。
    午後零時十一分散会
ソース: 国立国会図書館
姉妹サイト