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1953/05/14 第19回国会 参議院 参議院会議録情報 第019回国会 水産委員会 第24号
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1953/05/14 第19回国会 参議院

参議院会議録情報 第019回国会 水産委員会 第24号

#1
第019回国会 水産委員会 第24号
昭和二十九年五月十四日(金曜日)
   午後一時四十一分開会
  ―――――――――――――
 出席者は左の通り。
   委員長     森崎  隆君
   理事
           千田  正君
   委員
           森 八三一君
           木下 源吾君
           菊田 七平君
  事務局側
   常任委員会専門
   員       岡  尊信君
   常任委員会専門
   員       林  達磨君
  ―――――――――――――
  本日の会議に付した事件
○連合委員会開会の件
○水産政策に関する調査の件
 (水産を中心とする日ソ貿易促進決
 議に関する件)
 (北海道の太平洋沖合漁船遭難事件
 に関する件)
○参考人の出頭に関する件
  ―――――――――――――
#2
○委員長(森崎隆君) 只今から委員会を開会いたします。
 第一にお諮りいたしますが、目下建設委員会において審査中の日本国における国際連合の軍隊の地位に関する協定の実施に伴う土地等の使用及び漁船の操業制限等に関する法律案につきまして、当委員会と連合委員会を開きたいと存じますが、御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#3
○委員長(森崎隆君) 御異議ないと認めさよう決定いたしました。
 つきましてはこの連合委員会の開会日時等は、建設委員長と協議の上決定いたしたいと存じますので、この点委員長に御一任を願いたいと存じます。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#4
○委員長(森崎隆君) 御異議ないと認めてさよう取計らいます。
  ―――――――――――――
#5
○委員長(森崎隆君) 次に、水産を中心とする日ソ貿易促進決議の問題につきまして、先般通産委員会と連合委員会を開きまして、その後通産委員会の意向を口頭を以て私のほうに御回答頂きましたので、一応その趣旨だけを申上げておきたいと思います。
 通産委員長中川君から、水産を中心とする日ソ貿易促進に関する決議案に対しましては、当委員会といたしましては、委員会の模様を委員長が水産委員長に報告を申上げるというような切出しから始まりまして、同決議案につきましては当委員会、即ち通産委員会におきましても慎重に検討をいたしたようでございまするが、この決議に対しては、内容が一般通商関係に言及をされておりまして、水産委員会が御提出になつた決議案といたしましては、通産委員会におきましても異論があり、この決議案に対し全会一致を以て同調を申上げるわけには参らなかつたのでございます。殊にこの決議案に対しましては、水産を中心とする内容を盛つた決議として水産委員会において取扱を願うべきであるという多数の意見があつたようでございまして、これらを勘案の上、水産委員会の適宜なる処置に一任いたしたいという結論が申越されて参りました。なお続いてこの日ソ貿易促進につきましては、通産委員会としましては、独自の立場より政府を鞭撻督励をいたしまして、誠意を以て極力努力いたす所存のようでもございます。かような意味合いを口頭を以て私に申越されまして、その了解を得たいというお話で、ございました。
 大体以上のような内容の通産委員会の意向が参りました。そこでお諮りいたしますが、この決議はこの際一応本委員会の決議といたしたいと思いまするが、この点につきまして何か御意見がございましたら……。
 ちよつと速記をとめて。
#6
○委員長(森崎隆君) 速記を始めて。
 それでは水産委員会におきまして、先般来の決議案につきまして、皆様方の御賛同を頂きますればさよういたしたいと思います。
 先ず決議案の案文を朗読いたします。
   水産を中心とする日ソ貿易促進
   決議(案)
 政府は我国産業の窮状を打開するため貿易伸張の急務であることを深く認識し、ソヴィエト社会主義共和国連邦との貿易制限を緩和すると共に、漁業の操業安全と相互に通商関係を樹立するため経済代表者の渡航を認めるなど、適切なる措置を講ずべきである。
 右決議する。
 以上が決議案文の内容であります。この決議を案通り御賛同頂きたいと思いますが、御異議、ございませんか。
#7
○木下源吾君 只今の決議案の中の「漁業の操業安全」という言葉があるのですが、何かこう第三者から見れば、現在ソ同盟のほうで不安全なようなことをやつておるかのごとき印象を与えるのであつて、この点は円滑に漁業ができるのだという意味と解釈いたしますが、それでよろしうございますか。
#8
○委員長(森崎隆君) この点は勿論木下委員の申される通りで、ございまして、問題は早く国交を回復いたしまして、正規の条約に載せまして両国間の条約に基いて操業が安全にできるようにいたしたいというのが基本的な考えで、ございまして、それ以外の誤解はつ是非ないようにと我々は考えております。それでは御異議、ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#9
○委員長(森崎隆君) それでは御異議ないと認めまして、全会一致で右決議案を議決することに決定いたしました。なおこの決議は政府に対しまして私のほうから提出いたしまして、趣旨を十分に説明して要望しておきまするが、これに伴いまして今後におきまして個人又は各会派のほうから、どなたかいわゆる代表者の渡航という計画がなされるかも知れないと思いますが、そのこと自体は非常に結構と思います。そういうような場合には本委員会は喜んでこれに協力を惜しまないということで御了解を頂きたいと思います。(「異議なし」と呼ぶ者あり)本委員会としましては、その程度にこの決議に伴う問題はとどめておきたいと思います。
#10
○木下源吾君 只今あとの場合は、今そういうように了解は得たようですが、やはりこの決議の趣旨に副うものであり、そうして本委員会に申出があつた場合には、委員会において改めて検討して、そうして協力し、これを支持してやるということが建前じやないかと思うのです。そういうように私は解釈してよろしうございますか。
#11
○委員長(森崎隆君) その点はそれでよろしうございます。
#12
○千田正君 委員長の言つたのもそういう建前で言つたのではないかと思います。
#13
○委員長(森崎隆君) 私もそのようであります。
#14
○千田正君 余りむしろこういうことを厳格に穿さくせずに、むしろ水産一般の立場からいつて、日本の水産業の発展のために、又国力の回復のために必要であるとすれば、水産委員会がこれに協力するのは当然のことである、かように私は承知して差支えないと思います。
#15
○委員長(森崎隆君) 今の木下委員並びに千田委員から申された御発言通りと私も考えております。これをちよつと消極的な面から申しますると、衆議院も決議がなされまして、その後いろいろな問題で多少行き悩んでいる点もあるようでございますから、本委員会としても、この決議に従つて本委員会から誰かを出すという決定をして、ここで人選をして、それを委員会から出すというのじやないのでありまして、この決議に伴つて個人又は各会派のほうから渡航するというような申出があつた場合には、十分その趣旨、目的等をお聞きいたした上で、本委員会としても十分バツク・アップしたいということだと考えております。
#16
○千田正君 その通りなんであつて、衆議院の行き方はどうこうということは、他院のことだから我々は批判したくありませんが、少くとも当委員会としては、現実に立つて事情を十分勘案して、委員の良識を以てやるべきものであると思いますから、委員長のおつしやる通りで差支えないと思います。
#17
○委員長(森崎隆君) そのように御了承頂きます。
 それから一応今後の審議に関係いたしますることにつきまして申上げたいと思いますが、本院の通産委員長中川君のほうから……ちよつと速記をとめて下さい。
   〔速記中止〕
#18
○委員長(森崎隆君) それでは速記を始めて下さい。
#19
○木下源吾君 私は今度北海道の太平洋沖合漁船遭難について、皆様に一つお諮りして御了解を得ておく必要があるのではないかと考えることがあるんです。それは今回の低気圧の通過に伴つた被害は甚大であることは、本会議の報告、或いは若木君の報告、或いはその他新聞等にもありますが、本日ここに資料に出ております海上保安庁の十四日現在の状況において、二百十九隻の漁船が出漁しておつて、無事帰港したことが判明したものが百三十隻、その他状況を確認したものが十六隻で、合計百四十六隻を除いた残り七十三隻は現在なお消息が不明であります。そうして当局は鋭意これを捜索中であるということであります。このようなたくさんの漁船が消息不明であり、又何百人もの漁夫が安否が不明なので、非常にこれは重大な事件だと思うのでありますが、それについて私は、若しもあの低気圧の通過の方向から考えて、つまりソ連邦のほうの管轄区域のほうに入つておることが確認されているものもあるでしようが、確認されなくても、この際そういうことが予想される状況にありますので、政府はこれが救助のために、相手方にあらゆる方法を以て一つ交渉をしてこの消息を知るということが一点。並びに消息を知つたならば、これらは真にその低気圧、暴風雨のための避難船であるということを確認してもらつて、そうして一日も早く帰還することのできるような措置を講ぜられることを私は望むものであります。新聞等の報道によりますと、すでに海上保安庁は無線電信でこれを相手方に届くように依頼しておるそうであります。又そういう措置を北海道長官の要請によつてソヴィエト本国の赤十字を通じてソヴィエト政府にこの点を申入れているということが新聞で報道されておりますが、ただ今日まで政府は国交が回復しておらんのだからというので非常に躊躇をし、又いろいろこの点について、まあ内緒事のようにしてやつておるということであれば実効も挙らんと思うのであつて、国交が回復しておらんでも、国会においてこれをやることが適当であるということを確認しておけば政府も非常にやりいいだろうと、こう考えまするので、少くも本委員会においては、事漁船に関することであり、漁民の生命に関することでありまするので、この点を要請して、そうして各位の御了解の下にこれを行なつて行くことのできるようにして上げたいと、こう考えます。どうぞ皆さんの一つ御了解を得たいと思います。
#20
○委員長(森崎隆君) 今の木下委員の御発言は誠に尤もだと思いまするので、皆さんの御了承を頂きたいと思いますが、御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#21
○委員長(森崎隆君) それではそのようにいたします。
#22
○委員長(森崎隆君) 次に、一つお諮りいたしますが、輸出水産業の振興に関する法律案につきまして、参考人の意見を聴取いたしたいと思います。皆さん御賛成下さいますか、如何でございますか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#23
○委員長(森崎隆君) 御異議ないと認めまして、さように取計らいます。ついては日程につきましては、今の予定では来週十八日にいたしたい実は考えております。なお、参考人にどなたをお呼びするかにつきましては、後ほど各委員の御意見も十分に聞きまして私のほうできめたいと思います。
 ちよつと速記をとめて下さい。
   〔速記中止〕
#24
○委員長(森崎隆君) それでは速記をつけて下さい。
 只今申上げました輸出水産業の振興に関する法律案の審議に関連いたしまして、参考人の意見を聴取することに先ほど決定いたしまして、期日は大体十八日のつもりでおります。なお参考人としてお呼びするかたがたにつきましては、私にお任せを頂きたいと思いまするが、これも御了承を頂きましたので、一応案を私申上げまして、できましたならば御賛同を頂きたいと思います。
 この法律案の内容から考えまして、先ず第一には、日本冷凍食品輸出組合専務理事をしておりまする安達義治君、日本罐詰協会の専務理事岡武夫君、日本かつお、まぐろ漁業協同組合連合会の会長横山登志丸君、日本水産油脂協会専務理事松下七郎君、日本鮪罐詰工業協同組合専務理事馬場孟夫君、日本鯉罐詰工業協同組合専務理事越藤俊夫君、日本さんま罐詰工業協同組合理事長根本和三郎君、日本寒天販売株式会社社長家坂孝平君。以上八名のかたがたを参考人としてお呼びいたしたいと存じますが、御異議はございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#25
○委員長(森崎隆君) それではそのように決定いたしまして、早速本日招請状を出します。
 それでは本会議等との関係もございますので、暫時休憩をいたします。
   午後二時十九分休憩
   〔休憩後開会に至らなかつた。〕
ソース: 国立国会図書館
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