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1947/03/31 第2回国会 参議院 参議院会議録情報 第002回国会 予算委員会 第13号
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1947/03/31 第2回国会 参議院

参議院会議録情報 第002回国会 予算委員会 第13号

#1
第002回国会 予算委員会 第13号
昭和二十三年三月三十一日(水曜日)
   午前十一時二十五分開會
  ―――――――――――――
  本日の會議に付した事件
○昭和二十三年度一般會計暫定豫算
 (内閣送付)
○昭和二十三年度特別會計暫定豫算
 (内閣送付)
  ―――――――――――――
#2
○委員長(櫻内辰郎君) 只今より開會いたします。前囘に引續き質疑を行います。
 先ず農林大臣が御出席になりましたから、農林大臣に對する御質疑をお願いいたしたいと存じます。岡本愛祐君。
#3
○岡本愛祐君 私は昭和二十三年度暫定豫算に關連いたしまして、我が國森林の復興對策及び國有林野事業の刷新につきまして、農林大臣に質問いたしたいと存じます。
 先ず言うまでもなく、森林の補植造成は、我が國、國土の保全上、又我が國の民生安定上極めて必要であることは申すまでもございません。然るに我が國の森林は、戰時中及び戰後の緊急需要に應じまして、濫伐をいたしましたので、その荒廢は極に達しておると申しても過言ではございません。或る人の調べる所によりますと、このままこの状況を續けて行けば、我が國の森林は三十年乃至五十年にして滅びてしまうであろうと言われておるのであります。從つて今日只今森林復興計畫を確立いたしまして、これに對處すべきであると存じます。そこで政府はこの森林復興對策をどういうふうにお考えになつておられるか、先ず二十三年度以後の造林計畫についてお尋ねいたします。
#4
○國務大臣(永江一夫君) お答えいたします。今長い戰爭中の影響によりまして、我が國の造林について極めて危險な時期が參つておることは、お説の通りでありまして、終戰後いろいろ農林省としてはやつておるのでありますが、必ずしも所期の成績は擧げておりません。御承知のように、二十三年度以降二十七年までに造林の五ケ年計畫を立てまして、植伐の均衡を囘復する方針でありますが、その具體的な方途といたしましては、いずれ本豫算を御審議願いまする際に、具體的に御説明を申上げて御協贊を得たいと、こう考えております。
#5
○岡本愛祐君 造林につきましては、國有林自身の造林、それから公有林野の官行造林、それから民間の造林の奬勵策、こういうふうに分けて考えらるべきだと存じます。それでは只今お申出のありました機會に、詳しく承わることにいたします。併しそれより先にここで聽いて置きたいことは、四月になりますと、もう造林を始めなければなりません。從つてこの暫定豫算四月分におきまして、造林費の計上がある筈であります。今申しました國有林の造林費はどのくらいか、公有林野の官行造林費はどのくらいか、民間の造林奬勵の費用はどのくらいか、それをお尋ねいたします。
#6
○國務大臣(永江一夫君) お答えいたします。大體この暫定豫算の中におきましては一千萬圓程度でありまして、これでは先程申しました五ケ年計畫が立派に遂行できる豫算ではございませんから、この點は更に努力いたしまして、本豫算の中から少くとも造林五ケ年計畫の完遂に差障りのない豫算を取りたいと考えております。又民間の造林奬勵のことについてお尋ねがありましたが、大體民間の造林奬勵としましては、造林費の補助は國四割に對して縣費一割、造林證券法による補助は國費五割、造林の補助は總金額が多く、又その單價が適正であることが望ましいのでありまして、現在の「すぎ」「ひのき」の町歩當りの経費は千八百圓でありますが、二十三年度には九千八百圓程度になる見込にいたしております。それからその他の補助は御承知のように樹苗養成二割、種子採取に四割、森林組合とか都道府縣職員の造林指導員の人件費に五割乃至は全額を見込みたいと、かように考えております。
#7
○岡本愛祐君 民間の造林につきまして、この十年ほど非常にその成績が惡いのであります。その原因は種々ありますけれども、近頃戰後におきまして民間で造林が行われません一つの大きな原因は、農地調整法によりまして、只今林木が盛に成長いたしておりまして、もう十年も置けば立派に用材になりますところが、容赦なく開放を要求されて來る。又この民間の所有の山林地も農地と同じように大面積の所有を許されない、そういうことになるであろうというような危惧から造林を怠ることになつておるのであります。これは一面から言えば、甚だ利己的な話で、山林經營というものの公共性ということを考えますれば遺憾な點がありますけれども、又人間の考え方としては、これは止むを得ない傾向なんでありまして、平野農林大臣、又波多野農林大臣の時代におきまして、山林は農地と同じような所有權の制限はしないというふうな御聲明があつたようでありますが、現農林大臣においてはどういうふうにお考えになつておりますか、その點を伺いたいと思います。
#8
○國務大臣(永江一夫君) 今御心配になつてお尋ねになりました點については、前大臣波多野君と同様に私は山林の私有の制限をするという考えは持つておりません。又林野の開放につきましても、これは開墾に適しておる所は適當にこれを開墾にするという考えは持つておりますが、これも將來農地改革の決定をいたして參ります問題に關連しておるので、農地改革に關連しておる點は、現在の政府がいわゆる三黨政策協定の上でその政策を運行いたして參りますので、この農地の徹底を行うという内容につきましては、未だ最後的な話合いが付いておりませんが、いずれ適當な時期にこれを行いたい、從いまして御承知のような第二次農地改革が本年十月を以て終るのであります。この農地改革の第二次の徹底を進行中に不備な點その他の意見がありますれば、これを適當に綜合いたしまして、或いはこれを第三次の農地改革にする、或いはその方法をどうするかということを、政策協定で定められたものを政府としては具體的に行うように國會の御同意を得たい、こう思つております。重ねて私は前波多野農林大臣と同樣に、林野の私有を制限する、或いは開墾に適せない林野の開放をするという考えは今のところ持つておりません。從つて林野をお持ちになつておる方が、そのために造林を差し控えるというようなことのないようにして頂きたい、こう考えております。
#9
○岡本愛祐君 只今開墾と山林の關係についてお話がありましたが、この緊急開墾の實施の状況を調査いたしましたが、甚だ不適當な所を開墾しておる實例が多いのであります。又今申しましたような盛んに成長しておる林木を容赦もなく伐りまして無理な所を開墾し、その無理な所を開墾した結果、治山治水に影響を及ぼしまして、昨年一昨年の豪雨に見舞われますと、結局その開墾した所も駄目になり、その下の今までの良い田畑を流しておるのであります。つまり開墾した面積よりも流した面積の方が多い、荒廢した所には今までの良田良畑が多いというような結果を見ておるところが少くないのであります。これは是非共開墾の計畫、山地開墾の計畫を再檢討いたされまして、只今御言明のありましたような不適當な所は速かに除いて頂かなければいけないと思います。一例を申上げますと、各府縣に大體農林省の開拓局の方から割當がある。静岡縣なら静岡縣に何萬町歩という割當がある、一萬町歩か、二萬町歩か失念いたしましたが、一萬町歩ならば一萬町歩を開墾するために無理をするのであります。富士山麓の大きな開墾をやる、ところがそれの實地を見ますと、殆んど農作物に適しないような富士火山灰地帶の所で、林木ならば育つておりますけれども、そこを大面積の開墾をしようとしておるのであります。地元の村民は明治初年においてそこを開墾して失敗の經驗を甞めておるのでありますから、そこは畑にしますよりも山林にして置く方が國土保安の上から申しましても、又實際の土地利用の點から申しましても非常に適當しておる、そこをかためて何百町歩、千町歩に近いような土地を無理に開墾しようというようなことは、實に無謀極まる計畫でありまして、これは地元村民はどうしてもこれは妨害をする、自分らの意見も聽かれないで、そういう強制的な決定を假令農地委員でいたしましても承知しないというふうに騒いでおります。私も實地を見に參りましたが、誠にその通りでありまして、あの富士山麓でありますから傾斜は緩うございますけれども、非常に荒れやすい土地であります。林道一本付けるについても、付け方が惡いとすぐそれが流れて良畑を荒すというようなところ、そういうところを無理に開墾しようとするのが、これは靜岡縣だけでなく所々方々にありますから、この點は十分農林省當局において注意をして頂かないといけないのじやないかと思います。縣の方ではそれだけの開墾は是非やらなければならん、それにはここより外ないというようなことで、殆んど強制的で臨んでおる、これは甚だ不穩當なことであり、又折角そこに入植いたしました人も、結局はよい開墾地を得ない。のみならず開墾の成功するとしないとは地元の村民の協力がなければ駄目であります。協力を得て初めてその開墾が成功するのであります。この點は十分當局において御注意を願いたい、その點に關してもう一度農林大臣のお答えをお願いします。
#10
○國務大臣(永江一夫君) お答えいたします。開墾に適せざるところが開墾されておるというような御意見は、私共しばしば承わつております。併し政府としましては先般の閣議におきましても、豫定のように内地及び北海道を通じまして百五十萬町歩の開墾という方針を立てておりまして、これが著著と進行中でございます。只今お話のように、適せざる所が何か別個の強權によつて無理に開墾されるという弊害のないように、今後は相當の豫算を組みまして、これはその地元におきます山林と、それから畜産、場合によれば水産或いは農地等の關係者が綜合的に再調査をいたしまして、その調査に基きまして開墾の適地を定めまして、その定つた適地の中から、いわゆる經濟的にもその他の諸條件において眞實に開墾ができるというものを定めて、その地元の協力を得る、こういうふうにいたしまして、頭から府縣にこれだけのものを開墾地にせよという上からの割當ということを避けて、先ず基本的な調査をして、これを實地したい、こういうふうに考えてそれぞれ豫算措置を目下進行しておるわけであります。いろいろ各地方々々におきましては開墾に適せざるところの問題があろうと思いまするし、又地元の農民諸君からもいろいろ御意見があろうかと思いますが、この開墾の適地を擴大して増産を圖るということは一つのやはり國策でありますが、今申したような、これを機械的に上から、割當てるということは、今後できるだけ避けたいと思います。
#11
○岡本愛祐君 尚造林對策につきまして、もう一つの問題を伺いたいのでありますが、それは造林には苗が必要である。今全國におきまして造林に要しまする面積は二百九十七萬町歩という厖大な面積に上つておる。然るにこの苗が非常に不足をいたしております。それは輓近、今まで苗圃……苗を育てます畑、それを苗圃と申しますが…、その苗圃が段々普通の畑に變えられて行くのであります。又農地委員なんかによりまして、この苗圃は畑であるから、それを取り止めて、そうして普通の畑にしてしまうというようなことで、苗圃地というものが非常に少くなつておるのであります。これは造林對策からしますれば、是非共保護いたしまして、苗圃地は普通の畑と違つた特別の扱いをして頂かなければならないと思います。山林經營には苗圃地と付きものであります。これは苗を造るにはどうしてもそれだけ必要面積が要るのであります。これについて農林省ではどういうようにお考えになつておるか、お伺いいたします。
#12
○國務大臣(永江一夫君) 今お説の點は或る點專門になりますので、局長からお答えをいたしたいと思います。
#13
○政府委員(三浦辰男君) お話の通り戰時中から苗圃が非常に減つておる。それで今後造林の五ケ年計畫を遂行して參ります場合に、現在の苗圃では到底足らない。そこで一方におきましてはこの食糧の増産等の關係もありますので、結局その問題は今後は新たに開拓をいたしまする土地の中で、苗圃にする場合におきましては開拓方面とも連絡の上で、先般各地方知事の方に出しております。そして各府縣にはその五ケ年計畫に要する苗圃面積の量を同時に示しておりまして、二十三年度は約三千八百町歩、最高になりますと、あれは二十七年でありますか、約九千町歩まで苗圃というものが擴張のできる計畫にしてございます。
#14
○岡本愛祐君 それでは次に國有林野事業のことについてお伺いたします。國有林野事業の二十二年度の收支關係はどういうふうになつておるか、又決算的にははつきりしていないでありましようが、概略收入支出の關係がどうなつておるか、それを伺いたい。
#15
○政府委員(三浦辰男君) お答えをいたします。今お尋ねの國有林野の特別會計の收支豫想、或いは赤字補填という點についてお答えいたします。この會計の收入支出豫算は年初におきまして四十六億二百餘萬圓でございまして、一般會計へ四億三千七百萬圓を繰入れる豫定でありましたが、物價水準の改訂に伴いまして、十一月成立いたしました補正豫算におきましてこれを改めまして、そうして一般會計への繰り入れを取り止めることとしまして、豫算額を六十四億一千二百萬圓といたしまして、これが實行はその後におきまする生産、輸送等諸般の状況を考えして、歳入歳出共五十九億三千二百餘萬圓となる見込みでありまして、赤字となることはないという豫想を持つております。
#16
○岡本愛祐君 只今伺いましたところでは赤字にはならないと承わりましたが、これは昨年末でございましたか、木材公價の値上げによつてそれまでに十何億でございましたかあつた赤字が埋まるという結果になりましたのか、それをお伺いいたします。
#17
○國務大臣(永江一夫君) その點は局長からお答えいたします。
#18
○政府委員(三浦辰男君) 只今更に御指摘を頂いたわけでありますが、先程大臣から申上げましたように、一應十一月の補正を入れまして六十四億になる。それを輸送等の關係からわざわざその六十四億あります枠を實際實行計畫といたしましては五十九億に減らした。その間實は今お尋ねのいろいろの問題が入つておるのであります。大體を申上げますと、現在補正を入れました豫算に對して今の實行の變更の内容でございますが、變更は立木賣拂で百萬石、製材の方で五十三萬石を減じまして、そうして素材の賣拂いにおいて百萬石、木炭で百萬貫、これを増加するようなこの歳入の面における調整をしたわけであります。
 支出の方では、むしろ支出の關係が元ではございまするが、同じく補正豫算に對しまして、實行の實際の計畫は素材生産で二百萬石、木材の輸送販賣で百五十七萬石を減らしまして、一方民有林の官行所代で素材五十萬石を殖やす、そうして尚職員に對しまする管理賃、給料、手當、旅費等を實際上の増加約五億を全部繰り入れて、そうしてそういうふうな形になつたわけでございます。ただ遺憾なことは造林土木、これが食糧の關係、又多少造林の、人工造林、天然造林等を再檢討いたしまして豫定よりも減つております。人工造林は一萬六千町歩豫定しておりましたのを、實行見込みは一萬三千町歩、林道では新設を多少減らしまして、修繕で補つた、こういうふうな調整もいたしております。
#19
○岡本愛祐君 只今國有林野の人工造林のお話がありましたが、それは豫定はたつた一萬六千町歩であつたのでございますか。これはもつと大きな豫定であつたと思いますが、確か二十五萬町歩くらいじやないですか……。それではその問題はあとに廻しまして、尚續けて農林大臣にお伺いいたします。
 國有林野事業は二十二年度から特別會計が設けられまして、その獨立採算制を堅持して行く建前になつておるのでありますが、併し初年度でありましたから、その成績はなかなか擧らなかつたように思うのであります。而してこれに對して過般來行政査察と申しますか、そういうものが数囘行われまして、その國有林野の特別會計、又この獨立採算制についての行政査察が行われ、その意見がもう具申になつておる頃と思いますが、その要點を伺いたいと思います。
#20
○國務大臣(永江一夫君) 只今の行政査察は一應終つておりますが、まだ文書によりまして私の手許まで報告が參つておりません。それで今月で一切が終るということになつておりますので、近く參りますればその際にお答えいたしたいと思います。
#21
○岡本愛祐君 では要點を文書で一つお廻しを願いたいと思います。それからこの國有林野事業の獨立採算制、そういうものを堅持して行きます上におきまして、從來國有林野事業特別會計の中で負擔しておりますもので、これは一般會計の方に出してしまうか、或いは特別會計で一緒に事業をやつてもいいが、そのため餘計なことをやつておるのでありますから、國有林野の事業としては餘計な仕事をやつているのだから、一般會計からそれだけ費用をこちらへ、特別會計の方へ貰うということが必要でないかと思うものがあるのであります。それは公有林野の官行造林、それから民有林の官行斫伐これは收入が伴います部分もありますけれども、不採算林の分のものが多いのであります。又國有林以外におきましての治水、治山の關係、それから荒廢地の復舊費、それから國有林野以外の公有林の費用、それから民間に賣拂います苗の造林費、そういうものも、或いは一般會計に移すなり、或いは一般會計からそれだけ、その金額を特別會計に貰うということが必要でないかと思いますが、その點に對する御意見を伺います。
#22
○國務大臣(永江一夫君) 只今いろいろ具體的な例を擧げてお示しになりましたけれども、農林省としましては、只今の國有林の經營につきましては、飽くまでも獨立採算制の方針で參りまして、今お示しのような事業は、これは附帶事業でありますから、それらの費用を一般會計から取る、それらの事業を一般會計の分擔として分離するという考えはございません。さよう御承知を願います。
#23
○岡本愛祐君 分離することは不適當と思いますが、獨立採算制というならば、それらの費用は相當の費用になりますから、これはやはり何億という費用になりますから、一般會計から貰うのが至當じやないか、こういうふうに思います。
#24
○國務大臣(永江一夫君) 今のお尋ねの點は、現在の我が國の財政状態から申しましても、やはりこれは獨立採算制の枠内に置きまして、現在のままでやつて行くことが至當だ、かように考えております。
#25
○岡本愛祐君 それでは尚外の問題を伺いますが、官吏の俸給が二千九百二十圓ベースに今度上る、それで二千五百圓は一律にと申しますか…ところが林野局に勤めております官吏で、營林局とか營林署に勤務します職員は、給料の額が非常に低いのであります。これは確か千六百圓ベースの時に四百五十圓程不足しておる、そういう低い給料であります。この凸凹を調整して貰いたいというので、職員組合から要求があつたことがあります。今度二千九百二十圓ベースになりますときは、徹底的にその凸凹を調整する必要があると思うのであります。申すまでもなく營林局、殊に營林署におります人々は、第一線にあつて林野の經營に當つておる人々であります。非常にその勞苦は激しいのであります。一日も早くこの凸凹を調整して頂きたい。これに對する御意見を伺います。
#26
○國務大臣(永江一夫君) 只今の凸凹是正のことにつきましてのお話でありますが、當初においては今お示しのような點があつたと思うのでありますが、その後二囘に亙りまして凸凹是正をいたしまして、大體他のものと大差のない水準に達して來たと考えております。尚今囘の二千九百二十圓に改訂されまする新給與につきましては、お話のように、これは今までの凸凹是正とは違つた意味のものですから、他の官吏同様にいたしまして御心配のないようにいたしたいと思います。
#27
○岡本愛祐君 この國有林野から出ます木材、この賣拂いに関しまして、この切符制度と申しますか、枠と申しますか、切符制度に關連して忌まわしき噂が民間に流布されておるのであります。この切符を持たないと配給を受けられないのでありますが、木材について賣られるその切符の出る場所は一部の官吏から出ておる。こういうような噂を聞くのであります。私はそういう忌まわしいことはあるべき筈ではないと考えておりますが、そういう事實があるかないか、そういうことをお聞きになつておるか、いないかそれをお尋ねします。
#28
○國務大臣(永江一夫君) 私はそういう噂を聞きません。若し具體的にそういう不正なことがありましたならば、具體的にお示し願えれば私の方で通常に處置いたしたいと、かように考えます。
#29
○委員長(櫻内辰郎君) ちよつと途中ですが、厚生大臣が時間の御都合があるそうでありまして、ちよつとこの間に入れて頂きたいということなのですが……
#30
○中西功君 厚生大臣にちよつとお尋ねしたい。簡単に列擧いたしますから、一つはこの暫定豫算の中で生活保護費が五億六千萬餘圓計上されておりますが、大藏當局の説明ではこの中には生活保護費、各要保護者の支給額の引上げというのは別になかつたように説明されております。それで暫定豫算だからという考えでそうなつておるのでしようが、官吏全體の俸給が二千九百二十圓べースに引上げられる。そういうふうな事情もあります。最近の物價高は非常に物凄い状態でありまして、生活保護費の單價も當然引上げて貰わなければ、これはやつてはいけない状態になつておると思いますが、そういう暫定豫算に一應入らないとしても、厚生當局として、この生活保護費の單價の引上げについて、今後どういうような處置を考えておるのか、どういう時期にそれを實現するのかということが第一點であります。
 第二點はこれに關連して同じようなこの健康保險關係の保險料金の引上げは當然起ると思うのですから、それについても同様のことをお聞きしたい。
 第三點は、これは曾つて私が厚生大臣に直接面談して、そうして善處方を要望した問題でありますが、茨城縣の國立療養所の青嵐莊の事件、これの内容は詳しくここでは申上げませんが、この青嵐莊の事件に對して厚生大臣がその後どんな對策を取られたか、それを一つお聞きしたいと思います。
 第四點は國立病院を含めたその他澤山な療養所があると思います。この療養所の經營主體と言いますか、國營にするのか、或いは又それを地方團體に移管するかという問題が、ずつと懸案事項になつておるように私は聞いておりますが、新らしい厚生大臣はそれをどういう處置をされるか、例えば地方自治體に移管されるにいたしましても、地方自治體の現在の財政状態ではどうにもならないという状態にあると思います。その基本方針が地方自治體の移管ということが決まつておるとしても、現實の状態としてそれができない。地方自治體としてできない、できない結果こういう問題が、その療養所關係のことが宙に浮いてしまつて、非常に當事者或いは患者皆含めて非常に困難しているという状態があるのではないか、こう思うのでありますが、この問題に對して伺いたい。
 最後にこれは醫療全體の問題でありますが、今病気が非常に多く、而もこの醫療費が嵩んで我々非常に迷惑をしている。これは國民全體が非常に迷惑をしていると思うのでありますが、この醫療を結局私は國營にしなければ解決できないと思つている。而もこの聲は相當廣汎に起つて來ていると思う。この醫療國營の聲、こういう要望に對してどういうふうな考えを持つておるか、大體この五點だつたと思いますが、それに答えて頂きたいと思います。
#31
○國務大臣(竹田儀一君) お答えいたします。第一點は生活保護法による扶助の増額の問題のことであります。これは私の記憶にして間違いないといたしますならば、確か昨年十一月の生活費を基準にいたしまして、東京都では一應千五百圓に五人家族で決まつたと思つております。仰せの通り段々物價が上つて來ておりますので、それでは不都合を生ずる場合が相當あるように思います。併しながら新物價體系が決定いたしますまでは、誠に残念ではありますが、その扶助の増額ということは或いは至難ではないかと思うのであります。但し一應新物價體系が決定いたしますれば、直ちにその新物價體系に應じまして、生活保護法による扶助費を増額できますような準備を進めて始りますから、中西さんの御希望のような増額は適當な、比較的早い時期にそういう實現を見ることになるのではないかと思います。ただその新物價體系の決定の時期に至りますまでの暫定措置といたしましては、どうしても生活保護法による扶助費で足りないという場合がありましたときには、地方長官によつて確か二倍まではその事情によつて増額できるようになつておると思います。市町村長におきましても、五割までは確か増額できる扶助費を差上げることができることになつております。更にそれ以上むずかしい問題が起りまして、どうしてもいろいろ考えなければならんという者がありましたならば、厚生大臣において又適當に運營の上において幅を持つておるということを申上げて置きます。でき得るだけ中西君の御趣旨に副うように善處いたしたいと思つております。
 第二は社會保険の……
#32
○中西功君 病院の健康保險……。
#33
○國務大臣(竹田儀一君) 社會保険の保險料の問題でありますね。これは今仰せの通りやはり今實態調査をやつておりまして、これができますれば適當な單價に直したいと思つております。
 第三は青嵐莊の問題でありますが、これはあなたからも直接に御陳情があつたので、直ちに事務當局に命じまして、事の如何は別問題といたしまして、直ちに退莊を命ずるというようなことは人道上等から考えても如何であろうかとかように思いましたので、事の眞相の是非善惡は別といたしまして取敢えず退莊をするということは留保せしめるように命令をいたしたのであります。そういたしまして、加藤療養課長を直ちに青嵐莊に派遣いたしまして、具さに事實を調査をいたさせたのであります。先般衆議院の厚生委員會でこの問題が松谷議員から取上げられて、あらゆる角度から御質問があつたのであります。これに對しましては、どうも長い間の相當の經緯があるようでありまして、厚生委員會で直ちにどうこうというような結論を得ますことは、少し輕卒にあらずやというような聲もありましたので、厚生委員會の意向をも斟酌いたしまして、取り敢えず衆議院の厚生委員會といたしましては三名の委員を實地に御派遣願いまして、尚厚生省からも責任者が参加いたしまして、實地において調査をいたすということに決定を見たのであります。それが確か四月一日から三日間の豫定で現地において調査をいたすことになつておると思いますので、これはこの場合輕卒に私が結論を申しますよりも、その衆議院厚生委員會の三名の方が實地に調査されましてくわしく眞相を掘り下げて御調査になつて歸られて、その結論を承わつて最も誰が考えても公正妥當だというような結論を私は得たいとさような考えでおります。この場合直ちに今ここでその問題に對して如何なる處置を取るかということの結論を申しますことは、時期が少しく早いように存ずるのであります。
 尚醫療團の病院の問題であつたと思います。これは清算管理委員會において要綱を決定いたしまして、でき得る限り速かにこの解決を急ぎたいと思つております。この間醫務局長とも相談したのでありますが、長引きますとますますその清算が面倒になりますので、拙速でもいいから少し早くやつたらいいじやないかということを命じて置きましたが、要するに國立にして留保いたすべきものは一應留保した方がいいと思いますが、その他のものはなるべく各地方廳の向に委せまして地方廳において經營するようにいたした方がいいのじやないか、かように考えております。
 それから第五の問題は、醫療の國營でありますが、これは先般衆議院でも御質問があつたのでありますが、醫療を全部國營にいたしますということは、今日の日本の財政の現状におきまして、又今日の日本の衛生思想の標準におきましては如何かと私は考えておるのであります。やはり開業醫の長所と申しますか、まだ今日の日本の程度におきましては開業醫の長所も十分取入れて、開業醫と、それから公營的な、國立と申しますか、公立と申しますか、それと公の機關による醫療病院と兩々相俟つて車の兩輪となつて國民の醫療に、衛生に努力いたしますことが必要なんではないか。直ちに今日全部國立にいたしますことは少しく時期が早きに失するのではないか、かように存ずるのであります。一應お答えいたします。
#34
○中西功君 もうあと簡単な殘りの質問ですが、青嵐莊の場合、こういうことが厚生大臣はいいと考えておられるかという問題ですが、患者の代表が入つた運營委員會というふうなものを設けること、そして言わば患者の意向を十分取入れて、そうしてその療養所を運營して行く、そういうふうな行き方、これがいいか惡いか。又そういうことを患者が要求することが惡いかどうか、不當であるかどうかという點をもうちつとお聽きして置きたいのが一點であります。更に養老院の問題ですが、養老院は大體において佛教關係によつて行われておるのが多いと思うのです。私も現實によくそれを知つておるのがあるのですが、その場合その養老院は御存じのように國家の補助を受けております。更に生活保護費の援助も皆全面的に受けておるわけでありますがその際そこの院長が佛教關係の坊さんであつたという場合には、佛教を信じない者はその養老院に入れない、或いは又佛道に反するような者は駆逐するというふうなことが往々にしてあると思うのですが、宗教に對する國家の態度を私ははつきりは知りませんが、國家として或る特定の宗教を国費を以て保護しないというのが、これは建前だろうと思うのです。これはマツカーサーの司令部の神道に對するあの指令以來確定しておるのではないかと思うのですが、そういうふうに生活保護費の補助や或いはその他養老院の建築についての國家の補助は決して佛道に對して補助しておるんではなくて、そこに收容される養老の方々に補助をしておるわけだと思うのです。ところがそれが非常に現實には間違えられ、佛道というものに國家が補助をしておるかのようになつておる。そうして佛道というものが絶對になつて、それに反した者はこれを止めなければならんとか、或いはその他の自治的の行爲その他によつて取締まられるというふうな點が現にあつたのです。こういう點私は一例を引いただけでありますが、尚宗教と特に宗教團體への國家の補助という場合に、往々にしてこの問題が不明瞭になつておると私は思うのです。この點徹底させて頂いた方がよいのではないか、そう思つたのであります。それから醫療國營の問題については、私はいろいろ言いたいことはありますが、それは時間がありませんから今日は省略いたします。
#35
○國務大臣(竹田儀一君) お答えいたします。患者連盟と申しますか、病院の經營に參加するというようなことがいいかどうかということは、多分青嵐莊事件に関連しての御質問であつたと思うのであります。私といたしましては病院を經營いたします上において患者の意見を聽く、患者の気持をよく察して、そうして經營をするということは當然のことであると思いますし、それがよいと思うのであります。併しながら患者が病院の經營自體に關係いたしますことは……。
#36
○中西功君 經營ではなく運營です。
#37
○國務大臣(竹田儀一君) 運營にも、そこまで入りますことはどうかと考えております。これは私その邊のことを少しく確めて置く必要があると思いまして、關係方面に聽いたのでありますが、どうも經營並びに運營の方には患者は關係せしめない方がよかろうというような意見もありますので、意見を十分參酌して、意見を聽いて運營の上に反映させることが適當であると思います。直ちに參加させることは、今日の程度において少し無理ではないか、かような考えを持つております。尚佛道の養老院でありますが、そういうことにつきましては、ちよつと私存じておりませんから……。
#38
○中西功君 國家の宗教に對する問題ですね。
#39
○國務大臣(竹田儀一君) それはどうも今ちよつと聽いておりませんのでなんですが、そういう團體には餘り補助は出してないのですが、生活保護法による扶助は一般に出しております、そういう宗教の經營しておる醫療團というようなものには、補助を出しておるものは……
#40
○中西功君 建設費について相當補助が出ております。養老院を作るについて。
#41
○國務大臣(竹田儀一君) 出しておらんということを聽いたのですけれども、現實にありますか。
#42
○中西功君 實例はあります。又よく調べて下さい。
#43
○委員長(櫻内辰郎君) 姫井伊介君。
#44
○姫井伊介君 國民健康保險關係の經費六千餘萬圓が計上されております。二十二年度における國民健康保險組合に對する補助は三億八千萬圓ぐらいであつたと思うのでありますが、當時の一松厚生大臣は二十二年度において全額五億圓に達するぐらい補助をするつもりであると言明されておりましたが、從つて地方におきましてはそれを非常に頼みといたしまして、いろいろの施設もやつておつたのでありますが、今豫算におきましては六千餘萬圓となつております。僅かの金額なのでありますが、現在の國民保險組合の經營状態から考えまして、その僅かということが非常に大きな響きを持つのであります。これが何故もう少し豫ねて約束されておりました額にまで増額さなれかつたか、その理由を承わりたいのであります。
 第二は、地方分與税分與金と生活保護費の關係でありますが、生活保護がいつも豫算額に達しない、過剰ができる傾向があるのであります。その一つの原因は市町村における生活保護費の負擔が約一割となつていると思うのであります。從いまして市町村におきましては、ともすればこの生活保護の實施について或る壓縮を加えて、言い換えれば嫌つておるという、然るにその一割は分與金を以て補助されておることになつておるのでありますが、それがはつきり明示されていない。ただ分與金としてのみ交付されるのでありますから、その中生活保護費に充當する額というものが明らかにされておりませんから、その使途が不明瞭になつております。從つて結果といたしまして今のような事態が出ておるのであります。この點をはつきりして分與税の中には生活保護費に對して幾らあるということの明示ができないものでありましようか、どうでありましようか、この點をお伺いいたします。
#45
○國務大臣(竹田儀一君) 追加豫算に一億圓の國民健康保險の費用が盛られなかつたことについての御質疑であつたと思うのであります。これは私共一松前厚生大臣の時に閣議で相當問題になりましたので、引継ぎました私といたしましても、どうしても追加豫算の中にその費用を盛込んで貰うように、大蔵當局とは再三折衝いたしたのであります。併し遺憾ながら關係方面との關係もありまして、その金額が盛られなかつたのでありますが、今度の四月の暫定豫算の中に只今仰せの通り六千萬圓載つておるのであります。これも關係方面との折衝に相當むずかしいところがあつたのでありますが、……ちよつと速記を止めて下さい。
#46
○委員長(櫻内辰郎君) 速記を止めて下さい。
   〔速記中止〕
#47
○委員長(櫻内辰郎君) 速記を始めて……。
#48
○國務大臣(竹田儀一君) 分與税の中にはつきりと生活保護法による補助費の地方負擔分を明記したらどうかという問題は、大蔵當局の政府委員から御説明下さる方が適當であろうかと思います。
#49
○政府委員(河野一之君) 私から姫井さんに便宜お答え申し上げます。生活保護費は現在の法制の建前におきましては、地方がこれをやることになつておりまして、これに對して國が八割の補助をいたすわけであります。それでありますから、建前としては一應地方がやる。これは生活保護の精神から行きまして、隣保共濟という意味合からいたしまして、地方がやるのは當然だと思うのでありますが、それに對して國が八割を補助するという建前になつております。あとの二割が姫井さんの仰しやいましたような分與税の問題になるのかと存じますが、これは必ずしも分與税でもつてこれをやるという建前ではないのでございまして、地方の一般的な財源から二割の分を出すということに相成るわけであります。分與税以外のその他の一般の租税收入とかいうようなものから出すということになりますので、分與税自身としましては、違う觀點から地方の個々の團體の財政状況を見て、これを出すという建前でありまして、その分與税の精神からいたしまして、これを特に生活保護費のために幾ら、或いは義務教育費のために幾らというふうに、わざわざ銘を打つて印しを附けて渡すということがちよつと困難であろうかとこう考える次第でございます。
#50
○委員長(櫻内辰郎君) 川上さん、ちよつとお伺いします。厚生大臣に對する御質疑は今厚生大臣はちよつと十二時に約束があるのだそうでして、又もう一遍來られるそうですから、次回にどうか……。
#51
○川上嘉市君 それじや……。
#52
○委員長(櫻内辰郎君) それではお諮りします。この際休憩いたしまして、午後二時から再開いたしたいと存じます。休憩いたします。
   午後零時三十四分休憩
   ―――――・―――――
   午後三時四十一分開會
#53
○委員長(櫻内辰郎君) 只今より開會いたします。休憩前に引續き質疑を行います。中西功君。
#54
○中西功君 大藏省の事務當局の方に質問いたします。非常に簡單なことばかりなんですが、終戰處理費が暫定豫算で五十九億圓になつておるわけなんですが、これは二十二年度の豫算額の十二分の一よりもちよつと多いと思うのです。それでこの終戰處理費の多い分、或いは又五十九億圓は大體どんな目度で豫算が立てられておりますか、これはこの前は確か終戰處理費についてはいろいろ内容が我々の手許に資料として渡されたと思うのですが、若しできればその大體の使途の内容について説明願いたいと思います。
#55
○政府委員(河野一之君) お答え申上げます。終戰處理費は昨年の補正豫算で四百億圓ばかり計上いたしたのでございますが、それを補正豫算の月割にして參りますというと大體月八十億という支出になつております。從いまして最近までのところ、それほどの支出はなかつたのでありますが、一、二月頃までは非常に支出の状況は例のマル公嚴守の法律その他の關係もありまして、支出の工合は必ずしも多額には上らなかつたのでありますが、最近になりまして相當出て參りまして、例えば三月二十日までの現在におきまして支拂豫算を配付いたしましたのは五百八十三億ということになつております。豫算の額は當初豫算と合せまして六百四十二億になりますので、尚少し殘つておりまするが、最近の状況では殆んどその殘がないというような状況でございます。從いまして明年度四月分の暫定豫算としては、大體この程度、從來の支出の状況その他から考えまして、大體この程度の額が要るのではないかということで、勿論的確なる推測は付かないのでありますが、大體この程度のものが要るのではないかというふうに考えまして、五十九億圓を計上いたした次第でございます。内容は、この前も申上げました通り、はつきりと五十九億の内容を決めるまでにはまだなつておらないのでありますが、大體從來のことでも御承知の通り常傭者或いは日傭者の費用でありますとか、或いは各種の物件購入費、それから住宅の新營、それから宿舎兵舎の新營、それから家屋の維持管理費といつたようなものが主とした内容になつております。
#56
○中西功君 さつき一ケ月八十億というふうな話でしたけれども、この終戰處理費として昭和二十二年度の豫算額として六百四十二億、これが總豫算だと思うのですが、そう八十億にはならないのですが、これはどういうわけですか。
#57
○政府委員(河野一之君) 申上げます。終戰處理費は二十二年度の當初豫算におきまして、二百五十二億七千三百萬圓ということに相成つておりまして、それから補正豫算におきまして三百九十億というものが追加に相成つたのであります。當時二百五十二億の金は、實は大體拂い切つておりましたので、三百九十億の金は大體十一月以降の支出になつておつたのであります。從いましてこれを一月分に直しますと、大體八十億ということでございます。
#58
○中西功君 そうでございましたか。で、實は終戰處理費の使い方ですが、私今日實は具體的な資料を全然持つて來なかつたので、その實例についてはちよつと申上げられないですが、依然として請負費、そうしたものについて、非常に過大な、何といいますか、見積りといいますかがあるという事實を、新聞でも見、聞くんですが、この前もこういうことは非常に問題になつて、政府當局からそういうことのないようにするというお話があつたのですが、その後入札場制度というものが探られておるにも拘わらず、まだこの關係の金は非常にいわばどさくさに使われておるという點、そのことを聞くんですが、政府當局においてその方の處置、監査、監督というようなことをどんなふうにやつておられるのかお尋ねいたします。
#59
○政府委員(河野一之君) 終戰處理費につきましては、從來の御指摘のようなとかくのお話があつたのでありますが、御承知の通り昨年九月政府に對する支拂の手續についての不正手段を防止するマル公嚴守の覺書が出まして、それに基いて法律第百七十一號という法律が出ております。それによりますと、政府に對して支拂を請求する者は物についてはその物の数量、それから公定債務のあるものについては公定價格、そうでないものについては公定價格から推定した一定の價格、それから役務につきましても同様な標準で細かい内譯請求書を出させるということになつております。これに對して誓約書を入れます。もしこれに反した場合においては、一定の制裁の手段がある、政府としてもそれを出さなければ支拂をしないといつたような、非常に嚴密な法律が出ておる次第でございます。この法律の運用につきましては、非常にやり方によりますというと、非常に支拂の迅速を害するといつた而もあつたのでありまするが、從つてその運用には非常に留意して参つたのでありますが、その法律の活用によりまして、出資はその支拂について非常に嚴密に審査いたしましてやつておる次第でございます。それと共に、小切手の認證制度という制度が十一月から開かれまして、個々の小切手の振出しの際におきましては、主として地方の財務局におきまして、その小切手を審査する、そうして不正の請求がないかどうか、或はその額が妥當であるかどうかということについて、小切手一枚々々について、特に終戰處理費につきましては、一枚々々につきまして、審査いたしております。そういう關係もあります。先程申上げましたように、その法律施行の當時におきましては、そういう關係もありまして、多少支拂の迅速を缺いたという面がなくはなかつたと思うのでありますが、漸くその法律の施行につきましても馴れまして、最近においては大體軌道に乗つて、從つて法律の制定の目的を達しておるというような状態になつております。
#60
○委員長(櫻内辰郎君) 文部大臣がお見えになりましたから、文部大臣に對する御質疑を願いたいと思います。
#61
○中西功君 文部大臣に、一つは先日來ここで問題になつておる六・三制豫算の方はどうなつたかという點を報告を願うと共に、私特別にお聽きしたいのは、實は追放問題であります。これは先達來あつちこつちでも問題になつたと思うのでありますが、教員の追放の中で、いろいろ條項がありますが、その中で節操を缺くものというような條項があるのであります、どうも我々から見れば、この節操を缺くものという條項が分らない。而も現實にこれが適用されておるのを見ますと、戰時中においては軍國主義者であつた。ところが戰後においてそれを切換えて、そうして民主主義的な、或いは左翼的な方向へ走つた、そういう場合に適用されておるらしいのであります。これをもう少しはつきりいたしますと、戰時中も軍國主義者であつた、そうして今日でも軍國主義者であるということならば、これは節操が正しいというふうに見られるのかどうか、若しそういうことであれば、正にその追放規定は軍國主義の温存を助けておるというふう場に見られても止むを得ないと思うのです。これは現に東京の鷺宮の方だつたと思いますが、これは以前私が住んでいたところですが、ここの小學校で教員組合關係の左翼的分子であり、又共産黨に所属しておる二、三の教員が、この條項に引つ掛つて追放されるという事件が起つておる。私これは非常に残念だと思うのです。こういうふうな規定によつて若し教員が追放されて行くならば、非常に變てこなことになつて、戰時中軍國主義者であり、今日でもその思想を温存しておる連中は別にないが、戰時中の軍國主義的な思想を改めて、それを反省して、新らしい出發をした人達が飛んでもない迷惑を蒙むるということによつて、全く追放の趣旨に反するということになつて来ると私は思うのです。この問題は恐らく文部大臣に對しては、あつちこつちから陳情なり、そういうふうな形であつたと思うのです。今日文部大臣がどう考えておられるかという點をはつきりお聽きしたいと思うのです。その二點です。
#62
○國務大臣(森戸辰男君) 御質問にお答えいたします。六・三制豫算の残額につきましては、繰返し當委員會でも御質問になつたわけでありまして、これは昨年夏以來私共努力をして來たのでありますが、思うように參りませんで、本年度の追加豫算に入りませんでした。十一月の追加豫算に載らず、一月の追加豫算にも實は載りませず、更に最後の年度末の追加豫算にもあらゆる努力をいたしましたけれども載りませんで、この點皆さんと共に政府といたしましても極めて遺憾に存じておりまして、あらゆる努力をいたしておつたのであります。これは單に文部大臣だけでなく前内閣もそうでありましたが、現内閣におきましても六・三制の實施ということを、政策として取つておりますので、大藏大臣安本長官、總理も又極めて熱心に御努力になつたのでありまして、大藏大臣が御報告いたしましたように、非常に困難である間にあらゆる努力をいたしておつたのでありまして、私自身につきましてもこれを貫徹するということに大きな責任を持つので、輕々に抛り出すというような考えよりは、これを貫徹することに重點を置いたのであります。幸い今日正午に至りまして、私共皆さんと共に又日本の國民が望んでおりました六・三制の追加豫算の殘額は大體承認されることになりまして、暫定豫算はそれに應ずる補正、追加が盛られるということになるのでありまして、この點皆さんと共に御同慶に堪えない次第で、あります。
 それから第二の點の追放の問題でありまして、この一項に節操の問題が加えられておりまするのは、教育者という點から、教育者は自分の根本の思想について確信のあるものでなければならんということに根據があるのでございまして、ここに節操という問題が重點を置かれておるのであります。その意味は決して戰争時代に軍國主義であつた人が、新らしい時代と共に根本的な態度の變更をしたことが悪いとかそれを責めるという意味を持つておるのではないのであります。この條項の適用されておるすべての場合を私存じませんけれども、大抵戰争前には或る程度人々が認めて左翼的であり、戰争の時代になるとそれが又右翼的な色彩が非常に濃く、又戰争が濟みますと今度は逆に非常に左翼的な傾向が濃くなつておる、こういうような人が問題になつておるのであります。時代に應じて變るということも當然でありますけれども、そういう特徴が非常に多いと、これは餘り時代に即應して、ときには迎合するような形も見られる。從つてそれは必ずしも確信によつてそういうふうに變動するとも考えられないので、いずれにしても教育者としては、他の仕事は別として、教育者としてはそういう方たちは遺憾ながら適當なのではないのではないか、こういうことが法律の趣旨でありまして、決してそういう精神的の轉化ということが望ましくないという意味ではない。教育者という特殊の立場においては、殊に前申したような形の變り方というものは望ましいものでない、こういう立場に立つておることを御了承願いたいと思うのであります。
#63
○中西功君 引続いてその二つの點に關連しておるのですが、六・三制の豫算、その内六億なんぼというものがこの度大體この暫定豫算に入れられるということになつたことは、我々として非常に喜ばしいと思うのでありますが、併しここまで來つた過程を考えて見ますと、結局この三・四日來六・三制問題について、日教組方面からも非常な運動があり、又議院の中でも、この六・三制が入らなかつたならば、この暫定豫算を通さないというふうな空氣も動いて、これがまあ政府の責任問題というふうなところへ相當問題が集中して來ておるというふうな情勢になつて、私實を申しますと、やつとこれが通つたと、こう思うのであります。で通つたことは、私も非常に喜んでおるんですが、ここでこういうことを考えて見ますと、どうせこういうふうに通るものが、何故今まで通らなかつたかということが、やはり非常に問題になると思うのです。それでこれはやはり必らずしも六・三制豫算だけに限らんと思うのです。今後もこれに關連したことは澤山外にもあると思うのであります。それだけの決意を持つて、率直に言えば、森戸大臣がはつきり辭めるというふうな決意、或いは芦田首相がはつきり辭めますというふうな決意を持つて當つて貰えれば、こういうことは相當うまく行くということは、今度の事件が示しておるのではないかと、こう思うのです。だから、これは蛇足なことになつたかも知れませんが、そういうふうに、今後も日本人として決意を持つてやつて貰うことが非常に必要じやないかということを私は少し加えて置きたいと思います。
 尚その第二の追放の問題でありますが、曾つて左翼運動をやつておつた、或いは左翼的であつた、戰時中になつて、それが右翼的になつた、更に戰事後の新らしい情勢において又左翼的になつた、こういうふうな場合、それが節操を缺く、こう言われるのでありますか、私は、御存じのように、最初から左翼で、戰爭中も左翼で、今も左翼でありますが、併し我々見たように戰爭中左翼である者は、御存じのように、外界におられずに、實は中におつたんです。少くとも公然と私が左翼だということを表明しておる限りは、外にはおられなかつたのであります。そういうふうな状態において、昭和三、四年頃から日本の左翼思想の抱懷は非常に澤山出て來まして、そうして左翼運動をやつておりましたが、御存じのように非常な彈壓を受けました。彈壓を受けましたが、尚まだ昭和五、六年頃までは、我々の普通のそういう雜誌さえも出す自由があつたと思うのです。そのときには、可なりの人が公然と左翼運動をやつていたと思うのであります。ところが情勢が全く變つて來たという時代の下において、實際に成る職業を得るために、又警察に、或いは監獄に行かなくてよいためにも、いろいろのことをしなければならなかつたと思うのです。そうして終戰後そういう束縛が全部取除かれたときには、これは又非常に自由に自分の思う通りのことができるようになつたから、自分の思い通りのことをするだけだと思うのです。私が非常にこの問題を問題にしますのは、實際日本の過去のそういうふうな特殊な苦しい状態というものを、我々日本の國民や當局者はよく考えなければいけない。而もこの問題が、主として左翼分子、或いは共産黨的な人間だけに當嵌められておるという點があるのです。若し以前の自由主義或いはデモクラシー華やかなりし頃自由主義者であつて、而も戰爭中は止むを得ずにいろいろな点で戰爭に協力するようなこともやつたと、併し戦爭が終つてしまつた新らしい情勢においては自由主義者として働いておると、こういう人は澤山おると思うのであります。ところが實際において、そういうことが節操の問題になつておる。それは自由主義に限らず、その他いろいろなことがあると思います。その他外の主義がある以上、こういう事例は澤山あると思う。それが決してあれに掛かつていない。ただ最近の情勢においては、共産黨或いは共産主義的な方向の教員を追放するという一つのよい口實質にそれが使われておるということが問題だと思うのです。現にその先生が決して節操を賣るような、そういうふうなつまらん先生ではないということは、その今教えておる學生自身が、澤山一緒になつて、署名したり、連署したり、或いは陳情に出たり、いろいろなことをやつておると思うのです。その現に教えておる學生自身が、そうでないということを非常に證明しておる。ところがそういう場合においても、殆んどそれが取上げられておらないということは、私は非常に残念だと思う。森戸さんも、そういう過去の勞働運動についてはよく御存じだと思う。私は、森戸さんが曾て大學から追放され、更にその後勞働運動にも携わられて、或いは又戰時中どういう暮しをしておられたか、私は中におりましたので審らかにいたしませんが、戰時中、外におつた人々の非常に苦しい辛い状態については、よく知つておられると思う。そうして若し森戸さんが社會民主主義者としておられるならば、戰時中社會民主主義の旗を掲げて實際に、運動できたかどうかということも、私は森戸さんにはよく分ると思う。又その以後戰爭終了後において、非常に開放せられた状態において、社會民主主義の旗を再び高く掲げられたということも、森戸さん自身が實踐しておられると思う。戰爭前において社會民主主義の運動は廣汎にありましたが、戰争の苛烈な大東亜戰事の中においては殆んどなかつたと思うのです。戰爭前においては、戰爭に反對した社會民主主義者は相當にあつたと思うのです。又社會民主主義者は或る種の理論から言えば、戰爭に反するということは、そういうスローガンは掲げてあつたと思うのです。ところが戰爭中に社會民主主義者が一人として戰爭反對をやつたかどうか、私はやらなかつたと思うのです。それで節操というような問題を本當に問題にするならば、私はそういうことまで問題になると思うのです。ですからそういう點で、まあここでくどくは言いませんが、そういうことによつて學園の平和を亂すようなことになつたり、子供たちに非常な迷惑を掛けることのないように一つお願いしたい、こう思うのです。
#64
○國務大臣(森戸辰男君) お答えいたします。この度の問題の殘額が通りましたについては、當院の皆さん、殊に文教委員、或いは外では教職員組合、或いは地方の父兄、子供たち、又教育刷新委員會その他の力強い御支持がありましたので、これは政府當局の努力と相俟ちまして、むしろ政府の努力を強く裏付けるものとして、この度の困難なうちにも努力が容れられましたことは、私共の力というよりは、諸方面の御鞭撻、御協力の賜として感謝いたしておる次第でございます。今後とも最善の努力をいたす決意を持つておるのでありますが、何分にも微力でありますので御鞭撻御協力を強くお願いいたします。尚戰時中、戰後における思想問題に關連しての人々の立場についての、中西君のおつしやることは誠に同感でございます。いろいろな變轉があり、その中に人々が生活を守つて行き、思想を守つて行くのには幾多の困難があつたということは、私自身もその一人としてよく體驗いたしておるのであります。ただ問題になりましたのは、そういう者の中の極めて顕著であると思われた者に限られておるであろうということが一つと、それからもう一つは子供たちの教育者、主として子供或いは青年の教育者であるということが、この點を外の職業におけるよりも比較的嚴格に見るということになつたということが、教職の場合に公職の場合と違つた基準が入れられた理由であろうと存じておるのであります。ただ中西委員の御指摘になつたように、これが濫用されて惡い結果を持つて來ることは甚だ遺憾なことと存じまするので、委員會におきましてもその點は十分留意して、この法の持つておりまする精神を誤らないように、日本再建がそれで妨げられないように運用するように、私共としても、最善の努力をいたしたいと存じております。
#65
○委員長(櫻内辰郎君) 小野光洋君。
#66
○小野光洋君 森戸文部大臣に御質問申上げたいと思います。只今中西議員の質問に對して、六・三制度の二十二年度の追加殘額は、暫定豫算の中に繰り入れることを認められたというようなことを伺いまして非常に喜びに堪えない次第であります。その點當局の熱心な運動に對して敬意を表する次第であります。併しこれは六・三豫算の二十二年度の追加額が、次年度においての暫定豫算に入れられたというのであつて、これは極めて當然のことであり、二十三年度の豫算は如何に計上されるかということがまだ次に残つておるのであります。二十二年度の追加豫算さえ、二十三年度の暫定豫算の中に、漸く危機の關頭にまで進んでやつと認められたというようなことでありますから、二十三年度の本豫算において六・三制度の充實はより一層重大性を加へて來、而も生徒の自然増加筆を考えて見ますと、到底昨年度のような豫算では賄い切れない状態になつて來るのではないかと思います。かような點を文部大臣も十分お考えを願つて、特に組閣に當つての三黨の協定においても、六・三制度の完全實施について努力をすることが掲げられておるのでありますが、これもただそういう抽象的な言葉では結局豫算編成の場合に當つて蹴られてしまうというようなことに相成るのでありまして、苟くも文部大臣が前内閣から引續いて芦田内閣において就任せられたのでありますから、この間の困難というようなことはすでに御承知であり、從來の責任が一應片山内閣において解消され、改めて芦田内閣の新閣僚として責任が生じたというようなことには相成らんと思うのであります。その間の連絡は實に明確であると私は思うのであります。そういう點を考えまして、六・三制の二十三年度におけるところの實施について十分なる覺悟をせられておられんことを要望する次第であります。實はこの豫算の成立に関しましても、先般文部大臣は若し二十二年度の追加豫算の残額が承認されないようなことがあつたならば、相當の決意を持つと、特に永江次官のごときはその點について職を賭してもやるというようなことを数次言つておられましたが、併し今更、この問題が曲りなりにも通つた今日、職を賭すというような必要は、その點ではなくなつたわけでありますが、將來につきましても、二十三年度本豫算を如何に組むかということに對して、ただ最善の努力を盡すというようなことでは、又同じようなことになりはしないかと考えられるのであります。その點については特に文部大臣の御決意を伺いたいと思う次第であります。
 尚又追加要求額が全額承認されたのかどうか、承認をお受けになつたといつても、どれだけお受けになつたのか、その點が極めて不明確であります。その點はつきりと伺いたいと思います。それから又それは補正豫算として、暫定豫算の補正として出るのか、或いは又この豫算を修正して出すのか、どういう形式でいつ出るのかということがはつきりと伺いたいのであります。これは實はなぜそこまで伺わなければならんかといいますと、政府は数次に、特に大臣もこの問題に對して必ずというようなことをたびたびいつておりますが、さてここにお受けになつたというような漠然たる御報告を伺つても、後で又背負い投げを喰うようなことでは甚だ國民に對して申譯ないようなことになりますから、その點は明確に、どういう豫算で、いつ出すか、金額はどれだけということをはつきりと伺いたいのであります。
 それから尚又これは暫定豫算の中に繰入れることは到底困難でありましようか、私立學校の助成の問題は、日本の教育を推進し擴充して行く上においては、双翼兩輪のごとく不可缺の問題だと思います。從つて文部當局も最低限におけるところの豫算を大藏當局に對して要求せられておるやにも伺つております。これに對しても特に文部大臣は必ずこれを推進實現させるという御決意はお持ちであろうと思いますが、又大藏當局もこれを受入れるに吝かではないだろうと考えられるのでありますが、この問題に對する兩當局の御所見を伺いたいと思うのであります。
 尚又この豫算の中に聾唖教育の義務制の實施費というのが少し、千何百圓か出ておりますが、これはどういう意味でありますか、聾唖教育は極めて重要なもので、新憲法によつて定められた國民の當然の權利であります。その聾唖教育がとかく閑却せられておりまして、昨年度の豫算を見ますとゼロになつております。本年度において千何百圓というようなことが書いてありますが、さようなことで聾唖教育の義務制が完全に優施されるかどうか、どういう意味でこの豫算をここに書き上げたのか、この點も文部大臣に伺いたいと思うのであります。聾唖教育の必要性というようなことは、今更私がここでくどくどしく申上げる必要はないと思うのであります。どうかこの點について、本豫算をこの問題だけで修正してくれというようなことは申上げられませんでしようが、二十三年度本豫算をお定めになる場合においては、十分これを考慮に入れてやつて頂きたいと思うのであります。
 尚もう一つは、現在のインフレ状況下における學生生活というものは極度に困窮をいたしております。新聞その他東京大學の學生課の調査等によりましても、その大部分がいわゆるアルバイトに熱中しておる。學校に來ておるのか仕事をしておるのか譯が分らんというような状況であります。その状況の下においても尚學費の値上げというようなことが文部省においても考えられておるそうでありますが、この學費の値上げは、現在の物價高に比較して見ますと、多少の値上げは止むを得ないかとも思いますが、尚進んで學生生活を脅かすようなことに相成らんような限度に止めて頂きたいと思うのであります。時にこれらのことについて文部當局及び大藏政府委員の御答辯を願いたいと思います。
#67
○國務大臣(森戸辰男君) 只今の御質問にお答えいたします。第一の六・三制の二十三年度の豫算についてでありますが、この點で昨年もなかなか問題がありました。本年も勿論多くの困難に當面するのでありますが、昨年よりは自然増加の生徒数が約三分の一程多いのでありまして、更に物價高もありますので、それらを勘案しながら日本の経済の許す限りの最善の努力をいたしたいと思つておるのであります。この點實は殊に豫算の均衡という問題と關連いたしまして多くの問題を含んでおるのでありまするが、併し教育というものが日本再建の基本的な政策であるという見地から、私共は殊に新らしい教育の急所である新制中學の完成に、今後とも最善の努力をいたしたいと考えております。残額についての支給の方法については大藏省當局からお答えいたします。
 盲聾唖の教育についてはこれは實はもつと早くするべきで、昨年から始むべきであつたのでありますが、これも經済上の理由からできませんので、來年度から始めることになり、而も一時には今日の事情で許されませんので、逐年實行するということにやつておるのでございます。そうしてその一月分を暫定豫算に盛られておるのでございます。この點につきましては本豫算に額が出ておるのでありまして、いろいろ尚本豫算で十分に御審議を願うことができると存じます。
 それから學生生活の問題で、これは誠に今日の學生生活は氣の毒な状態にありますので、いろいろな面からこれが支障なしに勉學のできるようにして行きたいと思つておりまして、夜學の問題でありまするとか、大日本育英會の問題でありますとか、學徒援護の諸方策でありますとか、そういうものを通してこれらに援助を與えたいと存じているのであります。他面授業料が上るということについて、餘り高く上げて、それがために學生生活に支障のあるようになつてはいかんという御指摘誠に適切な御注意と存ずるのであります。政府の、私共文部省の考えておりまするところでは約三倍の値上げを考えておるのであります。月五十圓のところが百五十圓になるのではないかと思つております。これは綜合大學でありますと一學生に一年の國家の支辨するところ約三、四萬圓と存じております。そういう事情でありまするから、假に値上りして百五十圓でありましても今日におきましてはピース三個に當るのでありまして、氣の毒ではありますが、できるだけこれは上げない方がいいのでありますけれども、又金額の上から申しましても、假にそれだけ上つたとしても、それが過重な負擔であつて、それがために學業がどうこうという程のことはないのではないか、というのは學生の費用が東京でありますと約三千圓くらい要るのであります。それが五十圓が假に百五十圓になりましたとしても、學生生活にそう經済的な影響を及ぼすことはない、ただできれば上げない方がいいと考えております。
#68
○小野光洋君 私學豫算についての所見は……。
#69
○國務大臣(森戸辰男君) その點につきましては申し遅れましたが、誠に御尤もなことでございまして、新らしい教育制度におきましては官立の學校と並んで私立の學校が日本の教育に大きな貢献をなすことを期待いたしておりまするし、又このような意味で官私の區別をつけないという建前になつておるのでございます。ただ財政的の面では私學の自由と同時に私學の財政的な獨立ということが勿論大きな趣旨であると私共思つておるのでありますが、戦後の事情から考えまして、いろいろな點で私學の非常な經済的な窮乏もありまするので、できるだけ私學の教育への寄與のできるような形に國家としても何らかの形で支持を與えるようなふうに考えておるのであります。これには多少いろいろな問題もあるのでありまするけれども、併しできる限りにおいて、私學が完全な發達をなすように今日のような特殊な時期については國家としても考慮すべきであるというふうに考えておる次第であります。
#70
○政府委員(河野一之君) お答え申上げます。六・三制の問題でございますが、これは昨日來大藏大臣及び文部大臣がよくお話になりましたような政治的解決の方法によりまして本日決定いたしまして、六億ということに決定いたしました。この豫算につきましては、でき得ればこれは豫算の關係方面の承認がいりまするので、その關係ができれば明日にでも提出いたしたいと考えております。
 それから盲聾唖の義務教育制の問題でございますが、これは本年から盲聾唖に對して新らしく義務教育制を實施するということになりましたので、從來この不具の者の身體の特殊の状況によりまして非常に施設を要します關係上、なかなか困難な點もあつたのでありますが、今囘これを實施することにいたしまして、この暫定豫算におきましては、この關係教員の俸給の二分の一を負擔するということで百三十九萬二千圓になつておる次第であります。これは本豫算において尚御審議願うことになつております。
 それから學生の修學の困難な状況については、お言葉の通りでありまして、先程文部大臣もお話になつておりましたごとく、育英會の問題或いは學徒援護會の擴充等のことによりまして措置いたしたいと考えておるのであります。これは本豫算について御審議を願うことに相成ると思うのでありますが、現在事務當局においていろいろ打合せておりまするところによりますると、大日本育英會の資金について相當の増額を行う。少くとも大學で月千二、三百圓程度、平均その程度の資金は貸付ける必要があるのではないか、又人員につきましても、現在の在學人員の少くとも一〇%ぐらいのものは出すような措置を要するのではないかというような考え方を以ちまして案を考究いたしておるような次第でございます學徒援護會の仕事につきましても相當な豫算的の措置を講じなければならんと考えておるのであります。
 次に、私學の教育の問題でございますが、これも文部大臣から御説明ございましたので、特にお附加えする點もないのでございますが、この問題につきましては、私學の經營費の問題、戰災に羅りました校舎の復興の問題と兩方あるのでございます。經營費の問題につきましては、これは財政獨立の問題もあり、或いは各種の事情もあるのでありますが、戰災の校舎の復興等の問題につきましては、公共事業費の範圍でできるだけの考慮をいたしたい、これも勿論本豫算において現われて來る問題でございますが、そういうふうに考えておる次第でございます。
#71
○中西功君 船舶運營會の補助ですね、この内容をちよつと説明して頂きたい。どんなふうな意味を持つているか……。
#72
○政府委員(河野一之君) この補助は要するに運營會の收支の赤字でございまして、御承知の通り船舶の海上運賃というものは、相當現在の段階におきましては低めに、一般の物價情勢からいたしまして低めに相成つておるのであります。他方人件費その他の支出は相當嵩みますので、二十二年度においても二十數億の實は補助金を出しておる次第であります。この暫定豫算に載つておりますのは、差當り四月分として必要な收支の赤字、四月分として出るべき收支の赤字を補助するということになつておる次第であります。
#73
○中西功君 この鐵道竝びに郵便といいますか、通信の方の赤字埋めに對しては、借入金ということになつたように説明を聽いたのですが、國有鐵道事業、通信事業については、それを借入金でやる、船舶運營會或いはその他價格調整關係のものに對しては、こういうような政府の一般會計に載る、どうしてこの鐵道及び通信事業だけはといいますか、そういうふうなものを、一般會計から繰入金にするのか、この點實に私よく納得が行かないのです。まあ非常に皮肉に解しますると、こういうふうな政府自身が直接やつていない個人の企業に對しては一般會計にこういう赤字尻拭いの資金が載るのですね、國有鐵道、國家の事業が借入金というような形になる、それは一體どういうわけか、もう一つは、國有事業及び通信事業の借入金というものは一體どういうふうな形式で、どんな條件で行われる筈になつておるのかという點をお聽きしたいのです。
#74
○政府委員(河野一之君) 御指摘のような點もあるかと存ずるのでありまするが、舶船運營會は一般の民間の一應團體でありまして、その收支……仕事といたしましては海上輸送、それから歸還輸送をやつておるわけでございますが、その赤字につきましては政府から補助をいたしませんと、一般の金融機関から借入れることが、現在の金融、その他の事情からいいまして困難な状況でありますので、政府で差當り四月分として補助いたす、こういうことにいたした次第でございます。鐵道、通信につきましては、これは政府の特別會計でありまするので、十分その點についての金融の道は付くということに考えた次第でありまして、勿論この際豫算において借入金を計上いたして置くというのも一案ではあろうかと思うのでありますが、現在における運賃、その他の物價改訂の問題に絡みまして、獨立採算制の實現の場合における豫算的措置ということも考慮いたしまして、一應一時借入金を以てやることにいたしたのであります。この借入金につきましては、できるだけ民間の蓄積資金において賄いたいと考えておるのでありますが、尚相當分は日本銀行からの借入金によつて融通せられる部面が相當あるのじやないかと考えておるのであります。
#75
○中西功君 濟みません、一人で…。國有財産の處分、あれですが、大藏省の關係ですね、國有財産、例えば皇室の財産で國有財産になつたものもあると思います。或いは又、皇室財産かどうか知りませんが、神社その他のもので國有財産になつた部分が相當あると思います。それは大藏省の國有財産局かなんかでやつてる筈なんですが、それなんですね、非常に處置が不明確見たようになつておると私は思う。一つの實例を引きますと、私の方の神宮の財産、今まで經營しておりました神宮皇學館という學校及びその敷地、そうしたものはこれは國有財産に編成された筈だつたのであります。ところが最近故郷へ歸つて聞きますと、いつの間にかそれが神宮のものに又逆戻りして、そうして神宮はその建物を或るところに貸付けて、そうして貸賃を取るとか、又處分して收益を揚げるということをやりつつあるということを聞いたのです。一體そういうことができるのかどうか。これは赤坂離宮の問題についても、多少これに類したことがあるのじやないかということを耳にしておるのですが、そういう國有財産の處分は嚴格に大藏省でやつてるのか、どうかという點です。あなたに聞いてもはつきりしないかも知れないが……。
#76
○政府委員(河野一之君) 私も國有財産の方はよく存じないのでありますが、神宮の關係は、これは本當の國有財産では實はないので、神宮の、これは神宮自體が、法人というか、何といいますか、神宮會計というものがございまして、そこに屬したところの財産であつたわけでございます。寺院境内地、神社敷地は、法律上は一應國有地というふうになつておつたのでありますが、御承知の通り特別の法律ができまして、その境内に使用しておるものは無償で讓與するという法律ができまして、その法律によりまして、特別の国有財産でありますので、その用に供しておるものは無償で神社、佛閣に讓與してやる。それにつきましては審査委員會がございまして、その議を經ましてやる、こういう建前になつておる次第であります。
#77
○中西功君 それから特殊物件費でありますが、ここで一つは昨年の二十二年度の特殊物件收入でありますが、これは一體大藏省としてどんなふうに取扱われておるかという點です。と申しますのはちよいちよい新聞にも出ておりますように、埼玉縣に何百億あつたとか、どこの縣に三十億くらいあつたというようなことが頻々と出ておる。ああいうニユースがどんどん出ておるのですが、實際大藏省の特殊物件收入というのが非常に少いと思うのです。その點が一つ、それからこれを見ますと、大藏省の管轄にその特殊物件の收入があり、更に逓信省及び運輸省にもあるわけですが、特殊物件というのは、運輸省と逓信省の方の特殊物件收入というのは、一體どんな收入なのかその點をお聽きしたい。
#78
○政府委員(河野一之君) 特殊物件收入と申しますのは、例の陸海軍關係のものでございますが、これはいろいろのものがございまして、衣料その他主として軍需資材になるわけであります。醫療薬品、鐵材その他いろいろあるのでございます。これは御存じだと思いますが、終戰直後の放出物資として出ましたものと、それからその後連合國軍が進駐して参りまして、そうしてそれを抑えまして、更にこれを日本側に返還いたしましたものと両方あるわけでございます。その各省にありますのは、運輸省關係と申しますのは、レールでありますとか、その他鐵道用として使用し得るようなものを一應運輸省に取扱わせた次第であります。遞信省關係のものと申しますと通信器材が主なものでございます。それから藥品その他は厚生省關係であります。その外軍の特殊放出物資につきましては、常初内務省に取扱わせました關係上、内務省所管というように考えております。
 特殊物件の收入でありますが、中西委員から仰せられしましたのは、隠退藏物資の關係ではないかと思いますが、特殊物件の收入といたしましては、現在までのところこれは相當部分閉鎖機關關係になつておるのでありますが、閉鎖機關關係の分が約二十五億ございます。これを除きまして、原則として特殊物件は大體二十二年度中に收入を完了する豫定の下に徴收を督促しておる次第でありまして、二月末現在で約十六億圓程收入になつております。但しその十六億圓の中第二封鎖によるものが約二億圓、二十年度以降ずつと累計いたしますと、先程の閉鎖機關關係を除きまして特殊物件の收入が大體二十八億、その内第二封鎖の分が二億圓ということに相成つております。それから鐵道通信關係で使用いたしました特殊物件の代金の收入額が一月までに約八千五百萬圓、閉鎖機關以外は大體本年度内に收納する豫定でありますが、閉鎖機關の分はやはり明年度に行きまして、そういう整理が著きました後でないと、ちよつと收入の見込が立たんという状態でございます。
#79
○中西功君 これは今直ぐ即答を受けないでもいいのですが、成るたけこの暫定豫算の審議が終了するまでに聽きたいのですが、非戰災済特別課税において皇室の所有する家屋或いは別莊とか澤山あるでしようが、そういうものに政府は掛けたかどうか、或いは又皇室自身が非戰災者特別課税の條項に從つて報告書を出したかどうか、これを調べて返答して貰いたい。
 それからもう一つは、先達てこの皇室經濟會議において確しか私は詳しくは知りませんが、學習院に三十萬圓或いはその他相當各所への補助金が大體承認されたということを聞いておりますが、若しそういうふうな各場所への補助金ということが實際に可能であり、そういうことが行われるならば、私は皇室經濟費の算定においても、大體これを編成される場合においても、もう少し嚴格にして貰う必要があるのではないかということを感じたのです。そうした場合、そういうことについて、或いは宮内府長官に質問すべきかも知れませんが、そういうふうに内廷費というようなものが各所に補助金というような形で出されるのは趣旨に反してはいないかと思うのです。若しそういうものを出すならば、もつとはつきりと、そういう項目として掲げるべきで、明らかにここに必要なものは決して補助金などという形でなく、はつきりした項目として掲げるべきじやないかと思います。それは憲法の精神、その他いろいろな點からいうてもそうじやないかと思うのです。ですからその點豫算を組まれる大藏當局はどう考えておられるかということを一つ聽きたかつたのであります。
#80
○政府委員(河野一之君) 皇室費につきましては現在計畫といたしまして八百萬圓というふうに内廷費が決つております。その中におきまして皇室經濟法の規定によりまして、皇室におかれましても財産を讓渡し、或いは讓與を受けられるということにつきましては、これは國會の議決を經るということになつておりますが、これはすでに國會の御審議を経て成立しておるわけでありますが、五十萬圓以下のものにつきましては、これは皇室經濟會議の議決を經てやるということで、包括的に議會の方から皇室經濟法の規定によりまして御承認を頂いておるような次第でございます。皇室費のことにつきましては、別に皇室經濟法の法律によつて決つておるのでありまして、その中の資産、その他、勿論内容はよく審査しております。即ち議會の御承認を經た中で御答辯になるということになつております。
#81
○中西功君 それはいつまでに調べられますか。
#82
○政府委員(河野一之君) 今度の皇室の方はちよつと違つておりますが、一般の宮様は掛かつておると思います。
#83
○中西功君 皇室の場合でも……。
#84
○政府委員(河野一之君) それは調べます。
#85
○委員長(櫻内辰郎君) 暫時休憩いたします。午後七時から開會いたします。
   午後四時五十分休憩
   ―――――・―――――
   午後七時二十二分開會
#86
○委員長(櫻内辰郎君) 只今より開會いたします。
#87
○姫井伊介君 豫算審査上につきまして、委員長にお願いがあります。獨立採算制の必要さえ叫ばれております國營事業、それの内容を私共は豫算審議上知りたいと思うのであります。なかんずく鐵道事業につきましては、運賃の値上げ問題等頗る重大なものがあるのでありまして、その運賃コストの計算の基本を成すところの必要なる資料、例えば各鐵道局におけるところの從業員の配置、或いは車輛の配置乃至は旅客及び貨物輸送の實況、路線、橋梁、工場、そういうものの現況、或いはレールや機關車、車輛等の製造、修理、補充の實際並びに計畫、乃至は石炭、電力の消費、その他資材とこれら消費關係等につきまして、先刻申上げましたような豫算審議上その資料の提出を成るべく速やかに運輸省の方から出して貰うことをお願いしたいのであります。尚同じ理由によりまして、通信事業或いは酒、煙草事業の專賣事業につきましても、同樣の資料を速やかに提出して貰うことを委員長から請求して頂きますようお願いいたします。何卒豫算委員各位の御贊成をお願い申上げます。
#88
○西川昌夫君 議事進行につきまして動議を提出したいと思います。本日はすでに時間の關係もありますし、委員各位の出席もまばらでありますから、本日はこれを以て散會したら如何かと思います。お諮り願いたいと思います。
#89
○委員長(櫻内辰郎君) 姫井君の御要求の資料は政府に對して委員長から提出方を要求いたします。又只今西川君からの動議でありまするが、すでに衆議院は豫算委員會を散會いたしたということであります。よつて西川君の御發議通り本日はこれにて散會することに御異議はございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#90
○委員長(櫻内辰郎君) 明日は午後二時から開會いたします。本日はこれにて散會いたします。
   午後七時二十五分散會
 出席者は左の通り。
   委員長     櫻内 辰郎君
   理事
           木村禧八郎君
           西川 昌夫君
           西郷吉之助君
           村上 義一君
           中西  功君
   委員
           岡田 宗司君
           中村 正雄君
           波多野 鼎君
           村尾 重雄君
           森下 政一君
           小串 清一君
           小野 光洋君
           左藤 義詮君
           寺尾  豊君
           深水 六郎君
           大島 定吉君
           小畑 哲夫君
           鈴木 順一君
           飯田精太郎君
           岡部  常君
           岡本 愛祐君
           川上 嘉市君
           島津 忠彦君
           島村 軍次君
           鈴木 直人君
           高田  寛君
           服部 教一君
           姫井 伊介君
           渡邊 甚吉君
           池田 恒雄君
           藤田 芳雄君
  國務大臣
   文 部 大 臣 森戸 辰男君
   厚 生 大 臣 竹田 儀一君
   農 林 大 臣 永江 一夫君
  政府委員
   大藏事務官
   (主計局次長) 河野 一之君
   厚生事務官
   (社會局長)  葛西 嘉資君
   農林事務官
   (總務局長)  平川  守君
   農林事務官
   (大臣官房會計
   課長)     清井  正君
   林野局長官   三浦 辰男君
ソース: 国立国会図書館
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