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1947/04/26 第2回国会 参議院 参議院会議録情報 第002回国会 予算委員会 第17号
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1947/04/26 第2回国会 参議院

参議院会議録情報 第002回国会 予算委員会 第17号

#1
第002回国会 予算委員会 第17号
昭和二十三年四月二十六日(月曜日)
   午後二時四十二分開會
  ―――――――――――――
  本日の會議に付した事件
○昭和二十三年度一般會計暫定豫算補
 正(第二號)(内閣送付)
○昭和二十三年度特別會計暫定豫算補
 正(特第一號)(内閣送付)
  ―――――――――――――
#2
○委員長(櫻内辰郎君) 只今より開會いたします。本日の議題は、昭和二十三年度一般會計暫定豫算補正(第二號)及び昭和二十三年度特別會計暫定豫算補正(特第一號)であります。森下政務次官より御説明を願います。
#3
○政府委員(森下政一君) 最初に一言御挨拶申上げます。今囘圃らずも大藏政務次官に就任いたしまして、すでに御存じの通り一同不馴れでございますが、豫算委員各位の御指導、御支援を賜りまして、その職責を全うさして頂きたいと存じます。どうぞ切によろしくお願い申上げます。
 只今から、今囘提出いたしました昭和二十三年度一般會計暫定豫算補正(第二號)及び昭和二十三年度特別會計暫定豫算補正(特一第二號)につきまして御説明いたします。
 昭和二十三年度の年間を通ずる豫算につきましては、政府は目下鋭意その編成を進めておる次第でありますが、現下の事態に對處すべき諸般の對策、特に豫算編成の基礎となるべき物價問題等に関しましては、未だ最終的具體案の確定を見ないのでありまして、從つてこれらの問題を織り込みまして、年度全般に亙る豫算の編成を完了いたしますのには、尚若干の時日を必要といたします次第でありますので、先に御審議を経て成立いたしました昭和二十三年四月分暫定豫算に對しまして、差當り本年五日分として必要な豫算を追加いたしますと共に、四月分暫定豫算につき若干の修正を加えまするため、昭和二十三年度暫定豫算補正(第二號)及び(特第一號)を編成いたした次第であります。
 この暫定豫算補正の編成方針は、先に御審議を経て成立いたしました本年四月分の暫定豫算と同一の方針によりまして、當面國務の運營に必要なる最少限度の豫算を追加いたすことといたし、經費の積算は現行の物價、給與水準を基礎として計上し、歳入につきましては、租税その他一般の歳入は原則として現行制度による年間收入見込額の月割額によつて計上することといたしました次第であります。
 以下その補正の概要について御説明申上げます。
 先ず一般會計暫定豫算補正(第二號)について申上げます。この暫定豫算補正(第二競)の歳入歳出は、歳入におきまして、追加額二百四十五億七千六百三十餘萬圓、修正減少額三千九百萬餘圓、差引補正増加額二百四十五億三千七百三十餘萬圓、歳出におきまして追加額二百五十億千六十餘萬圓、修正増加額九十餘萬圃、修正減少額四億七千四百二十餘萬圓、差引補正増加額二百四十五億三千七百三十餘萬圓でありまして、これをすでに成立いたしました本年四月分暫定豫算の歳入歳出おのおの二百五十二億三千七百四十餘萬圓に加えますと、四百九十七億七千四百七十餘萬圓と相成ります。
 歳出補正増加額の主なる経費について申上げますると、終戰處理費六十億圓、賠償施設處理費三億三千六百萬圓、價格調整費二十億圓、物資及び物價調整事務取扱費七億五千二百六十餘萬圓、公共事業費二十二億圓、地方分與税分與金三十四億圓、地方警察費國庫負擔金十五億二千六百五十餘圓、住宅復興資材費一億百三十餘萬圓、復興金融金庫等に謝する政府出資金二十五億四千三十餘萬圓、國債費七千四百七十餘萬圃、損害保險その他補償金一億圓、同胞引揚費二億百四十餘萬圓、生活保護費五萬五百六十餘萬圓、國民健康保險組合補助二千萬圓、失業保險費一億四千三百二十餘萬圓、農地改革費二億二千二百二十餘萬圓、政府事業再建費一億二千二百三十餘萬圓、船舶運營會補助四億千百四十餘萬圓、豫備費三億圓などであります。
 次に歳入補正額の内譯を申上げますると、租税及び印紙收入百七十三億千百萬圓、專賣局益金五十八億三千三百三十餘萬圓、印刷局及びアルコール專賣事業益金一億百五十餘萬圓、病院その他官業收入一億四千百三十餘萬圓、官有財産收入二億二千三百二十餘萬圓、雑收入八千百七十餘萬圓、價格差益納付金五億五千八百八十餘萬圓、特殊物件收入一億六千百二十餘萬圓、實籤等發行者納付金一億二千五百萬圓、合計二百四十五億三千七百三十餘萬圓と粗成つております。
 次に特別會計暫定豫算補正(特第一號)は、地方分與税分與金特別會計外二十三の既設特別會計と今囘臨時物資需給調整法に基いて、國が不正保有物資及び過剰物資の取得、賣拂い等を行うため新たに設置するごとといたしまして、別途關係法律案を提出いたしました不正保有物資等特別措置特別會計の歳入歳出を通じまして、補正増加額の総額は、歳入四百七十四億七千七百六十餘萬圓、歳出四百八十一億三千七百三十餘萬圓でありまして、これをすでに成立いたしました本年四月分暫定豫算の歳入六百六十六億七千九百四十餘萬圓、歳出六百四十四億千八百餘萬圓に加えますると、歳入千百四十一億五千七百十餘萬圓、歳出千百二十五億五千五百三十餘萬圓と相成ります。
 歳入暫定豫算補正額のうち、國有鐵道事業及び通信事業特別會計におきまして、設備建設改良費の財源については公債又は借入金によることといたしましたが、その金額は國有鐵道事業におきまして八億圓、通信事業におきまして六億三千八十餘萬圓を豫定いたしておるのであります。
 尚右公債又は借入金につきましては國民資金蓄積の現状に顧みまして、総額五億五千萬圓を限り日本銀行に引受けさせ又は日本銀行から借入れることといたしたいのでありまして、財政法第五條但書の規定により御承認をお願いしておる次第であります。
 最後に、本年度暫定豫算の實行上必要といたしまする大藏省證券の發行又は國庫金の一時融通のためにする一時借入金の最高限度額の既定額を、一般會計におきまして二百億圓、國有鐵道事業その他特別會計におきまして二百六十億三千五百三十餘萬圓に改定いたしまして、暫定豫算の圓滑なる實行を確保することといたしました。
 以上をもちまして昭和二十三年度暫定豫算補正(第二號)及び(特第一號)の概要を御説明いたしました。何卒早急御審議をお願いいたします。
#4
○委員長(櫻内辰郎君) 更に政府委員より豫算補正の概要の御説明を願います。
#5
○政府委員(河野一之君) 政務次官の御説明に多少敷衍して申上げたいと存じます。お手許に「昭和二十三年度暫定豫算補正概要」という書類が行つておると存ずるのでありますが、これについて申上げたいと思います。
 先ず三枚目の第一表というところであります。第一表、昭和二十三年度一般會計暫定豫算歳入歳出部別表、これが今岡の提出いたしました暫定豫算の一般會計の全貌であります。成立暫定豫算額とありますのが四月分でありまして、その第二號といたしまして次の欄に書いてあるものが今囘御審議を願う分であります。歳入歳出同額の二百四十五億三千七百餘萬圓でありまして、四月分が二百五十二億三千七百餘萬圓、合計いたしまして四百九十七億程ということに相成つております。五月分が四月分に比較いたしまして七億程違つておりますが、これは、六・三の關係の六億七千三百萬圓が暫定豫算の補正第一號として出ました關係上、その分が五月分に入りませんので、金額が少いのであります。
 第二表がこの財源の内譯でございますが、これ四月分と多少の出入りはございますが、大體同様な数字に相成ております。總額が違いました關係上多少の調整をいたしておりますが、先程政務次官から御説明いたしました通り、現行の制度によつて積算いたししましたものの大體十二分の一を計上してある次第であります。
 第三表がこの暫定豫算を所管別に現わしたものであります。
 次の第四表が重要事項別になつておりますので、これについて多少申上げたいと思います。終戰處理費が四月分においては五十九億となつておりますが、これが六十億と一億増加いたしております。これは實は大した理由はないのでありますが、四月分の暫定豫算を編成するときにも大體從来の實績によつて六十億程度と考えておつたのでありますが、そのことで豫算を編成いたしておりましたところ、關係方面の意向によつて一億豫備費を計上するとうことに相成りましたので、その關係でこの方を減らして辻褄を合せたので、從つて四月分が一億實は少かつたいうだけに過ぎないのであります。賠償施設處理費、これは四月分と同額であります。價格調整費が二十億で四月分に比較して五億殖えておりますが、この内譯は安定帶物資の四月分として考えられますものが十五億三千萬圓程度に豫定いたしております。石炭が四億八千五百萬圓、鐵鋼が五億一千五百萬圓、非鐵金屬が一億三千萬圓、肥料が三億八千萬圓、曹達が二千萬圓というような考え方をいたしております。その外に三月分の清算未済が二億七千萬圓ございます。これを先程の十億三千萬圓と合計して十八億ということになります。その外に生鮮食料品の價格補助といつたようなものをやつておりますので、これは一般の價格差補助金と違いますので、運賃の補助といつたようなものを考えておりますので、その分として一億ということで二十億と考えております。次に物資及び物價調整事務取扱費でありますが、これが多少減つております。これは公團の交付金において減つておるのでありまして、これは四月分の暫定豫算のときには貿易公團或いは食糧公團に對する交付金を考えておつたのでありますが、この分は特別會計の方からいたすというように方針が改まりましたので、その關係で減少ができております。それからその他でありますが、これは物資の割當關係でありまして、統制曾の解散等に伴いまして人が多少殖えるというような關係で殖えております。その次の公共事業費が十八億二千六百萬圓という四月分の数字が二十二億に殖えております。實は四月分の十億二千六百萬圓の中には、六・三の關係を……暫定豫算の補正第一號で取りました六・三の關係があるのでありまして、これを取りますと十一億四千萬圓ほどに相成るわけであります。これが大體倍額に殖えておるわけであります。この五月分として考えておりますのは、二十二億のうち大體三千四百萬圓ほどが事務費でありまして、あとが事業費ということに相成るわけでありますが、災害の分が十三億三百萬圓、一般の分が八億六千二百餘萬圓、合計いたしまして二十一億六千六百萬圓ということに相成つております。四月分の暫定豫算におきましては、災害の分が四億六千九百萬圓でありますので、大體三倍近くに災害の關係が殖えております。一般の災害關係以外の分は六億七千六百萬圓でありますので、これ亦二億程殖えております。こういうことに相成つております。これは公共事業を施行する時期的の關係があるのでありまして、殊に災害その他の關係で今後の春水、夏水その他を考えて、この際早急に事業の施行を要するものがある結果、この際必要とするものがあるので増額計上いたした次第でございます。その次は地方分與税分與金でありますが、これが二十四億から三十四億に十億殖えておりますが、これは地方財政の最近の状況に鑑みまして、この程度の増額を要することではないかと考えております。地方國體職員の給與が千八百圓ベースから二千九百二十圓ベースになるに要する一月分の金額は八億七千萬圓程度であります。從いまして四月分のその程度の金額は從來よりは餘計に要るというような考え方をいたしております。住宅復興資材費は四月分同様であります。政府出資金が相當殖えておりますが、このうち復金の分が二十五億でございます。これは五月中に償還期の到來する分につきまして政府より出資をしてこれを償還する、こういう關係であります。その地の、政府出資金の中のその他でありますが、これは前回に比較して相當減つております。これは特別經理會關係が大體四月分で済んだ關係でありまして、ここに載つております四千百三十九萬圓のうち帝國燃料いわゆる帝燃が四千萬圓、百三十九萬圓が皇室財産より引継ぎました株式の分でありまして、例えて申しますれば日本興行銀行八十五萬二千圓、帝国銀行三九萬四千圓、三菱銀行三曹円八千圓、北海道拓殖銀行十萬六千圓、そういつたものを合計いたしましたものであります。次に國債費でありますが、國債費がこれ亦相當の減小をしております。これは國債の利拂ひの關係でありまして、五月中に利拂期の到來いたしますものは、特殊國庫債券の利子、これが三百四十九萬圓、それから四分利附佛貨公債の利子が二百六十八萬圓、あとは大藏省證券の割引差額、大部分は割引差額でありまして、いわゆる軍事公債の利子は五月分にはございません。それから次は損害保險補償金でありますが、これは、本豫算において相當多額のものを計上することに相成ると思うのでありますが、ここに計上いたしました一億圓は、差當り南洋群島關係のものでありまして、差當り現金として交付を要するのであります。戰爭保險關係に基く要補償額の合計は本年三月三十一日までの計算で二百四十九億程でありますが、今までに何回もの追加豫算で補償をいたしておりまして、あと残つておりますのは大體三十八億程に相成つております。それからその次の同胞引揚費、このうち歸還輸送費は全く四月分と同額でありますが、その他の一般同胞引揚復員關係において相當減少いたしております。これは四月分におきましては、今までの閉鎖せられておりました復員關係が急速に開始せられる豫想の下に從來の二ヶ月分程度を組んでおりました。又この經費は未復員灘の給與を留守宅渡しになることになつておりますので、その分を含んでおつたのでありますが、それが實際はその通り行かなかつたがために、五月分としては四月豫算に計上した分と合せますと、それほど要しないということに相成つたわけであります。小學校教員給與國庫負擔金、新制中學校實施費、盲聾唖教育義務制實施費、この三つはいわゆる義務教育關係の經費でありますが、これは一年分の四分の一を四月に支出するということになつておりますので、五月分としてはない次第であります。それから生活保護費はこれは六千萬圓ほど減つておるのでありますが、實は五億六千四百萬圓という四月分の中には一億六千萬圓ほど前年度の精算未濟額が計上いたしてありましたが、その分が落ちました關係と、他方いわゆる引揚者等に對する生業資金の關係一億が計上せられた結果であります。國民健康保險の經費につきましては、これは四月分における一時的のものが減つた關係であります。それから失業保險費は相當減少いたしております。失業保險及び失業手當の關係は一體となつてこの法律が昨年の十一月から施行せられまして、四月までは失業手當の制度で甘くことになつております。その手當は全額國庫の負擔ということになつておりまして、一般會計から當該特別會計にその金額を繰入れるということに相成つておつたわけでありますが、この分がこの五月から失業保險制度にそのまま移り變つて行くという關係でこの減少ができたわけであります。農地改革費は約四億減少いたしたのでありますが、これは前年度の農地改革委員會の経費の補助につきまして精算未済の分を特に四月分として餘計に計上しておつたためであります。貿易資金特別會計へ繰入れ、これは貿易資金の會計自體としての收入の不足を一般會計から繰入れるというふうに法律が相成つておりますが、四月豫算を計上いたしました當時においてはこれは豫定見込であつたのでありますが、その後事情が變化いたしまして全然必要でないと調められますので、これを修正減少いたしたのであります。炭鑛臨時國家管理費、これが多少減つておりますのは、四月分に一時的な初度費があつた關係であります。それから政府事業再建費、これはいわゆる預金部に對する繰入れでありますが、これが一千萬圓ほど減少いたしております。これは收支差額が、五月分を見てみますと、國債の利拂收入が少いとか、或いは貯金の利子の支拂が少いとかいうことで計算の結果こういうことに相成ります。船舶運營會の補助、これが三千九百萬圓ほど減少いたしておりますのは、二十二年度分の修繕費を特別に計上いたしておりまして、その分が五月分には不必要になつたからであります。年金及び恩給でありますが、これが四千萬圓ほど減つておりますのは、年金及び恩給は、普通のものは年に四回に分けて支拂をいたすのでありまして、四月分として計上いたしておつたのでありますが、その分が要らなくなります。ただ一時恩給というものが、これは毎月ございますので、その分だけを計上いたしたわけであります。次に刑務費、これは相當殖えております。七千百萬が一億一千六百萬圓に四千五百萬圓ほど殖えておりますが、これは北海道におきまして構外作業をいたします關係上、この施設として特に要るものがございます。季節の關係上止むを得ないものであります。その他學童の机、その他現在において資材の手當を必要とするといつたものが多少ございます。豫備費が一億から三億に多少殖えておりますが、これは現在までのところ、四月分の豫備費は殆んど出しておらないのでありますが、公團關係におきまして千八百圓ベースが二千五百圓ベースということに一般官吏がなるにつきまして公團關係の職員についても同様の問題がありまして、その點が尚未解決になつておりまして、關係方面との折衝の結果この財源を一應ここに留保して置く、こういうことに相成つて三億圓を計上して即ち二億圓を増加いたしておるわけであります。以下は雑件でありますが、これについては特に申上げるほどのこともないのでありますが、内閣のところで五億圓が五億五千六百萬圓に殖えておりますが、これは經済監視廳の設立が豫定らせられておるからであります。大藏省において五億五千四百萬圓、八億七千萬圓と相當殖えておるのは徴税費の増が一億二千萬圓、金資金への繰入れが一億圓というものが主なものであります。文部省關係においては大したことはございません。厚生省關係で相當減つておりますのは、いわゆるD・D・Tその他特殊醫藥品を買う經費があつたのが、五月分はそれが落ちておるのです。農林省で多少減つておりますが、これは年度の四月の當初にやる地方調査の經費とか、或いは食糧増産關係の經費がちよこちよこ落ちておる關係です。運輸省で殖えておるのは海上保安廳の新設に伴うもの、法務廳においては民間の矯正院を國營に移すという關係で殖えたのであります。
 以上が一般會計の大體の御説明であります。
 次は特別會計でありますが、特別會計は大體前月通りの内容になつております。特に申上げることもないと思うのでありますが、ただ現在特別會計の數は二十三あるのでありますが、今回新たに不正保有物資等特別措置という特別會計が設置せられることに相成りました。この特別會計歳入歳出がこれは商工省所管でありますが、特殊のものであります。これにつきましては別途特別會計の設置法と、それからこれの不正保有物資等の買入れに關する法律案を提出して、御審議を仰いでおるのでありますが、これは從來臨時物資需給調整法に基きまして、いわゆる隠退藏の物資とそれから過剰物資と兩方あるのでありますが、このおのおのにつきまして政府が直接これを買上げる、そうしてその對價というものは十年二分利の登録公債でこれを支拂うという法律が現在御審議を願つておるのであります。それを國において經理しますにつきましては、特別會計を設置してやることが妥當であろうと考えられますので、特別會計法案と一緒にこの豫算を提出いたしております。この從來のやり方は公團がこの事務を代行いたしまして、不正保有物質、即ち隠退藏物資でありますならば、摘發をせられた物資につきまして、公團が從來のマル公價格で以て仕拂いをいたす、賣る場合には現在のマル公價格になりますので、相當の差益が出て参ります。それに對しまして二割以内の情報提供者等に對する報償金を仕拂いまして、運賃、保管料というようなものを公團が負擔して、その差益を國に納めておる、こういう制度に從來なつておる。これが隠退藏物資收入になつておつたのでありますが、これが全部一應國の歳入歳出になる。但しその事務は公團において扱う、こういうふうな關係になります。この豫算においては大體十一ヶ月分として二十億程度のものを考えておりまして、その差當りの分として一月分一億六千二百萬圓程歳出豫算を計上いたしております。大藏省證券の發行額は先程申上げました通り、二百億ということに改定いたしております。四月は暫定豫算において百二十億になつておつたのですが、最近のいろいろの收支の状況を考えて見ますと、大體二百億圓で十分である。即ち八十億を増加いたすということで十分だと考えております。
 大體以上を以てこの暫定豫算について御説明をいたした次第であります。
#6
○委員長(櫻内辰郎君) これより質疑に入りたいと思います。質疑の御通告者からは總理大臣、大藏大臣の御出席の上ということになつておりますが、總理大臣も大藏大臣もお見えになりませんから、政府委員に對して御質疑のありまする方は、この際お願いいたしたいと存じます。
#7
○川上嘉市君 ちよつとお尋ねいたしますが、給與の基準は二千九百二十圓ですか。
#8
○政府委員(河野一之君) さようでございます。二千九百二十圓ベースになております。
#9
○委員長(櫻内辰郎君) それではお諮いたします。本日はこの程度で散會いたしまして、明日午後二時から再開いたしたいと存じます。御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#10
○委員長(櫻内辰郎君) それでは本日はこれにて散會いたします。
   午後三時十七分散會
 出席者は左の通り。
   委員長     櫻内 辰郎君
   理事
           西川 昌夫君
           中西  功君
   委員
           カニエ邦彦君
           中村 正雄君
           石坂 豊一君
           小串 清一君
           左藤 義詮君
           鈴木 安孝君
           大島 定吉君
           木内 四郎君
           佐々木鹿藏君
           飯田精太郎君
           江熊 哲翁君
           岡部  常君
           岡本 愛祐君
           川上 嘉市君
           島村 軍次君
           高田  寛君
           東浦 庄治君
           姫井 伊介君
           渡邊 甚吾君
           藤田 芳雄君
  政府委員
   大藏政務次官  森下 政一君
   大藏事務官
   (主計局次長) 河野 一之君
ソース: 国立国会図書館
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