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1953/05/26 第19回国会 参議院 参議院会議録情報 第019回国会 外務委員会 第37号
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1953/05/26 第19回国会 参議院

参議院会議録情報 第019回国会 外務委員会 第37号

#1
第019回国会 外務委員会 第37号
昭和二十九年五月二十六日(水曜日)
   午後零時六分開会
  ―――――――――――――
 出席者は左の通り。
   委員長     佐藤 尚武君
   理事
           團  伊能君
           佐多 忠隆君
   委員
           杉原 荒太君
           宮澤 喜一君
           中田 吉雄君
           羽生 三七君
           加藤シヅエ君
  政府委員
   外務省国際協力
   局長      伊関佑二郎君
  事務局側
   常任委員会専門
   員       神田襄太郎君
  説明員
   食糧庁総務部検
   査課長     松岡寅治郎君
   食糧庁業務第二
  部輸入業務課長  長尾  正君
  ―――――――――――――
  本日の会議に付した事件
○本委員会の運営に関する件
○国際情勢に関する調査の件
 (日米農産物購入協定に基く輸入小
 麦の品質問題に関する件)
  ―――――――――――――
#2
○委員長(佐藤尚武君) 只今より外務委員会を開きます。議題は、日本国に対する合衆国艦艇の貸与に関する協定の批准について承認を求めるの件。
 質疑に入る前にお諮りいたします。保安庁長官が内閣委員会になお相当の質疑を残しておられます。又秘密保護法案が本会議緊急上程ということになればそれにも出席されなくてはならないことになります。従つて当委員会としては保安庁長官の出席を求めることが困難なようでありまするが、審議をどういうふうに進めたらいいかということについてお諮りいたしたいと思うのであります。外務大臣は来られるそうであります。又保安庁の他の政府委員も勿論来られると思うのでありますが、長官は今申上げた通りであります。
#3
○羽生三七君 長官も都合がおありでしようが、この協定そのものが、勿論外務省で担当するには違いないが、実質的には木村保安庁長官に関係するという点が大分あると思うのです。従つて内閣委員会の都合もおありでしようが、時間をきめて短時間でも長官の出席を求められたいと思います。長官の出席の都合のつかないときは、外務大臣に対する質問を先にやることも結構ですから、適当な時間に適当な時間内で出席を求めたいと思います。
#4
○中田吉雄君 私も羽生委員の申されたように、この貸与を受けた艦艇の所属は長官の下ですから、先ず外務大臣より先にやはり本日是非出て海上自衛隊の増強の全貌とか、いろいろな問題を、余りどの法案も、秘密保護法も通し、何もかも一遍に通そうなんて、大体先ずここへ出もてらわんと困る、一遍も出ていないのですから。外務大臣には概略御質問したのですから、今日は是非最初に何とか御出席を皆さんの同意を得てお願いしたい。それから長官以外にも、外務省の答弁が、衆議院で答えたことと私に対する昨日の答弁と違うのです。そういう問題もありますし、これは単に外務大臣だけではない、長官に是非聞きたいと思いますから、是非差繰つて頂きたいと思います。
#5
○委員長(佐藤尚武君) それでは本日午後内閣委員長と相談をいたしまして、こちらに保安庁長官を、例えば一時間なら一時間、一時間半なら一時間半廻してもらえるかということを打合せて見ましよう。そうして若しそれが本日の午後できるようでありましたらば、午後皆さん方にお集りを願いまして、本日午後内閣委員会のほうで困るということでありますならば、明日午前中に保安庁長官に来てもらうということに内閣委員長と打合せたいと思います。
#6
○團伊能君 外務大臣に対する御質問は、私昨日ちよつと欠席しましたけれども、ほぼ御終了と思いますけれども、まだ残つておいでになればそれを続行することもできるし、なお保安庁長官の只今の各委員会の出席関係からいたしますと、非常に前に約束されておいでになりまして相当困難なこともあると思いますが、つきましては保安庁長官に出て頂くということは、私どもも誠に必要と感じますので、その時間の都合がついたら、時間のほうは委員会のほうでも各委員会の事情を御考慮頂いて、この委員会の開く時間を保安庁長官の出られる時間に合せて頂きたい。それを御了承頂いて今日の午後だけども言えない、夜もありましようし、いろいろありましようから、早朝もありましようし、いろいろするので、大体保安庁長官の時間の繰合せのおつきになるときに、これを一つお諮り頂きまして、その時間で、まあ午後でも少し、四時でも、五時でも開いては如何でございましようか。ちよつとそういうことは……。
#7
○委員長(佐藤尚武君) 團委員の御意見がございましたが、そういうように取計らいまして御異議ございませんか。つまり内閣委員会のほうで保安庁長官をいつこちらに廻してもらえるかということによつて、こちらの委員会の時間をきめたいと、こういうことでございますが、それはまあ当然そうなるだろうと思うのです。
#8
○中田吉雄君 一応只今のような趣旨で当つて見て頂いて、まあ少くとも半日くらいは……。
#9
○委員長(佐藤尚武君) 半日くらいですか。
#10
○佐多忠隆君 一時間くらいじやちよつとあれですから、一時間と切らないで、もう少しは余裕をとつて頂きたい。
#11
○委員長(佐藤尚武君) 一応、御承知の通り、内閣委員会なり、ほかの委員会もあるでございましよう。主として内閣委員会でしようが、随分向うではまだ時間が残つているのじやないかと思いますので、外務委員会としては余り長時間をとつてしまうというのは内閣委員会のほうにも悪いかと思うのです。
#12
○佐多忠隆君 併し内閣委員会は相当長時間とつているのですから、それとの対比において、ここではたつた一時間きりというのじや余りバランスもとれませんし、そこは一時間なんという非常に極く短時間に区切らないように。
#13
○中田吉雄君 連合委員会も要求しているくらいなんですから、そういう意味も含めて、連合委員会をやつていないわけですし、まあ一つそういう意味を含めて御折衝を願つて……。
#14
○團伊能君 内閣委員会で保安庁長官の出席如何でいろいろ問題の起つたことも御承知の通りであります。それで保安庁長官の時間はまあそう長い時間をとることはできないと感じますが、それには次長もおりますので、増原次長も一応質問に答え得ると思うのでありますが、その辺も御勘案頂いて、成るべくお打合せ頂いて、成るべく多くの時間を出て頂くようにお取計らいを願いたいと思います。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
#15
○委員長(佐藤尚武君) 長官に対する質問は大綱にとどめて頂いて、あと細目は増原次長に質問される、そういつたようなことで、成るべく時間を切詰めて頂くという御了解で一つそれじや内閣委員長に話をいたします。それでは本日の午後になりますか、明朝になりますかよくわかりませんが……。
#16
○中田吉雄君 ちよつとお願いなんですけれども、MSAに関しまする協定に基く小麦が入りまして、その問題について、いろいろ病虫害の問題がありますので、それに対して一つ、来て頂いておりますから、一つお許し願いたいと思います。
  ―――――――――――――
#17
○委員長(佐藤尚武君) 食糧庁からは検査課長松岡寅治郎君、それから同じく食糧庁業務第二部輸入業務課長長尾正君、このお二人が来ておいでになります。
 それでは艦艇貸与の問題は先ほどお打合せいたしました通りに、内閣委員長と相談をするということにいたします。
 今中田委員の御要求によりまする輸入小麦の問題について質疑を行います。
#18
○中田吉雄君 いろいろ伝え聞くところによりますと、先般来入つて来ました小麦に非常に來雑物が混じつていたり、こくぞう虫がたくさんおつたりして、問題が起きておるようで、その点についてお伺いしたいと思うのですが、川崎の港と神戸港ですか、入つたということですが、入荷状況はどうですか、MSAの協定に基く。その点について先ずお伺いしたい。
#19
○説明員(長尾正君) 入荷状況の数字はまだはつきりした……実は今お尋ねのありました川崎に入りましたのと、それから神戸に入りましたのと二はいだけであります。神戸の数字は正確にちよつと、概数を申しますと六千四百トン、これは神戸に入つたものです。それから川崎に入りましたのが九千トンであります。それだけ入荷しております。
#20
○中田吉雄君 この入つて来たのに非常に交雑物がたくさん入つたり、一割六分來雑物がある。それから神戸の植物防疫所長の検査の結果、神戸に入つたものは五種類の害虫がおつて不合格になつたという話なんですが、入荷したものの來雑物の混入状況、病虫害の状況というようなものについてお伺いしたいと思います。
#21
○説明員(松岡寅治郎君) それでは横浜に入りましたのと、神戸に入りましたものとの比率につきまして、数字で御説明申上げます。
 横浜へ入りましたのは大久丸というので、これは目綿が八千二百三十トン。日本トレーディング・カンパニーが八百三十八トン、こういう数字でありまして、これは兵庫と同じことでございますが、すべて米国のウエスタン・ホワイトNO2という種類の小麦でありまして、この小麦は米国の規格によりますと容積重が一ブッシェル五十八ポンド、被害粒四%以下、異物は二%以下、ウエスタン・ホワイト以外の銘柄の小麦が一〇%以下、こういうふうに米国の規格がなつているわけでございます。この一六%異物が混入しておつたと誤り伝えられておりますのは、今申上げましたところの被害粒と異物とそれから他銘柄の小麦、これを全部合せますと一六%になりますものですから、多分それが誤り伝えられているのではないかと思うのであります。これは規格でありまして、現実に神戸へ入りましたところの品質は、それよりずつとよろしいのでございまして、すべて容積重にしましても六十ポンド程度であります。それから被害粒にしましても三%以下であります。異物は一%以下、それから他銘柄の小麦がこれも五%以下になつております。ここにその正確な数字がありますからどうぞ……。
#22
○中田吉雄君 この神戸に入りましたものにこくぞう虫が主ですが、五つの害虫が入つておつて植物防疫事務所長の小平という人は不合格品になつたということを新聞記者団との会見で発表され、そのことが数種の新聞にも出て、これを更に配給するのには新たに煉蒸をしなくちやならんということですが、大体MSA以外のアメリカから買つたりする小麦もそういう措置があるのですか。このようなウエスタン・ホワイトという二級品について、規格に合つているということですが、大体ほかにもこの日本の食管会計で買つているものと品質の度合なんかはどうなんですか。その点……。
#23
○説明員(松岡寅治郎君) 神戸へ入りましたのは、こくぞうとかこくぬすとなどの大体五つの虫がおつたわけでありますが、これは現在入りますところの麦は、全部前年度のアメリカのまあ作物年度のものでありまして、すべて虫は少しは見つかるものでありまして、入ります船は全部燻蒸をいたしておりまして、不合格と申しましたのはどういう意味ですか、まあ虫がおつたから、まあ全部燻蒸というものを、最近入りますものは殆んど全部燻蒸をいたしておりまして、その点で不合格と言つたのじやないかと思いますが、そのお手許に差上げましたところのこの下の広いほうのは昨年度の入りましたのを一応平均いたしました数字でございますので、それと比較して御覧下さいますれば、大体おわかりになると思いますが、昨年度の平均の数字に比較しまして、只今神戸港のものにつきましても、そう品質は劣つているものではありませんですが、なお念のためにその兵庫におきますところの分析の結果を申し上げますと、平均被害粒は一・五%くらいです。異物も一%程度、他種の小麦が大体五%という程度になつております。
#24
○中田吉雄君 そうしますとこの小麦は一九五三年のですか、二年ですか、五二年ですか。
#25
○説明員(松岡寅治郎君) 向うのクロツプ・イアはこの今度積んで参りましたのは一九五二年か三年のクロップ・イア、向うはこちらと違いまして八月を境にしましてクロップ・イアを考えておるものですから、去年と一昨年ということになりますですか……。
#26
○中田吉雄君 そうすると普通に食管会計で買つておるやつも入荷したら全部燻蒸したりする必要があるのですか、特別これだけあるのですか。
#27
○説明員(松岡寅治郎君) 普通のその年に入つて来ますところの麦は、大体燻蒸する必要はありませんが、年度を越しますと、特にアルゼンチンなどのような暑い所の航路を通つて参りますものにつきましては、途中で虫が殖えたりする、そうしまして殆んど燻蒸する必要がありますが、新らしい麦ですと、例えば今のカナダの麦ですと、そういうのは燻蒸する必要はありません。
#28
○中田吉雄君 アメリカ農務省の合格証明書ですね、これは日本の食糧検査でも食糧検査所へうまく頼んだりすると随分手心があることは私も知つているのですが、そういうことも非常にあるのではないかと思うのですが、その点は別にして、二十日に不合格と決定したということを本省に連絡したということが出ているのですが、そういう通知ありましたか。
#29
○説明員(松岡寅治郎君) 植物防疫課にも不合格に決定したという通知は来ていないようでございます。
#30
○中田吉雄君 併しはつきり数種の新聞に出ているのですから……。これは後日改めて御質問したいと思いますから、一つ調べて頂きたいと思います。
#31
○説明員(松岡寅治郎君) はい、調べます。
#32
○中田吉雄君 それから今度入つて来た船は皆日本の船ですね。
#33
○説明員(松岡寅治郎君) そうであります。
#34
○中田吉雄君 それから若しそういうふうな品質が規格に合わず不合格になつたような場合には、これは船会社の、買つた人の、例えば川崎に入つたのは日綿実業会社というのが入れているのですが、そういう会社が負担するのですか、食管会計の赤字に持込んでしまうのですか、それはどうなりますか。
#35
○説明員(長尾正君) そういう場合は商社の負担になります。
#36
○中田吉雄君 商社の負担ですか。もう時間がありませんので、神戸と川崎に入つたやつをよく実地にお調べになつて、一つその結果を詳細に御報告頂きたいと思うわけであります。それでこれは最初に入つた二つの船のテストケースです。又来年度吉田さんが外遊されても小麦を背負つて帰られるわけですから、これについてはよほど我々としても関心があるわけですし、私も農業団体に関係していまして、アメリカの大豆を随分背負わされて困つた経験もありますので、一つこの実態をお調べになつて、普通の食管会計で買つたものと比較して、包み隠しのないところを御報告願つてから、御質問したいと思いますので、よろしくお願いいたします。
#37
○委員長(佐藤尚武君) それでは外務委員会は暫らく休憩いたします。
   午後零時三十分休憩
   〔休憩後開会に至らなかつた〕
ソース: 国立国会図書館
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