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1947/07/05 第2回国会 参議院 参議院会議録情報 第002回国会 決算委員会 第31号
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1947/07/05 第2回国会 参議院

参議院会議録情報 第002回国会 決算委員会 第31号

#1
第002回国会 決算委員会 第31号
昭和二十三年七月五日(月曜日)
   午後二時五十一分開会
  ―――――――――――――
  本日の会議に付した事件
○昭和二十一年度決算の継続審査に関
 する件
○行政機構等に関する調査の件
○昭和二十一年度第一予備金支出総計
 算書
○昭和二十一年度特別会計第一予備金
 支出総計算書
○昭和二十一年度特別会計予備費支出
 総計算書
○昭和二十一年度経済安定書支出総調
 書
○承諾を求めるの件(内閣提出、衆議
 院送付)
○農業改良局設置法案(内閣提出、衆
 議院送付)
○引揚同胞対策審議会設置法案(衆議
 院提出)
○新聞出版用紙割当事務廳設置法案
 (内閣提出、衆議院送付)
○経済査察廳法案(内閣提出、衆議院
 送付)
  ―――――――――――――
#2
○委員長(下條康麿君) 決算委員会を開きます。最初にお諮り申上げたいと思いますが、昭和二十一年度決算は先般御決議を得まして休会中・審議を継続することにいたしまして、すでに今朝の本会議において議決せられて、休会中審議ができることになつておるのであります。ところが國会法第六十八條に「会期中に議決に至らなかつた案件は、後会に継続しない」という規定がありますので、而してこの決算は後会には再び提出にならないと思います。政府は一旦提出すればよろしいと、二度提出ということはないのであります。後会に議案がないじやないかという疑問があると思いますが、併しこの後会に継続審査の要求を出したときの考え方は、少くとも私自身の考え方は、この休会中継続して審議して、それが済めば、後会に報告する。これは可能だと思いますが、若し休会中に審議ができなかつだ場合には、未了の部分について後会に審議ができるかどうか、これはできることにならなければ、休会中に継続しても無益じやないかという解釈は持つておるのですが、問いずれの場合におきましても、後会において報告されたものに対して、可否の議決ができるかどうかということも一つの疑問になると思うのであります。それで何といいますか、案の性質が、提出された決算も、我々が一つの材料として政府を監督する一つの道具として使つて、その中から適当な注意なり、監督の事実を上げるという考え方から申しますれば、提出されたものがあれば、それを自由に使つて後会において何どきでも適当な議決ができるじやないかという考えを持つておるのであります。先例も実はあるのであります。で、ありますから、この点に対して大藏省方面の意見をお聽きしたいと思いまして、実は大藏大臣の出席を要求したのでありますが、差支があつて來られないそうでありますから、今主計局長が見えておりますから、大蔵省側の意見も一應聽いて見たいと思います。
#3
○政府委員(福田赳夫君) 只今委員長からお話の案件に対しまして、当局の見解を申し述べたいと思います。
 只今委員長からお話がありました委員長個人のお気持という点でありまするが、私共も実はさような見解を持つておるのです。これは國会法には、その当該会期に正式に諮つた案件は、次の会期には継続しないという原則となつておるのでありまするが、決算というものは、これは特殊なものであるというふうに考えております。即ち政府といたしましては、会計検査院の検査を受けまして、國会にその結果の報告をいたすわけでありまするが、これによつて政府がどうこうという、他の案件とは大分違うのであります。議会がこれによりまして、この決算の報告の内容を検討されまして、何か御意見があり、御注意があるという際におきまして、そこで初めて問題が起つて來るというふうな問題でありまして、これは他の法案を、予算案に比較いたしますと、これは非常に違つた性質を持つているというふうに考えられるのであります。それからもう一つの点といたしましては、決算は次の年度の常会にこれを提出するということになつておるのであります。常会が今年の暮ありますると、遅れて、只今の國会が即ち常会でありますが、この常会に提出する。次の常会に、……これを更にその次の常会に提出するというわけには行かないのであります。即ち政府といたしましては、本國会に決算を提出すべきことを命じられているのでありまして、たといこれが承認に至らなかつた、決算が審議未了であつたというふうな事情がありましても、衣の國会に提出するというわけにはどうも法規上行かないような建前になつているのであります。私共の考えといたしましては、どうかこの只今提出してありまする決算を次の國会におきましても亦議題としてそうして御議審願いたい、かように考えている次第であります。
#4
○山下義信君 只今委員長の仰せ、且つ又政府の御説明になりましたように実際問題といたしましては、く全その通りでありまして、同じ案件と言いましても、他の法律案、或いは予算案とは違いまして、この決算に関する限りは報告でありますので、その性質は異なるわけでございますが、併し案件には相違ないわけでございます。それで通常國会に出されましたる決算報告書という一つの案件が後続の國会に継続しないということは、國会法の規定が改正されない限りは確たることでございます。次の國会に案件のないものを或いは審議し、或いはそれについて可否を決しますることの果して妥当なものかどうかという点が一つ疑問になりますので、これを休会中に只今院の承諾を受けましたように審議をいたしまして、休会中に議会が完了いたしまして、次の國必においてその休会中継続されました審議の結果を報告するということならばともかくもでありするが、改めて次の國会に会議するということになりますと、案件がどうしてもなければならない。そうすれば本國案の案件がそのまま継続するか、或いは改めて次の國会に報告書という一つの案件が提出せられるか、或いは提出せられなくても、案件がある場合に確認をいたすということがなくては、実際の問題としては無理からん成行とは思うのでございますが、その点を明白にいたさなければならんことだと考えますので、從いまして、休会中におきます各分科会の審議のやり方も、若し次の國会において審議ができるという確たる見通しがつきますれば、又運営の面がありまするし、次の國会におきましては、休会中に継続した審議の結果を報告する程度にして置かなければ改めて審議はできない、可否の決議もできないという疑惑がございますれば、そのように運営をして行かなくちやならんのではないかと、かように考えましたのでございます。然るに只今政府の御説明では、改めて次の國会に決算報告としての提案はしないということになりますと、政府は次の國会にこれを案件として扱うという意思がないことになります。然らば本國会で審議未了にいりました決算報告という案件が次の國会にあるものだという確認をすることを只今からこの決算委員会はその点の解釈を決定して置かなくてはならないのではないかと、かように考えるのでございます。その点委員長におきましてお諮りを願いたいと思います。
#5
○委員長(下條康麿君) 只今山下委員から述べられたように、若しこの決算が幸いに休会中の審議を終つて、ただ報告だけならばその報告書一つの案件と見ることもできますが、若し審議が終らないで後会において審議を継続するという必要がある場合においては案件がないじやないかということに対しては、これは先程主計局長の述べられたような、國会が決算を道具に使つて体計上の監督をするものであるという観点から來ますれば、後会においても一旦出したものを、それを以て政府の監督用具とするという観点からいたしまして、後会においても審議ができるのだというようなことにしたらどうかと思うのですが、さように決定してよろしうございますか、從つてそういたしますと蘇り無理をしないでもいいということになります。
#6
○山下義信君 尚只今の政府の御説明は、報告書を更に次の國会に出す意思はない、更めて出す意思はないという御説明でございましたが、この決算報告書につきましては、若し当院が後会におきまして審議いたしまし時には、政府はこれが質疑應答、或いは説明としてこの審議に出席をいたしますかいたしませんか、この際それを明白にしておいて頂き、君上出席をされるとするならば、出席をすることによつて案件のあることを政府自体が確認するものであると本質は了承したいと思うのでありますが。
#7
○政府委員(福田赳夫君) 決算委員会におきまして会合があり、お呼び出しがある際においては如何なる場合においても出席をいたします。如何なることにもお答えをいたします。
#8
○山下義信君 もとより政府は國会が説明を求め、或いは質疑をいたしました時には、如何なる場合でも出席をしてその答弁をいたし、或いは調査の要求に感ずるところの義務のあるのは当然でございます。私の申しておりますのは、昭和二十一年度の決算報告書について、当院が決算委員書において審議をいたします時には、その昭和二十一年度決算書について委員の要求に應じまして、出席するかしないか、この点を伺つておるのでございます。
#9
○政府委員(福田赳夫君) 只今の御所見の通り出席いたすように存じております。かように了解いたしております。
#10
○委員長(下條康麿君) それでは若し休会中に決算の審議が未了の場合には、後会において案件とじて審議することに解釈を一定してよろしうございますか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#11
○委員長(下條康麿君) ではさように決定いたします。
 それからその次は、これも今日本会議に上程して承認を受けた行政機構等に関する調査を休会中に継続する問題でありますが、これはすでに決定になつておりまするが、本件に関して報告書を出さなければならんので、お手許に報告書の案がお廻し申上げておりますが、これてよろしければこの程度で報告したいと思います。一應読んで見ますから御覧願いたいと思います。調査報告書、本委員会に於ては、行政機構及び公務員の規律について一般的調査を行う目的で、委員会の決議を経て、昭和二十三年一月二十八日議長に対し、調査承認を要求し、即日その承認を得たので、関係各聽より資材の提出を求め先に本年二月事件誹査量を大阪、京都、滋賀の二府一縣に派遣して、近畿管区並びに府縣の行政事務と中央各省行政事務との関聯の問題について調査せしめた。なお本問題の重要性に鑑み、更に愼重なる調査を必要とし、一、資材調査、二、実地調査、三、研究全等を併せ行う調査の実施計画を議決したが、会期切迫と共に重要法案が籏出し、その審査に忙殺される等のため、調査の遂行殆んど困難な状態となり、遂に会期中にこれを完了することができなかつた。よつて本委員会は議長に対し更に継続調査を要求し、休会中も引続き諸般の調査を行うこととし、所期の目的を達成したい所存である。こういう報告書では如何でございましようが。
#12
○太田敏兄君 ちよつとこの際念のためにお尋ねして置きたいのでありますが、この末尾の方に更に継続調査を要求し、とありまするが、本日閉会になりまするならば、明日から仮に臨時國会があるといたしますれば、その臨時國会招集までの休会中の継続調査につきまして、何か委員長の方で具体的な案をお持ちになつておるかどうか
#13
○委員長(下條康麿君) これはこの前お手許に案を作りましてお廻しして、そうしてここで一應御覧願つた書類がありますが、あれも続いて休会中いたしたいと思いますが、例えば調査の資料を更に整理することと、それから実地調査に御出掛け願つたり、それからできれば研究会等をいろいろの方面の関係で、できたら違つたグループでやつて見たいと思つております。
#14
○太田敏兄君 それを具体的にどいう事項を、どこへ出張してこういうことをするという……。
#15
○委員長(下條康麿君) それはまだ協議していないので、そこまでは案ができてないのです。大体そういう計画の下にやりたいと思つております。
#16
○山下義信君 この調査報告書は大体において本員は異議はございませんが、ただこの報告書の内容を見ますと、専門調査員だけが調査をしたことが、出ておるのでございますが、議員は調査をいたさなかつたようでございますし、且つ又更に調査をいたしますることは、議員が調査をいたしますことももとより、その趣旨であるとは存じますが、この点が少し明白でないように思うのでございますが、如何でございましようか。尚専門調査員の御苦労下さいました御研究の結果は、何か資材にしてお廻し頂けますでとようか。
#17
○委員長(下條康麿君) 第一の問題は、これは今太田君に対して答えたように、議員が是非出て行きたいと思つております。具体的にどこへどなたが行つて頂くということはできてないので、その点はまだ正確に決つておりませんが第一の方は報告書を刷りましてお手許へお廻ししたいと思つております。
#18
○山下義信君 それでは如何でございましようか、これでいいと存じますが、念のために「なお本問題の重要性に鑑み、更に愼重なる調査を必要とし」という所に、「なお本問題の重要性に鑑み、委員において更に慎重なる調査を必要とし」というふうに、あすこに議員が調査することを明白にいたして置きますと伺いいのじやないかと考えますが、如何でありますか。
#19
○委員長(下條康麿君) 結構だと思います。そういうふうに修三を加えて御決定を願つてよろしうございますか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#20
○委員長(下條康麿君) さように決定いたします。それで御署名を願うことになつておりますから……。それからお手許に配付申し上げてあります引揚同胞対策審議会設置法案、これがこの委員会に付託されたのであります。それでこれについて先般引揚局胞特別委員会の方から連合委員会を開いて呉れという百希望があつたのでありまするが、今引揚同胞の特別委員長がお見えになりまして別にその点については必要がない、ただその審議会設置法案は異存ないが、但し委員会に対する希望を述べたいというのですが、便宜お聽き取り願つて如何でしようか。
   〔「異議なしと」呼ぶ者あり〕
#21
○委員長(下條康麿君) それではどうぞお述べ下さい。
#22
○委員外議員(中平常太郎君) それではちよつと希望を述べさして頂きます。大体この引揚同胞審議会の設置は五月二十六日に本会議を全会一致通過いたしました在外同胞引揚促進決議案のその第一項目に載つておりままして、強力なる審議会を持たすという、こういうことが本会議で決議になつておりますので、それに則りまして衆議院の方からこの案が出たのであります。衆議院は昨日無修正で通過いたししております。それはまだ六十六万の未帰還者がございます。それに対して遺族の難儀は申上げるまでもないのみならず帰還者が六百万もありまして、これに対する定着援護の問題が随分方々で問題になつております。極めて不遇な立場にあるところの引接者、その他に対る取扱方が、今の援護應のやつておりますところは、もうあれは復員に関係するところでありまして、それもややもすると消極的に流れておりますので積極的に更生対策強化に、今特別委員会において採上げでおつたのであります。然るに我々特別委員会におきまして審議するために、安本も呼ぶ、大藏省も呼ぶ、農林省も呼ぶ、商工省も呼ぶというようなことで、誠にどうも複雑多岐な係官を呼ぶようになつてあるのでありますが、厚生省におきましては、この引揚対策に対する強力な審議機関ができるとなれば、そこでどしどし引揚対策を審議して、強力な施策をなすべき責任が厚生省にあるので。ございます。のみならず内閣にあるわけでございます。それでこの審議会の設立の法案が出たわけでございます。それがために特別委員はなくなるわけじやございません。特別委員会は伺、且つ高度り立場から内閣を督励し、尚献策、監督をして行く立場が参議院の厚生特別委員会でございますので、この事務に属することは、どしどし政府においてなすべきであるという意味から、この審議会の設置が要望されて、法案となつて來たのであります。そこで衆議院は無修正で來ておりますが、私共引揚特別委員会におきましては、審議の結果、まあこれでよろしい、よろしいがどうも弱い、賜いという考えから希望條件といたしまして、この決算委員、会にお願いすることにしようと、こうなりました。
 その希望傑作はどうかといいますと第一條の2に「審議会は内閣総理大臣の監督に属する。」ということが書いてありますから、それで委員長は厚生大臣になつておるけれども、これは総理大臣が委員長になるとこういうのであります。委員長は総理大臣、副委員長に厚生大臣、こうしたら又予算の面においても強力になる。それからもう一つ第三條の「委員長一人及び委員十五人」とありますが、十五人ではどうも民間人を入れる都合もあるし百もう少し委員を殖やして貰つたらどうかという希望であります。それから第三條の3に[委員は関係各省の次官」とありますが、あの次官は事務次官を指しておるに違いありませんが、どうかこの政務次官も加えなければならん、こういう委員の意見であります。それで委員長は総理大臣、副委員長は厚生大臣、それから委員は政務次官を入れよう、そういう希望を持つておる。それから委員数も少し増加して呉れとこういう希望でありまして、入れられるならば決算委員会の方へそういうことを御協議をお願い申上げた。いそれから又この問題が衆議院を通過しておるものであるし、又これが両院の間において本日通過しなかつたら、それが又第三國会まで延びるということになつては、引揚更生対策が十最早結氷期までに五ケ月しかありませんから、とても急いでおります。施策の上に反映さすのにも急いでおりますので、一應この案の通過をお願いして差支ない、希望條件を入れられれば、お入れを願いた
 い、こういうことでございます。どうぞよろしく一つお願いいたします。どなたも御審議をお願いたします。
#23
○委員長(下條康麿君) 何かお尋ねすることがありますか。
#24
○中川幸平君 急いでおられるなら、余り修正せないでやつた方がよさそうに思うのですが……。やはり総理大臣というと、相当権威もあるように思いますけれども、やはり形式的になりはせんかと思うので、この原案の方がよさそうに思います。それからいろいろ引揚同胞委員会の方から希望があるけれども、これが通らなくとも差支ないのでございますが、お伺いいたします。
#25
○委員外議員(中平常太郎君) さようでございます。すでに衆議院もこの通り無修正で通過してこちらに廻つて來たのでありますから、それで希望條件をあなた方に申上げまして、その希望條件を入れて参りますということになりますと、それは本日の決議に間に合わないことになるかも分りませんので、御尤もな御意見でございますが、その辺は委員長どうか然るべく……。希望だけを申述べて置きます。
#26
○山下義信君 御趣旨御尤もでありまして、私共成るべく審議を促進したいと思うのでありますが、ちよつと伺いますが、この審議会はどこに置くのでございますが、この第一條の第二項では、内閣総理大臣の監督に属するということでありまして、監督ということは、ちよつと意味不明のように思われるのでありますが、この審議会の置かれる官庁はどこに置かれまするか、それが伺いたいのであります。
 それからまあこれは國家行政組織法が実施せられまするとう委員長という名称は、これは機関等の長の名称になりますので、審議会といたしますならば、恐らく議長とか他の名称になるんじやないかと思います。第八條に読み替えの附則の御注意が御丁寧に附けられてありますが、この委員長という名称につきまして、何かお考がありますかどうか。それから第四條でございますが、折角委員長が会務を総理して行くことになるようでありますがその委員長が事故がありますときに代りますものは、元來その委員長若しくは議長が指名いたしますのが当然のように心得ますが、これが総理大臣が指名をいたしますことになりますと、この審議会の委員長の権限が非常にないように考えられますが、その点如何でございましようか。
 最後に、この審議会を設置いたします予算の措置は如何なつておりましようか。元來こういう場合には、予算の措置が伴うことを原則にいたしておるのでございますが、本設置法案につきまして、予算の措置は如何相成つておりますか、伺いたいと思います。
#27
○委員外議員(中平常太郎君) ちよつと私から知力得たことについて、只今の御答弁申上げます。第八條の、『「関係各省の次官」は國家行政組織法が施行された後は「関係各省の総務長官」と読み替えるものとする』と書いてありますが、昨日この第八條にある総長官は、参議院におきましては修正の決議が通過いたしておりますので、総務長官というものはなくなるかも存じません。そうなりますというと、ここの都合が工合が悪いと思いますけれど、もこれはそれまでに印刷したものではありますし、又衆議院も無修正に通過しておる閥係もありますから、このままで格別痛うも痒うもないわけでございますから、我慢して行かれるんじやないかと思います。それから大体総理大臣の監督に属するとありますから、総理庁の中に置かれるものと私は思つておりますが……。只今山下委員のお尋ねになりましたこと御尤もでありますが、内閣総理大臣が総理する、委員が職務を代行するとなつておりますのは、この監督権が総理大臣にあることが、第一條の二に駆てあるので、厚生大臣差支ある時は総理大臣が代理の誰かを代行さすという形になつておるのでございます。
#28
○委員長(下條康麿君) それではこの程度にして置きまして、まだ実は正式に議題に載つたわけではないのですが、たまたま委員長が見えましたから問題にいたしました。これは提案説明者がおるのです。衆議院からも……。先に予定の案件がございますから……
 それから次は昭和二十一年度予備金支出、すでにこれは質問が終つておりますのですが、衆議院が通るのを待つておりましたが、衆議院から正式に送付になりましたから、承諾を求める件について採決いたしたいと思います。別段これについて御意見ございませんでしようか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#29
○委員長(下條康麿君) 御異議ないと認めまして、原案通り承諾を與えるこにいたします。それでは御署名を願思います。
   〔多数意見者署名〕
#30
○委員長(下條康麿君) それから次は農業改良局設置法案、これは重要法案としてなるべく早く成立を希望しておるようでありますから、これを議題として御審議願いたいと思います。ちよつと速記を止めて。
   午後三時二十三分速記中止
   ―――――・―――――
  牛後三時四十一分速記開始
#31
○委員長(下條康麿君) 速記を始めて。他に御質疑はございませんか、他に御質疑もなければ本案について討論に入ります。御意見のある方は賛否を明らかにして御述べを願います。別に御意見もないようでありますから討論は終局したものと認めて御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#32
○委員長(下條康麿君) 御異議ないと認めます。それでは、これより採決に入ります。農業改良局設置法案を可決することに御賛成の方は御起立を願います。
   〔総員起立〕
#33
○委員員(下條康麿君) 全会一致と認めます。委員長の報告は適宜お任せを願います。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#34
○委員長(下條康麿君) 御異議ないと認めます。それでは報告書に御署名願います。
   〔多数意見者署名〕
#35
○委員長(下條康麿君) 次に昨四日衆議院で可決されまして、同日付託されました衆議院提出議案引揚同胞対策審議会設置法案を議題といたします。先ず、衆設院海外同胞引揚に関する特別委員長河野金昇君より提案理由の御説明を願います。速記をめ止て。
   〔速記中止〕
#36
○委員長(下條康麿君) 速記を始めて。他に御質問はございませんか、他に御発言もたければこれより討論に入ります。
#37
○小野哲君 私は本案につきまして、次の修正案を提出いたします。
 引揚伺胞対策審議会設置法案を次の通り修正する。
  引揚同胞対策審議会秘匿法案修正案
 第一條、第一項中「左の事項を調査審議するため」の下に「総理庁に、」を加へ、「引揚同胞対策審議会」の下に「(以下審議会という。)」を加える。同條第二項中「監督」を「管理」に改める
 第三條及び第四條中「委員長」を「会長」に改める。
 第五條を次のように改める。
  第五條 審議会に、その事務を整理させるため、左の職員を置く。
   事務長      一人
    その他の職員  若干人
  2 事務長は、厚生省の一級官吏の中から、内閣総理大臣がこれを命ずる。
  3 事務長以外の職員は、審議会会長がこれを命ずる。
 第八條を削る。
 以上のような修正の動議を提出いたします。
#38
○委員長(下條康麿君) 他に御発言はございませんか、御発言もないようでありますから小野君提出の修正案を議題に供します。小野哲君提出の修正案に御賛成の方は御起立を願います。
   〔総員起立〕
#39
○委員長(下條康麿君) 全会一致と認めます。よつて小野君提出の修正案は可決されました。次に、修正の部分を除いた原案に御賛成の方は御起立願います。
   〔総員起立〕
#40
○委員長(下條康麿君) 全会一致と認めます。よつて本案は修正議決と決定いたしました。委員長の報告は適宜お任せを願います。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#41
○委員長(下條康麿君) 御異議ないと認めます。それでは報告書に御署名願います。
   〔多数意見者署名〕
#42
○委員長(下條康麿君) 次に新聞出版用紙割当事務職設置法案を議題といたします。速記を止めて。
   〔速記中止〕
#43
○委員長(下條康麿君) 速記を始めて。他に御質疑はございませんか、他に御質疑もなければ本案について討論に入ります。御意見のある方は賛否を明らかにして御述べを願います。別に御意見もないようでありますから討論は終局したものと認めて御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#44
○委員長(下條康麿君) 御異議ないと認めます。それではこれより採決に入ります。新聞出版用紙割当事務職設置法案を可決することに御賛成の方は御起立を願います。
   〔総員起立〕
#45
○委員長(下條康麿君) 全会一致と認めます。委員長の報告は適宜お任せを願います。
   〔「異議なし」と呼ぶ者なし〕
#46
○委員長(下條康麿君) 御異議ないと認めます。それでは報告書に御署名願います。
   〔多数意見者署名〕
#47
○委員長(下條康麿君) それではこれで休憩いたします。
   午後五時四十五分休憩
   ―――――・―――――
   午後八時十四分開会
#48
○委員長(下條康麿君) それでは休憩前に引続きまして経済査察庁法案につ
 いて審議いたしたいと思います。質問が終つておりまして、討論に入つてよろしいと思いますが如何がでしようか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#49
○委員長(下條康麿君) 討論に入ります。御意見の御提出を願います。
#50
○山下義信君 本員は衆望議院の修正案並びにそれを除く外の原案につきましての、いろいろ細かい点につきましては意見があるとは存じますが、大体政府の説明を承わりまして不十分ではございますが、先ずこの程度で三鷹経済統制の励行ということを主眼にいたしまして、國家の急務に印悪いたしまする万止むを得ざる官職の新設であると存じまするので、且つ又衆議院の修正は当院におきましても相当議論のありました点が、幸いに衆議院においても修正されておる点であるのに鑑みまして、大体本案並びに衆議院の修正案に賛成いたすものでございます。但し第三十八條の施行期日につきましては、これはもう当然修正を要すると考えますので、第三十八條を次のごとく修正いたしたいと存じます。「この法律は、公布の日から、これを施行する。」かように修正いたしたいという動議を提出いたします。
#51
○竹中七郎君 私は民主党を代表いたしまして本衆議院修正案並びに今の山下委員の修正案に賛成するまのであります。本案は経済統、制計画経済を順調に遂行するためにできましたのでありまして、その間いろいろの行過ぎその他は行政措置において十分考慮せられているという当局の御弁明でありますので、この点を信用いたしまして私はこれに対して賛成するものであります。
#52
○中川幸平君 本法案につきまして大臣並びに政府委員からはいろいろと設置の必要について承つたのでありますが、私共はどうしてもそれに納得が行かないのであります。衆議院が名前までも経済調査庁と変えたり、その他いろいろの修正窺えて参りまして、この経済査察庁を設置する意味を非常に喪失いたしておるでのあります。殊に本院におきまして近く地方出先機関の大々的整理を要望するところの決議案を満場一致を以て決議いたしたのでありましてこの際にかよう丘出先機関を設置するようなことは、誠にその決議にも悖ることと考えまして、私は民主自由党を代表いたしまして、この法案に反対をいたす次第であります。
#53
○小川友三君 衆議院の修正をされました法案に対しまして十分研究して見ますのに、今非常に憂つておる闇屋を征伐するのには本案は極めて適正である、かよう思います。併し本案の運営を期するには公務員の待遇の改善が一番必要であるが、いづれも闇屋のブルジヨア階級を訪問するサラリーマン階級でありますから、非常な危険が伴うのでありますから、この行政の方面において大臣始め政府の主なる方々は十二分にこの方面に留意をされまして、政府の運営よろしきを得るように御注文をつけまして、本案並びに衆議院の修正案に対しまして敬意を表しまして賛成いたします。
#54
○岩崎正三郎君 闇取締の問題はなかなか地方においては深刻な問題だと思うのであります。併し幸いに今回のこの法案は大臣の説明にあつたように、闇やいろいろな不正行鳥を正しく誘導したい考えだということを伺つておりますが、私はかような意味において心の中から國民を救い、ここから闇を斥けるという温かい気持からやる、そういう意思において私は賛成いたしたいのであります。そこで大臣の話を承つておるというと、これに関して國民運動を考えている、誠にこういう意見からすれば当然のことだと思うのでありますが、ただこの國民運動というのは、簡單に机上のプランではできるものでないということを、我々はいろいろな運動から常に経験しておるのでありまするが、そこで私はこの國民運動について、当局が一つのプランができるならば、是非我々にそれを実行する前にお示し願いたい。かような希望を申上げて本案に賛成する者であります。
#55
○千田正君 私はこの衆議院の修正案と残りの原案並びに先程山下委員から提案されました施行の期日の修正とを併せて賛成するものであります。但し注文があるのは、只今岩崎委員も申します通り、單なる犯罪の摘発ではなくして、この法案はできると同時に、今後の日本経済というものに対して十分なる民衆の認識を高めるというふうにこの運営の妙を振つて頂きたい。ややともするというと、呑舟の魚は自動車で逃げ廻り、一番生活に苦しむ者は警官に捕われて牢獄に繋がるというような、誠に悲しむべき現象を來さないように、末端に至るまで十分にこの法の運用が、日本國民の経済振興に役立つような方法に運営されることを要望しましてこの案に賛成をいたします。
#56
○委員長(下條康麿君) 他に御発言がなければ討論は終ることにいたしてよろしうございますか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#57
○委員長(下條康麿君) 御異議ないと認めます。討論は終ります。採決いたします。先ず山下委員から御提案になりました旧第三十八條の、「この法律は、昭和二十三年六月一日から」とありますのは、「公布の日からこれを施行する。一、日にちを「公布の日」と改める、この修正案を議題といたしまして賛否を伺います。賛成の方の挙手を願います。
   〔挙手者多数〕
#58
○委員長(下條康麿君) 多数と認めます。この修正は成立いたしました。惨い正を除きまして、衆議院の送付案を原案として可否を問います。残り衆議院送付の原案について御賛成の方の御挙を願います。
   〔挙手者多数〕
#59
○委員長(下條康麿君) 多数と認めます。よつて山下委員の修正を含んで、衆議院の送付案の原案は成立いたしました。それでは報告書に御署名を願いたいと思います。
   〔多数意見者署名〕
#60
○委員長(下條康麿君) 御署名漏れはないと認めます。委員長の報告は適宜お委せを願います。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#61
○國務大臣(栗栖赳夫君) どうもいろいろ差迫つてお忙がしいところをお願いいたしまして、誠に有難うございました。尚この運営につきましては、皆様のお話のところは十分心得、その通りに実現いたのたいと思つております。尚岩崎委員からお話のありました國民運動の展開でございますが、これは私大藏省におりましたときに貯蓄運動、納税運動のときにいたしましたと同じような、本院及び衆議院の方を中心に一つ御協力を得ていたしたいと思います。改めてお願いいたしますときはよろしくお骨折を願いた。お礼をかねて一つ御願いいたして置きたいと思います。有難うございました。(拍手)
#62
○委員長(下條康麿君) ちよつと委員長から御挨拶を申上げます。
 第二回國会は非常な長期間、而も山積した議案、殊にその議案の中には可成り困難な内容を含んでおつたにも拘わらず、只今経済査察方法案が通過いたしましたので、これですべて議了いたしたわけでございます。私誠に不敏でありまして行届かないのでありますが、皆様のお助けによりまして幸いにこの結果を生んだことを深く感謝いたす者であります。尚どうぞよろしくお願いいたします。(拍手)それではこれにて委員会を散会いたします。
   午後八時二十五分散会
 出席者は左の通り。
   委員長     下條 康麿君
   理事
           太田 敏兄君
           中川 幸平君
           伊達源一郎君
   委員
           岩崎正三郎君
           堀  眞琴君
           吉川末次郎君
           今泉 政喜君
           北村 一男君
           西山 龜七君
  委員外議員
           中平常太郎君
           田方  進君
           竹中 七郎君
           谷口弥三郎君
           平野善治郎君
           深川タマヱ君
           小野  哲君
           駒井 藤平君
           玉置吉之丞君
           山崎  恒君
           山下 義信君
           兼岩 傳一君
           千田  正君
           小川 友三君
           西田 天香君
  國務大臣
   國 務 大 臣 栗栖 赳夫君
  政府委員
   経済安定本部副
   長官
   (第三副長官) 田中巳代治君
   総理庁事務官
   (経済安定本部
   監査局長)   國塩耕一郎君
   経済安定本部経
   済査察官
   (監査局次長) 司波  実君
   大藏事務官
   (主計局長)  福田 赳夫君
ソース: 国立国会図書館
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