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1947/02/13 第2回国会 参議院 参議院会議録情報 第002回国会 議院運営委員会 第12号
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1947/02/13 第2回国会 参議院

参議院会議録情報 第002回国会 議院運営委員会 第12号

#1
第002回国会 議院運営委員会 第12号
昭和二十三年二月十三日(金曜日)
   午後一時三十一分開會
  ―――――――――――――
  本日の會議に付した事件
○内閣總理大臣の指名に關する件
  ―――――――――――――
#2
○委員長(木内四郎君) それでは只今より委員會を開きます。ちよつと速記を止めて……。
 (速記中止〕
#3
○委員長(木内四郎君) それでは速記を始めて……。
#4
○事務總長(小林次郎君) 事務局としては、只今のところ取急いで本會議を開いて頂くようなことはありません。ただ人身保護法は先程私の手許へ廻つて參りまして、司法委員曹に付託することにいたしておりますが、この委員會の方をお進めになるかどうかは、それは皆様でお決定願いたいと思います。
#5
○藤井新一君 衆議院の方はどうなつておりますか。
#6
○委員長(木内四郎君) 衆議院には何にも新たに出ていないやうです。衆議院は本會議も委員會も原則的にはやらないということが新聞に出ていました。
#7
○佐々木良作君 その問題は法律の解釋論としてはそうであるけれども、休むなら休むと二つに分けて、適當のときに成るべくはつきりさせて置いて貰つた方がよい。憲法の解釋論を向うで言つたつて、一應解釋論があるわけですから、解釋論をはつきりすることと、今のやつをどうするということと、はつきりさして頂きたいと思います。
#8
○委員長(木内四郎君) 如何でございましようか。若し決めるんだつたら、一應決めて置いてもいいのじやないかと思うのですが、御意見は如何でしようか。
#9
○藤井新一君 そういう、委員會を開かないで、自然休曾のように我々も衆議院に同調したいと思います。
#10
○委員長(木内四郎君) 衆議院の方は不正取引の委員會等は開いておるらしいですね。
#11
○藤井新一君 そうするとこちらは人身保護法の方ですか。
#12
○委員長(木内四郎君) やればそういうものだと思います。
#13
○事務總長(小林次郎君) 人身保護法の方は急いでやらなくてもいいのですから、實際おやりにならなくても差支えないわけです。
#14
○委員長(木内四郎君) 暫く様子を見て、當分の間休むごとにいたしましようか。どうですか。
#15
○佐々木良作君 解釋の如何に拘わらず、そいつを初めに決めるわけですか。例えば調査に出掛けておる委員會の活動もこれを停止するのか、法案審議だけを停止するのかという問題もある。今のお話によると、本會議、委員會という、そういう正式の國會活動を大體停止しようという話らしいのですが、そうすると、實質上の調査なりその他そういつた活動をやつておる委員會も停止するということになるわけですか。それも引つ括めてというわけですか。
#16
○河井彌八君 どうも政策的のものであるとか、そうでないとかいう、そこいらあたりはちよつと分らないと思うのですが、政府が責任を持つて出した法案はやはり政策を盛つたものじやないかと思うのです。若し委員會等を開いておやりになるならば、私はやはり今の關係方面の指示した點に無理があるのじやないかと思うのです。從つて若しおやりになるならば、例えば議員の提出案、或いは請願とか陳情、そういうものの審査はこれはできるのじやないかと思いますが。それから調査……。そういうようなことはいけると思います。どうもこれは政策的だとか、政策的でないということはちよつと區別ができんように思うのですが。從つてそういうものは審査をしない方でいい。おやりになるならば議員提出案、或いは請願、陳情等に關する範圍内にしたらどうかというような考を持つのですが、如何でしようか。
#17
○委員長(木内四郎君) そうすると、今の人身保護法というのもやらんわけですか。
#18
○河井彌八君 そういうわけです。
#19
○委員長(木内四郎君) ちよつと申しますが、人身保護法は議員提出法案だそうです。
#20
○事務總長(小林次郎君) 憲法六十七條「内閣總理大臣は、國會議員の中から國會の議決で、これを指名する。この指名は、他のすべての案件に先だつて、これを行う。」そこで議決しないことはやつてもいいのだと、こういうふうに解釋できるわけです。ただ調査だとか審査をするとかいうふうなことは議決でないから、これは委員會でもやつてもいいのだということを言えば言えるわけです。併しこれは本會議と斷つていないし、委員會でも議決するわけですが、そこまで含めると、調査などはこの中には入らないとこういうふうになると思います。先程河井さんの申されました、ように、議員提出案でもあれば差支ないというめどでやるのも一つの方法だと思います。
#21
○佐々木良作君 今の法律解釋論を先にやる。それをはつきりして貰いたい。解釋論ならば、そういう問題よりも他の總ての案件に先だつて總理を指名をするというやつ、これはその内容も問題になるわけでしよう。それは總理がある場合とない場合に分けるか、これまでの事務局の解釋によれば、總理大臣があろうとなかろうと、總理大臣を指名しなければならないという案件が生じた時から發足するのだから、總理大臣があるなしに拘らずその間はやらないのが原則だという解釋だつた。今の關係方面の考によれば、全然總理大臣がいなくて、總理大臣を指名しなければ工合が惡い場合。現在總理大臣のない場合を豫想しておるのだと思います。だからその場合だと想て今の案件に先だつて指名しなければならんという判断にはならないわけですね。そいつの解釋をはつきり決めてからでないと、出發できないのじやないか。
#22
○委員長(木内四郎君) それと同時に本會議と委員會の問題がある。本會議はやらんが委員會はやつておられるという……。外に御意見はありませんか。何でしたらこの問題は又後で更に研究して……。
#23
○天田勝正君 これは何でしたら後で消して貰うことにして、一體向うは今總理大臣はおるんだから、という解釋をしておるわけですが、併し總理大臣がいないということはあり得るかどうか、私は全然そういうことはないだろうと思う、辭職をした、そこでここに指名しなければならないという案件が生じたというふうに解釋すれば、辭表を提出した時から他の案件はやらないというのが當然じやないか。新憲法が施行されて片山内閣を指名する時にだつて、やはり吉田さんという總理大臣があつた。そこで總理大臣が死んだということを豫想されるんだか、死んだ時にはどの閣僚かが代行するのであつて、實際的に總理大臣がないなんということは、ありつこがない。そうすると、必ずいつでも總理大臣はあるんだ。向うのように總理大臣があれば案件の審議ができるんだということになつたんでは、憲法の規定は變になる。そういうふうに考えて、結局ここに指名をしなければならない案件が生じた時には、他の案件は停止しておるのが至當であると考えるのが當然でないかと思う。
#24
○事務總長(小林次郎君) 今天田さんの言われたことに附加へて言いますが、憲法六十九條は、衆議院で不信任が通つた場合、又は通らなかつた場合、十日以内に衆議院が解散されない限り、總辭職をしなければならないとありまして。それから七十條は、總理大臣が缺けたとき、又は衆議院議員總選舉の後に初めて國會の召集があつたときは、内閣は、總辭職をしなければならない、という二箇條の規定でありますが、「前二條の場合には、内閣は、あらたに内閣總理大臣が任命されるまで引き續きその職務を行う。」と書いてあります。天田さんの言われる通り、總理大臣のない場合というのは憲法では豫想できない。いつでも總理大臣はあるのだから、外の觀點から議していいか議して惡いかということを決められる方がいいのじやないかということを考えます。天田さんの言われる通りと思います。
#25
○島清君 それはいろいろ議論があろうかと思いますが、この問題は憲法制定のときに豫想して、或いは檢討したかどうかは存じませんが、いずれにいたしましても、私は言い盡してないと思うのでございまして、こういうような重大問題の解釋は後廻しにいたしまして、差し當りこの委員會の活動があるかどうか、事務當局の意見も聽きまして、ないとするならば、この際その解釋は後廻しに實際的な解決をして頂きたいと思います。
#26
○委員長(木内四郎君) 島委員からの御意見のように取計らつてよろしうございますか。
#27
○櫻内辰郎君 實際問題としてはそうだと思いますね。ですからさつき委員長がおつしやつたように暫く休んだ方がいいということでお決め置きを願つたらどうかと思います。
#28
○委員長(木内四郎君) 但し、これは委員會の方は、請願、陳情、或いは調査の問題でやりたいのもありますし、或いは今の人身保護法の方もありますが、委員會の方にしても差支えないでしようか。
#29
○參事(河野義克君) 私としてはそう思います。内閣總理大臣は國會議員の中から國會の議決でこれを指名する。この指名は他のすべての案件に先だつてこれを行う。という、案件を行うという關係は、本會議において議決をすることを言つておるのであつて、從つて本會議の議決に至らん場合は、委員會における審査等は本條が規定している範圍外のことであると私としては考えております。
#30
○委員長(木内四郎君) 御意見ありますか。若し外に御意見なければ本會議の方はとにかくとして、委員會の方は若し委員長において必要ありと認めた場合には、陳情、請願、調査等についてこれを開くことができるということに御異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#31
○委員長(木内四郎君) 御異議ないものと認めます。それでは若し外に御質問がなければ、この問題はこの程度にしまして、尚他の問題について御意見がありましたら……。
#32
○島清君 他の問題とおつしやいますと、この前の一昨日の委員會に引續きまするところと關連する質問であつてもよろしいわけですか。
#33
○委員長(木内四郎君) その問題でも結構です。外の問題について御質問があれば……。
#34
○島清君 ちよつとお伺いしたいのですが、今日は一昨日の運營委員會の申合せによりまして、議長は何らかのモーシヨンをしておられると思うのでありますが、その御報告を承わりたいと思つておつたのでございまするが、議長は本日御登院ではないのでございましようか。
#35
○事務總長(小林次郎君) 登院しておられます。少し風邪を引いておられますけれども、昨日ここでちよつと議長が報告された以外に大した動きはないと思います。
#36
○委員長(木内四郎君) ちよつと速記を止めて……。
   〔速記中止〕
#37
○委員長(木内四郎君) 速記を始めて……。特に御意見がなければ散會したいと思いますが、ありませんか……。それでは委員會はこれを以て閉じます。
   午後一時五分散會
 出席者は左の通り。
   委員長     木内 四郎君
   理事
           藤井 新一君
           河井 彌八君
           竹下 豐次君
   委員
           天田 勝正君
           島   清君
           松本治一郎君
           淺岡 信夫君
           黒川 武雄君
           左藤 義詮君
           平沼彌太郎君
           伊東 隆治君
           櫻内 辰郎君
           梅原 眞隆君
           木下 辰雄君
           佐佐 弘雄君
           板野 勝次君
           岩間 正男君
           佐々木良作君
  ―――――――――――――
   議長      松平 恒雄君
  ―――――――――――――
  事務局側
   事 務 總 長 小林 次郎君
   参     事
   (事務次長)  近藤 英明君
   参     事
   (法制部長)  川上 和吉君
   参     事
   (議事部長)  寺光  忠君
   参     事
   (委員部長)  河野 義克君
ソース: 国立国会図書館
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