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1947/02/16 第2回国会 参議院 参議院会議録情報 第002回国会 議院運営委員会 第13号
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1947/02/16 第2回国会 参議院

参議院会議録情報 第002回国会 議院運営委員会 第13号

#1
第002回国会 議院運営委員会 第13号
昭和二十三年二月十六日(月曜日)
   午後二時三十五分開會
  ―――――――――――――
  本日の會議に付した事件
○赤坂離宮の使用に關する件
○内閣總理大臣の指名に關する件
  ―――――――――――――
#2
○委員長(木内四郎君) それでは只今より委員會を開きます。速記を止めて……。
   〔速記中止〕
#3
○委員長(木内四郎君) 赤坂離宮の問題につきましては、只今藤井小委員長から御報告がありましたようなラインによりまして衆議院の方とも協議の上適當に處置したいと思います。御異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#4
○佐佐弘雄君 運營委員會で總理指名を急遽やるというふうに伺つておりましたが、なかなか長引くようでありますので、できるならば運營委員會全體の意向がそうであり、各會派の意向もそうでありますので、日限りをして、早くやつたらどうかと思いますが、私共の會派も皆そういうふうに氣持が一致しております。日限りをするという意味は、十八日なり十九日なり日限りをして、それを衆議院の運營委員會の方に通知して急いで頂くということと、同時にそれまでに向うができなかつた場合には、こちらが先立つてもやつてしまうと、二つの意味です。
#5
○委員長(木内四郎君) 御参考に申上げますが、只今衆議院の方の運營委員會ではこんなようなふうに決つたそうです。總理の指名は遲くも今週中にやる、できれば一日でも二日でも早くやる、こういうような決定だそうです。そして具体的な日取につきましては、各派交渉曾において決めると、こういうことに決定いたしたそうです。
#6
○藤井新一君 そうすると參議院側においても衆議院と同調する關係上、やはり衆議院の方が早急にやるというならば、それを待つて、又参議院も各派交渉曾をおやりになつて、そこで協議して貰つたら如何ですか。我々議院運營委員會はこれまでやつて、ここで早急といつても衆議院に先立つてするということは越權になると私は思います。
#7
○委員長(木内四郎君) 他に御意見はありませんか。
#8
○塚本重藏君 今の藤井委員の御意見は同感ですが、先にやつて越權だとも言えないが、少くとも今日の情勢では、まだそこまで行かないのだと思います。日取りの關係から見て、今日の日數の關係、それから衆議院が今動いている我々の眼に映る情勢から見ても、そこまで我々が一生懸命急いでやらなくてもいいということは見て取れるのですから、今この機會に先にやるということは、差し控えた方がいいと思います。
#9
○委員長(木内四郎君) 御意見如何ですか。
#10
○櫻内辰郎君 大体向うが今週中にということでありますれば、こちらもそれに同調していいのではないかと思うが、私共の參議院としては、できるだけ速かにということを、更にこちらから向うへも通達して頂いて、そうして早くやるようにお願いしたらどうかと思います。そうしてやはりその上で交渉會に委せるということがいいのではないかと思います。
#11
○藤井新一君 そうすると大体私の意見と同じですな。
#12
○委員長(木内四郎君) 向うに一應催促するという點が違うと思いますが。
#13
○藤井新一君 できるだけ早く……。
#14
○櫻内辰郎君 催促するという……。
#15
○佐佐弘雄君 藤井さんの今言われた參議院の方が先に決めるということは、原則的に越權だということはない。國會が指名するということで、衆議院の方の黨の駈引で、餘り遲れて、醜態を餘りひどくするということは國會全體の面目を失することだから、餘りぐずぐずするようだつたら、參議院の方が先にやろうということは、ここですでに滿場一致で決つておつたことですから、越權だということが原則になつちや困ります。併し今櫻内さんの言われたように情勢判斷を十分ここで盡して頂いて、今週中と言つておるけれども、又當てにならないという見通しならばですね。參議院の方が先にやつても一向差支えない。ただ今週中で、而も一日でも二日でも早くということが相當確實ならば同調してもいいかと思いますけれども、その情勢判断が大切だと思います。
#16
○藤井新一君 佐佐委員が越權の問題について言われたが、越權という意味は、衆議院がかくも譲歩して早急にするという、こういう情勢にあるから、その情勢にある場合は、我々はしない方がいいという、そういう意味だから、そこは了解願いたいと思います。
#17
○木下辰雄君 參議院においては、遲くとも今週中という原則をここで一つはつきりして貰いたい。できるならばそういう意味でやる。遲くとも今週中にやるということをはつきりして貰いたい。
#18
○堀越儀郎君 僕も藤井君のおつしやつたことについて、これははつきりして頂きたいと思います。參議院が先にすることは越權だというようなことは、これは僕たちも反對です。併し政治情勢から考えて、政治の運營から考えてそれが妥當であるかどうかというと、これはちよつと問題です。その點をよく見極めなければならんが、參議院が先にやることは越權ではないということは、これははつきり申して頂きたいと思います。
#19
○藤井新一君  はつきり申上げますが、こういう情勢になつて、衆議院が、一週間以内にやると、そういうようにしつつあるという、そういう觀點を見て、この際は參議院は決めない方がよかろう。そういう意味においての僕は越權を言うたのでありまして、憲法上で言うならばどつちでも構わないのだ。情勢を見てのことで、どうか御了解を願います。
#20
○佐佐弘雄君 藤井さんの今の越權という言葉は妥當でないという表現であつたと解してよろしうございますね。法律上越權という意味でなく、つまりこの際の措置として妥當でないという意味でお使いになつたと了解してよろしうございますね。
#21
○藤井新一君 そうです。その意味であります。
#22
○塚本重藏君 それならば結構です。
#23
○櫻内辰郎君 但しこちらからやはり衆議院の方に督促するということはいいのじやないかと思いますね。
#24
○佐々木良作君 櫻内委員の向うに申入れをするということは私贊成ですが、申入れするからにはこちらの責任限界をはつきりして、例えば運營委員會の責任でやるか、或いは議長の責任でやるかという誰の名前でやるかという責任限界を先ず明らかにすること。それから先程話が出ておりましたけれども、今週以内ということならば今週以内という原則をこちらで決めて、今週中にやつてくれというふうに申入れること。それかやれなかつたときはこつちはこつちの勝手な行動を取るということをくつつければいいと思いますが。要するに申入れをするならば申入れをすることには贊成で、した方がいいと思いますが、はつきりと相當今度は強く申入れした方がいいと思います。
#25
○委員長(木内四郎君) 他に御意見ありませんか……。それでは如何でしようか。先程來いろいろ御意見が出て問題が數點あるのですが、先ず第一にこちらとしては遲くとも今週中に總理の指名を完了することにしたいということを、この委員會として決定することに御異議ありませんか。
   「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#26
○委員長(木内四郎君) それでは御異議ないものと認めます。
 第二に今の決定をした上更にできるだけ速かに一日でも二日でも早く指名を完了するようにしたいということを衆議院の方に申込むことにしまして、誰から申込むかという問題がありますがこの議院運營委員會から向うの議院運營委員會、或いは委員長から向うの委員長に申込むことも一案だと思いますが、ともかく衆議院の方に今の決定と共にできるだけ速かに一日でも二日でも早く指名を完了することにしたいということを申込むことは御異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#27
○佐佐弘雄君 そうすると遲くとも今週中ということになりますと、土曜の二十一日ですね。そうすると遲くとも二十一日には、本會議を開いて指名をするということでありますね。そういうことですね。
#28
○伊東隆治君 私は遲くとも今週末までにという申入には贊成ですがね。若しその末日までに衆議院がやらなかつた場合、贊議院は獨自の見解を以てやるという式の意味ではなくて、衆議院を急がせる意味での申入ならば贊成いたします。ですから、例えば、もうこれを最後の日として、その日に參議院としてはやつてしまうというのは、越權云々の問題もありましたが、これはやはり行過ぎだと思う。衆議院をやはり主として、衆議院が折角努力して熱おりますから、衆議院のあれに同調するという氣持をどこまでも持つことが、私は二院制度を圓滑に動かす所以だと思います。
#29
○河井彌八君 遅くとも今週中といえば……、衙一その上に衆議院の情勢を顧みて更に延ばし得るという考え方は少し私共には了解できないのです。やはりそこまでにはどうしてもやつてくれ、やるであろうという期待の下に行くのでありますから、若し衆議院がそれでもやらないということがあつたら、こちらはやはり最終の土曜日に最終の會議を開いて實行されてもいいと思います。只今のお話を聽いても越權のごとき考えという、まあ越權ということはさつきはつきりしたのですからなんですが、そこまで今週中ということを我々が申す以上は、それだけ衆議院を尊重しておるということで、どこまでも又更に情勢に感じて考え直すということは私は反對であります。
#30
○委員長(木内四郎君) 遲くともということについていろいろご意見もあるようですが。
#31
○木下辰雄君  遲くともという以上は、今週中に衆議院でやつて貰いたい。若しやらん場合においては參議院でやるぞという意味が含まつておるので、これははつきり自分の方で決心もなくて、徒らに衆議院に今週中にやらんならんということを強調することもおかしいのです。參議院からそういう申出をする以上は、參議院としては、土曜日までにはこつちがやるぞということは含まつております。
#32
○板野勝次君 私は土曜日までに若しやれなければ、そういういろいろな情勢、なぜやれないのかという眞相を、やはり或る程度まではつきりさして貰いたいと思うのです。何か政策もはうきりしないし、首班の問題でも非常にもやもや、としておる。一週間、今週中にやるといつても、どうも衆議院の方はやれない情勢だ。それじや又待つとか、先にやるとか言つても、いずれも不明朗なので、そういう際には、私はなぜ首班の指名ができないのか、そういう事情を國民の前にも成る程度はつきりさして貰いたいと思うのです。
#33
○委員長(木内四郎君) 如何でしようか。遅くとも今週中に決めることにさつき御決定願つたのですが、衆議院においても同様な決定で、同じ文句であります。そこで勿論遲くともという以上は、今週中にやるという意味を含んでおりますが、これはその時になりまして、萬一行われないというような情勢があつた場合には、今板野委員からもちよつとお觸れになつたのですが、やはりそこにいろいろ理由もあることでありましようし、又理由によつてはその際に又御考慮願うこともあるかも知れませんが、とにかく只今のところはこちらは遲くとも今週中に完了するという意味で御決定願つたということに、この際は決めて頂いたら如何かと思います。御異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#34
○委員長(木内四郎君) それからこちらから衆議院の方へ申入れるのは如何いたしましようか。
#35
○櫻内辰郎君 それはやはり委員長から向うの委員長に報告して下さつたらいいと思います。
#36
○委員長(木内四郎君) 只今櫻内委員の御意見に御異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり)
#37
○委員長(木内四郎君) 御異議ないと認めます。それではさよう取計らうことにいたしたいと思います。そうして第三點として、具體的の日取りは各派交渉曾に委せるということで御異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#38
○佐佐弘雄君 その際の各派交渉委員會では、運營委員會の遲くとも今週中……その範囲内で交渉されるわけでございましようか。
#39
○委員長(木内四郎君) そういう意味です。こちらの決定の範圍内においてです。御異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#40
○委員長(木内四郎君) 御異議ないと認めます。外に何か御發言がなければこの程度で散會したいと思いますが御異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#41
○委員長(木内四郎君) 御異議ないと認めます。では本日はこれにて散會いたします。
   午後二時五十一分散會
 出席者は左の通り。
   委員長     木内 四郎君
   理事
           藤井 新一君
           河井 彌八君
           竹下 豐次君
   委員
           天田 勝正君
           塚本 重藏君
           松本治一郎君
           淺岡 信夫君
           左藤 義詮君
           平沼彌太郎君
           伊東 隆治君
           櫻内 辰郎君
           木下 辰雄君
           佐伯卯四郎君
           佐佐 弘雄君
           徳川 宗敬君
           堀越 儀郎君
           板野 勝次君
           佐々木良作君
  事務局側
   事 務 總 長 小林 次郎君
   參     事
   (事務次長)  近藤 英明君
   參     事
   (委員部長)  河野 義克君
ソース: 国立国会図書館
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