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1947/05/27 第2回国会 参議院 参議院会議録情報 第002回国会 議院運営委員会 第39号
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1947/05/27 第2回国会 参議院

参議院会議録情報 第002回国会 議院運営委員会 第39号

#1
第002回国会 議院運営委員会 第39号
昭和二十三年五月二十七日(木曜日)
  ―――――――――――――
  本日の会議に付した事件
○議院の運営に関する件
  ―――――――――――――
   午前十時十五分開会
#2
○委員長(木内四郎君) 只今より会議を開きます。予算案及び法律案の提出並びにその審議に関しまして、内閣官房長官から松平議長までお申出があつたそうでありますが、本日官房長官がお出でになりましたので、直接官房長官からその御趣旨を伺う方がよいだろうと思います。
#3
○國務大臣(苫米地義三君) 國会に提案する議案が大分遅れておりまして、誠に恐縮に堪えないのでありますが、その中の予算案でございますが、これはこの前のこの委員会で申上げましたように、できるだけ努力をいたしまして、本月の中旬ぐらいには出せるというようなことを申上げておつたのでありますが、それにしましても、本予算の審議が今月中には、むずかしいので、どうしても延長して頂かなければならんというようなことをお願いしたわけであつたのであります。その結果六月の二十日まで延長ができたわけでありまして、是非法案お早く出したいというような気持で、今月八日に政府の予算案の原案を作成いたしまして、爾來その内容等について検討を加えておつたのであります。非常に都合よく参つておりまして、実は先週の土曜日即ち二十二日ですか、最終の意見が纏まつたものですから、それによつて更に検討を加えて見ましたが、やはり歳入の面とどうして合わなくなる。そこで歳出の面を更に検討すると共に、歳入の面について如何にするかということを連日に亘つて協議をいたしておりますが、一般の大衆に影響のあるような財源を求めますというと、すぐ物價に響いて、賃金に響いて、その影響が非常に多くなるというので、まあ、いろいろ考えて見ましたが、昨日最終的な案を持つて、実は安本長官と大藏大臣と私とがいろいろ意見を交換して参りました。ところが、どうしても、やはりこちらの方とは合わないのです。併しこのままでやつても延びるばかりでありますから、最後には二、三の点をもう一遍総理大臣が出掛けて行つて、最終的な檢討を加えて見る、こうゆうことでこれを任せまして、今話しております。その話したことが保留にならないと思いますので、それがまあ予算案の大体の決定になる、こういうふうにまあ考えてよかろうと思います。そこで國会との関係はだんだん遅くなりまして甚だ恐縮でございますから、それを今度正式の書類にして印刷にしてやりますと、技術的にも相当掛かるのであります。どうしても数字を揃えて印刷をしますというと十日や二週間掛かると、こう当局は言つております。それでは御審議上相済まんのでありますから、その大体の骨格と、その大きな数字に対しては間違いないように思うのであります。その細目を取調べるのと、それを印刷技術に付するという点から時日が掛かりますから、先ず以て今日で予算の全貌が決まりましたらこの全貌について、まあ御相談でありますが、そういう予算の大綱についての内示的なお話を申あげる機会を作つて頂くか、そうしてその上で予算案大綱というものを一つ中間的に作りまして、これを國会の方へ提示いたいまして、そうして、それに関連した財政演説をさせて頂く、そうして財政演説に対する質問をして頂くように願つて、そのあと、そのものについて御審議を委員会でやつて頂けるか、或いは完全な書類ができなければ、細目ができなければ御審議が願えんかというようなことにつきましては、ここで一つ御協議を願いたい、こう思うような次第であります。一應今までの経過を申上げまして、その段取りになつておるということだけを一つお耳に入れて起きたい、こう思います。
#4
○委員長(木内四郎君) 何か御質問ありますか。
#5
○左藤義詮君 予算が遅れましたことについて、参議院の議長にお申出があつたどういうことを承りましたが、いつ、それはお申出になつたのですか。
#6
○國務大臣(苫米地義三君) それは一昨日でした。
#7
○左藤義詮君 この前運営委員会で会期の問題を決めますときに、非常に会期が長引き議員の出席等のこともありますので、一應打切つたらというような意見が強かつたのでありますが、政府としては何とかして予算を早く出すから延ばして欲しいという御希望で、本予算を二十日には必ず出す、法律案を六月十日に出す、会期は六月二十日以上には絶対に延長しない、こういう條件を附して会期の延長は決定したのでありますが、而もその二十日ということは、外との関係も含めて政府が責任を以て予算を御提出になると、こういうお約束で延長したのありますが、それが二十日に出なかつた。そこで私は政府としては当然議長なり当運営委員会になりに御出席になつて、その間の事情を御説明あるべきである、御挨拶あるべきである。それをそのまま荏苒して今日になつて、一昨日議長に申出た。いわゆる約束を破つたから、何かそこに私はその事情を御釈明になつて御挨拶があるべきじやないか、それがなくて、而も新聞紙上にはまたまた会期延期ということが頻りに報ぜられておる、実は運営委員会として速記を附けて約束を破り、而もそれに対して一言の政府からは御挨拶がないということに対しては、甚だ了承いたし兼ねるのであります。政府の一つ所見を承りたいと思います。
#8
○國務大臣(苫米地義三君) 今佐藤委員からお話がありましたように、政府としてはできるだけ総理がお約束申上げましたように、中旬には出すというつもりで、先刻内容を申上げて、その段取りに進んでおつたということは御諒察を願えると思うのです。ただこの前に佐藤委員は頻りに與党間で非常に問題があつて、そのために遅れるだろうという御懸念を相当強く主張されておりましたが、それは余り私はないと思います。ということを申上げたのであります。今日のこの経過から申しましても、その方の点は余りひどい障害をなしておりませんで、この十日に内閣の成案ができて、それを單独に決定ができませんから、外の方面に折衝を続けておつた。その方の関係で主として延びて來ておるのでありまして、成るべく、御期待には副わないと思いますけれども、その事情だけは一つ御諒察をお願いしたいと、こう思います。
#9
○左藤義詮君 その御事情のことにつきましては、あとで又お伺いすることといたしまして、如何なる事情にも拘わらず、公約せらてた二十日に出せなかつた、それに対して、國会、特に我我参議院に対して、一言の御挨拶もなかつたということは、政府としては如何でございましよう。
#10
○國務大臣(苫米地義三君) これは最初申上げましたのは、二つの点がありまして、一つは本予算と暫定予算とは並行して出さなければならないようになる。少なくとも暫定予算の方は十五日に出します、こういうことを言つておつたわけであります。本予算の方は多少遅れるかも知れんというふうに申あげておつたつもりでおりますが、併しさればといつて、中旬に出すというやつが挨拶が遅れたということに対しては甚だ申訳がないのでありまして、暫定予算の方だけは十五日に出すことにいたしておるのであります。政府は誠意がないというふうにとられては甚だどうも困るのであります。そのことはまあ御諒察願いたいと思います。
#11
○左藤義詮君 暫定予算の十五日のことは勿論でありますが、我々としては一番心配したのは本予算のことでありまして、それが二十日に出すということを條件にして会期を延長したのでありますが、衆議院でも本会議で総理は言明をしておられる。それをそのまま默つて本日まで荏苒しておられる。若し止むを得ぬ御事情で延長するということにはれば、なぜ二十日に國会に対してお申出がないのか。我々としては会期延長については忍び難きと忍んで政府のお申出を認めたのに、二十日と公約をして置きながら、それが出ないのに、一言も御挨拶がないということは、甚だ國会を無視したものであると思います。それに対する政府の一つ御所見を承りたいのであります。
#12
○國務大臣(苫米地義三君) 私はここでそういう問題も必ず出るかと思つて、その前にここで申上げた速記録を今持つて來ておるのですがね。こう言つている。「佐藤さんからお話のありました点につきましては、昨日も申上げましたように、御審議の期間がどうしても三週間以上も掛かるというようなお話がありまして、それで衆議院の方ではどうしても暫定予算と本予算とを並行的に出す必要があるこうゆうふうに申されましたので、それに從つて中旬に出すということに対しましては、本予算をもそのつもりで今やつておりまするけれども、少なくとも暫定予算の方は十五日には確実に出せる、こういう見通しを持つておるわけでああります。從つて本予算はそれから何日かまあ遅れると思うのです。正直に言つて、まあ幸いに衆議院の方のお決めになられるという目標の六月二十日まで御延期を願えれば、必ず御審議のできる範囲で出せるように、こう思つております。予算の編成の方針として、飽くまでも本予算を二十日まで出すという目標で今努力いたしておる次第であります。」まあこう申上げておりましたのでありますが、あなたの今のお話のように、二十日に出せなかつた。從つて二十日には当然挨拶があつて然るべきだと、こう仰せになることは、一應御尤もでありまして、その点にたいしては政府の方から遺憾の意を表しておるわけでありまして、ただ事情を御諒察を願いたい、こう思うのです。
#13
○左藤義詮君 繰返して申しますが、尚速記録のことにつきましてはもう少し調査して申上げますが、私はそういう準備をしておりませんので……。併し二十日に本予算を出すとうことは、会期延長のときの運営委員会の三つ附けました條件、私は延長するときの必須條件だと信ずるのでありまして、その一つが破れたということは、私は政府としては公約を無視された。而もそれに対して一言の御挨拶もなかつた、まあ政府は遺憾だとおつしやいますが、我々國会としては何といいますか、欺かれたと申しますか、そんなくらいならば、その條件が充されぬならば、当然五月七日で打切るべきだつたのでありまして、その條件が充されるというので私共は忍び難きを忍んで会期を延長したのでありまして、それを我々としては公約を裏切られた。我々としては欺かれたと、かように了承するしかないと思うのです。如何でございましようか。
#14
○國務大臣(苫米地義三君) もうこの上、私から繰返して申上げることもないと思います。
#15
○左藤義詮君 それでは、この運営委員会でお約束したことを政府は違反をなすつて、而もそれに対して本日まで御挨拶がなかつたということを、それで了承いたしまして……。
#16
○國務大臣(苫米地義三君) ちよつとその点は、はつきりそういうふうにお決めになることはどうかと思うのです。今申上げたように、はつきりと、そういうふうに努力しておるということを申上げてあるんだし、それから二十日までできなかつたら、二十日には必ず挨拶をするという約束をしておるわけではない。ただ私は良心的に申上げてあるので、そう型にはまつたようなお話になるというと、どうかと思うのです。まあこの問題は、これで打切りましよう。
#17
○左藤義詮君 挨拶をする約束がないから挨拶をしないどういうことは、これは了承いたしかねるのであります。いずれそれじや速記録を調べまして、もう一度あれしますが、只今八日に御決定になつて十日に外の方面に御提出になつた……。而も伺いますると、確定をしてから、すくなくとも印刷等をして提出するには十日か二週間掛かるという。そうしますと、十日に提出されて即日同意が得られても、二十日には実は一ぱいか或いはむずかしかつたわけであります。私は二十日に出すと言われたことは、何とかして会期を延長しないために、全然政府としては見込のないことをお約束になつておる。私達は会期延長については、政府に一ぱいかけられた。もう少し私は、我々として何とかして五月七日で一應打切つて、政府が十分準備ができた後で、國会を御召集になうようにということを要望したのでありますが、それを忍び難きを忍んだのは、政府の切なる要望があつたからであります。而もその要望は只今申しましたように、全然見込のないことを御約束になつておる。甚だその間私は誠意がなかつたものと認めざるを得ない。この点について一つ御意見を伺います。
#18
○國務大臣(苫米地義三君) それは先刻以來申上げたように、その事情を私は率直に申上げたので、それが誠意があると御解釈になるか、或いは誠意がないと御解釈になるかということに対しては、どうもここで余り討論めいたことは申上げたくないと思います。
#19
○左藤義詮君 私共が考えますれば、全然見込のないことを六日の日にここでお約束になつて、会期を延長された。而も私共の心配した通り、未だに本予算が提出になつていない。甚だ遺憾でありますが、只今これも仮定でごいましたが、今総理がお話中で、話が付いたら取敢えず全貌について内示をする。それから大綱を作つて国会に提出する。財政演説をし、それを一つ質問をし、場合によつては委員会で直ぐ審議して欲しい。これは國会法なり財政法なりの上から、どうゆうような根拠によつてなされるおつもりですありますか。
#20
○國務大臣(苫米地義三君) 財政演説というのは、あれは予算案を正式に提示しないでも、從來やつておつたように伺いますが、そうでありませんか。
#21
○委員長(木内四郎君) 從來の慣例ですと、私の了解するところでは、予算を提出するときにやつておりますが、予算提出に当りこういう財政上の所見を述べるということを言わないで、所見を述べることはあり得ると思いますがね。從來は予算を出したときに財政演説をしていますが、併し予算を出さなくても、大藏大臣は財政上の一般政策について意見を述べることは可能の問題だと思います。速記を止めて……。
   午前十時三十七分速記中止
   ―――――・―――――
   午前十時五十二分速記開始
#22
○委員長(木内四郎君) 速記を始めて。
#23
○國務大臣(苫米地義三君) 二十一日間はどうしても最小限度要る、こういうことは伺つておりましたから、無論正規の法案を提出してその期間があればいいれども、さつきから申上げるような事情によつて遅れました関係から、その便法として予め御調査をして置いて頂いて、そうしてその二十一日以前でなくても、それから入つてから正規のものが出ましても、事前の御調査があれば直ぐできるのじやないか、そうすると二十日までに仕上げをして頂くことができはせんかというつもりで申上げでおるわけであります。
#24
○左藤義詮君 そうなりますと、この前、会期延長をしたときの事情と非常に違つて参ります。只今おつしやるようなことは國会法、財政法その他においても、非常に私は法的な疑義もありますし、又前例にもなることでありますから、余程参議院としては愼重に考慮しなくちやいかんと思うのであります。ただお出しにならずに、相済まなかつたという水臭いことでなしに、いろいろその間の事情を御説明になるというならば、今やつておる暫定予算の審議中に、大綱であろうが、全部であろうが、お出しになることが結構と思います。場合によつては部分的に食い違うような大綱だけ出して置いて、若し惡く考えるならば、最後の一日になつて正式な本予算をお出しになるというようなことじや、私は甚だ國会の審議権と申しますか、審議を十分に盡すという責任を果たせないのであります。我々としては財政法の規定の通りに正規の予算案をお出しになつて、そうしてそれを審議するのに少なくとも二十一日は必要である。かような建前を取りたいと思うのであります。只今の政府の御説明のように、何と申しますか、その間を何とか一つ、本当のものが出ないでも、いい加減に話を付けて置いて、若し最惡の場合ならば、最後の一日にでも本予算を出して通そう、そうして会期を延長しないで行こうということは、私としてはこの大事な予算の審議に責任が持てないのであります。政府としてはお苦しいところもありましようが、私共から言えば、甚だずるいというか、責任回避と申しますか、私はつきり、お約束のように本來の二十日であるべきであつたのが遅れたのですが、二十一日間の十分な審議期間を以て正式な予算をお出しになるべきだ。それが私共のこの前、六日の日に運営委員会で決定したときからの参議院の態度でなくちやならんと、かように信ずるのであります。政府の御所見を伺います。
#25
○國務大臣(苫米地義三君) 正式の書類は今左藤さんがおつしやるように、極端に言えば、最後の一日前に出すのじやないかというようなお話がありましたが、それはそういうことは考えておりませんので、二十七日、つまり今日予算大綱というものを出して、そうして二十九日の日に財政演説をさして頂いて、それから來月の八日か遅くも十日までには正式の書類が提案できる、こういうことになつておるのであります。それですから、その前に便宜的にこの予算の大綱によつて御審議とは無論行かんでしようが、ご調査等をして頂きたい、こういうふうにお願いしておるわけなんであります。
#26
○委員長(木内四郎君) 速記を止めて。
   〔速記中止〕
#27
○委員長(木内四郎君) 速記を始めて。
#28
○左藤義詮君 そうすると今日総理が御決定ができるかどうか、仮にできたと仮定しましても、そうしますと、二十九日に財政演説をする、財政演説ということは、予算の伴う財政演説だと解釈する。そうでなければ、本國会の初めに総理、安本長官が施政方針演説をなされましたが、財政演説をなさらなかつたということは、本予算を待つておやりになる筈だつたと思うのであります。正式の予算がお出にならない財政演説ということは、考慮の余地があると思うのでありますが、さよういたしましても、八日か十日、今までの経過によりますと、政府の御言明は私は当てにならんと思いますが、仮に八日に出ましても、六月二十日といたしますと、十二日程しか審議期間がないのであります。私共は二十一日間は是非にということを條件にして、或いは政府の御期待以上に六月二十日まで大幅に延長いたしました趣旨から申しましても、その点は遺憾であります。この点については、いずれ委員長から各会派の意向も参酌してお決めになりましようが、取敢えず私は政府としては、二十九日に財政演説をしそれから十日までには本予算をお出しになる、今度こそは間違いのないように私は確約をおねがいして置きたい。その上で私は先程申しました最後の態度を相談したいと思うのであります。
#29
○國務大臣(苫米地義三君) 今申上げたような事情ですから、あとは御協議願います。
#30
○竹下豐次君 今日総理が最後の決定をやるということでありますが、今日はつきり決まることだけは確かですか。
#31
○國務大臣(苫米地義三君) 決まると思います。一切を総理の裁量に委せておりますから……。
#32
○竹下豐次君 その左とか右とかを今日決めるという総理の決意は御存じないのですか。
#33
○國務大臣(苫米地義三君) 決まると思います。
#34
○竹下豐次君 思いますでなく、もう少しはつきり承りたい。総理が今日とにかく方針を決めるのだという肚が決まつておるかどうか。
#35
○國務大臣(苫米地義三君) こちらとしては決めるつもりで行つておるのでありますけれども、まあどういう話が出るかということは、これは今までの経過から行つても私共こちらの方だけで断言するわけに参りませんが、こちらの方の状態としては決められるような形で参つております。
#36
○竹下豐次君 私がそういうことをお伺いいたしますのは、八日か、十日頃までには完全に準備ができるというお話がございますけれども、不幸にして芦田総理の持つて行かれた相談を受入れて呉ない場合に、一應それじや、しようがないからというだけの肚を決めて置かなければ、八日とか、十日とか始めのお考えのように進んでおりますけれども、私は併し又もう一遍考え直して又行くというようなことをやられますと、さつきのお話の期限が切れないことになります。
#37
○國務大臣(苫米地義三君) それですから、その点はどつちか決められるという形を持つて行つておるわけです。
#38
○松本治一郎君 さつき官房長官の話の中で、今日は保留されるような問題はない、確定的な何が來るんだというようなお話ですが、今の御答弁では食い違いがあると思うのであります。
#39
○國務大臣(苫米地義三君) それは今申上げたような、こちらの方は確定するつもりで行つておるのであります。だが前に……別に突発的のことがなければ必ず決まると思つておるのであります。その点は食い違つていないのでありますが、それは、どういう突発的な條件が出て來るかも知れませんが、併しこちらの方は、こういうことをもう一遍押して見て、いけなかつたら止むを得ないという態度で持つて行つておるのでありますから、私は確定する、こう思つて、そのまま申上げたのであります。
#40
○松本治一郎君 それはよく分つておるわけなんですから、そうして又こちらで決められないということは今までのなにでよく分るのであります。ところが先の説明された中に、今日首相が行つたのは、持つて帰つて來るのは、保留にはならない、確定的なものを持つて來るのですからという説明でしたね。だからそこに食い違いがあると私は言うのであります。
#41
○國務大臣(苫米地義三君) それは嚴格に言えば、そういうお咎めがありますが、我々の気持としては確定的なものが必ず來ると、こう思つてはいるのであります。
#42
○河井彌八君 それは少くとも閣内なり與党の方はすべて総理に一任したということは纏まつたわけですか、そういう意味ですか。
#43
○國務大臣(苫米地義三君) 與党というよりは、閣内の方は纏まつておる。
#44
○河井彌八君 そうすると又これ與党は……。この前のように與党から予算が潰れて來たりするのですがね。
#45
○松本治一郎君 そうですね。
#46
○國務大臣(苫米地義三君) いや、それは與党と言つても連立内閣ですから、閣内で纏まれば一應纏まつたものとしますがね、政府としては……。
#47
○河井彌八君 つまり内輪だけはこうなる、外との関係はまだ残つておるが、今纏める、どうにかなる、こういう意味ですね。
#48
○國務大臣(苫米地義三君) そうです。
#49
○河井彌八君 それでなければお話が出る筈がない。
#50
○委員長(木内四郎君) 如何でしよう。官房長官に対する御質問はこの程度にして、あとは……。
#51
○櫻内辰郎君 官房長官にお願いして置きたいのですがね。今の予算案の明細なものの出ますのを、十日というふうな今のお話ですけれども、それを七日にして頂たいということだけ、ちよつとこれはお願いして置きたいと思います。と言いますのは、昨日も主計局長と話したのですが、八日に出すと主計局長言つておられました。ずつと私の方で日割を作つて審議して行くという順序から言いまして、公聽会を開いたり、分科会を開いたりという、分科会を開く前に、どうしたつて明細なものができなければ分科会が作れないのです。それで、どうしても八日の日から分科会に移り得るようにまあして頂きたい、こう考えますので、七日までに出して頂きたいということだけは特に一つお願いして置きたいと思います。
#52
○國務大臣(苫米地義三君) 承知しました。できるだけやりますが、今申上げたのは八日には出るだろう、こう大藏当局として言つておるのです。けれども、まあ一日や二日或いは延びるかも知れないと思うから、そういうことをそのまま……。八日には出したいと思うけれども、遅くも十日ぐらいには出るだろう、こう私は申上げたのですが、お話の点はよく一つ研究しますから……。
#53
○櫻内辰郎君 そうしませんと、会期を延長することを前提としなければ、予算委員会が開けないことになるのです。
#54
○左藤義詮君 只今櫻内委員のお話は、予算委員会の技術的の面からおつしやつたのであつて、果して七日に出すならば、大綱を受けてあと会期中にやるということを私は参議院としてまだ決めたわけではないのですからして、ただ技術的の御希望であつて、七日ならばそれじや政府の申出を了承しようということは、まだ決定していないことであります。
#55
○櫻内辰郎君 その通りであります。
#56
○左藤義詮君 その点を確認して置きます。
#57
○委員長(木内四郎君) それでは懇談会に入ることにいたします。本日はこの程度で散会いたします。
   午前十一時六分散会
 出席者は左の通り。
   委員長     木内 四郎君
   理事
           藤井 新一君
           河井 彌八君
           竹下 豐次君
   委員
           塚本 重藏君
           松本治一郎君
           淺岡 信夫君
           黒川 武雄君
           左藤 義詮君
           大隈 信幸君
           門屋 盛一君
           櫻内 辰郎君
           梅原 眞隆君
           鈴木 憲一君
           徳川 宗敬君
  委員外議員
           藤田 芳雄君
   国 務 大 臣 苫米地義三君
  事務局側
   事 務 総 長 小林 次郎君
   参     事
   (事務次長)  近藤 英明君
   参     事
   (法制部長)  川上 和吉君
   参     事
   (委員部長)  河野 義克君
ソース: 国立国会図書館
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