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1953/12/07 第18回国会 参議院 参議院会議録情報 第018回国会 郵政委員会 第2号
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1953/12/07 第18回国会 参議院

参議院会議録情報 第018回国会 郵政委員会 第2号

#1
第018回国会 郵政委員会 第2号
昭和二十八年十二月七日(月曜日)
   午後二時八分開会
  ―――――――――――――
 出席者は左の通り。
   委員長    池田宇右衞門君
   理事
           柏木 庫治君
   委員
           瀧井治三郎君
           中川 幸平君
           永岡 光治君
           三木 治朗君
           最上 英子君
  政府委員
   郵政政務次官  飯塚 定輔君
  事務局側
   常任委員会専門
   員       勝矢 和三君
  説明員
   郵政省郵務局長 松井 一郎君
   郵政省経理局長 中村 俊一君
  ―――――――――――――
  本日の会議に付した事件
○茨城県小里村に簡易郵便局設置の請
 願(第一一六号)
○福島県郡山亀田郵便局復活に関する
 請願(第一一七号)
○大阪府豊中郵便局庁舎の移転新築に
 関する請願(第一一八号)
○公共企業体等労働関係法第十六条第
 二項の規定に基き、国会の議決を求
 めるの件(郵政事業)(内閣送付)
 (第十七回国会継続)
○郵政事業の運営実情に関する調査の
 件(郵政職員の断続勤務に関する
 件)
  ―――――――――――――
#2
○委員長(池田宇右衞門君) 只今より郵政委員会を開会いたします。
 本日は先ず請願の御審査を願いまして、次に仲裁裁定の審議に入りたいと思います。
 請願第百十六号茨城県小里村に簡易郵便局設置の請願、次に請願百十七号福島県郡山亀田郵便局復活に関する請願、百十八号大阪府豊中郵便局庁舎の移転新築(関する請願、以上につきまして勝矢専門員から趣旨の説明を願うことにいたします。
#3
○専門員(勝矢和三君) 茨城県小里村に簡易郵便局設置に関する請願、茨城県久慈郡小里村は茨城県の最北端、福島県に境する農山村で東西二里、南北五里の細長い村である。人口は約二千人、戸数三百七十の多きを数えているが、通信機関に遠く急用の場合は泊りがけで用を足す場合があつて非常に不便である。ついては当村徳田部落に簡易郵便局を設置して頂きたいという趣旨でございます。
#4
○委員長(池田宇右衞門君) これに対して、松井郵政省郵務局長。
#5
○説明員(松井一郎君) 請願の場所について調べて見ますると、これに書いてある通り大変不便な所であります。この要望の趣旨は尤もだと考えられますので、私どもの気持は最も近い機会にこれの簡易郵便局を設置することに考慮いたしたいと思います。
#6
○委員長(池田宇右衞門君) 別に御発言がないようですから、採択することに御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#7
○委員長(池田宇右衞門君) 全会一致で決定いたしました。百十七号。
#8
○専門員(勝矢和三君) 百十七号は木村守江君紹介、福島県郡山亀田郵便局復活に関する請願であります。先に郵政省においては亀田郵便局を廃止したが、これは郵政省本来の目的である公益の増進、国民へのサービスなどに反するばかりでなく、本市住民約四千を初め、官公署、学校、公共団体などの不利、不便は多大である。よつて本郵便局を復活するようにして貰いたいという請願であります。
#9
○説明員(松井一郎君) この郡山の亀田郵便局というのは、実は元郡山の連隊か何かがあつた近くというような関係で郵便局があつたのでありますが、その後時世が変り、事情が変りまして、非常にこの辺は発展性が薄くなつておる。他面、別に同じ郡山市内に菜根屋敷と言いますか、そういう場所があります。で、そちらの方面には保安隊その他が入つたりなんかしまして、非常に地況が繁栄しておるし、かたがた丁度郵便局長等の希望もあるので、町全体から見ても、こちらのほうが遥かに利用率が高いというような意味合いで、十二月の十日にこちらへ移転して、新たに郡山菜根郵便局というものを開設しよう、まあ実はこういう形で出て来たのであります。元の場所に更にもう一局を置くということは、現在の事情からして、ちよつと当分困難ではないかと、こういうふうに考えられるのであります。
#10
○委員長(池田宇右衞門君) 如何でございますか。
#11
○瀧井治三郎君 これは留保して……。
#12
○委員長(池田宇右衞門君) 今滝井委員から留保する、研究の要があるということで、留保することに御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#13
○委員長(池田宇右衞門君) 全会一致決定いたしました。百十八号。
#14
○専門員(勝矢和三君) 百十八号、本件は森下政一議員の紹介であります。大阪府豊中郵便局庁舎の移転新築に関する件であります。豊中市は大阪市の北方に隣接する人口約十万の都市で、現任豊中郵便局が設置されておるが、本郵便局は昭和元年に建築せられ、二十八年を経ておる。その間本市の発展は著しく、局舎の位置は市の区域に対して非常に偏在をしており、郵便業務利用上市民は不便を感じているので早急移転してもらいたい。市は先に本市の中央部に新築用の土地七百五十坪を譲渡して、その際局舎は二十八年度に施工することを条件の一つとしておつたのであるが、未だにその緒についていないので、二十九年度予算において必ず新築するようにしてもらいたいという請願でございます。
#15
○説明員(松井一郎君) 請願の要旨にもありますように、豊中の郵便局というものは郵政省としてもこれを新築する必要を認めておるのでありまして、本年の二月にやつと新築予定の敷地の買収ができたのであります。この新築予定の敷地買収をするに当りまして、関係の市、その他の非常な御協力もありましたし、私どもも折角新築の敷地が手に入つたのでありますから、できるだけ速かにこれの庁舎建築をいしたいと考えておるのであります。ただ、御承知のように、二十八年度予算の建設勘定というものは、当初成立予算かり更に又相当大幅にこれが減つた関係もありますし、従つて二十八年度の局舎建設計画というものの実際が大部分二十九年度にずつて行われるという関係もありまして、二十九年度の建設予算というものは非常にそうした意味合で窮屈になつております。そこで、これを二十九年度に必ずやるということは、恐らくむずかしいのではなかろうかと思われますが、三十年度以降においてはこうした状況も勘案いたしまして、できるだけ速かに庁舎建築の取運びをするように努めたいというふうに考えております。
#16
○三木治朗君 御承知と思いまするが、この豊中市は大阪にあつて、勤める人の高級住宅地になつていて、あそこの学校などは非常に立派な学校がたくさんできていて、市の誇りにしているいわゆる文化都市と言いますか、高級住宅都市なんですが、それに釣合うように、市としても非常にこれを熱望しておりますから、できるだけ一つ二十九年度において新築するようにお取計らいを願いたいと思います。
#17
○委員長(池田宇右衞門君) 採択することに御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#18
○委員長(池田宇右衞門君) 全会一致を以て今の希望を附して採択いたします。決定いたしました。
  ―――――――――――――
#19
○委員長(池田宇右衞門君) 次に仲裁裁定の件についてこれから審議を行うことにいたします。ちよつと速記を止めて。
   〔速記中止〕
#20
○委員長(池田宇右衞門君) 速記を始めて。
#21
○政府委員(飯塚定輔君) 郵政職員に対する期末手当の問題は、この前の委員会等においても申上げましたような状態でありまするか、昨日までと申すより、今朝までの状況を申上げますと、昨日は日曜でありましたけれども、組合側と当局側との団体交渉を昨日は深更に及ぶまでやつておつたのであります。併し一・二五にするとか、それ以上どうするとかいう結論には達し得なかつたのでありますけれども、当局としてもできるだけ組合の意向を尊重すると申しますか、聞くというような態度を持つておりますし、組合で今日から更に新らしい段階の戦術と申しますか、指令を発することになつておつたのでありますから、そういうことによつて国民に御迷惑をかけるようなことのないようにということも、当局としては組合の幹部諸君に対して申入れておると私は思つておりますが、現在のところでは、団体交渉等に対しては、その程度までの進め方だと思つておりますが、今朝から大臣も関係閣僚等とそれぞれ協議もしておりまするが、まだはつきりどの線で決定するというところまでは行つていない実情でございます。
#22
○永岡光治君 これは私は年賀郵便というようなふうに重要な仕事を控えておりますので、郵政職員のいやしくも士気を沮喪するような出し方になると、これは非常に国民にとつても迷惑だし、立法府の立場から考えても、或いは郵政委員会が従来努力して参りました点から考えても非常に遺憾なことだと思いますので、早急に今解決して欲しいと思うのでありますが、少くとも衆議院の労働委員会で一般公務員並みのことは一応やつてやれ、更に団体交渉は適宜の措置を講ずるようにと、こういう決議がされ、而もこれは政府の責任者である緒方副総理、それから小坂労働大臣、これらのかたがたの一応の了解をまあ得ておるやに承わつておるのでありますが、してみると、すでに今日は一・二五ということはまあ常識になつておるわけですから、現業を持つておる官庁でもそれで収めろと言つてみたところで、それで収まりようもないと思うのです。現実に言うと昨年は一・二五以上取つておるのです。昨年はたしか私の記憶では一・三五以上出ておると思つておりますが、昨年すでにもう出ているわけです。而も昨年は一・〇というやはり法律があつた。そうしますと、これはやはり今年度もそのくらいで収めてくれと言つたところで、これも収まらないと思うのです、してみると、一体当局としてこれはまあ努力はしておるというのでありますが、ただ努力をしておるだけでは、私どもとしては抽象的に聞えてしようがないのでありますが、組合の要望というものは一体どこまで来ておるのか、それに対して郵政当局はどこまで今努力をしておるのか、その点を若し速記にとめにくいということであれば、速記を中止しても結構ですが、もうちよつと突つ込んだ情勢を一つ知らしてもらいたいと思います。
#23
○政府委員(飯塚定輔君) 永岡委員の御指摘になるどの程度までというその程度は、先ほど申上げたように、昨日は深更に及ぶまで団体交渉を続けておりましたが、まだその結論に達しておるとは言い得ない状態にありますし、今朝来大臣も今の線と申しますか、どの程度の期末手当を出すか、これは繰返して申上げるようでありますけれども、緒方副総理等と衆議院労働委員長と折衝した結果、新聞等に現われたあの問題も当局としては更にそれに対して声明と申しますか、労働大臣の談話というような形でも出ておりますけれども、政府の意向としてはやはり一・〇〇という線が基本であつて、更に企業努力による団体交渉によつてのプラス・アルフアーということを考えておるという意向のようであるということを我々は承知しておりますけれども、今永岡委員のお話のように一・二五という線がはつきり、公務員と同様にという言葉から判断して一・二五という線が出て来ておるのでありますが、これらの点に関しましては大臣も相当お考えになつておる、従つて他の公社現業官庁等に比較して見劣りのするようなことは絶対にしないという方向に向つておるように私は察知するのであります。従つて、その団体交渉の直接折衝をしておるのは人事部長がそれに当つて、その経過を我々が報告を得たことをここで申上げたのでありますから、若しも詳細に団体交渉の顛末はどうであるかということになれば、人事部長から申上げるようにしたほうが、大臣よりもそのほうがはつきりするだろうと思います。併し大臣も今朝から或いは運輸大臣とか、その他の大臣といろいろ協議はしておる実情でございますから、現在の私の申上げられる点はその程度にとどまることと思います。
#24
○永岡光治君 これは同じ企業官庁でもやはり特別な年末における繁忙を控えた職場を持つておるのは郵政省でありますが、すでに聞くところによれば、もう年賀郵便も売切れてしまつて、今私たちも国会議員から頼まれてももうないと言われておる状況ですから、これはもう自分で売歩いて結局又それを自分が集めて、又それを配達するという実に気の毒な立場にある職員です。而もしばしば言われることでありますけれども、お屠蘇を祝つているときに大きな鞄を抱え、もうやがて十五日過ぎになりますと徹宵ですか、やつておりますが、疲労困憊に尽きるという状態で、而も葡萄糖でも打つて精力をつけてやらなければならんという非常に気の毒な職場にありますから、私は一般以上の、一般公務員は勿論のこと、企業官庁についても特別の措置を講じなければならんと思いますが、それだけの職場ですから、どうか一つ私はお願いしたいのでありますが、そもそも線を統一することそのことに私は疑問があるので、ですからどんどん出してもらつて、これはただ年末を抜けてもらいたいと思いますが、私の一番心配するのは、今までは一応の闘争をやつたにいたしましても、そう事業に支障を来たすというところまでは現在のところ来ていないようでありますが、これは非常に私ども多といたしておるわけでありますが、併し、今度は政府がああいう新聞の発表をして、その前にすでに労働委員長ですか何かの政府との折衝の経過が新聞に発表され、一般のものはこれはもう誰が何と言つたところでもう一・二五以上出るのだということをきめてしまつているわけです、今更ここで二五で抑えるのだとか、これで我慢してくれと言つたところで、もはやこれは事態の収拾がつかないし、その面では中央本部の組合の役員が懸命に努力して、何とか一つ中央本部の言うことを聞いてくれと言つてみたところで、私はもう争議をやるとかやらんとかいうことじやなくて、もうすでに年賀郵便が溜つてしまうであろうということを非常に恐れているので、そういう事態にならないように、遅くも私は今夕刻まで、どんなに遅くとも一つ今日中には解決してもらうようにお願いしたいと思うのです。
#25
○委員長(池田宇右衞門君) 関連しているから松井局長にもお尋ねいたしますが、私は永岡委員が今御質問の際、年末には郵便物が溜つてしまうだろうと、こう言つたけれどもそれは溜らない。私は全郵政関係の職員は極めて日本の国民のために、国家のために働くという愛国の熱情がほとばしつているから、郵便物は溜らないが、多少のそこにいろいろのことがあつても郵便物は溜らないと思いますが、この点について溜るか溜らないか責任ある局長としてはつきり言つて頂きたいと思います。それからその次は一・二五は今団体交渉で或る段階に来ているのだと言つているが、二五は昨年もそれを上廻つておる。申すまでもなく郵政関係においては操作ができるが、どの程度まで操作できるか。それからすでに大臣も勤勉努力に対する賞は必らず考えて、これを実行することにやぶさかでないと当委員会で発表しておりますから、これは経理局長において、相当断続勤務と申しますか、夜も寝ないで勤務し、又雪の中を駈け廻つて歩くというような、殆んど人間としての自然を克服した努力に対しては、それだけの報いは必ず当局においてもお考えあることと固く信ずる。よつてこの点についてもその用意あるかどうかという点を、一つ永岡委員の質問と関連して郵務局長にお伺いしたいと思います。
#26
○政府委員(飯塚定輔君) 松井郵務局長がほかの委員会に出ておりますので第一点の郵便物がどうなつているかという点について、今までの情報等を総合して申上げますが、なお詳細にということでございますれば、更に郵務局長を呼んでお答えすることにいたしたいと思います。
 その問題については、団体交渉の際にも、交渉の衝に当つた者から、その点は要求と申しますか、話は十分にしてあることと思いますし、現在までの郵政職員の行動を申上げますと、地区的には或いは他の地区よりもそう憂慮のあるところもないではないという程度でありまするが、郵便というものに対しては、国民生活から切り離すことのできない重要な仕事でありますから、そういう滞貨によつて困まるというようなことは、現在のところはいくらかあるかも知れませんけれども、現在或いは新聞等にこの前書いてあつたような支障は来しておらないのであります。なお、詳細の点につきましては、郵務局長が参りましたからお答えいたします。
#27
○委員長(池田宇右衞門君) なお一つ御了解を願いたいのは、政務次官に対しては、たびたびお聞きの通り、衆議院の郵政委員会から出席を当委員会に御了解願うというふうに二度も来ておりますから、次官を向うに廻すことに御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#28
○委員長(池田宇右衞門君) 御異議ないと認めます。速記を止めて。
   〔速記中止〕
#29
○委員長(池田宇右衞門君) 速記をつけて下さい。
#30
○説明員(松井一郎君) 先般来の労働関係の問題に起因いたしまして、郵便物の運行の上につきまして、一部若干の滞留状況があるというようなものが認められたのであります。この点については、すでに前回の本委員会において私から一応御報告申上げた通りであります。その後状況を見ておりますと、郵便物の滞留状況も逐次処理せられまして、今朝の東京中央郵便局の状況などを見ますると、あの当時三種以下において約八十万ばかりの滞留があつたものが、ずつと減りまして二十八万程度になつているという状況であります。この一事を以ていたしましても、従業員は極力能率をげ上て滞留郵便物の処理に邁進しているということが窺い知られるのであります。なお本日から、いわゆる組合側の報道によりますと、新らしい闘争段階に入つたというようでありまするが、現在まで私どもに入つている情報を以ていたしますと、特にそのために郵便物の遅延状況が著しく増加しているという何らの報告をも受けておりません。郵便局全般の中で、特にその流れの大切な東京大阪両中央郵便局の状況をとつて見ますと、休暇人員その他につきましても、大体平生の状態をそう上廻つておらない状況でございまするから、いろいろな関係が著しく事態が悪化するというようなことが起りますれば、これは又将来、こういう問題ですから、どう展開するか予測の限りではないと思いますが、今の状況では非常にこれを憂うるというような段階にはまだなつておりません。いろいろと問題もそれぞれあると思いますが、あらゆる点において、解決に努力されているようでありますから、本問題は近く収まるのではないかと、これは責任者として期待している次第でございます。
#31
○説明員(中村俊一君) 只今の委員長からのお尋ねでございますが、公労法適用者に対する期末手当につきましては、私ども現在の段階におきましては、一般公務員の期末及び勤勉手当の額を下らないようにということを目標にして団体交渉をやるというふうに承知をいたしておりまして、先ほど飯塚政務次官からも御報告申上げましたように、昨日も深更まで団体交渉を続けて参つているような次第であります。で、組合といたしましては、最初からの線でありますところの仲裁裁定完全実施、期末手当二カ月分、この線を崩しておりません。従つて今朝までの団体交渉におきましては、遺憾ながら両者の意見が一致しませんで、一応決裂という段階になつているのであります。で、先ほど永岡委員からもお話がありましたように、昨年は一・二五以上出ているというようなお話がありましたが、この点につきましては、昨年の期末手当のいろいろな情勢は、改めて私から御説明をするまでもなく、最初はやはり予算上一であつたのですが、その後全体に〇・二五を加えまして現実に一・二五は出たのであります。ほかに出たと、こうおつしやいますのは、これは各企業ごとに特殊の事情がございまして、私どものほうで申上げますならば、年賀郵便がある、或いは又保険の特別の集金の操上げがあるとかいつたようなことで、それぞれ各事業に伴うところの当然のものが出たと、こういうことでありまして、総額幾らになつたといいましても、それが期末手当としてそういうふうになつたというふうにはなつておらないのであります。で、私どもも従業員各位の、殊に郵政省におきましては、年末の繁忙につきまして特別に御苦労をかけているということにつきましては、他の五現業とはいささか事情が違いますので、そういつた事業本来の、年末の集中的労務過重と申しますか、業務の増加に対しましては、これは施設の方面におきましても、又副食費、或いは又超過勤務手当といつたような事柄につきましても、それぞれ組合側と交渉と言いますか、話合いをいたしまして、それぞれ必要な経費はすでに配分をしてあるわけでございます。まあそういつたようなことで年末の郵便物その他の滞留のないように、組合側も納得の上で、現在そういう年末の繁忙については御協力を願つているわけでございます。それで大臣がたびたび申されますように、企業官庁でありますので、予算総則にもございますように、職員の能率向上によつて経費を節約するとか、或いは又増収を図るといつたような場合には、当然それに対する業績賞与と申しますか、そういつたものが出し得る建前になつているのでございます。この業績賞与というものは、申上げるまでもなく年度全体を合せまして、そこに果して増収があつたか、或いは節約があつたかということを見なければ、数字的にははつきりしたものは出ないのでありますが、少くとも現段階において丁度十一月、十二月という、まだ年度の途中におきまして、今回の政府の措置によりますところの一般公務員の期末手当、勤勉手当の額を下らないようにという、そういう線で以て、まだ年度の中途ではありますけれども、増収等を勘案して団体交渉によつて何とかその政府の線まで漕ぎつけたいと、こういうことで今団体交渉をやつているのでございますが、遺憾ながら先ほど申上げましたような組合の基本的な要求の態度がありますので、私どもできるだけ早く妥結を見たいというので、今後努力を一層続けるつもりでありますし、又大臣におかれましても今朝来いろいろ関係の向きと折衝しているようでありますので、私どもが期待するような早期解決ということに向つて行くものと信じておりますが、現在ではそういう段階で努力をいたしているような次第でございます。
#32
○委員長(池田宇右衞門君) 速記をとめて。
   〔速記中止〕
#33
○委員長(池田宇右衞門君) 速記を始めて。
 四日における各委員の現地断続勤務その他の状態につきまして調査されました報告を願います。第二班代表三木委員。
#34
○三木治朗君 第二班は柏木委員と私と一緒に十二月四日、東京都下由木郵便局、五日市郵便局及び瑞穂郵便局に参りまして、同局における電信電話事務従事者の勤労状態について視察して帰つて来たのでありますが、その実情は大体次のようなものであります。
 先ず由木郵便局でありますが、同局は電話加入者数二九、磁石式交換台一座でありまして、二名の人員が配置されて二十四時間勤務でありますから、一名勤務、一名宿直明けになるわけであります。局長以下内勤者八名の小局でありますから、夜勤は内勤者全員の輪番で行なつておりました。夜間は十一時頃から翌朝五時頃までは殆んど呼出しはありませんで、一名の宿直で十分間に合つている実情であります。電信は一日の取扱数四、五通で、一名配置されておりますが、閑散でありますので、庶務と兼務しておるという状況であります。
 五日市郵便局は、電話加入者二百九十、磁石式交換台三座と市外台一座とをもつた局で、特定局としては大局に属するものであります。これに対して九名の人員が配置せられ、日勤四名、二十四時間勤務二名、宿直明け二名、休暇一名という服務になつておりました。夜間は二名宿直でありますから、交替で多少の睡眠がとれる趣きであります。電信は一日の取扱数発着信合計約四十通でありまして、二名の人員が配置されておりまして、交代で二十四時間勤務に服しておりました。
 瑞穂郵便局は、電話加入者百四十七、磁石式交換台二座の局であります。これに対し三名が配置せられ、日勤一名、二十四時間勤務一名、宿明一名という服務をしております。夜間零時から五時間迄は呼出しは殆んどない実情であります。電信の取扱は電話機によつてやつていますが、一日の取扱数発着信共で十一通ぐらいでありまして、一名の人員が配置してありますが、電話と共通服務をしておりました。
 以上を以て概要は終りますのでありますが、特定局におきまする電信電話の事務従事者の勤務には、小さい局におきましては多少の手あきもあるのでありますが、要するに電信電話の係として、その人がそれだけの仕事をやつているのならば殆んど閑散で、断続勤務があるということが言えるかも知れませんけれども、皆その局の人全員が彼此融通し合つて、そうしてやつているという現状であるのであります。従つて、これを断続勤務と認定することはどうかと思われるのであります。而もやはり二十四時間勤務の場合においては、多少の睡眠はこれはとらざるを得ないし、又それは睡眠をとつておつても服務時間に電話がかからないという保障はない。最近の一週間或いは半月というようなところではそれがない、そういうものはかかつて来ないと言つておりましたけれども、聞いて見ると、やはりいつ何時かかつて来るかわからないという仕事なんですから、本当に無責任な睡眠はとり得ないということを申しておつたのでありまして、これを断続勤務にするということについては相当なお研究の余地があるものと考えられたわけであります。
 以上御報告を申上げます。
#35
○柏木庫治君 私非常に遅れて参りましたが、今の報告にちよつと補足いたしますが、私は特に現在の人員の配置で不自由を感じますかということを、瑞穂では特に質問をいたしたのでありますが、今のままでありますならば任務を遂行して行く上に少しも不自由は感じませんとこういうお答であつたことを附け加えておきます。
#36
○委員長(池田宇右衞門君) 第一班の報告は永岡委員からお願いすることにしておきましたが、調査報告について一、二まだ研究の余地ありという申出がございますから、明日にいたすことにいたします。
 なお、仲裁裁定については政府当局と委員の皆様とにおいて、基本的に一層審議を進めたいという御意向がありましたのでお諮りいたします。速記をつけず、委員会はこれにて閉じることに御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#37
○委員長(池田宇右衞門君) それでは本日はこれにて散会いたします。
   午後三時五十七分散会
ソース: 国立国会図書館
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