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1953/12/02 第18回国会 参議院 参議院会議録情報 第018回国会 議院運営委員会 第3号
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1953/12/02 第18回国会 参議院

参議院会議録情報 第018回国会 議院運営委員会 第3号

#1
第018回国会 議院運営委員会 第3号
昭和二十八年十二月二日(水曜日)
   午前九時五十九分開会
  ―――――――――――――
 出席者は左の通り。
   委員長     草葉 隆圓君
   理事
           杉山 昌作君
          小笠原二三男君
           相馬 助治君
           松浦 定義君
   委員
           石村 幸作君
           井上 清一君
           剱木 亨弘君
           榊原  亨君
           横川 信夫君
           赤木 正雄君
           松浦 清一君
           最上 英子君
           鈴木  一君
  ―――――――――――――
   議長      河井 彌八君
   副議長     重宗 雄三君
  ―――――――――――――
  政府委員
   内閣官房副長官 江口見登留君
  事務局側
   事 務 総 長 芥川  治君
   参     事
   (事務次長)  河野 義克君
   参     事
   (委員部長)  宮坂 完孝君
   参     事
   (庶務部長)  佐藤 忠雄君
  法制局側
   法 制 局 長 奧野 健一君
  ―――――――――――――
  本日の会議に付した事件
○国会法第三十九条但書の規定による
 国会の議決を求めるの件(輸出入取
 引審議会委員、中央酒類審議会委
 員)
  ―――――――――――――
#2
○委員長(草葉隆圓君) 開会いたします。
 輸出入取引審議会委員任命につき国会の議決を求むるの件並びに酒類審議会委員任命につき国会の議決を求めるの件を一括して議題といたします。
#3
○政府委員(江口見登留君) 輸出入取引審議会委員の任命について御説明いたします。
 今回参議院議員田村文吉君、同高木正夫君の両君を輸出入取引審議会委員に任命したいので、国会法第三十九条但書の規定により国会の議決を求めるため本件を提出いたしました。
 輸出入取引審議会は、通商産業法に基き通商産業大臣の諮問に応じ、輸出入取引並びに輸入物資の買付及び配分に関する重要事項を調査審議し、並びにこれらに関し必要と認める事項を通商産業大臣に建議することを目的とする。審議会は会長一人及び委員九十人以内で組織することになつている。会長は通商産業省の職員のうちから、委員及び専門委員は関係行政機関の職員及び学識経験のあるもののうちから、それぞれ通商産業大臣が任命することになつております。
 お手許の履歴書で御承知のように、田村文吉君は、東京高等商業学校専攻部を卒業し、直ちに越後鉄道株式会社に入社経理課長となりましたが、大正四年北越製紙株式会社支配人に転じ、爾来同社の役員及び社長に就任、現在は同社取締役会長、経済団体聯合会理事、日本紙類輸出組合理事長、紙、パルプ連合会長の職にあり、この間先には臨時物資調整局委員、商工省専門参員の職をやられましたが昭和二十二年四月参議院議員に当選、同二十五年六月国務大臣に任ぜられ、爾来一年有余郵政大臣兼電気通信大臣の職にあり、二十八年の五月参議院議員に再選現在に至つておるのであります。
 高木正夫君は、京都帝国大学卒業後鉄道省に入り大阪鉄道局運輸事務所長、門司鉄道局運輸課長、同局運輸部長、鉄道省陸運監理官を経て昭和十三年退官、同年日本通運株式会社に入社、爾来同社理事、大阪支店長、常務取締役に就任、現在豊国自動車株式会社取締役社長、輸入自動車協会々長等の職にあり、この間昭和二十五年六月参議院議員に当選現在に至つたものであります。
 以上申述べましたように、田村君は紙類に関する学識経験を、又高木君は自動車に関する学識経験を有するものであり、それぞれ紙類輸出及び自動車輸入に関し、輸出入取引審議会委員として適任であると存じます。何とぞ慎重御審議の上速かに可決せられるようお願いいたします。
 次に中央酒類審議会委員の任命につき国会の議決を求めるの件について御説明申上げます。
 今回参議院議員土田國太郎君を中央酒類審議会委員に任命いたしたく国会法第三十九条但書の規定により国会の議決を求めるため本件を提出いたしました。
 中央酒類審議会は、酒税法並びに酒税の保全及び酒類業組合等に関する法律に基き大蔵大臣の諮問に応じて酒類の生産供給及び価格に関する重要な事項について調査審議し、並びに国税庁長官の諮問に応じて酒類の級別について調査審議することを目的とし、国税庁長官及び委員三十人以内で組織することになつておる。委員は関係行政機関、又は地方公共団体の職員及び学識経験のあるもののうちから国税庁長官が任命することになつております。
 お手許の履歴書で御承知のように、土田君は大正十二年以来酒造を家業とし、その間群馬県酒造組合聯合会長、大日本酒類販売株式会社取締役、酒造組合中央会副会長、財団法人日本酒造協会会長等に就任、現在美峰酒類株式会社取締役会長、財団法人発酵協会理事、財団法人日本食品協会理事、日本酒造組合中央会会長の職にあり、本年五月参議院議員に当選現在に至つておるものであります。以上申述べましたように、同君は酒類の生産、供給、価格等に深い経験と高邁な識見を有しておられますので中央酒類審議会委員として適任であると存じます。何とぞ慎重御審議の上速かに議決されるようお願いいたします。
#4
○赤木正雄君 この輸出入取引審議会り委員のかた二名は、別に私の会派で言うのではないが、緑風会でありますが、ほかのかたに適任者はなかつたのですか。
#5
○政府委員(江口見登留君) これは学識経験者の中からこの審議会の委員になつて頂くという見地から、いろいろ選衡いたしましたところ、たまたまこの二人は参議院議員であられたので、国会の議決を求めた次第であります。
#6
○小笠原二三男君 本日出ております御三人のかたは、全部緑風会の人でございます。で参議院自由党も九十数名の大会派ですが、学識経験者が一人もなくて、緑風会だけから学識経験者が出られるというようなことは、誠に自由党としても結構だと申上げてよいのか、不結構だと申上げてよいのか、野党としても、人材のないということでは遺憾の意を表せざるを得ないわけですが、而も土田さんは日本酒造組合中天会の会長でありまして而もこの中大酒類審議会は、酒類の生産、供給、価格決定に対して重要な参画をする機関で、ところが業界の代表の人が、こういうものに入つて客観的にこの審議かできるか、どうか、業界代表としてり意見の発表というような機会が多いりではないかと思われて、この点非常に疑念があります。こういうような業界との取引においての利権的なことを排除するために公正な、こういう審議機関を置いているのだと考えますが、それに対して、初めから業界代表として出すならともかくとして経験者かならなどということで、ぬけぬけとこの業界を代表する先頭に立つ人をこの形において入れるというようなことについては、大きく私は疑念があります。
 それから輸出入取引審議会委員のほうでございますが、田村文吉君は、元自由党に協力せられた国務大臣の経歴を持ち、而も輸入パルプ問題で、この内閣と真つ向から対立した、非常にパルプ関係では政治的に問題を惹起したかたであります。このかたを自由党が屈伏したというのか、緑風会工作というのか、こういうものに入れて何らかしようということは、田村氏自身にとつてもとらないところだと私は考える。
 次に高木正夫氏でありますが、高木正夫氏は、自動車の権威だと申しますが、輸入の割付その他をやるこの機関に、輸入自動車協会長であつて、その自動車輸入のほうについて利権的な何らかお持ちになつておる立場の人を、客観的なそういう輸出入の審議機関に入れなければ、この人以外には適任者がないということは、私は日本中を探してないとは考えられない。それで、それやこれや考えると、これは自由党として当面の衆議院における絶対多数派工作に失敗した結果、今度は緑風会工作というようなことで、それぞれの頂点に立つ人を厚くもてなそうとするのではないかと疑われる節がないわけではないわけであります。その点は緑風会としても、誠に私のような不調法なことを申上げたら遺憾の極みだろうと私考える次第であります。
 従つてこれは事務的に江口副長官から御説明を聞くだけでは私は満足できません。この点については、会派の問題、それから挙つて参議院議員であるという問題、そしてそれぞれが業界を代表しているという問題、而もこれが公正な審議機関に適正であるかどうかという基本的な問題において疑義があります。従つて政府をはつきり代表せらる、官房長官の御出席を願つて、つぶさに御説明願わなければ納得行きません。
#7
○井上清一君 今、小笠原さんからお話がありましたけれども、これは何も参議院議員から選ぶという問題でなしに(「結果がそうなつたんだ」と呼ぶ者あり)輸出入取引審議会委員は、会長一人と委員九十名から成つている。業界のいろんな専門家を入れようということで、九十名のうちの何人かがたまたま参議院議員であるために、本国会の同意を必要とするということなんで、そうこれは深い問題じやないわけです一
#8
○小笠原二三君 たまたま参議院議員が選ばれた結果になつたから、委員の承認を求めるという立場もございましようし、参議院議員であるおかたを初めから嘱望して選んだがために委員の承認を求めるという立場もございましようし、それらは井上さん、副長官はやつたことがあつても、官房長官ではないのでして、官房長官から聞かなければ真意がわからんわけなんで、他から忖度した御意見を聞いても、私は納得できない。
#9
○相馬助治君 小笠原君が申されたように、長官から説明を聞きたいということは同意見ですから、委員長においてさようお取計らいを願います。ただその前に副長官に伺つておきたいことは、今井上さんからも補足的な政府説明がありましたが、どういう構成の中に田村氏、高木氏が位置を占めるのか。どういう場の中に土田國太郎氏が位置を占めるのか。これは我々として会派へ帰つて説明する場合に聞いておかなければならないので、他の委員の構成メンバーを資料として議運に配付せられることを委員長において取計われんことを希望いたします。
#10
○赤木正雄君 先ほど小笠原君からお話がありましたが、我々緑風会としても初めて話があつたのです。別にどういうことか私存じません。今初めて聞きました。第三者が見まして、これは奇異の感を感ずるのは当然と思います。(「その通り」と呼ぶ者あり)でありますから、我々も帰つてよく検討いたします。
#11
○委員長(草葉隆圓君) それでは、いろいろ資料その他がありますので、本日は保留といたします。御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#12
○委員長(草葉隆圓君) それでは保留といたします。さよう決定いたします。
 暫時休憩いたします。
   午前十時十四分休憩
   〔休憩後開会に至らなかつた〕
ソース: 国立国会図書館
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