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1953/12/08 第18回国会 参議院 参議院会議録情報 第018回国会 議院運営委員会 第8号
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1953/12/08 第18回国会 参議院

参議院会議録情報 第018回国会 議院運営委員会 第8号

#1
第018回国会 議院運営委員会 第8号
昭和二十八年十二月八日(火曜日)
   午前十時五分開会
  ―――――――――――――
 出席者は左の通り。
   委員長     草葉 隆圓君
   理事
           寺尾  豊君
           杉山 昌作君
          小笠原二三男君
           相馬 助治君
           松浦 定義君
   委員
           石村 幸作君
           井上 清一君
           加藤 武徳君
           剱木 亨弘君
           榊原  亨君
           田中 啓一君
           横川 信夫君
           赤木 正雄君
           上林 忠次君
           楠見 義男君
           森田 義衞君
           菊川 孝夫君
           藤田  進君
           矢嶋 三義君
           田畑 金光君
           松浦 清一君
           最上 英子君
           鈴木  一君
  ―――――――――――――
   議長      河井 彌八君
   副議長     重宗 雄三君
  ―――――――――――――
  事務局側
   事 務 総 長 芥川  治君
   参     事
   (事務次長)  河野 義克君
   参     事
   (記録部長)  小野寺五一君
   参     事
   (警務部長)  丹羽 寒月君
   参     事
   (委員部長)  宮坂 完孝君
   参     事
   (庶務部長)  佐藤 忠雄君
  法制局側
   法 制 局 長 奥野 健一君
  ―――――――――――――
  本日の会議に付した事件
○委員の辞任及び補欠選任の件
○国会議員の歳費、旅費及び手当等に
 関する法律の一部を改正する法律案
 (衆議院提出)
○国会議員の歳費、旅費及び手当等支
 給規程の一部改正に関する件
○部落問題対策の特別委員会設置等に
 関する請願(第二八号)
○国会職員の給与等に関する規程の一
 部改正に関する件
○議院の運営に関する件の継続審査要
 求の件
○協同組合による金融事業に関する法
 律等の一部を改正する法律案の継続
 審査要求の件
○勤務青年教育振興法案の継続審査要
 求の件
○臨時硫安需給安定法案の継続審査要
 求の件
○硫安工業合理化及び硫安輸出調整臨
 時措置法案の継続審査要求の件
○けい肺法案の継続審査要求の件
○労働基準法の一部を改正する法律案
 の継続審査要求の件
○公共企業体等労働関係法第十六条第
 二項の規定に基き、国会の議決を求
 めるの件に関する件
  ―――――――――――――
#2
○委員長(草葉隆圓君) 開会いたします。
 常任委員の辞任及び補欠に関する件をお諮りいたします。
#3
○参事(河野義克君) 緑風会から、厚生委員の常岡一郎君、運輸委員の森田義衞君が辞任せられ、運輸委員に常岡一郎君、厚生委員に森田義衞君を命ぜられたいという申出がありました。自由党から、厚生委員の榊原亨君、通産委員の北村一男君が辞任されて、厚生委員に北村一男君、通産委員に榊原亨君を任命されたいという申出がありました。
#4
○委員長(草葉隆圓君) 只今の申出の通り決することに御異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#5
○委員長(草葉隆圓君) 異議ないものと認めます。さよう決定いたします。暫時休憩いたします。
   午前十時七分休憩
  ―――――――――――――
   午前十一時二十五分開会
#6
○委員長(草葉隆圓君) 休憩前に引続いて再開いたします。常任委員の辞任及び補欠に関する件をお諮りいたします。
#7
○参事(河野義克君) 自由党から厚生委員の高野一夫君、文部委員の吉田萬次君、農林委員の横川信夫君同じく川口爲之助君が辞任せられて厚生委員に横川信夫君、文部委員に川口爲之助君、農林委員に高野一夫君、同じく吉田萬次君をそれぞれ後任として指名せられたいとの申出がございました。
#8
○委員長(草葉隆圓君) 只今の申出の通り決することに御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#9
○委員長(草葉隆圓君) 御異議ないものと認めます。さよう決定いたします。
  ―――――――――――――
#10
○委員長(草葉隆圓君) 次に国会議員の歳費、旅費及び手当等に関する法律の一部を改正する法律案を議題といたします。便宜事務局から説明をいたしたいと存じますが御異議はございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#11
○委員長(草葉隆圓君) 御異議ないものと認めます。
#12
○参事(河野義克君) 只今議題となりました国会議員の歳費、旅費及び手当等に関する法律の一部を改正する法律案の提案理由について御説明申上げます。
 一般職の国家公務員の給与の改訂、期末手当及び勤勉手当の増額に伴いまして、議員秘書の給料を現行月額一万九千二百円から、月額二万一千九百円に引上げる。それから本年十二月に支給される議員秘書の勤勉手当の額を〇・二五カ月分増額支給すると共に、明年以降六月に〇・二五カ月分、十二月に〇・五カ月分、合計年間〇・七五カ月分の勤勉手当を支給することに改める。又先に昭和二十八年度における国会議員の秘書の期末手当の支給の特例に関する法律によつて、本年六月に繰上げ支給されました〇・二五カ月分の期末手当の、十二月支給分からの控除は、これを行わないこととし、従前通り〇・五カ月分の期末手当を支給するということ、更に明年以降、各議院の議長、副議長及び議員並びにこれらの秘書の期末手当を六月に〇・五カ月分、十二月に〇・七五カ月分、合計年間一・二五カ月とすることに改めるという趣旨でございます。
 この法案の作成に関しましては、先に庶務小委員会等において両院御協議の上、御研究になつた線に副うて衆議院から今回提案されて、昨日本院に送付せられたものでございます。
#13
○委員長(草葉隆圓君) 御質疑はございませんか。
   〔「なし」と呼ぶ者あり〕
#14
○委員長(草葉隆圓君) 本案は事務次長から御説明申上げましたように、庶務関係小委員会におきまして、十分研究をし、その案によつて両院同一歩調で衆議院で提案して参つたのであります。
 それでは御質疑も別にないようでございますから、討論に入ります。
#15
○相馬助治君 只今議題になつている国会議員の歳費、旅費及び手当等に関する法律の一部を改正する法律案を通読して見ますと、これは表題には、法律の名前がこうであるからこうと出ているけれども、内容とするところは、秘書の手当を増額することである。かように存じます。そこで私の党では、この問題についていろいろ研究をした結果、この法律案には賛成でございますが、この法律案を賛成するについては、次のような希望的な意見が附せられております。と申しますのは、法律の建前から申しますれば、当然国会議員の歳費も今般は上げるべき話の筋合いでなければならない。併しいろいろな事情上、今般はこれが遠慮されておりますが、その遠慮するという理由は、ただ一つである。それは何かといえば、国会議員の歳費というもの、旅費というもの、手当というもの、これらをひつくるめて、現在の議員の月額月収というものが、世間には誇大に報告されており、現実には、国会議員のこれら手当は、その政治活動を十分ならしめるものではないということは、各会派の諸君の了解するところだと思うのです。具体的に申しますれば、私どもの党なんかにおきましては、党費その他を差引きますと、議会のないときの収入は、実は五万円を切れる。そういうような意味合いから、次の機会には、是非とも世間も納得するように、それから又議員である我々も、その政治活動を円滑ならしめるという意味合いから、この国会議員の歳費、旅費及び手当については、抜本的に一つ研究をしてほしい、その前提としてこの際は法律を改正して、我々の歳費を値上げするというようなことは一つ見合せようじやないか、かようなただ一つの理由によつて、私どもは国会議員に関する歳費、旅費及び手当の増額をこの際見合せ、秘書に関してのみその増額を認めるという本法案に賛成するということに相なつたわけです。
 以上の理由を以て、今議題になつておりまする法律案に対して、我が会派は賛成をするのでございます。
#16
○委員長(草葉隆圓君) それでは討論は終局したものと認めて御異議はございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#17
○委員長(草葉隆圓君) 討論は終局いたしました。
 採決に入ります。本案を可とされるかたの挙手を願います。
   〔賛成者挙手〕
#18
○委員長(草葉隆圓君) 全会一致と認めます。よつて本案は可決することに決定いたしました。
 なお本会議における委員長の口頭報告の内容につきましては、委員長に御一任願うことに御異議はございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#19
○委員長(草葉隆圓君) 異議ないものと認めます。さよう決定いたします。
 それから本院規則によりまして、本案を可とされましたかたは順次御署名を願います。
  多数意見者署名
     田中 啓一  榊原  亨
     井上 清一  剱木 亨弘
     森田 義衞  上林 忠次
     杉山 昌作 小笠原二三男
     相馬 助治  最上 英子
     鈴木  一  赤木 正雄
     松浦 定義
#20
○委員長(草葉隆圓君) 署名漏れはございませんか。……御署名漏れはないものと認めます。
  ―――――――――――――
#21
○委員長(草葉隆圓君) 次に、国会議員の歳費、旅費及び手当等に関する支給規程の一部改正に関する件をお諭りいたします。
#22
○参事(河野義克君) 只今議題になりました国会議員の歳費、旅費及び手当等に関する支給規程の一部を改正する規程案について御説明申上げます。これは、只今議決を頂きました法律案か本会議を通過いたしましてからお諮りするのが順当でありますが、便宜ここでお諮り申上げます。国会議員の歳費、旅費及び手当等に関する法律の一部改正によつて、期末手当及び勤勉手当が、六月及び十二月に支給されることになるので、支給規程の条文を整理しようとするものでございます。
#23
○委員長(草葉隆圓君) この問題も、庶務関係小委員会におきまして十分御検討を頂いた点でございます。従いまして、本案は修正通り決定することに御異議はございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#24
○委員長(草葉隆圓君) 異議ないものと認めます。さよう決定いたします。
  ―――――――――――――
#25
○委員長(草葉隆圓君) 請願が一件出ております。部落問題対策の特別委員会設置に関する請願であります。
#26
○参事(宮坂完孝君) 本件の請願者は、京都市京都府庁民生部社会課内中尾俊一郎君でありまして、その紹介議員は、緑風会の村上義一君であります。
 内容は、「国民のすべてが基本的人権である個人の自由と、社会的に平等の福祉を憲法で保障されているにかかわらず、現在の社会情勢は、部落の弱小企業を破壊させ失業者及び貧農を増大させているから、速かに社会の重大問題である部落問題対策の特別委員会を設置すると共に、部落問題完全解決の国策を樹立せられたい」との請願でございます。
#27
○小笠原二三男君 ちよつとお尋ねしますが、只今の請願者の住所は、府庁内ということですか。
#28
○参事(宮坂完孝君) 京都市京都府庁民生部社会課内中尾俊一郎君ということになつております。
#29
○小笠原二三男君 そういう請願を受付けますか。
#30
○参事(河野義克君) 本来の意義における住所であるかどうかは疑問でございますが、従来の取扱といたしましてそういう請願も住所として受理いたしております。
#31
○相馬助治君 百六十二条に明らかに「請願書は、請願者の氏名(法人の場合はその名称)及び住所(住所のない場合は居所)を記載したものでなければならない。」と、積極的に拘束力を持つた表現が、この本文によれば表現されております。そうすると、「住所を記載したものでなければならない。」こいうことになれば、そこに寝泊りしておるとは推定されない。従つてその申請人の記載した住所というものは一つ調べてみなければ、百六十二条に抵触して、これは我々の審議の対象たり得ないと思う。
#32
○参事(河野義克君) 速記を止めて頂きたいと思います。
#33
○委員長(草葉隆圓君) 速記を止めて。
   〔速記中止〕
#34
○委員長(草葉隆圓君) 速記を付けて。
#35
○小笠原二三男君 先ほど来、懇談中だんだん疑念になる点を質疑をいたしましたが、やはり法規に照らして確実な住所の記載のないものを議員が紹介しておるという慣行は望ましいことではございません。従つて議運として請願としての、取扱は、一般論としましては、今後常任委員会等において住所記載等を厳密にせられて、そうして請願そのものを厚くと申しますか、厳粛に審議をして国民の期待に応えるというふうにして頂きたいと思います。従つてその論から申しますと、今次の請願につきましては、紹介議員であるかたに住所を明らかにした上で権威のある請願として再提出をお願いする。その後において本委員会で十分な審査をすべきであると、私はそう考えます。
#36
○相馬助治君 只今の小笠原君の意見に全く賛成です。事務局がその住所を仔細に検討する義務的なものは積極的にはないということも了解しますので、そうすれば当然紹介議員がこれらについては、やはり責任を持たなくちやならないという意味合いから、今の小笠原君の意見の通りにすることが紹介議員に対しても礼を失しない当然の措置だと思うので、この際はさように取計らうように私も希望して、小笠原君の意見に全然同感の意を表します。
#37
○委員長(草葉隆圓君) 只今小笠原君、その他相馬君、の御意見等もありましたように、今後はいわゆる規定によりまする住所というのをはつきりいたすという意味におきまして、紹介議員に御相談をし、改めて再提出を願うということで御異議はございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#38
○委員長(草葉隆圓君) 異議ないものと認めます。さように決定いたしました。
 暫時休憩をいたします。
   午前十一時四十一分休憩
   ―――――・―――――
   午後三時六分開会
#39
○委員長(草葉隆圓君) 休憩前に引続き委員会を開会いたします。
 常任委員の辞任及び補欠に関する件をお諮りいたします。
#40
○参事(河野義克君) 日本社会党第二控室から、水産委員の片岡文重君、運輸委員の松浦清一君が辞任せられ、水産委員に松浦清一君、運輸委員に片岡文重君を後任として指名せられたいという申出が出ております。
#41
○委員長(草葉隆圓君) 只今の申出の通り決することに御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#42
○委員長(草葉隆圓君) 御異議ないものと認めて、さよう決定いたします。
  ―――――――――――――
#43
○委員長(草葉隆圓君) 次に国会職員の給与等に関する規程の一部改正に関する件をお諮りいたします。
#44
○事務総長(芥川治君) 国会職員の給与等に関する規程の一部を改正する規程案について御説明申上げます。
 給与の減額規定の改正が先ず第一でありますが、それは従来次官会議決定に基いて、官庁職員結核対策要項の運用によりまして結核に罹病した国会職員は一年を限り給与の全額を支給していたのでありますが、これに法的根拠を与えると共に、天災地変等予測し得ない事由によつて執務することができないものについて給与の減額を行わないようにするものであります。
 第二点は、勤勉手当について政府職員と同様、来年から六月十五日に〇・二五、十二月十五日に〇・五、いずれも本俸と勤務地手当の合計額に対しましてでありますが、これを支給しようとするものであります。
 第三点は、国会職員の俸給表を政府職員と同様に改正いたします。
 第四点は、議長秘書、副議長祕書の俸給表を国務大臣祕書官の俸給表に準じまして、同様に改正をいたします。
 第五点は図書館長事務総長、法制局長及び専門員につきまして、暫定手当を支給するこの暫定措置と申しますのは、二割五分現在勤務地手当が付いているのでございますが、御承知のように勤務地手当は、二割にこの際減額されますので、五分の足らない分につきましては当分の間暫定手当として支給する。こういうことでありまして、この国会職員の給与等に関する規程の一部を改正する規程案は、両院議長の協議によりまして、両院の議運の合同審査会にかけてお諮りを願うという手続になつているのでありますが、手続も本委員会において御省略を御了承願うというふうにお諮りをお願いいたしたいと思います。
#45
○委員長(草葉隆圓君) 実は本規程案につきましては、前々から議院運営庶務小委員会におきまして、十分検討をし、衆議院とも連絡いたしまして決定されておる案件であります。従いまして両院の合同審査会等も、実質的には取運ばれて来た恰好に相成つておりますので、これを省略することとし、なお本規程を御承認願うことに御異議はございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#46
○委員長(草葉隆圓君) 異議ないものと認めます。さようこの規程案通りに決定します。
  ―――――――――――――
#47
○委員長(草葉隆圓君) 次に本委員会の継続審査要求提出に関する件をお諮りいたします。
 閉会中今回も従前通り議院の運営に関する件の継続審査要求を提出いたしたいと存じまするが、御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#48
○委員長(草葉隆圓君) 異議ないものと認めます。提出することにいたします。
 暫時休憩をいたします。
   午後三時十一分休憩
   ―――――・―――――
   午後六時二十八分開会
#49
○委員長(草葉隆圓君) 休憩前に引続いて再開いたします。
 継続審査要求に関する件をお諮りいたします。
#50
○参事(宮坂完孝君) お手許に差上げた資料によりまして、大蔵委員長からは、協同組合による金融事業に関する法律等の一部を改正する法律案、文部委員長からは、勤労青年教育振興法案、農林委員長からは、臨時硫安需給安定法案、通商産業委員長からは、硫安工業合理化及び硫安輸出調整臨時措置法案、労働委員長からは、けい肺法案、それから労働基準法の一部を改正する法律案、議院運営におきましては、委員長から恒例によりまして、議院の運営に関する件。
 以上の継続審査要求が出ております。
#51
○委員長(草葉隆圓君) 以上の要求は、要求通りに承認することなしに御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#52
○委員長(草葉隆圓君) 異議ないものと認めます。さよう決定いたします。
  ―――――――――――――
#53
○相馬助治君 私はこの際院の運営の問題に関連して一つ議運の委員長を通じて……。これらの件に関して議長を初めその他、一も必要の場合には御連絡を賜りたいと思つて、一つの意見を述べて、議運の委員長の見解を承わつておきたい点がありますのは、仲裁裁定についての議決を両院においてする案件について、或る委員会においては衆議院において議決して回付されたものを原案として審議して、何らそこに疑念なくこの議決を了した委員会もあるようです。或る所では、本質的な意見が展開されて、法制局長等をわざわざ委員会に呼んで、その見解を質し、而も議論が大分輻輳し、しまいには議決に残して疑義はあるけれども、法制局の見解もこうであるから、この際はかようにするというようなことで、例えば電通のごとく、一つの成案を得たという委員会もあると、こう聞いておるのです。その際において法制局長の説明等についても、二、三これを解釈……。聞き方によつては、誤解を招くような点がないでもなかつたというふうに聞いているわけです。で併し、ともあれ今日に至つて各委員会が、法制局の見解を尋ねなくちやならないというような点は、誠にうまくないことだし、又基本的な問題としては、衆議院対参議院の関連において、本院の議決権をみずから軽視するような結果を生むとしたならば、そして又、そういう先例を我々みずからが作つたとしたならば、誠に問題は重大だと、かように思うわけで、従いまして私どもの派においては、誠にこれが遺憾なことであつた。当然議運等において、意見は統一されることのほうが望ましかつたし、その前に、議連の問題の前に、先ず両院の法制局なり、或いは事務局等において、それらの見解の統一等がなされなかつたものであろうかというような希望的な議論等が頻りに出た。従いましてこの問題について、今朝ほど来理事会等では一部問題になりましたが、今後この問題に対して、議運の委員長はどういうふうにお考えであるか。又これについて議長等も、将来連絡をとつてこのようなことのないようにする御意図等があるか。或いはこれらの総括場的なものについて、何か御見解等があるか。議運の委員長の御回答によつては、次に発展して議論も述べなければなりませんが、本院の議決権が軽視されないということで問題が今後によき発展をして行くならば、これ以上追及して行く意思もないのですが、あえてここで議運の委員長にその点を質したいと思います。
#54
○小笠原二三男君 議運の委員長の見解を質したいと、相馬君に聞かれましても、議運の委員長としては意見としては、個人的な意見を述べるよりほかないだろうと考えるので、私はこの扱いは、こうしてもらいたい。
 こう考えておる。即ち相馬君のおつしやつておる意見には、全然私たちも基本的には賛成なんです。ただこれは、午前中の理事会でも相当突つ込んだ議論になつて、そのどういうために、本日常任委員会等において、手続上いろいろ問題を残したかということになるならば、結局は、この議決案そのものとして政府の提出の仕方が悪い。或いは公労法の精神から言うて、幾多取扱上疑義があるというものを、それ自身を単に一般の法律案同様に、衆議院参議院、先議後議、本審査とか予備審査とか、こういう取扱で取扱おうとしたところに、法制局長として仮りに常任委員会に呼ばれて、法律的な見解を述べるということにおいては、法律解釈上、一般的の法律等の国会議決と同様なる扱いで議論を展開することも、一部私はやはり止むを得ない形であろうと思う。ただ併し、参議院としては参議院の議決権を軽視されることを恐れ、公労法の精神に則つた審査の手続をしたいということで、いつか論議のあつたものが、経過としては、本院は本院としてそれぞれ衆議院と同様の議決の、結果はなるものであつても、動議をそれぞれ提出して、独自な決定をしたという形をとつて来た慣行があるわけです。その慣行というものになれば、結局議運等における政治的なこれは扱いとして出て来たものであるから、これらの点について、法制局長において十分行き届いた説明が仮にされないというような状態があつて、常任委員会は、自発的に手続をきめていかような決定をしましようとも、法制局長の見解がそこに一つの起因となつて、従来の慣行に違う手続をして決定されたというようなことが仮にあるとしまするならば、これはやはり常任委員会、常任委員長等が、相当研究されて審議をするということに、いさしか軽卒な点もあり、又法制局長を呼ばなければ、どうしたらいいかわからんという状態に、議運として扱いを放置しておつたという点においては、我々議運においても、一番大きな責任を感じなければならないというふうに私は考えております。
 従つて本問題については、従来の慣行が、今回に限つてこれが行われないで、そして衆議院送付案を議題にし、それに対しての賛否の議決が行われたというような新しいケースが出たのでありますが、これは議運としては、一つそのまだ正式な論議をしたものでもないからして、常任委員会において、そういう事実があつたということは、卒直に事実として認めて、次の国会等において議運としても、会派の責任において、統一的な見解を出すために、今回の問題は先例としないということで、根本的に一つ統一的な見解を出して、各常任委員会が混乱しないように善処すべきであろうと思う。この点は自由党として幾多意見があつて、或いは同意し難い点があるかしれませんけれども、結局、正式に一応議運として論議の結果、今後はこう扱おうと多数を以て決定せられることに、我々は同意することに吝かでないのだから、次回の国会において、はつきりした見解を立てるということにして頂いて、本日の常任委員会における扱いが、それぞれの見解があつた点は、これは止むを得ない次第だつたということにして、この際何人の見解を問うとか何とか言うことなく扱つてもらいたい。
#55
○相馬助治君 小笠原君の話ですが、小笠原君の意見が、議運の委員長同感であるという場合には、それでよろしい。それでその措置は、私が希望しておる措置が行われるわけである。私は議運の委員長を非としてその責任を追及しておるのではない。お互に議運の一員として、問題として、これはどう処置されなければならないかということを建設的に考えますか故に、前段としてあなたに質問の形でこの問題を提起しておるわけです。従いまして議運の委員長が、ここで小笠原君の意見等を含めて御見解を披瀝して頂ければ、私は、本日はこれを以てこの質問を終結して次の場合こ、これを教訓的に取上げるということで、それで十分です。
#56
○委員長(草葉隆圓君) 相馬君の御意見並びに小笠原君の御意見、誠に御尤もな意見だと存じます。殊に数委員会に亘る問題の取扱等につきまして、その取扱の範囲、取扱の方法等の、いわゆる運営上の問題につきましては、この問題に限らず、今後もかような問題は起り得ることもあるかと思います。外にこの問題につきましては、只今小笠原君の御意見等にもありました点は、私どもも十分了承したいと思います。それでは暫時休憩をいたします。
   午後六時四十一分休憩
   〔休憩後開会に至らなかつた〕
ソース: 国立国会図書館
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