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1947/06/04 第2回国会 衆議院 衆議院会議録情報 第002回国会 国土計画委員会請願小委員会 第3号
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1947/06/04 第2回国会 衆議院

衆議院会議録情報 第002回国会 国土計画委員会請願小委員会 第3号

#1
第002回国会 国土計画委員会請願小委員会 第3号
昭和二十三年六月四日(金曜日)
    午後一時四十一分開議
 出席小委員
   小委員長 村瀬 宣親君
      高田 弥市君    池谷 信一君
      橋本 金一君    大瀧亀代司君
 出席政府委員
        運 輸 技 官 後藤 憲一君
 小委員外の出席者
        國土計画委員  守田 道輔君
   議員 若松 虎雄君 議員 大原 博夫君
   議員 水谷  昇君 議員 岡野 繁藏君
   議員 圖司 安正君 議員 赤松  勇君
        專門調査員   西畑 正倫君
        專門調査員   田中 義一君
    ―――――――――――――
本日の会議に付した事件
  請 願
 一 青森港修築促進の請願(山崎岩男君紹
   介)(第六二号)
 二 脇岬港修築の請願(若松虎雄君外一名紹
   介)(第八〇号)
 三 唐津港修築促進の請願(中村又一君紹介)
   (第九三号)
 四 浅川港修築の請願(岡田勢一君紹介)(第
   一〇三号)
 五 三田尻港修築促進の請願(守田道輔君紹
   介)(第一〇七号)
 六 四日市港に重油等液体燃料輸入基地設定に
   関する請願(水谷昇君外七名紹介)(第一
   三〇号)
 七 伊萬里湾に石炭積込施設築設の請願(森直
   次君外四名紹介)(第一五八号)
 八 呼子港修築の請願(中村又一君外一名紹
   介)(第一五九号)
 九 大泊港を地方指定港に認定の請願(前田郁
   君紹介)(第二一四号)
一〇 岡山縣の昭和二十三年度地方港湾修築費國
   庫補助の請願(多賀安郎君外六名紹介)(
   第二七五号)
一一 清水港を第一種重要港湾に指定の請願(岡
   野繁藏君紹介)(第三七三号)
一二 甲浦港修築の請願(長野長廣君紹介)(第
   三七五号)
一三 奈半利町に港湾築設の請願(長野長廣君紹
   介)(第四〇七号)
一四 室戸港修築の請願(黒岩重治君外四名紹
   介)(第四二五号)
一五 宇島港修築の請願(梅林時雄君外三名紹
   介)(第四二九号)
一六 下調港に港湾施設整備促進の請願(坂本實
   君紹介)(第四四六号)
一七 天塩港修築の請願(和田敏明君紹介)(第
   四六一号)
一八 酒田港修築の請願(圖司安正君紹介)(第
   五八四号)
一九 脇岬港修築の請願(本田英作君紹介)(第
   六一七号)
二〇 同(本田英作君紹介)(第六二四号)
二一 八木港修築促進の請願(山本猛夫君外五名
   紹介)(第六七八号)
二二 宮古港修築の請願(山本猛夫君紹介)(第
   六八八号)
二三 忠海港修築の請願(大原博夫君紹介)(第
   七二九号)
二四 御手洗港修築の請願(大原博夫君紹介)
   (第七三〇号)
二五 大船渡港修築の請願(志賀健次郎君紹介)
   (第八一一号)
    ―――――――――――――
#2
○村瀬委員長 これより会議を開きます。
 本日は港湾関係の請願二十五件を議題に供しますが、紹介議員の都合によりまして、日程を適宜委員長において変更いたしますので、あらかじめ御了承願います。
 それでは本日の議題にはいります。日程第二、脇岬港修築の請願、若松虎雄君ほか一名紹介、文書表番号第八〇号及び日程第一九、脇岬港修築の請願、本田英作君紹介、文書表番号第六一七号、日程第二〇、脇岬港修築の請願、本田英作君紹介、文書表番号第六二四号の三件を一括議題に供します。紹介議員の説明を求めます。紹介議員若松虎雄君。
#3
○若松虎雄君 請願の趣旨を申し上げます。脇岬港は、御承知でありましよすが、長崎縣の西南端にある野母半島の最南端にある小さな漁村であります。ところがこれはちうど鹿兒島と熊本、長崎、佐賀、福岡並びに阪神方面とを結ぶ海上輸送路の要所でありまして、どうでもここを通らなくては、今申し上げました鹿兒島、熊本方面とか、長崎、佐賀、福岡面方との海上の輸送ができないのであります。殊に同地方においでになつた方はおわかりですが、野母半島一帶は非常に氣象が悪いのでありまして、毎日そこを通過する船は、一應脇岬の港にはいりまして、天候の模樣を見なければ次の避難港までの航行ができないというような、まことに惠まれない氣象の関係がありますので、すでに過去におきましても、十年間に七十数隻艘の船が難破いたしておるような状態であります。ここに三つの請願がまいつておりますが、これは皆請願の團体が違つておりますが、殊に石炭船團とか機帆船船主会とか、海運財團とか、その他地元の関係各町村というようなわけで三つ出ておりますが、趣きは皆同じであります。そういう事情でありますので、過去におきましても、本村は大正十一年から十五年に至る五箇年間に、脇岬の東南海岸に長さ六十八間にわたる防波堤を建造して、漁港として発展してまいつたのでありますが、港湾がすこぶる狹小でありまして、船だまりとしての役を演じておるような状況であります。ところが今申しましたように、海上交通が頻繁になると同時に、船だまりという見地から漁村としての價値はほとんどなくなつてしまつて、むしろその一帶の漁村並びにそこを通過いたしまする船舶の避難港として、ぜひひとつ國費をもつてこの避難の設備をしてもらいたいという請願でございます。その大体の構想は、防波堤の築造が第一、これは本村の北東海岸の北すみの松ヶ崎から、東南平瀬に向け四百メートルの防波堤の築造であります。次は貯水池の築造であります。これも本村の北東海岸にある山麓に、毎日約三千トンから流出する水を、近所に碇泊する船に供給しておるので、これをまとめてりつぱな貯水池をこしらえたい。第三には現在ありますところの給油施設を拡充して、りつぱな給油施設に変えたい。この三つを含めた意味合いにおいて、いわゆる避難港としての設備をしてもらいたいという陳情をしてきておるような次第であります。
 なお御参考までに申し上げますが、毎日この脇岬附近を通過するものは、機帆船等三百艘を超える状態でありまして、天候の不良につれまして非常に危險が多いのでありまして、地元では今日石炭初め重要物資の輸送について、非常に心配いたしておる状態でありまして、これをりつぱな避難港にしてもらいたいという熱心な希望があるのであります。詳しいことはここに陳情書が出ておりますから、これによつてごらん願いたいと思います。概略請願の趣旨を申し上げた次第であります。
#4
○村瀬委員長 これに対する政府の意見を伺います。
#5
○後藤政府委員 脇岬の地理的な現況におきまして、附近を通ります船舶の避難、あるいは難船した船舶の救助につきまして、脇岬に住む人たちが非常に過去においても努力しておつたということは、かねて承知しておつたわけであります。今年度におきましては、終戰後船舶が形が小さくなり、海難の率が多くなつたという点を考えまして、避難港の整備ということに相当力まして、この脇岬港の避難港としての整備はぜひ取上げてみたいと思いまして、二十三年度の予算におきましても、まず何をおきましても防波堤の整備が第一である。いろいろとそのほかに給水、給油の必要も出てまいりますけれども、一番大事なのは防波堤の整備でありますから、防波堤の整備に今年度から着手いたしたいと、事務的に研究いたしておる次第であります。
#6
○村瀬委員長 御質問はございませんか。――では次に移ります。
    ―――――――――――――
#7
○村瀬委員長 次は二程第二三、忠海港修築の請願、大原博夫君紹介、文書表番号第七二九号を議題に供します。紹介議員の説明を求めます。大原博夫君。
#8
○大原博夫君 忠海港は廣島縣でございますが、尾道・呉間の中間に位した港湾でありまして、ずいぶん古い港で、昔から四國並びに瀬戸内海島嶼部との連絡、物資の中継輸送地として貢献してまいりましたが、昭和九年四月、時の政府はその実績と重要度とを認められて、指定港湾として決定せられました。爾來三呉鉄道開通とともにますますその眞價を発揮して、港湾の施設完備に努力してきたのであります。しかるに事変勃発とともに軍の使用するところとなつて、戰時中もつぱら軍の物資の輸送、格納に全力をあげて活用されてまいりました。昭和二十年八月終戰とともに、港湾の元のごとく町の使用に帰し、平和産業の物資輸送に、また食糧輸送に一大轉換をみましたが、港湾の陸上施設を十分に活用いたしますには、現在の内港では狹隘を告げるに至つたのであります。縣並びに町は、五箇年計画によりまして港湾の拡張を企図いたし、今日船舶不足の折から、輸送船舶の最大能率をあげて、日本再建の一翼として、地方文化の発展と地方産業の興隆に貢献したいと念願をいたしておる次第であります。忠海港といたしましては、産物は食糧あるいはカン詰、水産物を産するにすぎないのでありますが、附近島嶼よりは肥料、鉱物、甘橘等相当数の産物がありまして、大体その三五%程度は同港で中継をいたしておる状態であります。五箇年計画といたしましては、現在西、東の埠頭内港は廣さわずかに三万五千坪で、ようやく百トン以下の船を入れ得るのみでありまして、それ以上の船舶は外港に碇泊して、はしけで積みおろしをしておるような現状であります。今年より連続五箇年改修の暁には、別に添えた地図の通りに、港内は三十万坪に拡大せられまして、一千トン級の船舶までは棧橋または岸壁に直繁し得るに至りまして、起重機、道路、倉庫等陸地の受入体制の完備に伴いまして、附近島嶼はもとより、今治港と最短距離にありますので、この方面との中継集散は必ずこの町に帰すると存じておる。また三原、呉間の沿岸道路も改修される運びになりましたので、呉貿易港と相まつて、陸上交通の頻繁とともに、港湾の活用が焦眉の急を要することに相なつたのであります。何とぞ以上の事情を御賢察の上これが計画実施を本年度予算に計上せられますよう御取計らいくださらんことをお願い申し上げまして、請願の趣旨といたします。
#9
○村瀬委員長 これに対する政府の意見を伺います。
#10
○後藤政府委員 忠海港は瀬戸内海において小型船舶の寄港する大事なところであることはよく承知しておりまして、從來も技術上の不十分の結果、すでにできておる港内の埋沒のために不便を感じておることも承知しております。今年度もぜひこの浚渫の面だけでも取上げてみたいと思つて、いろいろ研究いたしたわけでありますが、財政の都合上本年度は困難であるように思いますので、後年度においてぜひとも実現いたしたいと心得ております。
    ―――――――――――――
#11
○村瀬委員長 次は日程第二四、御手洗港修築の請願、大原博夫君紹介、文書表番号七三〇号を議題に供します。紹介議員の説明を求めます。大原博夫君。
#12
○大原博夫君 御手洗港はこれも廣島縣でございますが、瀬戸内海にある大崎島にありまして、神武東征のときお立寄りになつてお手洗いになつたというので、御手洗港の名がついたくらい古い港であります。また北は竹原港、忠海港、南は今治、多度津、西は阿賀、音戸、呉を経て廣島に、東は糸崎、尾道と結ぶ交通の要点であります。從つて瀬戸内海の交通の要衝として発展しておるのでありますが、同時にまた颱風の警報でもありますと、この一帶の海上におる船は、商船と漁船なるとを問わず、唯一の避難港としてここに避難をいたしております。しかし港湾の施設に至りましては、まことに貧弱なる小さい村のことでありますから、何らの施設がなく、昔のままの天然利用の港であるだれで、一たび颱風に見舞われますと、せつかくの避難船もたくさん集つてまいりますので、破損または流失して、その損害はときによると言語に絶するものがありまして、防波堤の必要を痛感するのであります。またこの島は廣島柑橘の主産地でありまして、柑橘は平生三百万貫、及びその加工品、またはその地方一帶の食糧、肥料その他の荷揚げ場所でもあります。風光明媚をもつてその名がありまして、観光地でもあるのであります。避難港としてまた交通の要路として、あるいは港そのものとしても、また観光港といたしましても、ぜひ防波堤の施設を要するのであります。このことは航海者、漁船などはもちろんのこと、廣く一般の人も認めておるところであります。この島は期成同盟会をつくつておりますが、その周囲五里ばかりの小島でありまして、この島の資力ではとうていなし得ないところであります。縣でも十分御理解がありまして、御盡力をいただいておるのでありますが、國の力を借りましてこれが完成をはかり、國際観光地として、また指定港としてその使命を果したいと存じます。何とぞ御審査の上、本年度より着手できますように絶大なる御援助にあずかりたいと存ずるのであります。
 以上をもつて請願の趣旨を申し上げます。
#13
○村瀬委員長 政府の意見を伺いまい。
#14
○後藤政府委員 御手洗港につきましてはただいま請願の御説明にありました通りでありまして、特に考えねばならないのは、瀬戸内海のちようどまん中辺に位いたしますので、四國、中國及び瀬戸内に散在いたします諸島嶼の交通の要衝と考えられますので、本年度におきまして防波堤及び物揚場の工事に着手いたしたいと思つて予算を計上いたし、議会の御審議をお願いいたしたいと思つておる次第であります。
#15
○村瀬委員長 御質問はございませんか。
    ―――――――――――――
#16
○村瀬委員長 次は日程第六、四日市港に重油等液体燃料輸入基地設定に関する請願、水谷昇君外七名、請願文書表番号第一三〇号を議題に供します。紹介議員の説明を求めます。水谷昇君。
#17
○水谷昇君 本請願は四日市港に重油等液体燃料輸入基地設定に関する請願でありまして、請願人は四日市商工会議所会頭の九鬼紋十郎君、名古屋の商工会議所会頭の三輪常次郎君、東海地方重油需要者協議会の会長野淵三治君、桑名の商工会議所会頭大橋長治君外各都市の商工会議所の会頭であります。紹介議員の一人として、私からこの請願の要旨並びに理由について御説明を申しげたいと思います。
 請願の要旨は、中部日本における重油軽油等各種液体燃料の輸入港として、四日市港を指定せられるとともに、輸入基地として必要なる港湾諸施設は、國費をもつて修築せられたいというのであります。この点について理由を申し述べます。
 日本産業の復興上重要資材でありまする重油等液体燃料のわが國への輸入は、終戰後再開されましたが、その輸入量は今後さらに増加せらるる趣でありまして、産業振興のためまことに慶賀にたえぬところであります。しかして政府においては、重油等輸入基地を全國において数箇所増加せられ、該基地には國費をもつて輸入並びに配分に必要なる港湾施設をなす御計画の由拜聞いたします。三重、愛知、岐阜、靜岡、富山、石川等中部日本の諸縣は産業発達し、液体燃料の需要大なるものあるをもつて、これらの各位に供給するため当地方に直輸入の基地を設くることは最も緊要とする所であります。四日市港は外國貿易港として、幾多優秀なる條件を具有し、わが國において重要なる地位を占めて居りますが、終戰後においては北米合衆國を初め諸外國の船舶により、食糧並びに綿花、羊毛、植物油原料その他各種の工業原料が輸入せられ、貿易の復興は顯著なるものがあります。
 四日市港は海運のみならず、鉄道等陸上輸送においても中部日本の諸縣とはきわめて密接かつ至便なる関係を有しており、なお同港には元第二海軍燃科廠の施設が残存しておりますから四日市港を油の輸入基地とすることは、最も適当なことと存じます。元第二海軍燃料廠の港湾設備は比較的完備し、その専用船だまりは水深十一メートルに及び、貯油タンク、油の荷役設備を有し、かつ緊船岸壁、荷役機、臨港鉄道等の施設がありまして、これらの設備は僅少の修理をなし、さらに拡充するにおいては、今後十分活用し得られます。現在の基地は長崎、鶴見の二箇所のみであります。四日市港の方は鶴見の方から現在轉送の輸入油の貯藏及び配分に利用せられておるのが実情であります。四日市港における貯油タンクの修理は、すでに石油配給公團の設立委員でありました東亜石油株式会社社長近藤光正氏が許可を得て、非常なる熱心と努力をもつて、二千四百万円の予算にて、現在重油三千トン貯藏のタンク二をすでに一年以上も前に整備して、爾來使用中であり、さらに現在整備中のもの三千トン貯油のもの十本ありまして、そのうち四本は本月完了の予定であり、またそのうち六本は七月中に完了の予定であります。これらは揮発油、軽油、燈油、機械油等を貯藏の予定であります。終戰前においては一万トン級の油槽船が出入し、油類の陸揚げ、貯藏並びに配分を行つた実績がありますので、今後年間二百万トンないし三百万トンもしくはそれ以上直輸入せらるるも、十分なる收容力があります。右海軍燃料廠の施設を利用し、これを中心として今後における輸入基地として適当なる設備をなすにおいては、名実ともに完全なる液体燃料の輸入港と相なることと確信いたす次第であります。つきましては、政府におかせられて四日市港を中部日本における重油、揮発油、軽油、燈油、機械油等各種の油の総合輸入港として指定せられ、これとともに航路並びに船だまりの浚渫、戰災をこうむつた緊船岸壁の修築、幕役設備の増強、それから貯油タンクの修理及び増設、臨港鉄道の整備、その他輸入基地として必要なる港湾諸施設を國費をもつて完備せられたく、これに要する経費を昭和二十三年度予算に計上せられんことを切望にたえぬ次第であります。さいわいにしてこれが認められますならば、ただに東海北陸地方の産業発達のためのみならず、阪神地区は現在設備が貧弱でありまして、当分の間は四日市港より再送の要がありますから、阪神地区の供給源となつて、阪神地方も多大の便益を得ることとなるのであります。
 以上その理由を申し述べましたが、本委員会の委員各位におかせられましては、愼重審議いただきまして、ぜひとも御採択相なりまするようにお願いをしたいのであります。
#18
○村瀬委員長 政府の意見を伺います。
#19
○後藤政府委員 石油の戰後の輸入の状態に宗應いたしますために、全國に輸入基地というものを考えておりまして、四日市港につきましては、海軍燃料廠の残存設備がありまして、これにわずかな補修を加えますれば、第一次的にはだだちに役に立つ、さらにそれを拡充いたしますれば、中部日本の重要な輸入基地として活用することができるということに私ども考えまして、今年度からこの整備に着手いたしたい、こう思つていろいろと予算的措置を講じ、議会の御協賛をお願いいたしたいと存ずる次第であります。
#20
○村瀬委員長 御質疑はありませんか。
#21
○水谷昇君 予算に組み入れていただきましたことはまことに仕合せでありますが、承りますと全國で二億円のように聞いておるのでありますが、これがもし減額になりましても、四日市港だけは特にひとつ御心配をいただきまして、ぜひとも二十三年度の予算に組み入れて御提案にならんことを切望いたします。
#22
○後藤政府委員 四日市につきましては、ただいま申し上げましたように、燃料廠の残存設備を補修いたしますれば、ただちに使用できる状態でありますので、その実現については、ぜひとも私どももいたしたいというつもりでおります。
    ―――――――――――――
#23
○村瀬委員長 では日程第五、三田尻港修築促進の請願、守田道輔君紹介、文書表番号第一〇七号を議題に供します。紹介議員の説明を求めます。守田道輔君。
#24
○守田委員 三田尻港修築促進に関する請願でございますが、これは防府市長の宮地良三氏からのものでございます。請願の趣旨につきましてごく簡單に申し上げます。
 山口縣の中央に位する防府市は、縣下最大の防府平野と、内海の要津三田尻港とにより堅実に発展し、今日に至りたるとともに、將來をも約束せられていることは廣く知らるるところで、近時各種の産業の発達と地理的條件は、いよいよ市の膨張を來しつつある現況なり。
 こういう三田尻港でありまするが、それにつきまして昭和二十二年度の單年度事業費としまして百二十万円が認められたのでありますが、それによりまして目下復旧工事とともに鋭意工事中なるも、現下の経済状態下工程僅少にして、地元関係者のひとしく憂慮するところであります。つきましてはぜひ政府におかれましても、本工事を継続する必要なる経費を御支出願いたい。これが請願の趣旨でございます。
#25
○村瀬委員長 政府の意見を求めます。
#26
○後藤政府委員 三田尻港の修築は前年度より継続をいたしまして、四、五、六と今年度につきましては暫定予算といたしますために、その予算額もきわめて僅少でありますが、本予算が通過いたしますれば、それによつてもう少し工費の増額もできるのではないかと思つております。
#27
○村瀬委員長 御質疑はございませんか。
#28
○守田委員 三田尻港の修築についても、この計画は相当実際の計画よりは経費がたくさんかかりますので、竣工までには相当の時日を要するのではないかと思うのであります。地元におきましても大きな船舶は中関港へ着けた方がよろしいという意見もあるわけでありますが、可能な範囲で、できる限り竣工の目途をつけられまして、大体の年度割等の予算を組むことを特にお願いいたします。
    ―――――――――――――
#29
○村瀬委員長 次は日程第一一、清水港を第一種重要港湾に指定の請願、岡野繁藏君紹介、文書表第三七三、紹介議員の説明を求めます。岡野繁藏君。
#30
○岡野繁藏君 私は清水港を第一種重要港湾に御指定方を陳情する者でございます。
 清水港は御承知のように東海道におきまする重要な港であります。ただ遺憾なことには戰災にかかつたのでありまするが、これをも非常な熱意をもちまして克服いたしまして、今や諸設備はようやく成らんとしておりまして、港湾の生命線であります荷役力もまた画期的増強を見んとしておるのであります。そうして終戰後におきまして、食糧その他の輸入や製茶、カン詰等の輸出に輝かしき実績を示しております。殊に最近におきましては、各種の食糧はほとんど清水港から荷揚げせられまして全國各地に輸送され、あるいは近くはボーキサイドの輸入を見ておるのでありまして、國際貿易港としても実に重要な港でありまして、この活躍が民生の安定と経済復興に寄與しつつあることは、地方民の特に歓喜おく能わざるところであります。殊に從來本港の弱点として数えられましたところの為替銀行につきましても、株式会社東京銀行支店の開設によりまして、解決の端緒を得るに至つたのであります。
 今や民族の運命がかかつて貿易の振否に依存するの時でありますので、終戰後諸般の態勢の整いましたこの清水港の重要性を御檢討をいただきまして、太平洋沿岸の中央に位し、かつまた甲信地方を経て裏日本各地に通じまする、水面廣く、かつ深く、風光絶佳なる清水港の天與の立地條件は、当然再確信せらるべきでありまして、一面清水港の躍進は、わが國ただ一つの高級船舶乘組員養成機関たる清水高等商舶学校の訓育上にも資するところがはなはだ少くないことを確信する次第であります。この件につきましては、市民は熱心にこの達成をはかろうとしまして、数次にわたつて上京、その筋にお願いし、また昨年は運輸大臣もわざわざ見えられまして、その重要性を認めておるのでありますから、一刻も早くこの市民の熱望いたしまする清水港を第一種重要港湾に指定方を御考慮願いたいと思うのであります。
#31
○村瀬委員長 政府の所見を伺います。後藤政府委員。
#32
○後藤政府委員 港湾の一種、二種、重要港湾及び指定港湾というような点につきましては、前年度よりいろいろと研究いたしております。それは戰後日本の版図が狭くなつたために、從來内國貿易であつたものが、外國貿易になつたというような点につきまして、非常に大きな内外貿易の数字の変動がありまして、これに対処いたしまして、港湾におれる設備及び経営の面におきまして、相当な変革をせねばならぬという必要がありますために、勢い重要港湾の選定につきましても、研究の必要が生じてまいつたのであります。しかしその後操作をやつております間におきまして、港湾法の制定というようなことを、どうしても急がなければならない事態に立ち至つておりますので、その法案につきましては、目下いろいろと研究中で、また成案を得るところまでにはまいらぬのでありますが、そういう点をも考えまして、併せて全國的な意味におきまして、港格の制定というものをきめなければならないと思つておりますので、まだ清水港をどうするというところまでには立ち至つていないわけであります。そのように御承知おきを願いたいと思います。
#33
○岡野繁藏君 そういう点について、政府はまだ考えておられないのですか。清水港を第一種港湾に御指定になる御意思はないのでございましようか。
#34
○後藤政府委員 意思がある、ないということよりも、もつとその先に、どういう線を引いて重要港湾を指定すべきか。また重要港湾のうち一種、二種にわけるべきかという点の研究をやつておりますので、その規格にはいりますれば、一種になるあるいは二種になるというところまでまいりますが、清水港をどうこうというところまでは、まだ進んでおらないわけであります。
#35
○岡野繁藏君 この問題は前からいろいろ手がけた問題でありまして、もう昨年その話は聽いたのでありますが、なかなか遅々としてかめの歩くようで、法案の御提出が遅いようでありますが、いつごろその法案は御提出なさるお見込みでございましようか。
#36
○後藤政府委員 この法案を議会で御審議願いますのがいろいろの都合で遅れておりますが、今年内にはどうしても処分しなければならぬという事情もございますので、勉強しつつあるわけであります。
#37
○岡野繁藏君 昨年も今年中にという話でありまして、また今年に至つて今半ばを過ぎようとしているときに今年内ということになると、二年かかつてしまいまして、また今年内にできるかできないかわからない。また一方これを指定することによつて、市民の港に対する熱意、またわが國民一般の生活安定の上にも大きなものがあり、しかも清水港のごときは次々と発展してまいりまして、御承知のように、だいずはまず第一舶が清水港に入港し、農林省を初めとして農林大臣も列席して感謝会を開き、また十万トンのボーキサイドが初めてはいりまして、これまた感謝会を開いて、清水港が日本におきまする港の中で大切な港であることが大きく輝いてまいつているのでありますから、私は法案は法案で御立案を願う。しこうして現実の問題といたしまして、早く清水港を第一種港湾に、しかも市民は、また縣民は、あるいは縣民全体が便宜を得ることでありますから、一つの名義を與え、資格を與えるということが非常によいことであると思いますので、局長の特別な御配慮を得まして、法案は法案で立案して早く出していただくと同時に、こうしたことの取扱い方は早く御決定くださるよう御考慮願いたいと思います。
    ―――――――――――――
#38
○村瀬委員長 次は日程第一八、酒田港修築の請願、圖司安正君紹介、文書表番号第五八四号を議題に供します。紹介議員の説明を求めます。
#39
○圖司安正君 裏日本における酒田港の重要性につきましては、今から申し上げるまでもないことと思います。きわめて歴史の古い、しかしあまり港の多くない裏日本にとつて、酒田港の占めるいろいろな点においての重要性はきわめて顯著でございます。ところで酒田港は毎年々々災害のためにあるいは背割堤を破壞せられたり、あるいはまた土砂のために埋沒いたしたり、実に惨たんたる目に遭つているのであります。にもかかわらず、政府の修築並びに根本的な対策というものが遅れまして、未だ十二分に機能を発揮することができないのを遺憾といたしております。本請願はそうした意味において、まず第一に酒田港の背割堤の根本的な修築並びにこれが対策の促進、二番目には、港内の全面浚渫を急速に実施すること、三番目には突堤を延長してもらいたい。この三点を含んでおる請願でございます。ここ二、三年來同じような請願を続けているのでありまして、しかも酒田港に関しましては、一方建設院の関係における最上川の改修事務所と酒田港の修築事務所との間に、いろいろな感情の対立並びに事業上における対立があるのでありまして、最上川の改修工事を促進しなかつたならば、酒田港をいかに改修してもどうにもならぬではないかというような意見もございますので、その間現地の両者の事務所長の間において、なかなかやりにくい点もございますので、政府におかれましては行政上のそうしたセクシヨナリズムをまず解決せられまして、酒田港修築に対する躍進的な措置を講ぜられたいというのが請願の趣旨でございます。何とぞ御採択あらんことをお願いいたします。
#40
○村瀬委員長 政府の御意見を伺います。
#41
○後藤政府委員 酒田港の災害、その他戰時中の手当の不十分のための埋沒というような現状につきましては、われわれといたしましても非常に心痛いたしているわけであります。それで終戰直後におきまして、日本海川口港の埋沒対策委員会というものを設置いたしまして、それによつて根本的にこれに対する対策というものを酒田港につきましては立てたのであります。それ以後二十一年、二十二年度の予算におきましても、その対策の線に沿うて事業を進めつつあつたのでありますが、去年の秋の最上川の出水のために、不幸背割堤が切れたのであります。ただいま御説明のうちに、建設院の出先工事事務所と私の方の築港の事務所との間に、意見の疎隔があつたというようなお話がございましたけれども、これはごく瑣末な点のことでございまして、その後これにつきましては完全に了解を遂げておりまして、両者の工事の進行につきましては、少しも支障がないことになつており、ただいまいずれの事務所につきましても、その全力をあげて工事の進行に進んでいるわけであります。切れた背割堤の復旧につきましては建設院側におきまして全力をあげてこの復旧に努めております。これに対して運輸省の側といたしましても、全面的にこの應援をいたしまして、その竣工の一日も早くなるようにと措置いたしているようなわけであります。それから突堤の延長ということは、ただいまのお話にあります通りに非常に重大であります。しかし何分にも水深の深いところであり、はげしい波の立つところでありますので、相当な工費と、またかなりな年月も要する次第であります。しかしぜひともこれにかかりたいと思いまして、二十三年度の予算におきましては、この防波堤の延長というのに対しては、その準備工事をいたさせるつもりでおります。港内の浚渫につきましては前年度以來今年度におきましてもできるだけの予算措置を講じて、議会の御協賛をお願いするような準備をいたしている次第であります。その点御了承を願いたいと存じます。
#42
○圖司安正君 ただいま出先機関の間に完全了解ができたというお話であるが、もしそうでありましたならばまことに仕合せと存じます。ところで御承知のような事情が、実は運輸省の酒田港修築事務所と、最上川の改修事務所との間にあるのでありまして、まだ完全了解が遂げたものとは、現地側としては認められない節が多々あるのであります。というのは、たとえば最上川改修事務所におきましては、酒田港寄りの方の修築ということに対しましてきわめて熱意が薄い。最上川の上流方面の改修ということに比較的重点が置かれている。これは仙台の工事事務所の方でもそういうようなことを言われておりますので、昨年はそういうようなことをやつてきたけれども、本年においてはこれを改めて、十分連繋をとつてやつていくつもりだというような話をしておられました。それからまた酒田港湾の関係の方におきましても、どうもいろいろな点で最上川の改修事務所の方との連繋がとれぬ、たとえば資材だとか、あるいはまた労力の面などにおいて、十分の連繋をとるつもりであるけれども、なかなかいろいろな、予算あるいは工事施行という面においての了解が遂げられぬということを、いまだに現地側では言つておりますが、どうも現地のそうした実情が政府側まではよくおわかりならぬ点も往々にしてあるのでございますから、その点そうしたことのないように、政府の考えておられることが末端にまで滲透して、それが國利民福の上にただちに寄與できるような仕組にまで御監督あらんことをお願いしたいと思います。
#43
○後藤政府委員 最上川の全川にわたつての前年度の災害が非常に大きくなりますので、最上川改修事務所といたしましては、上流、下流を通じていろいろと工法、あるいは工事の順序、重点の置き方について研究することと思います。また一方酒田港修築事務所の方といたしますれば、やはり港がかわいいのですから、港に近いところをやつてくれというような希望も出るのは当然だと思います。從つてその間にやはり日常のことにおきまして、幾分の意見の疎隔ということがありますが、これはあるのが当然でありまして、それが必ずしもお互いの間の感情の疎隔だとまで、立入つての解釈をする必要はないじやないかと思うのであります。しかし現在のように資材とかあるいは労賃の高い、また労力の供給の十分でないというときには、同じ場所で同じようなことをやる際には、その奪い合いということはこれはあり勝ちなことでありまして、日常どこにも起きることであります。あえてそう深くとがめるまでもないことであります。むしろお互いに協調してやつていくという点が幾分でも工事の進捗にいい点を逆に與えておるということもあると思う次第でありますが、なお現地の方に対しましては、われわれの方の意図するところを十分に傳達いたしまして、無用な誤解や感情上のいき違いのないような十分注意いたすつもりであります。
#44
○圖司安正君 政府委員の御説明は事実と相違することはなはだしいのでありますから、実情を調査して後刻御回答を願います。
#45
○村瀬委員長 お諮りいたします。赤松勇君より名古屋港修築に関し委員外の発言を求められております。これを許すに御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#46
○村瀬委員長 御異議ないと認めまして発言を許します。赤松勇君。
#47
○赤松勇君 早速お許しをいただきまして有がたうございます。ただいま財政金融委員会の方へ出ておりますので、ちよつと時間を拜借して、港湾局長に名古屋港の國立倉庫の問題について御質問して見たいと思うのであります。名古屋商工會議所を中心といたしまして、名古屋の各階層の人たちが、昭和縱十三年度における國立倉庫二千坪建設に関して、從來しばしば運輸省の方にお願いし、あるいはまたそれぞれの関係方面に運動してまいつたことは事実であります。大体運動の過程におきまして、運輸省の事務当局の御意見によれば、二十二年度には不可能であるが、二十三年度においては二千坪の國営倉庫の建設については大体了承するというようなお言葉をいただきまして、実は現有の方では非常に安心をしておつたのであります。ところが最近昭和二十三年度の予算の編成とからみ合いまして、ほんとうに事務当局の方々にお約束いただきました二千坪の國営倉庫の設置が、実現されるかどうかということを、もう一度國会において確認してもらいたい。こういうような希望がありましたので、委員外の御質問で恐縮でありますが、この際港湾局長の責任ある御回答を得たいと思うのであります。
#48
○後藤政府委員 名古屋の國立倉庫につきましては、いろいろと地元の御希望も起つておりますし、私どももぜひいたしたいと思いまして、公共事業費の港湾費の中に織込んで、いろいろと折衝を續げてまいつたのであります。当初はいろいろとそれに対する障害もあつたわけであります。最近公共事業の予算の中において、この國立倉庫の建設を名古屋にもつていくのが可能なことになりましたので、ぜひ私もこれを実現いたしたいと思つております。さよう御承知を願いたいと思います。
#49
○赤松勇君 どうもありがとうございました。そこで大体どれくらいの予算――これは名古屋の國立倉庫の予算としておとりになるのじやないかと思うのでありますが、大体どのくらいの豫算を名古屋港の方に振向けていただけるかということをお伺いいたします。
#50
○後藤政府委員 まだその細部な豫算の点までここではつきり申し上げますことは、時期尚早ではないかと思います。とにかく御希望に近い坪数は建設いたしたい、こう思うております点で御了承願いたいと存じます。
#51
○赤松勇君 もう一度お伺いいたします。それならば二千坪程度の國営倉庫の建設は大体確定的である、こういうふうにお伺いしてよろしようございますか。
#52
○後藤政府委員 予算の大きな変動さえなければやりたいというつもりで、御協賛願いたいと存じております。
#53
○村瀬委員長 本日はこの程度に止め、残金の請願は次会に延期いたします。次会は追つて公報荘もつて御通知いたします。
 本日はこれにて散会いたします。
    午後二時四十一分散会
ソース: 国立国会図書館
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