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1953/06/29 第16回国会 参議院 参議院会議録情報 第016回国会 建設委員会 第6号
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1953/06/29 第16回国会 参議院

参議院会議録情報 第016回国会 建設委員会 第6号

#1
第016回国会 建設委員会 第6号
昭和二十八年六月二十九日(月曜日)
   午後一時二十六分開会
  ―――――――――――――
 出席者は左の通り。
   委員長     石川 清一君
   理事
           石井  桂君
           石川 榮一君
   委員
           石坂 豊一君
           小沢久太郎君
           鹿島守之助君
           赤木 正雄君
           近藤 信一君
  政府委員
   建設政務次官  南  好雄君
   建設大臣官房長 石破 二朗君
  事務局側
   常任委員会専門
   員       菊池 璋三君
   常任委員会専門
   員       武井  篤君
  説明員
   建設省河川局次
   長       伊藤 大三君
   建設省河川局治
   水課長     山本 三郎君
  ―――――――――――――
  本日の会議に付した事件
○建設行政に関する調査の件
 (九州地方災害状況に関する件)
  ―――――――――――――
#2
○委員長(石川清一君) 只今から委員会を開会いたします。本日は公報を以て御通知いたしました通り、二十五日来今日までなお続いおります九州地方を襲いました降雨による被害状況の報告を聴取いたしたいと存じます。建設大臣及び河川局長は現地に急行されておりますので、本日は南政務次官、伊藤河川局次長がお見えでございます。先ず当局より説明をお願いいたします。
#3
○政府委員(南好雄君) 今回北九州に発生いたしました梅雨前線は、六月の二十五日の午前八時から福岡佐賀大分、熊本、長崎の各県に亘りまして、明治二十二年以来、六十五年振りの大降雨をもたらしました。二十八日に至るもまだ降りやんでおらんような状態であります。そうして未曾有の惨害を引き起しておることは誠に遺憾千万でございます。
 先ず河川について申上げますならば、直轄河川といたしましては、筑後川を初めとし遠賀川、菊池川等が被害をこうむつております。中小河川といたしましても矢部川、嘉瀬川、松浦川、大木川、その地回地域におきます中小河川の殆んど大部分が被害をこうむつておるというような状況でございます。而もこの被害も、例えば筑後川におきましては、破壊個所四十カ所というような想像に絶しまする状態でありましてその詳細につきましては、現地からの通信が不通のためにまだ正確に判明しておらんというような状態でございまして、これが確報を得るためには極力努力をいたしておるような状態でございます。これが原因につきましては、今回の降雨の量が最高八百ミリという未曾有りものであつたこと、筑後川におきましては、久留米附近の計画高水位が七・五八メートルを丁三七メートルも突破しておるような状態でございまして、この未曾有のいわゆる降雨量と申しますことに原因いたしましたことも勿論でございますけれども、重要河川の改修が御承知の通り国家財政上の理由によりまして、全般的に十二分でなかつたことも又見逃せない原因でなかろうかと大変遺憾に存じております。
 道路住宅等の被害につきましても同様のことが言い得られるのでありまして、その対策といたしましては、建設省におきましては、災害発生後時を移さず建設大臣が二十七日の午後飛行機で参り、又河川局長は二十七日の午前八時に飛行機で現地に参つておるような状態でございます。そうしてその応急対策に力遺漏のないように十分しておるのでございますけれども、取りあえず現地の直轄河川、即ち筑後川とか遠賀川とか菊池川等の応急修理費といたしまして、建設省予算中でき得る限度の金額、約六億円の金額を災害予備金より支出いたしますように目下手配中であります。
 府県災害につきましては、詳細が判明次第緊急融資の途を講ずるように目下財務当局と折衝中のような次第でございます。以上本当に簡単でございますが、なね詳細につきましては、ここに河川局から次長が参つておりますので、十分に目下わかつておりまする状態につきふして皆様に御説明いたしたいと存じふす。
#4
○説明員(伊藤大三君) 只今政務次官から今回の水害の大要につきましてはお話を願いましたが、私より若干その災害の詳細について御報告いたしたいと存ずるわけであります。
 先ず筑後産についてでございまするが、筑後川は六月の二十六日十七時、最も水位が高い時でありまして、これが久留米の瀬の下におきまして約八メートル九五、約九メートルの水位に達しましたのでありまして、計画高水位が約七・五八メートルということに比べまして、約一メートル三七も突破いたしたわけでございまして、従つて金川に亘りまして水防に努め、なかんずく久留米におきましては保安隊も出動して必死の作業に努めたのでありまするが、遂に本川におきましては各所に決壊或は法崩れを生じまして、全体におきまして先ほど政務次官からお話のございましたように四十数カ所の決壊個所を生じ、法崩れも相当の個所を生じておるような事情であります。従つてこの洪水は上はいわゆる原鶴温泉のあの附近から両岸に亘りまして腕艇と数十キロに亘りまして又海に至るまでの間、耕地といわず、町といわず、村落といわず、全部水浸しになつているような実情でございます。
 次に遠賀川につきましては、先般の台風第二号の被害によりまして相当痛手を受けたのであります。今回の水位は更にそれを突破し大体五メートル四〇というような水位に達したのでありまして遂に二十六日十六時、直方市のすぐ下流の植木町というところにおいて左岸に亘りましてこの水が植木町から、更に下流に伝わつて国道及び国鉄の本線を洗つておるというような実情でございます。その他遠賀川におきましては支川の碇川、犬鴨川というような個所につきましても相当の被害を生じておる実情でございます。それから福岡県の矢部川でございますが、これは中小河川でやつておるのでございますガ、相当な大川でありまして、これも瀬同村、船小屋村というような地点で決壊いたしまして、この水がやはり筑後川の水とも合わさりまして下流一帯を水浸しにしているという実情でござざいます。更に佐賀県べ参りましては嘉瀬川、これが上流の鍋島村地先その他において決壊し、佐賀市及びその周辺一帯が水に浸つているわけでございます。なお佐賀県におきましては中小河川としては松浦川それから大木川、城原川というものが氾濫いたしておるのでありまして、福岡県におきましてもその他高良川だとか思案橋川、金丸川、大毒寺川、相当たくさんの支川が決壊しておる実情でございます。
 次に熊本県でございますが、熊本県におきましては、菊池川が中富村、五名村というような地点において決壊し、上流の山鹿の盆地一体が水浸しになつておる実情でございます。又熊本市におきましてはいつ早く白川が決壊いたしまして、熊本市全体を殆んど水浸しにしているという実情でございまして、現在におきましては少し雨もやみまして、水位は低下いたしましているわけではございますが、なおこの氾濫はなかなか引くというわけには参りませんので、今後この処理というものは相当困難なものが伴うかと存ずる次第でございます。
 次に降雨量でございますが、お手許に配付いたしました書類の中に降雨量が記載されてございます。これは大体測候所のございます所の場所でとつて得た資料でございますが、併し山地に参りますればこの程度の降雨量ではなく、特に筑後川の上流の小国という地先におきましては連続降雨量が実に八百五十四ミリというような大きな数字になつておる実情でございます。
 次に府県の主管せられておりますところの河川、砂防、道路、橋梁というような土木災害の問題でございまするが実は被害が意外に甚大であり、雨が長く続いてなかなか調査というようなことは困難なために報告も杜絶えがちで、正確な数字もつかめない実情でございます。特に福岡県におきましては、余りに被害甚大なため、目下のところは人命救助という方面に全力を注がれましてその方面にまだ手が及ばないというような実情でございまして、殆んど報告もございません。その他の佐賀とか長崎、熊本、大分というような方面からは中間的な報告が参つておるのでありますが、これとても中間的な数字でございまして今後なお増加いたすと、こう存ずる次第でございます。
 その次に一般の被害の状況も一応参考として附けておきましたのでありますが、これはすでに委員各位においては新聞紙等で御承知のことでございますから、余り申述べる必要もないと存じますが、これも六月二十八日の十二時現在をつけておいたわけでございまして、すでに今朝の新聞の二十九日の二時のによりますればすでになおこれは増加しているような状態でございまして、特に門司、小倉という方面については、まだこの表には載つておらないという実情でございます。
 以上簡単ながら災害の実情の御報告を終ります。
#5
○委員長(石川清一君) 御意見がありましたら逐次御発言を願います。
#6
○赤木正雄君 今九州方面の災害の極く大要を承わりまして、なお詳細は御調査中でありますから無論おわかりにならないことと思いますが、これについて二、三気の付いたことをお尋ねいたしたいと思います。
 先ず筑後川の改修はいつ頃着手していつ頃完成しておりますか、これから承ります。
#7
○説明員(伊藤大三君) 只今その確たる日付を承知いたしておりませんので追つて調べて申上げたいこう存ずるわけでありまするが、今回の筑後川の改修の計画の始まりましたのは、私の漏れ聞くところでは、大正十年の大災害のときを契機といたしましてこの改修の話が進んで、それからこれが改修に着手せられた、こう聞いております。現在の計画の進捗工合は、大体七〇%程度ではないかと、こう存ずるわけでございます。併しこれとても私の聞いておる程度でございまして、詳細なことは又御報告いたしたいと、こう存ずるわけであります。
#8
○赤木正雄君 筑後川は大正十年から改修に着手いたしまして、ではまだ工事施行中に属するのでありますか。
#9
○説明員(伊藤大三君) 筑後川の改修は、五千立方メーターという計画のものをまだ工事施行中でございます。
#10
○赤木正雄君 次に遠賀川、嘉瀬川、白川等々ありますが、これについて先ほど簡単に、中小河川で仕事をしていると言われましたが、或いは直轄河川で仕事をしているのもあるはずであります。これは目下施行中に属するかどうか、その点を各河川についてはつきりお知らせ願いたいと思います。
#11
○説明員(伊藤大三君) 遠賀川につきましては、昔、一応この改修が終りましたという話を聞いておりましたが、その後地盤沈下のために堤防が下がつたというような関係から再改修をいたしておるわけでございます。併しこの再改修の程度はまだ僅かなパーセントだと存ずるわけでございます。それから嘉瀬川につきましては、この改修は二十五年の災害からであつたかと存ずるわけであります。それから松浦川の改修はこれはいつからか、その日付を記憶いたしておりません。それから白川につきましてはまだ改修に着手いたしておりません。城原川においては直轄で一部分、則ちその取付部分から若干上つた所からやつております。なお上流におきましては、災害並びに助成で手を著けてありますが、まだ全部終つておるわけではありません。大木川についても改修に着手してまだ全部終つたわけではありません。これも着手の日付については十分存じておりません。
#12
○赤木正雄君 先ほど筑後川は大正十年の水害に鑑みて直轄の改修工事をしておるというお話であります。先に政務次官は、明治二十二年以来の大水害に令度なつたとおつしやいますがそういたしますと、筑後川の河川改修計画は大正十年の洪水によつたものか、明治二十二年の大洪水かこれは計画外の大洪水としてそれは少しも今回の改修の基本になつていないのであるかどうか、それを承わりたい。
#13
○説明員(伊藤大三君) 明治二十二年の洪水につきましては、十分なる資料もなかつたことと存じます。従つてこの大正十年の水位を参考にせられたことと存ずるわけであります。
#14
○赤木正雄君 明治二十二年の降雨量は十分な資料がなかつた。併し明治二十二年に今までにない大洪水があつたということは先ほどもお話になつたのでありますから、大正十年の降雨を参考として計画されている場合には、少くとも明治F十二年大洪水の痕跡とかいろいろな事情がどの河川においてもあるのでありますが、そういうこともやはり参考資料として改修になつておられるのでしようかどうか、この点も伺いたい。
#15
○説明員(伊藤大三君) 当時の実情は私もつまびらかにいたしませんのではりきり申上げるわけには参りませんののありまするが、現在施行いたしておリまするところの計画というのは、大体大正十年の水位というものを中心として考えられたのであると存じます。なお筑後川につきましては、その当時り問題も現在においてはいろいろと考えて、これの水位などもいろいろの記録を頼つて改修計画を実は勘案いたして参つているのでございまして、それによりますれば、大体二千立米ぐらいを考えなければならんのじやないかというような立場をとつてその計画を進めているわけであります。ただこの現計画はそのときの経済実情並びに当時の資料をもととせられて作られたものと思います。
#16
○赤木正雄君 改修計画に当りまして、今回のような大降雨、これを計算に入れると、全く厖大なものを要することは当然であります。従つて八百ミリという莫大な降雨量を計画の断面にすることは非常にも危惧がありましようが、併し改修計画に当たりまして一体建設省といたしましては、降雨量だけを計画の主たるフアクターとしておられるのか、それ以外に何かお考えになつている点があるかどうか、断面その他において……。
#17
○説明員(伊藤大三君) 誠に私としてその方面の知識が足りなくて或いは間違えた答弁をして恐縮する場合が生ずるかも知れませんが、一応私が計画をせられた当時のことを推測いたしますれば、勿論ただ降雨量のみでなく、或いは河川の勾配の問題も考えられ、その他山林の状況というような点についても恐らく考慮せられたことと存じます。
#18
○赤木正雄君 丁度治水課長もお見えになつておりますから大変都合もいいのでありますが、御承知の通りに洪水量は決して雨量だけできまるものではありません。こういうふうな大きな雨か降りますと、山の中、奥に至るまで大きな崩壊が起つて莫大な土砂が流れ、来る。それが又洪水量を倍加して非常な大洪水になる。これはどの河川でもはつきりしているのでありますが、従つて河川改修計画をなさる場合に、そういう流れて来る土砂というものをこれを測定なさるということは無論困難でありましようが、今までの河川改修はややもいたしますると土砂に対する考えといいますが、流れて来る土砂に対してのフアクターを非常に軽く考えておられる、そういうふうな気分が各河川において見受けられるのでありますが、これは一体今回の決壊を見ましても、まだ私は現地を調査しておりませんが、恐らく水源地地域においては莫大な崩壊が起つていると思います。又一面において現在着工しておる河川改修におきましても、この河川改修を施行せられた当時とだんだん川の上つておることもこれは厳たる事実であります。従つて川が上れば川の断面も小さくなりますからして、従前の水も流すことができない。それと先ほど申しました通りに、こういうふうな殊に今のような連続性の豪雨になりますと、これはむしろ台風以上に土地が緩んで参りますからして一層崩壊を起しやすい。昭和十三年の神戸の大水害もこれに類するものがあります。その他どの河川におきましてもこの梅雨の時の降雨というものは、又洪水というものが、場合によりまして台風によつて起る豪雨以上に害が甚しいときも各地にあるのであります。そういうことを観点とする場合には、どうしても治水計画をなさる場合には、今後は水源から河口までを一貫した計画を樹立なさらない以上は立派な計画は絶対できがたいのであります。併し今までの傾向を見まするに、ややもすると下流に重点主義になりまして、堤防さえ作ればいい、まあそういうことも言い過ぎかも知れませんが、そういう傾向は多分にあつた、多分にあつたがために各地に災害を起した、こういう事実もほうそれにあります。従つて今後計画をなさる場合に、この際に治水計画を根本的に検討し直す、こういうお考えは当局にあるでしようか、どうでしようか。
#19
○説明員(伊藤大三君) 只今赤木委員からの御説誠に御尤もで、ございまして、最近におきまするところの河川の計画を立てるに当りましては、山の状態、これは勿論参酌いたしまして計画を立てるようにいたしております。去る二十三年でありましたか、治水、河川を十本ばかりを取りあえず計画をまとめた場合におきましては、山の砂防の問題も十分これを考慮に入れて計画を立てるということを根本といたしまして計画を進めているような実情でありまして、今後といえどもこの問題については決してなおざりにいたさないということをここに御確約できると存じます。
#20
○赤木正雄君 今のお話、治水計画は水源から河口も一貫して、殊に山のほうにも相当重点的に考える、こういうお話でありますが、では実際にそういうふうに予算措置がとられているかといいますと、私はどの予算を見てもそういうふうに見受けられないのです。やはりこの水源地帯の森林問題或いは砂防問題、これがどうも軽視されている。これは何分災害の起る場所が不便でありますから、多くの人もその原因を知りません。又実際予算化するにおいてもこの山の奥に行つて見て予算を作るということもなかなか困難な点もあります。又実際多くの国民も詳細な水害の原因がどこにあるかということをまだ把握してない人がたくさんあるのであります。
   〔委員長退席、理事石井桂君委員長席に着く〕
こういうふうの大水害が起つたときに、私が先ほど申す通りに今までよりも根本的に考え方を交えてどこを重点に置くか、無論堤防が決壊して、それをそのままに放置しておきなさいと、そんなふうなことは申しません、申しませんが、それなら同時に再び災害が起らんように今までの治水計画をこの際に検討し直すということも非常に重大なことのように思うのであります。殊に私は最近砂防方面のことを考えて見ましても、ややもすると全然砂防に関係のない人が砂防に携わつている。こんなことでは幾ら政府当局が砂防々々とおつしやつても、本当の砂防はできるはずはないのであります。そういうこともありますから、人事の問題も刷新する、とにかく今までの河川改修についてはもう少し検討し直す、これは特に私は治水課長にお願いするのでありますが、治水課長の御所見如何でしようか。
#21
○説明員(山本三郎君) 私は只今の赤木先生のお話は非常に御尤もなことだと思います。私は下流方面の改修のほうを担当いたしているのでありますが、最近は非常に雨量が山に多く降りまして、降るチャンスが非常に多いのでありまして、これと共に土砂が非常に多く流出して参ります。そのために上流部分におきましては川の減水ど同時に川の至るところに土砂が一遍に堆積しまして、そのために奪流を起す、従いましてそう大した水でなくても横に水が当つて堤防をこわす、それから又川の下流部におきましては、特に筑後川もその一つの例でございますが、利根川であるとか木曾川であるとか、相当の流量を有しまする大河川におきまして折角作りました河道も非常な堆積を来しまして、先ほどもお話がありましたように、水が流れ切らんというような状況に立至つたのでありまして、下流部を受持つ私といたしましては、是非一つ山の中で土砂を余計流さんようにしてもらいたい。川の平衡が保てるように流して頂きたいというのか私の念願でありまして、併しどうしても、川の状況上、下流部に至りまして勾配が緩くなりますと土砂が堆積するのは、これ又止むを得ざることだと思いますので、極力最近におきましてはその処置を考えまして、ただ堤防を高くするだけが治水の方式ではないというふうに考えておるわけでありまして川の中を極力掘りまして、疏通能力を大にする、そういうことを極力図りまして、堤防を大きくしたり或いは川巾を拡げますと用地もなかなかそれにはかかりますから、成るべく狭い川の中で川を深く保つて、流れて来た水を海に導きたいというふうに考えて施行しておるわけでありまして、只今お話の山から急激なる土砂の流出は非常な困つた事態でありまして、私といたしましてはその方面に極力施策を差向げて頂きたい、こういうふうに念願し、おる次第でございます。
#22
○赤木正雄君 今治水課長が、下流においては河川を掘難して成るべく疏通乞図るとおつしやいました。これは結構なことだと思います。私は一昨日常願寺川の下流部を実は見て来たのであリます。あすこの掘鑿状況を見て来ましたのですが、タワーエキスカで掘つていますが、できるだけこの川の流れに沿つて掘るならば、一定の流量で早くできて従つて洪水のとふ、た疏通を図り得るのでありますが、日本のタワー・エキスカの掘鑿は現状のごとくこれは止むを得ず横断に掘るのでありますが、あの方式では果して今治水課長のおつしやるように疏通に十分の目的を期待し得るかどうか。ああいうふうに横に掘つておれば又今度の水害で上流のほうからすぐ土砂が来て埋まつてしまうという懸念も多分にあるように見受けたのでありますが、如何でありましようか。
#23
○説明員(山本三郎君) 御指摘の点御尤もでございまして、私どもといたしましてはできるだけ川全体に、埋まつた川全体に亘りまして縦に掘りたいのでございますが、機械の関係並びに土の処分の関係がございまして、下流部を掘りまして、上流はその掘つたために河床を下げて行こうというふうな多少迂遠の策をとつておるのでございますが、只今のお話の埋まつた全地区に亘りまして上流から下流まで不自由なからも早く道をつけてやりたいという先生の御意見には、私は全面的に賛成申上げるのでありますが、常願寺川におきましては土捨て場の関係もございます。又機械の関係上ああいうふうにやらざるを得ないのでありまして、その点御了承頂きたいと思います。
#24
○理事(石井桂君) よろしうございますか。
#25
○赤木正雄君 私はまだ質問をたくさんいたしたいと思いますが、現地の詳細な調査をなすつた後を考えまして、そのときに私の質問は譲りたいと思います。私は今日はこれで終わります。
#26
○理事(石井桂君) この際ちよつとお諮りいたします。本会議が始まりましたので、休憩いたしましようかどういたしましようか、皆さんの御意見を……。
#27
○赤木正雄君 議院運営の決定といたしましては、本会議のときには委員会は休憩するということになつているのは御承知と思いますが、それ以上は申上げません。
#28
○理事(石井桂君) それでは休憩いたすことにいたします。よろしうございますか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#29
○理事(石井桂君) どうも有難うございました。
 これで休憩いたします。
   午後二時一分休憩
   〔休憩後開会に至らなかつた。〕
ソース: 国立国会図書館
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