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1953/06/24 第16回国会 衆議院 衆議院会議録情報 第016回国会 図書館運営委員会 第3号
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1953/06/24 第16回国会 衆議院

衆議院会議録情報 第016回国会 図書館運営委員会 第3号

#1
第016回国会 図書館運営委員会 第3号
昭和二十八年六月二十四日(水曜日)
    午前十一時四十三分開議
 出席委員
   委員長 伊東 岩男君
   理事 武知 勇記君
      林  讓治君    神近 市子君
      河上丈太郎君
 委員外の出席者
        国立国会図書館
        長       金森徳次郎君
    ―――――――――――――
本日の会議に付した事件
 国立国会図書館図書複写規程について承認を求
 めるの件
 国立国会図書館職員定員規程の一部を改正する
 規程案について承認を求めるの件
 国立国会図書館支部上野図書館組織規程の一部
 を改正する規程案について承認を求めるの件
 国立国会図書館物品取扱規程案について承認を
 求めるの件
 国立国会図書館図書物品取扱規程案について承
 認を求めるの件
    ―――――――――――――
#2
○伊東委員長 これより会議を開きます。
 国会図書館より、国立国会図書館複写規程について承認を求めるの件、国立国会図書館職員定員規程の一部を改正する規程案について承認を求めるの件、国立国会図書館麦部上野図書館組織規程の一部を改正する規程案について承認を求めるの件、国立国会図書館物品取扱規程案について承認を求めるの件、及び国立国会図書館物品取扱規程案について承認を求めるの件が本委員会に提出になつております。右五件を一括議題に供します。まず図書館長の説明を求めます。金森図書館長。
    ―――――――――――――
#3
○金森国会図書館長 お手元に差上げてあります議案が五つございますが、その第一は国立国会図書館の複写規程でございます。図書館の規定によりますると、図書館では、図書館で集めました資料を人に読ませるというばかりでなく、写真その他の方法で複写をいたしまして、それを多くの人の研究の用に供するということが必要になつております。でありますから、今までも、いろいろ御要求によりまして、複写の道は開いておりましたけれども、まだ正式にそれに対する規程を設けていなかつたのでありますが、だんだん図書館の資料もふえて来て、そうしてその複写を求むる方もありまするし、外国の図書飢の働きの事情等を見ましても、この複写についての道を開かなければならぬというように考えまして、ことに今度PBレポートが入つて参りますと、これは本体は大部分が写真でできておりますので、結局複写によつて利用されることが普遍であろうというような気がいたしまして、何とか早く複写に対する規程をこしらえたいと思つて、ここにごらんに入れておりまする複写規程をつくつたわけであります。要するに、料金をとつて、御希望に応じて複写をしてお渡しするということと、もう一つは、利用しようとする人の手で複写をされるのにつきまして、図書館でいろいろのお世話をいたしまするが、たとえば電気を使うとかいうようなことがございますと、自然料金をもらわなければならない。あるいは図書館にあるそのほかのいろいろな施設を利用されることもありましようから、それも料金をいただかねければならぬというようなわけで、この複写の手続と料金に関する根本の規程を設けるというのが、この複写規程の趣旨であります。本来ならば委員会の御承認をいただいてからこれをやるのが正当でありますけれども、何しろ予算の年度は四月に一応始まりまして、手数料をとるのでありますから、四月の初めから、手数料をとりませんと、どうもぐあいが悪い事情がありまして、そこで一応この規程は四月一日から実施いたしておりますので、事後承認をお願いいたしたいというのが私どもの願いであります。
 次に、第二に出ておりますのは、国立国会図書館職員の定員規程の一部を改正する規程でありますし、また第三に出ておりますのは、同じく上野図書館の組織規程の一部を改正する規程でありまして、大体同じ趣旨を持つておるものであります。この規程は、押し詰めて言いますと、職員の数を規程の上で一つも増減はいたしませんで、ただその中にあります職員の種数をかえまして、主事の数を減らして、司書または調査員の数をふやすという趣旨であります。この規程ができました趣旨は、役人の中の組織はどうしても複雑になつておりまして、いろいろ名前が違つておるのでありまするが、主事と申しますのはどちらかといえば格の低い職員になつております。しかし図書館の発達に伴いまして、実際は相当学問もあり、経験もゆたかな人であり、いつまでも主事という立場にあつて、その名前を用いておるということは、適当を欠く面がありまするので、そこで中央飢につきましては、主事の定員を四十人ばかり減らし耕して、そして司書と調査員の方にこれを該当するごとく数をわけてふやすというのが趣旨であります。上野の方は事情が少し違いますので、結局主事の中から四人だけを減らしまして、司書の方に移しかえるということであります。これは今申しました通り、職員の名称が違つておりまするために、古い制度で申します元の三級官である名前が不適当であるがゆえに、その一部を三級官に該当するような名前にしたいということであります。今日では俸給の制度は職務の名前とは無関係にできておりまするので、今回の改正によりまして、直接には予算の増減ということはまつたくございません。定員の増減ということも、先ほど申し上げましたように、まつたくございません。多くの行政官庁では、こういう区別をしておりませんで、ただ事務官という名前で下の方から上の方まで一貫しておるのが普通でございますけれども、国会の方面では、幾分従来の沿革によりまして区別しております。そこでこのような規程の改正をして、御承認を願いたいということが起つたのであります。
 次に、議案の四と五について申し上げます。第四は図書館の物品取扱規程の改正であります。第五は図書館の図書物品の取扱規程の改正であります。国立国会図書館は昭和二十三年にできまして、でき上りましたときは非常に小さな規模でありまして、職員の数も少く、図書の数も少く、同時にまた物品の数も少く、早々の際でありましたので、当時一応必要なる規程をこしらえまして、図書飢運営委員会の御承認を経て今日までやつて来ておつたのでありまするが、その後約五年の経験を積みますると、この規程では幾分不備なところがある。また、後の制度の改正のために、もの足りないところも出て来ておりますので、そこで新しき制度に合せるように規程の改正をしたのであります。形は非常に大げさな改正になつておりまするけれども、実質におきましては、さまで大きな変化はございません。
 まず、物品の取扱規程の改正案につきましてのおもなるところは、図書館に支部図書館ができますにつれて、支部図書館にも、物品出納命令官、物品会計官吏というものを置き得るようにいたしましたような点、また物品の保管責任につきまして、従来不備な点がありましたので、この規程を明確にいたしました。それから物品の亡失、毀損等の処理につきましても明瞭に規定をいたしました。これが主要なる改正の要点であります。そのほかは条文の整備を行つたものであります。
 それから、図書物品の取扱規程は、これは図書というものが非常に特色を持つておりまして、一般の官庁において取扱う図書とは逢いまして、図書館では図書が、民間の例にたとえて言えば、商売道具のようなものでありまして、決して事務用のものではなく、事業用のものであるわけであります。そこで、この特殊の性質をもとにいたしまして、現行規程よりももつと完全な規程にいたしたいというのが念願であります。その一つの場合は、たとえば現在の図書の規程では、図書原簿の様式によつて出納の登録をするという規程がございます。つまり一切のものは、図書が入つて来るに従いまして、厳密な形になつております図書原鯨に書き入れるということになつておりますが、一ぺんに一万冊も入つて来る中に、パンフレットの一枚刷りなんかのごく雑然たるものが入つて来ますときに、一つ一つこれを正確に図書原簿に記入するというようなことは、実情に適しないようなきらいもございます。もとより、本格的な書物は図書原簿に記入いたしますけれども、その必要のないものは、略式な方法によりまして、いわば補助簿の中にその要点を記載する、こういうような形をとるということが改正の一つの要点であります。大体図書館に入りました本というのは、入つたらすぐにこれを人々が読めるようにしなければなりませんけれども、途中の帳面につける仕事のために一月も二月もかかつて、本が本だなに上るころには、その書物がもう古びておるというようなことでは困りますので、そういうところに最大の注意を払つているということが、この改正の要点の一つになつているわけであります。また、各部局に図書の取扱主任というものを置いておりまして、その主任に実際の取扱いの責任を持たせております。そういうことは今まで内規のみでやつておりましたが、その責任を明らかにいたしまするために、この規程の中に書き入れました。それから、特に独立した一章を設けまして、図書の保管責任を明らかにいたしました。たとえば、書物が失われたとか、毀損したとかいうときの処置を明確にしたのであります。要するに、実際図書館の必要に応じて、敏捷に図書の処置ができ、しかも図書の管理の責任について、きわめて的確な規程を設けようというところが、このねらいであります。
 以上五つの案件について概要を御説明申し上げましたが、御質問がございましたら、こまかい点は各担任の人々に説明をさせたいと思つております。よろしく御審査をお願いいたします。
#4
○伊東委員長 ただいまの説明に対して御質疑はありませんか。
#5
○神近委員 この身分のところに、調査員と参事と主事がございまして、主事から調査員に行つているのですけれども、この参事というのは仕事の種類が違うのでございますか。
#6
○金森国会図書館長 参事と申しまするのは、ごく数の少いものでありまして、実は図書館に三つの仕事の系統があるわけであります。つまり行政部局とでもいうべきものが一つ、それから法律問題、政治問題を調査する仕事が一つ、それから普通の図書館の仕事をするのが一つと、この三組あるのでありますが、本来の仕事は調査をする方、それから 物を扱う方でありまして、そこで調査員と司書というものには多くの必要な職員がいるわけであります。しかし行政の方は、どうしても行政整理の趣旨もありまするように、できるだけ切り細めてやつておりまして、ちやんと高級な職員を当てはむるようなポストポストがかつちりきまつておりますので、そこへ下の方から上げて行くようなポストも今のところないのであります。そこで、そういうところにつきましては、従来通り参事という形をとつております。
#7
○伊東委員長 別に御発言もなければ、お諮りいたします。本五件につきましては、それぞれこれを承認いたすに御異議はありませんか。
    〔「異議なし」と、呼ぶ者あり〕
#8
○伊東委員長 御異議なしと認めます。よつてさように決しました。
 金森図書館長より発言を求められております。この際これを許します。
#9
○金森国会図書館長 本年の予算は、いろいろむずかしい事情があつて、暫定予算が幾つもにわけて組まれているのでありますけれども、すでに四月分、五月分、六月分の再三予算は国会において御審議を願つたのでありますが、さらに七月分の暫定予算がまた国会に付議されなければならぬことになつておるのであります。ところが、二十八年度の予算全体はすでに委員会において御承認を願つておりますので、その一部分であります七月分の暫定予算は、その部分の組合号せと申しますか、七月分に該当する数字をお組みを願う、こういう形に今のところではなるのであります。その点を一応御報告を申し上げまして、御了承を得ておきたいと思うのであります。つまり昭和三十八年度の予算の総額全体から、四月分の暫定予算、五月分の暫定予算、六月分の暫定予算を引下げますと、あとに差額ができるわけであります。しかもその中から、今度図書館の建築に関しまする予算は、これは本予算として御議定を願わなければなりませんので、その分も引下げまして、全体の残額の九分の一を計算をいたしまして、二千九十八万四千円だけを七月分の暫定予算として差出す計画を持つておりまするが、これはそういうふうにいたしたということの御了解をお願いしておきたいと存じます。
#10
○伊東委員長 ただいまの発言はこれを了承することにいたします。
 次会は公報をもつてお知らせすることとして、本日はこれにて散会いたします。
    午後零時三分散会
ソース: 国立国会図書館
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