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1953/07/30 第16回国会 衆議院 衆議院会議録情報 第016回国会 議院運営委員会 第30号
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1953/07/30 第16回国会 衆議院

衆議院会議録情報 第016回国会 議院運営委員会 第30号

#1
第016回国会 議院運営委員会 第30号
昭和二十八年七月三十日(木曜日)
    午後二時三十七分開議
 出席委員
   委員長 菅家 喜六君
   理事 坪川 信三君 理事 渡邊 良夫君
   理事 椎熊 三郎君 理事 正木  清君
   理事 土井 直作君 理事 加藤常太郎君
      生田 宏一君    今村 忠助君
      尾関 義一君    田嶋 好文君
      三和 精一君    園田  直君
      長谷川四郎君    淡谷 悠藏君
      井手 以誠君    島上善五郎君
      山本 幸一君    池田 禎治君
      松井 政吉君    山下 榮二君
      中  助松君    中村 英男君
 委員外の出席者
        副  議  長 原   彪君
        事 務 総 長 大池  真君
    ―――――――――――――
本日の会議に付した事件
 両院協議会請求に関する件
 回付案の取扱いの件
 特別委員会の調査事件の併託の件
 決議案の取扱いの件
 日本工業標準調査会委員任命につき国会法第三
 十九条但書の議決を求めるの件
 外務省参与任命につき国会法第三十九条但書の
 議決を求めるの件
 本日の本会議の議事に関する件
    ―――――――――――――
#2
○菅家委員長 これより会議を開きます。中君。
#3
○中委員 私が発言を求めたのはほかでもありません。会期がきよう、あすに迫つておる。今まで会期延長の場合は、自由党が絶対多数で、簡単に手続が済んだと思いますが、今度は各派が絶対多数を持つておりませんから、会期延長の手続は複雑だと思います。議運にもかけなければならぬし、常任委員長会議も開かなければならぬ。参議院ともやらなければならぬということで、野党、与党、おのおの議論があると思います。あすになつて、突然会期延長などということを、午後になつて言われても手続はめんどうだと思います。そこでこの場合緒方副総理に、きようのいろいろな議案が済んでから出てもらつて、会期延長に対する政府の意見を一応聞いておいた方がいいのじやないかと思いますから、この点申し上げておきます。
#4
○菅家委員長 今、中君からのお申出でございますが、会期延長の件は、別段政府が決定するものでも、また要求する性質のものでもありません。議院みずからが決定するもので、そういう動議が提出されて取扱いの進行を見るわけでございます。政府を呼びまして、政府が会期延長をする意思があるかどうかを聞いても、政府は提出した法案を会期中に処理してもらいたいという以外にないでしようから、会期を延長してもらいたい、もらいたくないという発言はあり得ないことです。ですから、それはいずれおのおのの党が審議の状況を勘案されまして、そういう動議が出て来ることによつて、初めてこの問題が議題になるわけであります。お話の通り、これは複雑な手続を要することはもちろんでございます。いずれの党も、このことはよく御承知のことで、その動議が出て来たとき、適当な処理をする以外にないと思います。
#5
○中委員 それは国会自体としてはそうでしようが、政府が全然関係しないということはないでしよう。政府の意向なら意向が、議長を通じて運営委員会に諮られるということはあるでしよう。ですから、政府の意見を聞いておいてもいいじやないですか。
#6
○菅家委員長 政府から申入れがあれば、その場合には議題になつてお話合いをする機会があるかもしれませんが、今のところ政府からそういう申入れはございません。各党からもまだ会期延長の件に関して何らの申出がないのでありますから、それをやるか、やらないかということを、今政府に聞くということは、今までの慣例上あり得ないことでございます。いずれ、そういうあなたの御心配になるようなことが出て来て発言があるかもしれませんが、今のところ、何ら会期延長に関する取扱いの申入れはないのでありますから、さよう御了承願います。
#7
○中委員 結局、あすの夕刻になつて政府の方から申入れがあつたとしても、それは簡単に片づきませんよ。その点よくのみ込んでやつてもらわないと、あす夕刻になつて会期延長をしてもらいたいという形で申出があつて、議運を開く、常任委員長会議をやる、参議院との交渉をやる、これはなかなかまとまりませんから、その点よく委員長は含んで、政府の方と折衝してもらいたい。やるならやるように手順をとつおかないと、いよいよそのまぎわになつてということでは、本会議で会期延長の賛成、反対の討論もしなければなりませんから、その点、あらかじめ含んでおいていただきたい。
#8
○菅家委員長 御注意の点了承いたしますが、政府から、明日夕刻になつて申入れがあつたとしても、そういうことは順調に進まないと思います。そのようなことは万々ないとは信じますが、もしあり得たとしても、これは中さんが言つた通りになるものと私は了承しております。
#9
○菅家委員長 次に、さきに留保になつておりました特定中小企業の安定に関する臨時措置法の一部を改正する法律案、この参議院の回付案の取扱い方についてお諮りいたします。これは各党で態度がおきまりになつたと思いますから、各党の態度を表明願いたいと思います。
#10
○坪川委員 わが党は、これに対して同意を与えるに異議ありません。
#11
○椎熊委員 わが党もこの際ですから、やむを得ず同意します。
#12
○正木委員 わが党も同意します。
#13
○土井委員 わが党も同意します。
#14
○加藤(常)委員 同様。
#15
○菅家委員長 それでは、各会派が同意に賛成ということでございますから、参議院回付案に同意するということに決定いたします。
 次に、公職選挙法の一部を改正する法律案について、参議院よりの回付案があります。これは一応事務総長より御説明を申し上げます。
#16
○大池事務総長 こちらから送りました公職選挙法の一部改正の法案に対して、参議院の方から、さらに修正をされて返つて来ております。この参議院の方の修正点は非常にややこしいのであります。根本的な点はきわめて簡単でございまして、法文上は非常にむずかしいのでありますが、要するに、一部選挙の無効のために、その選挙区から出て、一応当選されました全員が当選無効になりましてあらためて全部をやり直すという方法でなしに、かりにその一部無効の問題が起つても、現実の場面においてその投票数を調べて、当選には影響がなかつた、非常にたくさん票をとつておるために影響がないという者があるならば、それはまた選挙をやり直す必要はないじやないか、無効によつて影響がある部分だけの、補充の意味の選挙をするようにしたらどうかという修正になつて来ております。法文はきわめて複雑のようになつておりますが、つまり無効になつた票を差引いてみまして、差引いても一つも影響がない者は当選にしておいていいじやないか、こういうように直つて来たのであります。要するに、こちらからやりました分は、当選人のすべてが失格するようになつているのを、当選に異動を生ずるおそれがない者ができたならば、それを区分することができれば、その者に限つては当選を失わないということを判決しなければならぬということに、二百五条に第二項を追加して来たのでありまして、この場合当選に異動を生ずるおそれの有無の判定については、二百五条に第三項を追加して来たというのが、法文の修正の要点でございます。
#17
○菅家委員長 暫時休憩いたします。
    午後二時四十六分休憩
     ――――◇―――――
    午後三時八分開議
#18
○菅家委員長 再開いたします。
 先ほど公職選挙法の一部を改正する法律案の参議院回付案について事務総長より御説明申し上げましたが、これに対する御意見をお述べ願いたいと思います。
#19
○坪川委員 本案件に対しましては、参議院の修正の箇所に対しましてやや不審の点もありますので、両院協議会を行つていただきまして、いずれかに議決されんことをお願いいたしたいと思います。
#20
○園田委員 わが党も同様でございます。
#21
○菅家委員長 ただいまお聞きの通り、自由党、改進党より、参議院回付案については両院協議会を要求するという御意見でありますが、他の会派はいかがでございますか。
#22
○松井(政)委員 参議院修正に同意。
#23
○菅家委員長 そうすると、別に採決を用いず、参議院回付案については両院協議会を求めるという会派が多数のようでございますから、両院協議会に移すことに決定いたします。
    ―――――――――――――
#24
○菅家委員長 次は、留保になつておりました日本工業標準調査会委員に参議院議員奥むめお君任命につき国会法第三十九条の但書の規定により議決を求めるの件、次に、外務省参与に次の三君を任命するにつき国会法第三十九条の但書の規定により議決を求めるの件、小金君、早稻田君、岡崎君。この両件は、各党の態度が未決定のために明日の委員会においてこれを取扱うこととし、本日はこれを留保するに御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#25
○菅家委員長 御異議なければ、さようとりはからうことにいたします。
    ―――――――――――――
#26
○菅家委員長 次に、岡崎外務大臣不信任決議案、鈴木茂三郎君外百三十一名提出になりますこの案件について御審議を願います。
 これについてお諮りいたしますが、本日は種々なる事情のもとに開会も非常に遅れておりますし、各常任委員会が開かれておりまして、緊急上程する案件も多数持ち込まれておる実情であります。また日程に上つております案件も非常に多いので、それらをすべて勘案いたしまして、外務大臣不信任案の取扱いは、明日の委員会に移したいという委員長の考えでございまして、各党派の方にもそれぞれお話を申し上げてあるわけでございます。どうかさよう御了承願いたいと思いますが、なお、あらためてお諮りいたします。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#27
○菅家委員長 それでは岡崎外務大臣不信任案は明日の委員会においてその取扱いを決定することにいたします。
    ―――――――――――――
#28
○菅家委員長 次に、本日の議事日程について事務総長より御説明を申し上げます。
#29
○大池事務総長 本日の議事日程について一応御説明を申し上げます。ただいま御決定を願いました特定中小企業の安定に関する臨時措置法の参議院の回付案に対して、本院がこれを同意いたす点について一番最初に御決定願いたいと思います。それと公職選挙法の一部を改正する法律案の参議院回付案については、これを承認せずして両院協議会に移す、そういうことに御決定になつたようでございますから、それも引続いて御決定願いたい。従いまして、両院協議会協議委員等も議長指名のことでございますので、各派から出ます十名の両院協議委員の氏名を、本日の本会議に間に合うようにお届けくださるようお願い申し上げておきます。
 次に議事日程の方の御説明を申し上げます。議事日程に入る前に、二、三お願い申し上げたいものがございますが、それはあとから申し上げます。まず議事日程について御報告申し上げますと、日程第一の一般職の職員の給与に関する法律の一部を改正する法律案は、人事委員長の川島正次郎君が報告をいたしまして、これに対しては各派の討論がございます。討論は、先ほどお手元にまわしましたものに一応お申出の分を書いてございますが、それに追加された分もありますから、一緒に御説明申し上げます。反対討論といたしまして社会党左派の櫻井君、右派の受田君、この両君から発言の通告があります。賛成討論は舘林三喜男君、それに追加をお願いいたしまして、賛成討論、分自党の山口好一君、自由党の方は留保されておるそうでございます。それから、それによつて討論が終りましたならば、採決は起立採決でよろしゆうございますか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#30
○大池事務総長 それならば、その次は日程二から六まで一括上程いたしまして、大蔵委員長の千葉三郎が御報告になります。二、三、四、この三件に対しては社会党左右両派の反対がございまして、左右両派から反対討論といたしまして左派の佐藤觀次郎君、右派の平岡忠次郎君、この両君の反対討論の通告があります。二、三、四のこの討論が終りますれば、この二、三、四を起立採決、五、六は全会一致であります。それから次は日程第七、これは海外同胞引揚特別委員長山下春江君が報告をいたしまして、これは全会一致できまつております。
 これで議事日程の方は済みますが、本日緊急上程を願いたいもので、すでに委員会から上つております案件について御説明申し上げます。「委員会において審査中の議案」という刷りものをごらん願います。まず第一に、法務委員会の二件、刑法等の一部を改正する法律案、判事補の職権の特例等に関する法律の一部を改正する法律案、これが両方とも小会派クラブを除いて全会一致で上つて来ております。
#31
○正木委員 小会派が全部一致で反対なのですか。
#32
○大池事務総長 小会派クラブが当時、委員会にいなかつたので態度がわかりませんが、委員会自身は全会一致で上つておりますので、これを緊急上程を願いたい、こういうことでございます。それから次に外務委員会の第二番目の、日米間の友好通商航海条約の批准の承認の件、この件が委員会を上つておりまして、これに対しては討論があります。討論の通告は別紙にあります通り、反対が社会党左派の帆足君、右派の戸叶君、賛成は自由党の佐々木君、改進党の岡田君、この賛否の討論があります。
#33
○加藤(常)委員 わが党もあるらしいので、保留しておきます。
#34
○大池事務総長 分自党も討論通告があるそうでございますから……。それから文部委員会の二番目、財団法人労働科学研究所に対する国有財産の譲与に関する法律案、これが全会一致で上つております。それから一番終りの、提出されたが未だ付託されないもの一件、協同組合による金融事業に関する法律等の一部を改正する法律案、これは大蔵委員会では自由党が反対でありまして、その他は賛成でこれが可決されておりますので、緊急上程を願いたいという申出であります。
 以上、上りますのは大体それだけでございますが、さらにお願い申し上げたいと思いますのは、参議院の方の水害対策委員会の方で、昭和二十八年六月及び七月の大水害による公立教育施設の災害の復旧事業についての国の費用負担及び補助に関する特別措置法案、向うの水害対策委員会でこういう法案を今こしらえて、こちらに送つて来ることになつておりまして、それの予備審査の要求がこちらに来ております。それは今日中に来ると思いますが、あるいは遅れるかもしれません。その場合、正式に参りました際、この法案をどこにかけるかということで、もしこれをこちらの水害対策委員会にかけるならば本会議で議決しなければ、そこに付託できません。従つて、参つた際にこれをせずに、あらかじめ出て参りましたこの予備審査のものを、最初から、早い目に内容を調べていただくように、水害対策委員会の方に付託しておいていただきたい。そうすれば、本物が参りますれば当然そこに参りますから、本日、先ほどの回付案二件が済みました際、この法案を水害対策委員会の方に付託することだけをおきめ願いたいと思つております。
#35
○菅家委員長 ただ今の事務総長の御説明に御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#36
○菅家委員長 それでは、本日の議事日程はさよう決定いたします。
 なお、お諮りいたしておきますが、このように会期が切迫して参りましたので、各委員会より、あるいは全会一致のもの、あるいはまた討論のあるものなど、一、二、上つて来るものがあると思いますが、その際はぜひ本日の本会議に上程いたしたいと思います。場内交渉はいたしますが、あらかじめ御了承願いたいと思います。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#37
○菅家委員長 なお討論の時間は、前例によりまして十分内外ということに御了承願います。
 なお、両院協議会の十名の委員でございますが、先ほど社会党の右派は一応反対を表明されたのでありますけれども、本委員会では多数の会派で両院協議会を求めるということになりましたので、この十名の委員は、一致の行動で臨まなければならないことになります。従いまして、今、右派の方にも交渉いたしまして、この十名は、当院のきまつております割当によつて、その委員数を議長より指名していただきたいと思います。これは自由党四、改進党二、社会党左派が二、右派が一、鳩山分自党一ということになりますが、自由党から申出がありまして、一名社会党右派の方に参つて、右派を二名にしてもけつこうだということでございました。これをあらためて申し上げますと、自由党三、改進党二、社会党左派二、右派二、分自党一、こういう率によつて、なるべく早い目に本会議までに議長の手元まで氏名をお申出願いたいと思います。
#38
○大池事務総長 なお参議院から、恩給法が修正されて返つて参りました。それと刑事訴訟法が返つて来ることになつております。これについては、本日の議場でそれに対する各派の態度がもしおきまりになつて、上げ得るようならばお願いいたしたいと思います。
#39
○菅家委員長 刑事訴訟法は、こちらは全会一致で上つておつたのでありますから、三分の二の数をもつて、修正案に対しては、こちらの案にいたしたいと思います。これは各党派で、自分の方で修正したものだから、これを認めるわけに行かないということに当該委員会できまつたということでございます。それから恩給法も、向うから来ましたならば上程することにいたしたいと思いますので、その取扱いを今のうちに御協議願いたいと思います。この恩給法については、ちよつと事務総長より御説明を願います。
#40
○大池事務総長 修正の要旨だけ申し上げます。法案によりますと、加算と加給の制度が全廃されまして、旧軍人以外の一般公務員の加算と加給も、これによつて影響を受けて不合理な結果を招来するから、その附則の中で、この法律の施行後六箇月間は従前の例によつて加算加給を認めておるのでありますけれども、新恩給制度に関する法案が、大体来年三月末には制定されるということを見越しまして、その時期に接続せしめるために約二箇月延長をして、八月と修正して参つたのであります。なお、恩給停止年齢の引上げに関する改正についても、右と同様に六月とあるのを八月と修正して来た、こういうことでございます。
#41
○菅家委員長 この取扱いは、各党で一応やはり党に持ち帰らなければならないと思いますが……。
#42
○正木委員 わが党は修正案賛成。
#43
○菅家委員長 簡単なものでございますから、この恩給法の参議院回付案は、明日の委員会で扱うことにいたします。
 本日の本会議は四時でいかがでしようか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#44
○菅家委員長 それでは、本日の本会議は午後四時開会にいたします。明日は本会議を定刻より開くことにいたします。従つて本委員会は午前十一時に開きます。
 本日はこれにて散会いたします。
    午後三時三十分散会。
ソース: 国立国会図書館
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