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1947/05/22 第2回国会 衆議院 衆議院会議録情報 第002回国会 運輸及び交通委員会 第6号
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1947/05/22 第2回国会 衆議院

衆議院会議録情報 第002回国会 運輸及び交通委員会 第6号

#1
第002回国会 運輸及び交通委員会 第6号
昭和二十三年五月二十二日(土曜日)
    午前十一時十二分開議
 出席委員
   委員長 川野 芳滿君
   理事 前田  郁君
     小笠原八十美君   岡村利右衞門君
      高橋 英吉君    田村 虎一君
      前田 正男君    井谷 正吉君
      川島 金次君    重井 鹿治君
      島上善五郎君    志賀健次郎君
      原   彪君    矢野 政男君
      飯田 義茂君
 出席國務大臣
        運 輸 大 臣 岡田 勢一君
 出席政府委員
        運輸事務官   芥川  治君
        運輸事務官   岡田 修一君
        運輸事務官   小幡  靖君
 委員外の出席者
   議員 坂東幸太郎君 議員 小林 運美君
   議員 奥村 竹三君 議員 山下 榮二君
   議員 田中源三郎君 議員 今澄  勇君
        專門調査員   岩村  勝君
        專門調査員   堤  正威君
五月二十日川島金次君が議長の指名で委員に補闕
選任された。
    ―――――――――――――
五月二十日
 板屋より葛原、谷合、北山を經て岐阜に至る路
 線に國營自動車運輸開始の請願(大野伴睦君紹
 介)(第一〇二七號)
 福岡、戸田間國營自動車運輸開始の請願(志賀
 健次郎君外一名紹介)(第一〇三〇號)
 黒磯驛に急行列車停車の請願(高瀬傳君紹介)
 (第一〇三三號)
 眞岡線を大子まで延長の請願(山口好一君外二
 名紹介)(第一〇五一號)
 茂木、笠間間國営自動車運輸開始の請願(山口
 好一君外二名紹介)(第一〇五二號)
の審査を本委員会に付託された。
五月十九日
 國際觀光ホテルの建設順位に關する陳情書(愛
 知縣知事青柳秀夫外九名)(第二九八號)
 森隈線開通促進に關する陳情書(九州各県議會
 正副議長會幹事福岡縣會議會議長稻員稔)(第
 三二四號)
 伊豆循環鐵道速成に關する陳情書(靜岡縣賀茂
 郡町村會長加田萬藏)(第三三五號)
 私鐵道運賃引上の陳情書(岡田縣兒島郡下津井
 町下津井鐵道株式會社取締役社長永山一己)(
 第三四〇號)
 林重物等の輸送力強化に關する陳情書(宮崎縣
 議會議長甲斐善平)(第三六五號)
 長岡鐵道を國營に移管の陳情書(新潟縣三島郡
 勞農協議會大會)(第四二三號)
 富山港線を地方鐵道に返還反對の陳情書(富山
 市東岩瀬町町民大會)(第四二九號)
を本委員會に付託された。
    ―――――――――――――
本日の會議に付した事件
 道路運送委員會の委員の人選に關する件
 松山機關區爭議に關する件
 鐵道運賃値上に關する件
 列車内の治安に關する件
  請願
 一 北福井信號所及び福井操車場を一般驛に昇
   格の請願(坪川信三君紹介)(第一九〇
   號)
 二 瀬戸内海水域の掃海に關する請願(馬越晃
   君紹介)(第二一一號)
 三 旭川、留萠間直通列車運轉の請願(坂東幸
   太郎君紹介)(第二一五號)
 四 小川村江田に停車場設置の請願(小澤專七
   郎君紹介)(第二三三號)
 五 瀬戸内海水域の掃海に關する請願(馬越晃
   君紹介)(第二三六號)
 六 國營自動車諏訪線を長野管理部に移管竝に
   運營の擴充に關する請願(小林運美君紹
   介)(第二四七號)
 七 結野港既設突堤移管に伴う代替施設施行の
   請願(多賀安郎君外六名紹介)(第二七一
   號)
 八 殿田、小濱間鐵道促進の請願(奥村竹三君
   紹介)(第三二五號)
 九 石巻より飯野川を經て氣仙沼に至る間國營
   自動車運輸開始の請願(内海安吉君紹介)
   (第三二九號)
一〇 尼崎市營バス路線認可促進の請願(山下榮
   二君外一名紹介)(第三五二號)
一一 都井岬燈臺復舊促進の請願(川越博君外
   一名紹介)(第三五八號)
一二 西鹿兒島、饅頭石兩驛間に停車場設置の請
   願(的場金右衞門君紹介)(第三五九號)
一三 鶴ケ岡、納田終間國營自動車運輸開始の請
   願(奥村竹三君紹介)(第三六三號)
一四 古江より鹿屋、高須を經て佐多に至る間に
   國營自動車運輸開始の請願(前田郁君紹
   介)(第三九〇號)
一五 豊富、淺茅野間鉄道敷設の請願(伊藤郷一
   君紹介)(第三九二號)
一六 豊富、沼川間鐵道敷設の請願(伊藤郷一君
   紹介)(第三九三號)
一七 新潟海運監理部を海運局に昇格の請願(井
   谷正吉君外三名紹介)(第四一三號)
一八 流出用品庫の一部借用に關する請願(寺島
   隆太郎君紹介)(第四三〇號)
一九 日出駅に貨物取扱開始の請願(飯田義茂君
   紹介)(第四四五號)
二〇 立川市に道路運輸監理事務所設置の請願(
   渡邊良夫君外一名紹介)(第四四九號)
二一 飛騨地方における木材の輸送増強に關する
   請願(岡村利右衞門君紹介)(第四五五
   號)
二二 磐城西郷信號所を一般驛に昇格の請願(圓
   谷光衞君紹介)(第四六九號)
二三 佳景山、柳津間國營自動車運輸開始の請願
   (角田幸吉君紹介)(第四七五號)
二四 赤沼信號所を一般驛に昇格の請願(庄司一
   郎君紹介)(第四七六號)
二五 尾張一宮鐵道敷設擴充反対の請願(河野金
   昇君紹介)(第四九六號)
二六 舊幡丹鐵道拂下に關する請願(堀川恭平君
   紹介)(第五〇一號)
二七 小鹽江村に停車場設置の請願(中野寅吉君
   紹介)(第五〇六號)
二八 舊産業セメント鐵道拂下促進の請願(長尾
   達生君紹介)(第五〇九号)
二九 阪石驛に驛員置配の請願(井谷正吉君外四
   名紹介)(第五一四號)
三〇 大洲、近永間鐵道敷設の請願(井谷正吉君
   紹介)(第五一五號)
三一 宇部、秋吉間國營自動車運輸開始の請願(
   今澄勇君紹介)(第五一七號)
三二 上宇和驛に驛員配置の請願(井谷正吉君外
   四名紹介)(第五一九號)
    ―――――――――――――
#2
○川野委員長 會議を開きます。
 これより去る三月二十五日より四月六日及び四月十五日本委員會に付託になりました請願三十二件を議題として審査いたします。この議決は後日に讓りたいと思います。
 では議事進行上日程の順序を變更いたしましては、まず日程第六の國營自動車諏訪線を長野管理部に移管竝びに運營の擴充に關する請願、小林運美君紹介、文書表二四七號を議題といたします。紹介議員小林運美君の紹介説明を聽取いたします。小林運美君。
#3
○小林運美君 ただいま委員長より御紹介になりました國營バス諏訪線を長野管理部に移管竝びに運營の擴充に關する請願の内容を申し上げたいと思います。
 この國營バスは中央線と信越線の中間にあります下諏訪から信越線の大屋竝びに上田に連絡する線でございますが、この省營バスは現在非常に等閑に付せられております。この原因を私たちは考えてみますと、管理部が甲府の管理部にはいつている關係ではないかということを、關係町村の方々も言つておられるのでありまして、この二つの中央線と信越線の連絡の間に私鐵がはいつております。その私鐵は丸子と大屋竝びに上田にまたがるものでありまして、すなわち省線の本に私鐵がはいつているために、非常に不便があるのであります。しかも長野縣にありますこの自動車の管理が、山梨縣の甲府管理部にはいつている。こういうような關係であります。特にこの線におきましては、和田峠という峠がありまして、冬季には三箇月ないし四箇月雪のために不通になります。從いまして不通になりましても、その先の方は管理部の方では手が屆かないというようなこともありますし、その他いろいろなことで、この國営バスが敷かれました當時の状況を見ましても、また現在におきましても非常に輻湊しております。車輛の關係とか、あるいはその他資材等の配給も不圓滑になりまして、非常に關係町村は困難を來しているのであります。丸子竝びに上田方面にはいろいろたくさんの工場や學校がありまして、關係の町村からそれらに通勤、通學いたす者も非常に困難を來たしているのであります。現在では通學者、あるいは通勤者の三分の一程度しか利用できないというような状態にありますので、まず第一にこの管轄を長野管理部に移していただきまして、さらに移していただきました上におきまして、運營の充實をはかつていただきたいというのが本請願の趣旨でございます。先ほど來申し上げましたように、關係町村では非常に前からこのことをお願いしているのでありますが、セクシヨナリズムと申しましようか、管理部の關係でこういうことが等閑に付せられているということは、まことに遺憾に考えるのでありまして、本委員會において御採擇を願いまして、これを急速に實現いたしていただきたいと思います。以上請願の趣旨を述べまして御贊同を得たいと思います。
#4
○川野委員長 次に本請願に對する政府側の意見を聽取いたします。
#5
○小幡政府委員 この路線は北信の上田と南信の諏訪市の方と連絡をする連絡線としての使命をもつているわけでありまして、ただいまお話にもありましたことく、地區的に兩市の連絡という點から行きまして、單に機構を改めるということだけで運營能率が上るということについては、疑問があるのではないかと思います。そういう機構の點ではなく、他の方面に關する實際の運營において能率を上げることで足りるのではないかと思つております。機構の分割ということは、そういう意味からいつて現状のままでいいのではないかと私は考えているわけであります。
#6
○小林運美君 ただいまお答えがございましたが、先ほども申し上げましたように、冬季三箇月ないし四箇月は峠が閉されますので、ここから先の方へ血液がまわつていかないというような點もあります。關係町村では運營がうまくいかないことは、管理部がそういう關係だということを信じておりますので、その管理部を移すことがどういうわけでいかぬのか、その理由もちよつてはつきりしないのですが、とにかくわれわれの願うところは、ただいまお返事になりましたように運營を十分にしていただきたい。配車等もやつていただきたい。とにかく運學、通勤の人たちが三分の一も利用できない。丸子から乘る場合には、二時間も三時間も待つても乘れないという實情であります。
 私も體驗をしておりますが、あの邊の普通の民營バス等では、ほとんどそういうことはありませんのに、國營のバスがかような状態では、われわれといたしましても等閑に付することがどうしてもできないということを考えますので、この管理部を變更することがどうしてもできないのならば、これもいたし方ありませんが、ぜひこの運營を充實していただきたいということが本請願の一番の趣旨でございますから、その點を十分おくみとり願いまして、至急にこれを實現したいただきたいということをお願いいたしたいのであります。
#7
○小幡政府委員 冬季に途中の交通がとだえるという問題は、これは實はほかの所にもよくあるのでありますが、しかし管理部の所管が變りましても、その問題について、冬季まん中が中絶するという形になることが、それでよくなるということは、どうも私どもには少し合點が參らぬのであります。しかし、いずれにしましても、今小林議員のお話がありましたように、運營を充實させるということが、最後の希望であるという點はよくわかります。さらに調査いたしまして、できるだけ運營の充實をはかるという方面には努力いたしたいと考えております。
#8
○川野委員長 本請願に對して御發言はございませんか。――ないようでありますから、次に移ります。
    ―――――――――――――
#9
○川野委員長 日程第二六、舊播丹鐵道拂下に關する請願、堀川恭平君紹介、文書表番號第五〇一號を議題とし、田中源三郎議員の紹介説明を求めます。
#10
○田中源三郎君 堀川君が差支えがありますので、代つて本請願に對する趣旨を説明申し上げます。
 國有鐵道の一部路線の拂下げに關する請願であります。政府は戰時中に二十數社の鐵道路線を買收いたしたのであります。その後全部これらの買收の代金は登録公債で支拂われております。のみならずそれらの多くの會社は、今日清算事務を終了いたしておりまして、まだ清算事務の終了しておらぬ會社が、おそらく五つないし六つ殘つておると思います。しかし登録公債は各社とももつております。從つて公債の移動ということは困難でもございますし、その後におきまするところの全國の買上げの鐵道に對しては、國家自體の經濟状態からして、十分な手入れができておらない。そこで前年度におきましても、これはもとの會社に拂い下げてくれろというところの請願、竝びに本省に對する陳情が多々あつたのであります。しかしながらこの買收算定方法はありますけれども、拂下げするところの立法は、議會においてこしらえなければならぬのであります。そこでまず運輸省自體の財政面、行政組織の變革を行わなければならない。同時に運輸省自體の獨立採算制と企業の民主的な運營方法をはかつていくということが、まずもつて先決問題である。その意味からして、昨年度においては、一應立法的の處置をとるまでに、省内の組織の面において、あるいは運輸省の獨立採算制をとるべき一つの面においての計畫をまず立てて、そうして國鉄の再建整備をはからなければならぬという建前から、一應この二十數社のうち十數社の拂下げの請願に對しては、拒否する方針を省議で決定いたしたのであります。しかるにその後において、今日の國鐵の經營状態というものは、決して圓滿な状況に進んでおらない。今や運賃を値上げしなければどうしてもやつていくことはでき得ないし、傳え聞くところによりますと、行政と現業を分離しないというようなことを、參議院の方において一部お話になつたということも聞いておるのであります。これはもつてのほかのことであります。從つて目下國會において日に日に運輸省に對して惡い空氣の流れつつあることは、これは運輸省全體の幹部諸君はよくお考え願わなければならぬと思います。そういうような状態でありまして、昨年は一應、運輸省自體の獨立採算制をとるべく、行政組織の變革及び企業の合理化面において努力することにして、拂下げはしないということで、省議は決定いたしたのであります。しかし昨年の省議の決定するときに當つて數社の會社に對してはこの分だけは拂い下げてもよいという話もあつたけれども、單行法の立法をするということについての面もありまするし、短期間の議會に提案するということも困難な實態にあつたので、一應總括的な拂下げを中止するということで、昨年度はきめた。そこで今日の運輸省の状態は、なるほど運賃の値上げをしなければならぬということもわかります。しかし運賃の値上げをするということについては、まず國民にそれを納得させなければならぬ、そうして合理的な企業の行くべき途を、まず運輸省みずからこれを明らかにするということと、同時に政府自體が總括的に行政組織の改革、行財政の整理を行つて、なおかつ、獨立採算制をとるならば、これだけ豫算が足らないから、運賃を上げる、ということでもつて、國民を納得せしめていく手段をとらなければならぬのであります。すなわち運賃の値上げは、一方において企業の合理化、經營の合理化と竝行した行き方を國民に提示しなければ、國民は納得しないのであります。同時にまた今日の日本の資材及び資金においては、國鐵の再建はやり得られません。どうしても外資導入の一部をこれに充當しなければ、國鐵の再建ということは不可能である。そういう見地で、一應の型はそういうふうに昨年度はなつたのでありますが、根本的な運輸行政の刷新を行う上において、昨年度來懸案になつておつた數社の拂下げはやつて差支えないとわれわれは考えるのであります。この鐵道のごときは、買收後において六百萬圓ぐらいな設備が投資されておるだけでありまして、そうしてほとんどまくら木もとりかえておられないし、一日に四囘ぐらいしか列車は運行しない。わが國が今後貿易加工國として立つていく上に大きな役割をもつところの、日本屈指の綿織物の地帶西脇地方を抱え、あるいは金物地帶である三木町の地帶、いわゆる束播における加古川平野の工業地帶を控えておるにかかわらず、わずかに四囘しか運行しないものでありますから、遂に三木線の延長問題が起きて、これが建設を許可せざるを得ない状態に至つておる。こういうような状態である。しからば政府がどしどしと企業の合理化に基いてやつていくところの資産面をどうするかというならば、今申したように囘轉資金は建設公債でも特別公債でも發行して、そうして機械並び鐵類の輸入と相まつて、日本の電化を行うということよりいたし方がないのであります。電化をやるならば、まずもつて基本幹線及び特殊路線からやらなければ、いつまでも日本の今後の貿易面の最も緊要なる地帶に對しての、路線の改修及び列車の増發ということは困難である。そこでさいわいにして浮動購買力の吸收のために民間にもつているところの地方の金を吸收して、この路線を民間の手によつて電化せしめるということならば、なし得られると思うのであります。こういう廣い國家財政の觀點、またいわゆる國鐵の再建、この兩面の觀點から、數社はここに拂下げ可能なり、おそらくこれに對して參議院は、近く單行法律を提出されるものし想像されのである。從つてこの法律がもし參議院を通過するならば、必然的に當委員會において御審議になることと存じますが、私は今申したような大局的觀點からして、今日最も日本の産業の囘復に必要なる國鐵の再建の上において、行財政の整理と相まつて、この國鐵の獨立採算制の高度の觀點からして、ここに幡州鐵道の國有鐵道加古川線――これは三つの路線を含んでおりまするが、この路線を民間に拂下げて、民間資本金をもつて電化せしめるということの方が、わが國産業の復興の上においても最も妥當であり、國鐵の再建の上における財政の面から見ても差支えないと思うのであります。私は全部の鐵道を拂い下げろと申すのではありません。國鐵の再建の上において必要なる路線は置いておかなければなりません。しかもこの路線においても、高砂線のごときは工機部ができておる、もしこれを民間に拂い下げるならば、線路使用料を政府は拂つていかなければならぬという事態が生じてくる。從つて高砂線のごとき場合は、そういうものは除いて、山陽本線以北の支線を含むものは拂い下げて差支えない。今五、六社ほど非常に盛んに言うてきておられまするが、そのうち三社は當然拂下げる方がむしろ國家のために得策である。たとえば奧多摩にしても、あるいは富山の鐵道の一部にありますようなものでも、政府がもつておるよりも拂い下げた方が得策なので、それに對しては昨年の暮から拂い下げようかとまで言つておつた。こういう數社のものは拂い下げて差支えないが、どうしても政府がもつておらなければならぬ線路もありますので、このものは拂い下げる必要はないかもしれぬ。その線路を區別し、そうして價格を評價し、それが千數百萬圓で買うたものならば、最近の時價とにらみ合わせて五倍に見るか、あるいは四倍に見るか、適正な價格によつて拂い下げる。それは委員會において決定すればいい。こういう面から考えてみまするならば、本線路のごときはむしろ民間に任して、そうしてこれによつて電化をして輸送力を増強すべきである。この鐵道のごときは、午後六時に加古川で乘らなかつたならば、汽車がない。たしか十八時何分かが最終だと思う、一日四囘しかない。これが私どもの、公平な見地から見て拂い下げて差支えないという觀點であります。これは政府においても十分お考えになりませんと、參議院は國會においてすでに單行法を提出されるものと私は信じます。衆議院も今日の財政面から見まするならば、ある程度の拂下げをして、これらの金を國鐵の再建の上における資金に轉化するならば、そういう資金の雜收入がはいつてまいりまするから、これを資産勘定の上に、建設の上に振り向けていくことができる。そういう一つの手段をとらざるを得ないということは、おそらくここにあられる委員諸君もお考えになつておることだろうと思います。私も自分の黨の立場から見て、今日の國鐵再建の面からしても、一應はそういうことを考えなければならぬ事態に今日到達しておると思います。私はかような面から考えまして、決して無理は申しませぬ。とくと當委員會において御研究の上、本請願を御採擇くださることが國家のために最も緊要であろうと考えるのであります。
 堀川君に代りまして一應請願の趣旨を述べまして、各位の御贊同を願いたいと存ずるのであります。
#11
○川野委員長 次に本請願に對する政府側の意見を聽取いたします。小幡政府委員。
#12
○小幡政府委員 ただいま田中さんから詳細な御高見を拜聽いたしまして、ごもつともなところを多々感ずるのであります。戰爭中に買收した地方鐵道は、これを全面的に拂い下げるべきだというような議論も一部にありますが、この點はただいま田中さんからも御指摘になりましたことく、ただ戰爭中に買收したものだから全面的に拂い下げるべきだという意見は、必ずしも傾聽できないのでありまして、その後の輸送事情の變化もあり、また輸送系絡その他の點から檢討いたしまして、國有鐵道として當然經營するがよろしいものは殘すべきである。ただ國有鐵道として經營する必要がなくなつたもの、あるいはまた經營しない方がむしろ妥當だと考えられるようなものは具體的に取上げまして、そういう路線がある限りは、よく研究した上で處理すべきものであると考えております。ここに御提案になりました加古川ほか四線の問題でありますが、この路線は山陽、山陰の兩幹線を連絡する重要路線であつて、ただいまお話にもありましたことく、近時沿線には多數の工場が立地し、その重要性、その線の使命というような點から見まして、國鐵と一體に經營することが妥當ではないかという考え方もできると思うのであります。しかし、ただいま田中さんから詳しく御意見の御陳述がありましたから、さらに私どもとしてこの御意見を參考にして研究してみたいと思います。
#13
○川野委員長 本請願に對し何か御發言はございませんか。――なければ、次に移ります。
    ―――――――――――――
#14
○川野委員長 日程第三、旭川、留崩間直通列車運轉の請願、文書表第二一五號を議題とし、紹介議員坂東幸太郎君の説明を聽取いたします。
#15
○坂東幸太郎君 北海道には市が十二ありまして、旭川市は人口十萬以上の北永道地方の第四番目の重要な都市であります。留萠市は昨年十月市制を布かれましたが、銀川と留萠との關係は非常に密接でありまして、數十年前から兩市の實業家が團體を結んで、しばしば兩市に會合して經済發展、産業發達に寄與しておつたのであります。このように旭川と留萠とは、ほとんど唇齒輔車の關係にあるにかかわらず、これを連絡する列車は直通列車が一本もありません。これは非常に經済上不便でありますので、どうか一本なり二本なり直通列車の運行を實現されるようお願いいたします。
#16
○川野委員長 次に本請願に對する政府側の意見を聽取いたします。
#17
○小幡政府委員 お説のごとく、旭川と留萠とをつなぎます直通列車が運轉されましたならば、沿線の方々に非常な御便益が與えることは當然でありまして、私どももそれを希望いたす氣持において、まつたく變りはないのであります。ただすでに御安内と存しますが、今の石炭事情及び車輛の状態は、本土と北海道とを結んであります函館本線においてさえも、なお十分の直通列車の設定ができていないような事情にありますので、諸事情がもう少し好轉を見まするまで、御辛抱をお願いしたいと考えるのであります。
#18
○川野委員長 本請願に對し何か御發言はありませんか。――なければ、次に移ります。
    ―――――――――――――
#19
○川野委員長 日程第一五、渡富、淺急野間鐵道敷設の請願、紹介議員伊藤郷一君、文書表第三九二号を議題とし、紹介議員に代つて坂東幸太郎君の紹介説明をお願いいたします。
#20
○坂東幸太郎君 本請願は豊富、淺芳発間に鐵道敷設の請願であります。天北炭田の請炭埋藏量は二億萬トンと稱し、これが採炭開發は活溌に行われ、現下わが国の燃料事情に寄與することは甚大でありまして、將來天鹽、北見方面におけるところの重要な石炭の産出地であります。すなわち豊富、淺茅野間には日舊、三菱炭鑛區四十餘鑛區を保有し、宗谷には淺茅野炭鑛ほか二を保有し、その他温泉あるいは帝国石油試掘所があります。日舊炭山は昭和十二年から採掘せられ、現在は月産一萬トンを産しております。一方三菱鑛業所も最近急迫せる石炭事情に鑑みまして、すでに採炭事業に著手し、月産四萬五千トンを計画し、堅實なる方策のもとに著々實行中であります。淺茅野炭鑛においても月産二千トンを産し、本年五月よりケーブルカーをもつて日舊炭鑛まで運搬し、日舊鐵道を利用することになつております。林産は豊富、北見國境を中心として林相密なる國有林ありて、十數年前より毎年十萬石ないし十五萬石の伐採を繼続中であり、温泉は天然の療務所としてあまた利用せらるるほか、天然ガスを利用し、温泉で製鹽し、月産三十トンを生産しています。石油試掘所も多くカーボンプラント工場の設置、油田掘鑿中であります。以上の資源程發促進には、いかにしても渡富驛、淺茅野驛間に鐵道を敷設するほか途なきものと存じます。豊富、淺茅野間は四十キロにして、この間二十四キロは現在日舊鑛業所の鐵道あり、石炭の輸送中であります。ゆえに日舊鐵道を省線に買收し、整備強化せられ、日舊鐵道終點より淺茅野間の鐵道を新設することは、現今緊急を要する石炭事情の緩和策として、まつたく必要であることは言をまたざるところであります。以上の内容を現在の事情より細微に檢討するときは、豊富驛から淺茅野驛までの横斷鐵道は、絶對的緊急を要することと存じます。以上のような次第でありますから、どうか速やかにこの鐵道の敷設をお願いする次第であります。
#21
○川野委員長 次に本請願を對する政府側の意見を聽取いたします。
#22
○小幡政府委員 この區間は鐵道敷設法の豫定線にはなつておりません。まだ現地の調査はよくいたしておりませんが、延長は約四十八キロばかりになる見込みであります。ただいま詳細にお話のありましたように、沿線には鑛産、林産資源があるほか、農耕適地も相當あるように考えられます。しかし經過地は下エベコロベツ川と猿拂川、この二つの川の流域になつておりまして、天鹽、地見の國境附近を除きましては地形は大體良好ではありまするが、所々に丘陵がありまして、土工工事は相當大きな額に上るものと見込まれます。當局といたしまして、目下の國内情勢では資金、資材その他の關係から、その鐵道を至急に敷設することは困難であると考えます。
#23
○川野委員長 本請願に對し、何か御發言はございませんか。――ないようでありますから、次に移ります。
    ―――――――――――――
#24
○川野委員長 次の日程第一六、豊富、沼川間鐵道死設の請願、紹介議員伊藤郷一君、文書表番號三九三號を議題とし、紹介議員伊藤君に代つて、坂東君の紹介説明を求めます。
#25
○坂東幸太郎君 これもさきの豊富よりエベコロベツを經て沼川に通する鐵道死設の請願であります。豊富の状況は先申し上げた通りでありますが、その石炭の産出状況も大體以ておりまするけれども、これガ交通運輸のないために、少からぬ不便をこうむつている現状でありまして、この資源開發に急速に寄與せんとするには、どうしても豊富、沼川間の鐵道を死設するよりほかないのであります。昨春札幌鐵道局において幌延、エベコロベツ驛逓間の鐵道測量を實施したる趣きですが、その間は何らの生産なく、峻險なる態越峠の工事もあり、すこぶる至難な箇所であります。單に圖面上より見ましては利使と思考せられまするが、以上のごとき内容を細微に檢討し、現在の國情より御檢討されまして、豊富、沼川間三十八キロ、この間豊富驛から十キロは現在日曹鉱山の鐵道敷設あり、石炭の運搬に努力しております。この日曹鐵道を省線に變更して整備強化してまいりまするならば、その敷設に對してもそう大して困難はないと思います。速やかに敷設せられるように当局にお願いするのが請願の趣旨であります。何とぞ御採擇をお願いいたします。
#26
○川野委員長 次に本請願に對する政府則の意見を聽取いたします。
#27
○小幡政府委員 この鐵道區間も鐵道死設法の豫定線になつておりません。十分現地の調査もいたしておりませんが、延長は約三十一キロばかりになる見込みであります。沿線は農産、林産、鑛産等の資手があることもわかつております。ただ經過地は豊富から下エベコロベツまでは地形も大體良好でありますが、それから以後は山間郡で全陵が非常に多く、土工工事が相當大きな額になる見込みであります。そのような事情にありまするので、當局といたしましては、目下の國力情勢では資金、資材その他の面から考えましても鐵道を敷設することは困難であるかと考えます。
#28
○坂東幸太郎君 この沼川驛附近には二千町餘の未程地があるということを特に申し上げておきます。
#29
○川野委員長 本請願に對し何か民發言はございませんか。――なければ、次に移ります。
    ―――――――――――――
#30
○川野委員長 次に日程第一七、新潟海運監督部を海運局に昇格の請願、文書表番號第四一三號を議題とし紹介議員井谷正吉君の紹介説明を求めます。
#31
○井谷委員 新潟海運監理部を海運局に昇格の請願を要旨を申し上げます。わが國海運行政の一環として、新潟港を中心とする日本海海運行政の總合的運營が合理的なものであると考え、牡鹿半島から能登島半に至る諸港、すなわち秋田、山形、新潟、富山、石川の各県をその管轄に收めた新潟海運局の實現を強く要望してきたのでありますが、未だその決定を見ていないのであります。しかして現状は御承知のごとき秋田、山形の海面は奧羽山派を距てた鹽釜の海運局に、また富山、石川の海面は中部山派を距てた名古屋の海運局に分割して管轄せられておりますが、これは海運行政の管轄が本來よるべき海上のつながりによらず、漫然陸上の地方ブロツク等に從つてきて結果にはほかならないのでありまして、今こそ海運は大來の目的を達成するに便利なように、その行政ブロツクを合理化すべきときであると確信するものであります。仄聞いたしまするに、政府においては近く行政機構の全面的改革に當り、北海行政機構についてもこれを適正化すべく御研究中の田でありますが、日本海方面の左記諸事情を十分御認識せられて、即急に新潟海運局を設置せられんことを請願する次第であります。
 一、海運行政の管轄區域は海岸線と海上交通のつながりに從つて區分されるのが官民ともに便利かつ合理的である。
 二、海運企業及び船員勞働問題の面から見ても、同一の航路、同一の海岸氣象條件に從つて、同一の經營状態にある日本海一連の港については、その同一環境の中にある海輸局をしてすべて所管せしめ、また船員勞働問題につしては、そこに設置せられた船員勞働委員會をしてすべて所管せしめるのが最も正しい行政を行い得るゆえんである。
 三、港灣勞務省、地區機帆船船員に對する勞需物資、なかんずく作業衣、雨具、ゴム長ぐつ等は、多雨と降雪に惱まされる日本海諸港の勞務者にとつて、絶對確保を要する共通の問題でありまして、これら物資の補給いかんだ、ただちに勞務者の士氣を作業能率に影響するところきわめて甚大であります。しかるに日本海面の事情にうという表日本の數箇の海運局によつて、かかる問題がばらばらに處理されている現状では、勞働行政處理の上からも存に遺憾であると思われるのであります。現に港灣勞務者は、日本海沿岸港灣勞働組合同盟をつくつて、秋田縣船川帶から鳥取縣境港までを一九として源灣勞働者の諸問題を處理しているのであります。
 四、港灣運営とその維持改修とは、密接不可分の關係にありますが、維持改修を掌る運輸省第一港灣建設部の管轄區域は、秋田、新潟、山形、富山、石川の各縣に及び、地方港灣の運営を掌る新潟海運局の官轄がそれと一致することは、團滑敏速な港灣運營の上に役立つのであります。
 五、港灣作業料率及び地區機帆船運賃は中央においてその大綱を決定しておりますが、地方特殊事情に基く諸料率は、各海運局を經由して地方物價事務局で認可している。ところが、その窓口機関である海運局が數個にわかれて太平洋面にあるため、日本海諸港に共通であるべき料率が區々にわたり、關係業者の不便はきわめて甚大であります。現に日本海港友倶樂部のごときば、日本海特有にしてかつ共通の港灣作業料について特に協議し、その結果を各海運局に申し出て調査を促している始末であります。地區機帆船運賃についても同樣の問題が常に惹起をいたしているのであります。
 六、新潟市新潟鐵工所の機械力及び技術と、富山市日本海ドツグのドライ・ドツクとを、同一海運局の管内において有無相通じさせますならば、日本海における汽船の造修力は相當増大すると言われておりますが、富山市は名古屋の海運局管内にありまして、十分な意思疏通を缺くという現状であります。
 七、連合軍の制限を受けること少い木造船業は今後ますます盛んになると思いますが、海洋氣象の關係で造型、船材等揆を一にする日本海の木造船業者が、これに理解ある日本海面の海運局管内に入ることは、技術指導の面から見ても望ましいのであります。
 以上の結論といたしまして、秋田、山形、新潟、富山、石川の諸港間には、航路、港灣事業經營、勞働問題、船舶造修の各方面にわたり、共通の要素がきわめて多いのであります。おのずから一海上ブロツクをなしているのでありまして、その中心たる新潟港を選んで海運局を設置し、日本海海運行政を總合的に運營せしめるのが、海運行政合理化の一環として最も望ましいと思います。これが本請願を出しました要旨でございます。
#32
○川野委員長 本請願に對する政府側の意見を聽取いたします。岡田政府委員。
#33
○岡田(修)政府委員 お答えいたします。ただいま御説明に相なりました日本海方面の秋田、山形、新潟、富山、石川を管轄する海運局を設置しろという御要望に對しましては、ただいま御例示になりましたような各種の事情その他によりまして、何とかこれが設置をはかりたい、かように考えるのであります。しかしながら現在のわが國の海運行政の段階は、なお他の一般産業行政と相當密接なるつながりをもつておりますので、御説の地域を管轄區域とする海輸局をただちにつくることが妥當であるかどうか、なお檢討を要する點もありますので、目下研究している次第であります。ただ監理部という制度を海運局に昇格することにつきましては、監理部なるものが非常に不明確なる性格でありますことと、新潟にはかつて新潟海運局というものが設置されておりましたし、かつ現在では日本海方面に海運行政の中心となる地點がないというふうな観點から、新潟海運監理部を海運局に昇格すべく、目下關係方面と折衝をいたしているのであります。但しこれら各種の事情によりまして、非常に苦しい状況にあることをお答え申し上げておきます。
#34
○井谷委員 そうすると、その必要性は認められて、御努力になつているというふうに了解してよろしいですか。
#35
○岡田(修)政府委員 さようであります。
#36
○川野委員長 本請願に對し何か御發言ありませんか――なければ、次に移ります。
    ―――――――――――――
#37
○川野委員長 日程第八殿田、小濱間鐵道促進の請願、奥村竹三君紹介、文書表番號第三二五號を議題とし、奥村君の紹介説明を聽取いたします。
#38
○奥村竹三君 本線は山陰線京都府殿田驛より、福井縣小濱驛に至る鐵道でありまして、この鐵道は表日本及び裏日本、京阪神を中心といたしまして、それをつなぐ最短距離であります。そればかりでなく、その沿線は京都府下及び福井縣下随一の森林地帶でありまして、その木材蓄積量數千萬石で、年産は五十萬石を超えているのであります。なお薪材、木炭等數百萬石を産し、またマンガン、硅石などの鑛産物も無盡藏であります。現在この土地は自動車によつて輸送をいたしているのでありますが、運搬意のごとくならず、非常に増産を妨げられているのであります。なおこの線を特にお願い申したいと思います事柄は、本路線は昭和三年すでに豫定線に編入せられておりまして、同十一年著工の運びになつておつたのでありましたが、支那事變が勃發いたしまして、引續き大東亞戰爭等のために、著手年度がだんだんと繰延べられまして、遂に今日に立ち至つているのであります。戰爭ももうすでに終りました今日のことでありますので、この沿線の無盡藏の資材を開發し、なおまた表日本、裏日本の交通を一層圓滑にしていただくというような關係上、ここに沿道民ひとしく早く實現するように希望している次第なのであります。これが本請願の趣旨でありますので、どうか御採擇の上、地方民のこの希望が達せられるようにお願い申したいと思う次第であります。
#39
○川野委員長 次に本請願に對する政府側の意見を聽取いたします。
#40
○小幡政府委員 本件の中の小濱と奥名田の間及び殿田と鶴ケ岡の間は、ただいまお話もございましたように、資源の開發と運輸交通上の見地から、第五十六議會におきまして建設費豫算に計上されたのであります。鶴ケ岡線のごときはマンガンが相當あるほか、この兩線とも林産、農産の資源の多い所どあるのでありますが、いずれも今日まで資金、資材の面から工事には著手いたしておりません。中間の奥名田、鶴ケ丘間は豫定線になつておりまして、延長は約十八キロの見込みであります。途中の福井、京都の縣界附近の地形が丘陵で、延長約三キロの墜道が必要だということに考えられております。當局といたしまして、目下のところ建設工事は全面的に中止の状態になつておりまして、ここ一兩年は工事に着手いたすことは困難であろうと考えます。また中間の豫定線になつております所も、目下のところでは急速に敷設することはこれまた困難だと考えます。
#41
○奥村竹三君 なお一言お願い申したいと思います。この路線の郡は北桑田郡という郡であります。これは京都と背中合せにある郡でありまして、京都にきわめて近い郡でありますけれども、未だ一本の鐵道もないという所であります。非常に從來から鐵道を要望いたしている所でありますから、資材等の運びがうまくつくようになりましたならば、急速に完成するようにお願いしたいと思う次第であります。
#42
○川野委員長 本請願に對し何か御發言はありませんか。――なければ、次に移ります。
    ―――――――――――――
#43
○川野委員長 日程第一三、奥村竹三君紹介、鶴ケ岡、納田終間國營自動車運輸開始の請願、文書表番號第三六三號を議題とし、紹介議員奥村君の紹介説明を求めます。
#44
○奥村竹三君 本請願は國營自動車を京都、小濱間の直通連絡をしていただきたいという請願であります。ただいまこの路線にありますところの國營自動車は、京都を起點といたしまして鶴ケ岡村に至りまして、そこで止つているのであります。なお福井縣側を申しますと、小濱から奥名田まで参りまして、そうして止つているのであります。その中間が十四キロございまして、その中間十四キロを新線開設していただきたいという願請なのであります。この十四キロの間は昨年から工事を着手いたしまして、道路の改修と新設をいたしている最中でありまして、明年をもちましてこれは開通をいたす見込みであります。でありますから、この開通を見ますその曉におきまして、どうか省營自動車を直通さしていただくようにお願いしたい、これなのであります。
#45
○川野委員長 次に本請願に對する政府側の意見を聽取いたします。
#46
○小幡政府委員 この區間は國鐵の豫定線となつているのでありまして、京都府と福井縣を結ぶきわめて重要な路線であることは申し上げるまでもないのであります。國營自動車運行から申しましても、既設の計畫線と逆行線とを直結することになりますので、非常に意義のある路線だということは私どもも信じております。ただ何分にも現下の情勢で、豫算、資材その他の點の非常な制約を受けておりますので、早急に實施することはやはり困難であろうと考えているわけであります。
#47
○川野委員長 本請願に對し何か御發言はございませんか――なければ、次に移ります。
    ―――――――――――――
#48
○川野委員長 日程第一〇、尼崎市營バス路線認可促進の請願、山下榮二君ほか一名紹介、文書表番號第三五二號を議題とし、紹介議員山下君の紹介説明を求めます。
#49
○山下榮二君 この請願は尼崎市營バス路線認可促進に關する請願でありまして、御承知の通り尼崎は神戸、大阪の中間にある都市でありまして、わが國における有數の産業都市でございます。戰争中におきましては三十萬の人口を擁する一大工業都市として發展をいたしたのでありますが、終戰と同時に著しく人口が激減いたしておつたのであります。しかし日を逐うに從いまして、戰後のわが國の産業が復興の軌通に乘り、殊に同地帶にある重工業――しかも賠償物資あるいは國家再建の基礎資材を製造する重工業地帶であるという關係から工員がとみに殖えてまいつたのであります。終戰當時十四萬くらいになつていた市が、今では二十五萬を算える實情になつてまいつたのであります。ところが尼崎市は、御承知の通り大阪、神戸を貫く東西の路線につきましては、あるいは阪神電車、あるいは阪急電車、あるいは阪國電鐵等々の電車があります。國道にはバスも通つておるのでありまするが、南北を通ずる路線がきわめて不完備であり、まことに何ら見るべきものがないのであります。ただあるのは一つ省線がありますけれども、それは福知山線の延長線でありまして、まことにその囘數等も少いのであります。殊に尼崎の重工業地帶というものは埋立地帶で、海岸べりにあるのでありまして、その工場に通勤いたしまする工員の住宅地帶との間は、少くとも一里ないし二里の間を隔てておるのであります。しかし海岸べりに近い住宅の方面はほとんど戰災に遭つて燒野原になつておりまして、今日工場に通勤するのにまことに困難を來しておるのであります。工場はいろいろ工面をいたしまして、自轉車等の配給も願いますけれども、自轉車とて最近では一萬圓を起えなければ手にはいらぬという實情でありまして、工員の通勤に非常な支障を來しておるのであります。そこでかねてより市で縣案となつておりました市營バスを御認可願つて、この方面の工員の通勤の便に充てたい、こういうことを企圖いたして、昨年市會の決議をもつてそれぞれの方面に陳情もいたしておるのであります。どうか國家再建の基礎をなす重工業地帶の發展のためにも、國家再建のためにも、本請願の趣旨を御賢察くださいまして、本問題の達成に御盡力くださらんことを切にお願い申し上げる次第であります。簡單でございますけれども、本請願の趣旨を申し述べた次第であります。
#50
○川野委員長 次に本請願に對する政府側の意見を聽取いたします。
#51
○小幡政府委員 この件は御説明になります前に申し上げた方がよかつたと思いますが、三月二十日附でもう認可いたしました。
    ―――――――――――――
#52
○川野委員長 それでは次の日程第一四、古江より鹿屋、高須を經て佐多に至る間に國營自動車運輸開始の請願前田郁君紹介、文書表番號第三九〇號を議題とし、紹介議員前田君の説明を聽取いたします。
#53
○前田(郁)委員 私は紹介議員として請願の趣旨を説明申し上げたいと思います。この問題は、實は大隅半島の中央部を貫通すべくただいま請願しておりまするところの省營バスの路線の一部が、高須という所を通るようにしてくれという請願なのであります。これはおそらくこの地方から鹿屋市を通つて、大姶良から大根占町、佐多町へ行く、こういうことで非常に地元の人が心配されまして、これをばやはり鹿屋市から古江に通じ、さらに高須を通つて伊坐敷まで行くように路線をとつていただきたい、こういう請願の趣旨であります。この高須という所は、國鐵の古江線のすぐ傍の驛でございまして、大隅半島としては非常に重要な漁港であります。そうして戸敷も八百五十戸ございまして、貨物やあるいは漁獲物なども非秋に多い所でございます。もし將來この線が實現になりますれば――鹿屋市から大姶良を通りますと、ほとんど人家がないので、むしろやはり古江から高須を通じてやつていただいた方が非常にいいわけでございます。どうかそういうふうな趣壊でございますから、當局においても、なお當委員會においても、この趣旨で御採擇をお願い申し上げたいと存ずる次第であります。
#54
○川野委員長 次に本請願に對する政府側の意見を聽取いたします。
#55
○小幡政府委員 大隅開發のためにも、この路線につきましてはその必要性が認められるのでありまして、さきに第九十議會及び第一囘の國會にも請願がありました。また地元の鐵道局からの希望もありまして、御要望の御趣旨はよく存じております。申し上げるまでもなく現下の國内情勢で、豫算、資材その他の制約から考えまして、さらにまた現在ありまする民營自動車などの関係という點も考えますると、相當な困難が豫想せられるのではありまするが、私どもとして現在具體的に研究は進めておるわけであります。さよう御承知願います。
#56
○川野委員長 本請願に對し何か御發言はございませんか――なければ、次に移ります。
    ―――――――――――――
#57
○川野委員長 日程第二一、飛騨地方における木材の輸送増強に關する請願、岡村利右衞門君紹介、文書表番號第四五五號を議題とし、紹介議員岡村君の紹介説明を求めます。
#58
○岡村委員 飛彈地方における滯貨木材輸送増強に關する請願の趣旨を申し上げます。飛彈と言えばただちに山を連想するほど山林國であります。全國ほとんど山にめぐらされ、そして田畑は少く、その住民はほとんど間接あるいは直接山林の關係で生活しておるのであります。しかして住民約二十萬人がこの山林によつて生活するのであります。しかるに木材の輸送が貧弱なために、この木材を資金化することが非常に困難であり、そうして一般木材業者はもちろん、一般住民もまたその金融に非常に苦しんでおる次第であります。鐵道は御存じのごとく高山線がありまして、高山、岐阜間約三十六里、高山、富山間約二十一里の一本の鐵道でございます。その沿線の驛頭には常時十萬石くらいの材木が滯貨しておりまして、その他まだ驛頭にもつてこれない、搬入できない材木十餘萬石が常時山元にあるのでございます。このことをよく御配慮くださいまして、名古屋鐵道局内の木材輸送のわくを擴大してくださいまして、そうしてこの高山線沿線に貨物を多くいたしまして、その滯貨しておる材木を輸送せられんことを切にお願いする次第でございます。そしてこの材木を富山市の復興及び岐阜、大垣の復興、名古屋の復興のために使うようにぜひ御配慮あらんことを切にお願いする次第でございます。
#59
○川野委員長 次に本請願に對する政府側の意見を聽取いたします。
#60
○小幡政府委員 終戰以來がた落ちに落ちておりました鐵道輸送量も、漸次上昇はしてまいつておりまするが、まだ現在輸送要請量に對しまして、ようよう七〇%程度しか送ることができません。輸送量の増加ということは、根本的には何と申しましても、機關車その他の基本的な輸送力の増強をはからなければ解決ができないのでありまするが、資材、豫算等に制約せられまして、いろいろ對策を講じておりまするけれども、所期の整備ができなし現況にあるわけであります。木材輸送に對しましては、大體要請量の五〇%を輸送し得ることになつておりまするが、食糧、石炭その他のいわゆる重要物資の輸送も確保しなければなりません關係上、限られた輸送力をもつて、木材輸送にこれ以上の輸送力を充當することは困難な状況にございます。しかしながらただいまいろいろお話もございましたように、木材輸送の重要性ということは當然考えなければならぬ點でありまするから、諸般の事情とにらみ合わして、計量輸送量の範圍内においても、極力滯貨の解消に努力するということは考えておるわけであります。この點御了承をお願いいたしたいと存じます。
#61
○川野委員長 本請願に對し何か御發言はございませんか。――なければ、次に移ります。
    ―――――――――――――
#62
○川野委員長 次の日程第二九、阪石驛に驛員配置の請願、井谷正吉君ほか四名紹介、文書表番號第五一四號を議題とし、紹介議員井谷君の紹介説明を求めます。
#63
○井谷委員 阪石驛に驛員配置請願の要旨を申し上げます。愛媛県東宇和郡横林村大字阪石の省營自動車驛は、本郡東部の交通の要衡に當つておりまして、阪石驛より發して鐵道驛卯之町を經由して、宇和島あるいは八幡濱を過ぎ、九州方面に向う者、及び大洲驛を經由して松山、高松を通過、阪神地方または東京方面、中國方面に旅行する者等、バスの發着驛としての重要さは郡内にその比を見ないのであります。しかるに阪石驛は單なる停車場にして、これが利用者の不便一方ならず。ゆえに客年四月十六日、八月二十四日の兩度にわたつて、四國鐵道局長に對し陳情した次第でありますが、阪石驛に常務驛員の配置方を至急御配慮煩わしたいというのが本請願の要旨でございます。現在建物もありまするし、そうして乘車員のからだの惡い人が一人おりまして、それに臨時にそこのせわをさせておるようでありますが、切符の發賣がないために非常にここが輻湊いたしておるのであります。ただ人間だけの問題と考えておりますので、何とぞ御配慮をお願いいたします。
#64
○川野委員長 政府側の説明員がお見えになつておりませんので、後ほどその意見を聽取することにさせていただきたいと思います。
    ―――――――――――――
#65
○川野委員長 次の日程第三〇、大洲、近永間鐵道敷設の請願、井谷正吉君ほか九名紹介、文書表番號第五一五號を議題とし、紹介議員井谷君の紹介説明を求めます。
#66
○井谷委員 大洲、近永間鐵道敷設請願の要旨を申し上げます。鐵道第一〇四號線大洲驛近永間は、四國循環鐵道の幹線でありまして、産業の開發、運輸交通上至大の關係を有し、關係町村民はこれが開通の一日も速やかならんことを熱望いたし、しばしば議會に請願し、あるいは鐵道當局に具陳し、ようやく大正十年に至りまして鐵道敷設法の制定を見るに及んで、本線も鐵道網の一部に加えられたのであります。しかるに國家財政運用上の犧牲となりまして、大正十三年、昭和四年の二囘にわたつて事業着手年度の繰延べを受け、最後の昭和八年度着手の豫定も、遂に第一〇三號線を御決定になりまして、大洲、近永間は前後三囘の中止繰延べ、あるいは削除を受けた次第であります。これがために沿道町村は大正十年以來鐵道の開通を期待し、これに順應する豫備施設の計畫もことごとく畫餅に歸し、地方民の驚愕と失望と忿懣はその極に達していたのでありまして、ときの政府、議會においてもその實情を察せられまして、第一〇三號線の開通とともに、現在省營自動車の運行を實現していただいたのでありますが、自動車にては、とうてい主食糧を初め、木材、薪炭、製紙原料のごとき重要物資はもちろん、近ごろとみに増加せる旅客輸送の上にも、不便と焦躁を痛感しておる實情であります。何とぞ如上の長年月間の悲運にたゆまず、屈せず、多大の努力を今日まで拂つております事實を御洞察の上、鐵道敷設の速やかに實現されるよう御審議をお願いしたい。こういう關係町村民の熱望があるわけであります。なお附け加えて申し上げますが、現在は省營自動車が通つております。それさえ通らない所がたくさんありますので、この上の欲を言うことはいかないと思うのでありますけれども、今申し上げましたような事情もありますので、將來鐵道敷設が容易にできるというころにおいて、御考慮の中にお加えおきを願いたい。こう私は思つておる次第であります。
#67
○川野委員長 次に本請願に對する政府側の意見を聽取いたします。小幡政府委員。
#68
○小幡政府委員 この鐵道は、ただいまもお話がございましたように、第四十六議會で資源開發竝びに運輸系絡上の見地から、建設費豫算に計上せられたのでありますが、財政の都合で第六十四議會で豫算を削除いたしました線であります。延長約六十四キロの豫定線と相なつております。沿線には林産、農産等の資源が相當ある所ではありますが、經過地は屈曲の多い肱川及び廣見川の流域でありまして、大體山間部になつております。途中の東宇和郡土居村附近は高臺地になつておりまして、前申し上げました肱川、廣見川の分水嶺になつておる。こういうように非常に地形が複雜でありまして、延長一キロ以下の隧道が十數箇所もできる、そのほか最大な橋梁も肱川、廣見川、あるいは黒瀬川などにもできる。こういう状態で非常に土工費がかさむということが豫想せられるのであります。ただいま井谷委員も仰せられましたことく、現在全線に代行として省營の旅客貨物自動車を運營いたしておりますので――もちろんこの代行の自動車で十分でないことは私どももわかつておるのでありますが、現在の資材、資金の關係から申しますと、さしあたつて鐵道敷設をするということは困難かと考えるのであります。
#69
○川野委員長 本請願に對し何か御發議ございませんか。――なければ、次に移ります。
    ―――――――――――――
#70
○川野委員長 日程第三一、宇部、秋吉間國營自動車運輸開始の請願、文書表五一七号を議題とし、紹介議員今澄勇君の説明を求めます。
#71
○今澄勇君 本請願は山口縣宇部市から秋吉に至る間三十キロ餘に、省營バスを運轉してもらいたいということでございまして、地元秋吉村から宇部に至る各町村長實に三十有余名、宇部市長もこれに加わりまして期成同盟會をつくりまして、熱心に歎願をいたしておるところの路線であります。特に炭鑛のある宇部市と、それからその宇部市の一切の生活を引受ける生活必需物資竝びに通勤人員、その他學校通學等においてこの路線を希望しておるところの理由は、陳情書にもるる述べてありますが、ぜひ縣としても第一番にこの線をやりたいということは、縣知事の添書にも明らかなような状態であります。何分ともに地元民の要望をひとつ容れていただきまして、本請願を御採擇願うように、私どももお願いいたす次第であります。
#72
○川野委員長 次に本請願に對する政府側の聽取いたします。
#73
○小幡政府委員 今今澄さんのお話がございましたが、私も前任地の關係でよく事情を存じております。確かに必要な路線だということは考えておりますが、御承知の通りの豫算、資材の關係からいたしまして、相當困難はあろうかと思います。なお市營バス及び防長自動車の關係がありますので、これらの點も十分考慮しなければならぬと考えますが、とにかく必要なことは十分考えられますから、研究をいたしたいと思う次第であります。
#74
○川野委員長 何かほかに御發言はございませんか。――なければ、午前中の審議はこの程度にして、殘餘の請願は午後にいたしたいと存じますが、いかがですか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#75
○川野委員長 それでは午後一時半まで休憩いたします。
    午後零時二十六分休憩
     ――――◇―――――
    午後二時二十六分開議
#76
○川野委員長 再開いたします。
 井谷正吉君より道路運送委員會委員の人選に關する件、松山機關區の爭議問題に關する件、鐵道運賃値上げの取扱いに關する件について緊急質問の申出がありますので、これを許します。井谷正君。
#77
○井谷委員 特に大臣の御出席を願いまして質問をいたしたいと思いますが、まず第一に道路運送委員會委員の人選について若干の疑議がありますので、お尋ねをいたしたいと思うのであります。本日お配りをいただきました委員會の名簿を見ましても、大部分が業者であるのであります。はなはだしいところは、その地方縣におきまして委員が二名とも業者である、こういうことになつておるのでありますが、最初この道路運送法案を審議いたしますときに、業者ということが問題になつていたのであります。つまりこれは知事の人選によるということになつておりますけれども、その際に知事が十分その點は考慮するというお約束までしてあるように思つておるのでありますが、結果はただいま申し上げた通りになつておるのであります。またこの委員の中には、縣會議員が非常にたくさんあるのであります。これはC・T・Sの方におきましても、私ども二囘か三囘會見をいたしましたときの話においても、この道路運送委員會が政黨的な色彩をもつてはいけない。政黨政治的なものに動かされず、嚴正な判斷をもつて運營せねばならないということをコーエン氏も言われていたのでありますが、これで見ると業者とそうした政黨的な關係のある人が非常に多いということを感ずるのであります。また業界を離れたということになつておりましても、裏面においてやはり從來通りの關係がある。また運送委員の俸給だけではとうていやつていかれない。これは兼務を禁止されておりますが、この委員會の給料だけではやつていけないということで、裏面においてはやり從前通りの報酬をとつているというような關係があるように聞いております。「道路運送委員會の委員は、在職中道路運送委員會の承認及び運輸大臣の同意のある場合を除く外、報酬のある他の職務に従事し、又は商業を營みその他金錢上の利益を目的とする業務を行つてはならない。」こういうことに承知しておるのでありますが、この現職の議員であるということ、政治的色彩の濃厚であるということ、また商業をやつておるということ、裏面においてそうした金錢の授受があり得るというような方面があるという場合において、運輸大臣としてはどういうお考えをもたれるであろうかというようなことが承りたいのであります。一つ一つ切つてまいりますから、一應これだけにいたします。
#78
○岡田國務大臣 井谷さんの御質問にお答えいたします。御指摘のように道路運送委員の中には業界關係の出身者が割合多くなつております。これを具體的に申しますと、道路運送委員九十六名のうちに業界關係の出身者が三十七名になつておりまして、この數字から見ますと、約三分の一強になつておるのであります。中央委員九名の中には業界出身者が四名となつております。これを見ますと、一見業界出身者が多きに失するように見えるのでありますが、これはいずれも道路運送法に定められました正規の手續によりまして選出任命されたものでありまして、運輸當局といたしましては、まず公正妥當な人選であり、事實委員會の運營も民主的に行われておると信じております。なお御指摘のように選出の規定は道路運送法の第八條第五項に「委員は、各都道府縣知事の推薦に基く運輸大臣の申出により、内閣總理大臣が、これを命ずるということになつておりますが、知事に人選をお任せしましたのは、ほんとうに公正妥當にその土地を代表する人物を得て、そうしてこれまた公正妥當な運營がなされるよう、一つには道路運送事業の重要性から考えまして、その道の相當に經險のある人をなるべく多く選んで、道路運送事業の發展に資したい、こういう考えから出ておるのであります。推薦及び任命の結果は、前に申し上げたような數となつておりまして、相當業界關係者が任命されておるとこになつておりますが、知事はこの間にあつて終始公平にその選任の任をば果してくれたと考えておるわけであります。なお御指摘の委員の兼職禁止の規定でございますが、これは井谷さんも申されましたように、委員會で了解決定されましたらそれでよろしいという項目がございまして、それぞれ委員會の了解を得て決定しているのでございます。また利害關係者排除の規定もありまして、業界關係者が排除されますことは申すまでもありませんので、業界出身委員といえども、委員となりました以上は、一切業界の職を退いて委員の職務に專念しなければなりません。現在そういう點につきましても、法制通りの職務遂行が行われておるものと考えております。また委員の中にはこれを政略的に運営を曲げましたり、また業者との間に何らかの不當な金錢の授受等が起りましたような場合には、當局といたしましては速やかに適當な處置を講じたいと考えております。以上お答え申し上げます。
#79
○井谷委員 次に移ります。次は松山機關區の機關庫の爭議についてお尋ねをしたいのでありますが、當時私はこちらにおりまして、ただ新聞によつてそれを知つた程度であります。當時の地方の新聞の見出しによりますと、乘客の宿泊料を獻上して、その宿泊料を勞働組合がもらつて列車を運轉した、こういう見出しになつておる。内容を申し上げますと「松山機關區の缺勤者は十四日に六十九名に達した為四鐵局では同日やむなく四列車の取消しを發表したが、十七列車(松山、八幡濱間)が同日午後七時三十四分松山驛に到著したとき、突然事情を知つた乘客五十三名は激こうし、松山管理部に嚴談したところ、同部では一人三百圓の宿泊料支辨を申出たが旅客は「宿るのが目的ではなくその總額一萬五千九百圓を乘組合員五名に渡し列車を動かしてくれ」と組合側に交渉し帶刀書記長は受諾、二百五十四分遲れて出發という異變を生んだ、この十七列車は去る六日にも松山驛で同樣のもん著を起し、乘客と組合員の交渉で解決しているが、事件は工場における請負制度のような内容をもつており、このようなことがもし續出するとすれば、ただならぬ問題が起る可能性がある」こういうふうな記事を見まして、はなはだおもしろからぬことと考えたのでありますが、その後私もあちらへ歸りまして、一、二當時の模樣を承つたのであります。それはこの新聞記事とは大分違つておるけれども、ともかく列車の取消しを出していたのが、三月の十四日――これは管理部におきましても非常な注意を拂つて、新聞に廣告をするとか、あるいはラジオで放送するとかして徹底を期していたそうでありますが、遠距離のお客さんにはそれがわかつていなかつたために、混雜が起きたようであります。そこで管理部長が一人當り三百圓の宿賃を出す、こういう話になつていたそうであります。ところが夜分のことでありますから、その金がないので、管理部長があしたまで待つてくれ、この金は結局自分のポケツトマネーから出す金であつたと申していたのでありますが、七名に對して三百圓ずつ出す。だから二千百圓であります。そのときにそういうふうに金が間に合わないから、證文を書けということになりまして、管理部長がその結果乘客にその金を渡すという證文を書いて、その證文をもつて乘客が機關區と交渉して、その金をもらうことによつて列事を出しておるのでありますが、私はかようなことがはたして正しいことであるかどうか、非常な疑問をもたざるを得ないのであります。鐵道、機關車、車輛、こうしたものは國家のものか、從業員のものか。管理部が取消しているものを、從業員がお客から金をもらつて勝手に列車を出すということが、鐵道當局として許さるべきことであるかどうか。また勞働組合の健全なる發達の上から申しましても、この點はよく吟味をしなければならないと思うのであります。その後の解決の模樣がどうなつているかということは私存じません。聞けば管理部長はどこかに轉任をなされたのではなかろうかというような話も耳にしておりますが、この問題に對する本省のお考え方竝びにその後の處置についてお伺いをいたしたいのであります。
#80
○岡田國務大臣 お答え申し上げます。當時の概況は、大體今井谷さんがお讀みになりました新聞記事の報道の通りでありますが、若干違つた面もございます。事件の起つたのは、大體松山機關區の方からたくさんの項目にわたる要求が出されており、その要求がとうてい容れられないというようなことで、交渉が長引いておりましたところ、區内の攪亂分子の煽動によつて職場大會が開かれて――これは一種の山猫的の爭議行為になると思いますが、機關士の一部が病氣と稱して集團的に缺勤を始めたために、今御指摘になつたように、三月の十四日以降から列車の消える數字が増大して、遂に三月十七日には乘務員五十六名の多數の缺勤者を出すことになりました。旅客列車が上下十四本、貨物列車が上下十七本の運休を生ずるに至りました。ただいまお話のように、この取消した列車を、二千百圓という金を旅客からもらつて運轉を變更いたしましたという事實は、御指摘の通りでございます。御質問の焦點は、取消している列車を乘務員が金をもらつて勝手に動かすことが適法か否かということでありますが、むろん私は適正であるとは申されないと思います。ただ當時松山機關區の勞働組合支部が、正當な爭議行為としてやつていなかつたということは前に申し上げた通りで、病氣缺勤と稱してそういうことになつておつたのであります。爭議行為の指令は發せられていなかつたのであります。從つて金をもらつたということは違法であるけれども、動かすということについては、違法ではないと言えるのではなかろうかと考えます。なおこの點については、當時四國鐵道局長でありました芥川政府委員も參つておりますので、私の説明の足りないところは補足的に御説明申し上げたいと存じますが、その後この事件に關係した機關十三名、機關助士四名及び愛媛支部の鬪爭委員六名が松山檢察廳に收賄罪として三月二十二日に檢束を受けて、當日乘務員の方は歸宅いたしましたが、鬪爭委員六名は拘束されました。その間組合員から釋放のデモ等が行われて二十四日に前記の六名も釋放されたのであります。當時檢事は控訴いたしましたが、その後金を渡しました旅客が不明でありますために、遂に不起訴となりましたそうでございます。そこでもう一度前にさかのぼることになりますが、汽事を動かしたということについては、これは不法という問題は起らなかと思いますが、金をもらいましたという事實につきましては、明らかにこれは不當なことであります。檢事當局といたしましては不起訴と決定をいたしたのでありますが、これは何らかの解決をしなければならぬと考えます。なおその以外の詳細にわたりましては芥川政府委員から補足説明をいたさせます。
#81
○芥川政府委員 大體ただいま大臣から御説明申し上げました通りでありまするが、當時の状況をもう少し詳しく御説明申し上げますと、當時管理部長のところへは列車が止りますために旅客が殺到してくる、しかもその旅客の中にいろいろな分子が中央からはいつてきております。これが相當の煽動をする、ほとんど脅迫的な態度をもつてそういう事實にまで到達とたという現状なのであります。檢察當局のその後の處置につきましては、不當と認めまして一應收賄罪の嫌疑をもつて檢束したという實情にある。組合側も、また管理部關係におきましても、列車を動かすという意向においては、それは一致しておるのであります。ただ山猫的な爭議のためにそういう結果になつたのであります。大臣の御説明を補足しまして一應當時の深刻な状況だけを申し上げます。
#82
○井谷委員 その後の處置についてはまだ未解決ですか。
#83
○芥川政府委員 その爭議そのものがどういうことであるかという點につきまして、これは現在の日本の勞働組合の過度的状況におきましては不明な點もあるのであります。また勞調法の十四條にも關連いたしまして、これは結局國として、そういう場合にどう處置をするかということが根本的にきまりませんので、非常に困難な疑義のある點がありますので、現在のところは、その處置につきましてはそのままになつております。
#84
○井谷委員 この問題につきましては相當世間が非難もいたしておりますし、また疑惑をもつておるわけであります。私どもは健全な勞働組合の發展を希う意味におきまして、これを明朗にしたい、かような考え方から御質問を申し上げた次第であります。
#85
○岡田國務大臣 井谷さんの御意見の通り、日本の再建につきましては、何といたしましても勞働組合運動の健全なる發達がなければ、その目的が達せられないと私は考えます。今後におきましては、その見地から、かような事件の發生いたさないよう、また發生いたしましたときには十分その線に副う努力をいたしたいと存じます。
#86
○井谷委員 次は今問題になつておりまする鐵道運賃値上取扱い方についてであります。仄聞するところによれば、これは財政と非常に緊密な關連のある問題であるから、財政及び金融委員會の方において、これを審議するという話があるようでありますが、これは大いに間違つていると私は思う。昨年の鐵道運賃の値上げにおきましても、前苫米地運輸大臣が本委員會に諮られているという事實があるのでありますし、また事鐵道に關することでありますれば、本委員會が審議するのが當然であろうと思います。この取扱方について大臣竝びに委員長におかれて十分御考慮願いたいと思います。次にこの國有鐵道の運賃値上げの參考資料として昨日御配付を願いました印刷物を見ますと、これではなかなか私どもにわからない、ということは、これが非常に散漫でございまして、これだけのものをもつて、私どもにこの大きな運賃値上げの問題を考えろと言われましても、とうていできない。たとえて申しますと、國鐵の收支バランスを合わすための値上げであるならば、もつと詳細な損益勘定の收支を檢討し得るような資料を出していただきたい。御配付を受けました收支概算表では、人件費三百六十五億餘圓、石炭その他動力費二百九十四億餘圓、修繕費二百五十四億餘圓、そのほか百十五億餘圓というような、單にこれだけの資料では、私はありまり不親切ないたし方ではないかと思うのであります。概數でよろしゆうございますから、收入、支出とも項目別のもの、また二十一年度決算、二十二年度決算見込額というような、比較し得るようなものを出していただきたい。また豫算の基準となる基準數量表を見ますと、最も緊要な人員に關する資料が全然缺けているのであります。この基準數量表も二十一年度二十二、三年度豫定というものを比較し得るものでなければならないと思うのであります。二十三年度豫算は決定を見てはおりませんけれども、腹案だけでもよろしゆうございますから、そうしたものをひとつお出し願いたい。工事勘定も含めました資金算畫表というようなものも加えて御提出いただきませんと、ただ、わずかに經營費として人件費、石炭その他動力、修繕費、その他、こうした大きな金額のものを並べられただけでは、どうも私どもこれによつて考えを練ることは困難であるわけでありますので、いま少し詳細なるものを御提出願つて、われわれの豫備知識を深めさしていただくようにお願いしたいと思います。
#87
○岡田國務大臣 お答え申し上げます。委員會の選定の件につきましては、井谷さんの御意見のように、私といたしましても、この御決定は國會御自身で決定されることでありますが、運輸交通事業を總體的に御審議を願つております本運輸交通委員會において主管をされまして、御審議をお願いしたいという希望を切にもつております。前に財政及び金融委員會で御審査になられましたことがありましたが、何といたしましても、運輸交通事業ということに十分御關連の深い、關心の深いのは、この運輸交通委員會であると思うのであります。仕事が企業的の性質を帶びておる仕事でありまして、財政面から考えまする點は、多少運輸交通事業の主眼點からはずれておるように考えられます。そのゆえに、國會のおきめになることでございますが、共通審査をなされる必要がある場合は共同審査をお願いしたらいいと思いますけれども、運賃の値上げの法案に關する主管審査は、何とか運輸交通委員會においてやつていただきたいというような希望を十分にもつております。
 それから御審査に必要な資料の點を御指摘していただきました。ごもつともな御指摘と存じますので、井谷さんから申されましたいろいろの資料について、できるだけ早く準備をいたしまして、御提出を申上げたい。なお人員に關する二十一、二十二年度の實績、同時に二十三年度における豫算の數、あるいは工事勘定も含めたものという點につきまして、なるべく詳細な資料を早く提出いたすようにいたしたいと思います。
#88
○川野委員長 なお井谷君より委員長に對しての御希望もあつたようでございますので、私からもお答え申し上げますが、鐵道運賃の値上げに關する法律案は、もちろん委員長といたしましても、當委員會において審議されることは至當であると考えております。しかしそのいずれの所管において審議するのが適當であるかという決定は、議院運營委員會がやつておりますので、委員長といたしましては、淺沼議院運營委員會委員長に對してその旨を傳え、當委員會においてこれらの法案は審議するようにしてもらいたい。こういうような希望を議院運營委員長、事務總長にも申し上げてある次第であります。
#89
○井谷委員 なおついでに希望を申し上げておくのでありますが、今度の運輸省設置法案というようなものにつきましても、事前にこれらに對する資料も御考慮願いたい。大臣に對します質問はこれで終りたいと思います。
#90
○岡田國務大臣 ただいま井谷さんの御發言の運輸省設置法案でございますが、大體私も井谷さんのおつしやるように、早く事前説明を申し上げたいと存じます。この内容を少し御説明申し上げますと、設置法案は大體において閣議で決定いたしまして、關係方面に提出しておるのでありますが、都合によりましては、あるいはその原案の修正をやらなければならぬ形勢になつておりますので、閣議で決定しておる原案に基いての事前説明を、差控えざるを得ない状況になつております。それの見透しがつき次第に、ただいま御指摘のように事前説明をやらしていただきたいと考えております。
#91
○川野委員長 續いて原彪君より、列車内の治安問題に關し緊急質問の申出がありますのでこれを許します。
#92
○原彪君 大臣は豫算委員會においでになるそうで、お忙しいようでありますから、簡單に御質問申し上げて御警告申し上げたいと思います。最近の列車においては全國は言うに及ばず、特に東北においては非常に列車内の治安というものが亂れておると痛感いたすものであります。これは列車内の問題ではありませんが、東北の玄關とも申すべき上野驛の治安というものは、特にひどいものがあると思うのであります。あの地上道におりまする浮浪者の群というものは、約千三百名もおるのでありまして、これは以前は行路病者、浮浪者があそにいおつたのでありまするが、最近はそういう浮浪者ではなくて、前科數犯ある者がずいぶんあそこにたむろしておるようなわけであります。私は始終あそこから乘降しますので、状況を始終見ておるのでありますが、一向その人數は減らないのでございます。上野驛では先日一應警察の協力を得まして、あそこから出して掃除したのでございます。そのあと鐵の網戸を地下道に締めましたところが、網戸の結び目の太いワイヤーをぶち破つて、またあそこにはいつてきております。そればかりでなく、あそこの中におりまする浮浪者は、近ごろはあそこを根據にしまして近邊を荒しまわるというようなこともございます。先月でしたか、警官が不審尋問を構内でいたしましたところが、警官はピストルで撃たれまして例れたものの、ひるまずつかまえたところが、やはりあそこの地下道におる住人であつたのであります。また最近は茨城縣下において農家に二人組の強盜がはいりまして、とらえてみればやはり地下道の住人であつたのでございます。かようにあそこが犯罪の巣窟と相なりますことは、東北の玄關としましても、まことにゆゆしき問題であると思うのでありまして、單に一上野驛の問題だけではありません。私は數箇月どういうふうに當局が手を打たれるか見ておつたのでありますが、何ら處置なしのようなありさまでございます。このことについて、ぜひとも何らかの對策をお立てになつて、安心して乘客があすこに乘降することができるように、御配慮を賜わりたいと切に痛感いたしますので、お願い申し上げたいと思うのであります。
 さらに、列車内の最近の治安というものは、奧羽本線には集團強盜が現われて乘客の荷物を皆持つて行つてしまつたということ、あるいはまた、これは常磐線でありますが、車掌が短刀でこめかみを刺されて、列車から外へ放り投げられた、さいわい附近に農家がありましたので、そこに行つて、ようやく一命はとりとめたというような問題もございます。とような問題は枚擧にいとまがないのでありまして、現在列車内には鐵道の公安乘務員と申しますか、乘つておりますが、その人々は結局警察官のようにピストルを帶びておるというわけではありませんので、非常に弱いものでありますから、なかなか取締りがそれだけでは足りない。またよく警乘警官が乘つておりますけれども、とても人數が少くてそれだけでは足りない。集團やみ屋、あるいはスリが非常に東北地方は多いと痛感されるのでございまして、この點特に御注意申し上げまして、何らかの對策を早急に立てられることを切望いたしまして私の質問を終ります。
#93
○岡田國務大臣 原さんの御指摘のように、上野の地下道が、いくらおつ拂いましても、浮浪者、前科者などが寄りまして、まことに困つております。これは御指摘のように、犯罪のまさに巣窟のような觀を呈しておりますので、運輸當局といたしましても、まことに遺憾としております。これは原さんも今御發言になりましたように、鐵道の公安官の手だけでは何ともいたし方がございませんので、從來たびたび警察の應援を求めましてやりつつあつたのであります。何とか今後ももう少しそれらの警戒を強化いたしまして、この浮浪者、前科者等をおつ拂いまして、治安の確立に十分な努力を拂つていつて、そうして一般民衆に對する不安を早く除去いたしたいと考えております。それから列車内における犯罪事件は、御指摘のように、東北方面殊に奧羽線、常磐線等に、これまた頻々と起つておりまして、この點についてはまことに來客に御迷惑をかけて相濟まぬと存じております。ただいまのところ、鐵道公安官は約千二百人を全國にわけて配來させておりますが、かようなことでは、とても治安の確立はできませんので、近く鐵道公安官法を國會に提出いたしまして、御審議をお願いいたす豫定になつておりますが、御協贊を得ますれば、大體八千人餘りに増強をいたしまして、同時にまた今原さんの御指摘になりました武器の點でございますが、今のところ十分に武器を持たすことができないことになつておりますので、これはそ法法案とまた別途に關係方面に懇請中でありまして、早く相當に武器を持たせられるように、いたしたいと存じております。從いましてそれらの整備をまちまして、列車内における治安の確立、來客に御迷惑をかけないように早くいたしたいと考えております。
#94
○川野委員長 この際お諮りいたしますが、都合により殘餘の請願の審査は次會に延期いたしまして、本日はこれにて散會いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#95
○川野委員長 それでは次會は二十四日午後二時より開會いたすことにいたしまして、本日はこれにて散會いたします。
   午後三時九分散會
ソース: 国立国会図書館
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