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1953/07/29 第16回国会 衆議院 衆議院会議録情報 第016回国会 運輸委員会 第28号
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1953/07/29 第16回国会 衆議院

衆議院会議録情報 第016回国会 運輸委員会 第28号

#1
第016回国会 運輸委員会 第28号
昭和二十八年七月二十九日(水曜日)
    午前十時四十二分開議
 出席委員
   委員長 關内 正一君
   理事 關谷 勝利君 理事 松井 豊吉君
   理事 原   彪君 理事 鈴木 仙八君
      岡本 忠雄君    高橋圓三郎君
      徳安 實藏君    山崎 岩男君
      臼井 莊一君    岡部 得三君
      楯 兼次郎君    山口丈太郎君
      館  俊三君
 出席政府委員
        運輸事務官
        (鉄道監督局国
        有鉄道部長)  細田 吉藏君
        運輸事務官
        (自動車局長) 中村  豊君
 委員外の出席者
        運輸事務官
        (自動車局業務
        部旅客課長)  高橋 末吉君
        専  門  員 岩村  勝君
        専  門  員 堤  正威君
    ―――――――――――――
七月二十九日
 委員木原津與志君辞任につき、その補欠として
 楯兼次郎君が議長の指名で委員に選任された。
    ―――――――――――――
本日の会議に付した請願
 一 油津港に臨港鉄道敷設の請願(伊東岩男君
   紹介)(第三九号)
 二 辺富内線を根室本線十勝清火駅まで延長の
   請願(伊藤郷一君紹介)(第五六二号)
 三 大畑鉄道敷設促進の請願(山崎岩男君紹
   介)(第七九七号)
 四 大間鉄道敷設促進並びに大間港国営修築等
   の請願(山崎岩男君紹介)(第八〇三号)
 五 隼人、古江間鉄道敷設の請願(永田良吉君
   紹介)(第一二〇六号)
 六 古江線鹿屋、野里駅間路線変更に関する請
   願(永田良吉君紹介)(第一八四二号)
 七 名羽線全通促進に関する請願(玉置信一君
   外一名紹介)(第二〇七三号)
 八 遠美線敷設の請願(岡村利右衞門君紹介)
   (第二〇七四号)
 九 石勝線敷設の請願(本名武君紹介)(第二
   七九一号)
一〇 三陸沿岸縦貫鉄道等敷設の請願(小山倉之
   助君紹介)(第二七九二号)
一一 大白川駅、只見間鉄道敷設の請願(田中角
   榮君紹介)(第二七九三号)
一二 遠美線敷設の請願(岡村利右衞門君紹介)
   (第二七九四号)
一三 二俣、佐久間間鉄道敷設の請願(戸塚九一
   郎君紹介)(第二八九九号)
一四 岩内、黒松内間鉄道敷設の請願(苫米地英
   俊君紹介)(第二九〇〇号)
一五 掛川、御前崎間鉄道敷設促進の請願(戸塚
   九一郎君紹介)(第二九〇三号)
一六 江川崎、窪川間鉄道敷設促進の請願(井谷
   正吉君外二名紹介)(第二九七三号)
一七 三陸沿岸縦貫鉄道等敷設の請願(山崎岩男
   君紹介)(第三〇一四号)
一八 東北本線の複線化に関する請願(山崎岩男
   君紹介)(第三〇一五号)
一九 江川崎、窪川間鉄道敷設促進の請願(三木
   武夫君紹介)(第三二二〇号)
二〇 江迎、臼ノ補間鉄道敷設の請願(辻文雄君
   紹介)(第三三六一号)
二一 水戸鹿島縦貫鉄道敷設の請願(橋本登美三
   郎君紹介)(第三三六二号)
二二 三明、三井間鉄道敷設の請願(益谷秀次君
   紹介)(第四〇二七号)
二三 喜米鉄道全通促進に関する請願(黒金泰美
   君外一名紹介)(第四四五〇号)
二四 福島より飯坂を経て米沢に至る間に鉄道敷
   設の請願(牧野寛索君紹介)(第四四五一
   号)
二五 左荒線等敷設の請願(牧野寛索君紹介)(
   第四八三七号)
二六 三陸沿岸国道並びに縦貫鉄道敷設等に関す
   る請願(鈴木善幸君外一名紹介)(第四八
   四一号)
二七 志布志線の延長工事施行に一十八号関する
   請願(伊東岩男君外五名紹介)(第四八四
   四号)
二八 若桜、播磨新宮駅間鉄道敷設の請願(岡田
   五郎君外四名紹介)(第五一九三号)
二九 生保内、雫石間鉄道敷設の請願(田子一民
   君外九名紹介)(第五一九八号)
三〇 上士幌、西足寄線敷設の請願(本名武君紹
   介)(第五三一七号)
三一 上川、十勝三股間鉄道敷設の請願(本名武
   君紹介)(第五二二八号)
三二 小本線の延長工事施行に関する請願(田子
   一民君紹介)(第五五五八号)
三三 新湊市、富山市間国外海岸線を予定改良線
   に編入の請願(内藤友明君紹介)(第四五
   六八号)
三四 国有鉄道新湊線復活等に関する請願(内藤
   友明君紹介)(第四五六九号)
三五 山田線復旧工事促進に関する請願(鈴木善
   幸対外一名紹介)(第四六八七号)
三六 青森港中央ふ頭臨港鉄道整備に関する請願
   (山崎岩男君紹介)(第八〇三号)
三七 鉄道敷設法の一部改正等に関する請願)(
   山崎岩男君紹介)(第七九八号)
三八 城海津及び大山塚両踏切存置の請願(福井
   勇君紹介)(第九二号)
三九 常磐線一丁目踏切改修の請願(島上善五郎
   君紹介)(第七九九号)
四〇 大通鉄道踏切にこ線橋架設の請願(本名武
   君紹介)(第一五〇〇号)
四一 台町外二箇所に踏切番設置の請願(並木芳
   雄君紹介)(第三〇一六号)
四二 同(山花秀雄君紹介)(第三〇一七号)
四三 同(中村高一君紹介)(第三二一六号)
四四 都城市内国道干号線の鉄道橋拡張等に関す
   る請願(瀬戸山三男君紹介)(第三六四七
   号)
四五 中之条駅こ線橋架設の請願(松井豊吉君紹
   介)(第五〇四三号)
四六 都城市内国道十号線の鉄道橋拡張等に関す
   る請願(瀬戸山三男君紹介)(第五二〇六
   号)
四七 文化場町地内踏切に自動警報機設置の請願
   (荒舩清十郎君紹介)(第五五一九号)
四八 大山塚踏切存置の請願(八木一郎君紹介)
   (第五七五六号)
四九 紀勢丙線和深、田並間に駅設置の請願(世
   耕弘一君紹介)(第四七四号)
五〇 西牧内地内に駅設置の請願(小林かなえ君
   紹介)(第七三二号)
   に簡易乗降場設置の請願(伊藤郷一君紹
   介)(第七二三号)
五一 根室本線御影、芽室両駅間に簡易乗降場設
   置の請願(伊藤郎一君紹介)(第七三三
   号)
五二 温田駅名変更等に関する請願(今村忠助君
   紹介)(第七三六号)
五三 北千住駅改築の請願(島上善五郎君紹介)
   (第八〇一号)
五四 永野田駅を貨物取扱駅に昇格の請願(永田
   良吉君紹介)(第二一〇七号)
五五 鹿屋駅改築の請願(永田良吉君紹介)(第
   二一〇八号)
五六 茅野駅東口開設の請願(原茂君紹介)(第
   一二号)
五七 一乗谷村地内に駅設置の請願(齋木重一君
   紹介)(第一二一二号)
五八 西鹿児島駅の本駅化促進に関する請願(池
   田清志君紹介)(第二三七四号)
五九 湯之尾、栗野駅間に駅設置の請願(池田清
   志君紹介)(第二九七〇号)
六〇 伊予北条駅整備拡張の請願(關谷勝利君紹
   介)(第三二一八号)
六一 南千住駅改築の請願(天野公義君紹介)(
   第三三五八号)
六二 北千住駅改築の請願(天野公義君紹介)(
   第三三五九号)
六三 東海道線刈谷、安城間に依佐美駅設置の請
   願(小林かなえ君紹介)(第四二五七号)
六四 赤間地内に簡易停車場設置(第四四四九
   号)
六五 長野原駅構内施設整備拡充に関する請願(
   松井豊吉一紹介)(第五〇四二号)
六六 山香村地内に旅客及び貨物駅設置の請願(
   長谷川保君紹介)(第五三一六号)
六七 向井地内に設置の請願(田中幾三郎君紹
   介)(第五五一七号)
六八 磐田、天竜川間に駅設置の請願(竹山祐太
   郎君紹介(第五五一八号)
六九 福塩線府中、下川辺駅間電化の請願(高橋
   禎一君紹介(第七三四号)
七〇 同(高橋等君紹介)(第一一〇二号)
七一 山陽線中岡以東電化の請願(橋本龍伍君紹
   介)(第二七八六号)
七二 東北本線大宮、仙台間電化の請願(船田中
   君外十三名紹介)(第四六八八号)
七三 仙山線電化の請願(牧野寛索君紹介)(第
   四八四三号)
七四 山陽線電化の請願(星島二郎君紹介)(第
   五一九七号)
七五 東海道線草津、京都間電化の請願(大石ヨ
   シエ君紹介)(第五三〇九号)
七六 常磐線電化の請願(原彪君(改)紹介)(
   第五七五七号)
七七 榎原、北郷駅間にガソリンカー運転の請願
   (伊東岩男君紹介)(第三七号)
七八 青森、野辺地間にガソリンカー運転の請願
   (山崎岩男君紹介)(第一二一〇号)
七九 ガソリンカーの運転区間を米沢駅まで延長
   等の請願外一件(西村力弥君紹介)(第一
   四四〇号)
八〇 ガソリンカーの運転区間を米沢駅まで延長
   等の請願(牧野寛索君紹介)(第一七〇二
   号)
八一 古江線にガソリンカー運転等の請願(永田
   良吉君紹介)(第五五五九号)
八二 名寄線等にデイゼルカー運転の請願(松浦
   周太郎君紹介)(第四七七号)
八三 米坂線にデイゼルカー運転の請願(牧野寛
   索君紹介)(第一七七四号)
八四 長野原線にデイゼルカー運転の請願(松井
   豊吉君紹介)(第五〇四四号)
八五 富岡駅に急行列車停車の請願(關内正一君
   紹介)(第一九七一号)
八六 山陰線急行列車を下関まで延長の請願(高
   津正道君紹介)(第三九八一号)
八七 明石、姫路間に国鉄電車運転の請願(岡田
   五郎君紹介)(第四五六六号)
八八 紀勢西線に通学列車増発の請願(世耕弘一
   君紹介)(第四七五号)
八九 参宮線亀山、津間に列車増発の請願(木村
   俊夫君紹介)(第二五九六号)
九〇 紀勢西線に通学列車増発の請願(田渕光一
   君紹介)(第四五六五号)
九一 武豊線に列車増発の請願(早稻田柳右エ門
   君紹介)(第四六八六号)
九二 土管等の鉄道運賃割引に関する請願(中野
   四郎君紹介)(第七三七号)
九三 元金鵄勲章拝受者に国有鉄道無賃乗車券交
   付の請願(越智茂君紹介)(第八五四号)
九四 林産物の運賃等級割引制度存続に関する請
   願(高橋圓三郎君紹介)(第四〇二五号)
九五 毛反毛及び綿反毛筆の鉄道一運賃改正に関
   する請願(天野公義君紹介)(第四〇二六
   号)
九六 歯だ製ろう及び原料の鉄道運賃改正に関す
   る請願(西村直己君紹介)(第四五七〇
   号)
九七 森本自動車営業所移転に関する請願(楯兼
   次郎君紹介)(第一四九号)
九八 安居線に国営自動車運輸開始の請願(長野
   長廣君紹介)(第三一二号)
九九 八戸、北福岡間に国営自動車運輸開始の請
   願(山崎岩男君紹介)(第七九五号)
一〇〇 八戸、軽米間に国営自動車運輸開始の請
   願(山崎岩男君紹介)(第七九六号)
一〇一 上の加江、東又聞に国営自動車運輸開始
   の請願(長野長廣君紹介)(第二〇七二
   号)
一〇二 国営自動車の運輸区間を川代まで延長の
   請願(鈴木善幸君紹介)(第二五九四号)
一〇三 瀬戸記念橋、名古屋駅間国営自動車運輸
   開始の請願(早稻田柳右エ門君紹介)(第
   二七八七号)
一〇四 宇和島市、近永町間に国営自動車運輸開
   始の請願(井谷正吉君外二名紹介)(第二
   九七一号)
一〇五 蟹田、三厩間に国営自動車運輸開始の請
   願(山崎岩男君紹介)(第三〇一八号)
一〇六 県道河野今治線に国営自動車運輸開始の
   請願(關谷勝利君紹介)(第三〇二二号)
一〇七 烏山、道地間に国営自動車運輸開始の請
   願(山口好一君紹介)(第三六四二号)
一〇八 若桜線バス複数化に関する請願(足鹿覺
   君紹介)(第四三三三号)
一〇九 岩井線バス複数化に関する請願(足鹿覺
   君紹介)(第四三三四号)
一一〇 倉吉、三朝線バス複数化に関する請願(
   足鹿覺君紹介)(第四八三八号)
一一一 賀露線バス複数化に関する請願(足鹿覺
   君紹介)(第四八三九号)
一一二 河原循環線バス複数化に関する請願(足
   鹿覺君紹介)(第四八四〇号)
一一三 国際自動車株式会社の一般旅客自動車運
   送事業経営免許反対に関する請願(安井大
   吉君紹介)(第二五九五号)一一四 国営自動車の路線外団体貸切輸送免許に
   関する請願(佐々木盛雄君紹介)(第四一
   〇一号)
一一五 同(世耕弘一君紹介)(第四八四二号)
一一六 同(田中好君紹介)(第五〇四一号)
一一七 同(矢尾喜三郎君紹介)(第五一九四
   号)
一一八 同(有田喜一君紹介)(第五一九五号)
一一九 同(楯兼次郎君紹介)(第五一九六号)
一二〇 回(田中好君紹介)(第五三〇七号)
一二一 同(大石ヨシエ君紹介)(第五三〇八
   号)
一二二 農業協同組合貨物自動車運送事業に関す
   る請願(足鹿覺君紹介)(第四三三二号)
一二三 栃木県における国営自動車の一般貸切自
   動工事業新規免許に関する請願(高瀬傳君
   紹介)(第四五六七号)
一二四 自動車免許制度撤廃に関する請願(三木
   武夫君紹介)(第四六二九号)
一二五 同(三木武夫君紹介)(第五〇四〇号)
一二六 道路運送法の一部を改正する法律案の一
   部修正に関する請願(小山倉之助君紹介)
   (第三六四三号)
一二七 栗原鉄道改軌に関する請願(只野直三郎
   君紹介)(第七三五号)
一二八 同(長谷川峻君紹介)(第一四三九号)
一二九 同(佐々木更三君紹介)(第四〇九九
   号)
    ―――――――――――――
#2
○松井(豊)委員長代理 これより会議を開きます。
 委員長が不在でありますので、理事の私が職務を行います。
 これより請願の審議に入ります。その審議の方法についてお諮りいたしますが、御出席になりました紹介議員のみの紹介の説明4承ることとし、それ以外は直接政府より意見を徴することにいたしたいと存じますが、この取扱いに御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#3
○松井(豊)委員長代理 御異議なければそのように決します。
 日程第三、第四、一七、一八、三六、三七、七八、九九、第一〇〇及び一〇五を一括議題とし、まず紹介議員の説明を求めます。山崎君。
#4
○山崎(岩)委員 紹介議員として趣旨弁明をいたしたいど存します。まず文書表第七九五号、八一尺北福岡間に国営自動車運輸開始の請願、請願者青森県八戸市長村井倉松外四名、本請願の要旨は、青森県八戸市より三戸郡島守村、中沢村、岩手県九戸郡軽米町を経て北福岡に至る路線は、八戸市と無限の資源を包蔵する岩手県北部地方を結ぶ幹線動脈路で、これが青森、岩手間の経済交流と沿線各町村の経済開発の促進に資するところ大である。ついては該路線に国営自動車の運転を開始されたいというのであります。
 次に文書表第七九六号、八戸、軽米間に国営自動車運輸開始の請願、請願者青森県八戸市長村井倉松外七名、本請願の要旨は、青森県八戸市と岩手県九戸郡とは同一経済圏内にあつて、物資の交易、文化の交流が著しく、八戸市から生活必需品を、九戸郡から木炭、木材を送り、さらに同地域は地下資源、森林資源を蔵しているが、両区間にいまだ旅客の輸送機関なく、東北線を迂回する不便な現状である。ついては八戸市と軽米町間に国営自動車の運転を開始されたいというのであります。
 次に文書表第七九七号、大畑鉄道敷設促進の請願、請願者青森県下北郡大間町長中島徹夫外十三名、本請願の要旨は、青森県下北郡を開発し、北海道との連絡を期するための大間鉄道の敷設工事は、大畑、大間間の二十九キロ中、桑畑まで十六キロの至難な基礎工事が完成したまま中止されているが、未開通の十三キロは比較的平易な工事であり、これが完成は郡民の切望であり、産業開発にも多大な利便を来すものである。ついては大畑鉄道敷設工事を促進されたいというのであります。
 次に文書表第七九八号、鉄道敷設法の一部改正等に関する請願、請願着北海道檜山郡江差町楢山鉄道促進期灰同盟会長谷口太一、本請願の要旨は、現行鉄道敷設法の別表敷設予定鉄道は、制定以来相当の長年月を経過し、かつ終戦後のわが国経済の現況から大幅な追加編入を要するものである。ついては本法を改正し、地方産業開発上重要なる鉄道新線の敷設予定線を設定するとともに、北海道南西海岸線を敷設予定線に編入されたいというのであります。
 次に文書表第八〇一号、青森港中央埠頭臨港鉄道整備に関する請願、請願者青森市長横山實外一名、本請願の要旨は、青森港はその中央埠頭に三千トン岸壁が完成されることになつたが、これと表裏一体をなす臨港鉄道がいまだ整備されず、本岸壁の利用上、不利不便は大である。ついては本港の国際的重要性にかんがみ、すみやかに中央埠頭臨港鉄道を整備されたいというのであります。
 次に文書表第八〇三号、大間鉄道敷設促進並びに大間港国営修築に関する請願でございます。請願者青森県下北郡大間町長中島徹夫外十三名でございますが、本請願の要旨は、先ほど私が文書表第七九七号をもつて述べましたところの大間鉄道というのは、これは大畑鉄道のことでございます。従いまして本件に対しましてはすでに七九七号をもつて趣旨の弁明をいたしましたから、御了承いただきたいと存じます。但し大間港修築に関する請願は、港湾局長さんの所管であるかと考えまするから、後刻港湾局長さんにお願い申し上げたいと存じます。
 次に文書表第一二一〇号、青森、野辺地間にガソリン・カー運転の請願、請願老青森市長横山實外五名、本請願の要旨は、東北本線青森、野辺地間の沿線各駅は、乗降客の繁雑はなはだしく、通勤者が乗客のほとんどを占めている現況であり、また本区間は列車の運行間隔が長く、適時運行がないため、利用者は日常著しく不便を感じている。ついては青森、野辺地間にガソリン・カの運転を実施し、野内村久栗坂、小湊町浜子、東平内村口広及び野辺地町馬門にガソリン・カー簡易停車場を設置されたいというのでございます。
 次には請願第三〇一四号でございます。三陸沿岸従貫鉄道等敷設の請願でございます。その請願の要旨は、宮城、岩手及び青森の三県にまたがる東海岸従貫鉄道は三陸沿岸地方開発の根幹となるもので、これが急速なる工事完遂をしばしば当局に要望しておるのであるが、すでに鉄道敷設法によつて建設予定線に編入されておりながら、いまだ全面的に着工の運びに至らず、なお大畑、大間線も一部着工のまま中止の状態にあることはまことに遺憾である。ついては三陸沿岸縦貫鉄道の速急完遂と大畑、大間線鉄道を速急実施されたいというのでございます。
 次二は請願第三〇一五号、東北本線の複線化に関する請願、請願者は青森県議会議長中島清助、本請願の要旨は、東北、北海道の総合開発の促進に伴い、東北地方自体の貨物発送量の増加に加えて、北海道からの貨物処理が多大となり、今後現在の東北、奥羽両線のみではとうてい円滑な輸送ができないものと思料される。ついてはすみやかに東北本線を複線化されたいというのでございます。
 次には請願第三〇一八号、蟹田、三厩間に国営自動車運輸開始の請願、請願者青森市長横山實外八名、本請願の要旨は、先般津軽線青森、蟹田間が開通し、今後さらに三厩までの鉄道延長が実施されることになつているが、該鉄道施設計画は二股、大平経由山の手まわりのため、海岸線に沿つた平舘村、一本木村民はその恩恵に浴さず、高運賃の民間バス利用に限定されているのみならず、この海岸線は景勝地に恵まれ、観光的発展を期待される地帯である。ついては津軽半島蟹田、三厩間に国鉄バスを運行されたいというのでございます。
 以上請願の要旨を弁明いたした次第でございます。
#5
○松井(豊)委員長代理 本請願に対する政府の意見を求めます。
#6
○細田政府委員 ただいま御説明のございました請願の各件につきましては、御説明のありました順序で政府の見解を申し述べざせていただきます。
 まず初めに、八戸、北福岡間に国営自動車運輸開始の問題でございます。これは次の八一尺軽米間に国営自動車運輸開始とあわせてお答えを申し上げたいと思いますが、御要望の八戸、軽米、北福岡間は五十二キロございます。軽米、北福岡間の二十七キロは国鉄自動車がすでに既設路線として運行中でございます。従つて問題は八戸、軽米間の二十五キロが問題になるわけでございますが、これにつきましては現在民営の業者、すなわち南部鉄道のバスが運行いたしております。それらとの関連上、早急に実施は困難ではないかと考えられるのでございますか、なお十分そういう民業その他の関係につきまして研究いたしたいと存じておる次第でございます。
 次に、大畑鉄道敷設促進、日程第三と第四を合せまして、港湾関係を別に、鉄道関係だけについて申し上げたいと思います。大畑、大間間の鉄道は、昭和十四年二月に工事に着手いたしまして、十八年の二月に大畑から桑畑までの路盤工事を完了いたしたのでございますが、戦争のために工事を中止いたしております。桑畑、大間間は未着手のまま今日に及んでおるのであります。私どもの方で今日建設未成線と申しておりますが、それに該当いたすものでございます。工事といたしましては、桑畑までが軌道工事のみで容易でございますが、未着手区間の桑畑、大間間は地形がかなり錯雑しておるようでございまして、隧道もかなりできるようでございます。工事の再開につきましては、御承知のように昭和二十八年度の新規の着手路線はすでに決定いたしておりまして、これまた昭和二十九年度新規に着手するかどうか、どの程度着手するか、どれを着手するかというような点につきまして建設審議会への諮問もいたし、運輸省並びに国有鉄道の態度をはつきりきめたいというふうに考えておるわけでありまして、その節に、いろいろ御議論が出るのではなかろうか、かように考えておる次第でございます。運輸省としましても、工事の再開につきまして十分研究をいたしたいと思つております。
 次に、鉄道敷設法の一部改正の問題でございます。請願の七九八号、大島から江差を経て瀬棚に至るところの路線を鉄道敷設法別表に入れるという御要望でございます。この路線の沿線には各種の資源が豊富でございまして、北海道総合開発上非常に重要ではないかと考えております。線路はおおむね海岸に沿いまして、江差付近の地形は非常に平坦でございますが、一般に山が海に迫つておりまして、土工量が割合に多いのではないかといわれております。特に久遠、太櫓の郡の境に長大な隧道ができるのではないかというふうに考えられておりまして工費はかなり多額を要するのではないかと考えられるのであります。敷設法の別表の改正につきましては、今国会で十三線の追加を先ごろ御承認を願つたわけでございますが、さらに追加すべきものにつきましては、研究をいたしまして、追つかけて追加をいたし、法律案として出すということになつておるわけでございまして、そういつた線で十分研究させていただきたい、かように考えておる次第でございます。
 次に、青森、野辺地間にガソリン・カー運転のお話でございます。ガソリン・カーは、最近はディーゼル・カーといつておりますが、御趣旨は何と申しますか、気動車の運転、これに対しましては請願もかなりほかからも出ておるようでございまして、全国的に気動車の運転に対する要望が非常に多いのでございます。国有鉄道といたしましては何と申しますか、近代化といつたような名目で、電化あるいは気動車化というものを今後相当重点を置いてやつて参りたい。特に地方線区におきまして、客車も悪い、列車の回数も少いというような状況でありますので、気動車を入れれば両方解決するわけでございます。これを本年度からかなり大量につくりまして、逐次御要望に沿いたいというふうに考えておるのでございます。この請願地方線区につきましても、相当旅客が込んでおるので、御要望が非常に強いという点は承知いたしておるのでありますが、ただいまのところではまだ計画を持つておりません。今後気動車の増備と相まつて研究さしていただきたい、かように思う次第でございます。
 次に青森港中央埠頭臨港線の問題でございますが、これにつきましては港湾局長が参られまして、港湾局長の方でお答えを願うということにいたしておるのであります。ダブると何ですが、いずれにいたしましても私の方の考えといたしましては、せつかくりつぱな中央埠頭かできても、臨港鉄道がないということは画竜点睛を欠くわけで、港の利用上非常に遺憾の点か多いと思います。経費の分担その他について港湾局と打合せをいたしておりますが、なるべく早い時期につくりたい。いずれにせよ線路を入れたい、かように考えておるわけであります。
 次に三陸沿岸鉄道の敷設の請願であります。三陸沿岸の縦貫鉄道は、申し上げるまでもございませんが、仙台を起点といたしまして宮城、岩手、青森、この三児を太平洋岸に沿いまして縦貫いたしまして尻内に達するところの鉄道でございまして、延長が四百二十六キロでございます。このうち未完成区間でありますのは、気仙沼と前谷地の間は建設未成線、気仙沼、津谷間は昭和二十七年より工事に着手いたしております。また盛、釜石間及び宮古、久慈間はいずれも敷設法予定線に該当しておりますが、工事には着工しておらないような次第でごいます。この山陸沿岸の縦貫鉄道は、国土の総合開発という見地から考えまして、非常に重要であることは言うまでもございません。この地形はやはり険阻でございまして、完成に相当な工事量がかかり、従つて経費と年月がかかるような状況でございますが、なるべく早くこれの全通をはからなければならぬと考えておる次第でございまして、さしあたつてやつておりますもののうちで、特にこの請願にもございますが、前谷地方面からの着工というような点、これについては今後十分に研究をいたして参りたいと考えておる次第でございます。なお二十九年度以降つきましてては、先ほど申し上げたような状況でございますが、これらの機会に他の線路の比較等を十分研究いたしたいと思います。
 次に東北本線の複線化の問題でございます。東北本線の線増は、昭和二十七年度におきまして黒沢尻、花巻間の十二キロ五を完成いたしました。引続三一十八年から品井沼、石越間四十二千口を着工の予定であります。本北本線が複線でないということは非常に大きな輸送上の隘路になつておるわけでのります。ことに戦後――戦争中もそうでございましたが、ことに戦後東北、北海道の需要率というものは非常に上つておりまして、東北本線の複線化というものは焦眉の急と考えておる次第であります。予算等の措置をできるだけとつていただきまして、できるだけ早く完成いたしたい、かように考えて中るわけであります。
 なお東北本線の電化かこの請願の中に入つておるのでございますが、東北下線の電化につきましては、計画は持ておるのでありますが、ただいまのところでは東海道線、山陽本線の一部を先にやることにいたしておりますので、順序としてはたたちにかかるというわけには参らぬと思います。電化も先ほどちよつと申し上げましたが、国鉄の経営の合理化、サービスの改善、輸送力の増強、そういつた見地から絶対必要であり、かつ有利なことでございますので、これも予算措置の許します限り促進をいたしたい。非常に遅々としておりますので、促進をいたしたいと考えておるような次第でございます。
 最後に蟹田、三厩間の国営自動車の問題であります。この蟹田、三厩間は現在民営業者青森バスがこの御要望の所と同じ所を全線一日五往復ずつ運行いたしております。こういつた関係から、国営自動車の運行開始というものはいろいろな問題がありまして、早急実施は困難じやないかというように考えております。なお十分現地の事情その他につきまして研究さしていただきたいと思います。
#7
○山崎(岩)委員 ただいま政府当局から御懇篤なる御説明を承つた次第でございますが、まず全国的に見た一つの傾向から判断いたしまして、国鉄のバスを運行してもらいたいという請願が非常に多いのです。これは東北地方、北海道並びに関東、関西にかけまして、一般の傾向のように私は考えるのでございますが、政府当局におきましては、民間圧迫、民営圧迫といつたような声におびえまして、この国鉄のバスの運行に対しましては非常に消極的な態度をとつているように私は考えます。これは当委員会におきましてもしばしば論議せられておつたのでございますが、この国鉄のバスの運行の問題につきましては、東北、北海道の寒冷地帯、積雪地帯等におきまして、その要望がもつとも大なるものがあるのであります。民間バスだけでは冬季間六箇月間も休業しなければならないような状態でありますので一莫大な資金を注ぎ込んで車の整備をするとか、あるいは路線の拡張をやるとか、道路の改修をやるというようなことができない。そこで東北、北海道の積雪寒冷地帯におきましては、この国鉄のバスというものをぜひ開通してほしい、運行してほしいという要望が大きい、そこで政府におかれましては、どうか地方的な環境、状況というものにも明快なる御判断をたれまして、地方的な事情を十分研究され、そうして民間、民営圧迫というような声におびえることなくして、国鉄バスの運行に対しても十分の誠意をもつていただかなければならないと考えるのであります。今日国鉄というものは、このバス運行のために非常な圧迫を受けております。冬季間鉄道を利用する地方でありましても、夏のよい気候の時期になりますと、バスを利用する客が非常に多い。従いましてハスの運行のために圧迫されておる鉄道自体の欠損というものは、これを数学的に見たならば相当大きいものであると考えますので、国鉄当局におきましてもその政策の一部分として、十分にこの国鉄バス運行ということについて研究をたれられ、政府当局と十分に連絡をとられまして、どうかひとつこの地方の要望をかなえるように、適切妥当なる方策を立てられるようにお願い申し上げたいのでございます。
 次に大間鉄道敷設促進に関する問題でございますが、この問題は先ほども細田鉄道部長さんから御懇篤なる御説明があつた通りに、もうこの鉄道は工事に着手しておるのでございまして、大畑まですでに開通をしておる。大畑から桑畑までの間十六キロにわたりましては路床もでき、また鉄橋もかかり、トンネルも掘鑿されておる。難工事中の難工事といわれるところがすでに完成しておるのであります。先ほどのお言葉の中には桑畑から大間の間にも、相当難渋な工事の箇所があるやに御説明があつたの石ありますが、私ども地方民としてこの地方をくまなく歩いている者にとりましては、桑畑、大間間の十三キロの工事というものはそう難渋なものがない、かように私ども考えておるような次第でございますので、どうかこの鉄道を一日も早く完成せられるように、御配慮のほどをお願い申し上げたいのでございます。この大間と北海道との間の連絡はきわめて近距離にあるのでございまして、機帆船のボンボン発動機を利用いたしましても、二時間でりつぱに港から港に移ることができるのであります。ただいま大間港は、運輸省の港湾局長さんの御配慮によりまして、相当手をかけて浚渫の仕事をやり、また防波堤もつくつておりまして、昭和三十年ごろまでには百メートルの防波堤もできるし、五百トン級の機帆船ならこれに接岸することのできるバースもできることになつておるのであります。こういう港湾の設備ができ上りますと、北海道との連絡の上に、機帆船を利用する、あるいは五百トン級の汽船を利用することは易々たるものであるかと考えられますので、この港湾の設備と相まつてぜひこの鉄道の完成を果してもらいたい。これきえできれば、北海道との連絡というものは非常に短縮せられることになるのでありまして、東北並びに新潟県を加えたよりもまだ大きいと言われておる北海道の開発というものが、目下緊喫の大事とされている折柄でございますので、北海道との運輸交通の利便をはかるということが、国策の最も重大なる一環でなければならないと私は信じております。従つて政府当局におかれましては、どうかこの鉄道をすみやかに着手するという御方針をたれられまして、鉄道建設審議会等と緊密なる御連絡をおとりくださいますように、お願い申し上げる次第であります。
 またガソリン・カーの運行等の点につきましても、各地方の要望等がきわめて大なるものがあるのでありまするが、ガソリン・カーを運行するということは、民間ハスの圧迫を受けております鉄道としてどうしてもやつて行かなければならぬ国策だと私は考えますが、このガソリン・カーの運転をやることによつて、今まで停車場かなかつた箇所にも軽い停車場を設けることもできる。従つて乗降客がふえて来る。時間的に言いましても、二時間、三時間待たなくても、三十分ないし一時間でガソリン・カーが来るということさえ判断がつけば、乗降客は必ずこれを利用する。目下のところ停車場の間隔が非常に長い。そこで時間的にも長いこと待たされますので、ついバスを利用するという傾向も多うございますので、これは国鉄運営の面から考えましても、この問題をすみやかに解決するということは、政府としても当然とらなければならぬ国策であるかと考えますので、どうぞこの点につきましても賢明なる御判断をたれられまして、地方の要望をすみやかに達成せられるようにお願い申し上げるものでございます。以上お願い申し上げておきます。
#8
○細田政府委員 ただいま重ねていろいろな御要望がございましたので、お答えを申し上げたいと思います。
 国鉄自動車の運行について民業を圧迫するという見地から遠慮しているのじやないかというお話でございまして、いろいろ地方の峯劣るにもかかわらず、促進されないじやないかというおしかりでございますが、この問題は運輸省といたしまして非常にむずかしい問題の一つであると考えております。確かに国鉄自動車に対する地方の要望は強いのでございます。しかし民間の業者があつてもどんどんそこへバスが出て行くということになると、どうしても国鉄の力はかなり大きいものがありますので、好むと好まざるとにかかわらず、結果的に民業が打撃を受けるということになるので、そういうことはわれわれとしてはこれまでも考えて参りましたし、今後も考えなければならぬと思います。ただ御指摘のように、民業があるから何でもやつてはいかぬということはいかぬと思うのでありまして、そういつた点につきましては、ただいまお話がありましたように、地方の事情と輸送の事情といつたものも十分検討して行くことが必要であろうと考えるのでございまして、できるだけ御趣旨の意のあるところを尊重いたしまして、地方々々の特殊な事情を研究させていただきたいと考えております。
 それから大間の鉄道が大間港の修築の問題と関連があるということは、十分承知いたしております。昭和二十九年度以降の新線建設をどうするかということは、今差迫つておる問題でございまして、そういつた事情、あるいはその他北海道との交流といつた点を十分研究いたしまして、審議会等にもお諮りしてきまるかと思います。これを今ただちにやるかやらぬかということを申し上げる段階ではございませんが、そこは十分尊重して参りたいと考えております。
 次にディーゼルの問題でございますが、鉄道が多額の経費を使つてあれだけの線路をつくり、またそれを保守して参つておるのでありますが、ひどいところは一日に四阿か五回しか汽車が走らぬという状況でございまして、従つてバスから非常な圧迫を受けるというのは、これは全国の各線につきましてざらに見られる傾向でございます。そういつた点から考えても、ディーゼルは焦眉の問題であろうと考えますが、それにも増してサービスの改善という点から、最も重点を置いて考えて行かなければなつねことと存じております。今後できるだけ予算措置も進めて、急速に増備を進めて行きたいと考えております。
#9
○山崎(岩)委員 了承いたしました。
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#10
○松井(豊)委員長代理 次に日程第二八を議題とし、紹介議員の紹介を求めます。
#11
○徳安委員 本請願の要旨は、若桜線の若桜駅と姫津線播磨新宮駅とを結ぶ路線を、鉄道敷設法予定線に編入の上、すみやかに鉄道を建設せられたいというのであります。
 鳥取県と兵庫県姫路地方とは、古来経済上緊密九関係にあるところでございまして、この間の交通は今出に至るまで播但線または因美線を経由のほかに方法がございませんでしたが、鳥取と姫路とを直結する本鉄道の敷設は、山陰、山陽を結ぶ経済の発展文化の交流に寄与するところきわめて大なるものがあると存じます。この沿線は十数万町歩に及ぶ厖大なる原始林におおわれ、木材年産五十万石、薪五十万石、木炭百万俵にも及び、ここには農林省の一大貯木場がありまして、それらの山林資源の開発をはかるためにも、本鉄道の建設は一日もゆるがせにすることのできない喫緊の要請であると存じます。なお東京方面から九州方面に参ります急行につきましても、京都経由あるいは大阪経由で参りますよりも、姫路からのこの新しい線ができましたならば、若桜、鳥取に抜けまして九州に参るに、時間的にも経済的にもいいのだという説が有力になつておりますが、こうした点から考えましても、この線をすみやかに予定線に追加せられて建設ざれるこを、同地方民がひとしく要望しておるところでございますから、どうぞ御採択をお願いいたしたいと存じます。
#12
○松井(豊)委員長代理 本請願に対する政府の意見を求めます。
#13
○細田政府委員 ただいま議題となりました若桜、播磨新宮駅間鉄道敷設の件についてお答えいたします。本区間は鉄道敷設法の別表に定められております予定線に該当しておりません。先ほども問題がありましたが、まず敷設法の予定線に入れるかどうかという問題があります。入つてから工事に着手するかどうかという問題に相なるかと考えます。国鉄は昭和九年にこれを調査いたしております。本区間は六十一六キロございまして、建設費は大体三十五億程度かかるのではないかと申しております。沿線はただいま御説明がありましたように、農林産資源か非常に豊富でございます。また陰陽連絡といたしまして、いいルートになるということも御説の通りであろうかと考えます。経過地はおおむね山間部でありまして、担保川、その支流の引原川の流域を通過するために、かなり地形が急峻でありまして、多数の隧道、橋梁を要するほか、土工量も大きく、特に戸倉峠付近は長大なる隧道を必要とするようでありましてかなり難工事であるということに調査の結果なつておるのでございます。最初に申し上げましたように、これを敷設法の別表に追加するという問題が、まず先決であろうかと考えるのでありますが、この敷設法別表に追加する線をどうするかということにつきましては、すでに建設審議会にもお諮りをいたしておるのでありまして、前国会の解散、あるいは建設審議会の委員の任期が満了いたしましたために、審議の途中で委員が全部更新されたような形でございます。近く建設審議会が開かれまして、そういつた点につきましてもさらに検討いたす、かようなことに相なつておりますので、運輸省といたしましても、この線につきまして、十分調査研究をいたしたい、かように考えております。
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#14
○松井(豊)委員長代理 次に日程第一〇八ないし第一一二を一括議題とし、紹介議員の説明を求めます。徳安君。
#15
○徳安委員 ただいま議題となりました第一〇八から第一二一に至る五件の請願でありますが、これは鳥取県の既存バスがございますが、それを複数化してもらいたいという請願であります。一括してその説明をいたしたいと存じます。
 鳥取県は長い間独占的な企業体によつて経営されておりましたが、先般県民多数の要請によりまして、一部に複数制が実現いたしました。爾来この複数制の実績にかんがみまして、もう少し複数制にしていただきたいという輿論かほうはいとしてみなぎつておるのであります。この請願は各関係地元の町村長を初めとして、利用者多数の請願に基くものでありますが、すでにこの問題につきましては、公聴会等も開かれまして、許可するかしないかの御決定を願う段階に入つておるようであります。この複数制が実現いたしますれば、既存の業者に非常に大きな迷惑を及ぼすのではないかというような御懸念が一部にはあるようでありますけれども、鳥取県は長い間交通に恵まれないし、文化も非常に低かつたために、バスの利用、交通の利用が各県に比較して非常に率が悪いようであります。従つて交通機関か整備され、バスが複数化されますと、むしろこれを利用する者がたくさんできまして、既存の業者に迷惑を及ぼさずして、新しいものがどうにか成り立つて行くというような現状が、すでに過去の複数制においてはつきりと証明せられておるのであります。言葉をかえて申しますと、最近複数制になつた場所でも、決して既存業者の乗客を奪つたり、そうしてその営業状態に悪影響を及ぼさずして、新しいバス会社が得たところの乗客以上に、一般の利用者がふえておるというようなパーセンテージを示しておるのであります。この第一〇八から第一だ至る五線でありますが、この五線につきましても、非常に乗客の多数の場所でありまして、現在では朝晩の通勤等の場合には、取残されて来ることのできない者がたくさんあるというような状態であります。かりに新しい複数制ができましても、既存業者に迷惑を及ぼすようなことは絶対にないと考えておりますし、しかもこの五線には、既存業者のバスがあまりサービスがよくないために、沿道の住民も非常に困つております。むしろこの際複数化していただくことが、県民多数の要望に沿うゆえんであるということから、地元関係の全部のほとんど一致した陳情、請願によつて、この請願になつたような次第であります。一々一件々々について希望を申し上げればございますけれども、すでにこれは請願書の内容にも書いてありますので、これを省略いたします。目的は回しごとであり、請願の趣旨は同一のことでありますから、ぜひ御採択を願いまして、複数制が実現いたしますように御配慮をいただきたいと存じます。
#16
○松井(豊)委員長代理 本請願に対する政府の意見を求めます。
#17
○高橋説明員 ただいまの鳥取県の若桜線その他合せて五路線の関係につきましては、目下新たな事業を開始しようとする免許の申請が出願されておりまして、これに対しまして当省におきましては目下調査を進めておる途中でございます。運輸審議会に諮問をいたしておりまして、公聴会は済みましたが、現在のところまだ答申が出ておりません。その答申も尊重いたしまして、これが処理を進めたいと思つておるところでございます。一般的に申しまして、新たに事業者を免許する必要かあるかどうかという点につきましては、道路運送法の第一条なり第六条の免許基準というふうなものにつきまして十分検討を進めなければならないわけでございまして、公正な競争を確保しつつ、利用者の利便を増進できるかどうかという点にかかつておるわけでございます。若桜線ほか五路線につきましては、ただいま進行の途中でございますので、これが解決につきましては一層慎重を期したいと思います。
#18
○徳安委員 ただいま政府の方から御説明をいただきましたが、この路線に対しましては県民あげて要望しておりまして、地元町村長あるいは各町村議会、あるいはこれを利用するところの大会社あるいは学校、一人として反対するものはございません。全部調印をして出しておる状態でございますし、またここに請願いたしておりまする足鹿君初め、本県選出の私ども代議士におきましても、毎日のごとくに陳情が参つておりまして今ではほとんど県民運動になろうとしておるような状態であります。私どもは決して既存業者をつぶそうなどとは考えておりませんし、両方が公正な競争によつて、妥当な繁栄をしていただくことを望んでおるのでありますが、とにかく鳥取県は長い間その独占の弊害によつて県民がいかに苦しんでおるかということは、現在県下をあけてこの問題が注目の的となり、しかも陳情が毎日殺到しておるという実情に見ましても明らかであると思いますので、いろいろなりくつもございましようが、どうぞ政府におかれましても、こうした問題に対しましては、机上の議論だけではなくて、はたして既存業者がほんとうにサービスを発揮して、県民に満足を与えておるかどうかというような問題並びに両者が対立してほんとうにやつて行けるか行けないかというような問題につきましては、先ほど申し上げました通りに、過去の複数制を実施された実績等に顧み、証明ができるわけであります。そうした点をよく御勘案いただきまして、すみやかに運輸審議会の答申を求められて、県民の要請にこたえていただきまずように、特別の御配慮をお願いいたしたいと思います。
    ―――――――――――――
#19
○松井(豊)委員長代理 次に第六〇及び第一〇六を議題とし、紹介議員の説明を求めます。關谷君。
#20
○關谷委員 まず日程第六〇につきまして御説明を申し上げまして、御賛成を得たいと思います。伊予北条駅整備拡張の請願であります。この要旨は、愛媛県温泉郡北条町所在の伊予北条駅は、大正十五年鉄道開設当時に建築されたままで、観光地の駅としてはふさわしくないのはやむを得ないとしても、同町の現勢、交通量に比べてもきわめて狭隘でありまするので、待合室は現在の二倍程度が必要であり、ホームは、十車両連結の列車は二車両かホームの外に停車する状態であります。ついては伊予北条駅亭整備拡張されたいというのであります。
 大体北条というところは、瀬戸内海の風光明媚なところでありまして、ここの乗降客は、年間を平均いたしましての数字から見ますと、さほどでないというふうに考えられるかもわかりませんが、その駅を利用いたします者は、春あるいは夏というふうな季節的なものでありまして、ことに夏のときにおきましては、場外へあの暑い中に非常に乗客があふれているというふうな状態に相なつているのであります。観光施設が整つて参りますと、駅舎の整備というようなことが非常に重要視せられることに相なりまして、この駅の狭隘さというものは万人の認めているところでありますので、ぜひともこれを拡張するよう御配慮が願いたいのであります。政府当局の御答弁をお願い申し上げますとともに、全委員の御賛成を得たいと思います。
#21
○細田政府委員 お答え申し上げます。伊予北条駅が非常に古い建物で狭隘であるという点につきましては、私どもも同感でございまして、何とか整備拡充をして参らなければならぬというふうに考えております。ただ全国各地の駅舎でこういつた同じ程度の状況といいますか、もつとひどい状況のところもございます。ずいぶんと整備し改築しなければならぬ駅舎は数多いのでありまして、そういつた点、また一方予算の事情というような関係から、なかなかこれが早急には進捗しておらないという実情でございます。早急に伊予北条駅を改築するという計画は、今のところいたしておらないのであります。予算の事情その他からかなり困難があると考えられるのでありますが、今後とも実現方につきまし工十分努力いたしたい、かように考えております。
#22
○關谷委員 まことに通り一ぺんの御答弁だと申し上げるほかはないのであります。これは実は本日もこの町長か幸い陳情に来ておりますので、午後には国鉄当局へお伺いをする、こういうことに相なつているのであります。本省の方で形式的に机の上でお調べになつた結果そうであろうと存じますが、大体地元か非常に熱心であり、周囲のものがほんとうに北条駅が困つているというようなことで、地元といたしましては、四国の鉄道管理局の方に向けていろいろ陳情いたしまして、聞くところによりますと、何でも待合室を拡張する部分の経費は町の方で負担しろ、その他のことについては国鉄当局で考えようというようなところまで行つているかと思いますので、これはおそらく本省の方で十分な調査ができておらないために、そういう御答弁であろうと思うのであります。この点はよく御調査を願いまして、四国の鉄道管理局と連絡をとられたい。そのようなものではない。四国の鉄道管理局におきましても、その点非常に気の毒であると言つている。鹿島という風光明媚なところがありますので、何万というものが毎日寄つて来て、あの暑い盛りにそれがどの列車に乗ります場合にも、場外で汗を流したまま立つているという状態で、これは見るに忍びないということに相なつているのでありまして、国鉄当局もこれはおそらく御承知であろうと思う。そのためにそのような話合いが大分進んでおると思うのしありまして、十分認められておりますので、単に形式的に、他の駅の方が白いのだ、まだ困つているところがあるのだというような通り一ぺんの御答方でなくして、もう一度よく調査をせつれて、そうしてどのように四国の方が考えているのかという点もよく御調査を願つて、早急に手を打つならどういう方法をとるのだというような詳細は御答弁を、次の機会にもう一度私がお願いすることにいたしますから、その際にもう一回お願いをいたしたい。こようは一応この程度においておきますが、もう一回御答弁を願いたい。書面ででもけつこうでありますので、その点お願いいします。
 次に、日程一〇六の県道河野今治線に国営自動車運輸開始の請願でありますが、この請願につきましても、今日代表者がちようど見えておりまして、午後に国鉄当局へも陳情に伺うことになつておるのでありますが、県道河野、今治線は、北条町と今治市を連絡する最短道路であつて、この沿線は一市六箇町村が散在いたしておりまして、住民は約十万というようなことでありまして産業経済上の利用価値は日ごとに増加いたしておるのでありますが、この路線は鉄道沿線から遠く離れておりますために、交通運輸の便がきわめて悪い状態にあります。ついては県道河野、今治線に国営自動車を運行せられたいというのであります。皆さんの御賛成を得て実現をするようにいたしたいと思いますので、政府当局の御答弁をお願いしたいと存じます。
#23
○細田政府委員 この国鉄自動車の前に、先ほどの北条駅の問題について、一言申し上げます。私先ほど申しましたのは、国有鉄道本庁にすぐ照会をいたしまして国有鉄道本庁の意向に基さましてお答えを申し上げたわけでありますが、現地において四国鉄道管理局といろいろ話合いが進んでおるというただいまのお話でございまして、調査があるいは不十分であつたのじやないかと思います。その点につきましては、さらに現地に当りまして調査をいにしまして、その結果につきまして御報告を申し上げさしていただきたいと考えます。
 次にバスの問題でございますが、御
る政府の意見を求めます。
#24
○細田政府委員 国鉄自動車の団体貸切の問題につきましてお答えを申し上げたいと思います。国鉄自動車の団体貸切は、国有鉄道からは昨年の初めころ、春だと思いますが、出願が一括出ておるところでございます。ただ団体貸切につきましては、民間からの反対もかなり強い陳情になつて現われておるような状況でございます。そこで私どもといたしましては、自動車局の方とも十分相談をいたしまして、ある制限のもとに団体貸切をやらせるという方針を決定いたしまして、各自動車営業所の実情によりまして、逐次認めて参つておるのでございます。制限と申しますのはどういう点かと申しますと、まず沿線のお客さんに、つまり路線からうんと離れてどこへでも行つて団体貸切をやるのではないということでごいます。それから両数につきましては、一般の定路線の仕事がいわゆる普通のバスの運行が団体貸切のために縮小されては困るわけてございますので、この点につきましては予備軍をもつて充当する、車のゆとりのある際にだけやる。従つて団体貸切に充てる両数につきましては、各営業所ごとに制限をいたします。それから行先でございますが、どこまで行つてもいいという性格のものでないのでありますから、それの行先についても制限を加える。こうした形で団体貸切を逐次認めて参つておるのであります。今お話のありました加茂の営業所につきましては、まだ認めておらないのであります。たしか私の記憶で間違いがなければ、全国で三十箇所くらいはすでに認めたと思います。それで逐次一件々々当つておりますので、ただいま研究中でございます。できるだけ早く団体貸切の問題については、ただいま申し上げたような方針で解決して参りたい、かように考えておる次第でございます。
#25
○楯委員 いろいろむずかしいいきさつはわかるのでありますが、ただいまの近城線の団貸の問題につきましては、この近城の沿線に位する町村民が特に交通機関かほかにないので、ぜひ貸切輸送をやつてもらいたい、こういうことを要請して来ておりますし、この請願の内容を読んでみますと、次のように書いてあるのであります。それは交通機関の経営か民営であると国鉄であるとは別に問題はありません。ただ簡単にして容易に運送の依頼のできる便利さを望んでおる。そういう面について他意はないのだが、目の前を国鉄バスが走つておつてもそれを使えない、こういう不合理なことがある、こういうことを言つて来ておるわけであります。ただいま政府委員の説明されましたような民間に対する不合理はないと思いますので、早急にひとつ当箇所の貸切輸送に対しまして許可をお願いしたいと思います。
 それから次の問題をいま一つ続いてやりたいと思います。次の請願は、森本自動車営業所の移転に関する請願であります。これも私は長い説明は省略したいと思いますが、この方面における国鉄自動車の経営上、どうしても金沢駅の構内に自動車の発着箇所が必要である、こういつて地元関係者がいろいろ陳情運動をしておるわけであります。話に聞きますと、そういうような計画も運輸省にはあるということでありますので、今どの程度に進捗しておるか、御説明願いたいと思います。
#26
○細田政府委員 金沢駅の改築に伴う駅前広場の利用につきましては、市電、バス、ハイヤー等の発着あるいは駅乗降客の流れ、そういつたような点を総合的に勘案いたしまして、目下検討いたしておるのでございます。国鉄自動車の発着所について、計画上何ら考慮されておらないということが書いてございますが、さようなことはないのでございまして、当然考えるべきことでございますし、検討いたしておる次第でございます。まだ決定いたしておらないのでございますが、早急に決定をいたしたい、かように考えておる次第でございます。なお森本営業所の金沢駅付近への移転でございますが、これは金沢が終点になつておりますので、金沢に営業所がある方が能率上いいということにつきましては、これはもうまず疑いの余地がないじやないかと考えております。それが発生的な理由から森本にありまして、そのままになつておる状況でございますが、これを金沢の駅付近に移転させるということにつきましては、予算事情あるいは将来の運輸の事情、そういつた面を考慮いたしまして、検討をいたしておる段階でございます。ただ用地につきまして都市計画との関連がありますので、それとの関連を見通しをつけ、そうしてあとは予算の問題、こうなるかと思います。十分研究いたしたいと考えます。
#27
○松井(豊)委員長代理 次に日程第七六を議題とし、紹介議員の説明を求めます。原君。
#28
○原彪委員(改) 日程第七六、常盤線電化の請願でありますが、この常盤線電化の請願につきましては、終戦後第一国会以来、毎国会請願書を欠かさず出し、いつも委員各位の絶大なる御支援によつて可決されて参つたのでありまするか、終戦後CTSのあつた時分に、運輸省、CTS両方の御努力によりまして、松戸まで行つておる電車かようやく取手まで延びて、茨城県の玄関口でありまする取手に入つたことは、茨城県民二百万のひとしく喜んでおつたところでございます。ところが取手まで電化ができてから五年間、運輸御当局には、あの当時本委員会において私の質問に対して、年度計画をもつてお示しいただきました。取手の次は土浦まで、その次は水戸まで、その次は平まで、年度計画をもつてこれをやるということを確約されたことは、速記録に明らかなところでございます。しかるに取手までできて五年間、何ら実現を見ず、まことに私は残念でたまらないのでございます。その間において山崎運輸大臣の当時、土浦まで電化するということがようやく省議でおきまりになりまして、きまつたのだと思うのでありまするが、予算にこれを計上するということが、確定されたのでございましようか。ここにおられまする關谷理事がちようど政務次官のときに、私の方の県にお見えいただいて二十四年度でしたか、二十五年度の予算には計上すると大勢の前で確約されたことがございます。そういたしますと、吉田内閣かずつと続いておつて、運輸大臣は、今はかわつておりますけれども、当時のこの約束事を受継いで、少くとも私は本年度予算には土浦までは電化の費用が載つておると思つておつたのでございまするが、いかなる事情か、土浦まで電化の予算が載つておらないのでございます。先般の国会でしたか、いろいろ私御質問申し上げたとぎに、それは柿岡の地磁気観測所が世界的な観測所であつて、電車を通すと非常な障害になる、その方の反対もあるので、これか調整をはからなければならぬということで、私たちから言いますると、逃げ口上で逃げられたのでございます。それほど柿岡の地磁気観測所が電化によつてさしさわりがあるかということにつきまして、地元民も非常な注意を払い、私どもも先般關内委員長と御一緒に柿岡の地磁気観測所を見て参つたのでございますが、どうも理論的な根拠はございません。向うの言うのには、柿岡から取手までは五十キロ離れておる、土浦までは三十キロ、東北本線まで三十キロ、水戸のそばの友部まで十キロ離れておる。それで取手まで五十キロ離れておるのですが、現在やはり支障があつて、ほんとうの研究は電車の通らない山夜中しかできない、こういうようなお話でありました。先般もここへ気象台長がお見えになつたときこの話をしたのでありまりが、そのときも気象台長は、電車に対する電流が柿岡の地震計に影響する、その限度については明確な御答弁がなかつたのでございます。現地へ行つて観測所で聞きましても、明確な御答弁はなかつたのであります。でありますから、私はどうしてもこれは逃げ口上のような気がいたします。私の方にも科学的な根拠がないから、これと争うだけの資料の現在左いのを遺憾とするのであります。こちらは学者ではありませんので、それは遺憾でありますか、どうもその答弁があいまいであります。それならばいつそのことそういうふうにあいまいな御答弁であるならば、支障がないという前提のもとにお進めいただいても私はいいと思うのであります。昔は土浦市に常南電車という電車がありまして、土浦市から約五キロばかりあるところの霞ケ浦航空隊の飛行場まで通つておりました。その通つているときに柿岡の観測所はうんともすんとも言わない。それから水戸から土浦市まで水石電車というものがありました。そのときにも柿岡の観測所は反対しなかつた。たまたま常磐線の電化のみに猛烈な反対があるのは、ふしぎでならない。これは寛仁すると電流が強いからというようなことでは、どうも逃げ口上であると思われてならないのであります。この電力の影響については理論闘争をしておつても始まらないのでありますが、地元民で毎日一時間半も二時間もゆられて東京に通う通勤者が数万人ございます。これが列車は終戦のときと同じです。通路も一ぱいですし、デッキも一ぱいです。昨日も御質問申し上げたのですが、荷物車までも使つて運んでいる始末であります。これが電化されたならば、どれだけ気持よく東京へ通勤できるでしようか。ほんとうに汗水たらして国家再建のために東京に通勤している人が多いのでありますから、これができたならば、どれだけ気持よく通勤でき、気持よく仕事をし、どれだけ再建のために能率化されるかと思うのでございます。いろいろ国鉄が改善されて、ロマンス・カーができ、あるいは温泉旅行のいい客車ができますが、それを見て私はいつも残念でたまらないのであります。勤労の精神を最もとうとばなければならぬのならば、通勤者の気持よく通えるようにしなければ、国鉄は国民の鉄道なのでありますから、いけないと思うのであります。大勢の人が気持のよい通勤のできるようにしてやるのが、公共企業体の国鉄の任務であろと思うのでございます。国鉄会館の問題についてはまだその結論はわかりまんが、こういうような常磐線の茨城県民や福島県民の多数熱望しているいるものをほつたらかしておいて、余分の方に勢力を注がれていることは事実であります。そんな勢力を注ぐひまがあるならば、常磐線の電化に熱意を注いでもらいたいと思うのでございます。これはどうも露骨な言葉を申し上げますけれども、二十九年度の予算にはどうしてもこれは上げていただきたい。請願というのは、委員会に上程する請願であつて、当局に請願する筋合いのものではないのでありまして、どうか委員の方々も私のこの悲願に賛助を賜わつて、二十九年度には、特に前開谷政務次官は土浦市で言明されたこともありますし、しかも同じ吉田自由党内閣でありますので、運輸政策の一環として、東京の衛星都市の通勤列車ということでもありますので、格段の御助力を賜わりたいと存ずるのであります。当局からも誠意のある答弁を承りたいと存じます。





#29
○松井(豊)委員長代理 本請願に対する政府の意見を求めます。
#30
○細田政府委員 先ほども山崎先生の請願に関連いたしまして申し上げたのでございますが、国有鉄道の電化につきましては、輸送力の増強、サービスの改善といつた面から、最も重点を置いて行かなければならない事柄であると思うのでございます。また国有鉄道の経営上の見地から考えましても、電化は非常に有利な状況でございますので、われわれとしましてはできるだけの予算を電化に向けていただきますように、いろいろ御配慮を願つておるような次第でございます。御承知のように二十八年度の予算におきましても、東海道線の電化につきましては入つておるのでありますが、常磐線については入つておりませんことも、ただいま原先生のおつしやつた通りであります。私、以前にそういうふうにきまつたかどうかという点につきましては、よく存じておりません。しかしながら実際問題といたしまして、取手まで開通いたしましてから約五年間を空費しておることは、厳たる事実であると思います。そこでわれわれとしましては、常磐線の電化の必要性ということにつきましては、十分に認識しておるつもりでありますから、これをいつ始めるかという問題に相なつておるかと思うのでありまして、こういつた点につきましては来年度の予算をどういうふうに見ていただくかということに関係があろうかと思いますので、われわれとしましてはできるだけの努力をいたしたい、かように考えております。
 なお柿岡の地磁気観測所の問題でありますが、私のことを申し上げると恐縮でございますが、実は私も数年前上野の管理部長をいたしておりましたが、その当時はあまりそういう話は聞かなかつたのでありまして最近柿岡の地磁気観測所というものはいろいろやかましく言われておるようであります。ただ私ども専門家でございませんので、そういう話を聞かされておるだけでございますが、少くともこの問題につきましては、どうしたら解決するかという点につきましての結論は、早急に出すべきだと思つております。柿岡の地磁気観測所がある以上は、常磐線の電化が絶対できないということではなくして、電化するという前提で柿岡の地磁気研究所をどうしたらいいか、今のままでいいのか、あるいはどこかへ移転しなければならぬのか、どうなのかということの決定だけは、早急にいたすべきであるというふうに考えておりますし、十分努力いたしたいと思います。
#31
○原彪委員(改) 細田さんの御答弁では十分努力するという御答弁でありまするが、そのお言葉はありがたいよりでありがたくない御答弁でございます。細田さんは国有鉄道部長という運輸省の要職にあられ、国鉄を監督し、総覧される立場にあられるのです。それで私は特に細田さんにお願いしたいのでありますが、公共企業体である国鉄に関する法律の五十四条にありますように、運輸大臣は公共の福祉のために国鉄に対して監督をし、命令をし、また書類を出さしめる権限を持つておるのであります。私は国有鉄道か独立採算制の名に隠れてデパート経営に夜も日もこれ足らぬ熱意を上げておることは、はたしてこれが公共の福祉のためになるかどうか。ほんとうに公共の福祉ということを考えるならば、そんなものに熱意を上げるよりも――少くとも東京は昔は帝都でありましたが、東京は日本の中心地であり、これに働く人々が周辺の衛星都市から汽車に乗り込んで通勤しておる。この衛星都市の観点からしましても、これをなぐ電化にメートルを上げるのが、公共の福祉のためになることと私は思うのでございます。そういう意味から、私は五十四条のこういう規定によつて、むしろ国有鉄道部長さんである細田さんが、国有鉄道に柿岡の調査、研究の命令を出す。国民のためにもかような勇気があつてしかるべきだと思うのです。どうかそのおつもりでひとつ積極的にお取上げ賜わつて、二十九年度には電化が達成せられるよう熱願申し上げる次第であります。一言御答弁をいただきたい。
#32
○細田政府委員 先般当委員会でも御審議をいただきました日本国有鉄道法の改正によりますと、本院で御修正がございまして、運輸大臣が予算の調整権を大蔵大臣にかわつて持つことになつた。これは三十九条の命令を出しますというよりは、国有鉄道としていろいろ熱望しておるわけでございまして、問題は予算に盛るということでありまして、運輸省の問題であり、国会の問題になろかと考えるのでございます。従いましてそういつた予算の問題につきましてはできるだけ努力をするという以上は、遺憾ながら申し上げることができませんので、十分ひとつ努力したいと思います。
 なお柿岡の問題につきましては、これは責任をもちまして先ほど申しましたような趣旨で、結論だけは出すということは、これは努力ということが足りないかもしれませんが、さつそくやらせたいと思つております。
#33
○原彪委員(改) さつそくやらしていただくわけですね。
#34
○細田政府委員 やらせます。
#35
○原彪委員(改) ありがとうございます。先ほど細田さんは予算の問題だ、二十九年度の予算の問題であつて、それは運輸省の問題、国会の問題だという御答弁をいただきましたが、国会の中の運輸委員会は自由党はもちろんのこと、各党とも全部常磐線には御賛成でございます。でございますから予算の作成権と申しますか、これは実際運輸省にあるのでございますから、骨格をおつくりくだされば、おそらくそれには国会は大賛成でございますから、はなはだ僭越でございますが、私は大賛成と申し上げても過言でないと思いますが、どうぞひとつその点は二十九年度には心からお願いを申し上げます
    ―――――――――――――

#36
○松井(豊)委員長代理 次に日程第一、第二、第五ないし第一六、第一九ないし第二七及び第二九ないし第三五は鉄道施設の関係でありますので一括議題とし、政府より意見を求めます。
#37
○細田政府委員 ただいま議題になりました請願の第三九号以下新線建設に関する事柄が多いようで、ほとんど新線建設の関係の事柄でありますので、一括してお答えを申し上げたいと思います。
 新線建設につきましては、この中にいろいろな問題が含まれておりまして、まず敷設法の別表に入れなければ、新線建設にかかれない問題がございます。これは先ほど来関係の問題について申し上げましたように、敷設法の別表に入れるかどうかという点につきましては、今国会で十三線が入つたわけでございますが、あと引続きまして各請願、陳情、またこれまでの国会にもたくさん出ておりますが、そういつたものにつきまして検討いたしまして、入れるか入れないかという点を建設審議会にも諮りまして、必要があれば法律案の改正として提出するということにいたしておりますので、十分研究をいたしたいと考えておるわけでございます。
 それから次にはもう一つのカテゴリーといたしましては、すでに予定線であり、あるいは建設未成線であるというものがこれにたくさん出ておるのでありまして、これを昭和二十九年度に急速に実施する、建設に着手するという請願、これが最も多いのでございます。この分につきましても先ほど大畑、大間の鉄道で申し上げましたように、昭和二十九年度以降どれくらい線を取上げ、予算をどのくらいの見込みにし、また具体的にどの線を選ぶかという点につきまして、建設審議会に近く諮るということになつておりますので、この建設審議会の御答申によりまして、われわれといたしましては計画を進めて参りたい、かように考えておる次第でございます。
 なお二、三ただいま申し上げました新線建設でないものがございますので、それだけをちよつと申し上げておきたいと思います。
 第一の油津港に臨港鉄道敷設の請願でございます。これは敷設法の改正の問題ではなくて、改良工事として油津港に臨港鉄道を敷設するという問題であると思いますので、法律関係はございません。これにつきましては現在の予算からいろいろ困難があると思いますが、十分検討いたしたいと思います。
 なお次に三四、国有鉄道新湊線復活等に関する請願と申しますのは、現在貨物営業だけをいたしておりまして、旅客営業を中止いたしておるのでございます。これは並行的に富山地方交通の電車があります関係から、数年前に休止をいたしたのでありますが、これについて旅客営業を復活してくれという請願でありまして、目下研究をいたしておるような次第であります。
 それから三五の山田線復旧工事促進に関する請願でございますが、昭和二十七年度の予算から引続きまして工事をやつております。できるだけ早く全通をさせたい、かように考えておる次第でございます。
#38
○松井(豊)委員長代理 次に日程第三八ないし五九、第六一ないし七五、日程第七七、第七九ないし第九六、第一〇一ないし第一〇四、第一〇七、第一二三ないし第一一八及び第一二二ないし第二一九を一括議題とし、政府の意見は書面をもつて求めることにいたしたいと思います。
 本日はこれにて散会いたします。
    午後零時二十三分散会
ソース: 国立国会図書館
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