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1947/10/11 第1回国会 衆議院 衆議院会議録情報 第001回国会 本会議 第44号
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1947/10/11 第1回国会 衆議院

衆議院会議録情報 第001回国会 本会議 第44号

#1
第001回国会 本会議 第44号
昭和二十二年十月十一日(土曜日)
    午後三時四分開議
    ━━━━━━━━━━━━━
 議事日程 第四十三号
  昭和二十二年十月十一日(土曜日)
    午後二時開議
 一 故議員田川大吉郎君に対する弔詞贈呈の件
    ━━━━━━━━━━━━━
#2
○議長(松岡駒吉君) 諸般の報告をいたさせます。
    〔参事朗読〕
 本日委員会に付託された議案は次の通りであります。
 内閣提出、参議院送付、医師会、歯科医師会及び日本医療團の解散等に関する法律案  厚生委員会に付託
 内閣提出、参議院送付、裁判官及びその他の裁判所職員の分限に関する法律案      司法委員会に付託
 内閣提出、地方自治法の一部を改正する法律案
    治安及び地方制度委員会に付託
    〔朗読を省略した報告〕
一、昨十日内閣から提出した議案は次の通りである。
 配炭公團法の一部を改正する法律案
一、去る九日委員会に付託された議案は次の通りである。
 経済力集中排除法案(内閣提出)(第六八号)
          財政及び金融委員会付託
一、昨十日委員会に付託された議案は次の通りである。
 配炭公團法の一部を改正する法律案(内閣提出)(第七〇号)
          鉱工業委員会付託
    ―――――――――――――
#3
○議長(松岡駒吉君) これより会議を開きます。
     ――――◇―――――
 一 故議員田川大吉君に対する弔辞贈呈の件
#4
○議長(松岡駒吉君) 議員大川大吉郎君は、去る九日逝去せられました。まことに痛惜哀悼の至りにたえません。この際、中島守利君より發言を求められております。中島守利君。
    〔中島守利君登壇〕
#5
○中島守利君 ただいま議長から御報告になりました故田川大吉郎君の逝去に對し、院議をもつて弔詞を贈呈し、その弔詞はこれを議長に一任するの動議を提出いたします。
 この際私は、諸君の御同意を得まして、議員一同を代表いたし、謹んで哀悼の辞を述べたいと存じます。
 御承知のごとく田川君は、明治四十一年以來本院議員に当選せられ回を重ぬること九回、在職二十一年有余に及ぶ議会の先輩でありまして、われわれ後進の深く尊敬するところでありました。今春の総選挙後、不幸にして病床に臥し、國会の召集以來君の議席は今日に至るまで遂に空席のままに残されておつたのであります。われわれは、ひたすら御回復の速やかならんことを祈つておりましたのにもかかわらず、今にわかに訃報に接し、まことに痛惜の情にたえないのであります。
 田川君は、もと長崎縣の御出身でありまして、若くして東都に遊学、明治專門学校を卒えたる後、操孤界に活躍すること多年、衆望を担うて本院に議席を占めてからは、よく國政審議の重責に任じ、議院制度調査会、選挙制度調査会及び議会制度審議会の委員として、議院運営に関し、あるいは選挙制度の刷新に関し、その豊富なる蘊蓄を傾け、わが憲政のために遺された功績は実に多大なるものがあつたのであります。
 君はまた、かつて東京市の助役として市政に貢献するところあり、あるいは明治学院長、大隈内閣の司法省参政官、東京商科大学講師等、その生涯はきわめて多彩なるものがありました。その学殖は、「都市政策汎論」、「政党及政党史」その他数々の著書に現われ、議会制度、教育制度に関する造詣は殊に深いものがありました。君は志操きわめて高潔、信義に篤く、信仰家としての固い信條を持し、その高風はおのずから人を心服せしめるものがあつたのであります。
 今や、新憲法下民主的平和國家建設のときにあたり、君の高邁なる識見に期待するところは実に大なるものがあつたのでありますが、不幸にして君は再び起たず、われわれは、尊敬すべきこの議会の先輩を光榮ある國会の議場に一たびも迎えることなくして終るものを、衷心残念に存ずるのであります。
 ここに一同を代表して、謹んで哀悼の誠をささげる次第であります。(拍手)
#6
○議長(松岡駒吉君) 中嶋君の動議に御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#7
○議長(松岡駒吉君) 御異議なしと認めます。よつて動議は可決せられました。
 ここに議長の手もとにおいて起草した文案を朗讀いたします。
 衆議院ハ多年憲政ノ爲ニ盡瘁セラレタル議員田川大吉郎君ノ長逝ヲ哀悼シ恭シク弔詞ヲ呈ス
 この弔詞の送呈方は議長において取計らいます。
     ――――◇―――――
 議院運営委員長の委員会経過報告
#8
○議長(松岡駒吉君) この際、議院運営委員長より委員会における経過を報告したいとの申出があります。これを許します。淺沼稻次郎君。
    〔淺沼稻次郎君登壇〕
#9
○淺沼稻次郎君 私は、ここに議院運営委員会を代表いたしまして、議院の全機能発揮に関する諸問題について、過日來種々議論研究いたしました結果、本委員会として決定いたしました事項につきまして、中間的に御報告申し上げたいと存じます。
 日本國憲法の実施に伴い、國権の最高機関であり、かつ唯一の立法機関である國会の第一院としての性格を有する衆議院が、新しい國会法及び衆議院規則のもとにその運営を開始いたしましてより今日まで、すでに五ヶ月、この間、われわれ議員一同は、われわれ自身の手に成りました國会法規の遺憾なき運用と、かつ新しい諸制度の完全な活用とに幾多の努力を傾けてまいりまして、今や新制度下の議院運営もようやく軌道に乘らんとしておりますことは、われわれ一同の深く喜びとするところであります。
 しかして、新制度の長所をますます伸暢せしめるとともに、一方において、新制度のもとにおける運営上の欠陷を是正し、もつて議院の運営に遺憾なきを期すべしとの論が、運営委員会のみならず、各常任委員会及び各派の間においてかなり強い現状に鑑みまして、さる八月二十一日、議院の全機能発揮に関する小委員会を設けまして、数回にわたつて、あらゆる角度から、新憲法下いかにして議院の機能を十分に発揮するかについて、研究論議を重ねてまいりました。もとより研究改善すべき点は多々あり、関係法規の改正にまつべきものも少くないのでありまして、その多くは、今後の研究と改善にまちたいと思うのでありますが、今日まで一應の結論に達しました五、六の点について、御報告申し上げたいと存じます。
 その第一は、提出された議案の趣旨徹底に関する件であります。すなわち國会法によりますれば、読会制度の廃止と常任委員会制度の採用によつて、議案が提出されると、ただちに委員会に付託され、その審査を経て本会議に付される結果、委員会の審査省略の場合を除いては、本会議において議員全部が議案の趣旨弁明を聽いて論議する機会がなくなつたため、議員全体に議案の趣旨が徹底しないきらいがあるのであります。この点については、從來の読会制度を復活すべしとの論もありましたが、しかし、今にわかに以前の制度に復帰することは、いろいろの点から難点もあり、愼重な研究を要し、かつ將來の活発にして数多い議員立法の審査に思いをいたしますれば、現行の委員会制度の体系を崩すことなく、國会法の許す範囲での運用の妙を発揮すべきであるとの結論に達し、議案の趣旨徹底のために、まず議院運営委員会において必要と認めた重要議案については、ときには自由討議の制度を活用し、または動議で趣旨弁明を求めることとする。のみならず、その他の議案については、委員会で説明した提案理由を議員に印刷配布することとし、なおまた議長は議案の委員会付託を本会議に報告することに決定した次第であります。
 第二に、議員案発議の場合につきましては、新國会法規のもとにおける短かい経驗に徴し、かつまた法制部の拡充その他関係方面との交渉等をも考え合わせて、將來に予想されまする議員案発議の活発化に対処して、発議にあたつては、一應字句その他の整理の後に発議の手続をとることにその取扱いを決定いたしました。
 第三に、國会法第三十九條第二項の承認手続、すなわち、議員がその任期中内閣、行政各部における各種の委員、顧問、嘱託その他のこれに準ずる職務につく場合の國会の承認手続については、現在通り各院別々に提出し、議長はこれを議院運営委員会に諮ることとし、場合によつては、運営委員会は両院の合同審査会を開くこと、但し、両院の意見が一致しないときは、不承認として取扱うことに決定しました。
 第四に、議院に出頭する証人については、今日までの隠退藏物資等に関する特別委員会の例に徹しまして、
一、証人に宣誓をさせること。
ニ、宣誓に違反したときは、刑法の偽証罪の例によつて処分すること。
三、証人が出頭しない場合及び宣誓又は証言を拒んだ場合には過料を課すること。
等については意見の一致を見たのでありますが、この点につきましては、國会法の一部を改正するか、あるいは單行法の制定を要し、しかも、諸般の事情から早急にこれが実現をはかる必要があるのでありまして、せつかく委員会におきまして起草中であります。近く提案の上、御審議を煩わす運びとなる予定であります。
 第五に、委員の派遣につきましては、議院の重要な権能でありますから、愼重な態度でこれを決すべきものと考えられますので、実際の取扱いとしては、議院運営委員会の承認を経た後、議長がこれを許可することにいたしました。
 第六に、緊急質問については、その緊急性を判断して、議院運営委員会または各派交渉会において許否を決定することといたしました。
 以上のほか、決算の取扱いにつきましては、新憲法に「國の收入支出の決算は、すべて毎年会計檢査院がこれを檢査し、」とあるのみで、旧憲法のごとく「会計檢査院これを檢査確定し、」とはありませんので、決算の確定権は、一に國権の最高機関たる國会によつて決せられるのを、新憲法の建前としていると思うのであります。のみならず、國の財政監督の見地から申しましても、決算を議案として取扱い、一院の議決後これらを他院に送付することを適当とするとの意見もありましたが、この点につきましては、目下決算委員会においても、小委員会を設けて研究中とのことでありますので、これは決算委員会の意見の決定をまつて、あらためて審議することとし、また常任委員会の増減併合、所管事項、委員の員数及びその交替等についての全面的な再檢討及び議員の立法に資するための法制部拡充問題を初め、幾多の運営上の諸問題については、引続き全機能発揮に関する小委員会において研究中であります。
 また一方、議院の機能発揮に深い関係を有しておりまする議員の福利施設の問題につきましては、さきに福利小委員を設けまして、議員会館の整備の促進を初め、食堂経営、消費組合その他廣範な議員の福利施設の促進をはかるべく、鋭意努力を拂つておる次第であります。
 以上、議院の全機能発揮に関する諸問題について、運営委員会の決定いたしました事項について、一應中間的に御報告申し上げました。
 なおこの機会に、議院運営委員会に議長から諮問せられました議院運営上の諸問題について、一言御報告申し上げたいと存じます。本委員会は、今日までに三十一回の委員会を開いて、議院運営経営上の問題を審議してまいつたのでありますが、先般一度御報告申し上げて以來今日まで、議長から諮問せられましたおもなるものは、件数において七十件であります。そのおもなるものは、自由討議に関するもの五件、常任委員会の國政調査承認に関するもの二十五件、委員派遣承認に関するもの十四件、公聽会開会承認に関するもの二件、特別委員会設置に関するもの五件、國会法第三十九條の承認に関するもの五件、所管を定めがたい議案を付託すべき委員会に関するもの四件、議院関係の諸規程等九件、その他請願及び陳情書の取扱いに関する件、委員会提出法案の取扱いに関する件、労働省設置法案の参議院回付案の取扱いに関する件、会期延長及び休会に関する件等でありまして、それらに対しましては、その都度十分檢討の上、適切なる答申をいたしてまいりまして、各委員諸君の御努力と御熱意によりまして、第一回國会の議院運営上遺憾なからんことを期しておる次第であります。これをもちまして、私の中間的報告とする次第であります。(拍手)
#10
○議長(松岡駒吉君) 次会の議事日程は公報をもつて通知いたします。本日はこれにて散会いたします。
    午後三時二十三分散会
ソース: 国立国会図書館
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