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1947/07/05 第2回国会 衆議院 衆議院会議録情報 第002回国会 国土計画委員会 第18号
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1947/07/05 第2回国会 衆議院

衆議院会議録情報 第002回国会 国土計画委員会 第18号

#1
第002回国会 国土計画委員会 第18号
昭和二十三年七月五日(月曜日)
    午前十一時二十分開議
 出席委員
   委員長 中島 茂喜君
   理事 内海 安吉君 理事 松浦 東介君
   理事 溝淵松太郎君 理事 長谷川政友君
  理事 的場金右衞門君    鈴木 明良君
      高田 弥市君    田中 角榮君
      野原 正勝君    原  孝吉君
      池谷 信一君    伊瀬幸太郎君
      田淵 実夫君    永井勝次郎君
      山本 幸一君    坪川 信三君
      橋本 金一君    村瀬 宣親君
      野本 品吉君    宮村 又八君
      只野直三郎君    高倉 定助君
 出席國務大臣
        國 務 大 臣 栗栖 赳夫君
        國 務 大 臣 一松 定吉君
 出席政府委員
        建設院技監   岩沢 忠恭君
 委員外の出席者
        総理廳事務官  賀屋 茂一君
        專門調査員   西畑 正倫君
        專門調査員   田中 義一君
    ―――――――――――――
七月五日委員鈴木仙八君辞任につき、その補欠と
して周東英雄君が議長の指名で委員に選任された。
    ―――――――――――――
本日の会議に付した事件
 福井、石川縣における災害復旧予算に関する件
 國政調査の報告書に関する件
    ―――――――――――――
    〔筆 記〕
#2
○中島委員長 これより会議を開きます。
 福井、石川地方の災害復旧予算に関する件を議題といたします。先ず当局の説明を求めます。
#3
○一松國務大臣 本年度予算のうち建設院関係の災害復旧費用、なかんずく河川に関する費用は、六十九億九千万円でありまして、これは安本で査定いたしました全額でございます。これによりまして、昭和二十一、二十二、二十三年度の災害復旧に充当する予定でございましたが、これだけでは足りなくなつたので、軍公利拂延期を前提とする七億を使用できることになつておるのでございます。もしこれが否決になつた場合でも、補正予算により使用できることになつております。以上のほかに、公共事業費の予備費十億につきましては、建設院関係の災害復旧のみに優先充当するということが閣議で決定いたしておるのでございます。從いまして、福井、石川の災害復旧につきましては、当然この予備費を使用することができるのでございます。その他住宅の費用が二億七千万円ありまして、これは四百万戸の不足住宅にあてる予定でございましたが、これも使用できます。以上のほか不足の場合には、必要に應じまして財政的措置を講ずるつもりでございます。
#4
○中島委員長 以上の御説明に対しまして質疑に入ります。この際私より大臣にお尋ねいたします。予算修正の際に三億三千七百万円が追加されたように聞いておりますが、今回の福井、石川地方の災害復旧には、その中より出されるのではないかと心配いたすのでございます。この金額は過年度の災害復旧に充当していただきたいと存ずるのでございますが、この点はいかがでございますか。
#5
○一松國務大臣 三億三千七百万円は御説の通り追加せられましたが、その中一億三千七百万円は地方に移讓いたす予定でございます。予備費の十億は建設院に優先充当するから、六十九億九千万円と三億三千七百万円と、十億の合計をいかに使かうかと申し上げますれば、委員長の言う通り、主として三億三千七百万円を過年度の災害に、十億の予備費は今回の福井地方の災害に使いたいと思つております。
#6
○野原委員 河川の六十九億九千万円は、実際問題として昨年の災害の復旧に対してでも足りない額でございます。本年度の災害を考えましても、もはやすでに三十億に近いものがあると聞いております。從いまして、予備費の十億ではとうてい間に合はないと存ずるのでございますが、一体政府では六十九億と十億で満足するつもりであるか、それだけで不足とすればいかなる対策を講ずるつもりであるか、この点安本長官にお伺いいたします。
#7
○栗栖國務大臣 十億の予備費は今年度災害の應急的措置の費用であります。この十億だけで総ての今年度の災害復旧に間に合わせるのではなく、とりあえずの予算でございまして、將來提出される追加予算において善処いたしたい考えでございます。福井地方の災害に対しましては、とりあえずこの中より必要な措置を講じて出すようにしてございます。
#8
○一松國務大臣 十億の予備費を所管の災害に充当するのでございますが、建設院当局といたしましても、決して、これで十分であるとは思つておりません。もちろんこの金は一度に出してしまうものではなく福井の災害につきましてもこの中より出すのでございます。將來提出される追加予算によりまして適当に財政的な措置は講じ得ると思うのでございます。
#9
○長谷川委員 九頭龍川の森田附近では堤防が一メートルも抵下いたしておりまして、現在一坪の家でも欲しいのでありますが、それよりも九頭龍川の堤防をつくつて欲しいとの要望があるのでございます。この地方は六月空つゆの時は七月に必ず豪雨がございまして、このまま放任するならば、堤防は崩れ、一面湖と化するのでございます。当局においては一日も速やかに対策を講ぜられんことをお願いいたしておきます。
#10
○一松國務大臣 御説ごもつともでございます。今度の災害は甚大でございまして、政府といたしましてもそれに対処すべき應急的措置はうつたのでございます。水政局長を現地に派遣いたしまして、万事局長に任せ、一日も早く民生の安定をはかるよう命じております。この際派遣事務官の報告をさせて欲しいと思います。
#11
○中島委員長 この際政府の視察官の発言を許します。
#12
○岩沢政府委員 ただいまも長谷川委員よりお話しありましたが福井地方は、空つゆの後には必ず大雨があるのでございまして昭和十三年に一〇〇ミリの雨が降つて甚大な被害がございましたが、今年は六〇ミリ程度と予告されておりまして、この程度雨が降つた場合、堤防内に浸水しないだけの防災措置を講じておりますので、さような心配は起らないと信ずるのでございます。
#13
○賀屋説明員 私は三十日より現地の視察に参つたのでありますが、一般的な被害状況調査は未だ済んでおりません。道路について申上げますと、激震地域においては道路亀裂、橋梁の陷沒等はきわめてひどく、三十日には春江より南に達する道路が崩れたのでございますが、他府縣の應援隊がきまして、三日には丸岡、森田附近は大体において防災できたのでございます。次に河川について申上げますと、九頭龍川が最も被害がはなはだしく、松岡より下流には橋が一つもなくて交通が途絶いたしており、陷沒ははたはだしきは四メートルにも達しておるのでございます。次に足羽川でありますが、これは陷沒は比較的少く、日野川は被害は一番軽少でございました。九頭龍川が一番心配でございまして、とりあえず應急的措置を講ずる必要があるのでございます。大体以上申し上げたような状況でございます。縣当局としても手が足りなく、地元より調査員十五名、従業者五十名及び滋賀、富山、岐阜、愛知、京都、石川各縣の應援があつて、目下建設院とともに調査復旧に努めているのでございます。五領橋の復旧に着手いたしておりますが、これができますと南北の交通が可能になります。中心の船橋、下流の中角橋については、とりあえず應急的にもぐり橋としてこれは十日間位で売成いたす見込でございます。九頭龍川の松岡の上流の橋については、軍政官にお願いいたしまして、その日のうちに重量二トンの自動車が通過できるようにいたしました。また一方三國の方面は被害は比較的僅少でございました。本省といたしましては、九頭龍川並びに十二号國道その他の復旧のためとりあえずシヤベル、ツルハシ等を確保いたし、また連絡のための自轉車を百台ばかり、木材釘等を手配いたし、應急的措置を講じているのでございます。
#14
○長谷川委員 一昨日までは福井、石川縣の國道は全然通過不能と聞いておりましたが、いかがでございますか。
#15
○賀屋説明員 丸岡までは二日に、守田まではおそくとも三日に通過できるようになつております。
#16
○中島委員長 他に御質疑ございませんか。――別に御質疑もないようですから、福井、石川地方の災害復旧予算に関する件につきましては、この程度で終りたいと存じます。この際お諮りいたします。第二回國会も愈々本日をもつて終る予定でございます。本委員会といたしましては、先日決議いたしまして閉会中もなお継続審査いたすのでございますが、一應会期も終了いたしますので、本会期の初めにとりました國政調査承認に関しまして、水長に対してその報告書を提出しなければなりません。この際報告書作成並びに提出の手続等に関しまして委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#17
○中島委員長 御異議なしと認めましてさよう決します。本日はこれにて散会いたします。
    午後零時十五分散会
ソース: 国立国会図書館
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