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1951/02/13 第13回国会 参議院 参議院会議録情報 第013回国会 通商産業委員会 第7号
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1951/02/13 第13回国会 参議院

参議院会議録情報 第013回国会 通商産業委員会 第7号

#1
第013回国会 通商産業委員会 第7号
昭和二十七年二月十三日(水曜日)
   午後一時五十七分開会
  ―――――――――――――
 出席者は左の通り。
   委員長     竹中 七郎君
   理事
           古池 信三君
           中川 以良君
   委員
           重宗 雄三君
           松本  昇君
           松平 勇雄君
           山川 良一君
           島   清君
           西田 隆男君
           松浦 定義君
  国務大臣
   通商産業大臣  高橋龍太郎君
  政府委員
   大蔵省主税局長 平田敬一郎君
   通商産業省通商
   企業局長    石原 武夫君
   通商産業省通商
   繊維局長    記内 角一君
  事務局側
   常任委員会專門
   員       山本友太郎君
   常任委員会專門
   員       小田橋貞壽君
  ―――――――――――――
  本日の会議に付した事件
○通商及び産業一般に関する調査の件
 (旧軍工廠施設拂下げに関する件)
○企業合理化促進法案(衆議院提出)
 (第十二回国会継続)
○連合委員会開会の件
○理事の補欠選任の件
○小委員の異動
  ―――――――――――――
#2
○委員長(竹中七郎君) 只今より通産委員会を開きます。
 都合により日程を変更いたしまして、産業及び通商一般に関する調査を議題といたします。通告によりまして島委員の発言をお許しいたします。
#3
○島清君 私は、接收されておりまして日本に返還になりました播磨造兵廠と、それから四日市燃料廠の問題について大臣にお聞きしたいのでございまするが、ややもいたしますると、国有財産の拂下げの問題につきましては、世の疑惑を受けがちでございましたし、更にそういう事例も又ないでもなかつたのでございまして、そういう問題を明瞭にされるというので、今度の国有財産の民間拂下げにつきましては、ガラス張りの中でやるんだというようなことを声明をされまして、そうして民間の有力な委員の諸氏が大臣の委嘱を受けられて、鋭意妥当な線を発見すべく努力されていることにつきましては、敬意を表するにやぶさかならざるものでございますが、併しながら大臣の先般この委員会におきまするところの御答弁によりまして、委員会も大臣のプライベイトの諮問に答えるための委員会であるということが明らかになりまして、委員会自身は責任を負わぬということが明瞭になりまして、それから長い間この問題がガラス張りの中にやられておるという声明とは反対と申上げると大変に言い過ぎかも知れませんが、それを裏付けるような状況になつてないというような世の批判と、そういうような噂を耳にするのであります。従いまして私はそういうような立場に立ちましてこの際、大臣が初期に考えておられたようなガラス張りの中で国有財産の処理をやるんだということの意味におきまして、今までの状況の経過ですね、でき得るならば納税者、国民の疑惑をも解いてやるんだ、知らしめてやるんだという意味において、どういうふうになつておるかを、中間報告が頂けまするならば大変仕合せだと思つております。若し又中間報告が差支えがあるといいまするならば、質問の要点を変えてお伺いしたいと思いますが……。
#4
○国務大臣(高橋龍太郎君) この問題は私は私の責任で公正に処置するという決心をしておるのですが、只今のそのガラス張りということが、こういう問題ですから、検討の途中に何もかも発表するということは又却つていろんな混雑、弊害も出て来るわけですから、併しその結果はどこへきめるにしても、こういう理由でこれが、一番この会社が適当だということは発表するつもりでおります。それからもうつ一つ御了解を得ておかなくちやいけないのは、この拂下げ、いずれは拂下げということになるのですが、私の担当しておるのは、どこへ拂下げるのが一番適当であるか、それを通産省はどう考えておるか、それをきめるのが私の仕事であつて、実際どういう価格で、或いはどういう條件で拂下げるかという拂下げの仕事は大蔵省のほうへ移りますので、私は関係ないのです、何も……。それから私はこの問題について考えているのは、両方とも、問題になつておりますのは四日市の燃料廠、播磨の造兵廠が問題になつているのですが、いずれも敷地から申しましても数十万坪の広大なる工場であつて、そうしてその中に残存している設備も相当価値のあるものです。四日市のほうは不幸にして戰災に会つてひどく損傷しておりますが、播磨のほうは戰災は免れたのでありますが、工場の機械の一部分はどの程度か私にはわかりませんが、相当の部分ほかの重要産業に軍の命令で移転して使つております。が、いずれにしても相当の財産であるので、それからそういう大きい工場であるので、今双方とも相当競願者が出ておりますが、昨年未来、それらの競願者の書類を調べ、又直接に代表者と会つて話を一通り聞きました、五人の委員諸君と一緒に……。で話を聞いて見るとですね、どうもまじめでないように感ずる面もあるのですね、或る意味では……。で、ああいう大きなものが拂下げになるのだから、ともかくも出願をしておこうという面も多少あるように思うのです。私はこれを拂下げるのに第一の條件は、これを拂下げて、この工場が動いて如何に多く日本の産業に貢献するか、又そういう力を持つておるか、そのためにはこういう出願者が一番適当であろう、それを主にして私は研究しておるのであります。で、拂下げる価格がどうであるとか、こうであるとかいうことは私はタツチしておりません。で、仮りに通産省のほうで、この会社に拂下げることが適当だという結論が出ましても、この拂下げの條件というものがそれへ付くわけですから、或いは値段で折合わんとか、やれ何とかいうようなことで、必ずしもそこへ行かんかも知れません。現在までの何は……。それで播磨のほうは割合簡單なのですがね。この工場の半分以上を国鉄の修繕工場に使つております。半分ちやんと区切りがついて、境界がついて、これからこつちの施設は戰後相当国鉄のほうで施設を持込んだり、修繕をしまして、今盛んに動いております。ところが四日市のほうは戰災をこうむつて機械施設が燒けておる。そのあとを今三つの会社に部分的に仮使用を許しておるのです。それは私就任前のことでありますが、例えば肥料の増産が必要で、肥料会社があれを使い、それからその当時のことでありますから、司令部でもそれへ賛成して仮使用を許しておる。で、そこへそれぞれ又相当の金を注ぎ込んで修理をして今動いておるのです。これが仮使用と言いますけれども、その当時はその工場がどうなるのかわからない、或いは賠償になるのかもわからないのだからして、仮使用と言うより仕方がないですね。現在でも何でございましよう。若し今四日市の施設を処分する、或いは誰かに使わすということになれば、まだ返還は受けていないのですから、やはり仮使用ということになる。併し適当な手続を経て仮使用を受けておるので、それを何月何日までに立退いてしまえと言うことは、相当今使つているところでは問題にするだろうと思うのです。そういうような事情があるのですね。と言つて、それを買受けるほうから言えば、それは非常に邪魔になるわけです。少くとも幾ら讓歩しても、隅のほうへかためて、ここだけは讓るけれどもというような問題が起きて来るだろうかと私は想像するのです。そのほかいろいろ複雑な事情があります。で、出願者の計画などについては一応両方とも聞いたのですが、播磨のほうは大体そういう、何かこれ以上出願者から資料を出さすような必要はないと思いますが、私は昨年行つて視察をして来たのですが、五人の委員諸君がつい数日前視察に参りまして、今日二時からそれぞれ諸君の意見も聞くことにしておるのですが、その意見によつてこれもすぐきまるということは、まだ二、三週間ぐらいは早くともきまらないだろうと私は思います。それから四日市のほうはそういう事情もありますし、もう一つこの五人の委員諸君から希望があつて或る調査をする、それから経験者の意見を聴取するということになつておるのですが、いろいろ先方の事情などがありまして、この月の二十日頃まではそれができませんので、そういうことでこの委員会の調査も遅々としておる次第であります。只今までの経過を御報告いたします。
#5
○島清君 競願者の数というものはあれですか。私たちは寡聞にいたしまして知つておりませんが、何人ぐらいございましたのですか。
#6
○政府委員(石原武夫君) 私から代つてお答えいたします。播磨のほうは六社でございます。四日市のほうは十社でございます。具体的な名前が必要でございますれば申上げます。
#7
○国務大臣(高橋龍太郎君) 何か播磨のほうも出願者を一々呼んで私ども説明を聞いたのですが、そのときにいや、これはもう取下げますと言つて取下げた人もありますし、四日市のほうもその前日ぐらいに取下げた人もあります。現在競願者になつているのは只今御報告をしたような数字であります。取下げた人があるということは、その書類を見ても、余りまじめな研究はしていない連中が加わつているのですよ。それだけで何か利権問題のようになりますから、最初に島君が御注意になつておつたような点も、私も非常に重要視しておるのであります。
#8
○島清君 その競願者の中にはまじめを欠いた者があるという御説明でございまして、それで大臣の只今の御説明で、拂下げをするのは大蔵省であつて、大臣のほうはこれを推薦ですか、そういう形でおやりになるようですが、それは一社に限つて御推薦なさるつもりなんですか、それともそれは複数の社でもよろしいというお考えでございますか。
#9
○国務大臣(高橋龍太郎君) そういう結論は出ておりません。もう少し研究が進まなければ、我々にしましても委員諸君にしましても、一社であるべきか、数社であるべきかというようなところにまではまだ考えが及ばんと思います。ただ私個人の意見から言いますと、播磨のほうは、私も最初昨年の十月頃でしたか、分割して拂下げる案も立たないかと参考に調べさしたことがあります。私が視察に行つたときも、そういうことも頭に置いて実際に見たのですが、播磨のほうはあれを分けるということはちよつとできますまい。仮に私が播磨の工場を拂下げを受けた場合にはもう少し土地が要る、まだもう少し土地が欲しいと思うような感じをいたしました。それから今問題になつております部分は、大体半分以上建物が立つておりますから、それをそこで線を引くということは非常に妙な形になつてちよつとそれは不利益だろう、又拂下げを受ける人もそれは希望しないだろうという感じを私は受けて帰つております。それは播磨の問題ですよ。
#10
○島清君 それは播磨の問題だけで限定をして頂いて御答弁頂いても結構でございますが、私が、大蔵省のほうへ通商省の立場から御推薦を下さるのは、一社でされるつもりなのか、或いは数社でされるつもりであるかということを申上げましたゆえんのものは、大体通産省の大臣が一社を御推薦下されば、大蔵省といたしましても、まあ大臣の面子を潰すようなこともありますまいし、一社にきまつてしまうのですね。そういたしますとそこうにちよつと私たちがお聞きしたいという問題があり、国民が耳をそば立てておるところの理由もそこにあると思うのです。例えば佐世保の海軍工廠の跡でございます。あれは賃貸借しておるようでございますが年間賃貸料が一千八百万円ですか、九百万円ですか……。それは大蔵省の関係であれば通商省はお答えにならなくても結構でございます内容でございますが、播磨のほうも、巷間伝うるところによりますと、何か拂下価格というものが六、七億程度にしか伝つていないのです。而もそれが十カ年年賦でございますか、それすら玄人筋から見ると年間の賃貸料としても一億近い賃貸料になつて来るのじやないかというふうに言われておるわけです。そうすると一億近い年間の賃貸料で貸せる工場が十年年賦で六、七億程度で売拂われるということについては、大変にそこうに何か佐世保の工廠跡みたような世の中の割切れない気持ちを納税者、国民に與えるのじやないかという心配がございましたので、そこで私は大臣が大蔵省のほうへ御推薦なさいますのは一社であるか、複数の社であるか、お考えになつておられるかということを私は御質問申上げたのでありまするが、そういうような過去の事実にも鑑みまして、私は大臣に御希望申上げておきたいことは、一社に限らず、やはり二、三社御推薦して、それで過去のそういつたような国民の疑惑を買つておりまする点をこの際もう少し前進さして明朗化して納得させるというような処置をとつて頂きたいものだ、こう考えておるのです。大臣のお考えは如何ですか。
#11
○国務大臣(高橋龍太郎君) 賃貸料とか、或いは拂下価格とかいうことは、先刻も申しましたように、私には関係ないのですが、或いはその賃貸料の問題は四日市のことでないですか。ちよつと私その辺はお答えができません。
#12
○島清君 ちよつと速記をとめて……。
#13
○委員長(竹中七郎君) 速記をとめて。
   〔速記中止〕
#14
○委員長(竹中七郎君) 速記を始めて下さい。
#15
○国務大臣(高橋龍太郎君) 私が先刻御答弁しましたように、どの経営者が拂下げを受けるのに一番適当であるか、つまり最も多く日本の産業に貢献することができるか、これは資本関係だけでなくて、技術関係やいろいろな点があります。で、それを研究しておるのです、実際先刻お答えしたように。あなたの御意見は一応承わつておきます。
#16
○島清君 まあそれが大臣として本ぎまりになるのにあと二、三週間は要するであろうと、こうおつしやつておられますので、これは又事態の進行につれてお聞きして結構でございまするが、私は複数であつて、そうして明朗化しなければならないと、常に一社でございますると、何か知らんそこに国民に割切れないところの暗い取引をしたような印象を與えまするので、それを申上げたのでございまするが、大臣の今のお考えはそれであれば又その程度にしておきまして、後日事態の進行につれてお聞きして結構でございまするが、その今大臣のお答えの中に、大局的な日本産業の再建の面から拂下げの願い出者の資格を検討するという御説明でありますが、それは尤もだと思うのです。そういたしまするならば、大臣の御答弁の中にもございましたが、あれは全体の坪数から言いますると、百六、七十万坪ございましようか、たしかその程度あると承わつております。
#17
○国務大臣(高橋龍太郎君) いやそうありますまい。
#18
○島清君 その中に何か国鉄あたりが、大臣の御答弁の中にありました通り、国鉄も何か使つておるようでございますが、併し国鉄も何かそこに箱程度のものを作つておるのだそうで、今あれを日本の産業の再建という面から考えるならば、むしろあれを分割使用をしないで一つにして、そうして一つの会社なら会社に任して、そうして活用させたほうが、日本再建のために非常によろしいという説をなすのもおりますが、こういうことについては、大臣はどういうお考えでございますか。
#19
○国務大臣(高橋龍太郎君) 今の播磨の坪数は四十五万坪でございます、全部で。その中で恐らく二十五万坪ぐらい国鉄が使つておりまして、そして今残つておるのは、それ以外のものは二十万坪ぐらいのものです。相当いろいろな小さい機械は全都なくなつておるのでありますから、あそこであれだけの仕事をしようとするというとちよつと二十万坪では小さ過ぎる。私が若し拂下げを受けてあれを経営するなら、もう少し空地が必要だと私は感じます。それから今の国鉄の修繕工場は、私は十二月の中頃に見たのでありますが、相当活動しておりますよ。貨車、客車の修繕でありますけれども、相当国鉄の手で施設をしておりますよ。新らしく相当活動しております。あなたの御意見は伺つておきますが、実際はそういう状態であります。
#20
○島清君 私もそこを委員として現在見ておりませんのでよく存じ上げておりませんし、そこでよく巷間伝うるところにという言葉を殊更に使つたわけでございまするが、それはそれといたしまして、この委員会の問題でございまするが、先般大臣は、委員会は大臣個人のプライベートの諮問機関であるというお答えでございましたが、この前の委員会の委員諸君の意見にもありました通り、やはりああいうような委員会はどうも責任の所在が不明確であると、勿論こういう工合に膝を突き合せまして大臣の御説明を承わりますれば、よくわかることでございまするけれども、併しながらここに一つの委員会があるということを説明抜きにして押出されますと、ややもいたしますと委員会のほうが責任を負つておるように思うのでありまして、これは世間の認識不足に基くところの錯覚であると言つてしまえばそれまでのことであります。併し政治というものは、行政というものはそうではない。すぐ出してもその責任の所在が誰にあるのだということがわかるようにしなければいけないと思います。そういう意味におきまして、大臣が大臣御自身の委員会をお作りになつたいうことは、大臣の下にその所管事項を預つておられるところの局課長の諸君、次官も含めるわけでございますが、大臣の部下がそれを処理するには能力に欠けておるとか、或いは不適当であるとかいうような御認識の下にああいつたような個人的な委員会をお作りになつたのでありますか。
#21
○国務大臣(高橋龍太郎君) あの委員会を作りましたのは、これは相当、最初あなたから御警告があつたように、重大な問題であるからして、省内の部下の意見だけを聞いて私が判断するというと、或いは誤りがあるかも知れんから、民間から適当な人を委員に嘱託して、その意見を私が直接に聞いて参考にしたいという趣意なのであります。それで委員会……この問題はいろいろ競願者があるし、何か各方面にも趣きがあるから、私がどういうふうな決断を下しましても相当非難を受けることは私は覚悟しております。その責任を委員会に背負わすというのはちよつと卑怯であると私は思うので、飽くまで私の責任で処置して行きたいと思います。
#22
○島清君 よくわかりました。それは大臣の決意のほどは伺つてよく存じておりまするけれども、併しながら大臣が責任を負わるる。その仕事に対しまして明瞭にやる、ガラス張りの中でやる、そういう委員会を作るんたというような新聞等の発表によつて、委員の氏名が発表になりますると、少くとも国民はその委員会というものがまあ半半の責任を負うということを考えないまでも、若干の大臣の責任、それから通産省の責任を委員会の諸君が負うのだという印象を受けるのですね。だからそういう印象を受けるような委員会をお作りになつて、それで委員会の責任がないというならば、これは逆説で申上げまするならば、もはやそういうものは要らないで、大臣は大臣の部下の諸君を御信頼下さつても結構じやないかと、そうじやなくつて又委員会が必要であるというお考えでありまするならば、世間の人も委員会は責任を多少分担しておるというふうに思つておりまするからして、責任の負えるような委員会をお作りになる意思はございませんかということをお聞きしたがつたのです。
#23
○国務大臣(高橋龍太郎君) ちよつとその点で或いは誤解があると思います。私はその委員会を組織したのは、この省内の部下を信頼しないとか信頼するとかいう意味じやなくして、省内の者はまだ見聞が限られておりますから、民間の適当な人の意見も参考に聞くべきだということで出発したのです。それからもう一つ附加えておきますが、その委員諸君は、私は委嘱した、お頼みしたときに、いや、それはやろう、君から頼まれるなら一つ委員になろう、我々は決して責任を回避すべきじやない、そんな卑怯なことはない、よき君の相談相手になつて公正な意見を立てようと言つてくれているんですよ。併し私としては飽くまで私の責任で委員会に責任を転嫁すべきにやない、そう考えているので、この席では先刻のように申上げた次第です。
#24
○島清君 私は今日の日程以外のことでございまして、而も委員長の特別なお取計らいによりまして冒頭にやらして頂きましたので、余りどうも日程以外の問題で時間を費やしますのは同僚議員に対して申訳ございませんので、この最後の一問で打切りたいと思います。私が申上げたいと思つておつた点については、大臣がまだきまるには二、三週間はかかるからというお説がございましたので、まああとでお聞きする機会もあろうかと思いまして何もしなかつたのでございますが、巷間伝うるところによりますと、何か一つの社のほうにこれがきまりかけている。併しながらその一つの社はそこの播磨造兵廠にありますところの相当値打りある機械を持つているが、その機械は使用しないでいる。而も播磨造兵廠の中には高価な値打のある機械が二台も据付けてある。これが日本の鉄鋼界においてもそうざらにあるものじやない。そういうような会社に拂下げのお気持がある。而も只今私が御質問申上げたその値段等ともからみ合いまして、それで納税者、国民がその問題を終戰後の大きな利権問題になるのではないかというような心配の下に非常に聞きたがつているということで、私も初めて本委員会におきまして大臣の考え方をお聞きしたわけなんですが、どうぞそういうことのないように愼重に、なお私から申上げるまでもないと思いますけれども、ガラス張りの中にもなお透き通つたガラス張りの中でやつて頂きたい。これはまあお願いをしておきます。
#25
○委員長(竹中七郎君) 速記をとめて。
   〔速記中止〕
#26
○委員長(竹中七郎君) 速記を始めて。
 次に企業合理化促進法案を議題といたします。この法案の審議について運輸委員会委員長山縣君より連合委員会開催の申込を受けました。連合委員会を開くことに御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#27
○委員長(竹中七郎君) 御異議ないものと認めます。さよう決します。連合委員会の日取りにつきましては、委員長に御一任を願いたいと存じますが、只今の予定では十六日土曜の午前十時に予定をいたしておりまするから、どうかさように御承知を願います。なおこの法案はいろいろの都合で審議が中断されておりましたので、審議の再開に当りまして一応今日までの当委員会におきまする審議の経過の概略を説明しておいたほうが便宜かと存じますので、山本專門員から説明させます。
#28
○專門員(山本友太郎君) 御指名によりまして企業合理化促進法案に関しまする当委員会における審議の経過を簡單に御説明申上げます。
 先ずこの法案が提出されましたのは去る第十二国会の十一月二十六日でございました。委員会では十一月の二十八日提案者代表の衆議院議員中村純一君より提案趣旨の説明を聽取したのでありますが、会期末のことでございますので、到底審議を終了する見込がありませんので、翌二十九日の委員会におきまして本案を継続審議にいたすことに態度決定いたしまして、翌十一月三十日の本会議で正式に本法案は継続審査することに決定して第十二国会を終つたのであります。次いで第十三回国会に入りまして、十二月の十二日、大蔵、経済安定の両委員会と当委員会との間で連合委員会を開きまして、漸く本格的な審議に入つた次第でございます。翌十三日も引続きまして連合委員会を開き、全般的と申しますか、総括的な立場から一応の質疑を終了いたしまして、一先ず連合委員会はこの程度で打切ることになりまして更に翌十四日には通産委員会單独で審議いたしましたが、たまたま十二月十六日より恒例による年末の自然休会に入りましたために、昨年中におきますところの審議は只今申上げましたように十二月十四日で一応の差止めとなつて今日に至つておるのでございます。
 以上の審議過程におきまして問題になりました点は、理論的な面又実際的な面、両面からいろいろあつたのでありましたが、特に問題視されましたのは、法案第六條の指定事業に関する行政当局の見通し如何という点でございました。それに対しましては政府、特に大蔵省といたしましては、関係各省から提出されました資料の検討中でありまして、当時といたしましては、どの程度に業種を指定するかということを明確に答弁する段階には立ち至つていなかつたのであります。もとより業種指定は政令で定める、いわゆる行政事項でございますが、何と申しましても本法案の骨子をなす点でございますので、当委員会といたしましては、法案審議の際に大体その全貌を明らかにしておくべきである、かような立場から政府当局の態度決定を待つたのであります。もとより委員諸君の内輪から、これに関しまする資料要求の形において問題が提起されたのであります。然るに本問題に関しまする政府側の態度決定が種々の事情から遅れましたために、当委員会におきまする審議再開も又全般的に遷延せざるを得なかつたのであります。然るところ、一方衆議院におきましては、昨年十二月の十二日に本案を原案通り可決いたしまして、同日、本院に送付されたので、同日より起算いたしまして二月の九日が丁度六十日の期間となりまして、そのまま放置して置きますと、憲法第五十九條第四項が適用される場合も考慮されましたので、去る二月五日の当委員会におきまして、これが取扱について諮りました結果、御賛成を得ましたので、取りあえず通産委員長の名を以ちまして衆議院の通産委員長宛に書面を以て了解を求むるよう申入れをいたしたような次第でございます。
 以上が当委員会におきまする本法案の審議の経過の概要でございます。御報告申上げます。
#29
○委員長(竹中七郎君) 只今山本專門員の説明にもありました通り、当委員会におきまする審議が遷延いたしております理由の一つは、只今御説明の通り、本法案の第六條の指定事業に関する政府当局の態度決定が遅れておる点にあつたのであります。そこで先ず大蔵省を中心として関係各省との間に如何なる折衝が行われ、その結果今日の段階においては大体においてどの程度の業種指定の話合いが付いたかという点につきまして、政府当局の説明を求めたいと思います。
#30
○政府委員(平田敬一郎君) 合理化法案の第六條の規定におきまする業種は、これは政令できめることになつておるのでありますが、その見込のもの並びに設備、これは省令できめることになつておりますが、どういう設備を指定するか、この問題につきましては各方面から検討すべき問題が多数ございましたので、私ども愼重に資料を集めまして検討して参つたのでございますが、大体におきまして各省との間に意見の一致を見まして、近く当委員会にも資料として提出できる見込であります。ただ一点だけ残つておりますのは、船舶につきましてこの合理化法を適用するかどうかという問題が実は各省間におきましてまだ話合いが決着をいたしておりません。この問題につきまして取急ぎ私ども話をつけまして成るべく早く資料としまして提出できるようにいたしたいと思つておる次第でございますが、それらの問題はその金額から言い、又趣旨等から行きましていろいろ問題がございますので、にわかに話合いがつきにくかつた事情にあつたことを御了承を願いたいと思います。若しもこの問題につきましてお尋ねがございますればお答え申してもよろしいかと思いますが、大体の経過はそのような次第でございますので、成るべく早く私ども資料としまして提出しまして審議の円滑化に努めるようにいたしたいと考える次第でございます。
#31
○島清君 その業種指定の問題についてお聞きしたいのでありまするが、資料を頂いておりませんので、これは新聞記事を根拠に申上げるので、或いは間違いかと思いまするが、石油でございますが、石油のほうの精油関係のほうは指定する趣旨のようでございますが、採油方面は指定に漏れておるのでございまして、どうもこれはやはり理論的に辻褄が合わないので新聞の間違いかと思いますが、これはどうなつておるのでございますか。
#32
○政府委員(平田敬一郎君) 石油の採掘につきまても大分通産省との間にも資料の交換を行いまして検討いたしたのでございますが、このほうは合理化法に入れなくても、現在の措置法によりまして五割増しの償却でございますが、このほうに入れますと比較的機械設備等の年限が短い関係上、それで行きまして大体ほぼ同じ程度の目的が達成できるということになりましたので、そのほうに追加指定するということにいたしまして、合理化法としましては規定しないほうがいいのじやないかと、そういう大体の考え方になつておりまして、この点通産省とも意見の一致を見ておる次第でございます。
#33
○島清君 その石油採油のほうは、非常にまあ国家資源が貧弱のこの国におきましては重要な問題でございまするし、更に採油関係にも合理化しなければならないことは、本委員会で先般コンサヴエイシヨン委員の人を呼んで意見を聽取したときにもはつきりあれになつておるわけでありますが、あれでございますか、措置法を適用されることは勿論として、更にこれは合理化法の業種指定をされると何か不都合なところがあるのでございますか。
#34
○政府委員(平田敬一郎君) 先般も申上げましたように、大体先ずその租税特別措置法の五割増償却のほうでできる限り対策を講じて行く、これは業種も御承知の通り相当広く規定いたしております。それから機械設備等も従いまして各業種に亘り広く指定いたしておるのでございますが、それでどうもやはり十分な目的を達しがたいというようなものにつきまして、この合理化法に基きまして更に一層の償却をいたしたいというのが、大体の私ども関係における基本的な考え方でございますが、石油の採掘業につきましては、今申上げました通り、措置法の五割増の償却で大体同じような結果になる、と申しますのは耐用年数の短い資産につきましてはそのような結果に実は相成るのでございまして、採掘の設備に使つておりますいろいろの機械等が比較的壽命が短いものが多い、そういうものにつきまして措置法で指定してやりますと大体の目的は達成できる、そうなりまするとこの合理化法に指定するという必要はないのじやないか、こういう考え方で今申上げたようなことにいたそうと考えておる次第でございます。
#35
○西田隆男君 今主税局長から書類がまだできていないというお話なんでございますが、船舶の問題をのけたあとのほうは大体書類を出せるのじやありませんか。
#36
○政府委員(平田敬一郎君) 私どもとしましては、成るべくもう政府としまして各省意見揃つたところで出したいという趣旨で、船舶以外のものはもう少し前に大分まとまつたのでございますが、船舶の分だけが留保になつておりますので、実は提出を見合しておる次第でありまして、この話を成るべく早くつけまして一刻も早く資料としまして提出したいと思つております。
#37
○西田隆男君 委員長、今の局長のお話はすぐ資料は出せるそうですから、資料を出してもらつて、大蔵省なり通産省なりの御見解を承わつた上でないと審議はできがたいと思われますから、委員長のほうでそういうふうに一つ取計らつてもらいたい。できるだけ早く資料を出してもらうようにして下さい。
#38
○委員長(竹中七郎君) 只今西田君の御提案の通り、資料を提出して頂きまして、それによりましていろいろ又御質疑がある、そしてこの法案の審議促進をいたしたいと思いますが、さよう取計らいまして御異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#39
○委員長(竹中七郎君) ではさよう取計らいます。
#40
○委員長(竹中七郎君) お諮りいたしますが、それは委員の異動についてであります。理事一名が欠員になつておりますが、この補欠互選の方法は成規の手続を省略いたしまして、委員長が直ちに指名することを御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#41
○委員長(竹中七郎君) 御異議ないものと認めます。それでは理事に中川以良君を指名いたします。
#42
○中川以良君 今日は通産省の御答弁は無理だろうと存じますが、先般ドクター・ハアインの名で以て稀少物資に対するメモランダムが来ております。これについての一つ当局の説明、資料等を出して頂いて、当局がどういうふうに考えておられるかというようなふうな点を、成るたけ近い委員会において一つ承わりたいと思います。
#43
○委員長(竹中七郎君) 委員長のほうにおきましてさよう取計らいます。
 次に競輪、並びに中小企業の小委員会において委員の異動がありましたので、御報告申上げます。
#44
○專門員(山本友太郎君) 主として異動がございましたのは、自由党を中心としてございましたので、党のほうとお諮りいたしました結果、先ず中小企業に関する小委員といたしまして、入交太藏君の代りに中川以良君が入られます。それから競輪に関する小委員につきましては、中川以良君の代りに古池信三君、それから大野木秀次郎君の代りに松平勇雄君、それから田方進君の代りに重宗雄三君、それだけでございますが、なおこの問題に関連いたしましては、第一クラブのほうからかねて小委員の割当がないから考慮するようにとのお話がございましたので、実は委員長の手許におきましては、その点につきまして中小企業並びに競輪、いずれにいたしましても、小委員会は格別確たる定数を持つているわけでもございませんので、できるだけ多数会派から御参加願うのが結構だと存じていたわけなのでありますが、何でございますか、改進党結党に関連いたしまして、たまたま今までおいでを願つております通産委員の松浦さんの席がお変りのように承わつておりますので、一応この点につきましては、とくと又御相談の上で、できるだけ御期待の線に沿うように委員長としては善処する予定になつておりますので、この点併せまして御報告いたしておきたいと思います。
 なお先ほど申上げましたのに、訂正と申しますか、いたしておきます。中小企業に関する小委員の古池信三君は代られまして、そのあとへ小林英三君でございますから、その点落しましたので、よろしくお願いいたします。
#45
○委員長(竹中七郎君) では本日はこの程度で散会いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#46
○委員長(竹中七郎君) 御異議ないものと認めまして、散会いたします。
   午後三時散会
ソース: 国立国会図書館
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