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1947/03/23 第2回国会 衆議院 衆議院会議録情報 第002回国会 治安及び地方制度委員会 第16号
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1947/03/23 第2回国会 衆議院

衆議院会議録情報 第002回国会 治安及び地方制度委員会 第16号

#1
第002回国会 治安及び地方制度委員会 第16号
昭和二十三年三月二十三日(火曜日)
    午前十一時十九分開議
 出席委員
   委員長 坂東幸太郎君
   理事 門司  亮君 理事 中島 茂喜君
   理事 川橋豊治郎君 理事 松野 頼三君
   理事 酒井 俊雄君
      笠原 貞造君    菊池 重作君
      松澤 兼人君    井上 知治君
      佐藤 通吉君    中垣 國男君
      小暮藤三郎君    渡邊 良夫君
      外崎千代吉君    加藤吉太夫君
 委員外の出席者
        國家公安委員会
        委員長     辻  二郎君
        國家地方警察本
        部長官     斎藤  昇君
    ―――――――――――――
本日の会議に付した事件
 國家地方警察の運営に関する件
    ―――――――――――――
#2
○坂東委員長 これより治安及び地方制度常任委員会を開会いたします。
 本日は國家公安委員会委員長辻二郎君、國家地方警察本部長官斎藤昇君が来ておられます。この二人は他の公務の都合上十二時までしか時間がありませんから、その間お二人から説明を願うことにいたします。日程は、國家地方警察の運営に関し当局より説明聽取の件であります。最初に國家公安委員会委員長辻二郎君。
#3
○辻説明員 私はただいま御紹介をいただきました辻でございます。新警察法につきましては、長らく御審議をいただきました法案ができまして、今月七日に私ども公安委員に就任いたしまして、発足をいたしたわけでございます。法の精神によ力事まして、私ども五名の委員が選定されましたが、いずれも警察行政に対してはまつたくの素人であります。在來の警察制度もよく存ぜず、新法も初めて今度勉強したような次第であります。今後の方針等についても、ただいま審議を重ねておるところでございます。
 大体法の精神にありますごとく、最も民主的な明るい警察を設定しまして、公安委員がその行政管理にあたることになつておるわけでございます。進駐の連合軍側から再々指弾されましたごとくへ日本の警察が権力を集中して警察國家にならないようにということが最も大切な一つの趣旨であろうと存じます。私どもはできるだけ民衆の声を聴きまして、これを警察に傳え、また警察の意図するところを誤りなく國民に理解をしてもらうように、そのお役目を果すことが非常に私どもの重大な役目であると思います。從つて昔の各省の委員といつたようなものよりはもつと立入つて十分に國民の意図するところを反映するような警察行政をやつていただくことを、私どもは監視する義務があると考えております。
 國家地方警察の公安委員会に課せられておりますことは、地方の五千以下の町村の治安、それから警察として義的に考えなければならぬような通信施設等の維持管理、一般的な犯罪鑑識に関する設備の維持管理、警察官の教養に関する施設の維持管理というような課題が與えられておりますが、これらにつきましては、戦後通信その他の機関も相当に傷んでおりますし、大いにこれを改善すべき余地が残つておるのではないかと考えます。犯罪の鑑識等に関しましては、近代の進歩せる科学を十分に取入れるということに向つて努力をいたしたいと思います。これに対しては委員中学界等と直結し得る者もありますので日本の科学の力を多分にこの警察行政の中に織込んでいくことに向つて努力をいたしたいと考えております。なおそのほかに非常に重大な任務といたしましては、非常事態の発生いたしました場合、非常事態の布告をすることを総理大臣に委員会から勧告をすることになつております。もとより望むところではないのでありますが、過去の歴史から見ますと、統計的に数年に一回は必ず非常事態が起る。戦争放棄をいたしました日本國といたしましては、こういう際の治安にあたる最も大切な役目をもつているのが國家地方警察であると思います。それに対しては、もちろん装備等も十分に研究をしなければならぬことと考えております。これに向つて今後議会の絶大なる御協力をお願いいたしたいと考えておる次第でございます。なお具体的な問題につきましては後に長官から御説明を願いたいと思いますが、公安委員会それ自身の運営に関しましては、発足後日浅く、ただいま委員が寄りまして審議を重ねております。まだその結論については申し上げる機会に至つておりません。私どもはなはだ浅学非才の者でありますので、どうぞ皆様方の御協力によつて國家公安委員としての任務を果されまするよう、この機会を拝借してお願いを申し上げる次第であります。たいへん簡単でございますが、長官から具体的な問題についてお話を申し上げることにいたします。
#4
○坂東委員長 國家地方警察本部長官斎藤昇君
#5
○斎藤説明員 私は去る三月七日から出発いたしました新警察制度に基きまして、國家地方警察本部長官の命を受けた次第でございます、私は命を受けました以上は、新しい警察制度の趣旨に從いまして、日本の民主主義國家にふさわしい警察の事務に向つて最善を盡してまいりたいと念願している次第であります。公安委員として五名のきわめて適切なるお方を議会において御承認の上、御任命に相なりましたことは、新警察の出発にあたりまして、われわれ事務当局の者といたしましても、非常に喜んでいる次第でございます。われわれはどちらかと申しますると、古い警察にむしろなじみが多かつたのでありますが、新鮮なる公安委員の方々の御指導によりまして、また議会の方々、特にこの委員会の方々の御鞭撻によりまして、御期待に副いたいと念願している次第であります。どうぞよろしく御指導をお願い申し上げたいと存じております。
 新しい警察制度の運用の状況についてというお話でございましたが、まだ出発後日がきわめて浅くございまするし、諸規定その他の関係事項の協議に日を送つているというような状況の部面が多うございますので、取上げて御報告を申し上げるよろな事柄はございませんが、ただ二、三についてその後の状況を申し上げておきたいと存じます。
 新制度実施に先立ちまして、各府懸及び市町村等におきましても、新制度の準備訓練をいたしましてすでにいろいろの手続きを進めていたのでありますが、新法施行前までにほとんど全國の各府縣及び自治体警察を設けまする市町村の公安委員の任命も済みました。この公安委員の選任の状況は、一、二例外的には選任を多少誤つたという所もあつたかのようでありますが、出発までにはおおむね是正ができまして、全体といたしましては、公安委員の選任は、事前にいろいろ心配をせられたような点が少くて、むしろ新法の趣旨に副つた公安委員がそれぞれ選任をせられておるという状況でございます。この点はまことに慶賀すべき事柄だと考えまして、報告を申し上げることを喜びといたすものでございます。
 國家地方警察の方といたしましては、六箇所の管区本部の本部長及び、主要幹部の任命をそれぞれ終りました。ただ、以前から準備をいたしておりましたとは申しましても、管区本部の設けられまする所は多くは戦災地でございまするし、建物等の少い所でございまするので、管区本部の施設、及び下級職員の補充は、ただいまいたしておる最中でございまして、まだ完全に終つたというわけではございません。われわれといたしましては、それぞれ地元の府懸及び府懸警察廳と連絡を密にいたしまして、一日も早く管区本部の陣容が確立いたしまするように目下努力中でございます。
 それから、御承知のように、本制度を実施いたしまするにつきまして、國家地方警察の要員といたしましては三万人自治体警察の要員といたしましては、今までの全國の警察要員でありました約九万五千をもつて充てるということに相なりました関係上、三万人を増員することに相なつたのであります。この増員の問題について、その後の経過を若干お耳に入れておきたいと思います。三万人の増員は、從前の欠員及び今後の減耗補充を見込みまして、三万六千人増員をするという計画を立てまして、昨年の暮からこれに着手をいたしたのであります。この新規募集は昨年の暮から始めまして、現在までにすでに募集を終りましたのは、三万二千という数字を示しておるのであります。あと三万三千の不足はございまするが、これはおそらくここ二、三箇月のうちには十分充員し得るものと考えておるのであります。これらの應募の状況は、最初予想をいたしておりましたよりも相当良好でありまして、應募者の数は採用人員の二倍、三倍という状況であるのでございます。從いましてわれわれが考えておりましたより以上に、良好な質の警察官が採用できると考えておるのであります。もちろん、採用いたしましてから練習所に入れまして、その訓練の状況、あるいは身もとの調査等からいたしまして、將来警察官に適当でないという者はだんだんすぐつていくわけでありますが、これらの一應採用して後に不適格になつたという数字もわりに少い模様でございます。殊にこれは三万名の募集とは直接関係がございませんが、この増員に伴いまして、警察幹部級の見習生の募集をやりまして、これは國家警察の警察大学で三年間の教育をやることになつているのでありますが、専門学校及び大学卒業者のうちから、將來警察の幹部になるものを採用いたすために六十名をさしあたつて採るというところへ、志願者が約千八百名という非常なる應募者の数を見ているのであります大学、高等専門学校卒業者の中から、將来幹部級のりつぱな警察官が得られることを喜んでいるような次第であります。もちろん、御承知のように國家地方警察の三万人は、これは今までの警察官を現在國家警察の方に充てておりますので、現在の新規募集の三万六千は、これは自治体警察に配属をすることになつているものでございます。しかしながら「將來自治体警察画家警察の間には、やはり人の交流ということも必要でございますし、また國家地方警察の使命の点から考えますと、若い元氣のいい警察官を国家地方警察の方に、よけい振向けるという必要も起つてこようと考えているのであります。さような場合には、かような新規採用者の優秀なものを國家警察の方に振りかえるということが將來起つてくることと考えておりますが、現在といたしましては、現在の國家地方警察に所属しておりまする警察官は、従來の警察官をもつて充ても考えであります。
 私は公安委員会によつて警察本部長官の任命を受けた次第でありますが、公安委員会の事務局といたしましてはもちろん、さらに警察の執行の責任者といたしましても、今後の新しい警察の運営はその警察官自身の教養問題と重要な関係があると考えているのであります。新しい警察にふさわしい人格と識見を養い、また明朗な能率のある警察をつくつていく必要があると深く考えているのであります。かような見地からいたしまして、警察官の教養ということにつきましては、現任者の教養はもちろん、さらに新任者の教養につきましては最も重点をおきまして、当議会において御通過になりました警察制度の精神を、りつぱに体現していく警察官出つくり上げたいと念願をいたしているような次第であります。國家地方警察の將来の運営につきましては、今後の日本の國の進展と、きわめて密接な関係をもつてまいると考えておるのであります。皆様方の御指導と御協力によりまして、新時代の日本にふさわしい、しかも能率のある、そし治安の維持の完璧のできるように向けてまいらなければならぬと考えておるのであります。國家地方警察には、自治体警察に対するいろいろな連絡調整の問題等もございますし、またこれによつてのみ警察の刑事犯罪、その他治安の維持完璧が期せるものと考えておるのであります。さらに國家地方警察は、國家非常事態が発動せられましたならばそのときには國家警察が中心になつて活動しなければなりませんので、常時國家警察におきましては、特に部隊訓練が必要になつてこようかと存じます。常時訓練すべき人数をどの程度に定めるか、目下関係筋と協議中でありまするが、相当数、あるいは三分の一近くも常時訓練をするという状態におかなければならぬかとも考えておるのであります。いずれ具体化いたします際には御相談を申し上げ、あるいは御報告を申し上げることがあると存じますが、ただいまさような点についていろいろ研究いたしておるのであります。さように相なりますると、國家地方警察を担当いたしております農村地帯の実際の警察官使の配置人員が非常に減少するということにも相なります。これにつきましてはどういう手段を講ずるか、これもまた愼重に考究中であります。ただいまの三万人の要員をもちましては、その点に多少心配の点が出てこないかと考えておるのであります。
 なおただいま公安委員長からもお話がございましたように、警察の運営の中枢神経とも申しまする通信施設の完備が、何よりも急務であると考えておるのであります。通信施設につきましては、また後刻御報告あるいは御協賛を願わなければならない事態が起ると考えまするが、ただいま事務当局におきましては、逓信その他の関係省及び関係筋と協議を進めております点がありますので、この機会にちよつと御内聞に達しておきたいと存じます。それは通信施設の一元化ということでございます。今日日本では資材も資金も、きわめて窮屈な状況でございますので、逓信あるいは警察、鉄道というぐあいに、それぞれ別個の通信施設をもつておりますることは、はたしてこういつた状況において妥当であるかどうかという点を検討いたしておるのでありますが、ただいままでの研究の結果は、まずさしあたつて警察通信を一般の逓信通信と一元化をするという方向に進んで研究をいたしておるのであります。おそらくこの線によつて近く話がまとまるであろうと考えておるのでありますが、さような際に警察の通信能率を落さないのみならず、さらにより一層充実させるということが目的でありますので、警察通信施設の充実をはかりますとともに、非常事態におきましても通信機能が停止をすることのないように、またいささかのそこに遅滞齟齬を來さないように、万全の措置を講じつつ、一元化をはかつていきたい、かような考えをもちまして、これは当局間で連絡中でございます。これはまだ未発表の事柄でございますのでそのおつもりで聴いていただきたいと思いますが、さような問題を審議しておるということを申し上げておきます。
 先ほども申します通りに、この新しい制度は警察の運営にとりましてはまつたく未経験の事柄であります。分立いたしましたそれぞれの自治体警察相互間、及び國家地方警察と自治体警察との関連をさらにどうして密にし、警察能率を落さず、しかも從來の過ちを繰返すことなしに、眞に民主主義國家としての国民の公僕としての警察をつくり上げてまいるかということは、相当むずかしい問題と考えますが、これらにつきましては日本の今後の推移と相まちまして、また実際の経験に鑑みまして、ほんとうに立派な警察をつくり上げてまいりたい、またつくり上げていけるものという確信のもとに、われわれ日々仕をいたしておるような次第でございますから、どうぞ各位におかれましても格段の御指導と御鞭撻をお願いいたす次第でございます。
 非常に簡略でございますが、一應ただいまの状況の思いつきました二、三点を申し上げまして、御報告に代えたいと思います。
#6
○坂東委員長 最初に申しました通り、十二時まで時間がありますから、簡單な質問がありますならば、この際許します。
#7
○小暮委員 新警察法に基きまする公安委員としての委員長のお話を聽き、さらに本部長のいろいろのお話を聽きまして、時間を限定されておることでございますから、きわめて簡單にお尋ねしてみたいと思うのであります。
 公安委員会は今いかなる運営をされておるか。それからただいまお話を承りますと、國家警察は三万人の限定された人員でこれからの運営をしでいくのだ、從つてその教養の問題等につきまして非常に將來は心配されるというようなお話を聽きましたが、至極これはごもつとものことだろうと思うのです。それで私が特にこの機会にお尋ねしてみたいと思いまするのは、さきに新警察法によりまして三万人と限定された当時と、その当時の政府の見透し並びにわれわれが見透しておりましたものよりも、現在地方の人口五千以上の市街地をなせる自治体警察を置くようになつておりまする所が、経費の関係でそれを置かないで國家警察で運営していくようにしておるという町村が、よほど多くなつておるのではないか、経つて三万人と限られた人でそれが運営していけるかどうか。ただいま本部長のお話を聽いてみますと、また十分に各地方の情報が集つていない、從つて集つてから後にかようなことをお尋ねしたいと思うのでありますけれども、今は最も大事な警察の活動をまつ時代でありますから、新任早々で、かようなお尋ねをいたしますることは後日にまちたい、かようにも考えておりますが、きようは午後は何かお打合わせがあるというお話を聽きましたので、かような点はいかになつておるか、またいかにして運営されていくかというような点をお尋ねしてみたいと思うのであります。
 それから通信施設のお話でございますが、この通信施設は、ただいまのお話を聽きますと、一元化していきたいということで、ごもつともでありまするが、はたし何年の後にそれが一元化できるか、その見透しはなかなか容易じやないのではないか。おそらく、私どもが考えまするのに、地方の状況を見ますると、現在各府懸がもつておるところの、また本部でもつておる施設を運営していくことによつて、一元化されるまでに通信の完備ということには参りませんが、通信が可能になるのではないか、かように考えるのでありますが、これらの点につきまして、いかにお考えになつておりますか。聞くところによりますと、新警察法が実施されました後における通信の不備というのは実にはなはだしいものがある。殊に自治体警察と連絡を非常に密接にしなければならない。また初期でありまするから連絡が多い。そのときにこの通信施設がほとんど傷んだままになつておる。從つてこれが非常に支障を來す。ここで國際情勢のことを考えるのはどうかと思いまするけれども、國際情勢も非常に緊迫しておる。委員長はさきに、非常時に対する從來の経験から見て、総理が起つて指揮するようなことは数年あるいは十年くらいの後には一回くらいはある、こういうことを言われましたが、この國情勢から見て、今そういう不幸な場合を想像してはならないのでありますけれども、おそらく総理大臣が起つて全國の警察を指揮して治安にあたるというようなことが、あるいは不幸にして、もつと近くあるのではないかということが、心配されるのでございます。從つて公安委員の各位の御努力、御心労については、非常に敬意を表しておる次第でございますが、これは全國民が、殊に現在の治安の不安の状況から見て新しく組織されたところの公安委員の委員長初め五人の委員の方に期待しておるところが、いかに大であるか。その実施にあたり、運営にあたり、本部長に期待しておるところがいかに大であるか。この機会にその点につきまして、すでに万御承知のことでございましようが、いかにも治安の現在及び將來が心配にたえませんからお尋ねする次第であります。
 なおいろいろ細部にわたりまして、教養の問題その他につきまして、お尋ねしたいと思うところがたくさんございまするけれども、時間もございませんし、いずれ本委員会にも、整備が一通りつきましたら、御報告がございますことと存じますので、その機会を期してお尋ねすることにいたしまして、本日は以上申し上げたことをお尋ねいたします。
#8
○斎藤説明員 ただいま小幕委員からお尋ねの点につきましてお答えをいたします。最初にまず定員の問題でございまするが、これは御質問のように、最初自治体警察として予定をしておりましたところが、若干國家警察の方にはいつたという状況はございます。しかしながらこれは大した数字ではございませんので、当初の國家警察の三万人の員数をどう使うかという点からは、そう大した移動を來しておりません。何箇町村そういうところがあつて、それに対する要員はどうなるかということは、ただいま手もとに資料もございませんので、また後の機会にお答え申し上げられると思いますが、大観いたしますれば、そう大したことになつておりませんということだけを申し上げておきたいと存じます。ただその後の事態に即應をして、はたして三万人で足りるかどうかということは、まことに大きな問題があると考えまして、今後の運営の状況また事態の推移に鑑みまして、いろいろと御院議を煩わすことがあるかと考えておりますが、目下のところではこの点をどうするということは、今出発早々でありまするので、この点については考えておらぬと申し上げるしかないと思いますので、御了承願います。
 それから第二の通信の問題でございまするが、これも先ほど申しました通り、まだ内輪相談をいたしておる程度でありまするし、特に関係筋の次第もありまするので、外部への御発表はお差控えいただきたいと思うのでありまするが、もしこの方針がさように決定いたしますれば、これは早急に行われ、また行い得るものと考えております。御承知のように戦争中に破壊をされました警察電話の復旧は、資材その他の関係からきわめて遅々といたしておりまして、ただいま御指摘の通り非常に欠陥が多いのであります。戰争中の被害の六割程度はすでに修復できたと考えておりまするが、しかしながら何と言いましても、姑息な修復でありまするし、修復できましたところにつきましても、絶えず故障が起つておるような状況でありまして、まことに寒心にたえない次第でございます。われわれとたしましても、今までは資材その他についてもあちゆる努力をいたしまして今日までやつてまいつておるのでございますが、今日の現況は必ずしも十分と申し上げることができない、いな、むしろ欠陥が非常に多いことを告白しなければなりませんのは、非常に申しわけない次第でございますが、現実はさような状況でございます。しかしながらこういつた整備の点につきましては、もし一元化ができれば、その方が早くいくのではないかと考えておりますし、また関係筋におきましても警察電話の充実、また一元化いたしましても最優先しようということを強く指示されておりますので、私はこの方針が確定をいたしますならば、おそらく一年あるいは二年の間には実現可能であろうと考えております。
#9
○辻説明員 ただいま公安委員会の運営についての御質問がございましたが、公安委員会は発足いたしましてまだ日が浅いのでございます。ただいまその運営方針について審議をいたしておるところでございます。現在の状態では、毎週定例委員会を招集いたしまして公安委員会の権限に属することの審議を決済いたしております。なおそれについて関係筋への連絡をいたしております。國民の声をできるだけ多く取入れ、かつこれを警察行政に縫込みたいということにつきましては、今いろいろ具体的の方法を考えておりますが、現在でも相当に投書等もございますので、これらを整理いたしまして審議の対象といたしております。なお今後は、できれば公聽会等も開く必要があるのではないかと考えております。非常事態に対する装備のうことにつきましては、これは國際情勢もこういう状態でありまして、最も重要な問題と考えますが、これは御承知のごとく占領下にあります現在の状態といたしまして、やはり関係筋と緊密な連絡をとりまして、具体的な方策を講じたいと考えております。
#10
○坂東委員長 ただいま小暮委員のお話のごとく適当な場合においで願つて説明をしていただき、その場合にいろいろまた質疑をし、意見も出ることと思います。
 本日はこれをもつて散会いたします。次会は公報をもつて御通知申し上げます。
    午後零時四分散会
ソース: 国立国会図書館
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