くにさくロゴ
1951/06/13 第13回国会 参議院 参議院会議録情報 第013回国会 経済安定委員会 第17号
姉妹サイト
 
1951/06/13 第13回国会 参議院

参議院会議録情報 第013回国会 経済安定委員会 第17号

#1
第013回国会 経済安定委員会 第17号
昭和二十七年六月十三日(金曜日)
   午後二時五十五分開会
  ―――――――――――――
  委員の異動
本日委員大野木秀次郎君辞任につき、
その補欠として清澤俊英君を議長にお
いて指名した。
  ―――――――――――――
 出席者は左の通り。
   委員長     佐々木良作君
   理事
           郡  祐一君
   委員
           古池 信三君
           奥 むめお君
           杉山 昌作君
           山川 良一君
           清澤 俊英君
  衆議院議員
           福田  一君
  国務大臣
   国 務 大 臣 周東 英雄君
  事務局側
   常任委員会専門
   員       渡邊 一郎君
   常任委員会専門
   員       桑野  仁君
   説明員経済安定
   事務官     佐々木義武君
  ―――――――――――――
  本日の会議に付した事件
○国土総合開発法の一部を改正する法
 律案(内閣提出、衆議院送付)
○電源開発促進法案(衆議院提出)
  ―――――――――――――
#2
○委員長(佐々木良作君) それでは委員会を開会いたします。
 今日は第二十二回になると思います。前回は昨十二日行いまして、電源開発促進法案についての質疑を続行し、同時に外資に関する法律の一部を改正する法律案につきまして質疑の後に討論採決を行なつて、そうして修正議決されて議長に結果を出してあるところであります。
 本日の議題は国土総合開発法の一部を改正する法律案、それから電源開発促進法案、更にこれは別途に御協議申上げたほうがいいかと思いますけれども、例の設置法問題関係の御相談を申上げたいと、大体三つがが今日の議題でありますが、先ず国土総合開発法の一部を改正する法律案を議題といたします。前回で大体質疑は終つておつたように思いますけれども、質疑がありましたならば御発言願いたいと思います。……御発言ないようですから質疑は終つたものと認めまして、討論に入ることに御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#3
○委員長(佐々木良作君) そのようにそれでは決定いたします。なお御承知のようにこの法案は附則の第一項を以ちまして二十七年の六月十日が施行日になつておりますので、その辺の修正は当然に必要になつて来ると思いますが、討論のうちにおきまして修正意見等も含めて御発言を願いたいと思います。
#4
○郡祐一君 国土総合開発法の一部を改正する法律案のうちに次のような修正を加えたいと思います。即ち附則第一項中「六月十日」を「六月三十日」に改めることにいたしたいと思います。その理由は、本法改正に伴いまして施行上必要な準備の時期を与えますと同時に、この法律中にも現われておりまする行政機関の機構の改正が七月一日から行われる予定のように承知しますので、それらの点も考慮いたしまして六月三十日を適当と考えるのであります。それ以外の点については原案の通りで、今後の必要な施策の進捗なり整備なりを図つて参る上に適当だと思います。私はその他の部分については原案に賛成するものであります。
#5
○委員長(佐々木良作君) 只今の修正案を含めて御意見がありましたならばお出しを願いたいと思います。……御意見ないようでしたら討論は終局したものと認めて差支えありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#6
○委員長(佐々木良作君) それでは御異議ないものと認めて採決に入ることといたします。
 先ず国土総合開発法の一部を改正する法律案につきましての只今の郡君の施行期日に関する修正案を議題といたします。只今の郡君の提出の修正案に御賛成のかたの御挙手を願います。
   〔賛成者挙手〕
#7
○委員長(佐々木良作君) 全会一致でございます。よりまして郡君提出の修正案は可決されました。
 次に只今採決されました部分を除きまして、衆議院から送付されておりますこの国土総合開発法の一部を改正する法律案全部を問題といたします。修正部分を除いた原案に賛成のかたの御挙手を願います。
   〔賛成者挙手〕
#8
○委員長(佐々木良作君) 全会一致であります。よりまして国土総合開発法の一部を改正する法律案は全会一致を以て修正可決されました。
 なお前例によりまして、本会議におきます委員長の口頭報告の内容につきましてはあらかじめ御承認を願うことになつておりますが、一つ委員長に御一任を願いたいと思いますが、御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#9
○委員長(佐々木良作君) それから委員長が議院に提出する報告書に附する多数意見者の御署名を順次お願いをいたします。
  多数意見者署名
    郡  祐一  古池 信三
    山川 良一  杉山 昌作
    奥 むめお  清澤 俊英
  ―――――――――――――
#10
○委員長(佐々木良作君) それでは次に電源開発促進法案を議題といたします。前回に引続きまして質疑を続行いたします。質疑のありますかたから発言を求めて頂きます。
#11
○清澤俊英君 余りむずかしいことでありませんけれども、ちよつと御質問申上げます。
 この電源開発は第一條の目的に書いてあります通り、速かに電源開発を行うと言われまして、最近の電気事情等に鑑みて成るべく早く電源を開発する、こういうことが先ず第一に謳われておるのであります。国土総合開発と電源開発というものは非常に関連性を持つておるのでありまして、従いましてこの電源開発は成るほど非常に今電気が不足しておるから、それを速かにやらなければならん、こういう考え方が主になりますために、総合開発のほうとの関連が現在どういうふうになつておるだろうか、果して今計画せられております開発のいろいろの問題がすべて総合開発の上にマッチしておるかどうか、こういう点一つ伺いたいと思います。
#12
○衆議院議員(福田一君) 御尤もな御意見でございまして、電源開発と国土総合開発との関係及び国土総合開発の見地からの電源開発というふうにあるべきだという考えの下に御質問なされていらつしやると思いますが、電源開発は国土総合開発というものの一環としての電源開発であると我々は考えておるのでございます。そこで国土総合開発につきましては昨年来いろいろと研究、調査を進めておるわけでございますが、併し御承知のようにその指定されました地域内における河川、いわゆる電源を開発することのできる河川というものについては総合開発でもその部分の研究を進められております。又その発電所のできる地点というようなものは大体限定されておることは御承知の通りでございます。そういう意味合いで研究を今まで続けており、今後も研究いたすわけでございます。そこで速かに電源を開発するという場合において、電力会社、或いは公営或いは自家発、今度は特殊会社、こういうような四つの主体が電源の開発をするわけでありますが、それぞれ前に申しました三つの主体、特殊会社を除いた三つの主体がやります電源開発についても、これは支障が大体ないという認定のはつきりいたしておるものもあるし、一部分今着手しておるものではございませんが、今後やるもので研究しなければならんものもございます。そこでこの特殊会社でやるといたしまして、法案自体には載つておりませんが、どういうところをやるのかという御質問がありまして、一応試案は北海道の石狩川、北上川、只見川、天竜川或いは吉野川地帯を挙げておるのでございます。こういうような地点につきましては大体国土総合開発の関連性において一応電源開発をやつてもよろしいというところの調査を進めておるわけでございますし、今後も進めまして、併し御承知のごとくこの電源開発というのは基本的にきまりますのは電源開発調整審議会でどれくらいのものをやるかということをきめて行くわけでありますから、その場合においては電源開発調整審議会は経済安定本部の所管であり、国土総合開発審議会も又安定本部の所管でありますから、そういう意味合いで相互に連繋を取りまして十分に緊密な連絡を坂つて、電源開発が国土総合開発に背馳することのないように処理して行きたい、かように考えておるわけであります。
#13
○清澤俊英君 只今の説明をお伺いしておりますと、一応御尤ものように聞えると思いますが、電源開発と国土総合開発がとにかく一体である、不即一体におきましては国土開発が母体である。この開発の一つの副作用的なものを十分利用して、その利用せられたものが又主点になつてそうして開発せられる。そういう形を取るのではないか、こう思うのであります。従つてそうなりますと国土総合開発自身の計画が電源開発より先に決定せられることがものの順序ではないか、こう思うわけでありますが、それが同時にここに一緒に始める、こういうことになりますと、そこには何かしら国土総合開発という一つの開発方式に無理があるのではないか、こういうふうに考えますが、そういうことはどうお考えになりますか。
#14
○衆議院議員(福田一君) その点につきましては御心配御尤もだと思いますが、併し電満開発という、一般的な意味で国土総合開発というその文字から出て来る、その文字が含んでおる包括的な現象、それを比べ合せてみて、そういう御質問が出ることは御尤もだと思いますが、併しそれが具体的になりまして、どこそこの河川というものはどうなる、そこの電源開発はどうなるというような具体的な問題について、これは国土総合開発においてはどうなつておる、電源開発はどうなつておる、こう関連性を見出して考えて参ることになるのでありまして、その意味では国土開発の面においても相当調査を進めておりますが、その間の事情は安定本部から説明員が出ておりますので、説明員から一ついたさせます。
#15
○説明員(佐々木義武君) 只今のことでございますが、国土総合開発計画のほうは只今までのところでは特定地域を十九カ地点を指定いたしまして、その十九カ地点の内容並びに計画の順序、その細部に亘りましては今後更にそれを比較しまして審議会の結論が出ますれば、それを閣議等にかけましてはつきりした計画に固めるわけであります。今のところは特定地点の指定をしただけでございまして、まだ十分調査等が進んだという段階にまでは至つていないように考えております。その他の国土総合開発のほうも最終的に決定しておるという段階ではありません。電源開発と国土総合開発との関連問題になるわけでございます。勿論国土総合開発計画の一環として電源開発をやる建前になつておりますので、国土総合開発計画そのものがはつきりきまりました上におきましては、当然その計画に乗つかりまして、そうして電源開発計画もその一部として施行するのが当然の順序かと思います。が只今申しましたような国土総合開発計画の進捗状況でございますので、一方電源開発のほうは非常に急がにやならんという事情がございまして、国土総合開発計画が、閣議等ではつきりこれで行きますというふうにきまるのを待つて、いるのがなかなかできかねる客観的な事情にありますので、破りあえず電気のほうはその一部を先行いたしまして着手する。但しその間さつき申しました特定地帯等の指定に際しましてそれぞれ研究を深めた結果きめたわけでございますので、その経過的な資料等もございます関係上、そういうものとの調整を十分計画的にはとりながら、国土総合開発計画と齟齬を来たさんように関連して電力開発をやつて行きたい、こういうふうに考えております。
#16
○清澤俊英君 今の御説明を伺つておりますと、私の心配、余計な心配かも知れませんが、おる点がちらりちらりと見えまして、元来から言えば、国土総合計画の一環として電源開発を行うのが本当であるが、それを待たれないから相マッチしつつ成るべく速かに電源開発をして行くのだ、これは非常に私は危険な考え方じやないかと、こう考えでおります。これは余分な話になるかも知れませんが、通産委員会におきまして九州、福岡方面の鉱害問題の審議に当つて参りましたが、これらのあとを見ましても、日本の産業の急速な進展を図りますために石炭が第一なんだというようなことから、つい知らず知らずにすべての準備を怠つたというようなことから集積したる大鉱害を残して、そうして問題になつて、だんだん利用すべき河川も不足しておる。こういうとき、成るほど今から見ますれば電気の開発は一日も、口を開けば忽せにし得ない問題である。だから成るべく速かに開発しなければならない、こういうのでこの案が出ておりますが、速かに開発するということが、只今の御答弁の中にも御説明の中にもちらりちらりと見えまするために、それがために総合的な開発を目し、そこに無理ができたために、あのことをこうやつて行けばあとでよかつたというようなことが出て参りますならば、これは私は非常に重要な問題を将来残して行くと、こう考えますので、私はどうしても電源開発を本当にやりますならば、それは今現に目の先へぶらさがつた必要性のあろものでありましようが、少しくらい延びても、国土開発の相当なる基本線が見えてからでも遅くはない、こう考えておるのでありますが、その点どうで了か。
#17
○衆議院議員(福田一君) 清澤さんの御意見は御意見だと私考えるのであります。併しこれは例が当てはまるかどうかわかりませんが、学校を出て就職をした、就職をしたが月給は幾らもらえるかわからぬ、併しともかく就職したのだから洋服を買わねばとかんという場合に、その月給が幾ら出るかわからぬが、大体この程度はもらえるだろうというくらいの見通しがつけば、月賦で買うにしてもこれくらいずつは払つて行けるだろうという見通しがついたなら、洋服を買うことはどうしても必要だ。洋服がなしに会社に出るわけにも官庁に出るわけにもいかん。洋服だけは買わねばならぬ、こういうような場合が私起きて来ると思うのでありまして、今電源開発というものが非常に大事だ、なぜならば非常に電気が足りない、材料も非常に足りない、早く着手しておかなければ一年も二年もそれだけ遅れてしまう。電気ができるが遅れる、こういうことでありますというと、一応そういう地点を選定する場合に、国土総合開発の見地も十分考えまして、そうして着手を一応いたすということは、この緊急性の度合いによつてこれは私はきまつて行くもので、緊急であるかどうかという問題が、一番何と言うか、このやり方を決定する場合の基礎條件になるのじやないか、かように私たちは考えておるのでございます。そういう意味合いで行きまして、基礎條件としての緊急性、電源開発の緊急性というも、については提案者といたしましても政府といたしましても、是非これだけは早くやらねばいけない、こういう考え方の下にこの法案を立案をいたしておるのであります。従つて国土総合開発が先行してその次に電源開発をやる。この順序につきましては御説御尤もでありますが、もつと早く国土総合開発の問題を取上ぐべきでございましたが、それが遅れたことは不幸ではありますが、それだからといつて、電源開発を遅らせてしまいますと、これは又その不幸を重ねて行くという形になりはしないかということを我々は恐れておりますので、是非とも電源開発を早くやるように、そうして而も一方において関連性を持ちつつよく連絡をとつてそうしてやつて行つたならば、余り無理が起きないで、特に国土総合開発の原則を破るような無理が起きないでやつて行けだろう、かように考えてこの法案を提出いたしておる次第であります。
   〔委員長退席、理事郡祐一君委員長席に着く〕
#18
○清澤俊英君 そうしますと、先般来頂きました資料等から言いましても、五ヵ年計画の河川の名前が出ているようでありますが、これがこの法案が通りましても、只今のお話であれば、その河川の重要性によつてその順序は当然変つて行く、こう考えてよろしうございますか。
#19
○説明員(佐々木義武君) 特定地帯を国土総合開発計画で指定いたすことは先ほど申上げた通りでありますが、その指定地域の中でいろいろな地帯に特徴がございまして、北九州であれば鉱工業が中心であるけれども、或いは三河の方面なら農業が中心といつたように、その地域によりまして、いわゆる指導目標と言つておりますが、その地帯は何が一番中心で開発をさるべきかというふうな指導目標、これはさまつているのでありますが、その指導目評というものを中心にいたしまして、それに関連する治水、利水、或いは工業用水、或いは田畑の改良工事といつたようなものを総合してやつて行くわけでございますが、只今お話の電気の開発との関連問題をもう少し具体的にお話申上げますと、大体この特殊会社等で着手したいという地点は、ほぼ石狩にいたしましても北上にいたしましても、只見或いは熊野にいたしましても、皆特定地帯の中でございますが、その地帯は主として電源の開発というものが主導目標になるというふうな想定で、それに関連する諸問題を国土総合開発で研究しておるわけでございます。従いまして今度取上げましたこの電源開発で一応予定しました地点を着手するに当りましても、従来研究いたしました、それに対すると申しますか、その主導目標に対する関連する諸問題は、或る程度の研究というものは十分とは申せんかも知れませんが、できておりますので、只今予定しました地点に資源開発を直ちに着手いたしましても、それほど従来……さつき石炭の例がございましたが、あの当時のようにほかの産業、国土総合開発計画と関連なしにやるということはないのでございまして、十分現下の段階ではなし得る限りの関連をとりまして着手し得るというふうに、両者を相関連させまして立案しておる次第でございます。
#20
○理事(郡祐一君) 清澤君にちよつと申上げますが、周東長官は四時少し前になりますと所用がありますので退席をしますので、周東長官への御質疑がありましたら、そのほうをそれまでに一つお願いいたしたいと思います。
#21
○清澤俊英君 実は急のことでございまして、まだ只今も申上げる通り大分あると思いますけれども、要点を整理して参りませせんので、今日委員会があるから出て質問せいと、こういうお話で、実は私は困つているのです。大体今日は簡単に従来から考えておりました一、二点を質問してやめまして、そして明日になりましたら又お伺いしたいと、こう考えておるのでございます。それを御了承願いたいと思います。
#22
○理事(郡祐一君) お考えの点十分に言つて下さつていいのですが、今のような時間の都合でございますから、周東長官のは成るべく先に願つて……。
#23
○清澤俊英君 周東区長官のほうにお伺いするという点は、今日はまだ出て来ないと、こう思つておりますので、若し私のためなら……。
#24
○理事(郡祐一君) それじやどうぞ清澤さん御質疑を継続願います。
#25
○清澤俊英君 それで今の点をいま少しお伺いしたいが、国土総合開発というものをお考えになるとき、ただ産業だけを中心のような御説明になつておりますが、私どもの旧来からの新潟県人等の考え方から見ますと、電源開発は少くともそういう意味合いも十分考えて頂くが、それと同時に治山治水の問題と結び付けてもらいたいと、こういうようなことが強く旧来から取上げられておつたのでございまして、そういう点との関連においてどれくらいまでお考えが進んでいるか、これの解釈をお聞きしたいと思います。
#26
○説明員(佐々木義武君) それでは具体的に一つの例を取上げて御説明申上げたいと思いますが、一番今進んでいると思われます地点は岩手県の北上道でございまして、この猿ケ石、胆澤のダム地点を建設しましたのは、そもそもの初めはおつしやる通り専ら治山治水、特に洪水防禦といたしまして北上川の下流その他洪水被害を護りながら開墾或いは土地の改良というものをしたいというのが主たる目的でございまして、そういう治山治水或いは利水等の目的からできたダムが現在殆んど完成しつつございます。そういうものに更に電気を附加いたしまして、そうして同時に発電もしまして電気の供給量も増すというような段階になつております。従いまして計画によつてそれぞれ進捗度は違うわけでございますけれども、ものによりましては只今申しましたように、大体もうそういう考えで着手がどんどん進んでいる地点は今申しましたような考えでおります。同時にそのほかの地点でも、国土総合開発でございますから当然治山治水或いは利水等を主といたしまして、その地帯或いは水系に近接いたしまする各地帯を如何に合理的に総合的に無駄なしに開発したら一番国土の保全、開発上必要であろこかという観点が十分先に立ちまして、その上でそれに見合うように、例えばダムでも電気だけの目的からいいますと、或いは低いダムで足りるだろう、こういう場合でも洪水等を考えますともう少し高くて、かさ上げしたダムを作らなければいかんというような、両方矛盾した要求が出て来ますのを、それぞれ調整いたしまして、そうして電気も起します、同時に治山治水或いは利水等にも調整のとれますような方策についてそれぞれ研究を進めておりますので、そういう点を研究しながらほかの地点もそれぞれ考えて行きたいと思つております。
#27
○清澤俊英君 そうしますと結論的に申しますと、まあそういうことは加味して一応は研究しておるが、いま一方電気の需要の緊急性もあるからそれも研究しておるが、そのほうも非常に重要視してやつて行くのだから、何とかそこのところは一応恰好はついて行く。こういうような御説明になりまりして、非常な重要な一つの総合計画というものとそこに食い違いが出ておる。私は先ほどからずつとお伺いしておるうちに、最後にはそういうふうに聞えて来るのでありますが、それでまあこの法案を中心にして今まで只今の御説明のようなやり方で、果して国土総合開発というものの十分な理解において開発ができるかということについて非常な疑いがあるものだと、こう考えておりますが、その点はどうなんでしよう、もう一座工合が悪いですけれども……。
#28
○説明員(佐々木義武君) 只今申上げましたのが或いは少し言葉が足りなくて誤解りをなすつたかと思いますが、そういう矛盾のないように、例えば電気の開発と治山治水等と矛盾を起さないようにするのが国土総合開発計画でございますので、その結論が出ておりますれば、当然それを前提にいたしまして電気の開発はやるのでございますが、仮にそれがなかなかできないといたしましても、電気のほうを建設する客観的な必要性がございますといたしますと、既存の資料、今まで国土総合開発の計画を進めました、それを全然無視しておるのでありましたら問題はありませんが、過去終戦後五年くらいの間殆んど特定地帯の問題に関しましては建設省或いは安本等でずつと研究を深く進めてございますので、現在までありましたその研究資料を基礎にいたしまして、そうして電源開発と国土総合開発との、治山治水等との矛盾を成るべくないように調整して、仮に今度国土総合開発計画がきまりましても、その際電源開発と矛盾しないように努めながら電源開発を進めて行きたい、こういうふうに考えております。
#29
○清澤俊英君 どうも余り納得行きかねます。あとで又お伺いすることがあればお伺いしたいと思うのであります。それで、その次にはまだほかに少しあるようでありますけれども、先ほど申し上げました通りちよつと整理しておりませんから、明日でも質問を継続さして頂くことにしまして、これは一昨日から新聞に報道しておられると思いますが、開発銀行の電源開発に対しまして、日経の記事に出ておりまし
 たが、これらの具体的な問題につきまして少しお伺いしたいと考えておりますので、次回には大蔵関係の御説明をお願いいたしたいと思います。関連がありますので、余り皆さんがおられますところで無為な質問をいたしますることも私として心苦しうございますので、本日帰りまして、なお次回の質問の要点を整理してお伺いをしたいと思いますが、御異議ございませんでしようか……。
#30
○理事(郡祐一君) いずれ議事の扱い方について御相談申上げたいと思いますが、まだ時間がございますようですし、提案者のほうに質問がありますればまだ時間もございますから……。
#31
○清澤俊英君 整理がついておりませんから、整理してからやりたいと思いますから、今日はこれで……。
#32
○理事(郡祐一君) 他に質疑ございますか。質疑がございませんければ……ちよつと速記をとめて。
   〔速記中止〕
#33
○理事(郡祐一君) それじや速記を始めて下さい。只今御懇談してお話合いをいたしましたように、本法案についての審議も連合委員会並びに本委員会でかなりに審議を尽したように考えますので、明日を以て一般的な質議を打切るという目途で委員会を進めて参りたいと思いまするから、さよう御承知を願います。明日は午前十時から委員会を開会いたします。
 本日はこれを以て散会いたします。
   午後三時四十二分散会
ソース: 国立国会図書館
姉妹サイト