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1951/06/27 第13回国会 参議院 参議院会議録情報 第013回国会 経済安定委員会 第24号
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1951/06/27 第13回国会 参議院

参議院会議録情報 第013回国会 経済安定委員会 第24号

#1
第013回国会 経済安定委員会 第24号
昭和二十七年六月二十七日(金曜日)
   午後三時四十六分開会
  ―――――――――――――
 出席者は左の通り。
   委員長     佐々木良作君
   理事
           郡  祐一君
   委員
           愛知 揆一君
           古池 信三君
           杉山 昌作君
           山川 良一君
           須藤 五郎君
  事務局側
   常任委員会専門
   員       桑野  仁君
   常任委員会専門
   員       渡辺 一郎君
  ―――――――――――――
  本日の会議に付した事件
○電源開発促進法案(衆議院提出)
  ―――――――――――――
#2
○委員長(佐々木良作君) 委員会を開会いたします。
 本日の議題は電源開発促進法案、それから同じく事業者団体法の一部を改正する法律案、それから最後に、私的独占の禁止及び公正取引の確保に関する法律の一部を改正する法律案の三つの議題でありますが、昨日に引続きまして、先ず電源開発促進法案の審議に入りたいと思います。
 御承知のように、昨日の委員会におきまして、修正案二案が出ました。修正案に対する質疑が打切られた段階でありますので、これから討論に入りたいと思います。開会の前に杉山君からお話がありまして、奥委員に対しまして催促したかどうか。同時に同じ会派であるから、今日討論採決のあることを知つておるかどうかというお話がありましたが、開会前に申上げましたように、委員長といたしましては、事務局から今朝直接に奥委員にも面会をさせまして、今日の事情、本日、昨日の約束によりまして今日討論採決に行く予定であることは十分知らされております。その後開会をしようと思いましているいる当つたのであります。その後行方不明のままであります。それから社会党両派の議員に対しましても同様な措置がとつてありますが、所定の手続を経て開会を迫まられましたので開会をしたのであります。従いまして一応ともかく今申上げましたように電源開発促進法案につきまして、とにかく修正案に対する質疑の打切られた段階でありますから討論に入ります。
#3
○須藤五郎君 討論に入る前にちよつと私、委員長に伺つておきますが、先ほど栗山さんから僕にこういうことを委員長に伝えて欲しいということがありましたから、伝えておきたいと思います。それは昨日から今日にかけて御存じのような状態で党議にかけることができないという状態だ、そのためにまだ賛否いずれに決するかきめかねておる、そういう状態だから本日の採決を、討論採決を延期してもらいたい、そういうことを委員長に伝えて欲しいという言付けがありましたから、その点を伝えておきます。それからまあ奥さんからも先ほどちよつと電話がありまして、本日出られない、だから願えることならば採決を延ばして欲しい、そういう希望を奥さんも述べていたということを委員長にお伝えしておきます。それで委員長の裁断にお任せいたしたいと思います。
#4
○委員長(佐々木良作君) 只今の須藤君の御意見、委員長宛の発言だと了解いたします。栗山君からは委員長宛で文書を以ちまして同様な意味の申出があります。従いまして委員長といたしましては委員長の権限の範囲内におきます最大の考慮をいたしたいと考えております。
#5
○古池信三君 それでは私、自由党を代表いたしまして、本案についての所見を申述べたいと存じます。この電源開発促進法案につきましては、只今杉山委員提案にかかる修正案並びに奥委員提案にかかる修正案の両案が提出されておるのであります。先ず修正案から順次所論を進めたいと考えます。
 この両案を比較いたして見ますると、相当の部分において同様な規定が盛られておるのでありまするが、その点はおきまして、相違をしておる点を申上げますと、先ず第十二条において、電源開発株式会社の開発すべき地点に関する問題において若干の相違点があるのであります。これを比較して見ました場合に、第二項の規定は、奥委員案によりますると、その規定の内容が甚だ空漠としており、法文としても不備なものと私は認めざるを得ないのであります。更に一号、二号、三号の問題にしましても、奥案に比べまするならば杉山案のほうを可と私は考えます。更に附則に入りまして三つの点において異なつた規定の修正案となつております。その三つの概要を申上げまするならば、一つは、一般の電気事業会社に対しましても電源開発株式会社と同様に固定資産及び社債の払込に対する登録税を減免せよという問題が一つ、第二は、電気事業会社一般につきまして社債の限外発行を五倍まで認めようという案であります。第三は、電気事業会社が発行しまする社債の引受を資金運用部資金によつて引受けしめようという案と考えるのであります。これにつきましては、第一の登録税減免の問題並びに資金運用部資金引受の問題等は、これは特殊会社と一般の商法による民間会社との間に相当な従来からも法律的に取扱の相違があるのでありまして、その点を無視した問題であると私は考えます。更に社債の限外発行の問題につきましても、昨日の提案者の説明によりますと、五倍ということになれば一兆三千億円という数字が想定せられるという説明でありました。今の日本の金融状況並びに電気事業会社の実際の力の面から申しまして一兆三千億というような大幅のものを仮に作るといたしましても、これは実情から見て甚だ遠い、むしろかような規定を今ここに急いで修正を設ける必要を私は認めないのであります。若し実際問題としましてかような必要が将来起るという場合は、これは十分に諸般の状況を検討いたしました上で更に慎重に審議し決定をしても決して遅くはない問題だろうと私は考えるのであります。以上のような理由によりまして奥案と杉山案の相違のある点につきましては奧案に対して反対をいたすものであります。
 次に杉山案につきましては、詳細なる所論は省略いたしますが、おおむねこの修正案の趣旨といたしまする点は、原案の解釈をこれによつて若干明瞭にした点があるのであります。今後の法律の行き方としましては、でき得る限り明瞭にし、親切にわかりやすく規定して行こうという趨勢にあると考えますので、この意味において私は杉、山委員提出の修正に賛成をいたすものであります。
 更にこの杉山修正案の部分を除きました原案につきまして申上げますならば、これは今まで長時間をかけて或いは連合委員会を開き、又本委員会におきましても慎重審議された次第でありまして、その審議の経過において十分我々案の内容を了解し又討議する機会を持つたのであります。本案の狙いとするところは、一に現下の日本の状況に鑑みまして特に我が日本経済の自立の達成を拒んでおります最も大きな要素の一つであります電力の不足という問題を早急に打開して、早く我が国に残された唯一の資源とも申すべき水力電源を大いに開発しよう、こういう狙いに基いたものでありまして、いろいろ立場によつて議論はありましようけれども、私は大局的に見ましてこの際との案を可決し、これによつて一日も早く電源開発を実行に移すということは、今日の日本として最も適当なることであり、又国民全体の願つておるものであると信じますので、この原案に賛成をいたすのであります。
 即ち結論として端的に申上げますならば、私は自由党を代表いたしまして、この杉山案の修正黄びにこの修正部分を除きました電源開発促進法の原案に対しまして全面的に賛意を表する次第であります。
 これを以つて私の討論を終ります。(拍手)
#6
○山川良一君 私心杉山修正案に賛成をするものでありますが、ただその奥さんの修正案の内容につきまして、附則の社債その他の電力会社に対する金融その他の措置は今の会社の経営内において助成はできるだけのことはしたほうがいいだろうと、こう思うのであります。併しそれは昨日あたりの質疑応答の中に繰返されたように、急速に成案を得ることはむずかしいと思います。又一方財政金融の電力開発への方針をはつきりきめることは急務と思いますので、奥案の附則にある内容はできるだけ実現するようにということを希望いたしまして、杉山修正案に賛成するわけであります。
 その他の点は只今古池委員から述べられたことと大同小異でありますから申しません。併し次の附帯決議をしたいと思います。附帯決議を申上げます。
  一 政府は、電源開発上必要な資金を確保するに当り、電源開発株式会社を通じての外資導入に十分の努力をいたすべきである。
  二 政府は電源開発株式会社の業務運営に関し、電気事業者に対する電力の供給に主点置き、発電施設等の譲渡又は貸付は特殊の必要がある場合に限るよう、善処すべきである。
  三 利水相互間及び治山と利水との調整は、今後ますます必要度を増す現況に鑑み、政府は可及的速かに公共水利に関する基本的法制を整備すべきである。
  四 政府は本法の実施に当り電源開発のための堰堤の建設を行うに際しては、特に土砂の流失による貯水池の埋没を防止するため事前にこれが調査を行うとともに造林、治山並びに砂防費共の他を充実しその対策に万全を期するべきである。
  五 政府は一般電気事業者に対しても政府資金の確保、社債発行の特例、課税上の特典その他につき速急に特段の立法措置を採られんことを要望する。
  六 電源開発株式会社をして行はせる開発地点に関し、本法に掲げた河川は、各場合に於ける例示として示したものであるから、審議会に於ては更に慎重審議の上決定すべきものである。
 ちよつと御説明申しますが、この附帯決議案並びにこの委員会の間で意見の交換されたことその他を併せまして、委員諸君その他の意向を汲んでこういう決議をしておくことがいいのではないかというふうに考えて、この附帯決議をすることを申出たわけであります。その一は、これはまあ申すまでもないことと思いますが、二は、電源開発会社の性格を書いてありますので、少し問題かとも思いますが、一応外資導入についても当面こういうことを確立しておくことが必要であろう。私はこの二に書いてあるようなことが永遠に必要とは思いません。併し現段階の電力不足状態では、そのほうから見てもこれは必要であろう。それから外資導入についても、こういうことが必要であろうと思うのであります。三、四は、もうこれは常識だと思いますから説明を加えません。五の点は、先ほど奥案について意見を申上げましたが、この資金の確保、社債発行の特例、課税上の特典等その他いろいろ研究はあるかと思いますが、これは至急に政府において立法措置をとられて、できるならば次の国会ぐらいに御提案になるように要望するものであります。六は、昨日法制局長との間に栗山委員でしたか、その他から意見の交換がありました点を少し明確にしておきたいということで附加えたものであります。この決議案について委員長から然るべく御配慮をお願い申上げます。
#7
○委員長(佐々木良作君) 只今古池君並びに山川君かち討論がありまして、討論の過程におきまして、山川君から附帯決議の希望が出ております。御承知のように本委員会におきまして、法案の審議に当りましては、極めて慎重なる審議をやつたわけでありまして、その間におきまして特に今欠席されておりますところの栗山君並びに永井君からは熱心な質疑及び意見の開陳があつたと思います。従いまして委員長は先ほど須藤君からもお話があり、栗山君からも申出がありましたことを委員長の職権内におきまして最大の考慮を払うために、暫時このままの形で休憩いたしたいと思います。
 休憩いたします。
   午後四時四分休憩
   〔休憩後開会に至らず〕
ソース: 国立国会図書館
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