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1947/03/29 第2回国会 衆議院 衆議院会議録情報 第002回国会 不当財産取引調査特別委員会 第9号
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1947/03/29 第2回国会 衆議院

衆議院会議録情報 第002回国会 不当財産取引調査特別委員会 第9号

#1
第002回国会 不当財産取引調査特別委員会 第9号
昭和二十三年三月二十九日(月曜日)
    午後二時四十二分開議
 出席委員
   委員長代理 理事 梶川 靜雄君
   理事 武藤運十郎君 理事 鍛冶 良作君
   理事 辻  寛一君
      足立 梅市君    河井 榮藏君
      佐竹 新市君    山中日露史君
      高橋 英吉君    平島 良一君
      益谷 秀次君    明禮輝三郎君
      村上  勇君    宇都宮則綱君
      野本 品吉君    徳田 球一君
    ―――――――――――――
本日の会議に付した事件
 不当財産取引調査に関する件
 兵器処理小委員長の報告聽取
 委員長の辞任許可に関する件
 委員派遣承認申請及び資料の提出を要求する決
 議に関する件
    ―――――――――――――
#2
○梶川委員長代理 これより委員会を開会いたします。
 辻嘉六氏に対しこの前要求した回答書が参つておりますので、これを審査の結果、次のようにいたしたいと考えます。
 辻嘉六氏の事件に対しましては國会関係に相当な影響がありますので、その関係者の議員の方に本委員会に出ていただきまして、趣旨弁明を求め、記録等の間に相違を來した場合には、また辻嘉六氏に対してそれを調査するというふうな方式で、委員長決定後に実施いたしたいと考えております。さように御了承願いたいと思いますが、いかがでございますか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#3
○梶川委員長代理 さように決定いたしました。
#4
○鍛冶委員 今のは異議ありませんが、取調べはよほど祕密を要する問題じやないかと思いますから、その点御考慮を願つておきたいと思います。
#5
○梶川委員長代理 これは委員長決定後にさように申し送つておきます。
 次にこの前復金の融資状況につき、百万円以上の融資に関する資料の請求をしたのですが、五百万円以上は参つておりますけれども、百万円以上ということになりますと、非常に煩雜だという関係で、現在まだ資料が來ておりません。至急にこれは請求いたしたいと思いますが、実際問題として百万円以上ということになると相当日にちもかかりますので、とりあえず三百万円以上くらいに区切りまして、一應資料の提出をさせたらと考えますが、いかがいたしましようか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#6
○鍛冶委員 三百万円という理由を伺いたい。
#7
○梶川委員長代理 これは融資委員会で扱いますのが、三百万円以上というものは復金の融資委員会にかけますので、一應その返で区切つて、また必要に應じて百万円以上を要求するというふうに二段階にしたいと考えたわけです。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#8
○梶川委員長代理 ではさように決定いたしまして、とりあえず三百万円以上を至急に報告させるようにいたします。
 次に昭和電工の問題に関しまして、以前に資料の提出を要求いたしておつたのでありますが、現有までのところ、まだ証拠固めが終つておりませんので、提出の時期に至つておりません。速やかに提出するように要求はいたしますけれども、いましばらく見合せたいと考えております。なお機会を見て搜査関係の係官を委員会にでも招致して、事情を聽取したいというふうに考えております。
 次に、情報がたくさん來ておりますので、これを一應区分し処理したいと考えております。これに対しましてそれぞれの担任委員をわけたいと思いますので、後ほど委員を決定いたしたいと思いますが、よろしゆうございますか。
#9
○鍛冶委員 整理ができてからでよくはないか。
#10
○梶川委員長代理 いや、整理をするのに、その係の担任委員をきめないと整理がつかないのです。委員会として整理する場合には調査員の方で事務的な方面はやられますが、委員が一應それにタツチしないと、委員会でやつたということにならないのじやないかと思う。
#11
○鍛冶委員 それでしたら、それは要するに情報を全部集めて、それに基いて、出張せなければならぬものなら出張する、せぬでもいいものはいいと、こういう見極めをつけることが第一じやないかと思うのです。あるいは九州地区とか、あるいは四國とか中國とか、関西とか、七、八つぐらいにわけて委員をきめて、それからやられたらいかがですか。そうでないとちよつとつながるとこめがないと思います。
#12
○梶川委員長代理 わかりました。それで大体北海道から九州までブロツクごとにわけまして、その担任委員によつて情報を大体次のように整理したらと考えるわけであります。軽度のもので直接委員会で取扱わなくてもいいようなものは、安定本部にこれをまわして調査を要求する。第二番目には檢察廳に報告しあるいはまた檢察廳に係属中のものに対しては報告要求を求めるということにし、第三番目に直接本委員会に取上げるべきものを区分いたしまして、これは委員会の方に取上げて、ここで直接調査をやるという三段階にわけるように、ブロツクごとの委員会を設けてやつたらというふうに考えております。
#13
○明禮委員 それは非常に結構ですが、それを整理するのにはそう大勢の人はどうかとも思う。もつとも整理するのと調査を含めてやるということなら相当これは多くの人が要ります。ただ私の申し上げたいのは、兵器処理の方の仕事がこれから非常に多忙になるのであります。どうぞ兵器処理の担任の委員だけをお省き願いたい。一刻を爭うような仕事になると思いますから、あらかじめ御了承を願つて、兵器処理担任でない方にその整理をお願いするように、できればやつていただきたいと思います。
#14
○梶川委員長代理 それでは兵器処理の方を原則として除外いたしまして、各ブロツク二ないし三名を適宜後ほど決定いたします。
 次に本委員会の予算を先般皆さんに御審議願つたのでありますが、とりあえず大藏省との関係において毎月二十円ずつの予算ならただちに渡せるというところまで話が進んでおるのでありますが、もちろんこれでは非常に不十分であります。しかし一應それを使つて、後ほど追加予算を出して要求するというふうにいたしたいと思います。御了承願いたいと思います。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#15
○梶川委員長代理 それから先般來ずつと調べておりました世耕事件の問題につきまして、すなわち中曽根事件の問題ですか、これにつきまして世耕指令第一号と通称せられておりますところの書証の原本が本委員会にありますので、裁判所より、現在公判中の事件でもあり、書証として必要だから貸してくれないかという申出がありました。裁判所へ書証として提出するに御異議ありませんか。
#16
○鍛冶委員 指令の原本はないのでしよう。
#17
○梶川委員長代理 あれが指令の原本の裏づけなんです。もう少し説明します。指令第一号によつてその裏づけとなります軍服拂下げの副申書並びにそれの許可証が本委員会に保管してあるわけです。これの提出を向うで要求しておりますので、裁判所へ協力する建前から、これを提出するに御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#18
○梶川委員長代理 ではこれを提出することに決定いたします。
 この際明禮委員が委員長となつてやつておられます兵器処理小委員会の経過概要を簡單に説明していただきたいと思います。
#19
○明禮委員 御承知のごとく兵器処理の問題は非常に大きな問題であると同時に、また相当の年月が経つておりますために非常に困つておるのでありますが、しかしながらこれに対していろいろな資料を請求いたしまして、今來ておるものもございますけれども、足りないものをどんどんとお願いして、すべてのリストを各官廳からとりつつあるのであります。大体皆さん御承知の通り、兵器処理をいたしますについても、第一に困ることは部屋がないということである。今もとの全農のすぐ隣の小さい部屋に、しかも半分の部屋でありまして、先ほど御紹介いたしました調査員あるいは事務員の方その他がみんな出てきておられますけれども、全部の人が出てこられると坐るところがない。これではどうにも仕事ができないと、やかましく事務総長あるいは西澤議事部長にお話をいたしまして交渉の結果、今月一ぱいに何とかして部屋をこしらえるというところまでは行つておりますが、はなはだ遺憾なことにこれをやるところがない。もしも今月一ぱいに万一これが解決つかぬようなことでありますならば、何とか皆さんの一層の御援助を願いたいと思うのであります。
 その次に予算の問題でありますが、大体今報告された通り月二十万円ということであります。これは今六名か七名の調査員をお願いしてあり、事務の方が二、三人、なおほかにもおりまして、あの部屋に十何人か集まつておるような次第でありますが、そういうことでも予算をできる限り儉約してやつていけるという方針はつきました。
 その次に問題となるのは、なかなか資料が出てこないということでありますが、資料も長谷川嘱託が非常に通じておられるから、あちこちと連絡をとつておられるので、この資料も順々にはいつてくると、大体の方針をここで皆さんに申し上げて御了解を得たい。こういうような方針で調べを進めておるのであります。
 第一に兵器処理委員会の仕事は、拂下げの実際の仕事をしたのは、契約以前――青木という人と小松という人が契約をしたのは二十一年の十一月ですが、それにもかかわらず二十一年の四、五月ごろから拂下げはどんどん行われておつたという事実である。それから兵器問題における鉄、非鉄金属その総量が一千五百万トンあるということでありますけれども、これが百二十八万トンにおいて処理されておるということであります。第三に問題になるのは、素鉄、原鉄などもある程度はスクラツプになつたのではないかという点であります。第四番目にやつておることは、價格の認定であります。これは三十万円以上のものは、みんな委員会の審査を受けておるようでありますけれども、この價格がまた著しく不同なものである。鉄といえども何十種の價格がある、非鉄金属はもちろんのことであります。よく調べておるのでありますが、はなはだしいのに至つては代行会社の讓り受けたものは非常に金額が安く、ほかの方へ配給したものは相当の値段になつておるということによつても、この間の問題がうかがわれるのであります。それとまた運送の問題、運賃、いろいろなものを調べてみますと、材料はある一定の場所へ持ちこむのが原則であるというような処理規定があるので、そういうよう点からかもしれませんが、ほとんど運送までして引渡しておるような実情になつておる。持つて行つて値段を安くして渡しておるような実情に置かれておると思われる。第五に問題になるのは目量処分でありましよう。ほとんどはかりにかけたことはないのであります。目量によつて処分しておるのではないかと思われるのであります。こういう点から千五百万トンか百二十一万トンになつたというような結果が出はしないかという点であります。第六に問題になるのは取除きの経費であります。経費が下請負でもやられておるし、いろいろな分解その他、費用のかかつたものも実はあると思いますけれども、收入十一億何ぼに対して経費がやはり十一億何ぼかかつておる。この経費の計算に疑問が起つてくるのは分解費用といいますか、取壞し費用といいますか、そういつた費用の計算の基礎、そういうことであります。第七に問題になるのは價格を認定した委員会の性質といいますか、権限といいますか、それと、やつたことによつて價格差が先ほど言いましたように、同じ非鉄金属でも甲の非鉄金属は一トン一万六千円するものが、一方は千五百円とか六百円というような極端なものがあるのであります。こういうような極端な價格差ができておるのは、この認定委員会がいかなる処置をしておるかということになるわけであると思います。第八に拂下先と物の所在地の関係であります。第九には代行機関の拂下問題以外に、拂下代行機関から、さらにまた多面にわたり拂下げをしておる関係であります。第十には情報を入手するということでありますが、情報を入手する方法はどうしたらよいかということであります。かような点については今日あたり皆さんのお知惠を拜借したいと思う次第であります。十一は拂下物品とその用途の関係、この拂下物件は一九四五年六月二十四日でありますか、司令部からの指令によつて、物の使用は國民の救済のみに使えということ、あるいは経済の救済に使えというような一つの方針が定められておるにかかわらず、それがはたしてそういうようになつておるかどうかということであります。十二は一人で数口にわたつて拂下げを受けておる人があると思われるが、そういう人はどういう理由によつて数口に拂下げを受けたかということ、こういう点にわたつて調査員の方が鋭意調査中であります。この問題については担当の代議士の方もきまつておるのでありますが、この問題は司令部の方でも非常に急いでおられるそうでありますから、われわれの方でもその意を体して、できる限りやらなければならぬ、総動員をしてやらなければならぬと思つておるのでありまして、この担当の委員はもちろんのこと、休みになつても不当財産取引の委員の方には電報を打つて御援助を願わなければならぬようなこともいつ起るかしれませんので、今のうちに電報が行つたら必ず帰つてくるという点の御了解を願いたいと思う次第であります。
 いろいろ申し上げることはまだあるかと思いますが、大体の御報告はそれだけであります。
#20
○梶川委員長代理 この際皆樣にお諮りいたしたいと思いますが、委員長の加藤勘十君から辞任の届けが出ておりますので、これを許可するに御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#21
○梶川委員長代理 御異議なしと認めます。加藤勘十君の委員長辞任を許可するに決定いたしました。
 続いて鍛冶委員より、先般の東北地方における事件につきまして、皆樣に御報告があるそうであります。
#22
○鍛冶委員 先般皆樣に御報告申し上げました通り、東北振興纖維工業株式会社の隱匿物資と認めらるるものの調査報告の通り報告書をつくりまして、これをもとにしてわれわれの調査したるところはこの通りだ、これに対して私としては仙台地方経済安定局並びに縣警察部に対してなすべきことを指示してまいりましたので、その指示通りに行われておるかどうかを詳細御報告してもらいたいということを送つてやつたのであります。それに基きまして仙台地方経済安定局長と宮城縣警察部長から回答が参りましたので、その要旨をここで報告いたしまして、なおこの後の方法について皆樣方の御意見を伺いたいと考えるのであります。
 仙台地方経済安定局長の報告は第一、こちらの質問事項は「東北振興纖維工業株式会社が昭和二十年八月十七日、軍より拂下を受けた物件の数量及所在場所」これはこちらへ詳細にまわつてきておりまするので、一々読み上げるのもたいへんな数量がありますので、ここに添付書類として第一号、第二号に記載してありますから、あとでごらんを願つて説明を省略いたしたいと思います。
 第二の質問は「拂下後物件の移動状況」これに対しては「同会社は前記拂下品を以つて業務継続の為自家消費をなしたる外商工省纖維局長の指令及日本羊毛産業株式会社の調整に依り他に讓渡移動した。その内訳附表第六号の通り、尚自家消費による製品数並販賣先附表第七号の通り」と書いてありますので、これも相当の数に上つておりまするが、一々御説明申し上げることを省略さしていただきたいと思います。
 第三番目は「現に退藏せられ居る物を動禁止処分に附したるや否や、附したるとせばその明細」こういう質問に対して、「一、移動禁止処分に附したる状況、諸物件に就ては民間人よりの情報並に第九軍団司令部よりの同会社一部倉庫の羊毛の調査指示により、イ、昭和二十二年十一晴三十日岩手縣和賀郡上沢町の猿館文四郎方外二ケ所の倉庫を調査の上移動禁止処分に附した」というのが第八号に記載してございます。これはそれほどのものではありませんでした。
 その次は昭和二十二年十二月十五日で、これは私ら行つてやらしたのです。宮城縣白石町農業会倉庫内支郡羊毛三六五梱包に対し白石警察署長を経由保管指令を出した。同十二月二十九日前記物件に対し現地調査の上移動処分に附した。昭和二十三年一月三十日各地方散在する全保有在庫に対し移動禁止をなした。これは第十号に記載してありますが、本社、土沢、中新田、前沢、山ノ目、猪苗代、長坂地方に相当大きな数量のものが移動禁止になつております。その次にその後の処置として「之等移動禁止処分に依り工場の休業己むを得ざる情況に立至り商工省の割当生産指示に依る進駐軍用其の他一般用割当生産に支障を生ずる事となつた為イ、昭和二十三年一月三十日附同会社の一部解除申請に対し、ロ、同年二月六日附同会社の一部解除申請に対し夫々必要最小限度の解除をした」とあります。それでなお一月三十日現在の残つておるものは、こちらの十三号に詳細書いてございます。
 その次は「右事件に対する檢察当局並びに警察部その後搜査状路、1檢察廳側の処置昭和二十二年十二月二十六日盛岡地方檢察廳山岸檢事調査、その性格に就いて引続き調査中との事である。移動禁止処分として居ない。」というのでありまして、調査はしているが、その結果については報告はありません。それから縣警察部の処置として、「第九軍団司令部の指令に依り昭和二十二年九月十六日猪苗代町及び白石町に至り該物件を確認の上一應保管指示せるも調査の結果違反物件に非ずとの解釈の下に調査打切り同年十月中旬保管を解除しその状況を檢察廳に報告済である。」というのでありまして、これはこの前報告した通りでありますが、これではいかぬというのでやれと言つたら、檢察廳で今後はやつてもらうということになつておりますので、事実はその後の檢察廳のやつておる状況を聽きたいと思つたのでありますが、その程度の報告しかありません。
 そこで県警察部長の御報告を申し上げたいのですが、もう本会議も始まると思いますから、省略しますが、ただこの中で今後の搜査方針というものだけを一應お話して報告しておきたいと思います。
  現在迄の搜査により判明した内容は敍上の通りで、且前記会社に於ては不正移動並に不正讓渡等の違反は犯して居らず、商工省の生産命令に基き生産し其の状況は月報としてG・H・Q資源課に報告しているので、之等に関しては何等疑問の点は認め難いが、尚次の諸点に関し多少の疑問の点が認められるので、所轄仙台地方檢察廳の指揮を受くると共に、一面仙台地方経済安定局とも連終をとり、継続搜査を実施する方針である。
 (1) 申告数量と在庫数量と一致しているか否やの点、此の調査は常に拂下物件が消費されてゐるので相当困難を予想されるが、新たな計画のもとに搜査する必要ありと考えている。
 (2) 過剩物資と認められるか否かの点、現在東北振興纖維工業株式会社には現在職工八五〇人、職員一五〇人を雇傭して且商工省纖維局長の生産命令に基き計画消費してゐるので、現在保有としてる数量で果して過剩物資と認められるか否かは專門家の認定を必要とするが、此の点も究明する必要があると考える。
 (3) 隠匿物資等緊急措置令違反の有無、隠匿物資等緊急措置令に基く申告をして居らぬ羊毛屑類は、前記2ノ(1)の項に於て記述して如く同令指定物資中纖維屑に包含すると言う解釈が決定された場合は同令違と反して搜査する方針である。
 (4) 拂下を繞る涜職事犯の有無
   この事犯の搜査は当警察部としては会社所在地でもないので至難であり、寧ろ不可能に近いが、今後も継続搜査する必要ありと考える。
 こういうものでありまして、私の方から言われた通りやろうと思いますという程度で、やつたらこれだけのものが出ておるという報告ではありませんが、特に大きいのは隠匿物資等緊急措置令違反であることは明瞭なので、これは問題ないと思うのだが、決定された場合は司令違反として搜査する方針である、こういうことを言つてきておるのであります。
 はなはだ不本意なる報告でありまするが、こちらが搜査するわけでもないものですから、やむを得ませんが、今後の方針を皆様から承つておきたい。私としては最後に書いてありますように、どこまでも徹底して調査して早く報告せい、こう言つてやる方がいいのではないかと考えております。
#23
○徳田委員 その報告書をひとつ印刷にしてやはり資料にしてまわしていただきたい。それから同時に、こういうのは非常に横着でありまして、いずれも檢察廳及び警察がそれぞれの会社と相当醜関係があると認めてよろしい。これはいずれの地方においてもみなそうである。でありますから、この点はむしろそれらに関係のない檢事局及び警察から特別の方法でこれを搜査する必要があると認むる。その点につきまして、法務廳総裁にここに出席していただきまして、それを十分究明する必要があると思う。いずれの地方でも、その土地ですとみな買收されておる。必ず買收される。だからいくら言つてみたつて、それは豆腐にくぎみたいものですから、どうしてもこれは別種の方法を講ずべきものであると考える次第です。
#24
○梶川委員長代理 それではただいまの資料は速やかに増刷いたしまして委員の手もとに配付することにいたします。
 なほ本問題につきましては、次回の委員会に法務廳総裁の出席を求めまして、これによつてこの点を明かにし、要すれば係委員を設けてこの問題の究明にあたりたいというふうに決定いたしたいと思います。
 そのほか何か御意見はございませんでしようか。
#25
○武藤(運)委員 実は群馬縣下で喧傳され、群馬コーヒーと称されておりますが、これが群馬縣において軍放出という名前で大量にやみで賣られております。それに知事その他が関係しておると見られておるのでありまして、今檢察廳でも手を入れて状態を詳しくお調べ中の由であります。この問題は政界淨化、殊に群馬縣における政界淨化という点から見まして、ただに隠退藏物資の問題だけでなく、非常に重大な問題であると思うのであります。当委員会においても、ぜひこれを取上げお調べを願いたい。できますならば、適当なる委員数名をお選びになりまして、現地の調査を願いたいと思います。なお檢察廳の方からも、取調べの記録等を取寄せるなり、あるいは見せてもらいに行くなり、適当な処置をお願いいたします。これをひとつお諮り願いたいと思います。
#26
○梶川委員長代理 お諮りいたします。ただいま武藤君から提案のありました群馬縣下における数千万円にわたるコーヒー事件に対して、政界浄化のため、非常に関連が深いということでありますので、これに対して本委員会で取上げて、調査するに御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#27
○梶川委員長代理 御異議なきものといたしますれば、現在調査のため委員を派遣いたしたいと思いますが、いかようにいたしたらよろしゆうございますか。
#28
○河井委員 現地派遣の委員は、なるべくその地方の委員にやつていただく方が便宜でないかと思います。そういうようにお諮りを願います。
#29
○梶川委員長代理 それでは後ほど二名ほどの適任者を選んで現地調査に派遣いたすことに決定いたします。
 委員の選考については、どうしたらよろしうございますか。
    〔「委員長一任」と呼ぶ者あり〕
#30
○梶川委員長代理 それでは委員長において後ほで決定して派遣いたします。
 他に何か御意見ございませんか。――別にないようでありますから、本日はこれにて散会いたします。
    午後三時二十二分散会
ソース: 国立国会図書館
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