くにさくロゴ
1951/03/10 第13回国会 参議院 参議院会議録情報 第013回国会 議院運営委員会 第23号
姉妹サイト
 
1951/03/10 第13回国会 参議院

参議院会議録情報 第013回国会 議院運営委員会 第23号

#1
第013回国会 議院運営委員会 第23号
昭和二十七年三月十日(月曜日)
   午前十時二分開会
  ―――――――――――――
  委員の異動
本日委員油井賢太郎君及び郡祐一君辞
任につき、その補欠として境野清雄君
及び加藤武徳君を議長において指名し
た。
  ―――――――――――――
 出席者は左の通り。
   委員長     川村 松助君
   理事
           木村 守江君
           赤木 正雄君
   委員
           石川 榮一君
           加藤 武徳君
           草葉 隆圓君
           團  伊能君
           安井  謙君
           小宮山常吉君
           菊川 孝夫君
           中村 正雄君
           大隈 信幸君
           三好  始君
           矢嶋 三義君
           兼岩 傳一君
  委員外議員
           須藤 五郎君
  ―――――――――――――
   副議長     三木 治朗君
  ―――――――――――――
  事務局側
   事 務 総 長 近藤 英明君
   参     事
   (事務次長)  芥川  治君
   参     事
   (記録部長)  小野寺五一君
   参     事
   (議事部長)  河野 義克君
   参     事
   (委員部長)  宮坂 完孝君
  ―――――――――――――
  本日の会議に付した事件
○委員の辞任及び補欠選任の件
○自衛戰力に関する緊急質問の件
○国際捕鯨委員会委員任命につき本院
 の議決を求めるの件
○外国為替管理委員会委員長任命につ
 き本院の同意を求めるの件
  ―――――――――――――
#2
○委員長(川村松助君) 開会いたします。
 常任委員の辞任及び補欠に関する件をお諮りいたします。
#3
○参事(河野義克君) 自由党から予算委員の石坂豊一君、議院運営委員の郡祐一君、決算委員の加藤武徳君がそれぞれ辞任せられて、予算委員に加藤武徳君、議院運営委員に石坂豊一君、決算委員に郡祐一君を後任として指名されたいとの申出でございます。
 民主クラブの議院運営委員油井賢太郎君が辞任せられて、境野清雄君を後任として指名せられたいというお申出でございます。
#4
○委員長(川村松助君) 只今議事部長から御報告いたしましたように、承認することに御異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#5
○委員長(川村松助君) 御異議なければ、さよう決定いたしました。
  ―――――――――――――
#6
○委員長(川村松助君) 次に緊急質問に関する件をお諮りいたします。
#7
○事務総長(近藤英明君) お手許に印刷物をお配りいたしてございます通告順第三とございます吉田法晴君の緊急質問でございます自衛戰力について政府の憲法違反に関する緊急質問、所要時間十五分で総理大臣を要求されております。
#8
○木村守江君 社会党第二控室に申上げますが、この問題は御承知のように予算委員会で目下問題になつております問題として、今日は大体新聞等で報道のように、首相からもこの問題について特に発言を求められております。この問題は予算委員会で取上げられて、今日は予算委員会でこの問題について恐らく十時から問題になる問題だろうと思います。それを予算委員会の問題を本会議で今取上げてやるということは、予算委員会の成行きを見てからでもいいのじやないかと思うのですがね。
#9
○菊川孝夫君 予算委員会で今日この問題が論議されることはわかつておりますが、余りに大きなシヨツクを與えたということから見て是非緊急質問をさして下さい。こういうわけでございますから、一つ御承認願いたい。
#10
○木村守江君 それはもう予算委員会で問題を起して大きなシヨツクを與えたから、本会議で取上げるということは、予算委員会で起した問題で、予算委員会でこれは審議する問題で、予算委員会でもう少し進んだあと、納得できなかつた場合には本会議で緊急質問をするというような順序じやないでしようかね。
#11
○菊川孝夫君 自由党側から言うと、成るべくこういうやつは発言させんで置こうということはよくわかりますけれども……。
#12
○木村守江君 そういうわけじやない。
#13
○菊川孝夫君 併しこれは予算委員会でおやりになるし、又本会議でもこれは論議されなければならん大きな問題であると私は考えるから、是非一つやらして頂きたい。
#14
○木村守江君 あえて反対するという意味じやないのですが、予算委員会で起した問題なんです。この問題を予算委員会でまだはつきりされないうちに本会議で取上げて緊急質問をするということは、ちよつと先走り過ぎるのじやないか、もう少し予算委員会の経過を見て然る後にやるべきじやないかと考えるのです。決して私は與党だから反対するという意味じやないのですが、やはり緊急質問の性質から言つて、本会議で取上げる性質から言つて、もう少し私は控えたほうがいいのじやないか、私は本当に私の考えだけで……。
#15
○矢嶋三義君 この通告順序の第一の羽仁君と第三の吉田君のは似ているようでもあるし、又角度も若干違うと思うのです。それで第三の吉田君の、今木村君のほうから意見が出ておりますが、この問題は現在予算委員会で問題になつておるといつても、やはり本会議で前に問題にした角度から考えた場合に、やはりここに新らしい問題が起つておると思うのです。で、この点については予算委員の諸君だけでなくて、議員の皆さんも是非確かめてみたいという気持でおるでしようし、又国民全般もそういう気持でおると思うのです。それで予算委員会があるにしても、こういう大きい問題ですから、ここに吉田君は僅か十五分間の質問を要求しておるのだから、承認したほうがいいと思うのですがね。
#16
○木村守江君 本当にこだわるわけじやないのですが、矢嶋君も言うように、この問題は第一の羽仁君の質問とも関連しておると言われるのですが、この件名にあるように、自衛戰力というこの新らしい問題というものは、これは予算委員会に起つた問題で、この予算委員会がこの問題について必死になつて検討している最中です。この検討している最中に、本会議で予算委員会の仕事を取上げてやるような恰好になりますので、予算委員会でもう少し検討さして、どうしてもこれは本会議でやらなければいけないという場合には本会議で緊急質問をしても私は差支えない。これは同意は申上げますが、併しもう少し一応待つべきじやないかというふうに考えるのです。
#17
○菊川孝夫君 予算委員会で総理の言明したのが、今度はもう取消しのと言いますか、弁明の原稿を新聞に発表しておるというようなこともあり、もうその経緯が非常に国民に対しても非常なシヨツクを與え且つ疑惑を招いているので、これは本会議ではつきりしたい、こういう趣旨でありますから、これはまあ今日折角本会議も開かれ、総理も出席されるのでありますから、是非やらして頂きたい。余りこだわらずに……。
#18
○安井謙君 いや、もう御趣旨はよくわかるので、こだわりたくないのですが、ただあの経緯を、実は先週の金曜日にでも、土曜日にでも予算委員会を開いて、総理は早速いろいろとあれしたいという話だつたのが、予算委員会で非常に愼重を期して、月曜日まで持越すという野党の御主張のように今になつて来ておるわけで、それを今日おやりになるというのは、私は何か混乱を招くという感じが非常に強いので、できればその予算委員会で一応結論が出たあとで、勿論これは当然御質問になるべき性質のものだと思いますが、時期を見てやつて頂くということのほうが、僕は野党と予算委員会でのいろいろなこの打合せの進行から言つて、理窟が合つておると思うのですが、一つそうお考え願えませんか。
#19
○菊川孝夫君 この予算委員で一応の結論をと言われますが、なかなかこの結論は出ないと思うのです。相当予算委員会でも、これは私はむしろ今後の参議院における予算審議の中心がこの問題に集中されるのじやないかとさえ思つております。従いまして、なかなかその結論と言われますけれども、そう簡單に出るものじやないと思います。
#20
○安井謙君 出なければ、出ないでやつて頂ければいいと思います。
#21
○矢嶋三義君 これは審議すると時間も非常に長くかかると思うのですが、社会党第四控室から是非やりたいという希望があるのですから……。而も、これはまあ予算委員会で起つた問題にしても、曾つて本会議で吉田総理から発言になつた内容と、或る意味では本質的には違うような発言が予算委員会であつたわけですから、私はその瞬間に本会議はこれを取上げて、その意図するところを質すということは私は正しい行き方だと思うのです。それはそれが予算委員会の問題になつているにしても、本会議で取上げるのは決して私は間違つていないと思う。で、まあ社会党第四控室のほうで、自由党さんの要望に副つて引つ込めると言えば別ですが、是非やりたいと言うのだから、(「異議なし」と呼ぶ者あり)あつさりやらしたらどうですか。(「進行」「やらせなさいよ」と呼ぶ者あり)
#22
○團伊能君 これは、吉田さんの自衛戰力について、政府の憲法違反ということははつきり書いてございますか。自衛戰力について、今朝総理からもいろいろ詳しく説明ですか、辯明ですか、何かあり、その形がはつきりいたすと思うのですが、自衛戰力について、政府の憲法違反というのは、これから問題になつて御討議になるのでしようが、ここにこの表題をはつきりこうお書き頂くのを、もう少し彈力的にどうかお考え願えんでしようか。
#23
○菊川孝夫君 この問題、吉田君としては、我が党としては、そういうふうに言明は明らかにしている、憲法違反である、こういう角度からお尋ねしたい、こういうわけです。
#24
○團伊能君 自衛戰力なるものがどういうものか、また我々も総理の真意がよくわかりません。それを果して自衛戰力が、この間のは失言ですか、どうですか、まだ決定的に総理がお考えになつて、それが正しいというようにおつしやつていれば、こういうことがまあできますけれども、そこのところ如何なものでございましようか。
#25
○菊川孝夫君 團さんそう言われますけれどもね。自衛戰力ということについて、この間の、まあ総理の予算委員会における言明から考えるならば、我々としてはどうしても憲法違反である、こういうように考えるのです。従つてこの角度から今日は御質問したいと考える、こういう意味ですから、我々の考えはそういうふうである。従
 つて、総理はそうでないと言うならば、それでお答え願えればいいのです。その表現は別に……、私らはそう考えるのですからね。
#26
○石川榮一君 吉田さんの御質問のこの問題につきましては、本日予算委員会において、総理からこの問題自体に対して特に発言を求めておるはずであります。でありますから、その発言の状況を見てから考えて頂いたらいいと思いますので、折角ですが、吉田君に暫らく時間を延ばして頂きたい。この様子を見てからですね。
#27
○兼岩傳一君 僕は、自由党がそういうふうに言われることは、お立場上一応御尤もだと思うのですけれども、併し論点が非常に間違つておると思う。予算委員会で起きたから、予算委員会で、例えば取消すとか、その他そういつた問題の処理はされるかも知れませんけれども、併しこの再軍備とか、自衛戰力の問題は、これは前国会以来根本問題なのだから、そういうことが起きた場合に、やつぱり本会議で全国民へ、及び全議員に問題の本質を明らかにするということは、私は参議院としてなすべきことだと思うのです。よつてその委員会問題、この本会議問題についての私は自由党のかたがたの論拠をどうかと思います。従つて本会議で続いて問題を明らかにされることを望みます。
#28
○中村正雄君 いろいろ議論はありますが、会派から要求があるし、又必要があると、こう認める人も相当いるわけなんですから、一応議運としては承認する以外に方法はないのじやないですか。自由党のかたがたも讓歩願つて承認願いたいと思います。それ以外に幾ら議論しても議論が盡きない。
#29
○木村守江君 折角の中村君のお言葉ですが、これは私は先例を作ると思う。予算委員会で今折角問題にしている問題を、予算委員会で恰好の付かないうちに本会議で、取上げて論議するということをこれから再々やるということは、私は決して本会議として行くべき道を行つているのじやないと思うのです。そういう点から考えて、やつぱりこれは予算委員会の問題であるから、予算委員会で或る程度の結論を見出して、そうしてこれは本会議に取上げなければならない問題であるならば、そのとき初めて考える。やはりこれは前例になりますから申上げます。
#30
○中村正雄君 確かに今木村君の言うように、一つの委員会で審議中のものを本会議で取上げることにつきましては今まで相当議論があつた。法案なんかにつきましては取上げないということになつている、緊急質問について……。そういうことも含めて、一応今日の理事会でやられるわけなんです。又木村君の意見も予算委員会のほうで一応の結論が付いたあとでやりたいというならやつてもらつても結構であるということであるが、ここで幾ら議論してみても、実際問題として今日できるかできないかわからない。幾ら議論してもきりが付かんから、一応ここで承認しておいたほうがいいと思う。
#31
○木村守江君 できるかできないかという問題は別問題で、こういう問題を承認することによつて前例を作ると思うのですよ。それでちよつと私の意見を申上げたのです。
#32
○菊川孝夫君 前例と言つて、今までそういう例はないですか。委員会において論議している問題を本会議において緊急質問するという点で……。それから特にこの問題は先ほど矢嶋さんも言われましたように、何回も議場でもう口のすつぱくなるほど総理は再軍備はしない、再軍備はしないと言つておりながら、而も自衛戰力は憲法に違反しないという言明をした以上は、これは今まで言つたことはどういうことかという角度から本会議で当然私はやるべきだと思う。
#33
○木村守江君 私は、今までやつたかも知れませんが、これは取上げてやるべき性質のものじやないと思います。若しおやりになつても、これからはこういうことは考えなければいけないのじやないかというような考え方なんです。
#34
○中村正雄君 木村君は前例を恐れておりますが、前例は今日だけだ。今後どういうふうにするかということを、今日の緊急質問を全部御破算にして考えることになつているから、たとえ先例になつても一回だけだから曲げて御承認願つて、早く本会議を開いてもらいたいと思います。(「異議なし」「進行」「野党攻勢でも何でもない、大したことはないよ、これは」「例はあるよ、二重煙突」と呼ぶ者あり)
#35
○菊川孝夫君 これは予算委員会で結論を出そうといつてもなかなか出ないよ。
#36
○安井謙君 私は今日まで延ばしたのだから、非常に慎重に速記でも調べて、政府の態度を調べてやつて欲しいというので、今日まで先週やるべきものを延ばしていたのだから、そこの事情から言うと、今直ぐそれに含めるということはちよつとせつかち過ぎると思います。
#37
○兼岩傳一君 いいじやないですか、進行々々。
#38
○委員長(川村松助君) 赤木さんの御意見を一つ承わりたいと思いますが、述べて頂きたいと思います。ちよつと速記をとめて……。
   〔速記中止〕
#39
○委員長(川村松助君) それでは速記を始めて下さい……。吉田法晴君の緊急質問の表題を自衛戰力に関する緊急質問と、こういうことに改めることに御異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#40
○委員長(川村松助君) 御異議がなければ、それを承認することに御異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#41
○委員長(川村松助君) 御異議がなければ、そういうことに決定いたします。
#42
○委員長(川村松助君) 次に国際捕鯨委員会委員任命につき本院の議決を求めるの件、これは三たび持ち帰つておる問題であります。承認することに御異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶものあり〕
#43
○委員長(川村松助君) 御異議がなければ、さように決定いたします。
  ―――――――――――――
#44
○委員長(川村松助君) なお外国為替管理委員会委員長任命につき本院の同意を求めるの件をお諮りいたします。
   〔「異議なし」と呼ぶものあり〕
#45
○委員長(川村松助君) 御異議がなければ、さよう決定いたします。それでは一応休憩いたしまして本会議を開きたいと思います。
   午前十時二十六分休憩
   〔休憩後開会に至らず〕
ソース: 国立国会図書館
姉妹サイト