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1951/03/19 第13回国会 参議院 参議院会議録情報 第013回国会 議院運営委員会 第28号
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1951/03/19 第13回国会 参議院

参議院会議録情報 第013回国会 議院運営委員会 第28号

#1
第013回国会 議院運営委員会 第28号
昭和二十七年三月十九日(水曜日)
   午前九時五十五分開会
  ―――――――――――――
  委員の異動
本日委員郡祐一君及び山下義信君辞任
につき、その補欠として木村守江君及
び島清君を議長において指名した。
  ―――――――――――――
 出席者は左の通り。
   委員長     川村 松助君
   理事
           加藤 武徳君
           木村 守江君
           赤木 正雄君
   委員
           石川 榮一君
           草葉 隆圓君
           團  伊能君
           寺尾  豊君
           安井  謙君
           菊川 孝夫君
           島   清君
           相馬 助治君
           大隈 信幸君
           石川 清一君
           矢嶋 三義君
           堀  眞琴君
  委員外議員
           岩木 哲夫君
           須藤 五郎君
  ―――――――――――――
   副議長     三木 治朗君
  ―――――――――――――
  事務局側
   事 務 総 長 近藤 英明君
   参     事
   (事務次長)  芥川  治君
   参     事
   (記録部長)  小野寺五一君
   参     事
   (議事部長)  河野 義克君
   参     事
   (警務部長)  丹羽 寒月君
   参     事
   (委員部長)  宮坂 完孝君
  法制局側
   参     事
   (第二部長)  岸田  実君
  ―――――――――――――
  本日の会議に付した事件
○委員の辞任及び補欠選任の件
○理事の補欠選任の件
○議院運営小委員の補欠選任の件
○庶務関係小委員の補欠選任の件
○教育施設確保に関する決議案の委員
 会審査省略要求の件
○繊維関係中小企業労働者の労働条件
 等に関する実情調査のため議員派遣
 要求の件
○日米間安全保障条約第三条の規定に
 基く行政協定に関する件
○本委員会の運営に関する件
  ―――――――――――――
#2
○委員長(川村松助君) それでは会議を開きます。
 常任委員の辞任及び補欠に関する件をお諮りいたします。
#3
○参事(河野義克君) 日本社会党第二控室から、通産委員の下條恭兵君、大蔵委員の小松正雄君がそれぞれ辞任されて、通産委員に小松正雄君、大蔵委員に下條恭兵君を後任に指名せられたいというお申出が出ております。
 それから自由党から、文部委員の平岡市三君、同じく工藤鐵男君、厚生委員の草葉隆圓君、労働委員の安井謙君がそれぞれ辞任されて、文部委員に草葉隆圓君、同じく安井謙君、厚生委員に平岡市三君、労働委員に工藤鐵男君を指名せられたいというお申出が出ております。
 それから同じく自由党から、議院運営委員の郡祐一君、決算委員の木村守江君がそれぞれ辞任されて、議院運営委員に木村守江君、決算委員に郡祐一君を指名せられたいというお申出がございました。
#4
○委員長(川村松助君) 只今議事部長から御報告いたしましたように、常任委員の辞任及び補欠に関する件は報告通り御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#5
○委員長(川村松助君) 御異議なけれびさよう決定いたします。
  ―――――――――――――
#6
○委員長(川村松助君) 次に理事の補欠互選に関する件と議院運営小委員の補欠選任に関する件、なお庶務関係小委員の補欠選任に関する件を一括してお諮りいたします。
#7
○参事(宮坂完孝君) 自由党から、木村守江君が本委員会の委員に復帰せられましたので、理事、議院運営小委員、庶務関係小委員に推薦されております。
#8
○委員長(川村松助君) 只今御報告いたしましたように、理事補欠互選に関する件、小委員選任に関する件はお異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#9
○委員長(川村松助君) 御異議なければさように決定いたします。
  ―――――――――――――
#10
○委員長(川村松助君) 次に決議案の委員会審査省略要求に関する件をお諮りいたします。
#11
○事務総長(近藤英明君) 梅原眞隆君ほか十七名から教育施設確保に関する決議案が提出せられ、同じく発議者の梅原眞隆君ほか十七名から委員会審査省略の要求書が出ております。よつて委員会審査省略の件をお諮り願いたいと存じます。
#12
○委員長(川村松助君) 只今事務総長から御報告いたしましたように、委員会の審査省略要求に関する件を承認することに御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#13
○委員長(川村松助君) 御異議なければ承認することに決定いたします。
  ―――――――――――――
#14
○委員長(川村松助君) 議員派遣要求に関する件があります。
#15
○参事(宮坂完孝君) 労働委員長中村正雄君から議員派遣要求書が提出されております。
 派遣の目的は、現下、繊維関係中小企業を中核とした経営不振による企業労働者の労働条件の低下は甚だ憂慮すべき状況にあり、あまねくその実態を調査し、適切なる労働施策の確立に資する。
 派遣議員は、早川愼一君、村尾重雄君、派遣期間は二十六日から向う五日間、派遣地は石川、福井の両県でありまして、費用概算は一万七千円であります。改訂予算の範囲内になつております。
#16
○委員長(川村松助君) 只今委員部長から御報告いたしましたように、議員派遣要求に関する件を承認することに御異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#17
○相馬助治君 これはこの前話合いがあつて、委員会の独自の見解によつてやるということに原則がきまりましたが、私はここの場で反対する理由の何ものも持つておりません。持つておりませんけれども、これはこの前私はそういう話合いになる際にも反対しておきましたように、こういう開会中に若しも陸続として議員が出張するようなことに相成るならば、これは当然又その申合せの線を考え直さなければならんと思うのです。従つて、僕はこれについても申合せがあるから賛成するのであつて、私は議運の一人としてはこういうことは好ましくないという考えは未だに変つておりませんので、それを附加いたしまして賛成いたします。
#18
○委員長(川村松助君) それでは承認することに御異議ないものと決定いたします。一応これで休憩いたします。
   午前十時休憩
   ―――――・―――――

   午前十一時十八分開会
#19
○委員長(川村松助君) 再開いたします。
 行政協定に関する件の御協議を願いたいと思います。
#20
○菊川孝夫君 まあここでは内容については当然議院運営委員会では触れる問題ではないと思うのでありますが、先般の議院運営委員会におきまして政府の見解を質しましたところ明らかになりました。それは行政協定は条約である、いろいろ今までは細則であるとか或いは実施要領であるとかいうような答弁もあつてまちまちでありましたが、岡崎国務大臣の出席を求めて質問いたしました結果、行政協定という条約であるということははつきりいたしました。そこで憲法七十三条の三号に基く国会の承認を要するかいなやという点につきまして、政府としては、安全保障条約第三条に明記せられてあつて、安全保障条約批准の際に承認を得てあるのであるから、この政府の権限において行政協定を結ぶということは、すでに承認されているものとみて国会の承認を必要としない、この点だけであつた、これに集約されたと思います。安保条約第三条によつて両政府間の行政協定によつてきめるということにしてあるから、これに従つて行政協定を結んだ、従つて国会の承認がそのときに得てあるのである、こういう政府の見解であります。その後外務委員会並びに予算委員会等におきましても、この問題に関連していろいろ憲法学者その他の学者をよんでそうして証言を求めましたところ、速記録を調べてみましても大多数の学者は、安全保障条約の三条で政府が承認をすでに求めてあると言つておられるけれども、そういつたような承認をしたものと解することはできないという意見のほうが多かつたようであります。そんなことは何にも書いてない。
 それから又、政府は安全保障条約の承認を求める際もそんな説明をしてあるのではない。従つて、行政協定という条約であつて、憲法七十三条に基いてやはり事前又は事後において国会の承認を求めるのが正しい行き方であるというような発言をする人が多かつたことは、各委員皆さん新聞或いは速記録等によつて御承知のことだと思います。
 又言論機関、或いは国民の声、いろいろの新聞の投書、その他の雑誌に現われて来る評論等を見ましても、そういう意見が極めて多いことは、これ又皆さん御承知の通りだと思います。
 従いまして、参議院といたしましては、私は行政協定は安全保障条約を承認した以上止むを得ない、これは承認するのである、承認しなければならんであろうという結論が出ようとも、或いは又我々が検討いたしました結果、政府の言うようなことが正しくて、安全保障条約の際に承認を与えてあるのであるからもう再び承認を求める必要はないという政府の見解が正しいということに決定いたしましようとも、私たちの主張いたしまするように国会の承認を必要とするというふうに決定いたしましようとも、いずれに決定いたしましようとも、将来に、参議院が十分検討した結果右の結論が出たのである、そうして長くこれが慣行として残つて行くというような、一つの慣行、歴史を作つて行くような態度でこの問題に臨みたい。飽くまでもこれを政争の具に供したりするようなことは避けて、正しい結論を出すということの目的のために、お互いに野党、与党を問わず協力してこの問題の解決に当りたい、私たちはそういうふうに考える次第であります。従いまして、これがだんだん発展しまして内容にまで触れるということになれば、常任委員会等の問題にしなければならんと思いますので、ただ安全保障条約三条によつて締結したのであるが、果してその安全保障条約の承認を求める際に、すでに行政協定についても承認を与えたものと解してよいかどうかということに議論を集約いたしまして、そうして参議院として結論を出すようにお進め願いたいと思うのでありますが、その前提といたしまして、私はその問題だけについて一応学者或いは評論家等の証人を議院運営委員会においてよんで、又必要によつては最高裁判所の長官、或いは総理大臣等も御出席願つて、その問題だけに限定いたしまして一応公聴会も開きまして、そうして正しい結論を出すようにお運び願いたいと、私はさように考えるのであります。その上で、大体学問的にも、或いは常識的にも、一応の結論が出そうになつたところで、一つ参議院として決議案を出すとか、或いは又国民にこういう工合であるからもう承認の必要がないのだという結論にまとまつたのならば、そういう結論を出すと、こういうことにいたしたいと思うのであります。従いまして、その前提条件として先ず大々的にこの問題だけに関してよく各方面の意見を聞くために一つ公聴会をお開き願うようにお取計らいを願いたいと、こういうように思うのであります。
#21
○加藤武徳君 只今の菊川君の御発言の公聴会というお話がありましたが、これは議案に関しては公聴会は勿論開きますが、その他の場合は公聴会は開けないと、こういう法の建前なんで、公聴会というのは広く参考人等の意見を聞くと、このように了解していいわけでしようか。
#22
○菊川孝夫君 これは証人という恰好になりましようとも、参考人という恰好になりましようとも、それは法律的に全然乗れないというふうには私解釈いたしませんので、その点は国会法並びに参議院規則の定めるところに従つておよび願つて結構だと、こういうように思う次第でございます。
#23
○相馬助治君 劈頭に菊川君からそういう動議めいた意見が出たので、それに対して議論が集中されそうになりますが、私はその前に進行上皆で態度をはつきりしてから行つたほうが混乱を少くするのではないかと思う。(「賛成」と呼ぶ者あり)即ちこの問題については、国会の審議を必要とするかしないかということについての議論はかなり尽されたと思うのです。それで残念ながら意見の一致は見なかつたわけです。即ち自由党、与党の側と我々側とで意見の一致は見なかつた。意見の一致を見なかつたとか見たとかいうことは別といたしまして、大体においてここで議論を尽したのであるから、この問題をどう取扱うかという段階に至つておるかどうかということを先ず皆で考えてみて、その場合に、未だ議論の段階であるから菊川君が言うように、参考人等をよんで意見の開陳を求めようじやないかということは、その上になつて生れて来ると思う。その場合においても、国会法の示すところによると、本委員会に議案或いは決議案というものが付託された場合には、その案件を中心といたしまして、只今加藤君も触れられましたように、公聴会なり或いは参考人の陳述を求めるすべは簡単にあると思うのですが、今の段階においては、そういうことがこの現在の国会法の建前から可能であるか不可能であるかということも問題として派生して来ると思うのです。従つて、菊川君の動議めいた意見について議論を集中する前に、委員長は、現在問題になつてくることを手続的にはどういう段階と認めどういうふうに事を運んで行くのがよろしいかということをお諮り願つて、その態度をきめて、然る上で意見の一致を見ないのは見ない問題といたしまして次に進んで行くほうが、お互いの混乱を防ぐ途ではないかと思いますので、議事進行の発言をいたします。(「賛成」と呼ぶ者あり)
#24
○菊川孝夫君 只今相馬君から、国会の承認を必要とするかしないかということについて非常にここで論議をしたと、こうおつしやるのでありますが、実は論議をしていないのでありましてそれを一つきめようじやないかということを言い出したところ、第二控室の中村君から、そのためには先ず政府の見解が、いわゆる保利官房長官がここへ来て説明したところと、それから岡崎国務大臣の説明とに食違いがあるからして、政府は意見を統一して出席してそうして政府の見解を聞こうじやないかと、先ずそれが第一の条件だというので、この前の委員会に岡崎国務大臣の出席を求めましてそうしてこの政府の見解を聞いただけであります。政府の見解を聞いたところ、私が先ほど申上げましたような政府の見解がはつきりしたわけです。従つて、さあ今度は、政府の見解ははつきりしたが、一体このまま聞き放しでよいかどうかということの態度をきめなければならん段階に来たわけです。この問題については、すでにそれぞれ新聞でも見、或いは他の委員会においても論議をされ、本会議においても論議はされておりましたが、議院運営委員会としては、国会の承認を求める必要ありやなしやということについてはまだ一回も論議めいたことはやつておらない、議論はやつてないと思うのであります。そこでその議論をするに当つてもこれは初めてのことでもあるし、憲法を読んでみましてもなかなか岡崎さんの言うことも一応それは理窟があるようにも考えられるし、第三者的に見まして。ところが憲法学者がそれぞれ証言しているところを見ますと、成るほど法律的にそのほうが正しいというふうな見方も当然生れて来ると思うのであります。従つて案件とはなつておらないけれども、国会の承認を必要とするかしないかということをきめるのは、これは内容の問題については外務委員会でやりましよう。併しこれを国会の承認が必要であるかないかということをきめるのは議運できめるよりほかに方法がないと思うのであります。そこでこの前の議運のときにも小笠原君から動議を出しまして、外務委員会に付託してやつてもらおうじやないかということになつたが、これがまとまらないで先ず政府の見解を聞こうじやないかということで政府の見解だけは明らかになつた、この段階であります。その点で相馬君の議論がまだ一致してないということだけは一つ御了承願いたい。
#25
○安井謙君 今のいろいろお話があつたのですが、この問題をどう議運で取扱うかというのは各会派のいろんな立場もあるので、もつと皆さんのそろつたとき、或いは会派の意見のまとまつたときに次回にでも改めて日にちをきめてもらつて……。事のついでに出たような感じにもなるので、今朝ちよつと議論はありましたが、どうでしよう。
#26
○委員外議員(岩木哲夫君) 今菊川委員からのお話に対して安井君からお話がありましたが、行政協定は憲法第七十三条の三項に基ずいて国会に付議、審査すべきものであるということから今日まで二回なり三回私は繰返されたと思います。その間に官房長官或いは岡崎国務大臣等も出て頂いてこれに対するなおその趣旨を徹底し、或いは理解、了解するためにいろいろ質疑応答が重ねられたが、まだ結論を得てないというだけであつて、行政協定は国会に付議すべきものであるという見解はかなりこの議運の議員のうちからも、或いは会派を代表しでの御意見として展開されていると思うのです。そこでその行政協定などを中心として今日まで予算やその他で質疑が交され、それから外務委員会においてもこれに関連してかなり調査が進められ、なお参考人、証人等の出頭を求めていろいろ意見を聞いている。予算委員会においても聞いている。で予算委員会及び外務委員会では行政協定は違憲であるとか、或いは国会に付議すべきものかどうか、どちらの問題であるかということについて、もう議運が審議すべき限界までかなり他の委員会ではやつておるようなことなので、そこで当議運としてはやはり他の予算、外務委員会で調査からかなりもう審査事項にまで入つて来ているような状態に鑑みて、議論は伯仲していると申しますか、これはまあ国会勢力においては政府与党のほうが強いのですから、これは政府与党のほうの見解が強いと思いますが、外部からの参考人、その他一般世論においては遺憾ながら政府の見解と違つた意見が全般をおおつている。
 そこでこうした事情を睨み合せて、当議運ではもうかなりにこの問題について日も経過していることであるから、この行政協定は七十三条に照して国会に付議すべきものであるかどうかということを一つ私は御審議を進めてもらいたいと思います。だから手続とかいうようなことはいろいろ御意見がありましようが、問題はそこにあると私は思うのですから、もうそういうところにお進み願いたいと私は思います。動議を提出いたします。
#27
○安井謙君 それを進めるのをまあ今日いきなりやるか、こんな重要問題だから改めて一ぺんよく事前に日どりでもきめて扱うなら扱うということにやつちやどうかと思います。こう思うのですが、これも動議です。
#28
○矢嶋三義君 只今各委員のかたから意見が出ているようでございますが、特に安井君から時期をいつにするかという点について議事進行上の意見が只今申述べられているのでありますが、私は本日一歩でも進むべきものだとこういうふうに考えます。と申しますのは、その経過について各委員から申述べられましたけれども、余りにも、これは議運としては或る程度私は責任がありはしないか、この行政協定はいかに取扱うべきかということが問題になつて、まあ政府委員の出席がこういうふうに十分でなかつたことも一つの大きな理由でございますが、本日まで延引に延引を重ねて来ているその過程においては、ともかく先ほど菊川君が言われたように、政府側の統一した意見を聞こうじやないかというのでまあ聞いて、その次の段階として政府の見解は一応わかつたから、さらば議運としてはこれをいかに取扱うかということを次回に協議しようという議事進行上の菊川君の発言があつて、もう数日経過しているわけです。本日再び次に延ばすというようなことでは、これは議運をしての責務を果されたことにならない。
 だから本日一歩でも進まなくちやならない。その進む方向としては、まあ菊川君に私はあとで質問申上げたいと思うのですが、菊川君は、その進む一つの方向として、政府側の答弁はわかつたから我々はこれから本格的にこれを討議決定する前提に、まあ権威者の学識経験者の意向を一応聞こうじやないかというのが菊川君の進めかたの順序だと思うのです。それに対して岩木君のほうとしては、ともかく進行したい。まあその裏には菊川君の参考人の意見を聞くということを否定しているのか、肯定しているのかはつきりわからないのでございますが、私いずれにしてももう前進しなければならない。その方法を決定づける前に菊川君にお伺いいたしたいのは、公聴会でないのですからまあ簡単によべると思うのですが、参考人をいつ、どの程度よんで意向を聞いて、そうしていつ頃までに議運としてはそれに対する取扱い方の最終決定をなすべきものだ、こういう見解の下にそういう動議を出されているかということを私は先ず承わりたいのであります。
#29
○菊川孝夫君 先ず私たちの党といたしましてはもうすでに党だけで参考人をよんで聞いておりますので、我々としては必要はないとさえ思うのでありますが、併しまあこの間各委員会でおよびになつた学者もごく限定された範囲でございますから、もつと広くよんで聞く必要もあろうというところから申上げたのであります。
 で、第二の結論とては何といつても予算が二十六日の委員会討論、採決、それから、二十七日は本会議上程ということに大体きまつているようであります。これはもう大体動かし得ない。この予算と行政協定は密接不可分なものであるということだけは言い得ると思うのです。従つて予算案が本会議において討論議決される前にこれは結論を出さなければちよつと困ると思うのであります。というのは、予算案が通つてしまつて、これは行政協定に関連した費目がたくさんあるわけであります。ところが、その費目だけは通つてしまつたが、さて行政協定は国会の承認云々と言つてもめているようではちよつとずれるのではないか。従つて二十七日までに結論を出すというスケジユールを議運として、証人をよぶにいたしましても、立てない限りにおいではずれてしまつて困る、私はこういうふうに考えます。
#30
○安井謙君 ちよつと懇談会をやつてはいかがでございますか。
#31
○相馬助治君 これは委員長において取扱いを願いたいと思います。私は菊川君の言つているのに反対していないけれども、決議案でも出て、それが本委員会に付託されてからなら参考人をよぶとしてもそれは簡単であるが、そうでない場合は疑義がある。加藤君が反対意見を述べられているように、私は加藤君に全面的に賛成するのではないけれども、加藤君が指摘しているようなことも確かにあり得ると思う。だからどういうようにするかということの態度をきめなければいけない、どういうようにするかということは、はつきり二つだと思う。即ち安井君のようにそのことは重大だから各党に持ち帰つて云々ということ、それからもう一つは岩木議員のようにもう単刀直入に反対であるか賛成であるかということをここできめたらどうか。それで意見がまとまらなかつたときには、或いは野党が何らかの手を打つとか与党が何らかの手を打つということは、その先の問題で出て来ることで、ここでとやかましく言うべき筋合いでないという前提に立つて岩木議員は言つていると思う。私は岩木議員の意見に賛成なんですが、そういう意味で委員長においてこれを取上げて頂きたい。即ち私は岩木議員の意見に賛成し、安井委員の動議に反対いたします。という理由は、予算案の上つて来る見通しもありますし、それから本問題は重要問題でありますけれども、形式的に議運は議運としてやらなくちやならないというような狭い考えは捨てて、ハウスの問題としてこれが各委員会において重要な案件となつて、問題になつているのでありまするし、各党においても態度はこれはきまつている、その建前上いろいろの手段においては意見は分れるけれども、意見がはつきり対立している。そこで私はこの際時間的な見通し等も考え、同時にかかることは言い過ぎであると思いまするけれども、予算審議などというものはなつていない。予算委員会の委員長の取扱いなども私どもから見ればなつていない。そういうような建前からして、私はこの問題はここでともかく結論を打出す方向に向つて進む必要があると認めますが故に、岩木議員の御意見に私は賛成いたします。(「その通り」と呼ぶ者あり)
#32
○委員外議員(岩木哲夫君) 私の申上げているのは、もう世論も大体そうだし新聞、雑誌、ラジオでこの問題は発表されたから……。政府が発表されてから何日か経過しているが、それから外務委員会、予算委員会では、すでに証人をよび、実質審査的にかなり論議も展開されている。併し本審査でないから具体的な内容にまだ行つておらない。そこでそういう諸般の状態から考えまして、而も議運が行政協定をどう取扱うかという問題は、はやもう十日以上経過している問題、或いは二週間も経過している問題であろうと思いますから、私はその間に、他の予算委員会、外務委員会とも参考人、証人をよんでこの実情を聞いているという振り合い等もあるから、各党は予算委員会にも外務委員会にもそれぞれお出ましになつているから、十分私はこの実情は御承知だろうと思う。よつて重ねてここで証人をよんでああであろうか、こうであろうかというようなことはもう必要がない。従つてこの議運で私は今日たまたま行政協定に関する問題というのは、これは国会に付議すべき問題であるかどうかの態度をきめようとするところの三回目、四回目の機会だろうと思いますから、本日ここでこれは国会に付議すべきかどうかということをお諮り願いたい。但し最後の各党の態度が議員総会、その他できめてもらわなくちや困るという筋合になれば、一時間休憩しても一時間半休憩してもそれは私はいいと思う。けれども本日これはきめるべき問題だろうと思います。そのように委員長はお諮り願います。
#33
○菊川孝夫君 私は岩木議員の動議に賛成いたします。私が先ほど申上げました参考人という点については一応こうしたらどうかと、慎重を期する上にどうかと申上げたのでありますが、勿論岩木君の言われたように両委員会においてはそれぞれ聞いている。我々もそれぞれ重要問題として検討している。従つて意見の開陳がなかつたにいたしましても腹はきまつているし、こうなければならんと大体固まつているだろうし、各会派でもそれぞれ固まりつつあると思いますので、岩木君のようなお取計らいになられて結構だと私は思います。併しそれならどういうふうにすると言つたつて、すぐここで採決というわけに行かんのだから、その運びと懇談にでも入つておきめ願つて、これは二十七日までにどうしても尽さなくちやならん。
#34
○安井謙君 それなら賛成さ。
#35
○團伊能君 只今岩木君のお説がありましたが、現に外務委員会その他予算委員会でも答弁なり御質疑がございましたが、問題のこれをどう取扱うかという問題よりも、むしろ内容に関する御質問があり、参考人のお説を聞きましたけれども、憲法学者に聞いたわけではなく外交関係のいろいろな学者或いは経験者に聞いているわけです。この内容に関しましては外務委員会で相当微細な質問をいたしております。併し最後のこれの憲法上の取扱いということになれば、これは外務委員会といたしましては外務委員会の範囲をいささか逸脱するものであり、そこにはつきりとした結論が出ておりませんし、先ほどから伺えば世論は全部そうであるというようなお話もございましたが、その結論もやや飛躍しているように思いますし、いろいろな議論もございますし、まあいろいろ伺つておりますが、結局私がちよつとここに持ちます疑義は、この憲法違反であるという問題は、何もこの条約にかかわらず、いかなる、あらゆる場合の問題にも起つて参ります。で、この憲法違反の問題をどこの委員会が取扱うかということは、私は甚だ議運に新しいのでございますが、それが議運が取扱うことが最も正しい国会の取扱であるかどうか、その辺のところの御意見を先ず伺わせて頂きたいと思います。
#36
○委員外議員(岩木哲夫君) 今團先生のお話御尤もでございまして、多少私の話が早急に飛躍したきらいがありました、その点は訂正いたします。そこで今御指摘の点について、憲法違反なりや否やという問題は、今この議運で取扱うべき問題では私はないと思います。そういう疑いがあるから調査するとか審査するとかいうように取扱うべき筋じやない。行政協定は第七十三条によつて国会で審議すべきものであるということ、どの委員会かは、多分外務委員会だと私は想定いたしますけれども、外務委員会に付託、付議すべきものであるということのとりきめかたを議運でおとりきめ願いましたならば、その審議過程において、憲法違反の疑いがあるとかないとかいうときにおいては、これは又法務委員会といいますか、或いは然るべき相当の委員会において検討すべき問題でありまして、安保第三条において国会が承認された範囲外のことが、行政協定の内容にはかなりある。これは予算委員会でも外務委員会でも御承知になつているし、それは、あるなしは政府の御見解と相対立しておりますが、一応安保条約第三条において委託された事項以外の、即ちアメリカ軍の駐留に関する規定の条件以外の条項に互つている取極めが多数あると思われるから、従つて全般を通じて而もこれが条約に類似しているもの、或いは条約の異名のもの、名前は違うが条約そのものであるという見解から、私は外務委員会に付託さるべきが至当であると考えますので、その取扱いをこの議運でおとりきめ願つて、憲法違反なりやどうなりやということは、それから後の問題であろうと思います。その後で意見が審議中に現われて来るかどうかによつて、又他の連合審査が生まれるとか何とかいう問題が生まれで来ると思いますので、一応議運では七十三条、これを適用すべきであるということのおとりきめを……おとりきめになるかどうか知りませんが、お取計らいを願いましたらいいと思います。
#37
○安井謙君 今ここでやれと言うの。
#38
○委員外議員(岩木哲夫君) 今ここでやらなくても、各党の最終の御決定ない向きは一時間でも二時間でも休憩して、各会派の御態度をきめてからで結構です。
#39
○安井謙君 今日でなくてもいいだろう、二十七日を目標にやつたら。
#40
○委員長(川村松助君) どうでしよう、一応懇談に入りましては……。速記をとめて下さい。
   〔速記中止〕
#41
○委員長(川村松助君) 速記をつけて下さい。
 岩木さんから改めて動議を出して下さい。
#42
○委員外議員(岩木哲夫君) 行政協定を国会に付議すべきや否やということについては、かねて当委員会で相当会議、議論も重ねられていることでもあるし、且つ予算委員会及び外務委員会等でこれらに関連する証人の出頭を求めていろいろ聴聞いたしているような事情等で、この問題については早く態度を決定すべき問題であると思いますので、この際当議運において速かに行政協定は憲法第七十三条に照して国会において審議すべきでありや否やということにつきまして、当委員会の態度を早急におまとめ、お取りきめ願いたい。それについてはそれぞれ各会派の御都合なり御協議もおありのことと存じますので、明日の当議運において最終態度を決定するようにお諮り願いたいことを動議として提出いたします。
#43
○相馬助治君 只今の岩木議員の動議に私は賛成いたします。
#44
○委員長(川村松助君) 只今の岩木さんの動議に御異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#45
○委員長(川村松助君) 御異議がなければさよう決定いたします。
 時間は午後一時から議運を開くことに御異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#46
○委員長(川村松助君) 御異議がなければさよう決定いたします。
  ―――――――――――――
#47
○委員長(川村松助君) 次に常任委員の辞任及び補欠に関する件をお諮りいたします。
#48
○参事(河野義克君) 日本社会党第二控室から予算委員の松浦清一君、議院運営委員の山下義信君がそれぞれ辞任せられ、予算委員に山下義信君、議院運営委員に島清君を後任とせられたいとのお申出がございました。
 それから日本社会党第四控室から厚生委員の藤原道子君、文部委員の河崎ナツ君がそれぞれ辞任せられて厚生委員に河崎ナツ君、文部委員に藤原道子君を後任として指名せられたいというお申出が出ております。
#49
○委員長(川村松助君) 只今議事部長から御報告いたしましたように常任委員の辞任及び補欠に関する件を了承することに御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#50
○委員長(川村松助君) 御異議がなければさよう決定いたします。
  ―――――――――――――
#51
○委員長(川村松助君) 次に過日理事会に付託になつておりました緊急質問に関する件につきましては、プリントをお手許に配付いたしましたので、お持ち帰りの上に御検討願つて重ねて御審議を願いたいと思います。別にあと……。
#52
○堀眞琴君 三月もすでに大分半ばを過ぎているのに議案がちつとも出ておらない。官房長官の前の御発言では、三月の半ばまでに重要な法案についてはこれを提出するということが申されているのです。国会の運営上これはまずいと思うのですが、ついては次の機会に官房長官にここに来て頂きまして、政府側の意向なり、議案が遅れていることについての意向なり、それらについてお話を承わりたいと、こう思います。
#53
○矢嶋三義君 私は只今の意見に全く賛成いたします。幸い明日は議運をやる予定でありますので、明日の議運に官房長官においでを願つて十分説明を承わるようにお取計らい願いたいと思います。(「賛成」と呼ぶ者あり)
#54
○委員長(川村松助君) さよう取計らいます。別に御発言もなければ本日はこれを以て散会いたします。
   午後零時二分散会
ソース: 国立国会図書館
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