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1951/03/20 第13回国会 参議院 参議院会議録情報 第013回国会 議院運営委員会 第29号
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1951/03/20 第13回国会 参議院

参議院会議録情報 第013回国会 議院運営委員会 第29号

#1
第013回国会 議院運営委員会 第29号
昭和二十七年三月二十日(木曜日)
   午後一時三十五分開会
  ―――――――――――――
  委員の異動
本日委員高橋道男君及び石川榮一君辞
任につき、その補欠として岡部常君及
び山田佐一君を議長において指名し
た。
  ―――――――――――――
 出席者は左の通り。
   委員長     川村 松助君
   理事
           加藤 武徳君
           木村 守江君
           赤木 正雄君
   委員
           草葉 隆圓君
           團  伊能君
           寺尾  豊君
           安井  謙君
           山田 佐一君
           岡部  常君
           加賀  操君
           小宮山常吉君
           高田  寛君
           菊川 孝夫君
           島   清君
           相馬 助治君
           大隈 信幸君
           石川 清一君
           堀  眞琴君
           兼岩 傳一君
  委員外議員
           東   隆君
  ―――――――――――――
   副議長     三木 治朗君
  ―――――――――――――
  政府委員
   内閣官房副長官 剱木 亨弘君
  事務局側
   事 務 総 長 近藤 英明君
   参     事
   (事務次長)  芥川  治君
   参     事
   (記録部長)  小野寺五一君
   参     事
   (議事部長)  河野 義克君
   参     事
   (警務部長)  丹羽 寒月君
   参     事
   (委員部長)  宮坂 完孝君
  法制局側
   法 制 局 長 奧野 健一君
   参     事
   (第二部長)  岸田  實君
  ―――――――――――――
  本日の会議に付した事件
○委員の辞任及び補欠選任の件
○緊急質問の取扱に関する件
○教育環境整備に関する緊急質問の件
○日本国とアメリカ合衆国との間に締
 結された行政協定の国会承認に関す
 る決議案の委員会審査省略要求の件
○国家公安委員任命につき本院の同意
 を求めるの件
○今国会提出予定法律案に関する件
○故議員平岡市三君に対する哀悼演説
 に関する件
○国会予備金支出の件
  ―――――――――――――
#2
○委員長(川村松助君) 会議を開きます。
 常任委員の辞任及び補欠に関する件をお諮りいたします。
#3
○参事(河野義克君) 日本社会党第四控室から外務委員の金子洋文君、電通委員の佐多忠隆君、建設委員の三輪貞治君、水産委員の門田定藏君がそれぞれ辞任せられて、外務委員に佐多忠隆君、電通委員に金子洋文君、建設委員に門田定藏君、水産委員に三輪貞治君を後任として指名せられたいというお申出がございます。それから自由党から議院運営委員の石川榮一君、決算委員の山田佐一君がそれぞれ辞任せられて、議院運営委員に山田佐一君、決算委員に石川榮一君を後任として指名ぜられたいとのお申出がごさいました。それから緑風会から議院運営委員の高橋道男君が辞任せられて補欠として岡部常君を指名せられたいとのお申出がございました。
#4
○委員長(川村松助君) 只今議事部長から御報告いたしましたように、常任委員の辞任及び補欠に関する件を承認することに御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#5
○委員長(川村松助君) 御異議がなければさよう決定いたします。
  ―――――――――――――
#6
○委員長(川村松助君) 緊急質問に関する件をお諮りいたします。
#7
○事務総長(近藤英明君) 社会党第四控室の高田なほ子君から教育環境整備に関する緊急質問が出ております。時間は十五分とされまして、要求大臣は、総理大臣、岡崎国務大臣、文部大臣、厚生大臣の四大臣を要求せられております。項目は教育環境整備に関する緊急質問でございます。
#8
○菊川孝夫君 その題目だけではちよつとおわかりにならん点もあると思いますので、私簡單に御説明いたします。これは実は占領軍の兵士と日本女性とのいわゆる関係の問題でありますが、これが非常に教育関係に影響を及ぼしまして、特に文部委員会のほうで今各大臣を呼んで政府の対策を聞いておるのでありますが、中学生あたりの作文なんかを読んで調べておるそうでありますが、いずれも障子の穴から覗いてその様子を書いてあるとか、或いは又富士山麓におきましては、農家は農業をやめてしまつて、今までの役馬を進駐軍の兵隊さんの送り迎えに使つてその口取りを青年がやつているそうでありますが、従つてその軍事基地と兵士の問題、それが教育に及ぼす影響については、文部委員会においてすでに岡崎国務大臣の出席を求めて、その政府の対策を質したのでありますが、政府のほうでは名案がございません、こういうお話だそうでありますが、而も今度の行政協定の締結によつて各方面に施設の地域が設けられるということになりますと、これを放つておくことは誠に困る、政府も名案なしという話だそうであります。従つて総理の出席を要求したのですが、総理の出席が願えないので、総理大臣並びに関係大臣に本会議場において、確かに緊急であるから是非緊急質問をいたしたい、かような要求でございまして、この間の理事会の際における申合せ等を私ども検討いたしましたところが、どうも条項に抵触いたさないとかように考えましてお願いいたしたい、どうかお許しを願いたいと思います。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
#9
○加藤武徳君 只今の菊川君の御説明で教育環境の整備という質問をなさろうとする題目についての内容がほぼわかつたのでありますが、たまたまこの委員会の理事会で緊急質問に関しまする根本的な検討がなされておるのでありまして、幸い昨日の理事会で一応の決論が出ておるわけでおりますから、菊川君の只今の御要望があつたのでありますから、一応これをお諮り願つて結論を出し、その上で高田なほ子君の質問を許すかどうかということをおきめ願いたいと思います。
#10
○委員長(川村松助君) 只今の加藤君からの御発言のように、緊急質問の取扱に関する件につきまして本日の理事会で一通りの草案が出ておりますので、それをお諮りすることに御異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#11
○委員長(川村松助君) 御異議がなければさよう決定いたします。それでは緊急質問の取扱に関する件につきまして御発言を願います。
#12
○加藤武徳君 昨日の理事会で一応の案を検討したのでありますが、最後に菊川君その他の委員から、もつとごつごつしない角のとれた簡潔な文章にしたらどうか、こういうことでそういう意見が出ましたので、事務当局に取りまとめをお願いしたのでありますが、今ここに配られておるようでありますから、それを事務局から朗読願つて、そうしてこの通りでいいかどうかということを委員長からお諮り願いたいと思います。
#13
○委員長(川村松助君) 只今の加藤君の御発言のように取計らつて御異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#14
○委員長(川村松助君) 御異議がなければさよう取計らいます。
#15
○事務総長(近藤英明君) では便宜私から朗読いたします。
  緊急質問の取扱いに関する件
緊急質問を権威あらしめるように努めることとし、その取扱いについては、緊急性及び国務大臣の委員会への出席励行を前提として、左の基準による。
 1、緊急質問は議院運営委員会において、緊急性ありと認めた場合にこれを行う。
 2、緊急質問をなるべく委員会における質疑に代えるよう、委員会の活用に努める。
 3、委員会に付託された議案に関する緊急質問は、これを行わない。
 4、同様の内容を持つ緊急質問は重複を避ける。
 議院運営委員会において、緊急質問の取扱いについて意見が一致しない場合には、一旦各派において検討の上、改めてきめる。
以上であります。
#16
○委員長(川村松助君) 只今事務総長から朗読いたしましたような内容のものであります。これに対しまして若し御発言がありましたならば御発言を願います。
#17
○兼岩傳一君 これは今日初めて我々は渡されたのですか。私昨日実は欠席したので。
#18
○委員長(川村松助君) 昨日の理事会で大体こういう申合せをしたわけであります。
#19
○兼岩傳一君 各委員は今日初めてこれを、成文として受取つたわけですね。
#20
○委員長(川村松助君) そうです。草案が前に出ておつたのでありますけれども、昨日整理してこれをお手許に配付したわけです。御異議がなければ承認することに決定いたしたいと思います。
#21
○兼岩傳一君 これは僕の意見を申述べます。これは簡單にここで決定することはよろしいけれども、あとで字句の取扱いの上でいろいろな異議が出るとまずいように思いますが、一両日これはよく、もう文章にしなければともかく、こうしてする以上はもう少し練つたほうが各会派が円滑に行くのじやないですか、例えば4にも「同様の内容を持つ緊急質問は、重複を避ける」というこの一文でも政党が違い、立場が違えば、同様の内容のものでも違つた角度からできることは、承認されるということは前提になつておるのですよ。ところがこの文章だけを見ると、果してそういうことが言えるかどうか。そういう点はもう少し私は、この4は同様の問題をひつさげて来ても、内容の違つた角度から行うときは認めるという意味のことを十分私は認めるようにしなければいけないと思います。
 それから今4のことを言いましたけれども、例えば2にいたしましても「委員会の活用に努める。」というのではなくて、やはり前に事務局のほうで作られたように「数個の委員会に関連あるものに限つて、緊急質問を認める。一個の委員会のみに関係あるものについては、緊急質問を認めない。但し当該委員会に関係国務大臣の出席がないため目的を達し得ない場合はこの限りでない。」というようなふうに明確な規定が非常に今度はあいまいな、あとで議論の起るような2、それから1についても同様、3につきましても。
 それからいろいろ前提として見て行きましてもこれも私は全体としてこれに関係した理事のかたはわかりますとしても、これがあとになつてこの条文をたてにすると、非常に各会派に論議が起る可能性も含んでおりますので、今日きめなければならない事情があるのでなければ、やはり各会派でもう少し字句を練られないと、私は必ずや論議が起るというこういう気がいたします。
#22
○菊川孝夫君 兼岩君の御意見御尤もでありますが、これは理事会でも確認いたしましたように、決して議員の院内における発言を抑制しようというような意図に基いたものでない。それからなおこれが細則というような、或いはこの基準で、もう一字一句照し合せて一々審査して行くというような固苦しい運用をするものではなくて、一応の緊急質問の要求があつた場合に、それを計る尺度として、先ずこの程度の申合せをしておいて、運用をやつてみて、又うまく行かない場合には直しもするし、固定したものとしてやつて行くことにはせずに、一応こういう何らかの基準がないと、いよいよ緊急質問も随分たくさん出て来るようなことがあつてもいけないから、一つこのくらいのところで一遍運用をやつてみようじやないか。このような確認の下に理事会が大体皆了承して、そうして本委員会に上程して運用をやつてみようじやないか。若しもこれで議員の発言を抑制しようというような、まあ意図でどこかの会派が動くようなことがありましても、どの条項をつかまえてもはつきり申しましてどこか穴があるわけでありまして、どこからでも惡意に一方が解釈して来ればこれに対抗する方法が幾らでもあるのであります。率直に申しまして、「先ず国務大臣の委員会への出席励行を前提として、」ということがございますからして、若しも故意に抑制するような会派があるといたしましても、どこかの委員会において、例えば総理の出席を要求する、今の吉田さんの常任委員会の出席模様から見ましても、その一言をとらえましても直ちにこの前提がくつがえつて来たのだから、緊急質問をやればいいじやないかとそういう意味合です。併しながら故意に、意識的にそういうことをやろうというのじやないが、一方が抑制しようと出て来た場合にはそういう対抗手段がある。だからして先ずこの基準でお互いに第一番に掲げてある緊急質問を権威あらしめるようにして努力するというようなことで、この程度で運営をやつて行こう。こういうのが理事会の申合せでありますので、一つその点もお含みの上御意見願いたい、かように理事の一員といたしまして申上げる次第であります。
#23
○兼岩傳一君 少くもこの4は同一緊急質問は主題々同一とすることは差支えないが、内容は重複をしてはならない、このようなふうにでもしておかれないと、これは必ずや明日からでも議論の的になると思います。
#24
○加藤武徳君 この趣旨は今菊川君の御発言で大体盡きているのですが、兼岩君の御心配の4の緊急質問の重複を避けるという点、この点は相当深く論議されまして、成るほど記録には残つてはおりませんが、併しながらただ一人に限るという限定的な意味じやないのだということもあの際論議されたことはあなたも理事会の一員として御承知の点なのであつて、菊川君の只今の御発言のように字句の末端にとらわれて言論を抑圧する手段には決して使わないのだ。こういう点は私のほうもこれを了承いたしますが、狙いは緊急質問をもつと権威あらしめるために何か一つ線を引こうじやないか。こういうことでありまして、当然重複したものをどのように処置するかについては、この運営委員会で検討を加えるのだ、こういう意味であるという工合に私も了解しでおります。
#25
○兼岩傳一君 そういう御趣旨ならなおのこと、私の言うように成文化しないならいいけれども成文化する以上は、もう理事会ですでにきまつたことは理事会できまつたようなふうに現われて来なければいけないのでこの4は在来問題になつておつていろいろ議論の多い点なんです。この点はもう理事会で、たまたま私は昨日は出席しませんでしたが、前のこれに関する理事会にはすべて私は出ていて各会派とも承認されておるのですから、同一の主題を持つて来て緊急質問をすることは差支えないが、同様の内容を持つ緊急責問は重複を避けろというふうに、この点はやはり同一主題についての緊急質問はいい、だが、内容さえ違つておれば同一質問でもいいと、各派が同一の主題であつて内容が違つておれば同一主題でいい、つまり衝き方ですね、この点は明確にしておかなければいけませんよ。これは必ずや議論が起きますよ、明日からでも。そういうふうに理事会できまつておるのですからきつまつたようにやはり書き現わしておかなければ。これは事務局がこの前文旬をちやんと言つておられたでしよう。そのまま表現されることのほうがいい。
#26
○事務総長(近藤英明君) 事務局に関連のある御発言がございましたので一応申上げますが、前にこり理事会でいろいろお話があつたのをそれをとりまとめて、かような趣旨でございましようというふうに申上げました。そうして御了解を得てそれによつて書きましたのが前の三月十日、十七日の決定という二本建の書き万にしたものをお配りして、特に二本建の十七日決定のものについてはもう一遍帰つて相談しようという御経緯になつて、昨日それを中心にした理事会で御協議になりましたのですが、最初の十日の決定、十七日の決定というような書き方が、極めて事務局で筆をとりました関係から固い文章として書きましたので、却つて昨日理事会におきましてはかように固く書けば書くほど論議の中心に却つてされる。むしろこれは法三章的な書き方であつてお互いの信頼の下においてこれを行うことのほうが大変いいじやないかというような御傾向にお話がまとまりまして、そうして最後にはいわば法三章的に三条とか、四条とかに切りまとめようというようなことで、その点は菊川さんと委員長、特に御発言になつた菊川さんと委員長と御相談でまとめてくれ、こういうことでございました。そこでその御趣意に従つて先に書きました打合せ経過として事務局で印刷いたしましたものの中から文章を抜きまして更に簡略になつた、こういう経緯でございます。
#27
○兼岩傳一君 だから具体的には私は4はこういうふうに直してほしいと思います。主題が同一な緊急質問においては内容の重複を避けなければならない。
#28
○木村守江君 只今のお話ですが、四番目の同様の内容を持つ緊急査問は重複を避けるというのは一応同一の主題、同一な題目の緊急質問は勿論これはやめてもらうということであつて、そうしてその上に内容を重複するような場合にはこれはやめようじやないかというような申合せと解釈するほうが一番いいんじやないかと思いますがね。
#29
○兼岩傳一君 これはしかし4は一つの同じ内容、例えば警察予備隊なら警察予備隊、憲法違反なら憲法違反或いは先ほどの教育の問題なら教育の問題としても、大きな事件が例えば地震でも天災でも起きて来たときに党派によつて衝くべき点は違うんですから、その点は明らかに主題が同一であるということによつては妨げなくて、内容が重複することは避けるのだということにはつきりしておいてもらわないと必ず混乱が起きます。
#30
○委員長(川村松助君) 兼岩さん、あなたのおつしやつている通りの文字、文章だと思うんですが、御覧の通り内容が同様であれば重複を避けるというわけですから、あなたの御主張の通りになつていると思うんですがね。
#31
○兼岩傳一君 そういうふうだということをあなたから確認して下されば、4については私の意見は全く……。
#32
○委員長(川村松助君) 同一の内容の緊急質問は重複を避けるというんですから。
#33
○兼岩傳一君 そういうなら結構です。私は形にとらわれるわけじやないんです私の修正意見は全く内容が一致している、そういうことを書き現わす、それは委員長が確認して下さるならば結構です。
#34
○委員長(川村松助君) 私は第四はあなたの言つておられる通りの意味を現わしていると思つているんです。
#35
○兼岩傳一君 それなら結構です。
#36
○委員長(川村松助君) 御異議ございませんか。
#37
○島清君 承認をお求めになる前に、別に私は異議があるんじやないんですが、昨日理事会のお話合では、大体吉田内閣の性格として非常に大臣が権威がない、そこで総理大臣からものを聞かなければ納得行かないというので、緊急質問という形でよく出るわけなんですが、そこで国務大臣という中には当然総理大臣を含むということで了解して差支えない、そういうわけですね。
#38
○委員長(川村松助君) そうです。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#39
○委員長(川村松助君) 御異議がなければ承認することに決定いたします。
  ―――――――――――――
#40
○委員長(川村松助君) そこで菊川さんの御説明になつた高田なほ子さんの教育環境整備に関する緊急質問の件をお諮りいたします。
#41
○菊川孝夫君 もう一遍これにつきましては、只今決定されましたこの取扱いに関する件、私のほうの会派としても十分これを了解して、そしていろいろ議員総会等においても検討を加えた結果まずこの件にも抵触しないであろうし、この質問通告は是非御承認を願いたい、かように思う次第であります。
#42
○委員長(川村松助君) 承認することに御異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#43
○委員長(川村松助君) 御異議がなければ決定いたします。
  ―――――――――――――
#44
○委員長(川村松助君) 次に行政協定に関する件、本委員会として取扱決定の件であります。
#45
○事務総長(近藤英明君) 本件につきまして御協議になります際に、この際御報告申上げておくことがございます。それは本件に関連のある事項でございますので、この際御報告することが適当かと存じますが、椿繁夫君外七名の方から「日本国とアメリカ合衆国との間の安全保障条約第三条に基く行政協定の国会承認に関する決議案、只今お手許に印刷物をお配りいたしました通りの内容のものでございます。これが本二十日発議せられ、なお右の発議者の諸君から右は委員会の審査を省略せられたいという要求書が提出に相成つていることを御報告申上げておきます。
#46
○委員長(川村松助君) 只今事務総長から御報告いたしましたように、行政協定に関する件につきまして決議案が提出されております。なおこの決議案は委員会審査省略を含んでおりますので念のため申上げておきます。
#47
○相馬助治君 これはちよつと事務上の手落で私が発議者になつておりませんが、特に私の会派からも発議者が含まれているので私が代つて訂正を一つ出したいと思いますが、文書の。
#48
○委員長(川村松助君) どういうことでしようか。
#49
○相馬助治君 ここの先ず本文は、いいですか。
#50
○委員長(川村松助君) どうぞ。一応承わりましよう。
#51
○相馬助治君 「日本国とアメリカ合衆国との間の」それ以下削除いたします。
#52
○委員長(川村松助君) もう一遍読んで下さい。
#53
○相馬助治君 「日本国とアメリカ合衆国との間の」次の「安全保障条約第三条に基く」を削除する。
#54
○事務総長(近藤英明君) 今御修正になつたのはこの箇所だけでございましようか。
#55
○相馬助治君 本文も。
#56
○事務総長(近藤英明君) 修正の手続きといたしましては、現在発議に相成つております発議者の御連名で、やはりこの部分は修正手続を成規におふみを願わなければならんと思います。今ここで便宜内容の御説明を承わるのはよろしいといたしまして、この決議案が発議になつているのは、今お配りになつたのが有効な手続でありまして、ここに御参考に皆さんがお聞きになるわけであつて、いずれ成規に手続なされば修正ででますが、その手続はやはり他の会派にも関係のあることでございますので、そういうかたの御連名でお手続を願わなれけばならんかと存じます。
#57
○相馬助治君 事務総長の御説明了承いたしました。誠にその通りでございます。従つてこれは実質的にはもとより話合いはできておるのでありすけれども、形式的にはそういう手続をふまなければ正式に訂正が行われないということで、さように後ほど成規に手続をいたします。ただそういうふうに直すことがきまつておりますので、審査の便宜上他の委員のかたがお聞き下さるならはこういうふうに直すつもりであるということをはつきりしたいと思います。(「異議なし」と呼ぶ者あり)さつきの通り第一の所の「安全保障条約第三条に基く」をとります。そうして本文は次のように相成ります。「政府は二月三十八日日本国とアメリカ合衆国との間に」「間の」というところを「間に以、」下削除いたしまして、「その旨国会に報告したが、」までをずつと削除いたしまして、「間に行政協定を締結した。」となります。従いまして「政府は二月二十八日日本国とアメリカ合衆国との間に行政協定を締結した。」こうなります。そうしてその次の「この行政協定は」という文章を削除いたしまして、「右は」となります。訂正文はその通りですが、ずつと続けて読んでみますと
 日本国とアメリカ合衆国との間の行政協定の国会承認に関する決議政府は二月二十八日目国本とアメリカ合衆国との間に行政協定を締結した。右は憲法第七十三条による条約であつて同条の規定によつて、国会の承認を経べきものであり、政府は速やかに国会の承認を求める手続をとるべきである。
右決議する。
以上です。
#58
○事務総長(近藤英明君) ちよつとこれは委員長からおつしやつて頂くことかも知れませんが御参考までに申上げますと、昨日の議院運営委員会におきましては、本日の議院運営委員会では、この行政協定の問題がつまり国会の承認を経べきかどうかということについての問題をお取扱いになるという御決定があつたと伺つております。ところで今この決議案が正式に現在出ておるわけでございます。この決議案は行政協定の国会承認に関する決議案でございます。この決議案についてどうするかということを御審議に相成るとしますということにきまれば、このほうの決議案の問題はどうするかというふうにこの問題を取扱われる段階になるとしますと、昨日の議院運営委員会におけるこの行政協定の承認問題を本日の議院運営委員会で協議すべしという決定は消えて行く、こういう結果になるものと一応考えられるということを申上げます。
#59
○安井謙君 総長の報告があつたのですが、昨日の議運の申合せとどういう関連を持たれておるのですか。それはそれとして採決される予定であろうかと思うのですが、それを一つ御説明願いたいと思います。
#60
○菊川孝夫君 私はやはりこの行政協定に対する委員の態度を決定する必要はあろうということを主張したのであります。なおそれにつきまして、それではどうしようかということについては、私も昨日ももう一遍学者等をよんで公聽会を開いたらどうかということを御提案申上げたのでありますがもうこれば他の委員会においても学者の意見も聞いておるし各会派においてもそれぞれ研究をしてそうして十分その態度はきまつているのであるから、明日態度を決定しよう、こういうことになつているわけであります。この矢先にこの八君から国会承認に関する決議案が出て参りまして、それで今これに関連して事務総長から報告をされましたので、私は先ず実際的にはもうこれを議題に供されることによつて態度を決定するということはすでにきまつているのであるから、これを議題に供されて、そうしてこれの取扱いがきまりましたならば、昨日申合せた委員会の態度決定が自然にきまつて行く。こういう恰好でお進め願つたら、形式的にはいろいろ何があると重いますが、そういうふうに御説明願つたならば、明日のこれは、いずれどういうふうにきまるか知れませんが、きまりましたことによつてすでにきまつて来るのじやないか。そういうふうにお取扱い願います。
#61
○赤木正雄君 今菊川さんからお話がありましたが、昨日ああいうふうな結果になりました。併し実際これと同じ問題なんです。而も議院の運営からいうならば、やはりこういうふうな決議案が出たときにこれを処理したほうが今後の議院の運営としては非常にはつきりすると思います。で私はむしろ今菊川さんのおつしやつた通りに、これを以て昨日のあの議院運営の結果に代える、こういうほうが実際いいと思います。今後の議院の運営のあり方を非常にはつきりする、こう思います。
#62
○安井謙君 その御趣旨に同じことですから別に反対するわけじやない。ただ決議として昨日の議運でここで一応決定をみるということをきめておりますから、その手続をふんでこれを決定して頂きたい、こういうことであります。
#63
○事務総長(近藤英明君) 簡單に申上げますが、この決議案がここで今問題になる点は、決議案の委員会審査省略の要求書が出ております。従つて委員会の審査省略を認めるか認めないかという点がここの議題になつていることと存じます。この決議案に関しまして、これが委員会の審査省略の決定をされますならば、本会議において直ちに議題とされ、ハウスの意思としてこの決議案の内容が承認されるかされないかということがきまる。つまり又ハウスの意思がそれによつて確認されるということになるわけでございます。
#64
○相馬助治君 安井委員の言われていることは一応御尤もですけれども、議運としてはこの行政協定について国会承認の必要あり、なしという議論はなされたけれども、これが成規の議案として討議されていたのではないと思うのです。従つて実を申せば、仮にこの前の議運の決定通りに今日討論をして何か採決するのだとすれば、それには多くの疑問を含んでいると思う。私はそういう際でもありまするので、実質的には今赤木委員が言われたようにこの決議案が出て、そうしてこの決議案が本会議にかかるということによつてハウスの意思が決定されるので、議運が問題にしたことは、これですべてが含まれていると思うのです。従つて手続的にはいろいろ問題が或いはあるかも知れませんが、これは各委員が了承して、今事務総長の説明の通りにこの問題について一つ議論を進めて行けば、実質的には何らの齟齬もないと私はこう思います。
#65
○木村守江君 お尋ねいたしますが、これはそうすると、相馬君の今の御発言を聞きますと、この問題を議運で取上げて今まで論議したということは、議運でなすべきことでないことをやつたというふうに了承してよろしいのでございますが。
#66
○相馬助治君 そういうふうに改つて聞かれると又言葉に角が立つと思うのですが、内容的にこの問題は重要な問題であつて、ハウスとしてはどこかにおいては議論がされなくちやならない。そこで議運において議論されたことで、そのことの必然性というものはこれは疑いないと思う。ただ私が言つているのは、それが手続済上その他、議運というものがこの行政協定を国会において承認すべきものであるとかないとかいう決定は、議決はされ得ないとこう思うのです。従つてそういう意味で、この決議案を今日問題に坂上げることによつてすべてが解決すると申したので、それが與党的な立場からいつて、今までのことは余計なことをやつたのかとこう言えば、そちらはそうお考えでしようが、我々はそう考えていない。議論の過程を通じてここに我々としては意見が集約されたので、今までの議論は最も貴重であり、参議院としては当然なさなければならない議論を議運がやつただけの話であつて、従いまして木村さんの御質問は他意ないと思いまするが、そういうことを問題にされないほうがお互いによろしいのじやないかとこう思います。
#67
○木村守江君 私は別に理窟を言おうとか何とか思つていないのです。ただどういふううに與党と野党と考え方が違うのかと言われますればそれだけかも知れませんが、いずれにしても取上げらるべきものであつたかなかつたかはわからないが、今までの非常に長い間数回に亘つてこの問題が議運で論議された。而して昨日は結論に、動議としてもう議論が盡きた、ここで結論を出すべきじやないかといつて、その動議が成立してそうして特に今日その結論を議運できめるために今日の議運を開催したということは皆様がよく御存じだと思うのです。ところがその今まで論議したことをからりと忘れちやつたような恰好になつて、そうして新らしいこういう恰好でやらなくちやいけないということになりますと、これはちよつと私は、その議運で成立した動議を一体どうして行くのか、やはりこれは議運の一つの権威にも関するのじやないか、これらの慣例もあるのじやないかというような考え方から、これは別にこの決議案に反対するというわけじやないが、そういうことを考えざるを得ないと思うのです。
#68
○菊川孝夫君 木村君の今の御意見ですが、我々の申すのはそういう意味じやないので、議運で行政協定の国会の承認を求めるべきが正しいか、求めなくてもよろしいかという議論をやつてそうして採決をしてみたところで、この決議案がとにかく出て来た、出された以上はむしろそういうことはもうやめて、そうしてこの決議案の委員会審査省略を認めて本会議で堂々と討論をやつて採決をやつたらいいわけだからして、議運だけでその承認を求めるか求めないかを、私はあえてこれが出た以上はもうしなくてもいいのじやないか、こういうふうに手続上申上げているわけであります。従つてどうしても自由党さんのほうでこれから議運としてあの結論を出そうじやないかということになれば、これから承認についての採決が一応議運として討論をやつて更に入るということですが、もうその手続を省略したほうが実際的ではなかろうかということを申上げてるわけです。
#69
○相馬助治君 自由党側としては最初から態度を決定しているものを、あなたがたのほうから見れば、與党が難癖をつけてこういうことを言つていることは非常に困つたことであり、どういうわけだという御疑問を持たれることはよくわかります。併しここは議運の会合であつて、木村委員も議運として一つ御承認願いたいことは、この今までの議運で問題になつていたのは、行政協定を国会において承認すべきか否かでなくて、事体はこの行政協定を調査案件或いは審議案件として外務委員会に付託すべきである、或いはそういう必要がないというところに問題があつたと思う。従つてこれは木村委員のお説の通り正式に手続をすれば、その動議は消えてそうして新たに発展的にこういう決議案が出て来た。こういうわけなのですから若し木村委員がどうしてもそこの筋を通すというならば委員長においてよしなに取計らわれてずつと最初に戻られてその動議をどうするかということを取扱われ、そうして昨日の動議が成立しているものもどうするかということを取扱われて、そうしてそれを片付けた上で、これこれで行くべきであると私も思いますけれども、そこはお互いにわかつて頂けるのじやないかというので、自由党の賢察を我々は期待してこういうことを言つているわけです。
#70
○加藤武徳君 実は昨日の議運の議論は、実質的な問題についての議論を重ねたわけなのであつて、従つて今日この議運に臨んで唐突にこの決議案が委員会の審査省略を要求して来られたこの点、我々としては割り切れないものを持つております。従つて安井君なり或いは木村君の発言なり、これは昨日までのいきさつと今日のこの委員会審査省略をどのように吻合させるか、こういうための発言にほかならないのであつて、先ほど赤木委員からも発言がございましたし、我々のほうとしては昨日までのいきさつは一応これはいきさつとしまして、今日これを委員会審査省略に持込むかどうかということに関しては、別に異論はなくこれを議題に供して頂きたい、こういうふうに考えます。
#71
○委員長(川村松助君) 只今の加藤君からの発言のようにこの決議案を議題に供して御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#72
○委員長(川村松助君) それでは本決議案につきまして委員会審査省略の希望が出ております。これを承認することに御異議ございませんか。
#73
○加藤武徳君 決議案の委員会審査省略の今までの慣例は、所管をいたしまする委員会の委員の大部分、特に各会派の代表者が発議者に加わつた場合のみ今まで審査省略をして参つております。でこの決議案は我々のこの議院運営委員会の所管に属する、このように私は判断いたします。従つてこの委員会の各会派の代表者が発議者となつております場合は当然異論なく審査省略を認むべきでありましようが、ここに出ております八名、これ以外に我々の会派から一名も加わつておりませず、又緑風会も加つておられないように見受けておりますし、又民主クラブも御賛加になつておらない。このように見られるのでありまして、議論といたしてしては委員会審査省略を認めるべきではないと、このようにはつきり考えます。併しながらこの内容につきましては今まで他の委員会でも相当検討がせられ、又この委員会でも今日まで随分やつて参つております。政府の態度もはつきりいたしておりますし、又各会派のこの問題に対する態度もはつきりいたしておりますので、ここで改めて委員会の審査省略をもう認めないという発言は、我々会派といたしましても、徒らにことを混乱させる、これ以外に何ものも得るところがない、このように私は考えるのであります。従つて筋としては審査省略を認めるべきじやないが、今回のこれは特例として私は審査省略を認めたい、このように考えております。
#74
○委員長(川村松助君) 只今の加藤君の御意見に基きまして賛否をとりたいと思います。御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#75
○委員長(川村松助君) それではこの決議案の委員会の審査を省略することに御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#76
○委員長(川村松助君) 御異議がなければさよう決定いたします。
#77
○相馬助治君 先ほど私が特に発言を求めて成規の訂正の手続を経ておりませんが、訂正をいたしまして委員のかたが全部これをお聞きとり下さいまして、従つて成規の手続が終了いたしました場合においては、これをその訂正されたものについてここにおける議決はそうするものであるということを我々は了解しておるのでありますが、さよう了解しておいて差支えございませんか。
#78
○委員長(川村松助君) 只今の相馬君の御発言に対して了承することに御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#79
○委員長(川村松助君) 御異議がなければさよう決定いたします。
#80
○團伊能君 念のために伺つておきますが、これは只今決議通り認められましたが、昨日の岩木君の動議、これは当然解消されるようなお話ですが、再び岩木君の御動議に立返るということはしたくないということに了解してよろしうございますか。
#81
○菊川孝夫君 もうそういうふうに取計らうということは申合せになつております。又委員会の決議がこれを黒白と言うと語弊がありますが、決定いたしました場合には再びこれを議運でとりあげるということはあり得ないと、こういうふうに思います。
#82
○團伊能君 そういうふうに了解します。
  ―――――――――――――
#83
○委員長(川村松助君) 次に国家公安委員任命につき本院の同意を求める件につきお諮りいたします。
#84
○政府委員(剱木亨弘君) 国家公安委員任命につき同意を求むる件につきまして、国家公安委員辻次郎君が三月六日任期満了となりましたので、その後任として花井忠君を任命いたしたく両議院の同意を求めるため本件を提出いたしました。国家公安委員は警察法第五条に規定されておりまするように、警察職員又は官公庁における職業的公務員の前歴のない者の中から両議院の同意を経て、内閣総理大臣がこれを任命することになつております。花井君は東京帝国大学法学部卒業後弁護士となり、大正十五年七月中央大学教授に就任し、現在に至つております。この間におきまして第一東京弁護士会常議員、東京弁護士会副会長、連合国総司令部法務局嘱託、中央大学理事等を歴任して、法曹界、教育界のために盡力して来たものでありまして、警察法第五条の規定のいずれにも該当するものでなくその学識と該博なる識見とは国家公安委員として適任者であると存じます。何とぞ慎重御審議の上速かに同意されるようお願いいたします。
#85
○相馬助治君 只今この説明を聞いたんですが、前例によつて、特にこの任命に関してこの際、質疑、質問があつたらば副長官より答弁してもらうことにして、それがない場合には慣例により各派に持ち帰つてこの次態度をきめたい、こう存じます。
#86
○委員長(川村松助君) この件につきまして御質疑がありましたら御発言を願います。
#87
○菊川孝夫君 ちよつと一言だけここで。実は辻さんが公安委員長をやつておられまして、今の吉田内閣とのあの国警長官更迭云々のときに大分新聞なんかで対立的な意見があつたように思いますが、ここで官房長官にお尋ねしたいのですが、あの委員長というものは再選というものを妨げるものであるかどうか。それとからんでいるようにちよつと一般に印象を與えそうなきらいがあるのでございますが。
#88
○政府委員(剱木亨弘君) 再選を妨げないと思いますけれども、他にまあより適当な人があるとすれば必ずしも再選する必要はないと思います。
#89
○委員長(川村松助君) ほかに御発言がなければ慣例のようにお持ち帰り願つて、次回に賛否をきめたいと思います。御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#90
○委員長(川村松助君) 御異議なければさよう決定いたします。
  ―――――――――――――
#91
○委員長(川村松助君) 次に今期国会における内閣の法律案提出の予定につきまして説明を求めます。
#92
○政府委員(剱木亨弘君) 只今提出いたしまする予定法案につきまして現在までの状況を御説明申上げます。現在まで本国会に提出予定の法案で、閣議に付議いたしまして決定いたしましたのは百五十件ございまして、そのうち国会に提出に及んだものが今日まで八十九件でございます。この八十九件のうちですでに成立を見ましたものは十七件で、只今衆議院において審議中の法案が四十七、参議院において審議中のものが二十五でございます。閣議決定済みでございましてなお提出いたしておりませんのが六十二件でございまして、そのうち十件は只今印刷中でございまして、本日或いは明日中には国会に提出できるという予定でございます。残りの五十二件は只今司令部に提出中でございまして、目下その督促中でございます。
 なおこの百五十一件でございますが、これから提出予定の法案のうちで内容をちよつと申上げますと、行政協定に伴うものでございますが、機構改正に伴うものが数件ございますが、この以外に大体はつきり法案として予定されておりますのが八十二件ございます。そのうちで実は取急いで両院にお願いして三月中に両院の成立を見ることを希望しておりますのが十八件ございますが、そのうち四件は今明日中に提出できますが、あと十四件は只今司令部に提出中でございまして、これにつきましては今極力一日も早くOKの来ますように努力いたしておるような次第でございます。
 なおそのほかに講和会議の発効と同時に成立を見ることを希望いたしておりますのが十二件ございまして、そのうち一件は今明日中に提出できる見込でございます。大体以上のような状況になつております。
#93
○堀眞琴君 只今の御説明によりまするというと、まだ政府の提出を予定されている法案もたくさんあるわけです。ところが前の官房長官の発言によりますると、三月十五日までには主なる法案は提出されるということになつておつたんでありますが、その官房長官の言にもかかわらず今日までそれが提出されておらん。我々主なる法案として新聞などで大体承知しておりますのは行政機構改革に関するものやら、それから労働関係に関するものやら、治安関係に関する極めて重要な法案がその中に含まれていると思うのです。これらの法案は重要であればあるだけ国会においては十分これを審議しなければならないと思うのでありますが、今の御説明では内容についての御説明がないので、例えば治安関係の法案がいつ頃出るとか、或いは労働関係の法案がいつ頃出るとかいうようなことについての大体の見当ぐらいでもお話を承わらんと、あなたの御説明では十分納得できないと思うのですが、これを説明して頂けませんか。
#94
○政府委員(剱木亨弘君) この前のときに官房長官より政府としまして重要な案件を三月十五日までに提出する予定でございますと申上げたのでございますが、その後それを極力実施いたしますように今日まで随分努力をして参つたのでございますが、甚だ不幸にしてまだ重要案件の幾つかが提出できません状態にありますのは申訳ないと思つております。そこで政府といたしましては一日も早く提出いたしますように、御承知かと思いますが、殆んど連日この法案提出のために全閣僚が懇談会を開いております。
 なお機構改革につきましては本日午前中に決定する予定でございますのがどうしても委員会その他の関係上できませんで、本日この四時半頃より閣議を開きまして最後的決定をいたそうと非常に努力いたしておるわけでありまして、大変遅くなつておりますことは申訳ございませんが、重要法案につきましてはできるだけ早く出すように努力中でございますので、何とぞ御了承願ひたいと思ひます。
#95
○堀眞琴君 どうも内容についてもう少し具体的にお話願えないですか。例えば労働関係の諸法案は大体いつ頃出るだろう、或いは又治安関係の諸法案はいつ頃出るぐらいの、あらましでいいんです。それが四、五日ぐらい違つたつてかまわないと思いますが、何日頃、三月末頃出るのか、或いは四月の上旬頃出るといつたようなあらましのところをお話願えないですか。
#96
○政府委員(剱木亨弘君) 一番取急がれるのは三月一ぱいで国会の議決をお願いしなければならそのでございますが、それも只今申しましたように、あと十四件ばかり司令部のOKが来ないのがございます。これにつきましては極力取急ぎまして数日中には是非出すようにいたしたいと考えております。なお只今申されました機構改革の件につきましては、本日閣議が終りますれば、できるだけ早くこれを司令部のOKをとりまして提出の運びにいたしたいと思います。なお労働関係法案につきましては、御承知のように労働省のほうの関係の委員会の答申を実は待つておつたのでございますが、そのほうも出て参りましたので大体近いうちに法案が提出できる見込がついていると思います。従いまして今私からこれを何日頃ということをはつきりとは申上げかねますけれども、この数日中にはできるだけこれを提出いたしますように努力をいたすつもりでおります。
#97
○堀眞琴君 どうもはつきりとお答えを得られないで大変残念なんですが、もう一つ政府当局に是非聞いて頂きたいのは、例えば労働関係に関する法案であるとか、或いは治安に関係する法案というものは、国民の生活に非常に重大な影響を持つものなんです。で民主政治の建前からいえば、当然世論がそこに反映されてそして最も民主的な法案が出ることが望ましいと思うのです。そういう意味において外国での御承知のようなバロンデセーという一つの法案作成の過程がとられるわけです私は民主政治の行き方からいつて、当然日本でもバロンデセー式のものがとられなければならんと思うのですが、従つて法案がまだ完全に法案となる前に、例えば労働関係については労働基準法はどのように改正するのだというくらいの要項は政府のほうで発表されて、そして世論の趨向をそこで以て聞かれるというようなことを私は政府の側では努めてされるべきではないかと思いますが、その点に関して御意見を承りたいと思います。
#98
○政府委員(剱木亨弘君) 法案の種類及び又時期等の関係によりまして、できるだけ法案作成の前におきましていろいろな方法を講じることは必要であるかと思いますが、法案の種類によりましては、その法案そのものより原案を作る場合にもいろいろな各般の研究や事情がございまして、それに国会に提出をする時期が迫れば迫るほどいろんな方法がとれなくて、できますれば直ちに決定して国会に一日も速かに出さなければならんという事情に迫られる場合があるかと思います。従いまして、只今の御意見のようなふうに常にどの法案にもそうというわけには行かない場合もあり得ることと思います。
#99
○堀眞琴君 重要な法案について私は申上げているのです。何もすべての法案についてバロンデセー式の世論の趨向を見るというようなことは、私は必ずしも必要だとは思わない。併し治安関係であるとか労働関係であるとかいうような諸方案は、これは国民の生活に非常に大きな影響を與えるのです。従つて国民の世論がどうこうということを政府のほうでもつかんで法案の内容をきめるというようなことに持つて行かないと、非常に民主政治の建前からいつてまずいと思うのです。そういう意味で私はお尋ねしているのです。
 ところで今のお話ではその法案を急速に作成してそうして国会のほうに提出しなければならん場合も私はあると思います。だからこそ我々の運営委員会においては重要な法案はいつ頃出るのかということを官房長官に念を押して尋ねているわけなんです。官房長官は三月の十五日までには大体法案が出そろうだろう、こういうお答であつた。勿論向うとの折衝もありましようし、又いろいろその間の事情もありましようからその言明通りに私はいかんと思います。併し政府としては今国会に提出すべき重要な法案についての大体の御見通しぐらいはつけておくべきじやないかと思う。その場当りの何といいますか急ごしらえでもつて法案を出すというような形のものであつてはいけないし、国会の側から申しましても国会が十分に審議を盡さなければならんと思うのです。従つて国会としても重要な法案については或る程度こちらの側の態勢も備えておくことが必要だという工合に考える。そういう意味で私はお尋ねしているのです、労働法規の改正法案や治安関係の法案というのは大体の見通しはいつ頃になるか、今月の末とか来月の初めとかそのくらいの見当でよいのですが、お漏らしは願えないのでしようか。
#100
○政府委員(剱木亨弘君) これもはつきり私は明言するというわけに行きませんけれども、只今の目標としましては遅くも今月一杯には出したいと考えております。
#101
○堀眞琴君 両方ともですか。
#102
○政府委員(剱木亨弘君) さようです。
#103
○相馬助治君 一番最初にちよつと失礼なことですがお尋ねして、それから私のお聞きしたいことに入りますが、副長官はここに出席するについては、前に二回官房長官が議案の提出の見通し、その他についての発言を本委員会でやつておりますが、その全部を御承知でございますか。
#104
○政府委員(剱木亨弘君) 大体承わつております。
#105
○相馬助治君 それによりますと只今堀委員が申されたように、三月の中旬までには重要法案は全部そろえて国会に出すつもりである、その件に関して私がこの国会の会期延長を政府自身が考えているかどうか、即ち両院に対して会期延長をお願いするという下心を持つているかどうかということに対して明答を避けております。今のような法案の出し方を見ると、政府としては治安立法、労働立法、こと重大であるが故に会期の延長をしても愼重を期すという意味で意識的にこれは遅らしているのか、こういうふうにもとれますが、この辺の事情については、どうなんですか。
#106
○政府委員(剱木亨弘君) 会期延長をあらかじめお願いするという予定でやつているのではないということだけは一つ……。
#107
○相馬助治君 そうすると内閣官房長官の二度の説明でだんだん延びて来て、本日副長官が三月一杯には云々と申されたがどうも二度あることは三度というようなことで、我々はにわかに信用できないのですけれども、この際お尋ねしておきますが、關係方面の承認が得られない件数が何件とこういうことを申しまして、その点はわかりましたが、次に政府部内の基本的意見が一致しないために出し得ない法案、それが何件くらいあるのですか。それから作業が遅れていて、もう事務的にあとは片付くのだが作業が遅れていて出せない法案が何件ございますか、これを御説明願いたいのです。
 こういう質問は極めて酷であることは私は知つておりますが、今日我々の間で常識になつている一つのことがある。それは何かというと、国会の初期に重要な法案を出すと、委員会において公聽会のなんのといつて突つき廻されてどうにもならんから、国会の末に出してそうして議員のくたびれているところを空巣狙いのように狙つてちよつよつと通してしまうことが、これが今の官吏の非常に巧妙な国会対策である、こういうようなことを我々は聞かされている。従いましてあえてこういう意味の意地の惡い質問をするのですが、本氣になつて聞いているのですから、副長官、本氣になつて一つお答え頂きたい。
#108
○政府委員(剱木亨弘君) 政府におきましては、只今申されましたように、重要法案をできるだけ遅らしているというようなことは決して思つておりませんので、特に三月十五日に保利官房長官から申上げましたのに対しましても、本当に実は各省結束しまして誠意を以て十五日に出すという決意を持つておつたのでありますが、その法案の内容その他につきまして非常に重要な点がございまして、その日にどうしても間に合わなかつたというような実情でございます。本日におきましてもできるだけこれを早く出そうということにつきまして、これは全く誠意を以て努力いたしているつもりでございます。
 なお只今のお尋ねのございました各法案につきまして、大体法案の要綱については殆んど全部、極く一、二件を除きまして閣議で決定をいたしておりまして、完全な法案作成に至らないのが四、五件ございます。その他は大体法案も確定いたしている次第でございまして、あとは手続その他をできるだけ早く促進したいと考えております。
#109
○相馬助治君 治安関係の立法を大巾に直したり或いは新たに制定したいということを聞いているのですが、これに対しては新聞その他の伝えるところによりますと、政府部内で基本的な問題について某々閣僚の間の意見がまとまらないというようなことを聞かされておりますが、この国内治安確保のためと称して出そうとするいくつかの法案についでは現在作業はどの程度に至つておりますか。
#110
○政府委員(剱木亨弘君) これにつきましては私は各閣僚の間に異論があるということは存じません。相当重要な法案でございますので極力成案を得つつあると思いますが、これもそう遠からず提出できるような運びになると聞いております。
#111
○委員長(川村松助君) 他に御質疑ありませんか。
#112
○兼岩傳一君 今各委員から聞かれた問題ね、今副長官として即答は今日できないかも知れんと思いますが、重要な治安及び労働に関する国民の注目している法案につきましては、つまり治安、労働その他重要な法案については、名称と提出予定を一つ書類の上で近いうちに出して頂けんでしようか、如何ですか、長官と相談されて。ただ何件何件というふうであつたり余りに漠然としているので、もうちよつと具体的に重要法案だけでいいのですよ、それらについての名称及び提出予定を出して頂きたい、出せませんか。
#113
○政府委員(剱木亨弘君) 実は只今予定の法案の資料をお出ししようかと考えておりましたけれども、この前実は資料を出しましたときにもまだ不確定なものも大分ありまして、杜撰なものをお出ししても如何かと考えまして、その法案のほうは実は毎日ずつと整理をして参りまして、不急のものにつきましてはできるだけ延期させるとかそういうような方法をとつておりますので確定的なものはなかなか出し得ないのでございますので、実は本日も躊躇したわけでございますが、この委員会で御要望がございますれば持ち帰りまして相談いたしまして出してもよろしうございます。
#114
○兼岩傳一君 それじや一つ出して頂きますよ。今日の説明は余り量的な説明で質がなさ過ぎるので、了解が十分にできないので。じや補足して頂けますですね、その補足の意味で提出して頂けますね。
#115
○委員長(川村松助君) 提出いたします。官房副長官帰つてもらつて御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#116
○委員長(川村松助君) 速記をとめて下さい。
   〔速記中止〕
  ―――――――――――――
#117
○委員長(川村松助君) 速記をつけて下さい。事務総長から報告がございます。
#118
○事務総長(近藤英明君) 今朝自由党所属の静岡県選出平岡市三君がお亡くなりになりました。突然のようでございます。つきましては、本会議におきましての追悼演説、弔慰金の贈呈等の問題がございます。併し突然のことでありました関係からまだ正式のお届には接しておりません。併し亡くなつたということは事実でございまして、今朝電話で伺いまして午前に丁度委員会もございませんでした関係で私御弔問を取りあえずいたしました。只今病院から御遺骸がお帰りになつたというお取込みの最中でございました。つきましては、いずれ議院運営委員会で正式に御協議願わなければなりませんが、これは先例によりまして弔慰金を予備金から支出するという問題一件、それからもう一つは弔詞贈呈の件、その前に追悼演説という問題がございますが、只今のように本会議はちよつともう明日開くわけにも参りませんし、又明後日もないという状況でございますので、葬儀は又いずれ向う様の御都合で日取りはきまることと存じます。そこで御葬儀はこちらの本会議の前にあつた場合には弔詞はあらかじめ贈呈いたしますが、それに若し間に合う場合においては本会議において弔詞贈呈の件を議決いたしましてから贈呈いたします。これは先例もありますので間に合わない場合には弔詞だけを先に贈呈いたします。追悼演説の件はこれは本会議のありました機会に追悼演説をやるということであります。追悼演説は先例によりますと、所属の委員会の委員長がおやりになるのが例と相成つております。ところが平岡さんは最近何かの御都合で長く文部委員会においでになりましたが極く最近厚生委員会に、恐らくまだ数日じやないかと存じておりますが、そういう事情でございますので、これは実質的な面からいつては文部委員長がおやりになつたほうがむしろ適当じやないかと思いますので、この点の御了解を求める次第であります。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
#119
○委員長(川村松助君) 只今事務総長から御報告されましたような事情であります。だんだん御報告いたしましたような先例を尊重いたしまして、すべてのことを取計らうことに御了解頂いて御異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#120
○委員長(川村松助君) そういうことに決定いたします。別に御発言もなければ、本日はこれを以て散会いたします。
   午後二時五十四分散会
ソース: 国立国会図書館
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