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1951/07/28 第13回国会 参議院 参議院会議録情報 第013回国会 運輸委員会 第37号
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1951/07/28 第13回国会 参議院

参議院会議録情報 第013回国会 運輸委員会 第37号

#1
第013回国会 運輸委員会 第37号
昭和二十七年七月二十八日(月曜日)
   午後二時三分開会
  ―――――――――――――
 出席者は左の通り。
   委員長     山縣 勝見君
   理事      高田  寛君
   委員
           植竹 春彦君
           仁田 竹一君
           高木 正夫君
           小野  哲君
           小酒井義男君
          前之園喜一郎君
  政府委員
   外務省国際協力
   局長      伊関佑二郎君
   運輸省鉄道監督
   局長      荒木茂久二君
   運輸省鉄道監督
  局国有鉄道部長  細田 吉藏君
   中央気象台総務
   部長      北村 純一君
   海上保安庁次長 三田 一也君
  事務局側
   常任委員会専門
   員       古谷 善亮君
   常任委員会専門
   員       田倉 八郎君
  説明員
   日本国有鉄道副
   総裁      天坊 裕彦君
  ―――――――――――――
  本日の会議に付した事件
○一般運輸事情に関する調査の件
 (東武電鉄事故に関する件)
 (国有鉄道の運営に関する件)
 (調査報告書に関する件)
○継続調査要求の件
○議員派遣要求の件
○請願及び陳情に関する件
  ―――――――――――――
#2
○委員長(山縣勝見君) これより委員会を開会いたします。
 先ず一般運輸事情に関する調査中東武電鉄事故に関する件を議題といたします。小酒井君より質疑発言の通告がありますので発言を許可いたします。
#3
○小酒井義男君 本件については前後二回実は質問をしたわけですが、出席されるかたにおいて明確な回答ができないということで延びておりまして、今日御出席願つたのは、どなたに御出席を願つておりますか。
#4
○委員長(山縣勝見君) 今日は外務省国際協力局長の伊関君でございます。
#5
○小酒井義男君 それでは少し概略を一つ申上げてから御質問したいと思いますが、御承知でもあろうと思いますけれども、本年の五月十二日に東武鉄道の沿線で駐留軍の自動車と東武鉄道の電車の衝突事故があつた。そうしてその後現地におけるところの事情等を聞きましたところが、大体事故の発生した原因というものについて会社或いは乗務員においての過失はない。むしろその措置が非常に適宜にやられておるということで運輸省、つまり運輸大臣からは乗務員が表彰を受けておるというような事故であるわけであります。従つてこの事故の発生した原因というものは、駐留軍のジープを運転しておつた当事者が信号を無視して軌道内に自動車を乗入れたということによつてあの事故が発生しておるというふうに私は解釈しておる。これに対して行政協定の十八条によるところの民事裁判の関係で、この賠償問題が処理をされると思うわけでありますが、この場合に、この現在のところ裁判によつて賠償額をきめるという方針じやなしに、東武鉄道のほうが書類による手続をとつておるようです。これを政府との話合いによつてその賠償額をきめて行く場合に、私は今回の事件は当てはまると思うのですが、そういう場合に政府において、もうすでに二ヵ月半に上つて経過をしておることですから何らか具体的な話合いが進んでおるかどうかという点を先ず最初にお尋ねしたい。
#6
○政府委員(伊関佑二郎君) これは主管庁は特別調達庁になつております。それで特別調達庁のほうにはやつと県から事故の報告が来たそうであります。ですから目下特別調達庁では公務に基くもの、第十八条の三項に適用すべきものとして書類を作つた。県から書類が出るのがかなり遅れたようであります。今やつと書類が参りまして公務と認定して処理をするという段階であります。
#7
○小酒井義男君 そうすると、答弁によりますと、これの認定はやはり駐留軍がですね、公務であるかないかという認定をするようになつておるようですが、駐留軍のほうも公務であるという認定をしておるわけですか。
#8
○政府委員(伊関佑二郎君) 特別調達庁のほうは、先ず公務と思いまして、詳しい説明書を米軍のほうへ出しまして、米軍のほうで又それに基いて一応書類審査とか、或いは場合によつては現地調査等を行なつて認定をするわけであります。現地調査を一両日内に行なおうと向うから申出がありまして、何かこちら側の都合で延びておりまして一両日中に日本側と米軍と現地調査を行うということになつております。
#9
○小酒井義男君 この公務の事由による民事上の請求権の処理の中に賠償額の支払が請求者と日本政府との間で、合意によつて決定をすれば日本政府は円貨で支払うことということになつておりますが、合意で当事者と日本政府との間においてきめられた賠償額というものはこれは飽くまでも履行をせられるところの賠償額であるというふうに解釈をすることができるかどうか。
#10
○政府委員(伊関佑二郎君) 御質問の趣旨はよくわかりませんでしたが、日本政府が払うかという趣旨ですか。
#11
○小酒井義男君 いや、外務省のほうで出されておりますところの行政協定の解説という冊子がありますが、これの二十頁の終りから三行目(ハ)賠償の支払――「合意」(請求者と日本政府との)又は裁判によつて決定された賠償額は日本政府が円貨で支払うこと((b))。ということになつております。これを日本政府が東武鉄道と政府との間で合意で賠償額がきまつた場合、その賠償額というものの支払は政府が責任を以て行うことになるかどうかということであります。
#12
○政府委員(伊関佑二郎君) そうでございます。
#13
○小酒井義男君 そうすると賠償額については、当事者と日本政府の間で決定をすることであつて、駐留軍のほうはこれは加わらないで決定をして行くと、こういうふうに解釈してよろしうございますか。
#14
○政府委員(伊関佑二郎君) そうでございます。
#15
○小酒井義男君 そうして次に(ホ)「両国政府による費用分担」というのがあります。これに「以上の賠償請求に要した費用は、今後取り極められるべき条件で日米両国政府間で分担されること」、こういう条章がありますが、これは取極が終つておりますか。そこに言われてあるところの費用というものは、賠償に要した手続上の費用であつて、賠償額そのものではないというふうに解釈をすることができるかどうか。
#16
○政府委員(伊関佑二郎君) ここに書いてあります費用というのは賠償額を指しておるわけであります。賠償に要した手続上の費用・裁判の場合は別でありますが、事務的に申しますとそれは特別調達庁の事務費から出るわけであります。ここに費用というのは賠償額そのものを言つておるのであります。それから賠償額の分担の条件でありますが、これは目下まだ交渉中でありましてきまつておりません。なぜきまりませんかと申しますと、アメリカ側で以てどの予算から出すということを本国政府に請求中であります。これを随分催促いたしておりますが、なかなか返事が来ないというような状況で、遺憾ながらまだきまつておりません。
#17
○小酒井義男君 そうするとアメリカ側ではきまつておらないということですが、日本政府の方針としてはこの分担をする場合にどの予算からこれを出されるお考えであるかどうか。
#18
○政府委員(伊関佑二郎君) 私はどの費目から出るか存じませんが、日本政府は出せると思つております。大蔵省のほうで、出せましたあとで向うから分担の条件に応じまして、半々になりますれば半分返す、或いはこちらが三分の一だけになりますれば三分の二は向うから改めて返して来る。
#19
○小酒井義男君 併しそうしたことがきまらなければこの賠償は履行されるのが、きまらなくても政府としては賠償を履行する意思があるかどうか、この点を一つ……。
#20
○政府委員(伊関佑二郎君) この条件がきまりませんでも政府は払つて参ります。
#21
○小酒井義男君 まあ併しどの程度を分担をするべきものであるか、或いは如何なる予算からこれを支出するかということについて政府としては私は無方針ではないと思うのですが、その点についてはどういう御方針の下にこれの分担についての折衝を続けられる意向かどうか。
#22
○政府委員(伊関佑二郎君) どの予算から出ますか、私ちよつと今のところ存じませんが、これは大蔵省のほうでよく知つております。それからどの条件、条件につきましては最初行政協定をやりましたときに半々という条件は向うが納得しておつたのであります。こちらは半々でなくもう少し日本側を少くしようというので行政協定の交渉をしましたときにどうしても話がまとまらなかつたのです。それからもう一つは向うのほうがそのときから予算的の手続で以てやや疑問があるということを申しまして、このために二つの理由で以てここにはつきりした分担の比率が出なかつたわけです。ですから政府としては半々よりは有利なものにしたいと、こう考えております。
#23
○小酒井義男君 そうしますとこの弁償は速かに行われると思うのでありますが、併しその分担額の点についてはやはり外務省でなしに大蔵省がきめるということになりますか。今の答弁ですとそういうふうに受取れるのですが……。
#24
○政府委員(伊関佑二郎君) 大蔵省がきめるというわけでもございません。合同委員会できめることになつております。合同委員会は、私は代表でありますが、代表代理に大蔵省の鈴木財務官が出ております。それでこの交渉は専ら鈴木財務官にやつてもらつております。非常に予算の面が絡まつておりまして、私じやよくわからない点があるので代表代理たる鈴木財務官が従来交渉に当つております。併し決定するのは合同委員会……。
#25
○小酒井義男君 これは現在は初めての事例ですから処理が遅れたと思うのですが、手続上のすべての書式等がきまれば大体今後こうした問題が起つた場合にはどのくらいの期間で処理をせられるつもりでありますか。この解説の中にも速かに処理をするという字句がありますし、定期的に報告をするということになつておりますが、その定期的というのは大体一ヵ月ごとにやるのか、二ヶ月ごとにやるのか、速かだということは外務省としてはどのくらいの日時を速かだというふうに考えておられるのか。
#26
○政府委員(伊関佑二郎君) これは事件の内容にもよりますし、恐らく事件が起きますと窓口を兼務いたしておりますので県と主官庁が特別調達庁になつておりますので特別調達庁の出先が今のところは各地にございます。大体米軍のおるところには特別調達庁の出先がある、それで県と特別調達庁の出先とが、或いは又米軍も一緒になつて共同調査をし、そうして書類を本庁に持つて行く、そこで公務であると認定いたしましたならば、又米軍のほうにそれを説明して、米軍も認定して、そうして支払うという段階になりますので、具体的に何日で済むかということは事件にもよりましようし、或いは県とか特別調達庁の事務の処理にも上るわけでありますが、私のほうは県に対しましても特別調達庁に対しましても、こうした問題は速かに処理するように、こうしたことによつて日米間にまずい感情を起すことがないようにということは十分注意しております。
#27
○小酒井義男君 最後にですが、今すでに発生しておる問題としては運輸委員会で質問を続けておるのはこの事件ですが、この事件は大体それでは手続が特別調達庁のほうまで廻れば大体がいつ頃までに処理をされることになるか。その点について一つ明瞭なる御答弁を承わりたい。
#28
○政府委員(伊関佑二郎君) 先ほど申しましたように、県からの書類がかなり遅れておりましてやつと調達庁に参りました。調達庁が米軍のほうに手続を今しておる。それで一両日中に現地調査を行うということになつておりますから、今後はわりに早く解決になるのではないかとこう考えております。ただはつきり何日ということは私はちよつと申上げかねると思います。
#29
○小酒井義男君 一応まだ折衝が済んでおらんというお話で分担の率もきまつておらんようですから、私はこの問題の処理の進行状態と並行して又改めて質問を続けることにして、本日は一応これで打切つておきます。
#30
○委員長(山縣勝見君) それでは次に国有鉄道の運営に関する件を議題といたします。値竹君より質疑通告がありまするからこれを許可いたします。
#31
○植竹春彦君 本日は国鉄総裁、運輸大臣の御出席を要求しておきましたのでありますが、国鉄総裁の場合は副総裁がお見えでありますので了承しておりますが、運輸大臣の御都合は如何ですか。
#32
○委員長(山縣勝見君) 植竹君に申上げますが、運輸大臣はこちらに出席するつもりで予定をいたされておりましたが、今歯痛のために医者に行かれたそうです。その結果できるだけこちらに出席をいたしたいつもりでおられるようでありますけれども、委員会も開催されておるもので、鉄道監督局長が一応代つて出席をされております。そんなふうで運輸大臣に対しては委員会としては更に又連絡をとりますけれども、病気のことでありますから或いは出席をいたしかねるという事態もあろうかと思いますけれども、一応現在のところでは運輸大臣としては出席をいたしたいというつもりの下に歯科医のほうに行つておる。その代り鉄道監督局長が見えておりますからさようなお含みで御質疑を願います。
#33
○植竹春彦君 御健康の理由でありますので了承いたしました。それでは国鉄機構について質問を申上げます。国鉄の機構が変更を要するということは我々国会の者のみならず国鉄の当日自身も認識しておられるところであることは聞知いたしております。さればこそすでに国鉄当局におかれましては機構変更についての原案を作られたということを非公式ながら仄聞いたしておりまするので、この際本庁並びに地方出先国鉄の機構につきましても詳細に副総裁から先ず御説明願いたいと思います。
#34
○説明員(天坊裕彦君) 国鉄の機構に関しまして、この前の機構改正後、この前の機構改正の内容につきまして内外共にいろいろ問題もございました。私どものほうでも内容について慎重に反省し、検討を続けて参つたのでございますが、いろいろとこれは前にも総裁或いは運輸大臣も申されたと思うのでありますが、機構というものが必ずしも絶対的なものでないためにこれが必ずしも機構自体のせいであるかどうかというような点も議論になりまして、私どもといたしましてはこの三月と申しますか、片方で行政整理というふうなものもございますような機会に全面的とまでは行かなくても、或る程度までこれはこうしたほうがいいというような結論が出ている部分についてだけでも何か改正をしたいというふうに考えておつたのでございますが、やはりその問いろいろな事情もございまして、その時機を逸しまして、更に今度は行政機構の一般の機構改正というようなものも別におやりになるような工合でありまするし、それに即応した態勢で何とか一つ結論を出したいというふうに考えて研究を続けて参つたのであります。大体これにつきまして殆んどまあごの程度ならばという意見の一致した部分だけが大体まとまつておるのでありますが、まだもう少しこの辺をどうしたらいいかというような点もございまするので、最後の決定版という姿にはなつていないのでございますが、その辺一つ御了承を願いたいと思います。それで先ず私どもが今考えております案について概略方針めいたものを申上げて見ますならば、先ず新らしい問題といたしまして、御承知の通り国有鉄道で本年度から新線の建設というものが全画的に取上げられるような恰好になつておるのでありまして、本年すでに二十六の予算が決定いたしております。更に補正予算或いは来年度以降について新らしい新線の調査というような問題も起つておりますが、これを処理いたします部局というようなものを一括いたしまして中央に建設部というようなものを置きたいということを考えております。更に御承知の通りこの前の機構改正で非常に能率化と言いますか、或いはアメリカ式な思想を強く取入れまして、オペレーシヨンの部分というものを一括してまとめたわけでありますが、その後のうちうらのいろいろな仕事のやり方等を勘案いたしまして、又特に最近の運転事故というような問題に対する仕事のやり方の、特に浮き出しているその保安に十分な注意をいたすということが非常に必要である。この前は、勿論そういう問題はいつでも当然のことでありまして、それは当然やるんだが、もつと輸送そのものを能率化するというような恰好で輸送を中心にしてまとめた観があつたのでありまして、その点を若干今回は修正いたしましてオペレーシヨンの一括というものを崩しまして、運転保安というものを一まとめにしてこれを運転局というような恰好にいたしております。従いましてこの前に運輸総局とか、運輸総支配人とかと、こういうような制度でございましたものをこれをばらしまして、できるならば総裁の下に各局長が並んでいる、その中で運転局というようなものが新らしくできるということ、更に総裁就任いたしまして以来、いろいろこのサービスの問題を言つておりますが、現在でも営業局という性格でその面をあずかつておるのでありますが、名前はまあ営業局で一番いい名前をとつておりますので、同じ名前でありますが、今申上げました輸送局を運転局というもので一つまとめます。同時に残りの対外不便と言いますか、いろいろ部外から鉄道に対して、サービスに関して御意見を承わる窓口を今まで以上に明らかにいたしまして、これを営業局という同じ名前でありますが、そういうもので一つやつて行く。更にこの点は末端におきましても従来縦割制度という式のものを通しました結果管理局というオペレーシヨンの部門と、サービスを承わる営業事務所の二つの線になつておつたのでありますが、今回は管理局の中へ営業事務所を包含せしめるというような方向で参りまして、いろいろ現場指導直接のサービスの問題につきまして今まで以上に強力にするというようなこと、或いは又今申上げました地方の問題では簡素化の線に沿いまして営業事務所のほかに経理事務所というようなものもございましたのをこれを管理局の中へ入れるというふうなこと、それからこの前からもやはり問題であつたのでありますが、管理局の数が二十七あるのでありますが、そうしたものに対する本庁の把握という点を考えまして、今まで運輸支配人或いは営業支配人というようなものを地方に駐在せしめておつたのでありますが、これを一緒にいたしまして地方駐在の総支配人、地方総支配人というような式のものにいたしまして、更に支配人等もこれに数を加えまして現地の局の指導を十分ならしめるというような式のことを考えておるわけであります。なお全体といたしまして簡素化の線に沿つておりまするので、大体部局等についても一、二廃止するものもございまするが、実質的な仕事はそれぞれ要な個所に修正してこれをくつ付けるというふうな考え方であります。更にこの機構改正に関しまして一番重要な問題でございましたのは、いろいろと御意見等も十分私ども承わつておるのでありますが、御承知の通り管理局をもう少し殖やしてはどうかというふうなお話も十分承わつておるのでありまして、その点こそ一番重大な問題として私ども慎重に検討いたして参つたのでありますが、どうも結論的に今のような組織そのままと申しますか、三段制という式のものを立てておりますときに、この管理局をどの程度まで殖やすかということになると、又いろいろ問題がありますし、又逆に減らすような方向へ持つて行つたほうがいいというような意見等もございまして、又設置の場所等につきましてもいろいろと問題があるようであります。その点の結論が未だに十分得られないという姿でありまして、この点切なる御要望等もございました点に鑑みまして未だに結論が得られないということは甚だ遺憾に存ずるのでありますが、そういうような次第であります。更に現場に関しましては、今回の改正はタツチしない、飽くまでもこの管理部門だけについて今まで検討いたしましたものは大体そういう結論になつている。これを最後までこのままで参りますかどうかはまだ若干検討の最中でございますので、動くかも知れませんが、その点一応概略を御説明申上げました。
#35
○植竹春彦君 只今の御説明中地方の問題でありますが、管理局の四、五個所の増設問題が一番管理局増設問題の中心をなしておつたわけでありますが、この問題になつておりまする管理局のうち更に一或いは二そのうちの一部だけが局の増設或いは分局の設置というふうなお考えはありますのですか。
#36
○説明員(天坊裕彦君) ちよつと速記をとめて頂きたいと思います。
#37
○委員長(山縣勝見君) ちよつと速記をとめて。
   〔速記中止〕
#38
○委員長(山縣勝見君) 速記を始めて。
#39
○説明員(天坊裕彦君) 先ほども申しましたように非常に地方的に管理局の設置個所というものについての御要望は非常にデリケートな関係になつておりますので、一局問題になつております局のうちで一つなり二つなりに特別な新らしい制度を考えまするならばやはり新らしく管理局を置くと同じような恰好で問題がほかにも及ぶというふうにも考えられますので特別な措置は考えておりません。
#40
○植竹春彦君 これは将来変更、増設される意図がおありですか、或いはそういうお考えはありませんか。
#41
○説明員(天坊裕彦君) 管理局が数が二十七現在ございますわけでありますが、これに対していろいろ殖やそうという御要望もございまするし、又その御要望の中に、私どもの仕事の作業度等につきましていろいろまあ地方によつて事情を異にいたしておりますが、今後の趨勢、今後の仕事の動きというものを睨み合せまして将来これが殖えないというようなことは到底今からきめられるものではございませんし、殖える場合もありましようし、又仕事のやり方等によりまして将来又減るというようなこともあり得るかと思つております。今すぐその問題については考えておりません。
#42
○植竹春彦君 只今までの御説明の機構変更はいつから御実施になりますか。
#43
○説明員(天坊裕彦君) 先ほども申上げましたように成るべくこういう問題が一応何かやるんだというような話になりますると御承知の通り鉄道のごとく多数の従事員を擁しておりまする所帯と申しますか、その中で取扱つております仕事がいろいろ運転上の問題等も扱つております仕事の性質上何らか早急にやはり結論が出ればすぐこれを実施に移すというふうに持つて行くことが、一番の全体の不安と申しますか、動揺というものを少くするゆえんのものと考えておりますが、今申上げましたようにまだその最後の点につきまして若干いろいろ検討の余地もないわけではございませんので、又こういう問題につきましてこの前の経緯に鑑みまして成るべく今後もいろいろと御支援願わなければならないというふうに考えておりますので、十分御了承を得べき筋にはそれぞれ御了承を得た上で実施したいと考えております。又更に行政機構の一般の実施の期日というようなものも関連を持ちましようし、その点で何らか結論を得ますればできる限り早くはやりたい、早くやりたいという気持でおりますが、何月何日からというところまでには言い切れません次第であります。
   〔委員長退席、理事高田寛君委員長席に着く〕
#44
○植竹春彦君 八月の一日から御実施というようなことを仄聞しておりますが、そういうことはございませんか。
#45
○説明員(天坊裕彦君) 御承知の通りこういう機構の問題なりというふうなものはいろいろまあ準備、内面的な準備を要するわけでありまして、それと同時に片方で御了解を得べき筋に御了解を得るとか、御説明を申上げますとかいうふうなことも片方で仕事が残つております。事務的な準備というものがいつもそれにくつ付いて参りますが、その日数のほうが余計かかるという建前になつておりますので、初めは七月一ぱいとか、その次は八月一ぱいとかいうふうな恰好で、事務当局の動きとか準備とかいうものは一つの目安をつけてやつております。八月一日というのも事務的な都合の一応の目標で事務を進めておつたということで、只今八月一日からやれるかどうかということは別の問題でございます。
#46
○植竹春彦君 この管理局増設問題が非常に地方民のやかましい問題になりましたのは、国鉄職員の生活或いは通勤等の問題とか、或いは又荷主の便不便の問題と併せて、最も重要な原因の一つは資材の地方的購入或いは工事の請負の問題とか、そういつたような問題で管理局が増設されると否とによつて、その管轄する地方公共団体、府県というものが非常な財政的に違つて来る点、これが一番重要な点であるということはすでに陳情等において地方民から申述べられた通りであり、国鉄御当局も御存じのことと思いますが、今後この機構の改正によりまして、或いは営業事務所が廃止せられて運輸所といつたようなものができたり、その他の変更を加えました結果、こういう資材の購入とか、或いは工事の請負とかいうふうな面は、その管理局の置かるべく要望せられた土地において行われますか、或いはそれとも現在の局の所在地において行われることになりますか。この点を明らかに御説明を賜わりたいと思います。
#47
○説明員(天坊裕彦君) 只今国有鉄道は地方に資材事務所というようなものを設けまして、その資材事務所長限りでいろいろと国有鉄道に必要な資材を購入をいたしております。又管理局単位と申しますか、管理局長のおりまするような所で、土木工事の入札をやつておりまして、そうした機能が地方的にそれぞれ産業なり土木業というような方面に多分に活況を呈すると言つては大袈裟でありますが、それぞれ地方的の産業に寄与いたしておりますということはその通りでありまして、そうした機構を簡単にあつちに動かし、こつちに動かすというようなことにいたしますと、いろいろと御迷惑をおかけするということも十分了承いたしておるわけであります。今回資材事務所というようなものに、国有鉄道の資材事務所の系統に対する今回の機構改正の考え方は、大体今まで通り地方で購入できるものは、資材事務所があつた所で購入できるものは大体その実績を尊重してそれに大きく影響を与えない恰好でやりたいという考えでやつております。更にもう一つ鉄道の資材購入に関しまして、御承知の通り統制経済と申しますか、或いは戦後の統制が続いておりました中央での切符というようなものがなければ地方では物が手に入らない、こういうような時代からの引継ぎというような恰好で、必要以上にと申しますか、まだ地方に手放してもいいというようなものを中央集権的に中央で扱つておる面も多分にあるように思うわけであります。これらは必要に応じまして地方的にそれぞれ購入できるような恰好にしたいと考えておるような次第でございます。ただ現在新らしく管理局を設置するかどうかという問題は先ほど申上げましたように、まだ詳しい問題については結論を得ておりませんので、その地方で新らしくそういう資材をその地で買うかどうか、土木工事の入札をその土地でやるかどうかという点につきましては結論を得ておりませんが、できるだけそうした御要望等も勘案いたしまして、そういう機構とは別個にその地方のかたのものが十分入札等にも参加でき、その地方に実績が出るような方向には指導したいというふうに考えております。
#48
○植竹春彦君 この管理局増設問題につきましてはかねて両院の運輸委員会におきましても増設の決議は行われ、その他の機関におきましても強く要望して参つたものが今日この機構変更に際しまして未だに実施せざることは国会の尊重という観点からいたしまして甚だ遺憾に思うのでありまするが、この機構の問題はなお閉会中の継続審議の案件にもして頂きたいと、大方その当運輸委員会におきまする内輪の御了承も得てあるわけでありまするから、本日の質問はこれにて打切りまして、なお私は国鉄当局がこの地方民の要望、又国会の要望をとくと勘案せられまして本問題の有望な解決のために御尽力を特に強くお願いいたしまして質問をこれで終ります。
#49
○前之園喜一郎君 私は本日は少し遅れて参りましたので、最初から質疑応答を聞いておりませんのでよくわからんのでありますが、現在の機構を改革されるということは大体聞いておると思います。それでどういうふうに、例えばまあ九州の場合、九州でもどこでもいいのですが、どういうふうに変えられるのですか。今の腹案というものを具体的に一つできればお示しを願いたい。
#50
○説明員(天坊裕彦君) 特に御質問の御趣旨には地方の機構について……。
#51
○前之園喜一郎君 はあ、地方の……。
#52
○説明員(天坊裕彦君) 地方の機構について御関心がお強いように拝聴したのであります。従いまして先ず九州地方について具体的に申上げて見ますと、只今大体本庁の運輸総務局長の代りというような性格で門司に運輸支配人、それから欠員でありますが、営業支配人というようなものも兼ねておりまして、これが今後総裁の分身というような性格で九州地方と申しますか、西部地方総支配人というような名前でそれがまあ総監督というような恰好になるわけであります。その下に御承知の通り各管理局がございまして、そのほかに現在ございます営業事務所、経理事務所というようなものがそれぞれ地方に熊本、鹿児島とか、大分等にあるわけでございます。資材事務所もあります。そのうち営業事務所と経理事務所を又管理局の機構の中へ入れて、資材事務所につきましては一応そのままにいたしておきまして、この門司に、その資材事務所に対して指揮ができる地方資材部というものを入れたいというふうに考えます。更にそれがまあ改正でございまして、現在あります地方自動車事務所というようなもの、それから工事事務所というようなものがございますが、それぞれこれは本庁の出先の機関でありまして、こうしたものを調整して監督するのが先ほど申しました地方の総支配人ということになるわけであります。大体地方におきましてはそういう改正であります。
#53
○前之園喜一郎君 調整するというのは、今出先機関の、門司にでも何か統合するという意味ですか。どういう意味でしよう。
#54
○説明員(天坊裕彦君) 別に統合するということではございません。それぞれ管理局長なり工事事務所長なり資材部長なりというものがおるわけでありまして、その相互の仕事について本庁の総裁の代理というか、総裁の分身みたいな性格で九州地方におきます総支配人が必要に応じて調整をすると、こういうことなのです。統合の意味ではございません。
#55
○前之園喜一郎君 そうするとまあ今言われた資材事務所というものは、現在の通りにやはり置かれるということになるわけですね。
#56
○説明員(天坊裕彦君) 現在あります地方資材事務所というものは大体残るわけであります。但しこれに対して御承知の通り資材等につきましては、或る程度広い範囲で物の需給を考えることのほうが得策なんであります。そういう意味でその地方の資材事務所長を指揮するようなものは地方事務部というような恰好で一つ門司にできると……。
#57
○前之園喜一郎君 この前以来地方から相当本問題で運動に見えておる。例えば石川県その他から私ども聞いておるのですが、地方で心配されておるのは、先ほど植竹先生から御質問があつたように、従来地方の資材事務所で地方で用を弁じておつたものがそうでなく、或いは門司とか、或いは名古屋とかいうものに統合されてそこで発注されることになるのじやないか。従つて例えば石川県のごとき従来相当のものを地元で発注しておつたものはなくなる。そういうことで地方の、或いは座業、商業、そういう点に非常に大きな影響を与えるということで、各地方から心配して運動に来ておられることは御承知の通りですね。今御答弁によると、大体従来の通りであるが、ただ統轄するものを門司に置くのだ、或いは名古屋に置くのだ、こういうことで従来と大体発注などについては変りがないのだと、こういうふうに承知してよろしうございますか。
#58
○説明員(天坊裕彦君) 只今前之園先生がおつしやいました点、つまり先ほど植竹先生がおつしやつた点でもございますが、只今まで資材事務所で買つておりますような実績というようなものをできるだけ尊重して、それだけの実績が残るようにいたしたいと思います。
#59
○前之園喜一郎君 できるだけ尊重するというのは、実績をそのまま下廻るようなことはないように処置すると、こういうことですね。
#60
○説明員(天坊裕彦君) そういうまあ目安におきまして、地方でも従来通り購入もできる、こういうことでございます。
#61
○前之園喜一郎君 どうもはつきりしないのですが、購入もできるというと、購入しないという面が非常に強く出て来るわけですね。そうでなくて、これはそこで購入するということを第一原則に考えて参りたい。そうでないと、これは御承知のように、鉄道管理局を誘致するのに、各地方ともとにかく努力しておる。非常に犠牲を払つておる。これは漸く機構が落着いたところへ、又折角できたものをよそに持つて行かれるということになると、非常に地元が迷惑すると思うのですね。さりとて機構改革のことですから、よくなることについては、私どもはそう反対はしませんけれども、やはり地元というものを非常に強く考えて頂きたい。そうでないと、地方の産業或いは商業というものは非常に狂つて来る。その点は十分にお考えを願いたい。
#62
○説明員(天坊裕彦君) 私の言葉の使い方が下手でございましたので、変な逆の言い方になるようにお叱りを受けましたが、先ほどもお話がございますように、各地でそういう御心配がございましたが、従来と大体変りがないと思つております。
#63
○前之園喜一郎君 よくわかりました。
#64
○理事(高田寛君) ほかにこの国鉄運営に関する件についての何か御質問はございませんか。それじや、ちよつと速記をとめて。
   〔速記中止〕
#65
○理事(高田寛君) それでは速記を開始して下さい。
 それでは次に一般の運輸事情に関する調査についてお諮りいたします。本件はその内容は広汎多岐に亙りまして、まだ調査を完了するに至つておりませんが、未了報告書を提出いたすことになつておるのでありますが、これを提出することに御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#66
○理事(高田寛君) 御異議ないと認めます。さように決定いたしました。未了報告書の案文は委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#67
○理事(高田寛君) 御異議ないと認めます。さように決定いたしました。
 なお委員長の提出する報告書には多数意見者の署名を附することになつておりますので、御署名をお願いいたします。
  多数意見者署名
    植竹 春彦  仁田 竹一
    高木 正夫  小野  哲
    小酒井義男 前之園喜一郎
#68
○理事(高田寛君) それから次に本件は会期中の調査を完了するに至りませんので、本院規則第五十三条により閉会中の継続調査要求書を提出いたしたいと存じますが、御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#69
○理事(高田寛君) 御異議ないと認め、さよう決定いたしました。なお要求書の案文等は委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。
#70
○植竹春彦君 只今の一般運輸事情調査のうち昨日来問題になつておりました外車輸入の問題につきましては継続審議をする場合に小委員会を設けて審議を進めて行かれることの希望を申述べます。
#71
○前之園喜一郎君 只今の植竹先生の動議に賛成いたします。
#72
○理事(高田寛君) 只今の植竹委員の動議に御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#73
○理事(高田寛君) それではこのたびの一般運輸事情に関する継続審査の中には外車輸入の問題につきまして、特に小委員会を設けて継続審査するということに決定いたします。
#74
○植竹春彦君 只今の問題は人数及び人選につきましては、委員長に御一任申上げたいと存じます。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
#75
○理事(高田寛君) それでは小委員の、只今問題になりました小委員の人選、人数等は委員長に御一任願うことに決定いたします。
  ―――――――――――――
#76
○理事(高田寛君) それでは次に議員派遣要求に関する件を議題といたします。議員派遣要求書を提出することといたしまして、派遣地、委員の数等は各委員の御希望を参酌いたしますが、委員長に御一任を願いたいと思うのでございますが、御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#77
○理事(高田寛君) 御異議ないと認め、さように決定いたしました。
  ―――――――――――――
#78
○理事(高田寛君) 次に請願、陳情に関する審査に入ることといたします。速記をとめて。
   午後三時速記中止
   ―――――・―――――
   午後三時五十六分速記開始
   〔理事高田寛君退席、委員長着席〕
#79
○委員長(山縣勝見君) 速記を始めて下さい。本日はこれにて散会いたします。
   午後三時五十七分散会
ソース: 国立国会図書館
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