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1951/07/26 第13回国会 衆議院 衆議院会議録情報 第013回国会 通商産業委員会 第62号
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1951/07/26 第13回国会 衆議院

衆議院会議録情報 第013回国会 通商産業委員会 第62号

#1
第013回国会 通商産業委員会 第62号
昭和二十七年七月二十六日(土曜日)
    午前十一時五十六分開議
 出席委員
   委員長代理理事 中村 幸八君
   理事 高木吉之助君 理事 山手 滿男君
      江田斗米吉君    小川 平二君
      神田  博君    澁谷雄太郎君
      福田  一君    南  好雄君
      村上  勇君    佐伯 宗義君
      高橋清治郎君    中村 寅太君
 出席政府委員
        公益事業委員会
        委員    松永安左エ衞門君
        総理府事務官
        (公益事業委員
        会事務総長)  松田 太郎君
        通商産業政務次
        官       本間 俊一君
 委員外の出席者
        衆議院法制局参
        事
        (第三部長)  川口 頼好君
        専  門  員 谷崎  明君
    ―――――――――――――
七月八日
 委員永井要造君辞任につき、その補欠として龍
 野喜一郎君が議長の指名で委員に選任された。
同月二十六日
 委員龍野喜一郎君辞任につき、その補欠として
 永井要造君が議長の指名で委員に選任された。
    ―――――――――――――
七月七日
 電気設備等の復元に関する法律案(神田博君外
 四十五名提出、衆法第七七号)
同月二十五日
 地方自治法第百五十六條第四項の規定に基き、
 名古屋通商産業局公益事業富山支局の設置に関
 し承認を求めるの件(内閣提出、承認第六号)
 (予)
七月十一日
 日本刀の製作所持に関する法律制定等の請願(
 本多市郎君外三名紹介)(第四〇五〇号)
 同外一件(増田甲子七君外三名紹介)(第四〇
 五一号)
 同外一件(星島二郎君外三名紹介)(第四〇五
 二号)
 同(星島二郎君外三名紹介)(第四一三八号)
 同(本多市郎君外三名紹介)(第四一三九号)
 同(星島二郎君外三名紹介)(第四一四〇号)
 同(増田甲子七君外三名紹介)(第四一四一
 号)
 電気設備等の復元に関する法律制定促進の請願
 (神田博君紹介)(第四一三七号)
同月二十三日
 日本刀の製作所持に関する法律制定等の請願外
 七件(増田甲子七君外三名紹介)(第四二七一
 号)
 電気設備復元法制定反対の請願(成田知巳君紹
 介)(第四三八四号)
 同(生田和平君紹介)(第四三八五号)
の審査を本委員会に付託された。
同月十一日
 電気設備等の復元に関する法律案反対の陳情書
 (香川県知事金子正則外八名)(第二六六六
 号)
 同(社団法人日本電気協会会長代理倉田主税)
 (第二六六七号)
 同(電気事業経営者会議委員長堀新)(第二六
 六八号)
 同(関西経済連合会会長関桂三)(第二六六九
 号)
 同(香川県大川郡長尾町長小西欣弥外二十一
 名)(第二六七〇号)
 同(徳島市議会議長上原治太郎)(第二六七一
 号)
 同(徳島県商工会議所連合会会頭篠原浩一)(
 第二六七二号)
 同(徳島県電力協議会会長長尾義光外三十三
 名)(第二六七三号)
 同(鳴門市議会議長篠原弥治兵衞)(第二六七
 四号)
 同(松山市長黒田政一外七名)(第二六七五
 号)
 同外二十四件(愛媛県温泉郡河野村長古川武寛
 外百八名)(第二六七六号)
 同外十一件(愛媛県伊豫郡中町長城戸豊吉外六
 十九名)(第二六七七号)
 同外十件(愛媛県上浮穴郡久万町長高野義唯外
 二十二名)(第二六七八号)
 公益事業委員会制度存置に関する陳情書(社団
 法人日本電気協会会長代理倉田主税)(第二六
 七九号)
 同(電気事業経営者会議委員長堀新)(第二六
 八〇号)
 只見川電源開発流域変更案実施促進に関する陳
 情書外一件(新潟県議会議長西川彌平治外一
 名)(第二六八一号)
 福島地籍の電源開発高えん堤築造計画中止に関
 する陳情書(岐阜県大野郡莊川村地区住民代表
 柳場松吉外九名)(第二六八二号)
 中小企業資金融通法制定に関する陳情書(川崎
 市議会議長高須康治)(第二六八三号)
同月二十五日
 電気設備等の復元に関する法律案成立促進の陳
 情書(東京都議会議長齋藤清亮)(第二八三二
 号)
 電気設備等の復元に関する法律案反対の陳情書
 (松山市会議長芳野恒英)(第二八三三号)
 電気料金地域差撤廃と一般家庭用農業用料金値
 上げ反対に関する陳情書(全国町村議会議長齋
 藤邦雄外六名)(第二八三四号)
 水力電源開発の促進に関する陳情書(川崎市議
 会議長高須康治)(第二八三五号)
 只見川電源開発流域変更案実施促進に関する陳
 情書(新潟県町村議会議長会長目黒昌司)(第
 二八三六号)
 肱川ダム建設反対に関する陳情書(愛媛県東宇
 和郡横林村肱川ダム設置反対被害予想地区同盟
 会長中城五洋外百七十名)(第二八三七号)
 熊野川電源開発の実現促進に関する陳情書(京
 都府町村議会議長会会長沼田粂七外五名)(第
 二八三八号)
 同(西宮市長辰馬卯一郎)(第二八三九号)
 九州地区電源開発に関する陳情書(鹿児島市議
 会議長新川近義)(第二八四〇号)
 信用金庫の活用と機能拡充に関する陳情書(全
 国信用金庫協会会長大村清一)(第二八四一
 号)
 月形村の採鉱道路整備に関する陳情書(福島県
 安積郡月形村長佐藤保雄)(第二八四二号)
を本委員会に送付された。
    ―――――――――――――
本日の会議に付した事件
 電気設備等の復元に関する法律案(神田博君外
 四十五名提出、衆法第七七号)
    ―――――――――――――
#2
○中村委員長代理 これより会議を開きます。
 本日は電気設備等の復元に関する法律案を議題といたします。
 まず提出者より提案理由の説明を願います。神田博君。
#3
○神田委員 ただいま議題となりました電気設備等の復元に関する法律案について提案理由を御説明申し上げます。
 今次大戦の当初において、各種産業界を通じて、総力戦体制を整えるため、国家管理が行われ、電力事業につきましても、法令の規定に基き、日本発送電株式会社並びに九配電株式会社への統合が実施されましたことは御承知の通りであります。
 その際地方公共団体の所有する電気事業については、その公営であることと、当時の内務大臣の地方自治体に対する強力な監督権の発動とによつて十分国家管理の目的を達し得るとの見地から、前記会社への統合は不必要であり、また自家用発電施設についても当該産業の有した権益に不当の損害を与えるものとして、強い反対があつたのであります。しかるに諸般の情勢はそれをも押切つて統合を強行したのであります。しかし終戦後各種の国家管理または統制は逐次廃止されましたが、電力国家管理のみは取残され、電気事業再編成はいかにすべきかの審議が活発に行われたのであります。しかるにいまだ十分なる結論を得ざるうちに、ポツダム政令により、昭和二十五年十一月、電気事業再編成令が公布施行され、現在の九つの電力会社が誕生いたしましたことはわれわれの記憶に新たなところであります。
 そもそも電力国家管理は、当時の政治情勢から、その実現を急ぐのあまり、公営事業及び自家用発電電力を強制統合した結果、旧所有者としましては、国家管理体制の解除の際は、必ずその復元措置が講ぜられるものと期待するのは、自然の道理でありまして、国会への請願及び陳情あるいは公益事業委員会の決定指令に対する不服の申立等、あらゆる方法によりその実現をはかつて参つたのでありますが、その実現を見ることなく、新しい九地区電力会社に再編成されたのであります。しかもその決定は国会による正常なる法律措置によらず、ポツダム政令の形式によつて実施せられましたことは、われわれ立法府に列するものとしましてはまことに遺憾とするところであつたのであります。今回かかるポツダム政令の整理を要する時期となり、また独立を迎えて、正しい世論に従う意味からも、かかる電気事業並びに設備を旧所有者に復元せしめる方途を講ずることは当然で、この際新立法をいたすべきであると信ずるのであります。
 すなわち電気事業再編成の際当然考慮さるべきであつた復元の問題を取上げ、その誤謬を改めんとするのが本法案提出の趣旨であります。
 本法案により強制的に出資または譲渡を命ぜられた地方公共団体及び自家用電力設備の旧所有者は、その申出により、その出資または譲渡にかかわる設備または事業の返還を請求し得るものとし、かかる設備または事業を現に所有している電力会社に、これに応じなければならないこと並びにその譲渡方法が規定されてあります。
 しかしてその譲渡により、電力需給の不均衡、電気料金の高騰、並びに料金地域差等を極力生ぜしめないため、通商産業省内に電気事業復元審議会を設け、その調整をはからせるとともに、譲渡により公共の利益に重大支障を及ぼすと認められるものについては、その譲渡の変更またはとりやめをも命じ得ることが規定されておりますから、本法案の成立によりまして以上のごときことの発生杞憂にすぎないと存じます。従いまして、この法案の成立により、地方財政は確立され、自家用発電は開発促進され、ひいてはわが国産業の振興に寄与するものと信ずるものであります。
 何とぞ慎重審議の上すみやかに御賛成あらんことを御願いいたします。
#4
○中村委員長代理 以上をもちまして提案理由の説明は終了いたしました。
 この際福田委員より資料提出に関し発言を求められておりますのでこれを許します。福田一君
#5
○福田(一)委員 ただいま提案者からの御説明によりまして、本法案の意図しておるところは大体了解をいたしたのでありますが、御承知のようにこの法案の趣旨とするところは、所有権の侵害を是正すること、あるいは不当利得の返還というような根本的な見地に立つてやつておられるわけであると考えるのでありますが、その関係するところは非常に重大というか、広汎であります。さらにまた賛否の意見も相当相対立しておるやに見受けられるのでありますが、われわれといたしましてはいかように賛否の意見の対立がありましても、これを公正のところにおちつけて行く必要があると考えます。その公正な点を求めるという意味においては、十分なる研究とこの案の内容の十分なる検討が必要であると思われるのでありまして、ただいまここには旧公営電気事業の概要という資料が一部来ているだけでありまして、本法案についての資料が非常に不足をいたしていると私は考える。そこで自家発電関係の分は申すに及ばず、この法案を実施することによつて電力事業に与える影響、あるいはまた一般大衆に与える影響等を考慮してみなければならぬ。提案者の御説明で、その点は心配がないようなお話でありますが、しかし私はその点も一応十分検討した上で、案の検討を進めて行きたいと思いますので、これらの諸点に関して、ただちに委員長より関係者に対して、あるいは関係官庁に対して、資料の提出方につき十分なる御配慮を願いたい、かように考えるわけであります。
#6
○中村委員長代理 ただいまの福田委員よりの資料要求に関する御発言については、委員長において極力御趣旨に沿うようにとりはからいたいと思います。
 なお山手委員より本案に関する審議の方針に関し発言を求められておりますので、この際これを許します。山手委員。
#7
○山手委員 ただいま自由党の福田委員から、きわめて慎重に扱うべしという建前で、資料を十分にそろえなければいかぬという御提案がありました。私は本法案が全国民生活に、全産業の消長に関係をするきわめて重大な御提案であることをいまさらのごとく考えまして、私はもつともだと思います。しかも会期がわずか数日しか残つておらない。先般来本法案はすでに提案をされておるとかおらないとか、きわめて不明朗なことがたくさんうわさに伝えられておつて、私は聞いておつたのでありますが、どうもすでに解散気構えにもなつており、会期が余すところ数日というときに突然こういう重大法案を出して来られたのでありますが、これは審議をして衆議院を通つて、参議院にまわつてうまく行くためには、少くとも二月くらいは十分審議をしなければいかぬ法律案でありまして、それをこの段階に来て突如提案理由の説明をされることは、私どもは不可解な感じを持つております。今福田委員の御要求もありましたが、十分な資料の提出をし、十分な研究をして、万遺漏のないような審議をすることをあらためて私は要望をしておきます。
#8
○中村委員長代理 山手委員の御発言しごくごもつともと思います。十分委員長において善処したいと思います。
 本日はこの程度にいたし、次会は公報をもつてお知らせいたします。
 本日はこれにて散会いたします。
    午後零時七分散会
ソース: 国立国会図書館
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