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1947/05/21 第2回国会 衆議院 衆議院会議録情報 第002回国会 海外同胞引揚に関する特別委員会 第12号
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1947/05/21 第2回国会 衆議院

衆議院会議録情報 第002回国会 海外同胞引揚に関する特別委員会 第12号

#1
第002回国会 海外同胞引揚に関する特別委員会 第12号
昭和二十三年五月二十一日(金曜日)
    午前十一時十二分開議
 出席委員
   委員長 河野金昇君
   理事 中嶋 勝一君 理事 若松 虎雄君
      川合 彰武君    庄司 彦男君
      成島 憲子君    庄司 一郎君
      竹尾  弌君    亘  四郎君
      今澄  勇君    門司  亮君
      和田 敏明君    村瀬 宣親君
      東井三代次君    高倉 定助君
      川橋豊治郎君
 出席政府委員
        復員事務官   荒尾 興功君
五月二十日委員松原喜之次君辞任につき、その補
欠として田中稔男君が議長の指名で委員に選任さ
れた。
    ―――――――――――――
本日の会議に付した事件
 引揚同胞対策に関する決議案起草に関する件
    ―――――――――――――
#2
○河野委員長 ではこれより会議を開きます。
 委員の松原喜之次君が昨二十日に委員を辞任せられ、その補欠として田中稔男君を議長において指名されたことを御報告申し上げます。
#3
○庄司(彦)委員 去る六日に私は舞鶴へはいります引揚船の第一船を迎えに參りました。そのときに私がしみじみ感じましたことは、引揚地におけるところの係の方々が、殊に涙ぐましいほでの献身的な努力をしていてくださる、夜十二時、一時ときには徹夜までして、そうして一日も早く故郷へと望んでいる引揚者たちを帰すためにあらゆる努力をしていてくれるということが、私は殊に感謝にたえなかつたのでありますが、こうしたときにわれわれ國会の者として考えたいことは、この引揚者の世話をする方に対して満腔の感謝を捧げるばかりでなく、御承知の通り、今労働基準法によりまして時間の制限等もありまするので、いろいろ聽いてみますると、その過勤手当というものに対しては全然予算がないようであります。ないからやらないというような熱がないのではなく、たとえ夢中でも、われわれは一生懸命でやろうというはげしい氣持でやつていていただくので、私は感謝したのでありますが、この過勤手当を十分に出していただきたいということを私は政府に要望したい。しかもこれを長いことではなく、ことは一年、惡くいつて來年の中ごろまでの話でありまするから、費用としても舞鶴、函館両方加えましても大したものじやないと思います。金をやつたからどうこうということではないけれども、その正当な労力に対しては國家が保障するということはあたりまえのことでありまするから、私は過勤手当に対して――過勤という言葉を使うのですが、超過時間を働くことに対しては正当な支拂いをしなければならない。そのために國家は予算を惜しんではいけないということをぜひ本会の総意でもつて政府に要望していただきたいということを申し上げます。
#4
○河野委員長 諸君にお諮りしますが、庄司君の御発言に御賛成願えたら委員会の総意として政府当局に傳えたいと思いますが……
    〔「賛成」と呼ぶ者あり〕
#5
○河野委員長 それでは全員の御賛成のもとに政府に傳達したいと思います。
#6
○荒尾政府委員 ただいま庄司委員から舞鶴におきます勤務の実情を見ていただきまして、この超過勤務は決して勤務中にだらだらして延びるのでなく、現実に帰さて來られる人の取扱いの時間、速やかに帰郷させてあげるというためには、どうしてもああいう勤務をしなければならぬのであります。本件に関しまして外務関係の方には御理解を得たいと思つて復員局としてはいろいろ鶴力しておりますけれども、まだ十分御認識を得ておらないとき、かような現実の御感想を基礎とせられまして、また全委員から非常な御同情を得ましたことを復員局としては御礼を申し上げます。超過勤務手当の金額は全然出ておらぬというわけではないのでありますが、額が非常に乏しいというのが実情であります。
#7
○川合委員 暫所休憩されて懇談会に入られんことを希望します。
#8
○河野委員長 川合君の動議に御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#9
○河野委員長 御異議なしと認めます。川合君の動議の通り暫時休憩いたしまして懇談に移りたいと思います。
    午前十一時十八分休憩
     ――――◇―――――
    午前十一時三十分開議
#10
○河野委員長 再開いたします。
#11
○川合委員 先般本委員会において一應議決されました引揚同胞対策に関する決議案の件でありますが、本件に関しては関係当局の了解を得るように手続を進めてまいつたようでありますが、この結果関係当局の了解が得せれましたので、來る二十六日開催豫定の本会議に上程したいというように私は考えておりますが、參議院においても同樣のことが二十六日の本会議において提案されるそうであります。これに関連してこの決議の内容中一、二、三、四、五、六とありますが、そのうちの二の今後の引揚者、復員者に対しては帰還の日より各種の徴税については特に考慮を拂うべきだという文句があるわけでありますが、これを帰還の日より一箇年間各種の税金を免除すべきであるというように修正したいと思うのであります。皆さんのこれに関する御同意を得たいと思います。
    〔「賛成」と呼ぶ者あり〕
#12
○河野委員長 それでは川合君の動議通りに訂正して決議案を可決したいと思いますが、御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#13
○河野委員長 ではさように決定いたします。ついてはこれを提案する時期でありますが、今川合君からは二十六日に大体やりたいという御意見のようでありましたが、はたしてこの日に本会議があるかどうかわかりません。もしこの日にあれば上程することにし、この日になかつたならば二十五日か二十七日に上程したいと思います。御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#14
○河野委員長 それではそういうように決定いたします。ついては提出者並びに提案の理由の説明者をここで御決定願いたいと思いますが、いかがでございましようか。
#15
○庄司(彦)委員 川合君にこの前決定していたようですが、川合君にお願いしたいと思います。
#16
○河野委員長 それでは提出者は委員長を含めて委員全部とし、その提案理由の説明には川合君にやつていただくことに御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#17
○河野委員長 それではさよう決定いたします。
#18
○庄司(彦)委員 先ほどの過勤手当の問題について、この次に大藏当局の給與局長を列席させていただきたい。
#19
○川合委員 ただいま私が提案いたしました引揚同胞対策に関する経議案中の、第二項をぜひとも実現に移すように当委員会において取計らうことが適当であると思うのであります。つきましてはその税金の免除に関する特別な立法をするというようにひとつこの委員会で委員長からその人たちを人選されまして、議員提出として徴税免除の案をぜひ立法化したいと私は考えるのでありまして、皆樣にお諮り願いたいと思います。
#20
○河野委員長 川合君の御提案の今の第二項目を立法化することに対して本委員会の中に小委員会とでも言うべきものを設けて、その実現に努力したいという御提案でありますが、御賛成願えましようか。
#21
○高倉委員 全員でやつたらどうですか。
#22
○河野委員長 それでも結構ですが………。いかがいたしましようか。
    〔「賛成」と呼ぶ者あり〕
#23
○河野委員長 それでは全員でやることに決定いたします。
 本日はこれにて散会いたします。
    午前十一時三十七分散会
ソース: 国立国会図書館
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