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1951/01/28 第13回国会 衆議院 衆議院会議録情報 第013回国会 行政監察特別委員会 第2号
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1951/01/28 第13回国会 衆議院

衆議院会議録情報 第013回国会 行政監察特別委員会 第2号

#1
第013回国会 行政監察特別委員会 第2号
昭和二十六年十二月十五日
 内藤隆君が委員長に、大泉寛三君、鍛冶良作君、
 高木松吉君、田渕光一君、福田喜東君、小松勇
 次君及び佐竹新市君が理事に当選した。
    ―――――――――――――
昭和二十七年一月二十八日(月曜日)
    午前十一時十七分開議
 出席委員
   委員長 内藤  隆君
   理事 大泉 寛三君 理事 鍛冶 良作君
   理事 高木 松吉君 理事 福田 喜東君
   理事 小松 勇次君 理事 佐竹 新市君
      天野 公義君    岡西 明貞君
      押谷 富三君    菅家 喜六君
      志田 義信君    篠田 弘作君
      藤田 義光君    竹村奈良一君
      山口 武秀君
    ―――――――――――――
昭和二十六年十二月五日
 委員猪俣浩三君辞任につき、その補欠として久
 保田鶴松君が議長の指名で委員に選任された。
昭和二十七年一月二十六日
 委員石田一松君辞任につき、その補欠として藤
 田義光君が議長の指名で委員に選任された。
同月二十八日
 委員松本六太郎君辞任につき、その補欠として
 高倉定助君が議長の指名で委員に選任された。
    ―――――――――――――
本日の会議に付した事件
 国有財産管理処分関係事件(第四港湾建設部事
 件)の証人出頭要求に関する件
 札幌市警警備課長射殺事件調査のための委員派
 遣承認申請に関する件
    ―――――――――――――
#2
○内藤委員長 会議を開きます。
 この際お諮りいたします。国有財産管理処分関係事件につきましては、事務局において基礎調査中でありましたが、基礎調査も完了いたし、理事会におきまして協議の結果、本委員会において証人を喚問して調査を行うことに意見の一致を見ましたので、委員会において本調査に着手したいと存じますが、御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#3
○内藤委員長 異議なきものと認めます。それではさよう決定いたしました。
 なお、本事件に関しましては、一月二十九日に北九州財務局長川戸定吉君、福岡特別調達局契約部長栗本秀顯君、三十日に山九運輸株式会社門司支店長田中俊彦君、桝谷組海事工業所代表責任者桝谷喜代一君、二月一日に元第四港湾建設部長前田一三君、運輸省港湾局長黒田靜夫君、以上六名の諸君を本委員会の証人として決定いたすことに御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#4
○内藤委員長 御異議なきものと認めます。それでは証人として決定いたします。
 なお、証人の出頭時日等に変更の必要が生じたときの処置につきましては、委員長に御一任を願います。
    ―――――――――――――
#5
○内藤委員長 次にお諮りいたします。二十六日の理事会におきまして篠田委員より、札幌市警警備課長射殺事件について、委員を派遣して調査されたいとの申出がありましたので、理事会においては了承いたしたのでありますが、この事件について委員を派遣して調査を行うことに御異議ありませんか。
    〔「異議なし」「異議あり」と呼び、その他発言する者多し〕
#6
○内藤委員長 御異議なし……。
    〔発言する者、離席する者多く議場騒然〕
#7
○内藤委員長 着席を願います。――山口委員着席を願います。――山口君着席を願います。
 御異議があるようでありますから、山口委員の発言を許します。山口君。
#8
○山口(武)委員 委員長にお尋ねしますが、ただいまの問題について私の意見を言う前に、委員長の説明が不十分でわからないので、その点について質問いたします。当委員会の調査の対象というものは、政府の行政上のやり方の問題と、もう一つは、国庫から補助を受けている地方の自治体、あるいは団体、そういうものが調査の対象になつておるはずである。ところが今度の札幌市警の問題につきまして、どこが調査の対象になつておるか。行政監察委員会という本来の目的から見て、どこが今度取上げられる中心点になつておるのか。調査の対象すら明らかになつていない。まず私はこの点を委員長から御説明願いたい。それを御説明願つてから、私の意見を述べさせてもらいたい、こう思います。
#9
○内藤委員長 ただいまの山口委員の質問は、理事会において、これが決定いたしましたので、理事会に提案しました篠田委員の説明を聞いた方がいいと思いますから、篠田君の発言を許します。
#10
○篠田委員 ただいま山口君から、提案理由が不明確であるから説明しろというお話でありますが、私かこれを理事会に提出いたしました理由は、この問題は昨年の暮から札幌における自由労働者の検挙に始まつた問題であります。御承知の通り昨年の暮は北海道は非常に雪が少かつた。毎年なれば雪が非常に多いのでありまして、自由労働者は毎日々々働くことができる。ところが昨年の暮は雪が少かつたために、雪かきという仕事がない。そのために自由労働者は働く機会も非常に少かつたと同時に、また賃金も少かつた。それで働かないで、賃金を欲しいという要求が、この問題の発端になつたわけであります。そこで最後には非常に乱暴まで行われた結果、警察が数名の人を検挙した。これを釈放しろということが問題になりまして、一時釈放するということでけりがついた。ところがどういうわけか知りませんが、札幌の警察署は、これを釈放しなかつた。そこでいわゆる脅迫状がひんぴんとして舞い込んだ。また共産党の札幌支部の人々が、この自由労働者のうしろに立つて、非常にこれをあおつたというか、おだてたというか、気勢をそえた。そういうことが一つの原因となりまして、何十通かの脅迫状が行つた結果、第二の下山事件が近く起るぞということを警告した。そうして先般白鳥警備課長が役所からの帰り、自転車に乘つて行くところをピストルによつて三発撃たれた。そうして一発が命中して、自転車からころがり落ちて死んだというのが原因であります。それだけなら單なる殺人事件でありますが、その後において、天誅遂に下るというビラが札幌市内にずつと張りまわされておる。そういう関係から、一旦釈放すると言つたものを、なぜ釈放しなかつたか。そこにはたして検察庁か警察の手落ちがあつたかどうか。これがまず第一の調査の対象であります。その次に手落ちがないとすれば、そういうテロによつて何事かを起そうとする、治安をかき乱そうとする者があるのではないか、これが第二の調査の対象であります。いずれにいたしましても、行政監察委員会は官庁の怠慢あるいは国費に関係する問題、あるいは手違い、あるいはまた涜職、いろいろのものを調べるのでありますが、もし検察庁かあるいは警察が、人権を蹂躪して、そして釈放すべき者を釈放せずしてこの問題が起つたとするならば、これは大きな問題でありますから、一応官庁側の手落ちがあつたかどうかは、はたして合法的に行われたかどうか、いわゆる人権を抑圧したり蹂躙したことがなかつたかどうかということをまず第一に取調べて、そういうことがないとすれば、何のためにこういう事件を起したか、あるいは今後さらに治安上憂慮すべき点があるかないか、こういう点につきまして調査したいというのが私の提案理由であります。
#11
○山口(武)委員 そこで私は……。
#12
○内藤委員長 山口君、ちよつと御注意しますが、あなた今意見を述べられるのですか。
#13
○山口(武)委員 それがわかりましたので、御意見ありませんかと先ほど委員長が言われました点に対しての反対意見を私は述べます。
#14
○内藤委員長 委員長は別に今意見を要求しておりません。採決の前に討論の形式で簡単にあなたの趣旨を述べるならばお許としましよう。そういう意味ですか。
#15
○山口(武)委員 そうです。
#16
○内藤委員長 それじや山口君。
#17
○山口(武)委員 ただいまの篠田委員の説明を聞きましたが、これはおそらくここに聞いておられる方々が、だれが聞きましても納得が行かなかつたろうと思う。問題は賃金について問題が発生した、これが問題の原因、直接一番の基本的な原因になつているというようなお話でありましたが、この問題につきましては、これはほかで解決すべき性質の問題であります。あるいは国会では他の場所におきまして審議すべき問題だろうと思う。それから第二の下山事件云々ということを言われておりましたが、一体第二の下山事件と言われますが、第一の下山事件というのは何であつたのか、下山総裁が自殺をした、あるいは殺されたというような話が飛びまして、これは共産党がやつたのだといつて宣伝これに努めた、その結果は何であつたのか。そんなことは一向出て来ないじやないか。これが下山事件の真相である。そうすると一体この事件をもつて第二の下山事件というのはどういう意味で言おうとするのか。これもこの事件をもつてまさしく共産党がやつた事件であると宣伝するためにこの問題を取上げたのである。これを第二の下山事件とは何だ。それからこれは殺人事件である。ところが……(発言する者多し)黙つて聞け。これは殺人事件であるが、ここに天誅云々というビラが張られ、その背後関係というものが問題になる。これを考えなければならぬ。これは行政監察委員会で取上げる仕事かどうか。おそらくこれはその捜査に当る札幌市警で考うべき問題である、あるいは事件の一つの事情として考えるにすぎない問題でしかないと私は思う。そこで釈放の手続の問題、また背後に何かありはしないか、これだけの問題である。行政監察委員会がなぜこれだけで動くのか、このためにはなぜ国費を使つて調査をやるのか。私はもしもこういう問題を取上げるというならば、なぜ自由党の国務大臣である大橋君が二重煙突事件に関係をしておりながら、法務総裁の……(発言する者多し)
#18
○内藤委員長 山口君その発言は問題の核心に触れておりません。
#19
○山口(武)委員 そういうふうに二重煙突事件に関係しながらも、これが法務総裁の手落ちでないというような政治機構のあり方、そういう内閣のあり方が問題である。この問題が不起訴になつたという陰には何か問題が存在しておる、こういう問題について……(発言する者多し)
#20
○内藤委員長 山口君に御注意申し上げます。篠田委員は決して共産党が裏におるとも何とも言うておりません。ことに問題外の発言は困ります。この際宣伝するような発言は困ります。
#21
○山口(武)委員 何度考えても、こういう問題を国会で取上げるのはおかしい……。
    〔「採決々々」と呼ぶ者あり〕
#22
○内藤委員長 他に発言がなければ、これより採決いたします。札幌市警警備課長射殺事件について委員を派遣して調査を行うことに賛成の諸君の起立を願います。
    〔賛成者起立〕
#23
○内藤委員長 起立多数。よつて本件につきましては、委員を派遣して調査を行うことに決定いたしました。
 なお派遣期日、派遣委員の氏名及び員数、その他所要の手続につきましては、委員長に御一任を願いたいと思いますが、御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#24
○内藤委員長 御異議なしと認めます。
 次会は明二十九日午前十時より開会いたします。本日はこれにて散会いたします。
    午前十一時三十一分散会
ソース: 国立国会図書館
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