くにさくロゴ
2021/03/30 第204回国会 参議院 第204回国会 参議院 農林水産委員会 第7号 令和3年3月30日
姉妹サイト
 
2021/03/30 第204回国会 参議院

第204回国会 参議院 農林水産委員会 第7号 令和3年3月30日

#1
令和三年三月三十日(火曜日)
   午前十時一分開会
    ─────────────
  出席者は左のとおり。
    委員長         上月 良祐君
    理 事
                堂故  茂君
                藤木 眞也君
                山田 修路君
                田名部匡代君
                紙  智子君
    委 員
                高橋 克法君
                野村 哲郎君
                林  芳正君
                舞立 昇治君
                宮崎 雅夫君
                山田 俊男君
                石垣のりこ君
                郡司  彰君
                森 ゆうこ君
                河野 義博君
                熊野 正士君
                高橋 光男君
                石井 苗子君
                舟山 康江君
                須藤 元気君
   衆議院議員
       農林水産委員長  高鳥 修一君
       農林水産委員長
       代理       大串 博志君
       農林水産委員長
       代理       江田 康幸君
   国務大臣
       農林水産大臣   野上浩太郎君
   事務局側
       常任委員会専門
       員        笹口 裕二君
   政府参考人
       農林水産省大臣
       官房統計部長   大角  亨君
       農林水産省農村
       振興局長     牧元 幸司君
       水産庁長官    山口 英彰君
       環境省大臣官房
       審議官      森光 敬子君
    ─────────────
  本日の会議に付した案件
○政府参考人の出席要求に関する件
○有明海及び八代海等を再生するための特別措置
 に関する法律の一部を改正する法律案(衆議院
 提出)
    ─────────────

#2
○委員長(上月良祐君) ただいまから農林水産委員会を開会いたします。
 政府参考人の出席要求に関する件についてお諮りいたします。
 有明海及び八代海等を再生するための特別措置に関する法律の一部を改正する法律案の審査のため、本日の委員会に、理事会協議のとおり、農林水産省大臣官房統計部長大角亨さん外三名を政府参考人として出席を求め、その説明を聴取することに御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

#3
○委員長(上月良祐君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
    ─────────────

#4
○委員長(上月良祐君) 有明海及び八代海等を再生するための特別措置に関する法律の一部を改正する法律案を議題といたします。
 提出者衆議院農林水産委員長高鳥修一さんから趣旨説明を聴取いたします。高鳥衆議院農林水産委員長。

#5
○衆議院議員(高鳥修一君) ただいま議題となりました法律案につきまして、提案の趣旨及び主な内容を御説明申し上げます。
 本法は、平成十二年の有明海におけるノリの大不作を契機に、平成十四年に議員立法で制定した法律であり、海域環境の保全、改善等を図るための特定の漁港漁場整備事業への補助割合の特例等を内容とし、有明海及び八代海等の再生を目的とするものであります。本法に規定された漁港漁場整備事業の補助割合の特例措置は、平成二十三年の改正により期限が延長され、令和三年度末が期限となっています。また、当該事業については、公害の防止に関する事業に係る国の財政上の特別措置に関する法律により地方債の特例等の財政措置が行われてきましたが、令和二年度末で同法の期限が到来することとなっております。しかしながら、有明海及び八代海等の再生は道半ばであり、地方公共団体が行う事業実施に支障が出ないようにするためには、補助割合の特例の期限を延長するとともに、地方債の特例等の財政措置を本法に追加する法改正を行う必要があります。
 次に、法案の主な内容につきまして御説明申し上げます。
 第一に、県計画に基づいて令和三年度から令和十三年度までの各年度において地方公共団体が行う特定の事業に係る経費について、国の補助割合の特例を設けることとしております。また、当該事業の経費については、地方債をもってその財源とすることができることとしております。
 第二に、国及び地方公共団体は、有明海及び八代海等の海域等において、海岸漂着物の処理に努めなければならないこととしております。
 第三に、有明海・八代海等総合調査評価委員会は、毎年、その所掌事務の遂行の状況を分かりやすい形で公表するものとしております。
 なお、この法律は、令和三年四月一日から施行することとしております。
 以上が、法案の趣旨及び主な内容であります。
 何とぞ、御審議の上、速やかに御可決くださいますようお願い申し上げます。

#6
○委員長(上月良祐君) 以上で趣旨説明の聴取は終わりました。
 これより質疑に入ります。
 質疑のある方は順次御発言願います。

#7
○舟山康江君 おはようございます。国民民主党の舟山康江でございます。
 早速質問に入らせていただきます。
 本特措法案は、平成十四年に制定され、約二十年近くが経過をしております。そういう中で、今回、有明海及び八代海等の再生は道半ばということで延長を行うというものと聞いておりますけれども、対象となる地域におきまして、まず、何が改善され、何がまだ足りないのか、出口はどこか、これについて、まずは提出者から説明をいただきたいと思います。

#8
○衆議院議員(江田康幸君) ありがとうございます。
 舟山先生から御質問をいただきました。何が改善され、何がまだ足りないのか、また出口はどこかということでございます。お答えをさせていただきます。
 平成十四年の有明海・八代海等再生特別措置法の制定以来、本法や公害特措法に基づく財政措置を活用しながら、有明海、八代海の再生に向けた様々な取組が行われておりまして、一部の海域や水産資源では漁獲高の回復が見られるなど、一定程度状況が改善してきたものと承知しております。
 しかしながら、状況改善の程度は水産資源の種類によっても差異が生じておりまして、例えば、ノリについては生産高が安定しつつあり、アサリについては資源量や漁獲量の増加が見られるのに対して、タイラギについては休漁が続いているという状況でございます。
 また、一口にこの有明海、八代海と言っても範囲が広うございますので、個別の海域で捕れる水産資源の種類や海域の改善の状況も異なっておりまして、例えば、海域全体では安定しつつあるノリの生産高も、一部の海域では今なお改善には至っていないということもあります。
 御案内のとおり、この本法は、平成十二年の有明海におけるノリの大不作を契機として制定されたものでありまして、貴重な自然環境、水産資源の宝庫である有明海、八代海の再生を目的としております。したがって、本法の目的であるこの有明海、八代海の豊かな海としての再生の実現こそが一連の取組の出口であると考えております。そして、海域の再生の状況に関する判断を行うに当たっては、本法により設置された有明海・八代海等総合調査評価委員会による評価が一つの参考材料になると考えております。

#9
○舟山康江君 ありがとうございました。
 この事業を所掌する農林水産省としては、今の現状、今後の見通し等をどのようにお考えでしょうか。

#10
○政府参考人(山口英彰君) お答えいたします。
 これまで農林水産省は、有明海特措法に基づきまして、関係省庁及び関係県と連携して有明海及び八代海等の海域環境の改善と水産資源の回復に取り組んでまいりました。
 こうした取組により、有明海については、ノリについては生産量が安定してきており、アサリについては、漁場改善のための覆砂等により資源量や漁獲量が増加するなど一定の成果が確認されているところで、漁業者からも資源回復の兆しが見えてきたとの声が上がっていると承知しております。一方、タイラギにつきましては、平成二十四年以降九年連続の休漁といった厳しい状況にあると承知しておりまして、引き続き人工稚貝の生産技術の開発、母貝団地の造成等に取り組んでいく必要があります。
 また、八代海等につきましては、魚類養殖への赤潮被害対策として赤潮発生のモニタリングや防除技術の開発等を行ってきたところですが、今後は赤潮発生メカニズムの解明や効果的な防除技術の開発等に取り組んでまいります。
 出口につきましては、提案者からも御答弁がございましたが、引き続き、有明海、八代海等が豊かな海として再生したと漁業者の皆様に実感していただけるよう、関係省庁及び関係県と連携して取組を進めてまいりたいと思っております。

#11
○舟山康江君 是非、今回のこの延長を機に、改めて有明海、八代海等の再生に向けて今まで以上に全力で取り組んでいただきたいということをお願い申し上げたいと思います。
 続きまして、今回の改正で延長された分と新たに付け加わった分があると思います。そういう中で、海域の環境保全及び改善を目的として行う事業として、新たに海岸漂着物の処理が加わりました。この理由と背景についてお答えいただきたいと思います。

#12
○衆議院議員(大串博志君) お答え申し上げます。
 今御質問いただきました海岸漂着物の処理でございますけれども、これまでは支援の対象として、本法においては漂流物の除去その他という文言があったところでございます。ところが、近年、九州においては、皆様も御案内と思いますが、昨年七月の熊本県を中心とする大きな被害に及んだ豪雨災害、あるいは平成二十九年の九州北部豪雨等々、連年豪雨災害に見舞われておりまして、その都度、山の方から、内陸から海の方に向けて大量の流木等々が流れ込んで、それが海の海面に漂流するのみならず、潮の満ち引きに応じて海岸に漂着してたくさんたまって、そのために船を出すことができない、あるいは港で作業をすることができないと、大変な状況を迎えておりました。このために地域の皆様方からは、この本法の中に海岸漂着物の処理、これも加えてほしいという要望を大変強くいただいてきたところでございます。
 やはり閉鎖性が非常に高い海でございまして、干満の差が非常に激しいので、海岸にどうしても漂着物が着いてしまう、これを放置するとほとんど漁ができないという状況になってしまいますものですから、海域の環境の悪化をいち早く改善していくためにも、この漂流物の除去に加えて海岸漂着物の処理ということを明記し、対策を強化していきたいということでございますので、御理解を賜れればと思います。

#13
○舟山康江君 ありがとうございます。
 今、異常気象等、災害等の発生の中で新たな事態が発生しているということですけれども、これに関してはこの有明海、八代海のみならずいろんなところで対処していかなければいけない問題だと思いますので、先日、間伐特措法の成立もありましたけれども、やっぱり山の手入れ等も含めてしっかり対応いただきたいということもお願いいたします。
 そして、続きまして、先ほどの答弁の中にもありましたけれども、有明海・八代海等総合調査評価委員会というものがございまして、今回の法改正で遂行状況の公表が法律に明記をされました。私は非常に、一歩前進というか、ある意味今当然だと思うんですね。これまでの、やはりこの法律、予算措置も伴うわけですから、目標と成果をしっかり明記をして、それを基に検証をして、足りないところは補っていくというこの繰り返しは絶対大事だと思いますので、今回これが盛り込まれたのは本当に私は大きく評価をしております。
 そういう中で、これまで特に義務付けというか法律にはなかったわけですけれども、委員会の活動状況の概要とその評価、そして公表を求める報告書にどういうものを盛り込もうとしているのか、この委員会の評価の中で成果を測っていくということもありましたけれども、やっぱりこの報告書の中でしかるべきものをきちんと盛り込んでいくというのは非常に大事だと思いますので、以上の点についてお答えいただきたいと思います。

#14
○衆議院議員(江田康幸君) お答えさせていただきます。
 これまでこの有明海・八代海等総合調査委員会は、平成十八年度そして平成二十八年度にその報告書をまとめております。現在は令和三年度の中間まとめに向けて、小委員会を設置して議論を行っていると承知しております。
 そこで、この評価委員会の毎回の議事資料というのはインターネットで公表されているものの、御指摘あるとおり、評価委員会における議論が専門的でありまして、また一般に分かりづらいということで、またさらには取りまとめでのこの期間も長いということもあり、定期的に議論の状況を分かりやすく説明してほしいという要望が地元の四県漁連や県の方から上がっておりました。このことを踏まえて、毎年この評価委員会における議論の状況を分かりやすく、そういう分かりやすい形で公表するよう規定することとしたわけでございます。
 先生にも評価していただきましたように、ここに規定したことは大変重要だと認識しておりますが、具体的には、毎年この評価委員会の議論の進捗状況を分かりやすく簡潔にまとめた資料をインターネット等で公表するということに努めていくということでございます。

#15
○委員長(上月良祐君) おまとめください。

#16
○舟山康江君 はい。
 ありがとうございました。
 やはり今お聞きすると、十年に一回ぐらい報告書を出す程度ではなかなか状況把握に努めるということは難しいのかと思いますので、毎年の報告の中で、やはりその年々の進捗とか課題とか、こういったことも併せて報告いただけるような中身にしていただきたいと、このことをお願い申し上げまして、質問を終わりたいと思います。
 ありがとうございました。

#17
○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。
 諫早湾干拓事業についてお聞きします。
 潮受け堤防排水門の開門を命じた確定判決から十年たちました。いまだに漁業者の苦悩が続いていますので、宝の海をどう再生させるのかが重要です。
 有明特措法によって有明海・八代海総合調査評価委員会が設置されました。議員立法を作ったときのその趣旨を、立法提案者は、抗争の海から平和の海にしないといけない、豊かな海をつくっていく、資料等をみんなで共有しながら再生を目指すための調査であるというふうに位置付けたと説明されています。
 そこで、環境省にお聞きします。
 評価委員会は、干潟と有明海の環境影響調査、潮流等々、有明海の環境影響調査を行っています。調査する海域は七ブロックと、大きな海域ごとに行われています。しかし、漁業は地先ごとに魚介類の分布状況が違います。例えば、タイラギ漁は二〇一二年以降は休漁になっています。タイラギのへい死が問題になっています。地先で潮流がどのように変化しているのか、魚介類の分布などを調査しているでしょうか。

#18
○政府参考人(森光敬子君) 有明海・八代海等総合調査評価委員会の報告では、まず、個別海域ごとに問題点及びその原因、要因の考察を進めることによって、各海域の再生に係る適切な評価、再生方策を見出すことが期待できるとされているところでございます。
 こうしたことを踏まえまして、海域の区分は、水質環境、底質、それから生物の生息状況の三通りの視点から統計的解析手法により検討され、最終的には水環境を基本に、タイラギ、サルボウ、アサリ等の水産資源として重要な二枚貝等の生息状況、これを勘案しまして現在七区分というふうにされておりまして、そのような水産資源の分布状況、こういうものも含めて評価とさせていただいておるところでございます。

#19
○紙智子君 七区分ということなので、結構広い範囲だと思うんですよね。漁業者の実感ともちょっと違うんじゃないかと思うんです。
 調整池内の調査、これは、環境省、行っていますか。あっ、農水省ですね、行っていますか。

#20
○政府参考人(牧元幸司君) 調整池の水質につきましては、九州農政局が調整池の二か所におきまして毎月水質調査を実施をしているところでございます。

#21
○紙智子君 それで、湖沼水質保存特別措置法に準じた行動計画があると思うんですけれども、行動計画に基づく目標数値は達成しているでしょうか。

#22
○政府参考人(牧元幸司君) お答えを申し上げます。
 この九州農政局の調査結果によりますると、有機汚濁物質の目標、指標でございます化学的酸素要求量、いわゆるCODでございますけれども、水質保全目標値である一リットル当たり五ミリグラムに対しまして、令和元年度におきましては一リットル当たり八・六ミリグラムとなっておりまして、目標は達成していないところでございます。
 調整池の水質改善につきましては、長崎県が定める行動計画に基づき、現在行っております対策の一層の進捗を図りますとともに、対策の効果の検証、新たな対策を行うなど、長崎県、関係市と連携をして取り組んでまいりたいと考えております。

#23
○紙智子君 今の答弁でも、目標は達成していないということなんですね。
 実は、堤防内のこの有害水が定期的に有明海に放出されることが問題になっています。
 それで、環境省にお聞きします。
 放出した有害水が堤防の外側の水産生物や潮流に与える影響を調査しているでしょうか。

#24
○政府参考人(森光敬子君) まず、有明海の環境変化の要因、原因につきましては、この特措法に基づきまして、関係省庁及び関係県が連携して海域、環境等の調査を実施しておりまして、その結果に基づきまして、環境省に設置されました有明海・八代海等総合調査評価委員会が有明海再生に向けた評価を行っているという状況でございます。
 この報告、平成二十九年に取りまとめられました調査委員会の報告でございますけれども、この有明海、八代海等の様々な環境変化については、要因を評価した結果、数多くの要素が複合的に関連している可能性を示唆するものとなっておりまして、先ほど七つの海域に分けてというふうに御説明をさせていただきましたけれども……(発言する者あり)堤防の外を含めて、諫早湾の海域に関しての調査というのはその評価の一つとなっております。諫早湾における、先ほど言いましたように、二枚貝の生息状況ですとか、それから先ほどありました汚濁負荷量ですとか、そういう水環境の状況というものを含めて諫早湾として評価を行っておるという状況でございます。

#25
○紙智子君 ちょっと今の答弁よく分からなくて、ちょっと事前に聞いたら、要するに、放出した有害水が堤防の外側の水産生物や潮流に与える影響は調査していないって聞いていますよ。

#26
○政府参考人(森光敬子君) 評価委員会においては、各関係県が調査したその調査内容について評価を行っております。
 その調査というものに関してでございますけれども、評価におきましては、諫早湾の、諫早湾として、全体として評価を行っております。水の水質環境に関しては本明川等から流れ込む汚濁負荷量といったようなものに関しての調査を行っておりますけれども、魚ですとか二枚貝の生息状況については諫早湾全体としての調査となっているという状況でございます。

#27
○紙智子君 よく分からないんですけど。昨日の段階では、していないという答弁だったんですよ。
 それで、農水省はこれ調査していますか。

#28
○政府参考人(牧元幸司君) ただいま環境省から御答弁がございましたように、この有明海・八代海等総合評価調査委員会の報告によって調査が行われていると承知をしております。
 環境省から御答弁がございましたように、数多くの要素が複合的に関連している可能性を指摘するものとなっているというふうに農水省としても承知をしております。

#29
○紙智子君 非常に曖昧で分かりづらいわけですよ、今の話は。
 それで、やっぱりこれ、ちゃんと把握をして、来年度、二〇二一年に評価委員会が中間報告を行うというふうに聞いていますよ。そこにちゃんと反映させるべきじゃないかと思うんですけれども、大臣、いかがでしょうか。

#30
○国務大臣(野上浩太郎君) 検討してまいりたいと思います。

#31
○紙智子君 ちゃんと反映させなきゃいけないと思いますよ。有明海の調査範囲をきめ細かく行うということと、調整池から放出されている有害水が水産生物や潮流に与える影響を調査して報告するように求めておきたいと思います。
 それから、農林水産省に要望したいと思うんですけれども、今問題になっているタイラギ、それからサルボウの統計がありません。二〇〇七年以降、農林水産統計で集計していないというふうに聞いているんですね。水産資源を把握するためにはデータをしっかり取るべきではないんでしょうか。

#32
○政府参考人(大角亨君) お答え申し上げます。
 タイラギ等につきましては、漁獲量が低位であったこと等から二〇〇七年以降はその他の貝類として一括して集計することとしたところでございます。
 しかしながら、地元からの要望等を踏まえまして、二〇一六年からは九州農政局で発刊しております九州農林水産統計年報におきまして、有明海を含む福岡県、佐賀県、長崎県及び熊本県におけるタイラギ等の漁獲量をその他の貝類の内訳として公表しているところでございます。

#33
○紙智子君 これ、統計じゃなくて聞き取り調査なんですか。

#34
○政府参考人(大角亨君) 統計調査として、統計の数字としてですね、地方版の公表物の中では公表しているということでございます。

#35
○紙智子君 やっぱり有明海を再生するためには、干潟がなくなって調整池、潮受け堤防ができて生物の生息環境がどう変わったのかということをしっかり調査するように求めたいと改めて思います。最後に、それに、大臣、お願いします。

#36
○委員長(上月良祐君) 時間が参っておりますので、答弁は簡潔にお願いします。

#37
○国務大臣(野上浩太郎君) 調査はしっかりと進めてまいりたいと考えております。

#38
○紙智子君 終わります。

#39
○委員長(上月良祐君) 他に御発言もないようですから、質疑は終局したものと認めます。
 これより討論に入ります。──別に御意見もないようですから、これより直ちに採決に入ります。
 有明海及び八代海等を再生するための特別措置に関する法律の一部を改正する法律案に賛成の方の挙手を願います。
   〔賛成者挙手〕

#40
○委員長(上月良祐君) 全会一致と認めます。よって、本案は全会一致をもって原案どおり可決すべきものと決定いたしました。
 この際、田名部さんから発言を求められておりますので、これを許します。田名部匡代さん。

#41
○田名部匡代君 私は、ただいま可決されました有明海及び八代海等を再生するための特別措置に関する法律の一部を改正する法律案に対し、自由民主党・国民の声、立憲民主・社民、公明党、日本維新の会、国民民主党・新緑風会及び日本共産党の各派並びに各派に属しない議員須藤元気さんの共同提案による附帯決議案を提出いたします。
 案文を朗読いたします。
    有明海及び八代海等を再生するための特別措置に関する法律の一部を改正する法律案に対する附帯決議(案)
  国民にとって貴重な自然環境及び水産資源の宝庫である有明海及び八代海等を豊かな海として再生するため、「有明海及び八代海等を再生するための特別措置に関する法律」に基づき、海域環境の保全及び改善並びに水産資源の回復等による漁業振興に関する取組が行われてきた。しかしながら、その再生は道半ばであり、今後も引き続き、有明海及び八代海等における漁業振興に関する施策を強力に推進する必要がある。
  よって政府は、本法の施行に当たり、次の事項の実現に万全を期すべきである。
 一 有明海及び八代海等の海域環境の保全及び改善のため、赤潮や貧酸素水塊の被害防止対策、近年頻発する豪雨等に伴い発生する海岸漂着物等の除去及び処理のための十分な予算を確保し、地方公共団体と協力して取組を推進すること。
 二 有明海及び八代海等における漁場生産力の増進、水産動植物の増殖及び養殖の取組を支援し、同海域における水産資源の回復と持続的な利用を確保し、漁業振興に関する取組を着実に進め加速化すること。その際、指定地域内の状況の違いに十分配慮すること。
 三 有明海・八代海等総合調査評価委員会の所掌事務の遂行状況の公表に当たっては、有明海及び八代海等における環境等の変化の原因・要因、再生の方策が分かりやすいものとなるよう十分に配慮すること。また、国及び関係県が行う調査の内容については、地域や季節によって状況が大きく異なる同海域の特性を十分に踏まえ、きめ細かな分析を行うこと。
   右決議する。
 以上でございます。
 何とぞ委員各位の御賛同をお願いいたします。

#42
○委員長(上月良祐君) ただいま田名部さんから提出されました附帯決議案を議題とし、採決を行います。
 本附帯決議案に賛成の方の挙手を願います。
   〔賛成者挙手〕

#43
○委員長(上月良祐君) 全会一致と認めます。よって、田名部さん提出の附帯決議案は全会一致をもって本委員会の決議とすることに決定いたしました。
 ただいまの決議に対し、野上農林水産大臣から発言を求められておりますので、この際、これを許します。野上農林水産大臣。

#44
○国務大臣(野上浩太郎君) ただいまの御決議につきましては、その御趣旨を十分に尊重させていただき、関係省庁と連携を図りつつ、今後、最善の努力をしてまいる所存でございます。

#45
○委員長(上月良祐君) なお、審査報告書の作成につきましては、これを委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

#46
○委員長(上月良祐君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
 本日はこれにて散会いたします。
   午前十時三十分散会
ソース: 国立国会図書館
姉妹サイト