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2019/11/05 第200回国会 衆議院 第200回国会 衆議院 法務委員会 第4号 令和元年11月5日
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2019/11/05 第200回国会 衆議院

第200回国会 衆議院 法務委員会 第4号 令和元年11月5日

#1
令和元年十一月五日(火曜日)
    午前九時三十分開議
 出席委員
   委員長 松島みどり君
   理事 伊藤 忠彦君 理事 越智 隆雄君
   理事 鬼木  誠君 理事 田所 嘉徳君
   理事 葉梨 康弘君 理事 稲富 修二君
   理事 山尾志桜里君 理事 浜地 雅一君
      井野 俊郎君    奥野 信亮君
      門山 宏哲君    神田  裕君
      黄川田仁志君    国光あやの君
      小寺 裕雄君    小林 茂樹君
      中曽根康隆君    藤井比早之君
      古川  康君    宮崎 政久君
      山下 貴司君    吉川  赳君
      和田 義明君    落合 貴之君
      源馬謙太郎君    高木錬太郎君
      松田  功君    松平 浩一君
      山川百合子君    竹内  譲君
      藤野 保史君    串田 誠一君
    …………………………………
   法務大臣         森 まさこ君
   法務副大臣        義家 弘介君
   法務大臣政務官      宮崎 政久君
   法務委員会専門員     藤井 宏治君
    ―――――――――――――
委員の異動
十一月五日
 辞任         補欠選任
  出畑  実君     小寺 裕雄君
  日吉 雄太君     源馬謙太郎君
同日
 辞任         補欠選任
  小寺 裕雄君     出畑  実君
  源馬謙太郎君     日吉 雄太君
     ――――◇―――――
#2
○松島委員長 これより会議を開きます。
 この際、森まさこ法務大臣から発言を求められておりますので、これを許します。森法務大臣。
#3
○森国務大臣 このたび、法務大臣に就任いたしました森まさこでございます。
 松島みどり委員長を始め理事、委員の皆様方には、平素から法務行政の運営について格別の御理解と御尽力を賜り、厚く御礼を申し上げます。
 まず冒頭、台風十五号、第十九号に加え今般の記録的な大雨によりお亡くなりになられた数多くの皆様の御冥福をお祈りするとともに、被災された皆様に対し、心よりお見舞いを申し上げます。政府一丸となって、被災者の皆様の生活を再建するために力を注いでまいります。
 また、本年五月に新しい令和の時代を迎え、東京オリンピック・パラリンピック競技大会の開催まで一年を切りました。また、来年四月に、犯罪防止、刑事司法分野における国際連合最大規模の会議である国連犯罪防止刑事司法会議、コングレスが京都で開催されます。
 このような時期に法務大臣を拝命し、身の引き締まる思いであり、法務行政が直面する一つ一つの課題に対し、全力で粘り強く取り組んでまいる決意です。
 私は、関係大臣等と十分に連携し、国民の皆様からの信頼をいただくことができるよう、新しい時代にふさわしい法務行政の実現に全力を尽くしてまいります。
 児童虐待の根絶に向け、関係大臣と協力しながら、全力で取り組んでまいります。
 児童虐待への対応は、何よりも子供の命を守ることを最優先として、その予防や早期発見、被害に遭った児童の保護などに総合的に取り組むことが重要です。本年三月に取りまとめられた「児童虐待防止対策の抜本的強化について」も踏まえ、人権擁護機関における相談等を通じた事案の早期発見等の取組を着実に実施し、また、全ての関係部局から成る児童虐待とたたかう法務省プロジェクトチームによる検討を速やかに行います。
 女性や子供、高齢者をめぐる人権問題、障害等を理由とする差別、ヘイトスピーチを含む外国人に対する人権侵害、部落差別などの同和問題、性的指向、性自認を理由とする偏見や差別、インターネットを悪用した名誉毀損やプライバシー侵害等のさまざまな人権問題を解消するため、個別法規を駆使しながら、人権侵害に対する調査救済活動等に丁寧かつ粘り強く取り組みます。
 心のバリアフリーとして、誰もがお互いの人権を大切にし、支え合う共生社会を実現するための人権啓発活動を推進し、ハンセン病患者、元患者やその家族が置かれていた境遇を踏まえた人権啓発活動にしっかりと取り組んでまいります。
 親によって出生の届出がされておらず、無戸籍となっている皆様について、徹底した実態把握や丁寧な手続案内をするなどの取組を行うとともに、引き続き、ほかのとり得る方策も検討し、無戸籍状態の解消に取り組んでまいります。
 民事基本法について、国民の意識や社会情勢の変化に対応し、新しい時代のために必要な見直しを進めてまいります。両親が離婚した後の子供の養育のあり方の問題を含む、現在行っている家族法制等についての検討を着実に進めるとともに、施行を控えている成年年齢の引下げや債権法分野の民法等の改正についても、円滑な施行に向けた準備と国民への周知に全力を尽くします。
 今国会には、株主総会の運営及び取締役の職務の執行の一層の適正化等を図るため、会社法の一部を改正する法律案及び会社法の一部を改正する法律の施行に伴う関係法律の整備等に関する法律案を提出いたしましたので、十分に御審議の上、速やかに御可決くださいますようにお願いをいたします。
 所有者不明土地問題の解決に向け、これまで講じてきた相続登記の促進のための取組を着実に実施するとともに、さきの通常国会で成立した表題部所有者不明土地の登記及び管理の適正化に関する法律の円滑な施行のための準備を進めます。
 さらに、現在、法制審議会において、民法及び不動産登記法の改正についての調査審議をいただいているところであり、関係省庁とも連携して、法改正に向けた具体的な検討を行ってまいります。
 相次ぐ大規模災害の復旧復興支援については、登記嘱託事件等の適切かつ迅速な対応、倒壊するなどした建物の登記官の職権による滅失登記、登記所備付け地図の整備、法テラスによる無料法律相談や、人権擁護機関による相談、調査救済活動など、今後も、被災者の要望、需要をしっかりと把握しながら、全力で取り組んでまいります。
 国の利害に関係する訴訟に対する指揮権限を適切かつ効果的に行使することはもとより、国内外の法的紛争の発生そのものを未然に防止するための予防司法機能の強化を図ります。また、関係省庁と緊密に連携をするなどして国際訴訟等への対応を強化します。このような多様な訟務機能の充実強化によって、より一層国民の権利利益の保護を図ってまいります。
 法曹養成制度については、これまで、国民の期待に応えられる法曹を養成するための取組を進めてまいりましたが、先般の法改正に基づき、文部科学省等としっかり連携して、より多くの有為な人材が法曹を志望するための取組を積極的に進めてまいります。
 令和四年の民法の成年年齢引下げをも見据え、関係機関とも連携しながら、対象世代や現場のニーズに応じ、多くの国民が法教育に触れる機会を持てるよう、積極的に取り組みます。
 法テラスでは、福祉機関等と連携して高齢者や障害者の総合的な問題解決を図る取組や、我が国の法制度等の情報を多言語で提供するサービスを充実させるなど、多様化する社会の要請に応えるための支援に取り組んでいます。今後も、法テラスの取組の周知、広報に努めるとともに、国民の司法へのアクセスを支援するための業務の円滑な実施と体制の充実を図ってまいります。
 急速に進展するAIやICT等の技術革新への対応は、業務を効率化し、司法や法務行政の質の向上を図るとともに、ビジネス環境を整備し、日本の国際競争力を高める上でも急務となっています。民事裁判のIT化を始めとした司法、法務行政の分野における新たな技術の活用及びその実現に向けた基盤整備を強力に推進してまいります。
 平成二十九年に策定された再犯防止推進計画に基づき、関係省庁や地方公共団体との連携を一層推進します。刑事手続の各段階において、就労、住居の確保、高齢者や障害のある者、薬物依存を有する者への支援など、犯罪や非行をした者の立ち直りに必要な指導、支援を適切に実施し、保護司、更生保護施設、協力雇用主等の民間の皆様の活動への支援をより一層充実強化してまいります。
 平成二十九年に成立した性犯罪に関する刑法の一部を改正する法律の附則には、施行後三年を目途として性犯罪に関する総合的な施策のあり方を検討することとされています。その検討に資するよう、附帯決議の趣旨を踏まえつつ、犯罪被害者等の声にしっかりと耳を傾け、性犯罪の実態把握等を着実に進めてまいります。
 また、犯罪被害者の御負担に関するさまざまな御指摘等を踏まえ、犯罪被害者等基本法の理念にのっとり、犯罪被害者等の権利利益の保護を図るための各種制度を適切に運用し、きめ細やかな対応に努めてまいります。
 国民の皆様が安全に安心して暮らせる社会を実現するため、関係機関とも連携し、組織犯罪等への対応を含め、治安確保のための万全の対策を講じてまいります。
 また、国内外におけるテロ関連動向の把握に努め、関係機関との連携を緊密にしつつ、情報収集・分析機能の強化に努めてまいります。
 現在、アレフ、山田らの集団及びひかりの輪を中心に活動するオウム真理教については、引き続き、団体規制法に基づく観察処分を適正かつ厳格に実施し、地域住民の不安感を解消、緩和するとともに、公共の安全の確保に努めてまいります。
 平成二十八年に成立した、証拠収集方法の適正化及び多様化並びに公判審理の充実化を図るための刑事訴訟法等の一部を改正する法律は、本年六月までに全ての規定が施行されました。その趣旨を踏まえた適正な運用を図るなど、国民の負託に応えるための検察改革の取組を進めてまいります。
 東京オリンピック・パラリンピック競技大会の開催を控え、我が国の安全、安心を脅かす危険な行為に及ぶおそれがある者らに対する毅然とした入国管理を行う必要があります。その上で、観光立国推進に向けた円滑な入国審査と厳格な入国管理を高度な次元で両立させるため、顔認証ゲートなどの世界最高水準の技術を活用し、入国審査のさらなる高度化を進めてまいります。
 弾道ミサイルの発射を繰り返している北朝鮮に対しては、今後も人的往来の規制強化措置等を適切に実施していくとともに、核・ミサイル関連の動向、日本人拉致問題を含む対外動向や国内状況等について、関連情報の収集、分析等を進めます。また、尖閣諸島関係についても、関係機関と連携し、遺漏のない対応をいたします。
 本年四月一日から運用を開始した特定技能制度については、外国人材の皆様に我が国で十分に力を発揮していただけるよう、制度の適正な運用に努め、技能実習生や留学生についても、適正な受入れを図るため、運用上の改善に取り組んでまいります。
 外国人との共生社会の実現については、昨年末に取りまとめられた外国人材の受入れ・共生のための総合的対応策などを踏まえ、出入国在留管理庁による総合調整機能を果たしつつ、関係府省庁と十分に連携して、地方公共団体の一元的相談窓口の充実強化、生活・就労ガイドブックの多言語化や災害時の情報発信などの対策を進めてまいります。
 また、外国人による医療保険の利用について、厚生労働省と協力し、健康保険法の改正を踏まえた適正な運用の確保に努めてまいります。
 退去強制令書が発付されたにもかかわらず、さまざまな理由で送還を忌避している者に対しては、適正な手続にも十分に配慮しつつ、迅速な送還の実現及び長期収容状態の着実な解消に努めてまいります。
 難民認定手続については、真に庇護を必要とする申請者には、早期に安定した在留許可をするなどのさらなる配慮を行い、濫用、誤用的な申請者には、事案の内容に応じて在留を許可しないなどの厳格な対応を行うことにより、難民認定制度の適正な運用に努めてまいります。
 来年四月に開催される京都コングレスにおいて、法の支配や基本的人権の尊重といった基本的価値を国際社会において確立させるべく指導力を発揮します。あわせて、我が国が重視する官民連携による再犯防止の取組などに関するシンポジウムやユースフォーラムなどを開催し、我が国の成熟した社会を外国からの参加者に体感していただくとともに、安全、安心な社会の実現に対する国民的関心も高めたいと考えています。さらに、さまざまな機会を捉えて、先進諸国を始めとする各国の司法関係閣僚とも積極的に対話を行ってまいります。
 これまで長年にわたり、開発途上国等に対し、基本法令の起草、司法制度の整備や運用、国際研修の実施、司法関係者の人材育成などの法制度整備支援を行ってまいりました。これらの国際協力は、国連で採択されたSDGsの実現にも資する取組であり、積極的に推進してまいります。
 経済社会の国際化が急激に加速する中、重要な日本法令を翻訳して国際発信することは、国際化に対応した国家の基盤整備として、大変重要な取組です。本年内に司令塔となる官民会議体を立ち上げた上で、関係省庁とも連携して、日本法令の国際発信に向けて、より一層取り組んでまいります。
 我が国における国際仲裁の活性化に向け、関係省庁、関係機関と連携しながら、仲裁人等の専門的な人材育成、国内外における広報、意識啓発、仲裁専用施設の確保等の基盤整備を進めてまいります。
 今国会には、法律事務の国際化等に、より的確に対応するとともに、国際仲裁のさらなる活性化に向けた基盤整備を推進する等のため、外国弁護士による法律事務の取扱いに関する特別措置法の一部を改正する法律案を提出いたしましたので、十分に御審議の上、速やかに御可決くださいますようお願いをいたします。
 法務省におけるアット・ホウムプランに基づき、女性の職業生活における活躍や、男性職員の育児休業の取得の推進を始め、さまざまな事情を抱える職員が生き生きと活躍できる職場環境の整備とワーク・ライフ・バランスの推進に努めます。
 障害者雇用については、昨年定められた政府の基本方針に基づき、着実に取組を進めてまいります。
 刑務所等の矯正施設及びその職員宿舎を始めとする法務省施設について、その耐震化及び老朽化対策を進めるとともに、災害時に防災拠点や避難所となる矯正施設の整備や、行政需要の変化、拡大を踏まえた施設の整備を推進してまいります。
 今国会には、一般の政府職員の給与改定に伴い、裁判官の報酬等に関する法律の一部を改正する法律案及び検察官の俸給等に関する法律の一部を改正する法律案を提出いたしましたので、十分に御審議の上、速やかに御可決いただきますようにお願いをいたします。
 今後、さまざまな課題に対し、義家弘介副大臣、宮崎政久大臣政務官とともに全力で取り組んでまいりますので、松島みどり委員長を始め理事、委員の皆様方には、より一層の御理解と御協力を賜りますよう、よろしくお願いを申し上げます。(拍手)
#4
○松島委員長 次回は、公報をもってお知らせすることとし、本日は、これにて散会いたします。
    午前九時四十八分散会
ソース: 国立国会図書館
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