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1951/02/16 第13回国会 衆議院 衆議院会議録情報 第013回国会 海外同胞引揚及び遺家族援護に関する調査特別委員会 第5号
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1951/02/16 第13回国会 衆議院

衆議院会議録情報 第013回国会 海外同胞引揚及び遺家族援護に関する調査特別委員会 第5号

#1
第013回国会 海外同胞引揚及び遺家族援護に関する調査特別委員会 第5号
昭和二十七年二月十六日(土曜日)
    午後一時五十五分開議
 出席委員
   委員長 小平 久雄君
   理事 逢澤  寛君 理事 池見 茂隆君
   理事 小西 英雄君 理事 坂口 主税君
      飯塚 定輔君    川端 佳夫君
      庄司 一郎君    玉置 信一君
      玉置  實君    松永 佛骨君
      丸山 直友君    堤 ツルヨ君
      苅田アサノ君    高田 富之君
      中野 四郎君
 出席政府委員
        外務政務次官  石原幹市郎君
        引揚援護庁長官 木村忠二郎君
 委員外の出席者
        外務事務官
        (アジア局付) 三宅喜一郎君
        外務事務官
        (アジア局第五
        課長)     上田 常光君
        厚生事務官   田島 俊康君
    ―――――――――――――
本日の会議に付した事件
 参考人招致に関する件
 南方諸地域における戦ぼつ者の遺骨調査に関す
 る件
 海外同胞引揚に関する件
    ―――――――――――――
#2
○小平委員長 これより会議を開きます。
 本日は南方諸地域における戦没者の遺骨調査に関する件及び海外同胞引揚に関する件について議事を進めます。
 初めに南方諸地域における戦没者の遺骨調査に関する件につきまして、引揚援護庁提出の資料についての当局の説明を求めることといたします。援護庁長官。
#3
○木村(忠)政府委員 資料といたしまして本委員会に提出いたしました、南方諸地域における戦没者一覧表につきまして御説明申し上げます。
 この一覧表は、関係方面の御要求によりまして、南方諸地域における終戦までの戦没者に関する調査の成果を逐次にとりまとめて報告いたしました戦死者、戦傷死者、戦病死者数の累計を地域ごとに集計いたしたものでございます。従いまして今後調査が進捗いたすに伴いまして、多少の変更が考えられるのでありますけれども、大きな変化はないものと考えております。
 これらの戦没者の遺骨の処理状況について申し上げますると、大体昭和十八年ごろまでは、各地域とも戦時処理規定に従つて処理いたして参つておるのでありまするが、昭和十九年以降は戦況が非常にかわつて参りまして、この処理の状況も地域によりましては非常に異なつて参つたのであります。大きな地上兵力によります攻撃を受けなかつた地域――蘭印の大部分でありますとか、マレー、タイ、仏印等におきましては、終戦時まで大体規定に従つて墓地をつくりまして、遺骨の一部を内地に還送いたしまして、遺族の手にお渡しすることができておるのでありますが、ソロモン群島、東部ニユーギネア、西部ニユーギネアの一部、ビルマ、ボルネオの一部、フイリピン等におきましては、急激に激戦が起りまして、戦没者の遺体の処理も必ずしも規定通りに行われぬ場合が少くなく、場合によつては、ようやく遺体を埋葬するにとどまるか、あるいはそのひまさえなかつた地域もあつたような状況でございます。硫黄島、沖繩、サイパンといつたような大部隊が玉砕いたしました地域におきましては、最後の地上戦闘が起つてからは、遺体の処理はほとんど不可能であつたろうと想像されるのであります。先般遺骨調査のために硫黄島に派遣いたしました関係官は、同島の全域にわたりまして現在調査をいたしておるようでございますが、その中間報告によりますと、洞窟式の陣地の内部等には、相当数の玉砕部隊の遺骨が、六年半の時間を経過いたしました今日、若干の遺品とともに発見されている模様でございます。これらの報告を見るにつけましても、その他の地域におきまして何ら手を加えられていないままの遺骨、あるいは一旦埋葬されましても、その埋葬地も荒れ果てて見るに忍びないような状況にあるものが多々あるものと思われるのであります。約十八万と推定されますところの海没者の遺家族とともに、まことに胸打たるる思いにたえないのでございます。なお差上げました表にはないのでございますが、小笠原諸島、その東方の南鳥島、ウエーキ島、アリユーシャン列島の中のアツツ島等にも相当数の戦没者がありまして、また大陸方面におきましても、中国、ことに満州方面には全然処理することのできなかつた遺体が多数ございますことを、あわせて御報告いたしておきます。
#4
○小平委員長 これに関して質疑を許します。なお本日出席の政府委員は、外務政務次官石原幹市郎君、アジア局付外務事務官三宅喜一郎君、アジア局第五課長上田常光君、引揚援護庁長官木村忠二郎君であります。
#5
○川端委員 ただいま南方諸地域における戦没者の一覧表をいただきまして、陸海軍合せまして百二十万ばかりになつておることをつぶさに承知いたしたわけであります。これは詳細な表をいただいておりまするので、ここでちよつとあわせて伺いたいのでありますが、南方諸地域のこの戦没者のほかに、支那大陸その他の数がおわかりになつておればちよつとお伺い申し上げたい。
#6
○木村(忠)政府委員 それは係官が数字を持つておりますから、係官から説明いたさせたいと思います。
#7
○田島説明員 中国地域は二十三万九千ほどになつております。先ほど委員長から、このほかの地域についての表を出すようにというお話もございましたので、こまかいことは表もございますから、いずれ表にして差出したいと思います。
#8
○小平委員長 それでは全地域にわたる資料を提出してください。
#9
○川端委員 先ほどの南方諸地域の戦没者の件についても、遺骨の引取り状況、その他その後の遺骨の処理状況を簡単に伺つたのでありますが、あとでいただく表についてひとつ希望を申し上げたいのは、この点もあわせて御記載を願いたい、こういうふうに要望いたしておきます。
#10
○小平委員長 他に御質疑はありませんか、――他に質疑がございませんようでありますから、本件はこの程度にいたします。
    ―――――――――――――
#11
○小平委員長 次に海外同胞引揚に関する件について議事を進めます。
 この際本件に関してお諮りいたします。海外同胞引揚げにつきましては、現在国連においても人道上の立場よりこれを取上げ、これに対して俘虜特別委員会を設置して調査しており、先月来よりジユネーヴにおいて俘虜特別委員会を開催いたしまして調査を行つておつたのでありまして、日本より齋藤、上島、山川の主君が代表として出席し、来る二十一日にその使命を終えて帰国する予定になつております。本委員会としましては、海外同胞引揚げ促進の立場より、この国連俘虜特別委員会に出席いたしました代表の諸君より、その事情を聴取いたしたいと思うのでありますが、齋藤惣一君、上島善一君、この両君を本委員会の参考人として事情を聴取するに御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#12
○小平委員長 それではさように決定いたします。なお参考人招致の日時、手続等については、委員長に御一任願います。本日は時間の都合もございますので、この程度にとどめたいと思います。これにて散会いたします。
    午後二時五分散会
ソース: 国立国会図書館
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