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2016/12/05 第192回国会 参議院 参議院会議録情報 第192回国会 北朝鮮による拉致問題等に関する特別委員会 第2号
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2016/12/05 第192回国会 参議院

参議院会議録情報 第192回国会 北朝鮮による拉致問題等に関する特別委員会 第2号

#1
第192回国会 北朝鮮による拉致問題等に関する特別委員会 第2号
平成二十八年十二月五日(月曜日)
   午前十一時開会
    ─────────────
   委員の異動
 十二月二日
    辞任         補欠選任
     山崎 正昭君     佐藤  啓君
    ─────────────
  出席者は左のとおり。
    委員長         山谷えり子君
    理 事
                北村 経夫君
                島村  大君
                白  眞勲君
                山本 博司君
    委 員
                青山 繁晴君
                赤池 誠章君
                井上 義行君
                衛藤 晟一君
                佐藤  啓君
                塚田 一郎君
               三原じゅん子君
                大野 元裕君
                川合 孝典君
                柳田  稔君
                横山 信一君
                武田 良介君
                高木かおり君
                伊波 洋一君
   国務大臣
       外務大臣     岸田 文雄君
       国務大臣     加藤 勝信君
   事務局側
       常任委員会専門
       員        宇佐美正行君
    ─────────────
  本日の会議に付した案件
○北朝鮮による拉致問題等に関しての対策樹立に
 関する調査
 (北朝鮮をめぐる最近の状況に関する件)
 (拉致問題をめぐる現状に関する件)
    ─────────────
#2
○委員長(山谷えり子君) ただいまから北朝鮮による拉致問題等に関する特別委員会を開会いたします。
 委員の異動について御報告いたします。
 去る二日、山崎正昭君が委員を辞任され、その補欠として佐藤啓君が選任されました。
    ─────────────
#3
○委員長(山谷えり子君) 北朝鮮による拉致問題等に関しての対策樹立に関する調査を議題といたします。
 まず、北朝鮮をめぐる最近の状況について、岸田外務大臣から説明を聴取いたします。岸田外務大臣。
#4
○国務大臣(岸田文雄君) 参議院北朝鮮による拉致問題等に関する特別委員会の開催に当たり、御挨拶を申し上げるとともに、最近の北朝鮮をめぐる状況について御報告いたします。
 北朝鮮は、本年二度にわたり核実験を強行しました。また、今年に入って二十発を超える弾道ミサイルを発射し、我が国及び国際社会に対する新たな段階の脅威となっています。北朝鮮による核・ミサイル開発は、日朝平壌宣言や六者会合共同声明及び累次の国連安保理決議の明白な違反であると同時に、国際的な軍縮・不拡散体制に対する重大な挑戦であり、断じて容認できません。
 今般、北朝鮮への人、物、金の流れを更に厳しく規制する安保理決議が全会一致で採択されたことは、国際社会の姿勢を示したものです。我が国は、安保理理事国として、関係国と緊密に連携しながら、安保理の議論を主導してきました。
 また、我が国は、拉致、核、ミサイルといった諸懸案を包括的に解決するため、米国及び韓国とも協調の上、更なる独自の措置を実施することとしました。
 日朝関係については、日朝平壌宣言に基づき、核、ミサイル、そして引き続き最重要課題である拉致問題といった諸懸案の包括的な解決に向けて全力を傾けていきます。拉致問題は、我が国の主権及び国民の生命と安全に関わる重大な問題であり、国の責任において解決すべき課題です。
 いまだに拉致被害者の帰国が実現していないことは痛恨の極みです。政府としては、対話と圧力、行動対行動の原則を貫き、北朝鮮が真剣に対話に応じるよう、厳しい圧力を掛けながら、ストックホルム合意に基づき、拉致問題の解決を目指します。一日も早く全ての拉致被害者の帰国を実現し、御家族の皆様との再会という積年の思いを遂げるため、あらゆる努力を傾注する決意です。
 同時に、拉致問題は、基本的人権の侵害という国際社会全体の普遍的問題です。政府としては、あらゆる機会を捉え、各国に対し拉致問題を提起し、協力を要請してきています。
 私が議長を務めたG7広島外相会合の際にも、拉致問題を含む人権問題について説明し、共同コミュニケにおいて、北朝鮮に対し拉致を含む国際社会の人道及び人権上の懸念に直ちに対処するよう強く求めました。国連総会の際にも、安倍総理の一般討論演説において、また日米韓外相会合やG7外相会合等の際に私から、全ての拉致被害者の帰国に向け、各国に対して理解と協力を求めました。
 本年九月には、米国下院議会において、北朝鮮に拉致された可能性のある米国人について、米国政府に対し、日本、中国、韓国の政府と連携して調査を求める決議が可決されるなど、拉致問題の解決に向けた国際的な機運は高まっています。
 先月には、我が国及びEUが共同提案した北朝鮮人権状況決議が国連総会第三委員会において採択されました。さらに、新たな安保理決議は初めて主文において北朝鮮の人権・人道問題に言及し、拉致問題を始めとする北朝鮮の人権・人道問題に対する安保理の強い懸念を示しています。我が国としては、北朝鮮人権状況決議や北朝鮮の状況に関する安保理会合の開催等、国連の枠組みも活用しつつ、国際社会と連携しながら、北朝鮮が問題の解決に向け具体的行動を取るよう強く求めていく考えです。
 今後とも、山谷委員長を始め、理事、委員各位の御支援と御協力を心からお願い申し上げます。
#5
○委員長(山谷えり子君) 次に、拉致問題をめぐる現状について、加藤国務大臣から説明を聴取いたします。加藤国務大臣。
#6
○国務大臣(加藤勝信君) おはようございます。拉致問題担当大臣の加藤勝信でございます。
 拉致問題をめぐる現状について御報告申し上げます。
 北朝鮮による拉致問題は、我が国の主権及び国民の生命と安全に関わる重大な問題であると同時に、拉致された方々の貴重な未来、多くの夢を断絶し、家族とのかけがえのない時間を引き裂く、人権・人道上のゆゆしき問題であります。
 北朝鮮が特別調査委員会による調査を開始してから二年以上経過しても、拉致被害者の帰国はおろか、帰国に向けた道筋さえ見えていないことは痛恨の極みであります。
 このような中、北朝鮮は九月に五回目となる核実験を行いました。また、今年に入って二十発以上もの弾道ミサイルを発射しています。
 このような暴挙は断じて容認できず、先週、国連安全保障理事会は、北朝鮮に対する制裁措置を格段に強化する安保理決議を採択し、また、我が国は、米国及び韓国とも協調の上、更なる独自の措置を講じることとし、北朝鮮に対する断固たる対応を示したところです。
 拉致問題は安倍内閣の最重要課題であり、政府の責任において最優先で取り組んでいくべき課題であります。政府としては、今後とも対話と圧力、行動対行動の原則を貫き、今般の一連の対北朝鮮措置をてことしながら、対話を通じて、認定の有無にかかわらず、全ての拉致被害者の一日も早い帰国につながる具体的な動きを引き出すべく、あらゆる施策を講じていくとの決意で当たってまいります。
 国際社会において北朝鮮の人権状況の改善を求める機運はこれまでになく高まっています。
 国連においては、本年九月、人権理事会の決議に基づき、北朝鮮における人権侵害に係る説明責任の問題に取り組む専門家グループが指名され、日本時間の先月十六日には、我が国及びEUが共同提案した北朝鮮人権状況決議が国連総会第三委員会において採択されました。
 本年八月に国連北朝鮮人権状況特別報告者に新たに任命されたトマス・オヘア・キンタナ氏が先月来日しましたが、私は同特別報告者と面会し、問題解決に向けた国連との緊密な連携を確認しました。
 また、米国においては、九月二十八日、北朝鮮による拉致の疑いのあるデービッド・スネドン氏の失踪に関する下院決議が可決、成立しました。
 今後も、拉致問題の早期解決に向けて、米国や韓国などの関係国との連携を強化するとともに、キンタナ特別報告者及び専門家グループの活動に全面的に協力しながら、国連人権プロセスを活用してまいります。
 私は、こうした観点から、十二月一日に国連本部で、日、EU、豪、米、韓が共催した北朝鮮の人権状況に関するパネルディスカッションに日本政府を代表して出席しました。私からは、拉致問題の深刻さや、拉致被害者及びその御家族の高齢化が進む中で、拉致被害者の救出が切迫した課題であることを国際社会に訴えると同時に、全ての拉致被害者の一日も早い帰国の実現に向け、国連の北朝鮮の人権問題への取組と連携した具体的戦略について議論してまいりました。
 また、潘基文国連事務総長や安保理理事国各国の政府関係者と面会し、拉致問題を含む北朝鮮の人権状況、核、ミサイルといった北朝鮮をめぐる諸懸案の包括的な解決に向けて有意義な意見交換を行ってまいりました。
 拉致問題の解決のためには、日本国民が心を一つにして、全ての拉致被害者の一日も早い帰国実現への強い意思を示すことが肝要であり、拉致問題に関する啓発活動にも力を入れて取り組んでおります。全国各地で集会や映画、舞台芸術を行うとともに、啓発セミナーや授業を行っております。本年十二月の北朝鮮人権侵害問題啓発週間には、政府主催行事を開催する予定です。引き続き、様々な広報啓発活動に取り組んでまいります。
 また、拉致被害者や北朝鮮の人々に対して短波ラジオ放送を配信しております。今年度から、聴取される機会を増やすことを目的として、周波数を倍増させるとともに、送信出力の強化を図ったところです。今後とも、拉致被害者への激励や北朝鮮の人々に向けた情報発信の一層の拡充強化を図ってまいります。
 北朝鮮に残されている拉致被害者の方々の心情や健康状態、そして肉親との再会を切なる思いで待ち続ける御高齢の御家族の心痛を察すると、もはや一刻の猶予も許されません。
 関係各方面の御意見にしっかりと耳を傾けながら、そして御家族とその思いを共有しながら、全ての拉致被害者の即時帰国に向け、全力を尽くしていく所存です。
 山谷委員長を始め、理事、委員の皆様の御理解、御協力を心よりお願い申し上げます。
#7
○委員長(山谷えり子君) ありがとうございます。
 本日の調査はこの程度とし、これにて散会いたします。
   午前十一時十一分散会
ソース: 国立国会図書館
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