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2016/05/11 第190回国会 参議院 参議院会議録情報 第190回国会 国際経済・外交に関する調査会 第4号
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2016/05/11 第190回国会 参議院

参議院会議録情報 第190回国会 国際経済・外交に関する調査会 第4号

#1
第190回国会 国際経済・外交に関する調査会 第4号
平成二十八年五月十一日(水曜日)
   午後一時一分開会
    ─────────────
   委員の異動
 三月十一日
    辞任         補欠選任
     市田 忠義君     佐藤 信秋君
 四月十三日
    辞任         補欠選任
     浜田 和幸君     和田 政宗君
    ─────────────
  出席者は左のとおり。
    会 長         柳田  稔君
    理 事
                上野 通子君
                滝沢  求君
                中泉 松司君
                相原久美子君
                大久保 勉君
                河野 義博君
                紙  智子君
    委 員
                石井 浩郎君
                石井みどり君
                佐藤 信秋君
                長峯  誠君
                二之湯武史君
                羽生田 俊君
                古川 俊治君
                三宅 伸吾君
                山田 修路君
                小林 正夫君
                長浜 博行君
                山本 博司君
              アントニオ猪木君
                和田 政宗君
   事務局側
       第一特別調査室
       長        松井 一彦君
    ─────────────
  本日の会議に付した案件
○理事選任の件
○国際経済・外交に関する調査
 (国際平和と持続可能な国際経済の実現に向け
 た我が国外交の役割について)
○調査報告書に関する件
○調査の報告に関する件
    ─────────────
#2
○会長(柳田稔君) ただいまから国際経済・外交に関する調査会を開会いたします。
 委員の異動について御報告いたします。
 昨日までに、市田忠義君及び浜田和幸君が委員を辞任され、その補欠として佐藤信秋君及び和田政宗君が選任されました。
    ─────────────
#3
○会長(柳田稔君) 理事の選任についてお諮りいたします。
 会派の変動に伴い理事の数が一名増えておりますので、その選任を行いたいと存じます。
 理事の選任につきましては、先例により、会長の指名に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#4
○会長(柳田稔君) 御異議ないと認めます。
 それでは、理事に大久保勉君を指名いたします。
    ─────────────
#5
○会長(柳田稔君) 国際経済・外交に関する調査を議題といたします。
 理事会において協議の結果、お手元に配付の国際経済・外交に関する調査報告書案がまとまりました。
 本日は、この調査報告書案を踏まえ、「国際平和と持続可能な国際経済の実現に向けた我が国外交の役割」について委員間の意見交換を行います。
 御発言は着席のままで結構でございます。
 それでは、発言を希望される方は挙手を願います。
 長峯君。
#6
○長峯誠君 自由民主党の長峯でございます。
 今回、この調査報告書をおまとめいただきました会長始め理事の皆様方には心から敬意と感謝を申し上げたいと存じます。
 大変広いテーマを設定した当調査会でございましたけれども、非常に有意義な議論をさせていただき、また、多くの知見をいただける大変実り多い調査会になったのではないかなというふうに思っております。
 また、この調査報告書につきましても、その中身につきまして、非常に詳細にしっかりとまとめていただいております。私も自分の質問したところ等を見ましたけれども、しっかりと要点を捉えて、後半の方の調査の概要という部分でございますが、しっかりまとめていただいていることに心から感謝を申し上げたいと思います。
 その上で、当調査会としての提言ということで漢字二のところでまとめていただいております。いろいろと議論の中では、この調査会のメンバーの中でも必ずしも立場が一致していない議論も非常に多かったわけでございますが、その中で提言としてまとめていただくということで、非常に御苦労をされたんではないかなというふうに思っております。特にTPPにつきましては、非常にいろいろと政党におきましても個人におきましても立場の違いがございますので、御苦労の跡がかいま見えるなというふうに思っております。
 十二ページが、TPPについての当調査会としての提言という形でまとめていただいておりますが、三段落目の三行目ですが、守秘義務等により交渉過程や交渉内容が秘密であることから、判断に必要な情報は届いていないという見方がある一方で、外交交渉については、相手国との信頼関係等の観点からその内容を公開することに制約があるという見方もあるということで、これは、もう既に衆議院の方でTPP委員会が立ち上がり、また予算委員会や決算委員会でも何度も議論が重ねられてきているところですが、両方の見方があるという両論併記の形で収めていただいているのが調査会としては一番いい方向ではないかなというふうに思っております。
 さらに、それを受けまして、最後の三段落ですが、可能な限り情報公開と丁寧な説明を政府に求め、国民の懸念を払拭するための必要な措置も講じろということを調査会としてしっかり申し上げているということは、今後のTPPの議論に対してしっかりと方向性を示すことができたのかなというふうに思っておりまして、会長を始め理事の皆様方の御苦労の跡がかいま見える調査報告となっておりまして、このような形でおまとめをいただければということで思っているところでございます。
 以上です。
#7
○会長(柳田稔君) ほかに御発言は。
 紙君。
#8
○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。
 調査会は参議院選挙が終わった後に設置されますが、本調査会は一年半が経過してから設置されました。それは、環太平洋経済連携協定、TPPの秘密交渉を続ける政府に対し、野党がTPP特別委員会の設置を求めましたが、与党が受けず、議院運営委員会においてTPP問題を含む調査会を設置することになったからです。したがって、幅広いテーマが設定されましたが、TPPについては何度となく議論をいつもしました。
 明らかになったことは、TPPは過去に例を見ない秘密主義の協定であるということです。TPPは、農業や食料の分野で国民の不安が大きい、国民に情報を出さずに交渉するやり方に強い批判が出ていると指摘し、政府は秘密保持契約にサインをしてTPP交渉に参加したが、過去にこのような秘密保持契約に日本がサインをした交渉はあったかと聞いたところ、外務省の齋木尚子経済局長はTPP以外に例はないと答えたことからも明らかです。
 NPO法人アジア太平洋資料センター事務局長の内田聖子氏は、TPP交渉は単なる貿易の話という域を超えて、人々の健康や民主主義、知る権利などを脅かしかねないと述べ、TPP秘密交渉の異常さを強く指摘しましたが、今も不安は解消されていません。
 二つ目に明らかになったのは、国会決議に違反しているということです。昨年十月にTPPは大筋合意し、本年二月四日に調印が行われました。日本が過去に結んだ経済連携協定、例えば日本とオーストラリアの間で結ばれた経済連携協定、日豪EPAには、米など特定品目について関税約束の対象から除外するという規定があります。私が除外の意味を尋ねたのに対し、外務省の金杉憲治経済局長は、関税約束の見直しなどの対象にならないと述べました。さらに、TPPに除外規定があるかどうかもただしました。これに対し、金杉経済局長は、除外という用語が用いられていることはない、TPPは関税撤廃という野心的な協定だと答弁されました。重要五品目は除外するとの国会決議に違反しているのは明らかです。
 次に、本調査会のそれぞれのテーマの中で発言したことについて述べます。
 テロ対策は軍事力を基軸にするのではなく、テロの根源に迫る包括的、多面的な対策が国際的にも大きな流れになっています。テロが生まれる根源の除去、貧困をなくし、地域紛争の平和的解決に努力するなど、テロ根絶は国連中心に、国際法、国際人道法、基本的人権に基づいて行う必要があります。
 核兵器全面禁止条約を締結する重要性が核兵器のない世界を望む国際的な世論となっています。全面禁止へ拘束力ある条約の具体的検討の開始は、北朝鮮の核問題の解決にも有効です。
 気候変動など地球規模の課題についてNPO法人気候ネットワークの平田仁子理事は、気候変動リスクの認識が浸透し、リスク対策が経済合理性を持ち始めるなど、世界情勢は大きく変化し始めているとし、パリ協定を受けて気候外交へポジションを転換し、国内の脱炭素化を一貫して進める明確な政治的シグナルを発信することが重要だと提起しました。パリ協定を受けて、日本の約束草案にある二六%減という削減目標を達成し、引き上げることが求められています。
 最後に、調査会は長期的かつ総合的な調査を行うことが目的です。TPPのように交渉過程が秘密のベールに囲まれていては、総合的な調査を十分行うことはできません。行政府は本調査会の求めに応じて積極的に情報を開示することを求め、意見とします。
 以上です。
#9
○会長(柳田稔君) ほかに御発言はございますか。よろしいですか。──他に御発言もないようですから、委員間の意見交換は終了いたします。
 速記を止めてください。
   〔速記中止〕
#10
○会長(柳田稔君) 速記を起こしてください。
    ─────────────
#11
○会長(柳田稔君) 調査報告書の提出についてお諮りいたします。
 本調査会は、第百八十九回国会に設置されて以来約一年半にわたり調査を行ってまいりました。今期国会におきましては、これまでの調査の経過及び結果についての報告書を議長に提出することになっております。
 つきましては、お手元に配付の国際経済・外交に関する調査報告書案を本調査会の報告書として議長に提出いたしたいと存じますが、御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#12
○会長(柳田稔君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
    ─────────────
#13
○会長(柳田稔君) この際、お諮りいたします。
 ただいま提出を決定いたしました調査報告書につきましては、議院の会議におきましても報告をいたしたいと存じますが、御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#14
○会長(柳田稔君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
    ─────────────
#15
○会長(柳田稔君) この際、一言御挨拶を申し上げます。
 本調査会は、設置以来、「国際平和と持続可能な国際経済の実現に向けた我が国外交の役割」をテーマに調査を進めてまいりました。
 その間、参考人の方々から貴重な御意見を伺うなど有意義な調査を重ね、本日、調査報告書をまとめることができました。報告書にまとめられた提言が今後の施策に反映されますよう政府及び関係各方面に働きかけたいと存じますので、引き続き委員各位の御協力をお願いいたします。
 限られた時間の中ではありましたが、真摯に調査活動に当たられ、御協力をいただきました理事及び委員の皆様に対し、調査会長といたしまして心から御礼を申し上げます。ありがとうございました。ありがとうございました。
 本日はこれにて散会いたします。
   午後一時十三分散会
ソース: 国立国会図書館
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